5月29日のニュース:代表はW杯予選前最後の練習試合でミス連発、タイ1部クラブ退団のニコラス・スウィラッドはパハンに加入、ヤクルトマレーシアはデフサッカーへの支援を継続

 1日の新規感染者数がついに8000人を超えたマレーシア。マレーシア政府は6月1日から2週間のロックダウンを行うことを発表し、6月19日から再開予定のMリーグ2部プレミアリーグ、7月9日から再開予定のMリーグ1部スーパーリーグとも試合日程の変更を迫られそうです。シンガポールの開催権返上で宙に浮いたAFCカップも含め、新型コロナウィルの影響はまだまだ続きそうです。

代表はW杯予選前最後の練習試合でミス連発
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の再開を6月3日に控えるマレーシア代表は予選前最後の練習試合となるバーレーン戦を行い、0-2で敗れています。
 試合前にはベストメンバーで臨むと話していたタン・チェンホー監督は、予選初戦は警告累積により出場停止となるMFブレンダン・ガンを先発から外し、代わりにリリドン・クラスニキを中盤に配置、さらに予選では先発が予想されるFWギリェルメ・デ・パウラがFIFAの帰化選手規定を満たしていないことから国際Aマッチとなったこの試合には出場できず、FWシャフィク・アフマッドがワントップに入る布陣で臨みました。
 試合開始から積極的に相手ゴールへ迫るマレーシアは9分にはDFマシュー・デイヴィーズが、先制された後も46分にはシャフィク・アフマドがいずれもシュートを放ちますが得点に至らず、前半を0-1で折り返しました。後半に入るとタン監督はイルファン選手に代えてDFジュニオール・エルドストールを投入、その後もノーシャルル・イドラン・タラハ、アリフ・アイマン、ルクマン・ハキム・シャムスディンと次々にFWを投入しましたが、結局無得点に終わっています。
 一方、バーレーンの1点目は41分に自陣ペナルティーエリア内でDFイルファン・ザカリアがバーレーンFWマフディー・アブドルジャバルを倒して与えたPKをマフディー選手自身がゴールを決め、2点目は41分にMFリリドン・クラスニキからのバックパスの処理にもたついたGKファリザル・マーリアスがバーレーンMFモハメド・マルフーンにボールを奪われルトそのままゴールを決められるなど、いずれもミスによる失点でした。
 FIFAランキングでは50位以上上のバーレーンを相手にしながら、中盤でシャマー・クティー・アッバと組んだクラスニキ選手が機能した反面、クウェートとの練習試合と合わせて2試合で6失点の守備陣、そして2試合で1得点の攻撃陣と予選に向けては不安要素も多かった試合でした。

タイ1部クラブ退団のニコラス・スウィラッドはパハンに加入
 昨季途中にタイ2部ノーンブワ・ピッチャヤFCに加入し、チームの2部で優勝と1部昇格に貢献、来季の契約も結びながら、退団となったDFニコラス・スウィラッドがMリーグ1部スーパーリーグのスリ・パハンFCに加入しことをマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 タイ1部で外国籍選手がプレーするには自国代表選手として最低3試合のプレー経験が必要ということですが、母親がマレーシア人のスウィラッド選手はマレーシア代表としてプレーしたことがないことから、契約を更新していたにも関わらず、ノーンブワ・ピッチャヤFCを退団していました。
 開幕から不振に苦しんだスリ・パハンFCはトランスファーウィンドウ期間に5人中4人の外国籍選手を入れ替える大ナタを振るい、そこからはマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)、アウン・カウン・マン (ミャンマー)ら新加入攻撃陣の活躍で1勝1分と復調の気配が見え始めています。今回、そこにスウィラッド選手が加わることで守備陣が補強され、後半戦ではスリ・パハンFCがリーグの台風の目になりそうです。
 

ヤクルトマレーシアはデフサッカーを含めたマレーシアデフスポーツ連盟への支援を継続
 マレーシアの通信社ブルナマは、ヤクルトマレーシア社が昨年に続き、今年2021年もマレーシアのデフ(聴覚障害者)スポーツ連盟への支援を継続することを発表したと報じています。なお支援は活動資金援助とヤクルト製品やスポーツ用具提供の形で行われ、その総額は4万リンギ(およそ106万円)ということです。
 ヤクルトマレーシア社は、昨年2020年にはデフサッカーワールドカップ初出場を目指すデフサッカーマレーシア代表の支援も行いましたが、韓国で開催予定だった大会は、新型コロナウィルスの影響で中止になっています。
 世界ランキング24位、アジアランキング6位のデフサッカーマレーシア代表は、来年2022年5月にブラジルで開催される聴覚障害者のための総合スポーツ大会、デフリンピック予選場が現在の目標ということで、ヤクルトマレーシア社はその支援を今後も行っていくということです。

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The former Kuala Lumpur City FC (KL City) midfielder, who has been playing in the Malaysia League (M-League) for 12 years, explained that UiTM FC were only lacking in experience, adding that this was evident from their match against KL City FC on May 8, which ended in a 1-1 draw.

“The coaches here (UiTM FC) saw some weaknesses in their midfield and asked me to join them to help the youngsters in the team.

“I noticed that the youngsters lack an experienced leader to give them instructions on the field,” he said in a statement issued by the Malaysian Football League (MFL) today. 

The 32-year-old Mohd Alif stressed that one of the weaknesses of the UiTM players was their lack of positional play, thus failing to close down space for their opponents to launch attacks.

UiTM FC are currently last in the 12-team Super League standings, having collected just two points from 13 matches.  

Mohd Alif, who is nicknamed ‘Elneny UiTM’ for having the same hairstyle as Mohamed Elneny, who is a midfielder with English Premier League giants Arsenal, is thankful that he could still continue his career as a professional footballer.

He was a household name among Negeri Sembilan fans and was one of the main pillars of the Hoben Jang Hoben’s glorious era during the 2009-2001 seasons.

Mohd Alif, who is known as a midfield hardman, played for Negeri Sembilan until 2014 and also featured for Sime Darby FC, Melaka, Felcra FC and Kuala Lumpur.

