マレーシアカップ準々決勝第1戦の結果まとめ

ノックアウトステージに進んだマレーシアカップは、ここからホームアンドアウェイ形式となります。以下第1戦の試合結果です。第2戦は9月28日(金)と29日(土)の二日間で行われます。

トレンガヌFC0-1ジョホール・ダルル・タクジムJDT
得点者:JDT-ジオゴ(22分)
 昨年2018年のマレーシアカップ 準優勝チームのトレンガヌFCがホームでJDTに敗れています。リーグ戦は今季を含めて6連覇中のJDTですが、マレーシアカップ の優勝は過去5年間で一昨年2017年の1回のみ。第2戦は、トレンガヌFCがリーグ戦とカップ戦の「ダブル」を目指すJDTのホームに乗り込みます。

ペラTBG1-0スランゴールFA
得点者:ペラTBG-ブレンダン・ガン(13分)
 いつもならば敗戦後は辛辣なコメントを発することで有名なスランゴールFAのサティアナタン・バースカラン監督が、この試合後はマレーシアカップ 開幕前に目標とした準決勝進出を達成できる可能性が大いに残っていると発言したことでメディアの注目を集めています。「0-3で負けたのならまだしも、0-1なら逆転することは可能」「サッカーは何が起こるかわからないが、(ホームとなる第2戦では)ファンの声援が選手のモチーベーションとなるだろう」などと、いつもとは別人のようなポジティブなコメントを出しています。
 実際,この試合は先日発表されたフル代表候補にも入っていたMFアブドル・ハリム・サアリや主力のFWモハマド・シャズワン・ザイノンは体調は50パーセント程度、MFサンドロ・ダ・シルヴァに至っては出場しませんでした。そう行った状況下で、昨季のマレーシアカップ 優勝チームであるペラTBGとの0-1の敗戦は、サティアナタン監督にとっては織り込み済みなのかも知れません。

マラッカ・ユナイテッド0-3パハンFA
得点者:パハンFA-ラザラス・カイムビ(57分)、ワン・ザハルニザム(59分)、ディクソン・ヌワカエメ(62分)
 マラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会が過去2ヶ月間の給料を払っていないことを、数日前にソーシャルメディア上で告発したDFシュコル・アダンはベンチ入りどころか、スタンドにも姿を見せなかったと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 リーグ戦ではほぼ全ての試合に出場した40歳のベテランでこのクラブの主将でもあるアダン選手は、試合前にマラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン監督に対して、試合に集中できる状況ではないことを告げ、ザイナル監督もこれを了承したとのこと。ザイナル監督は、アダン選手が準々決勝第2戦に出場するかどうかは未定とした上で、給料未払い問題自体には言及を避けたようです。

PKNP FC1-2クダFA
得点者:PKNP FC-ヤシル・ピント(38分)、クダFA-フェルナンド・ロドリゲズ(50分)、ディヴィッド・ロウリー(74分)
 今季のマレーシアフットボールリーグMFL1部では12位中11位に終わり、来季の2部降格が決まっているPKNP FC。来季は同じペラ州のクラブであるペラTBGのBチーム化の噂も出ています。そんなチームが意地を見せて先制しましたが、後半クラFAが地力を見せて逆転勝ちしています。



9月23日から24日のニュース:U16代表は日本と引き分けもAFC選手権本選出場を逃す、AFC U19選手権予選の候補選手発表、フル代表もWC予選の候補選手25名を発表

U16代表は日本と引き分けも本選出場を逃す
 ラオスの首都ヴィエンチャンで開催されていたアジアサッカー連盟AFC U16選手権予選グループJは、最終日となった9月22日の大会3日目にマレーシアは日本と2-2で引き分け、最終成績を3位としています。
 大会2日目に開催国ラオスに痛い敗戦を喫したマレーシアは、本選出場の可能性を残すためにこの試合に勝つことが必要でした。前半を0-0で折り返した試合は、61分にゴール前のロングボールに飛び出したマレーシアGKズルヒルミ・シャラニとMF楢原慶輝(サガン鳥栖U15)が接触、映像を見ても足が出ているのは明らかでしたが、このプレーで楢原選手は負傷退場、ズルヒルミ選手はレッドカードで一発退場となり、しかも日本にはPKが与えられました。このPKを大迫塁(神村学園中)が決めて日本が先制しましたが、10名となったマレーシアは攻め続け、MFムハマド・ダニエル・エズアンが72分のPKに続いて、82分にはヘディングシュートを決めて2-1と逆転します。そこからやや引き気味となったマレーシアは90分を過ぎたアディショナルタイムに内藤大和(ヴァンフォーレ甲府U15)にフリーでヘディングシュートを決められ追いつかれます。シュートにつながったクロスもDFが競ることなく、上げさせてしまっていたので、10名でプレーする疲労が限界に達していたのかも知れません。
 AFCのマッチレポートはこちら、またゲキサカのマッチレポートはこちらです。
マレーシア2-2日本
ラオス1-0カンボジア
 写真は両チームのスターティングXII。(マレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

