Mリーグ1部スーパーリーグ第11節結果

 前半戦最終節となった今節はJDTとKLシティの引き分けやペナンによるトレンガヌ戦勝利などもあり、1位から4位までが勝点差4の中に4チームがひしめく大混戦となっています。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年4月30日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 1-1 JDT
得点者:KL-ロメル・モラレス(45+3分)、ハリス・ハルン(55分)
 試合前の予想通り前半からJDT優位で進んだ試合は、ハーフタイム直前にKLのロメル・モラレスがJDTのオフサイドトラップを交わして先制ゴールを決めKLが先制しましたが、55分にはJDTの主将ハリス・ハルンが今季初ゴールを決め同点に追いつきます。その後もJDTが押し気味に試合を進めますが、結局、KLゴールを割ることはできませんでした。
 KLシティはこの引き分けで、連敗を2で止めています。

2021年4月30日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 1-3 クダ・ダルル・アマン
得点者:マラッカ-ステファン・ニコリッチ(38分)、クダ-クパー・シャーマン2(18分PK、62分)、ボドロル・バクティアル(86分)
 前節は累積警告により出場停止だったクパー・シャーマンが戻り、今季初めて外国籍選手5名全員が先発メンバーに名を連ねたクダがマラッカを圧倒して2位に浮上、首位JDTとの勝点差を1としています。
 前半戦最終節となる次節では、クダはホームにJDTを迎える首位攻防戦が控えていますが、クダ州内で感染者急増を受け、この試合は無観客試合となることがマレーシアフットボールリーグMFLより発表されています。

2021年5月1日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 1-4 ペナン
得点者:トレンガヌ-ハキミ・アブドラ(60分)、ペナン-シェリディン・ボボエフ(8分)、エンドリック(21分)、カサグランデ2(66分、68分)
 前節JDTに21試合ぶりに土をつけたトレンガヌが8試合負けなしと好調のペナンをホームに迎えた今節注目のカードでしたが、結果は守備が崩壊したトレンガヌが惨敗に終わっています。
 この試合に勝てば、前日のKLシティとの試合が引き分けに終わったJDTと勝点で並ぶチャンスがあるトレンガヌは試合開始から積極的に攻め続けますが、ペナンのGKブライアン・シーの好守などもあり得点をあげることができません。その一方で守備ではペナン攻撃陣の高さの対応できず。1点目となったシェリディン・ボボエフのヘディングシュート、2点目の起点となったカサグランデのヘディング、3点目と4点目となったカサグランデのヘディングシュートはいずれもフリーで決められています。
 トレンガヌは前節のJDT戦に続いて21歳のハキミ・アブドラが2試合連続ゴールを決めたものの、反撃はこの1点のみ。順位を2位から4位に下げ、一方のペナンは4位から3位に浮上しています。

2021年5月1日@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 5-0 UTIM
得点者:パハン-リー・タック(1分)、ペドロ・エンリケ(34分)、ムハマド・バキウディン・シャムスディン(66分)、エラルド・グロン(71分)、ムハンマド・ファーミ・モハマド・サブリ(73分OG)
 11位で今季ここまで1勝のパハンと12位で今季未勝利のUITMの対戦となったこの試合は、11位のパハンが12位のUITMを粉砕して、今季2勝目を挙げています。
 試合開始早々、リー・タックのゴールで先制したパハンはその後も得点を重ねで圧勝しています。一方のUITMはすでに契約解除となったのか、主将のヴィクトル・ニーレノルド以外の外国籍選手がベンチ入りせず、パハンの相手にはなりませんでした。

2021年5月2日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-2 スランゴール
得点者:PJ-V・ルヴェンティラン(25分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン2(89分、90+3分)
 ともにスランゴール州を拠点とするスランゴールダービーでは、残り時間7分の間に一瞬、集中力の切れたPJ守備陣の隙をついてスランゴールのエースのイフェダヨ・オルセグンが同点ゴール、さらにロスタイムには決勝ゴールを決めて逆転勝ちしています。

2021年5月2日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-1 ペラ
得点者:サバ-アムリ・ヤハヤ(65分)、レヴィ・マディンダ(79分) 、ペラ-ナジルル・ナイム(27分)
 2勝4分4敗で9位のサバと2勝3分5敗で10位のペラが対戦し、40歳のアムリ・ヤハヤの2試合連続ゴールなどで終盤に得点したサバが逆転勝ちしています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第11節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT117312351824
2KDA117222012823
3PEN11641178922
4TFC116411511421
5SEL115331915418
6PJ1135310113-314
7KL113441412113
8SBH113441415-113
9MU113441416-2*10
10PRK112361116-59
11PHG112271118-78
12UITM110110326-231
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第11節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)11
2ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)9
3クパー・シャーマン(KDH)8
4カサグランデ(PEN)7
5ジョーダン・ミンター(TFC)他8名4
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

5月1日のニュース:スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定、MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達、パハンにタイ代表FWアディサックが加入か、KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入

スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロはスランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOとのインタビュー記事を掲載し、先日このブログでも取り上げた元日本代表の本田圭佑選手獲得の噂についてこれを否定しています。
 「現時点ではその噂は正確ではなく、本田圭佑選手に獲得オファーを出したことは一度もない。現在のチームが獲得を目指しているのは、大物選手ではなく、潜在能力が高い若い選手である。」と話したジョハンCEOは、DFシャルル・ナジーム、MFアリフ・ハイカルといったレギュラーポジションを掴みつつある若手選手を例に挙げて、外国籍選手は気候や日程などMリーグの環境に慣れるまでしばらく時間がかかったものの、現在はトップチームにいる若手選手と経験のある外国籍選手とでバランスのとれたチームができつつあると述べています。
 また5月3日から30日までのトランスファーウィンドウ期間中の補強については、代表チームのW杯予選出場によるMリーグ中断期間までの残り3試合の状況やケガ人の回復状況などを元に判断したいと話す一方で、現在のバランスがとれたチーム構成には満足しているとも話しています。
******
 本田選手移籍の噂を伝えるニュースを取り上げた際のブログでも書きましたが、チーム編成上は本田選手は現在のスランゴールが必要とする選手ではないように思います。もちろん興行的には本田選手がMリーグに加入してくれればその影響は大きいでしょうが、現在、Mリーグ各クラブに求められている「身の丈にあった」経営という観点からも本田選手のスランゴール入りは現実的ではなさそうです。

MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、Mリーグ各クラブに対して、チーム内での新型コロナウィルス感染を防止するため、厳格に標準作業手順SOPを厳守しいわゆるスポーツバブルの外に選手を出さないよう、改めて通達を出しています。
 さらに新型コロナウィルス感染者が出たクラブに対しては勝点剥奪(はくだつ)や対戦予定の相手を不戦勝とするなど厳しい罰則を科すことについても言及したアブドル・ガニCEOは、選手に対してはショッピングモールや娯楽施設など多くの人が利用する場所へ行くことを避けることを、そして各クラブに対しては選手たちが試合会場、練習会場と自宅というスポーツバブルの外へは出ないよう指導を強化することを求めています。
 アブドル・ガニCEOがこのように厳しいSOP順守を求めたのは、先週、マレーシア代表バドミントンチーム内で数名の感染者が確認された後、その数が一気に倍以上に増え、保健省の指導のもと練習が完全に中止され、現在もその練習が再開されていない状態が続いていることがあります。

パハンにタイ代表FWアディサックが加入か
 Mリーグ1部スーパーリーグ第10節を終えて1勝2分7敗で11位と不振を極めるスリ・パハンは、5月3日に開くトランスファーウィンドウ期間中に大幅にメンバーが入れ替わることが予想されていますが、その新戦力の一人がタイ代表FWのようです。
 スポーツ専門サイトのスカンズは、今季はタイ1部のムアントン・ユナイテッドFCからポートFCへ期限付き移籍していたタイ代表FWアディサック・クライソーンがスリ・パハンと今季2021年シーズンが終了する7月半ばまでの期限付き移籍で加入することが決定的で、所属先のムアントン・ユナイテッドFCとは契約内容で合意していると報じています。またスリ・パハンは現在、アディサック選手が所属しているポートFCに早期のリリースを求めているとも報じています。
 30歳のアディアック選手は今季は29試合に出場し11ゴールを挙げ、ポートFCの今季3位とAFCチャンピオンズリーグ出場資格獲得に貢献した他、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場するタイ代表候補47名にも含まれています。
 このブログでは既にミャンマーU23代表FWのアウン・カウン・マンのスリ・パハン加入について取り上げましたが、今回のアディサック選手の他にも、スリ・パハンはアルゼンチン出身で英国2部シェフィード・ウェンズデイFCU23でプレーした21歳のMFマヌエル・イダルゴや南スーダン出身で昨季までオーストラリア1部Aリーグのメルボルン・ヴィクトリーでプレーしたFWケニー・アティウといった選手の加入の可能性についてもこのスカンズは報じています。

KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入
 今季1部スーパーリーグに昇格し、第10節を終えて3勝3分4敗で7位につけるKLシティに地元KL出身でオーストラリア育ちの選手が加入するとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 22歳のライアン・ランバートは、昨季はオランダ2部リーグのFCデン・ボスのU21チームで双子の兄でDFデクラン・ランバートとともにプレーしていました。
 デクラン、ライアン両選手とも英国やオーストラリアに加えてマレーシア代表としてプレーする資格もあるということなので、Mリーグでの活躍次第ではマレーシアU23代表、さらにはフル代表の新戦力となる可能性もあるとヴォケットFCの記事は結んでいます。