5月20日のニュース:マレーシアの未払い給料申請件数は世界2位、UITMはKLシティからシーン・ジャネッリを獲得、リー・タックがスリ・パハンからトレンガヌに復帰、マラッカUは監督残留もCEOは辞任

マレーシアの給料未払い申請件数は世界2位
 FIFAがクラブ消滅による未払い給料の補助をマレーシアの147選手に支給したニュースは数日前に取り上げましたが、この147名はギリシャの291選手に続く世界第2位の件数です。これについてMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOはマレーシアにおける未払い給料が透明性を持って対応されている結果であると述べています。
 マレーシアからFIFAサッカー選手基金(FIFA FFP)への申請件数が多いのは、未払い給料問題が発生した場合、マレーシアサッカー協会FAMとMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが該当クラブに厳しく対処する一方で、FAMとMFLが率先してFIFAに未払い問題を報告しているからであることを理由に挙げたアブドル・ガニCEOは、「他国リーグでも同様の給料未払い問題は起こっている可能性があるが、各国のサッカー協会や国内リーグ主催者がそれを公にせず、FIFAにも報告ししないという方法で対処している」と話し、マレーシアからの申請件数が多いということが他国に比べて未払い給料問題がより多く発生しているというわけではないと説明しています。

UITMはKLシティからシーン・ジャネッリを獲得
 Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティは、同じスーパーリーグで最下位のUTIMへMFシーン・ジャネッリとGKザミル・スラマットを期限付きで移籍することを発表しています。
 JDTのセカンドチームJDT IIでもプレー経験があるジャネッリ選手は、KLシティではレギュラーポジションを奪えず、今季出場の6試合はいずれも途中出場で、UTIM戦での68分からの出場が今季プレーした時間では最長です。
 UTIMではレギュラーポジションを獲得したいと話すジャネッリ選手は、2部プレミアリーグからもオファーを受けていたことも明かした上で、ザミル選手とともにチームに貢献したいと話しています。
 父親がイタリア人、母親がマレーシア人のジャネッリ選手はクアランプール生まれで、Mリーグではマレーシア人選手として登録されています。

リー・タックがスリ・パハンからトレンガヌに復帰
 スーパーリーグで2位のトレンガヌFCは公式Facebookで、同じスーパーリーグのスリ・パハンFCから英国出身のMFリー・タックを今季末までの期限付き移籍で獲得したこと明らかにしています。
 昨季2020年シーズンまで3年間トレンガヌに在籍し23ゴールを挙げたものの、昨季終了後には契約が更新されなかったタック選手は今季からスリ・パハンに加入していましたが、本来のMFではなくFWとして起用されるなどして期待通りの活躍ができていませんでした。その後、スリ・パハンは5月3日から始まっているトランスファーウィンドウ期間に新たな外国籍選手を獲得したことから、タック選手にはFWペトルス・シテンビ(ナミビア)とMFクリス・ハード(オーストラリア)両選手がケガで離脱中のトレンガヌに復帰の噂が出ていました。
 トレンガヌはさらに外国籍選手の獲得を計画しているとされ、その候補にやはり昨季まで2年間在籍したMFサンジャル・シャアフメドフ(ウズベキスタン)の名前も挙がっています。

マラッカUは監督残留もCEOは辞任
 スポーツ専門サイトのスタジアム・アストロは、解任が噂されていたスーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドFCのザイナル・アビディン・ハサン監督が今季終了まで指揮をとることが決定した一方で、サイフル・マット・サプリCEOの辞任を報じています。
 スタジアム・アストロによると新たに就任したジャスティン・リムCEOは、契約解除となったステファン・ニコリッチ(モンテネグロ)とアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(ブラジル)の両ストライカーに代わる新たなストライカーの獲得についても言及し、SERカシアス・ド・スルからジョバンニ・ゴメス・ダ・シルヴァを今季末までの期限付き移籍で獲得したことも明らかにしています。26歳のジョバンニ選手は既にメディカルチェックを終えており、後日発表されるというもう一人の南米出身の選手とともに近々、正式に加入が発表されるということです。

5月13日のニュース:ペラFCの選手流出-1.退団のケニー・パッラジはKLシティに加入、2. GKハフィズルには複数クラブが接触、スリ・パハンのリー・タックはMリーグ他クラブへ期限付き移籍か、マラッカUは外国籍FW2名を入れ替えへ

 イスラム教の断食月明けの休みハリラヤが今日から始まるマレーシア。国民の7割近くがイスラム教徒のマレーシアでは1年間で最大の祝日ですが、新型コロナウィルス感染拡大が続く状況下では、昨年に続き今年も静かなお祝いとなりそうです。

ペラFC選手流出-1. 退団のケニー・パッラジとJ・パルティバンはKLシティに加入
 給料未払い問題で選手の流出が止まらないMリーグ1部スーパーリーグのペラFCからケニー・パッラジとJ・パルティバンの両選手がが同じスーパーリーグのKLシティに加入したことを英字紙スター電子版が報じています。
 今季第13節までの10試合の先発を含む11試合に出場したケニー選手と、9試合の先発を含む10試合に出場したパルティバン選手の退団は、先日このブログでも取り上げた主将のシャールル・サアドとブラジル出身で帰化選手のギリェルメ・デ・パウラの退団(その後はいずれもスーパーリーグのJDTに加入)に続く主力選手の流失で、ペラFCはリーグ再開後もクラブ史上初となる2部降格の危機に面することになりそうです。
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 両選手を獲得したKLシティのボジャン・ホダック監督は、今季1部に昇格したチームの前半戦を振り返り、一部の選手は1部でのプレーに適応できていない話しており、ケニー、パルティバン両選手の獲得は大幅な戦力増になると話しています。

ペラFC選手流出-2. GKハフィズルには複数クラブが接触
 同じペラFCの正GKハフィズル・ハキムはマレーシアの通信社ブルナマの取材に対し、スーパーリーグの3クラブから接触があったことを明らかにしています。「東海岸のクラブ」「クランバリー(KLとスランゴールを含む首都圏)のクラブ」そして「南部のクラブ」からの獲得オファーを受けたと話すハフィズル選手は、今後については決定しておらず、現在は家族と協議中としていますが移籍が濃厚です。
 ペラ州出身のハフィズル選手は、地元を離れるのは辛いとしながらも、未払い給料問題の解決に対して明確な回答が得られていないこと、さらに経営陣からの「ペラFCでプレーしたくなければ他のクラブを探せば良い」という発言に自分を含めた多くの選手が失望したと述べています。

スリ・パハンのリー・タックはMリーグ他クラブへ期限付き移籍か
 トランスファーウィンドウ期間中に獲得した新外国籍選手らの活躍で2連勝中のスリ・パハンは、開幕からプレーしていた英国出身のリー・タック選手が外国製選手枠の都合で出場登録を外れましたが、ドラー・サレー監督はこのタック選手を期限付き移籍で獲得したいというオファーを受け取っていると、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 最終的な移籍先はオーナーであるパハン州スルタンで現国王のトゥンク・アブドラ殿下の叔父に当たるトゥンク・アブドゥル・ラーマン・スルタン・アフマド・シャー殿下が決定するとしています。
 またマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシア電子版は、期限付き移籍先として昨季まで3季に渡って在籍した同じスーパーリーグのトレンガヌが有力だと報じています。
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 2017年からMリーグでプレーするタック選手は、祖母がマレーシア人とされ、これまで何度も帰化選手候補としてその名前が挙がっていましたが、書類の不備などを理由に実現していませんでした。しかし今季も継続してマレーシアでプレーすれば連続在籍期間が5年となり、FIFAが求める帰化選手の条件を満たすことから、パハンは自チームでプレーできなくともタック選手との契約を維持し、来季は帰化申請を支援した上で帰化選手(=マレーシア人選手)として外国籍選手枠を気にせずプレーさせる意向があると言われています。