以下は予選グループJの最終成績です。1位の日本は本選出場が決定しています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1日本210142127
2ラオス20124-26
3マレーシア1119364
4カンボジア003016-160

AFC U19選手権予選の候補選手発表
 マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、10月31日から11月11日にかけてカンボジアの首都プノンペンで開催されるアジアサッカー連盟AFC U19選手権予選に出場するU18代表候補選手32名を発表しています。予選グループGのマレーシアは、開催国カンボジアの他、タイ、ブルネイ、北マリアナ諸島と同組となっています。
 8名の初招集選手を含む、国家サッカー選手養成プログラムNFDPが運営するモクター・ダハリアカデミー在籍の選手と、マレーシアサッカーリーグMFL所属のクラブのユースチームから選抜された選手からなる32名は、オーストラリア人のブラッド・マロニー監督のもと、スランゴール州クラナジャヤにあるFAMのトレーニング施設で今月9月28日から10月30日までの長期合宿に入り、国外での練習試合を経て、そこから最終候補23名が選ばれます。
 U18代表候補合宿参加メンバーはこちらです。

フル代表もWC予選の候補選手25名を発表
 マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、10月10日にベトナムのハノイで行われるFIFAワールドカップアジア二次予選第3戦に向けて、9月30日から始まる代表候補合宿参加メンバー25名を発表しています。
 MFムハマドゥ・スマレのケガからの回復状況が定かではなかったため、過去2試合ではベンチ入り23名プラス1名の計24名を招集しましたが、そこからMFハディン・アズナン(フェルダ・ユナイテッド)が外れ、代わりにDFアイディル・ザフアン・アブドル・ラザク(ジョホール・ダルル・タクジムJDT)とMFアブドル・ハリム・サアリ(スランゴールFA)が招集されています。
 ここまで1勝1敗のマレーシアは、予選の初戦インドネシア戦、そして第2戦となったアラブ首長国連邦UAE戦ともに守備陣に不安が残りましたが、タン・チェンホー監督はそこを修正するためにJDTのセンターバック、アイディル選手を、同じJDTのアダム・ノー・アズリンに代えて起用する可能性があります。また、もう一人のセンターバック、シャルル・サアド(ペラTBG)とは、昨年末に準優勝した東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでコンビを組んでいることから、戦術的にも問題はなさそうです。
 フル代表は10月5日(土)にスリランカ代表とブキ・ジャリル国立競技場で国際親善試合を行った後、10月10日(金)のアウェイ、ベトナム代表戦に臨みます。また、このメンバーは10月15日(火)に香港で行われる予定の香港代表戦までチームに帯同することになっています。
 今回の招集メンバーの詳細はこちらからどうぞ。(写真は

マレーシアカップ グループステージ最終節第6節の結果まとめ

延期されていたPKNP FC対プタリンジャヤPJシティFCの試合が終わり、マレーシアカップ のグループステージ最終節第6節が終了し、ベスト8が出揃いました。順々化粧に残ったのは、全てマレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグ所属のチームとなっています。。

グループA
クダFA4-2ヌグリ・スンビランFA
得点者:クダFA-ファルハン・ロスラン(18分)、フェルナンド・ロドリゲズ(45分)、ファヤッド・ズルキフリ(78分)、エドガー・ベルンハルト(90分PK)、ヌグリ・スンビランFA-イゴール・ルイズ(34分)、フェリス・ダニアル(66分)
 既にノックアウトステージ進出を決めていたマレーシアフットボールリーグMFL1部のクダFAが2部のヌグリ・スンビランFAに快勝しています。グループAを首位で通過したクダFAは、グループB2位との対戦となります。
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

PKNS FC0-2トレンガヌFC
得点者:トレンガヌFC-サンジャル・シャアフメドフ(4分)、チェチェ・キプレ(9分)
 昨年2018年のマレーシアカップ準優勝チーム、トレンガヌFCが順当に勝利しましたが、来季はスランゴールFAのBチーム化が噂されているPKNS FCは、この敗戦によってこの日の試合がPKNS FCとして最後の試合になってしまったかもしれません。

順位チーム得点失点得失差勝点
1クダFA4111410413
2トレンガヌFC402148612
3ヌグリ・スンビランFA2041115-46
4PKNS FC114713-64

グループB
UITM FC1-2ジョホール・ダルル・タクジムJDT
得点者:UITM FC-ズルキフリ・ザカリア(39分)、JDT-アダム・ノー・アズリン(45分)、ファドリ・シャス(60分)
 18歳のMFラマダン・サイフラーをデビューさせる余裕のあったJDTがUITM FCに逆転勝ち。UITM FCは6試合で勝点oのまま、グループリーグ敗退となりました。グループB首位のJDTは、グループA2位のトレンガヌFCとベスト8で対決します。なお、昨季2018年シーズンにもJDTはトレンガヌFCとマレーシアカップ準決勝で対戦し、アウェイで0-1、ホームで2-2 の通算成績2-3で敗れています。

