9月23日から24日のニュース:U16代表は日本と引き分けもAFC選手権本選出場を逃す、AFC U19選手権予選の候補選手発表、フル代表もWC予選の候補選手25名を発表

U16代表は日本と引き分けも本選出場を逃す
 ラオスの首都ヴィエンチャンで開催されていたアジアサッカー連盟AFC U16選手権予選グループJは、最終日となった9月22日の大会3日目にマレーシアは日本と2-2で引き分け、最終成績を3位としています。
 大会2日目に開催国ラオスに痛い敗戦を喫したマレーシアは、本選出場の可能性を残すためにこの試合に勝つことが必要でした。前半を0-0で折り返した試合は、61分にゴール前のロングボールに飛び出したマレーシアGKズルヒルミ・シャラニとMF楢原慶輝(サガン鳥栖U15)が接触、映像を見ても足が出ているのは明らかでしたが、このプレーで楢原選手は負傷退場、ズルヒルミ選手はレッドカードで一発退場となり、しかも日本にはPKが与えられました。このPKを大迫塁(神村学園中)が決めて日本が先制しましたが、10名となったマレーシアは攻め続け、MFムハマド・ダニエル・エズアンが72分のPKに続いて、82分にはヘディングシュートを決めて2-1と逆転します。そこからやや引き気味となったマレーシアは90分を過ぎたアディショナルタイムに内藤大和(ヴァンフォーレ甲府U15)にフリーでヘディングシュートを決められ追いつかれます。シュートにつながったクロスもDFが競ることなく、上げさせてしまっていたので、10名でプレーする疲労が限界に達していたのかも知れません。
 AFCのマッチレポートはこちら、またゲキサカのマッチレポートはこちらです。
マレーシア2-2日本
ラオス1-0カンボジア
 写真は両チームのスターティングXII。(マレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

以下は予選グループJの最終成績です。1位の日本は本選出場が決定しています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1日本210142127
2ラオス20124-26
3マレーシア1119364
4カンボジア003016-160

AFC U19選手権予選の候補選手発表
 マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、10月31日から11月11日にかけてカンボジアの首都プノンペンで開催されるアジアサッカー連盟AFC U19選手権予選に出場するU18代表候補選手32名を発表しています。予選グループGのマレーシアは、開催国カンボジアの他、タイ、ブルネイ、北マリアナ諸島と同組となっています。
 8名の初招集選手を含む、国家サッカー選手養成プログラムNFDPが運営するモクター・ダハリアカデミー在籍の選手と、マレーシアサッカーリーグMFL所属のクラブのユースチームから選抜された選手からなる32名は、オーストラリア人のブラッド・マロニー監督のもと、スランゴール州クラナジャヤにあるFAMのトレーニング施設で今月9月28日から10月30日までの長期合宿に入り、国外での練習試合を経て、そこから最終候補23名が選ばれます。
 U18代表候補合宿参加メンバーはこちらです。

フル代表もWC予選の候補選手25名を発表
 マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、10月10日にベトナムのハノイで行われるFIFAワールドカップアジア二次予選第3戦に向けて、9月30日から始まる代表候補合宿参加メンバー25名を発表しています。
 MFムハマドゥ・スマレのケガからの回復状況が定かではなかったため、過去2試合ではベンチ入り23名プラス1名の計24名を招集しましたが、そこからMFハディン・アズナン(フェルダ・ユナイテッド)が外れ、代わりにDFアイディル・ザフアン・アブドル・ラザク(ジョホール・ダルル・タクジムJDT)とMFアブドル・ハリム・サアリ(スランゴールFA)が招集されています。
 ここまで1勝1敗のマレーシアは、予選の初戦インドネシア戦、そして第2戦となったアラブ首長国連邦UAE戦ともに守備陣に不安が残りましたが、タン・チェンホー監督はそこを修正するためにJDTのセンターバック、アイディル選手を、同じJDTのアダム・ノー・アズリンに代えて起用する可能性があります。また、もう一人のセンターバック、シャルル・サアド(ペラTBG)とは、昨年末に準優勝した東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでコンビを組んでいることから、戦術的にも問題はなさそうです。
 フル代表は10月5日(土)にスリランカ代表とブキ・ジャリル国立競技場で国際親善試合を行った後、10月10日(金)のアウェイ、ベトナム代表戦に臨みます。また、このメンバーは10月15日(火)に香港で行われる予定の香港代表戦までチームに帯同することになっています。
 今回の招集メンバーの詳細はこちらからどうぞ。(写真は