マラッカUは外国籍FW2名を入れ替えへ
 第13節を終えて3勝5分5敗の11位と降格圏で前半戦を終えたマラッカ・ユナイテッドはステファン・ニコリッチ(モンテネグロ)とアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(ブラジル)の両FWとの契約を解除し、新たなストライカー2名を獲得すると、ウトゥサンマレーシアが報じています。
 マラッカ・ユナイテッドはここまで13試合で15得点を挙げていますが、これはUITM(4点)、PJシティ(10点)、ペラ(14点)に続き、リーグ全体で4位の少なさで、この15得点中、ニコリッチ選手が4点、アレックス選手が3点を挙げています。
 マラッカ・ユナイテッドのシャイフル・モハマド・サペリCEOはニコリッチ、アレックス両選手には既に契約解除が伝えられていることを明かし、新たに2人のブラジル出身が代わりに加入すると述べています。そのうち1人は既にクアラルンプールで検疫隔離に入っており、もう1人はブラジルのリーグ戦に出場中で、近いうちにマレーシアに到着予定だということです。
 ニコリッチ、アレックス両選手以外にマラッカ・ユナイテッドにはDFチャン・ソグォン(韓国)、MFソニー・ノルデ(ハイチ)、MFマヌエル・オット(フィリピン)が在籍していますが、この3選手については後退はないと話すシャイフルCEOは、サポーターからもチーム不振の責任を取るべきと解任要求が出ているザイナル・アビディン・ハサン監督について今日からハリラヤ(始まるイスラム教の断食月明けの休み)後に続投か否かを決定すると話しています。

Mリーグ1部スーパーリーグ第13節結果

 新型コロナ感染者が再び増加しているマレーシア。1日あたりの新規感染者が4000人前後で高止まりする日が続き、国内各地では活動制限令MCOや条件付き活動制限令CMCOが施行され、Mリーグの試合は無観客で開催されています。
 Mリーグに目を向けると5月3日から開いている今年2度目のトランスファーウィンドウ期間に加入した選手たちが今節の試合に出場し、中には早速ゴールを決めるなど活躍する選手も出ています。
 なおスーパーリーグは今節終了後、5月16日から始まる代表候補合宿、そして6月3日から始まるW杯アジア2次予選、さらにアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグやAFCカップが続くことから、2ヶ月の中断期間に入り、次節第14節は7月9日から再開します。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年5月8日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 0-1 クダ・ダルル・アマン
得点者:サバ-、クダ-クパー・シャーマン(79分)
 激しい雨のため1時間近く中断した試合は再開後もボールが水たまりで止まってしまうような状況でしたが、それでも双方が激しくせめぎ合う中、サバ守備陣のミスをついてクパー・シャーマンが貴重なゴールを決めて勝利しています。
 サバは新加入のFWヨシプ・イヴァンチッチを起用するなど本拠地4連勝を目指しましたが、反撃も及びませんでした。

2021年5月8日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 1-1 KLシティ
得点者:UITM-クォン・ヨンヒョン(84分)、KL-シュコル・アダン(90+4分)
 今季ここまで未勝利のUTIMは終盤に新加入のFWクォン・ヨンヒョンのゴールで先制し、このまま逃げ切ると思われたロスタイムに失点を喫し、今季初勝利を逃しています。
 しかしこのシュコル・アダンの同点ゴールは映像で見るとヘディングに跳びながら手を高く挙げてゴールを決めた「神の手」ゴールに見え(写真下、写真はUITM FCの公式Facebookより、中央で手を挙げているのがシュコル選手)、UTTMの選手もこれに激しく抗議しましたが、主審はそれを認めませんでした。とここまでは手に触れていることを見逃した主審のミスということになりますが、FAMが発表した公式記録でもシュコル選手を得点者としていることから、Mリーグはシュコル選手の手を使ったゴールを認めたことになります。ちなみに41歳のシュコール選手はこのゴールで先日、サバFCのアムリ・ヤハヤ選手が作ったMリーグ最年長ゴール記録を更新しています。

2021年5月8日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 0-3 JDT
得点者:JDT-サファウィ・ラシド(15分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(43分)、モハマドゥ・スマレ(51分)
 リーグ首位を快走するJDTは前節第12節で脳震盪(のうしんとう)を起こして退場したゴンザロ・カブレラに代わりセカンドチームからフェルナンド・ロドリゲスを昇格させ、またサファウィ・ラシドとアリフ・アイマンを初めてともに先発させるなど布陣を変えて臨んだ試合でしたが、ペナンを一蹴しています。
 DFリュウジ・ウトモをケガで欠くペナンFCはこれまで起用していたDFムハンマド・ファディル・イドリスに代えてベテランのDFアズミ・ムスリムを先発させるなどJDT対策を立てながらの完敗でした。また自身のゴールが認められなかったことに抗議してイエローカードをもらっていたエースのカサグランデがその後の反則で2枚目のイエローで退場、これに抗議したトマス・トゥルチャ監督も退場となるなどペナンFCにとっては後味の悪い敗戦となりました。

2021年5月9日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 0-0 PJシティ
得点者:なし
 本拠地では3連敗中のマラッカが終始、優勢に試合を進めるもPJシティのGKカラムラー・アルハフィズの好セーブなどもあり無得点。スーパーリーグで唯一、外国籍選手がいないPJシティと引き分けています。

2021年5月9日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 2-3 スリ・パハン
得点者:ペラ-レアンドロ・ドス・サントス(68分PK)、カレッカ(90+5分)、パハン-アウン・カウン・マン (35分)、ケニー・アティウ2(58分、88分)
 トランスファーウィンドウ期間中の新加入組の内、検疫隔離により合流が遅れていたミャンマーU22代表のアウン・カウン・マンが先発しデビュー戦で早速ゴールを決めています。また同じ新加入組ののケニー・アティウも2ゴールを決めるなど、新戦力の活躍でパハンが連勝しています。前節に1ゴール1アシストで勝利に講演したマヌエル・イダルゴとともに新戦力の加入で全く別のチームになったパハンは、リーグ再開後の台風の目となりそうです。
 一方のペラは給料未払い問題により退団が噂されているブラジル出身コンビがゴールを決めましたが、これは獲得を狙う他チームへの良いアピールとなったのではないでしょうか。またこの他にも退団の可能性が報道されたケニー・パッラジ・ダバラギやパルティバン・ジャナセカランの両主力選手はこの大事な試合にベンチ入りせず、移籍の可能性が濃厚です。