PKNP FC3-0プタリンジャヤPJシティFC
得点者:PKNP FC-ヤシル・ピント2(10分、61分)、カイルル・アシャラフ(47分)
 当初は9月17日に予定されていた試合でしたが、PJシティFCの選手がインフルエンザに感染したことから2度にわたって延期された試合は、PKNP FCが勝利を収め、グループ2位で準々決勝進出を決めています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1JDT5101910916
2PKNP FC312129310
3PJシティFC303911-29
4UITM FC006214-120

グループC
ペナンFA0-2パハンFA
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(52分)、セガー・アルムガム(58分OG)
 この試合に勝てばグループステージ突破の可能性もあったペナンFAでしたが、MFL1部で今季2位のパハンFAの壁は、2部で7位のペナンFAには厚かったようです。ベスト8となるノックアウトステージでは、パハンFAはグループD2位のマラッカ・ユナイテッドと対戦します。

サバFA1-1ペラTBG
得点者:サバFA-マキシアス・ムサ(49分)、ペラTBG-ロナウド(26分)
 昨年2018年のマレーシアカップ優勝チーム、ペラTBGが今季2部優勝のサバFAを破って連覇のチャンスを維持しています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1パハンFA501125715
2ペラTBG2319729
3ペナンFA123510-55
4サバFA11459-44

グループD
フェルダ・ユナイテッド0-2スランゴールFA
得点者:スランゴールFA-イフェダヨ・オルセグン(16分)、カイリル・ムハイミン(73分)
 今季何度も土壇場で勝利してきたフェルダUでしたが、グループDを首位で通過したスランゴールFAは、グループC2位のペラTBGがノックアウトステージ初戦の相手に決まりました。
 フェルダUの渡邉将基選手はスタメンでフル出場、池田圭選手は前節第5節でレッドカードをもらっているためこの試合は出場停止処分となっています。

PDRM FC2-2マラッカ・ユナイテッド
得点者:PDRM FC-ファクルル・アイマン(12分)、ウチェ・アグバ(32分)、マラッカU-ルカ・ミルノヴィッチ(9分)、サフィク・ラヒム(54分PK)
 パトリック・ライヒェルトが倒されていたPKをサフィク・ラヒムが決め、かろうじて逃げ切ったマラッカU。PDRM FCは大黒柱のパトリック・ウェアの出場停止が響きました。

順位チーム得点失点得失差勝点
1スランゴールFA24096310
2マラッカU22210918
3フェルダU2131012-27
4PDRM FC1321012-26

9月21日から22日のニュース:U16代表はラオスに痛い敗戦、マラッカUのキャプテンが給料未払いを公表、ヨーロッパでプレー経験のある元代表がルクマンにアドバイスを送る

U16代表はラオスに痛い敗戦
 ラオスの首都ヴィエンチャンで開催中のアジアサッカー連盟AFC U16選手権予選に出場中のマレーシアU16代表は、ラオスU16代表に0-1で敗れています。
 東南アジアサッカー連盟AFF U16選手権チャンピオンとしてこの予選に臨んだマレーシアは、本戦出場を目指して最終戦となる日本戦を前に確実に勝点を積み重ねたかったところですが、AFF U16選手権では1−1と引き分けていたラオスに敗れ、通算成績を1勝1敗としています。
 前日のカンボジア戦からはDF2名、FW2名を入れ替えて臨んだマレーシアは、前半4分にラオスのMFラヴィ・ソムトンカムにゴールを許し、そこから何度か得点機をを作ったものの、ラオスの守備的な布陣に阻まれました。この結果、マレーシアが来年2022年にバーレーンで開催が予定されているAFC U16選手権本選に出場するためには、今日9月22日の日本戦に勝つ必要があります。なお、初戦でマレーシアがカンボジアに7-0で勝ったことを受けて、この日のカンボジア戦では8-0の勝利をノルマとした日本は予定通り快勝し、本選進出に前進しています。
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版では、U16代表のマニアム・パチャイアパン監督は、数名の選手が大会前からインフルエンザに感染していたことなどを挙げ、初戦のカンボジア戦、この日のラオス戦ともベストメンバーでは臨めなかったとしています。なお、AFCのこの日のマッチリポートはこちらです。
日本8-0カンボジア
MOM:北野颯太(セレッゾ大阪U15)
ラオス1-0マレーシア
MOM:アナンタザ・シポンパアン
(写真はマレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

マラッカUのキャプテンが給料未払いを公表
 マレーシアカップグループステージにPDRM FCと辛くも引き分けて準々決勝に進んだマラッカ・ユナイテッドのシュコル・アダン主将が自身のインスタグラムで過去数カ月に渡って給料が未払いであると公表したことを、英字紙スター電子版が伝えています。
 マラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン監督は、マラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSAがチームの達成目標として求めたマレーシアカップ準々決勝進出を果たしていることから、フロントにも自分たちの仕事をきちんと果たし欲しいと述べています。
 マラッカ州知事でもあり、マラッカ州サッカー協会のアドリ・ザハリ会長もスポンサーに公約を果たしてもらうために自らが交渉に乗り出すと記事の中ではのべられています。