マレーシアカップ グループステージ最終節第6節の結果まとめ

延期されていたPKNP FC対プタリンジャヤPJシティFCの試合が終わり、マレーシアカップ のグループステージ最終節第6節が終了し、ベスト8が出揃いました。順々化粧に残ったのは、全てマレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグ所属のチームとなっています。。

グループA
クダFA4-2ヌグリ・スンビランFA
得点者:クダFA-ファルハン・ロスラン(18分)、フェルナンド・ロドリゲズ(45分)、ファヤッド・ズルキフリ(78分)、エドガー・ベルンハルト(90分PK)、ヌグリ・スンビランFA-イゴール・ルイズ(34分)、フェリス・ダニアル(66分)
 既にノックアウトステージ進出を決めていたマレーシアフットボールリーグMFL1部のクダFAが2部のヌグリ・スンビランFAに快勝しています。グループAを首位で通過したクダFAは、グループB2位との対戦となります。
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

PKNS FC0-2トレンガヌFC
得点者:トレンガヌFC-サンジャル・シャアフメドフ(4分)、チェチェ・キプレ(9分)
 昨年2018年のマレーシアカップ準優勝チーム、トレンガヌFCが順当に勝利しましたが、来季はスランゴールFAのBチーム化が噂されているPKNS FCは、この敗戦によってこの日の試合がPKNS FCとして最後の試合になってしまったかもしれません。

順位チーム得点失点得失差勝点
1クダFA4111410413
2トレンガヌFC402148612
3ヌグリ・スンビランFA2041115-46
4PKNS FC114713-64

グループB
UITM FC1-2ジョホール・ダルル・タクジムJDT
得点者:UITM FC-ズルキフリ・ザカリア(39分)、JDT-アダム・ノー・アズリン(45分)、ファドリ・シャス(60分)
 18歳のMFラマダン・サイフラーをデビューさせる余裕のあったJDTがUITM FCに逆転勝ち。UITM FCは6試合で勝点oのまま、グループリーグ敗退となりました。グループB首位のJDTは、グループA2位のトレンガヌFCとベスト8で対決します。なお、昨季2018年シーズンにもJDTはトレンガヌFCとマレーシアカップ準決勝で対戦し、アウェイで0-1、ホームで2-2 の通算成績2-3で敗れています。

PKNP FC3-0プタリンジャヤPJシティFC
得点者:PKNP FC-ヤシル・ピント2(10分、61分)、カイルル・アシャラフ(47分)
 当初は9月17日に予定されていた試合でしたが、PJシティFCの選手がインフルエンザに感染したことから2度にわたって延期された試合は、PKNP FCが勝利を収め、グループ2位で準々決勝進出を決めています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1JDT5101910916
2PKNP FC312129310
3PJシティFC303911-29
4UITM FC006214-120

グループC
ペナンFA0-2パハンFA
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(52分)、セガー・アルムガム(58分OG)
 この試合に勝てばグループステージ突破の可能性もあったペナンFAでしたが、MFL1部で今季2位のパハンFAの壁は、2部で7位のペナンFAには厚かったようです。ベスト8となるノックアウトステージでは、パハンFAはグループD2位のマラッカ・ユナイテッドと対戦します。

サバFA1-1ペラTBG
得点者:サバFA-マキシアス・ムサ(49分)、ペラTBG-ロナウド(26分)
 昨年2018年のマレーシアカップ優勝チーム、ペラTBGが今季2部優勝のサバFAを破って連覇のチャンスを維持しています。

順位チーム得点失点得失差勝点
1パハンFA501125715
2ペラTBG2319729
3ペナンFA123510-55
4サバFA11459-44

グループD
フェルダ・ユナイテッド0-2スランゴールFA
得点者:スランゴールFA-イフェダヨ・オルセグン(16分)、カイリル・ムハイミン(73分)
 今季何度も土壇場で勝利してきたフェルダUでしたが、グループDを首位で通過したスランゴールFAは、グループC2位のペラTBGがノックアウトステージ初戦の相手に決まりました。
 フェルダUの渡邉将基選手はスタメンでフル出場、池田圭選手は前節第5節でレッドカードをもらっているためこの試合は出場停止処分となっています。

PDRM FC2-2マラッカ・ユナイテッド
得点者:PDRM FC-ファクルル・アイマン(12分)、ウチェ・アグバ(32分)、マラッカU-ルカ・ミルノヴィッチ(9分)、サフィク・ラヒム(54分PK)
 パトリック・ライヒェルトが倒されていたPKをサフィク・ラヒムが決め、かろうじて逃げ切ったマラッカU。PDRM FCは大黒柱のパトリック・ウェアの出場停止が響きました。

順位チーム得点失点得失差勝点
1スランゴールFA24096310
2マラッカU22210918
3フェルダU2131012-27
4PDRM FC1321012-26