2021年5月9日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 1-2 トレンガヌ
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(50分PK)、トレンガヌ-エンク・ヌル・シャキル(73分)、カルリ・デ・ムルガ(87分)
 トレンガヌが敵地で逆転勝ちし、JDTとの勝点差を3として再び2位に浮上しています。
 引き分けを挟んで3連勝のスランゴールは前節のスリ・パハン戦に続き、終盤にゴールを許すなど勝ちきれない試合が続き、トップ3とは徐々に勝点の差が開き始めました。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第13節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT139312862230
2TFC138322012827
3KDA138232113826
4PEN136431814422
5SEL135442220219
6KL134541714317
7SBH134451717016
8PJ133641014-415
9PHG133371622-612
10PRK133371421-712
10MU133551519-4*11
12UITM130211430-262
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第13節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)12
2ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)11
3クパー・シャーマン(KDH)9
4カサグランデ(PEN)7
パウロ・ジョズエ(KL)7
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第12節結果

 今節第12節からいよいよ後半戦が始まりますが、今節の注目カードは何と言っても首位攻防戦のクダ・ダルル・アマン対JDTでした。また5月3日から開いているトランスファーウィンドウ期間に加入した新戦力を早速投入しているクラブもあり、そういった選手たちが、後半戦の局面を大きく変える可能性もあります。
 その一方で、今週半ばは試合が組まれていない2部プレミアリーグのケランタンFCの選手に新型コロナウィルス感染者が見つかり、今週末のペラFC II対ケランタンFCが延期されています。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年5月4日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 0-1 JDT
得点者:JDT-ベルクソン・ダ・シルヴァ(90+2分PK)
 新型コロナウィルスの影響で急遽、無観客試合となって行われたこの試合は、両チーム共にチャンスがありながらそれを活かせない展開が続き、このまま引き分けかと思われたロスタイム、クダの守備ラインをかわしてペナルティエリアへボールを持ち込んだJDTのムハマドゥ・スマレをレノン・アルヴェスが倒して万事休す。これで得たPKをベルグソン・ダ・シルヴァが蹴り込み、これが決勝ゴール。この日は活躍したクダGKシャアリル・サアリでも止められませんでした。
 残り数分は明らかな時間稼ぎをするJDTと試合を進めたいクダの選手との間で何度か争いも起き、試合終了後もそれが続く後味の悪い試合となりました。
 クダにとっては本拠地で最低でも勝点1が欲しい試合でしたが、開幕戦に続き、JDTに0封されての敗戦でした。
 またハイライト映像には写っていませんが、56分にはペナルティーエリア手前でドリブルで持ち込んだJDTのゴンザロ・カブレラをレノン・アルヴェスが「ブロック」して衝突。カブレラ選手は脳震盪(のうしんとう)を起こし退場となりましたが、その後の報道で無事に退院したことが伝えられています。

2021年5月4日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 3-1 ペナン
得点者:KL-パウロ・ジョズエ3(35分、52分PK、88分)、ペナン-ダニアル・アシュラフ(64分)
 昨季の2部プレミアリーグ優勝チームのペナンと同2位の対戦となったこの試合は、9戦負けなしでリーグ3位と好調のペナンが有利と目されていましたが、KLシティが主将パウロ・ジョズエのハットトリックで解消して、この日が誕生だったボジャン・ホダック監督に勝利をプレゼントしています。

2021年5月4日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 3-0 UITM
得点者:トレンガヌ-デヴィッド・ダ・シルヴァ(8分)、ファイザル・ハリム(10分)、モハマド・ラーマット・マカスフ(77分)
 トレンガヌが最下位のUITMに快勝し、JDTに敗れたクダに代わって再び2位に浮上しています。
 UITMは5月3日に開いたトランスファーウィンドウ期間に加入したMFウスマン・ファネ(フランス)とFWジョアン・ペドロ・フレイタス(東ティモール)の新戦力が先発しましたが、5試合連続無得点となりました。

2021年5月5日@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-2 スランゴール
得点者:パハン-マヌエル・イダルゴ(48分)、アブドル・マリク・アリフ(90+5分)、スランゴール-ハイン・テット・アウン(76分)、イフェダヨ・オルセグン(87分)
 11位のパハンはトランスファーウィンドウ期間にDFエラルド・グロンを除く4名の外国籍選手を入れ替えましたが、その内、MFアブバカル・ヤクブ(ガーナ)とFWマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)が先発、FWケニー・アティウ(南スーダン/オーストラリア)が途中出場とこの試合でデビューしていますが、早速イダルゴ選手ががスランゴール守備陣のパスミスから作ったチャンスを生かしてゴールを決め、さらに同点ゴールにつながるFKでアシストを上げるなど活躍し、強烈な印象を残しています。ちなみにパハンのドラー・サレー監督はもう1人の新戦力FWアウン・カウン・マン (ミャンマー)も起用する予定だったようですが、国際移籍証明書ITCが試合までに
 スランゴールはエースのイフェダヨ・オルセグンの技ありの逆転ゴールで逃げ切るかと思われましたが、パハンの同点ゴールのきっかけとなったFKを与えたDFシャールル・ナジームが2枚のイエローで退場し、最後のセットプレーで数的不利となったことが悔やまれます。

2021年5月5日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 0-1 ペラ
得点者:セルヒオ・アグエロ(26分)
 引き分けを挟んで3連敗中だったペラが5試合ぶりの勝利で順位を一つ上げ9位となっています。
 ペラは新加入のFWナナ・ポク(前UITM)を獲得して得点力不足に悩む攻撃陣を補強し、この勝利から巻き返しを図りたいところですが、主将で代表DFシャルル・サアドがスリ・パハンからの獲得オファーを受けていることを明らかにしており、もしシャルル選手が移籍となれば、今度は守備陣が大きな痛手となるため、その行方が

2021年5月5日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 3-1 マラッカ・ユナイテッド
得点者:サバ-アムリ・ヤハヤ2(6分、47分)、モハマド・アジザン・ノルディン(16分)、マラッカ-モハマド・ファクルラー・ロスリ(66分)
 40歳のアムリ・ヤハヤの3試合連続ゴールで先制したサバは、その後もアムリ選手のこの日2点目となるダメ押しゴールでマラッカを突き放して勝利し、引き分けを挟んで3連勝を記録しています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第12節終了時)

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11PHG122371320-79
12UITM120111329-261
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第12節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)12
2ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)10
3クパー・シャーマン(KDH)8
4カサグランデ(PEN)7
パウロ・ジョズエ(KL)7
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第11節結果