ヨーロッパでプレー経験のある元代表がルクマンにアドバイスを送る
 ベルギー1部リーグのKVコルトレイクでプレーすることが決まったルクマン・ハキム・シャムスディンに対して、ヨーロッパで初めて成功したといえるマレーシア人選手で、ルクマン選手が所属するモクター・ダハリアカデミーAMDのリム・ティオンキムテクニカルダイレクターが送ったアドバイスを英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が紹介しています。
 1980年代にドイツリーグのヘルタベルリンでプレーし、1987年には29試合に出場し8ゴールを挙げるなど活躍したリムテクニカルダイレクターTDは、現役引退後はバイエルン・ミュンヘンのU19チームのアシスタントコーチを務め、2013年にはマレーシア政府とマレーシアサッカー協会FAMが共同で運営する国家サッカー選手養成プログラムNFDPのTDに三顧の礼を尽くして迎え入れられました。ルクマン選手が所属するAMDはこのプログラムの中核となるアカデミーで、キムTDはそこでルクマン選手を指導してきたことから、自分の経験をもとにルクマン選手にはヨーロッパの寒さを甘く見ないこととコミュニュケーションのための英語力を身につけることをアドバイスしています。
 13歳からルクマン選手を見ているリムTDは、周りがルクマン選手が必要とするサポートを十分に行えるかどうかが、今後の彼の成功のカギとなると述べています。

9月20日のニュース:最新のFIFAランキングでマレーシアは158位、U18代表の主力選手がベルギーリーグ1部のクラブと5年契約を結ぶ、PKNS FCの外国人選手が人種差別発言を訴える、マレーシアカップのグループステージ最終戦が再び延期に

最新のFIFAランキングでマレーシアは158位
 マレーシアサッカー協会FAMのFacebookでは、国際サッカー連盟FIFAの最新ランキングで、マレーシアは159位から一つ上がって158位になったことが告知されています。
 この158位は、アセアンサッカー連盟AFF内では、ベトナム(99位)、タイ(114位)、フィリピン(127位)、ミャンマー(145位)、シンガポール(157位)に次ぐ順位です。またワールドカップ2022年大会アジア二次予選でベトナム、タイとともに同組になっているアラブ首長国連邦UAEは66位、インドネシアは167位となっています。

U18代表の主力選手がベルギーリーグ1部のクラブと5年契約を結ぶ
 国家サッカー選手養成プログラムNFDPは、マレーシア政府の青年スポーツ省とマレーシアサッカー協会FAMが共同運営する国家プロジェクト。そのNFDP出身のFWルクマン・ハキム・シャムスディン(17)が、ベルギーリーグ1部のKVコルトレイクと5年契約を結んだことが、NFDPのフェイスブックで告知されています。
 17歳ながらU18の主力選手として活躍するルクマン選手は、自国開催となった昨年2018年のアジアサッカー連盟AFC U16選手権では、マレーシアがグループステージ敗退で会ったにも関わらず、大会の得点王となっています。
 現在、リーグ11位のKVコルトレイクは、マレーシア人実業家のヴィンセント・タン氏がオーナーを務めるクラブで、来年2020年3月に18歳となるルクマン選手は、18歳の誕生日を迎えた後でクラブに合流することになっており、それまではやはりタン氏がオーナーのイギリス2部カーディフシティで練習をすることになっています。
(写真中央がルクマン選手。向かって右がサイド・サディック青年スポーツ相、左がKVコルトレイクのオーナー、ヴィンセント・タン氏-NFDPのFacebookより)

PKNS FCの外国人選手が人種差別発言を訴える
 マレーシアフットボールリーグMFL1部PKNS FCでプレーするリベリア出身のFWクパー・シャーマンが、先日行われたマレーシアカップ のグループリーグ、トレンガヌFCとの試合で人種差別的な発言がトレンガヌFCサポーターされていたと英字紙スター電子版で述べています。
 MFL1部スーパーリーグでは14ゴールを挙げ、得点王となったシャーマン選手は、トレンガヌFCとの試合中にリー・タックとボールの奪い合いになり、そこからボールを奪った際にスタンドから猿の鳴き声を模したチャントが聞こえたと述べています。それを聞いたタック選手もスタンドに止めるように言ったものの、応援に来ていた家族や友人にも聞こえていたとしています。
 その一方で、こう言ったことはMFLでは初めてではないとしており、今年2019年5月にもクアラルンプールKLFAとの試合で、KLFAの選手から猿呼ばわりされたことを公表しています。
 トレンガヌFC戦での件について、シャーマン選手は自分からFAMに報告するつもりはないとし、チームが選手に代わって報告すべきとしていますが、PKNS FCのマフィズル・ルシディン・アブドル・ラシドマネージャーは、自分はフィールドの反対側にいたためにそのチャントを聞いていないとしており、マッチコミッショナーが記録しているのではないかと述べています。またFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、マッチコミッショナーと主審の報告書を見て、状況を確認したいとしています。
 マレーシアの国内リーグでは、昔はアフリカ系の選手が出てくると「クンタ・キンテ!」という声がスタンドのあちこちから掛かることがよくあり、周りもそれを見て笑っているような状況でしたが、FAMやMFLはShow Racism the Red Cardキャンペーンを行なっていますが、状況はその頃から何も代わっていないのかもしれません。

マレーシアカップのグループステージ最終戦が再び延期に
 プタリンジャヤPJシティFCの選手のインフルエンザB型感染により、9月17日から本日9月20日に延期となっていたグループステージの残り1試合であるPJシティFC対PKNP FCがさらに9月22日に延期になったことが、マレーシアフットボールリーグMFLのホームページで告知されています。
 PJシティFCの選手とスタッフが予防隔離期間中であることが理由ですが、これによりグループBの2位が決まるこの試合の勝者とクダFAが対戦する準々決勝の第1戦は9月24日(火)から25日(水)に、第2戦も9月27日(金)から28日(土)へと変更になっています。

9月19日のニュース:U16代表はカンボジアに圧勝、新たな帰化選手は来年6月以降に合流

U15代表はカンボジアに圧勝
 9月18日からラオスの首都ヴィエンチャンで始まったアジアサッカー連盟AFC U16選手権予選でグループJのマレーシアはカンボジアと対戦し、8-0で圧勝しました。もう一つの試合では、日本が開催国ラオスを4-0で破っています。予選初日の模様はAFCの公式サイトに掲載されています。
<予選グループJ>
マレーシア7-0カンボジア
MOM:DFアダム・ファルハン・ビン・モハマド・ファイザル(モクター・ダハリ・アカデミーU15)
日本4-0ラオス
MOM:楢原 慶輝(サガン鳥栖U15)
*写真はマレーシア、カンボジア両チームの先発XI(マレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

新たな帰化選手は来年6月以降に合流
 マレーシアサッカー協会FAMのダト・ハミディン・モハマド・アミン会長は、現在、帰化選手の有力候補となっているブラジル出身のギリェルメ・デ・パウラ(クアラルンプールKLFA)とコソボ出身のリリドン・クラシニキ(マラッカ・ユナイテッド)について、ファンは二人の代表ユニフォーム姿を来年2020年には見ることができるだろうと語ったことをオンラインスポーツニュースサイトのフォックススポーツが報じています。
 地元テレビ局の番組に出演したハミディンFAM会長は、マシュー・デイヴィーズ(パハンFA)、ブレンダン・ガン(ペラTBG)、ラヴェル・コービー=オング(ジョホール・ダルル・タクジムJDT)と言った外国生まれながらマレーシア人を親に持つ帰化選手や、マレーシア人を親に持たないガンビア出身の帰化選手モハマドゥ・スマレ(パハンFA)といった選手たちが代表チームに貢献している現状について説明し、批判があることは理解した上で、短期間、帰化選手に依存することは悪いことではないとして、今回、候補に挙がっているデ・パウラ選手とクラシニキ選手が加わることで、代表チームはより強くなるだろうと述べています。
 デ・パウラ選手とクラシニキ選手はいずれもマレーシア国内リーグで5年以上プレーしており、FIFAの規定によりマレーシア代表でプレーする資格があります。ハミディン会長は、国籍取得審査を行う内務省の大臣の協力も得ながら、来年2020年の代表入りを目指したいとしています。ただし来年6月までの選手登録は既に住んでいるということですので、二人の代表デビューは来年7月以降となりそうです。
 期待が高まるその一方でフォックスポーツは、デ・パウラ選手は所属するKLFAの2部降格を止めることができず、またクラシニキ選手は今年5月以降、ケガの治療中ということでリーグ戦には5月以降出場していないことを指摘し、この二人が本当にマレーシア代表の強化につながるかどうかは、二人の代表デビューとなる来年以降の試合に注目したいと結んでいます。

9月18日のニュース:PJシティ選手がインフル感染で試合日程変更、MSCはJDT新本拠地の芝を参考にするべき

PJシティ選手がインフル感染で試合日程変更
 マレーシアカップ グループステージ最終節となる第6節は9月17日(火)と18日(水)にすべての試合が行われる予定でしたが、マレーシアフットボールリーグMFLのホームページでは、グループBのPKNP FC対プタリンジャヤPJシティFCの試合がPJシティFCの選手数名がインフルエンザB型に感染したことにより、9月17日から9月20日(金)に延期になったことが発表されています。
 これに関して英字紙スター電子版は、8名の選手がインフルエンザB型に感染しており、その他に4名の選手にも感染の疑いが出ていると報じています。
 マレーシアカップ のグループステージでは各グループの上位2チームがノックアウトステージに進みますが、グループBは既にジョホール・ダルル・タクジムが勝点13でノックアウトステージ進出を決めており、勝点9で2位のPJシティFCと同7で3位のPKNP FCが残る一つの枠を最終戦で争います。
 PJシティFCのデヴァン・クップサミー監督は、監督生活でこのような状況は初めてであるとし、試合が延期されたとはいえ4日間で選手が試合に出場できるだけの体調に回復かどうかは不明であり、これ以上の感染者が出ないことを祈っているとスター電子版に語っています。