 前半戦最終節となった今節はJDTとKLシティの引き分けやペナンによるトレンガヌ戦勝利などもあり、1位から4位までが勝点差4の中に4チームがひしめく大混戦となっています。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年4月30日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 1-1 JDT
得点者:KL-ロメル・モラレス(45+3分)、ハリス・ハルン(55分)
 試合前の予想通り前半からJDT優位で進んだ試合は、ハーフタイム直前にKLのロメル・モラレスがJDTのオフサイドトラップを交わして先制ゴールを決めKLが先制しましたが、55分にはJDTの主将ハリス・ハルンが今季初ゴールを決め同点に追いつきます。その後もJDTが押し気味に試合を進めますが、結局、KLゴールを割ることはできませんでした。
 KLシティはこの引き分けで、連敗を2で止めています。

2021年4月30日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 1-3 クダ・ダルル・アマン
得点者:マラッカ-ステファン・ニコリッチ(38分)、クダ-クパー・シャーマン2(18分PK、62分)、ボドロル・バクティアル(86分)
 前節は累積警告により出場停止だったクパー・シャーマンが戻り、今季初めて外国籍選手5名全員が先発メンバーに名を連ねたクダがマラッカを圧倒して2位に浮上、首位JDTとの勝点差を1としています。
 前半戦最終節となる次節では、クダはホームにJDTを迎える首位攻防戦が控えていますが、クダ州内で感染者急増を受け、この試合は無観客試合となることがマレーシアフットボールリーグMFLより発表されています。

2021年5月1日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 1-4 ペナン
得点者:トレンガヌ-ハキミ・アブドラ(60分)、ペナン-シェリディン・ボボエフ(8分)、エンドリック(21分)、カサグランデ2(66分、68分)
 前節JDTに21試合ぶりに土をつけたトレンガヌが8試合負けなしと好調のペナンをホームに迎えた今節注目のカードでしたが、結果は守備が崩壊したトレンガヌが惨敗に終わっています。
 この試合に勝てば、前日のKLシティとの試合が引き分けに終わったJDTと勝点で並ぶチャンスがあるトレンガヌは試合開始から積極的に攻め続けますが、ペナンのGKブライアン・シーの好守などもあり得点をあげることができません。その一方で守備ではペナン攻撃陣の高さの対応できず。1点目となったシェリディン・ボボエフのヘディングシュート、2点目の起点となったカサグランデのヘディング、3点目と4点目となったカサグランデのヘディングシュートはいずれもフリーで決められています。
 トレンガヌは前節のJDT戦に続いて21歳のハキミ・アブドラが2試合連続ゴールを決めたものの、反撃はこの1点のみ。順位を2位から4位に下げ、一方のペナンは4位から3位に浮上しています。

2021年5月1日@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 5-0 UTIM
得点者:パハン-リー・タック(1分)、ペドロ・エンリケ(34分)、ムハマド・バキウディン・シャムスディン(66分)、エラルド・グロン(71分)、ムハンマド・ファーミ・モハマド・サブリ(73分OG)
 11位で今季ここまで1勝のパハンと12位で今季未勝利のUITMの対戦となったこの試合は、11位のパハンが12位のUITMを粉砕して、今季2勝目を挙げています。
 試合開始早々、リー・タックのゴールで先制したパハンはその後も得点を重ねで圧勝しています。一方のUITMはすでに契約解除となったのか、主将のヴィクトル・ニーレノルド以外の外国籍選手がベンチ入りせず、パハンの相手にはなりませんでした。

2021年5月2日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-2 スランゴール
得点者:PJ-V・ルヴェンティラン(25分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン2(89分、90+3分)
 ともにスランゴール州を拠点とするスランゴールダービーでは、残り時間7分の間に一瞬、集中力の切れたPJ守備陣の隙をついてスランゴールのエースのイフェダヨ・オルセグンが同点ゴール、さらにロスタイムには決勝ゴールを決めて逆転勝ちしています。

2021年5月2日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-1 ペラ
得点者:サバ-アムリ・ヤハヤ(65分)、レヴィ・マディンダ(79分) 、ペラ-ナジルル・ナイム(27分)
 2勝4分4敗で9位のサバと2勝3分5敗で10位のペラが対戦し、40歳のアムリ・ヤハヤの2試合連続ゴールなどで終盤に得点したサバが逆転勝ちしています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第11節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT117312351824
2KDA117222012823
3PEN11641178922
4TFC116411511421
5SEL115331915418
6PJ1135310113-314
7KL113441412113
8SBH113441415-113
9MU113441416-2*10
10PRK112361116-59
11PHG112271118-78
12UITM110110326-231
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第11節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)11
2ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)9
3クパー・シャーマン(KDH)8
4カサグランデ(PEN)7
5ジョーダン・ミンター(TFC)他8名4
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

5月4日のニュース:不振のマラッカU監督に2試合の猶予、スリ・パハンの新外国籍選手4名は既に国内で検疫隔離中、ケランタンFCオーナーがインドネシア2部クラブを買収

 日本代表の浅野拓磨選手が所属するセルビア1部のパルチザンに対して度重なる給料未払いを理由とした契約解除がニュースになっています。同じように昨季のリーグ中断期間中にパハンFA(現スリ・パハン)に対して給料未払いを理由に契約解除し、タイ1部のポリス・テロFCを経て今季はJDTに加入したモハマドゥ・スマレはパハンFAとやはり泥仕合になりそうな気配でしたがが、続報がないところを見ると雇用主側に問題があったのかも知れません。まぁ今季の成績も含め、スリ・パハンは現場の責任だけを追求せず、経営陣にもメスを入れて欲しいクラブです。

不振のマラッカU監督に2試合の猶予
 Mリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドはザイナル・アビディン・ハサン監督に対して、次節の第12節とその後の第13節の2試合の結果いかんでは解任となることを通達したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 第11節を終えて3勝4分4敗の9位と低迷するマラッカ・ユナイテッドのモハマド・サイフル・マット・サピCEOは第12節のサバFC戦と第13節のPJシティ戦でのチームのパフォーマンスが評価の対象となることをザイナル監督に通達したことを明らかにしています。
 低迷するクラブに対してサポーターからはさまざまな声が聞こえてくる中、経営陣としては性急な判断は下したくないと話したモハマド・サイフルCEOは、ザイナル監督の後任候補などとの面談などは行なっておらず、そういった判断を行うのは第13節以降となると話しています。
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 マラッカ・ユナイテッドについては、何度も述べていますが、現場では対処しようがない未払い給料問題があり、昨季に続き今季も既に勝点3が剥奪されており、もしその3点が加算されれば7位のKLシティと同じ勝点になります。給料未払い問題は勝点剥奪だけでなく、選手のやる気、そして当然パフォーマンスにも影響を及ぼしますが、それが2年連続で起こしている経営陣の責任の所在は不明のまま、結果が出なければ監督の首をすげ替えるというのでは、今後も同じことが繰り返される可能性があります。