MSCはJDT新本拠地の芝を参考にするべき
 FIFAワールドカップアジア二次予選でマレーシアと対戦したアラブ首長国連邦UAE代表のベルト・ファン・マルワイク監督が、試合会場となったブキ・ジャリル国立競技場のピッチの状態が悪く、速い展開のサッカーには不向きであると批判し、それに応える形で管理者のマレーシアスタジアム社MSCが現在、シンガポールや英国から専門家を招き、半年ほどの間でピッチの改修作業を実施中であると発表したことは、このブログでも取り上げました。
 そんな中、マレー語紙ウトゥサン・マレーシア電子版では、サッカー場など設備管理の専門家でもあるマレーシアイスラム科学大学体育局のヌル・エクマル・ブハリ氏の話を紹介しています。ヌル・エクマル氏によると、ブキ・ジャリル国立競技場のピッチに使用されているカウグラス(和名ツルメヒシバ)は気候や土壌、費用などの観点から見てもマレーシアに適した芝であり、国際サッカー連盟FIFAやアジアサッカー連盟AFCの基準に照らしても何の問題はないとし、UAEなど他国ではカウグラスを使わないため、ピッチ上での感覚が違ったための不満だったのではないかと話しています。
 その一方でMSCが速いパス回しを中心としたプレーに適した芝を提供することを考えるのであれば、来季からJDTの本拠地となるべく建設が進んでいるスルタン・イブラヒムスタジアムで使用されているゼオン・ゾイシアと呼ばれる最新の芝の導入を考えても良いのではないかと述べています。ヌル・エクマル氏によるとゼオン・ゾイシアは、JDTのスリ・ゲラム練習場でも採用されているほか、先日のワールドカップ予選でマレーシアとインドネシアが対戦したジャカルタのゲロラ・ブン・カルノスタジアムでも使われているそうです。

9月17日のニュース:FAM会長がMFLの会長に就任、ウブロがJDTとスポンサー契約締結

FAM会長がMFLの会長に就任
 マレーシアフットボールリーグMFLのホームページで、マレーシアサッカー協会FAMのダト・ハミディン・モハマド・アミン会長がMFLの会長職に就任したことが発表されています。ハミディンMFL新会長は2018年よりFAMの会長職についており、初代会長であったマラヤ連邦のトゥンク・アブドゥル・ラーマン初代首相以降続いた政治家あるいは王族によって務められてきたFAM会長職にビジネスマンとして初めて就任した会長でもあります。
 9月15日に開催された総会に参加した23団体による満場一致によって選ばれたハミディンFAM会長が就任するMFL会長職は、昨年2018年3月にジョホール・ダルル・タクジムJDTのオーナーでもあるジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下の退任によって空位となっていたチェアマン職に代わって新設された役職です。
 MFLのケヴィン・ラマリンガムCEOは、MFLの定款を改定してMFL会長職の新設と、その候補者はMFL所属クラブ関係者ではなく、MFLの構成委員会のメンバーから選出されることなどが変更され、MFLの独立性がより高まったとしています。またハミディンMFL会長がFAM会長であることから選出されたのでは、という問いに対しては、退任したイスマイル殿下もFAMとMFLの両方に所属していたとして、利害衝突の心配はないとスター電子版に語っています。

ワン・クザインの発言が波紋を投ずる
 アメリカ生まれながらマレーシア人の両親を持つワン・クザイン・ワン・カマルの発言が波紋を呼んでいると、マレー語紙ウトゥサンマレーシア電子版が伝えています。
 以前このブログでも紹介したワン・クザイン選手は、現在アメリカのメジャーリーグサッカーMSLスポーティング・カンザスシティに所属する21歳のミッドフィールダーで、U17アメリカ代表に選ばれたこともあり、アメリカ国内では将来が有望な若手選手と目されています。
 このワン・クザイン選手は、以前はマレーシアとアメリカのどちらの国の代表を選ぶか決めかねているという報道があったのですが、先日、今年2019年12月にフィリピンで開催される東南アジア競技大会(通称SEA Games、シーゲームでサッカーはオリンピックと同様にU23代表が参加します)に参加したいと述べたことから、マレーシア国内のサッカーファンはその決断に沸き返りました。
 しかしその後、ワン・クザイン選手の父親が、自分の息子が参加を希望しているのはシーゲームのみであり、それもMLSのシーズンオフであるためと発言、さらにFIFAワールドカップに出場することが自分の息子の夢であり、そのためにはマレーシアのフル代表入りは考えず、アメリカ代表入りを考えていると述べたため、「オフシーズンのトレーニング代わりにU23代表でプレーするのか」「マレーシアの勝利に貢献する気があるかどうか疑わしい」さらには「愛国心にかける」などソーシャルメディア上でワン・クザイン選手が非難される事態になりました。
 これに対してU23代表のオン・キムスイ監督はワン・クザイン選手を「ワールドカップ出場はあらゆるサッカー選手の夢である」として、彼を擁護し、さらに「シーゲームだけでさえ、マレーシアのためにプレーしようという意思を尊重したい」とウトゥサンマレーシアのインタビューに答えています。さらにオン監督は「ワン・クザイン選手はマレーシア人の両親を持つとはいえ、アメリカ生まれ、アメリカ育ちであり、アメリカ代表としてプレーしたいと考えるのは自然なことだ」と述べ、理解を示しています。
 スランゴールFAのバスカラン・サティアナタン監督、MFLのスチュアート・ラマリンガム事務局長も他のメディア上で、オン監督同様にワン・クザイン選手の意思を尊重するべきとコメントしています。

ウブロがJDTとスポンサー契約締結
 シンガポールに本店を持ちアジア各地に店舗展開している高級時計専門店アワーグラスHourglassは同社の公式ホームページで、スイスの高級時計メーカーであるウブロがジョホール・ダルル・タクジムJDTと公式時計メーカーおよび公式計時係としてスポンサー契約を締結したことを発表しています。
 またJDTのFacebookでは、さらにカッコいい映像が提供されています。こんなのを見せられたら、MFLでプレーするマレーシア人選手は皆、JDTでプレーしたいと思うのは無理もないと痛感させられます。
 (下の写真はいずれもアワーグラスのホームページより)

9月16日のニュース:U15代表がAFC選手権予選に出発、シャフィク・アーマドはフル代表のストライカー不足解消となるか、MSC「UAE監督のピッチ批判は甘んじて受け入れる」

U15代表がAFC選手権予選に出発
 アジアサッカー連盟AFC U16選手権予選に参加するマレーシアU15代表が、開催国となるラオスのヴィエンチャンへ出発しました。マニアム・パチャイアパン監督率いる23名の選手たちは、予選グループJで同組となった開催国ラオス、前回の優勝チーム日本、そしてカンボジアと同組となっています。
 30名の選手を招集して9月1日から行われていた候補選手合宿を経て選抜された23名の選手は日本に勝つことが最大の目的ですが、マニアム監督は日本にのみ集中しているとラオスやカンボジアに足元をすくわれかねないので、慢心せず試合に臨みたいと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版で語っています。
 今年2019年7月から8月にかけて行われた東南アジアサッカー連盟AFFU15選手権でラオスと引き分け、カンボジアには勝利を挙げて優勝しているマレーシアには、日本戦での勝利への期待が高まっています。予選グループの1位になれば本戦出場となりますが、グループ2位のうち上位5チームまでが本戦出場となりますので、本戦出場へ向けては得失差なども含め3試合全ての結果が重要となります。
 マレーシアは9月18日にカンボジア、22日はラオス、そして22日が日本と対戦となっています。また今回の予選に参加するU15代表23名はこちらです。

シャフィク・アーマドはフル代表のストライカー不足解消となるか
 タイ代表の西野朗監督が抱えているストライカー不足の問題は、国内リーグの得点王ランキングを外国人FWが席巻しているマレーシアでも同じです。タン・チェンホー監督率いる現在のフル代表では、ノーシャルル・イドラン・タラハ(パハンFA)が今年2019年の代表戦8試合中7試合にセンターフォワードとして出場していますが、ここまで1ゴールと期待に応えられていません。キャップ数73、代表通算ゴール13のノーシャルル選手ですが、33歳という年齢から衰えも指摘されています。
 そしてこのノーシャルル選手に代わり、代表ではトップ下、攻撃的MFでプレーするシャフィク・アーマド(ジョホール・ダルル・タクジムJDT)をセンターフォワードにすべき、と提言してきた英字紙ニューストレイトタイムズNST電子版が改めてシャフィク選手を取り上げています。
 今年2019年の代表戦ではトップ下で5試合に出場し、今月9月に行われたFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のインドネシア戦、アラブ首長国連邦UAE戦にそれぞれゴールを挙げたシャフィック選手は、9月14日に行われたマレーシアカップ のグループステージ、プタリンジャヤPJシティFC戦では、JDTでそれまでのトップ下から初めてセンターフォワードとしてスタメン出場し、しかも2ゴールを挙げて3−2の勝利に貢献しています。
 JDTでセンターフォワードとしてプレーした感想を問われたシャフィク選手は「ポジションはコーチが決めるものであり、そのポジションで全力を尽くし、チームの勝利に貢献することが自分の役割である」「センターフォワードで先発を伝えられた際に、代表での調子を維持することが必要と自分に言い聞かせた」と答えているとNSTの記事は結んでいます。

MSC「UAE監督のピッチ批判は甘んじて受け入れる」
 9月10日の行われたFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のUAE戦後、UAEのベルト・ファン・マルワイク監督は試合会場となったクアラルンプールのブキ・ジャリル国立競技場について、自分が今まで見た中でもトップクラスのスタジアムであると称賛する一方で、そのピッチについては、コンディションが悪すぎて残念ながら早い展開のサッカーをするには適していない」と失望感を持ったコメントしましたが、これに対して管理会社であるマレーシアスタジアム社MSCのニック・ラジーン・ダウドCEOは、その批判を甘んじて受け入れるとしながらも、MSCはただ手を拱いて見ているわけではなく、現在、シンガポールや英国から専門家を招いて、半年ほどかかるピッチ修復プログラムを実施中であるとしています。