スリ・パハンの新外国籍選手4名は既に国内で検疫隔離中
 Mリーグ1部スーパーリーグで第11節を終え2勝2分7敗と不振を極めるスリ・パハンは4名の新外国籍選手が昨日5月3日から始まったトランスファーウィンドウ期間に移籍するようですが、スリ・パハンは既に開幕から5名の外国籍選手が在籍しており、どの選手がチームを離れるのかがサポーターの間で関心を呼んでいます。
 ハリアンメトロはこの4選手がFWアウン・カウン・マン(ミャンマー)、MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)、MFアブバカール・ヤクブ(ガーナ)、FWケニー・アティウ(オーストラリア)と報じており、このブログで取り上げたタイ代表FWアディサック・クライソーンの加入はなさそうです。
 スリ・パハンのモハメド・スフィアン・アワンCEOはこの4選手の加入を認め、既に3名はクラブの本拠地があるパハン州クアンタン入りしており、残る1名も明日5月5日には検疫隔離が終了するということです。
 この4人が加入すれば、4名の外国籍選手が退団となりますが、その4名が誰なのかは現時点では開かせないとハリアンメトロのインタビューに答えています。
 今季のスリ・パハンは主将で今季3年目のDFエラルド・グロン(フランス)、DFママドゥ・ワグ(フランス/レバノン)、MFリー・タック(英国)、FWイェウヘン・ボハシュヴィリ(ウクライナ)、FWペドロ・エンリケ(東ティモール)が在籍しています。

ケランタンFCオーナーがインドネシア2部クラブを買収
 Mリーグ2部ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーが隣国インドネシア2部のクラブを買収したとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 今回買収したのはスマトラ島中部リアウ州を本拠地とするインドネシア2部PSPSリアウです。自身のFacebookで今回の買収を発表したノリザム オーナーは、自身が投資家でもあることから、今回の買収が将来を見据えたもので、直ちに利益を生み出すことは期待していないと話しています。
 一方PSPSリアウの公式Facebookでリアウとマレーシアの結びつきについて言及しながら、ノリザム オーナー就任を歓迎するコメントを掲載しています。
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 リアウはポルトガルが1611年にマラッカ王国を攻略した際に生き延びたマラッカ王国の末裔が設立したジョホール王国が勢力を拡大し、マラッカ海峡の両岸にかけて発展したジョホール・リアウ王国の一部でもありました。しかしその後、1824年の英蘭協約により、スマトラ島にあった英国の領有地やと当時オランダ領だったマラッカを交換し、スマトラ島とジャワ島をオランダが、マラッカやペナン、シンガポールといったマレー半島を英国がそれぞれ自身の勢力範囲としたことで、マラッカ海峡を挟んで現在のインドネシアとマレーシアに別れてしまった経緯があります。

5月1日のニュース:スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定、MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達、パハンにタイ代表FWアディサックが加入か、KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入

スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロはスランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOとのインタビュー記事を掲載し、先日このブログでも取り上げた元日本代表の本田圭佑選手獲得の噂についてこれを否定しています。
 「現時点ではその噂は正確ではなく、本田圭佑選手に獲得オファーを出したことは一度もない。現在のチームが獲得を目指しているのは、大物選手ではなく、潜在能力が高い若い選手である。」と話したジョハンCEOは、DFシャルル・ナジーム、MFアリフ・ハイカルといったレギュラーポジションを掴みつつある若手選手を例に挙げて、外国籍選手は気候や日程などMリーグの環境に慣れるまでしばらく時間がかかったものの、現在はトップチームにいる若手選手と経験のある外国籍選手とでバランスのとれたチームができつつあると述べています。
 また5月3日から30日までのトランスファーウィンドウ期間中の補強については、代表チームのW杯予選出場によるMリーグ中断期間までの残り3試合の状況やケガ人の回復状況などを元に判断したいと話す一方で、現在のバランスがとれたチーム構成には満足しているとも話しています。
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 本田選手移籍の噂を伝えるニュースを取り上げた際のブログでも書きましたが、チーム編成上は本田選手は現在のスランゴールが必要とする選手ではないように思います。もちろん興行的には本田選手がMリーグに加入してくれればその影響は大きいでしょうが、現在、Mリーグ各クラブに求められている「身の丈にあった」経営という観点からも本田選手のスランゴール入りは現実的ではなさそうです。

MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、Mリーグ各クラブに対して、チーム内での新型コロナウィルス感染を防止するため、厳格に標準作業手順SOPを厳守しいわゆるスポーツバブルの外に選手を出さないよう、改めて通達を出しています。
 さらに新型コロナウィルス感染者が出たクラブに対しては勝点剥奪(はくだつ)や対戦予定の相手を不戦勝とするなど厳しい罰則を科すことについても言及したアブドル・ガニCEOは、選手に対してはショッピングモールや娯楽施設など多くの人が利用する場所へ行くことを避けることを、そして各クラブに対しては選手たちが試合会場、練習会場と自宅というスポーツバブルの外へは出ないよう指導を強化することを求めています。
 アブドル・ガニCEOがこのように厳しいSOP順守を求めたのは、先週、マレーシア代表バドミントンチーム内で数名の感染者が確認された後、その数が一気に倍以上に増え、保健省の指導のもと練習が完全に中止され、現在もその練習が再開されていない状態が続いていることがあります。

パハンにタイ代表FWアディサックが加入か
 Mリーグ1部スーパーリーグ第10節を終えて1勝2分7敗で11位と不振を極めるスリ・パハンは、5月3日に開くトランスファーウィンドウ期間中に大幅にメンバーが入れ替わることが予想されていますが、その新戦力の一人がタイ代表FWのようです。
 スポーツ専門サイトのスカンズは、今季はタイ1部のムアントン・ユナイテッドFCからポートFCへ期限付き移籍していたタイ代表FWアディサック・クライソーンがスリ・パハンと今季2021年シーズンが終了する7月半ばまでの期限付き移籍で加入することが決定的で、所属先のムアントン・ユナイテッドFCとは契約内容で合意していると報じています。またスリ・パハンは現在、アディサック選手が所属しているポートFCに早期のリリースを求めているとも報じています。
 30歳のアディアック選手は今季は29試合に出場し11ゴールを挙げ、ポートFCの今季3位とAFCチャンピオンズリーグ出場資格獲得に貢献した他、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場するタイ代表候補47名にも含まれています。
 このブログでは既にミャンマーU23代表FWのアウン・カウン・マンのスリ・パハン加入について取り上げましたが、今回のアディサック選手の他にも、スリ・パハンはアルゼンチン出身で英国2部シェフィード・ウェンズデイFCU23でプレーした21歳のMFマヌエル・イダルゴや南スーダン出身で昨季までオーストラリア1部Aリーグのメルボルン・ヴィクトリーでプレーしたFWケニー・アティウといった選手の加入の可能性についてもこのスカンズは報じています。

KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入
 今季1部スーパーリーグに昇格し、第10節を終えて3勝3分4敗で7位につけるKLシティに地元KL出身でオーストラリア育ちの選手が加入するとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 22歳のライアン・ランバートは、昨季はオランダ2部リーグのFCデン・ボスのU21チームで双子の兄でDFデクラン・ランバートとともにプレーしていました。
 デクラン、ライアン両選手とも英国やオーストラリアに加えてマレーシア代表としてプレーする資格もあるということなので、Mリーグでの活躍次第ではマレーシアU23代表、さらにはフル代表の新戦力となる可能性もあるとヴォケットFCの記事は結んでいます。

4月29日のニュース:マラッカ・ユナイテッドは監督交代を否定、UITMは「休養」中の監督が復帰、降格圏のパハンにミャンマーU23のエースが加入か、ペナン州政府はペナンFCのトップ6入りを期待

マラッカ・ユナイテッドは監督交代を否定
 Mリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドは第10節を終えて3勝4分3敗の8位と低迷し、後半戦に向けて監督交代が噂されていますが、クラブのモハマド・サイフル・マット・サプリCEOは新監督候補者との面談などは全く行っていないと話す一方で、既に10を超える候補者から履歴書を受け取っていると話しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版はサイフルCEOの話として、現時点では経営陣では新たな監督候補についての話し合いは全く行われておらず、監督交代は単なる「噂」であると述べる一方で、5名の外国籍選手については前半戦が終了する第11節までそのパフォーマンスについて精査していくとしています。
 5月3日から開く今年2度目のトランスファーウィンドウ期間中に外国籍選手の顔ぶれが変わる可能性についてブリタハリアンから問われたサイフルCEOは、その可能性は否定しなかったものの、クラブの予算次第であると答えるにとどまっています。
 また別のマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシア電子版では、今季開幕前に突然退団したメフメト・ドゥラコヴィッチ前ペラ監督や昨季いっぱいでMリーグを脱退したフェルダ・ユナイテッドの前監督のニザム・ジャミル氏の名前がザイナル監督の後任候補として取り上げられていますが、ウトゥサン・マレーシアはマラッカ・ユナイテッドの予算を考えると経験豊富な分、高給が必要となるオーストラリア出身のドゥラコヴィッチ前ペラ監督よりも給料が低く抑えられるニザム前フェルダ・ユナイテッド監督がより有力な候補ではないかと予想しています。
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 2019年シーズンに就任したザイナル監督は監督初年度は6位、昨季は9位、そして今季は現在8位という成績で、昨季終了後は監督交代が一旦発表されたものの、クラブから汚名挽回の機会を与えられて今季も監督とになったという経緯があります。
 ザイナル監督を批判しきれない理由として、マラッカ・ユナイテッドは昨季に続き今季も給料未払い問題により勝点3を剥奪される処分を科されていることがあります。昨季の9位という成績も剥奪された3点を加えれば7位にまで上昇し、今季も剥奪された3点を加えればやはり7位に浮上します。給料未払い問題はプレーする選手のモチベーションにも直結するでしょうから、給料が支払われていれば、チームの成績自体も改善していた可能性があり、ピッチ外の問題の影響でチームの不振の責任を取らされるのはザイナル監督としても本意ではないでしょう。

UITMは「休養」中の監督が復帰
 開幕からの7試合で1分6敗という成績から「休養」中だったUITMのフランク・ベルンハルト監督は3試合ぶりにクラブに復帰し、早速練習で指揮をとったとスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 ベルンハルト監督が「休養」した3試合は、クラブのテクニカルディレクターを務めるレズアン・アブドラ氏が監督代行を務めたものの、マラッカ・ユナイテッドに0-3、サバに0~4、そして先週末のPJシティ戦では0-1と1点も取れずに3連敗するなど監督「休養」の効果は全く出ていませんでした。
 第10節を終えて勝点1のUTIMを残り12試合で降格圏から脱出させることが現場復帰したベルンハルト監督の使命となりますが、経営陣からはリーグ戦での結果だけでなく、ベルンハルト監督の練習方法や戦術が選手に合っていないという理由も突きつけられての「休養」だったことを指摘されると、レズアン代行監督のもとで経営陣が求めるような練習方法を採用しても結果が出なかった点を指摘し、どんな練習方法を採用しても全員が満足できるわけではないと話しています。
 その上で、復帰後の練習ではレズアン代行監督と話し合い、別の練習方法を模索したいとベルンハルト監督は話しています。

降格圏のパハンにミャンマーU23のエースが加入か
 今季から就任したトーマス・ドゥーリー監督を開幕からわずか2試合で「休養」させたものの、第10節を終えてわずか1勝の勝点5で11位と迷走するスリ・パハンは、5月3日に開く今年2回目のトランスファーウィンドウ期間中に外国籍選手を中心に大幅なメンバー入れ替えが予想されています。
 そしてこの移籍期間中の新加入選手にミャンマーU23代表のストライカー、アウン・カウン・マンがほぼ確定していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 アウン・カウン選手は今季はミャンマーのエーヤワディー・ユナイテッドFCからタイ2部のコーンケン・ユナイテッドFCへ期限付き移籍しており、16試合で5ゴールを決めているということです。また2019年の東南アジア競技大会通称シーゲームズではミャンマーU23代表のエースとして5ゴールを挙げ、チームを銅メダルへと導いています。
 スリ・パハンからの正式発表はないものの、既にクアラルンプールに滞在中のアウン・カウン選手は自身のソーシャルメディアでスリ・パハンに加入することを明らかにしています。

ペナン州政府はペナンFCのトップ6入りを期待
 今季1部に昇格したばかりのペナンは第10節を終えて5勝4分1敗の勝点19で首位のJDTとは勝点差4の4位につけていますが、ペナン州のチョウ・コンヨウ州首相はこの好調さを維持して、最終的には上位6位以内に入ることを期待しているとブルナマに語っています。
 チョウ州首相は、新監督だけでなく新戦力の獲得も功を奏しているとして、この勢いや選手のやる気を維持するために州政府が勝利ボーナスとして1勝あたり1万リンギ(およそ26万6000円)をチームに提供していることも明らかにし、前半戦最終戦となる今週末のアウェイとなるトレンガヌ戦でも8試合連続負けなしの記録を維持できるよう熱いプレーを期待していると話しています。
*****
 州政府の監督下にある州サッカー協会(州FA)からMリーグクラブを独立させる民営化が進められる中、まだまだ州政府に依存しているクラブは多いようですが、ペナンも勝利ボーナスという形で州政府の支援を受けているということを州首相が明らかにしているという記事でした。