マレーシアカップ グループステージ第5節の結果まとめ

今月9月分のFIFAワールドカップ予選が終了し、国内サッカーは中断していたマレーシアカップ のグループステージが再開しました。9月13日から14日にかけて行われた第5節では、早くもノックアウトステージ進出を決めたチームが出てきています。

グループA
トレンガヌFC2-3クダFA
得点者:トレンガヌFA-リー・タック(33分PK)、マリク・マット・アリフ(60分)、クダFA-ジョナサン・バウマン(4分)、エドガー・ベルンハルド(37分)、バドロル・バクティアル(87分)
 マレーシアフットボールリーグMFL1部所属チーム同士の対戦は、クダFAが勝利しました。クダFAはグループAの2位以上が確定し、ノックアウトステージ進出を決めています。次節最終節では、クダFAはホームでヌグリ・スンビランFAと、トレンガヌFCはアウェイでPKNS FCと対戦します。

PKNS FC1-3ヌグリ・スンビランFA
得点者:PKNS FC-クパ・シャーマン(45分)、ヌグリ・スンビランFA-フェリス・ダニアル2(42分、56分)、イゴール・ルイズ(90分)
 MFL2部のヌグリ・スンビランFAがMFL1部のPKNS FCを破り、グループステージ進出の可能性を残しました。

順位チーム得点失点得失差勝点
1クダFA311108210
2トレンガヌFC30212849
3ヌグリ・スンビランFA203911-26
4PKNS FC113711-44

グループB
ジョホール・ダルル・タクジムJDT3−2プタリンジャヤPJシティFC
得点者:PJシティFC-ペ・ボムグン(10分)、ワシントン・ブランダオ(58分)、JDT-サフィク・ラシド(24分)、シャフィク・アーマド2(36分、60分)
 JDTは勝点13でこのグループ首位を確定し、ノックアウトステージ進出を決めています。FIFAワールドカップアジア二次予選でインドネシアとUAE相手にそれぞれゴールを決めたシャフィク・アーマドがこの試合でも2ゴールを挙げ、好調を維持しています。

PKNP FC4-0UITM FC
得点者PKNP FC-ジャンカルロ3(11分、85分、87分)、ハフィズ・ラムダン(65分)
 PKNP FCはこの勝利でグループステージ突破の可能性が残り、最終節第6節ではグループ2位で同じくノックアウトステージ進出を狙うPJシティFCをホームに迎えて直接対決します。

順位チーム得点失点得失差勝点
1JDT4101710713
2PJシティFC3029819
3PKNP FC2129907
4UITM FC005112-110

グループC
ペラTBG3-1パハンFA
得点者:ペラTBG-ロナウド1(45分)、シャレル・フィクリ2(45分、47分)パハンFA-ラザラス・カイムビ(85分)
 すでにグループステージ突破を決めているパハンFAは、ワールドカップアジア二次予選に出場した代表メンバー4名がスタメンで出場しましたが、アジア一次予選後に代表から脱落したシャレル・フィクリの2ゴールなどでペラTBGに敗れています。

サバFA2-0ペナンFA
得点者:サバFA-マクシアス・ムサ(54分)、ロドリュウブ・パウノヴィッチ(82分)
 MFL2部所属チーム同士の対戦となったこのカードは、MFL2部で優勝し来季1部昇格のサバFAがグループステージ初勝利を挙げて、意地を見せました。サバFAはホームでペラTBGと、ペナンFAもホームでパハンFAと次節最終節の対戦が残っています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1パハンFA401105512
2ペラTBG2218628
3ペナンFA12258-35
4サバFA10448-43

グループD
スランゴールFA1-1マラッカ・ユナイテッド
得点者:スランゴールFA-カイリル・フヒミーン(38分)、マラッカU-サイフル・リズワン(49分)
 この試合が引き分けとなったことで、このグループは最終節第6節まで4チーム全てにグループステージ突破のチャンスが残る大混戦となっています。マラッカUは次節最終節でPDRM FCとホームで対戦します。

フェルダ・ユナイテッド1-0PDRM FC
得点者:フェルダU-チャントゥル・スピアー(59分)
 MFL1部11位のフェルダUが来季1部昇格が決まっているMFL2部のPDRM FCに完封勝ち。リーグ戦中から首の皮一枚というところで踏みとどまってきているフェルダUは、最終戦はホームでスランゴールFAとの対戦となっています。
 フェルダUの渡邉将基選手はスタメンでフル出場し、池田圭選手はスタメンで出場したものの90分に2枚目のイエローで退場となっています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1マラッカU2128717
2スランゴールFA1407617
3フェルダU212101007
4PDRM FC122810-25