Mリーグ1部スーパーリーグ第10節結果

 開幕から1週間に2試合のペースで試合が行われてきたMリーグですが、イスラム教の断食月が始まった事により1週間に1試合となっています。そんな中、今節は大波乱が起こりました。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年4月23日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 3-2 KLシティ
得点者:クダ:モハマド・ファイヤド・モハマド・ズルキフリ・アミン(71分)、クダ:チェチェ・キプレ2(90+3分PK、90+6分)、KL-パウロ・ジョズエ(49分)、ジャンカルロ・ガリフオコ(79分)
 これ以上首位JDTには離されたくないクダはリードを許したまま終盤を迎えても集中力が切れず、最後は執念の逆転勝ちで3位をキープしています。
 クダはケガから調整が遅れていた守備のキーマン、レナン・アルヴェスが今季初出場を果たしたものの、累積警告による出場停止処分でチーム得点王のクパー・シャーマンを欠く攻撃陣が再三チャンスを作りながらもそれを生かせず、KLにリードを許したままロスタイムに入りました。しかし90+3分には途中出場のロザイミ・ラーマンがゴールエリアで倒されて得たPKをキプレが決めて同点、その3分後にはKLゴール前の混戦からレナン・アルヴェスがヘディングで競って落としたボールをキプレが決めて逆転勝利。1点目のアシストと含めて2ゴール1アシストのチェチェ・キプレがマンオブザマッチとなる活躍でチームを勝利に導きました。

2021年4月23日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 2-2 サバ
得点者:スランゴール:イフェダヨ・オルセグン2(57分、72分)、サバ:アムリ・ヤハヤ(31分)、ボビー・ゴンザレス(88分)
 スランゴール州出身でスランゴールで400試合以上した経験を持つレジェンド選手ながら、首脳陣の起用方法への不満から退団し、昨季は2部プレミアリーグでプレー、今季サバへ移籍したアムリ・ヤハヤが40歳3ヶ月と2日でMリーグ最年長得点者記録となるゴールを決めてサバが先制するも、スランゴールはエースのイフェダヨ・オルセグンの2ゴールで逆転し、このまま試合終了かと思われた88分にもう一人のベテラン37歳のボビー・ゴンザレスが同点ゴールを決め、サバが引き分けに持ち込んでいます。
 スランゴールはセカンドチームから昇格させたミャンマー出身の19歳MFハイン・テット・アウンを試合途中で投入しましたが、この試合では21歳のシャルル・ナジームやダニアル・アスリ、20歳のジョーダン・アイムビラやアリフ・ハイカル、そして19歳のムカイリ・アジマルの6名が先発しています。順位は5位ながら、上位陣との勝点差がすこしずつ開き始めており、今季の優勝は難しくなってきましたが、目先の勝利ではなく若い選手を育てながら勝とうという姿勢は早ければリーグ後半から結果が出てくるかも知れません。

2021年4月23日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
トレンガヌ 1-0 KLシティ
JDT 0-1 トレンガヌ
得点者:トレンガヌ-モハマド・ハキミ・アブドラ(57分)
 昨季2020年から本拠地となったスルタン・イブラヒムスタジアムでは無敗神話を積み重ねてきたJDTがついに敗れる波乱となったこの試合は、3年越しとなるMリーグ22試合目にしてJDTが初めて負けた試合にもなりました。
 試合はJDT優勢で進むものの、現在リーグ得点王のベルグソン・ダ・シルヴァを初めてとする攻撃陣が得点機を生かせないまま、56分にJDTのDFアダム・ノー・アズリンとMFナチョ・インサのミスをついて21歳のモハマド・ハキミ・アブドラのシュートが決まり、トレンガヌが先制しました。それまでもアダム選手は不安定なプレーを見せていたので、そこをトレンガヌのFWデヴィッド・ダ・シルヴァが突き、そのミスを生かしてハキミ・アブドラ選手が得点した形です。JDTはそこからギアを上げて反撃に転じますが、それをトレンガヌが防ぎきり、2018年以来3年ぶりの対JDT戦勝利を挙げています。

2021年4月24日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 3-0 スリ・パハン
得点者:エンドリック(11分)、ダニアル・アシャラフ(26分)、ジェフリー・フィルダウス・チュウ(90+1分)
 過去7試合負けなしのペナンと過去6試合勝ちがないパハンの勢いの差が如実に現れた試合はペナンが快勝しています。わずか開幕2試合でトーマス・ドゥーリー監督を「休養」させたもののチームの成績は変わらないどころか悪化しているようにさえ見えますが、ドラー・サレー監督を「休養」させられないスリ・パハン経営陣の責任はますます重くなっています。

2021年4月24日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-1 PJシティー
得点者:PJ-タミルマラン・マニマラン(82分)
 昨季は1部昇格直後のシーズンで6位と大健闘したUITMですが、経営陣はその功労者でもあるフランク・ベルンハルト監督との契約を延長せず、彼に代わる新たな指揮官との契約を模索しましたが結局、ベルンハルト監督の契約を更新。しかし今季は外国籍選手がほぼ入れ替えられたことで成績不振となり、その結果ベルンハルト監督は「休養」となりました。しかしこの試合の後にはベルンハルト監督の「休養」からの復帰が発表される迷走ぶりを見せるUITMがダントツの最下位なのは納得です。
 一方Mリーグ1部スーパ=リーグで唯一、外国籍選手を一人も登録せず全員がマレーシア人選手というチーム構成のPJシティーは開幕前の下馬評を裏切ってこの試合前までは7位という成績でしたが、UITM相手に接戦ながら勝利、現在の成績は外国籍選手云々が理由ではないと証明したような勝利でした。

2021年4月25日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-1 マラッカ・ユナイテッド
得点者:ワン・ザハルルニザム・ザカリア(61分)
 9位ペラと10位マラッカ・ユナイテッドの対戦は、現在スランゴールでプレーするワン・ザック・ハイカルとともにFC琉球のトライアウトを受けたこともあるワン・ザハルルニザム・ザカリアの今季初ゴールで勝利し8位に上昇、敗れたペラは順位を一つ下げて10位になっています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第10節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT107212351823
2TFC10631147721
3KDA106221711620
4PEN10541137619
5SEL104331715215
6PJ10352911-214
7KL103331211112
8MU1034313130*10
9SBH102441214-210
10PRK102351016-69
11PHG10127618-125
12UITM9019321-181
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第10節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)9
イフェダヨ・オルセグン(SEL)9
2クパー・シャーマン(KDH)6
3カサグランデ(PEN)5
4ジョーダン・ミンター(TFC)他5名4
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