Mリーグ1部スーパーリーグ第10節結果

 開幕から1週間に2試合のペースで試合が行われてきたMリーグですが、イスラム教の断食月が始まった事により1週間に1試合となっています。そんな中、今節は大波乱が起こりました。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年4月23日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 3-2 KLシティ
得点者:クダ:モハマド・ファイヤド・モハマド・ズルキフリ・アミン(71分)、クダ:チェチェ・キプレ2(90+3分PK、90+6分)、KL-パウロ・ジョズエ(49分)、ジャンカルロ・ガリフオコ(79分)
 これ以上首位JDTには離されたくないクダはリードを許したまま終盤を迎えても集中力が切れず、最後は執念の逆転勝ちで3位をキープしています。
 クダはケガから調整が遅れていた守備のキーマン、レナン・アルヴェスが今季初出場を果たしたものの、累積警告による出場停止処分でチーム得点王のクパー・シャーマンを欠く攻撃陣が再三チャンスを作りながらもそれを生かせず、KLにリードを許したままロスタイムに入りました。しかし90+3分には途中出場のロザイミ・ラーマンがゴールエリアで倒されて得たPKをキプレが決めて同点、その3分後にはKLゴール前の混戦からレナン・アルヴェスがヘディングで競って落としたボールをキプレが決めて逆転勝利。1点目のアシストと含めて2ゴール1アシストのチェチェ・キプレがマンオブザマッチとなる活躍でチームを勝利に導きました。

2021年4月23日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 2-2 サバ
得点者:スランゴール:イフェダヨ・オルセグン2(57分、72分)、サバ:アムリ・ヤハヤ(31分)、ボビー・ゴンザレス(88分)
 スランゴール州出身でスランゴールで400試合以上した経験を持つレジェンド選手ながら、首脳陣の起用方法への不満から退団し、昨季は2部プレミアリーグでプレー、今季サバへ移籍したアムリ・ヤハヤが40歳3ヶ月と2日でMリーグ最年長得点者記録となるゴールを決めてサバが先制するも、スランゴールはエースのイフェダヨ・オルセグンの2ゴールで逆転し、このまま試合終了かと思われた88分にもう一人のベテラン37歳のボビー・ゴンザレスが同点ゴールを決め、サバが引き分けに持ち込んでいます。
 スランゴールはセカンドチームから昇格させたミャンマー出身の19歳MFハイン・テット・アウンを試合途中で投入しましたが、この試合では21歳のシャルル・ナジームやダニアル・アスリ、20歳のジョーダン・アイムビラやアリフ・ハイカル、そして19歳のムカイリ・アジマルの6名が先発しています。順位は5位ながら、上位陣との勝点差がすこしずつ開き始めており、今季の優勝は難しくなってきましたが、目先の勝利ではなく若い選手を育てながら勝とうという姿勢は早ければリーグ後半から結果が出てくるかも知れません。

2021年4月23日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
トレンガヌ 1-0 KLシティ
JDT 0-1 トレンガヌ
得点者:トレンガヌ-モハマド・ハキミ・アブドラ(57分)
 昨季2020年から本拠地となったスルタン・イブラヒムスタジアムでは無敗神話を積み重ねてきたJDTがついに敗れる波乱となったこの試合は、3年越しとなるMリーグ22試合目にしてJDTが初めて負けた試合にもなりました。
 試合はJDT優勢で進むものの、現在リーグ得点王のベルグソン・ダ・シルヴァを初めてとする攻撃陣が得点機を生かせないまま、56分にJDTのDFアダム・ノー・アズリンとMFナチョ・インサのミスをついて21歳のモハマド・ハキミ・アブドラのシュートが決まり、トレンガヌが先制しました。それまでもアダム選手は不安定なプレーを見せていたので、そこをトレンガヌのFWデヴィッド・ダ・シルヴァが突き、そのミスを生かしてハキミ・アブドラ選手が得点した形です。JDTはそこからギアを上げて反撃に転じますが、それをトレンガヌが防ぎきり、2018年以来3年ぶりの対JDT戦勝利を挙げています。

2021年4月24日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 3-0 スリ・パハン
得点者:エンドリック(11分)、ダニアル・アシャラフ(26分)、ジェフリー・フィルダウス・チュウ(90+1分)
 過去7試合負けなしのペナンと過去6試合勝ちがないパハンの勢いの差が如実に現れた試合はペナンが快勝しています。わずか開幕2試合でトーマス・ドゥーリー監督を「休養」させたもののチームの成績は変わらないどころか悪化しているようにさえ見えますが、ドラー・サレー監督を「休養」させられないスリ・パハン経営陣の責任はますます重くなっています。

2021年4月24日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-1 PJシティー
得点者:PJ-タミルマラン・マニマラン(82分)
 昨季は1部昇格直後のシーズンで6位と大健闘したUITMですが、経営陣はその功労者でもあるフランク・ベルンハルト監督との契約を延長せず、彼に代わる新たな指揮官との契約を模索しましたが結局、ベルンハルト監督の契約を更新。しかし今季は外国籍選手がほぼ入れ替えられたことで成績不振となり、その結果ベルンハルト監督は「休養」となりました。しかしこの試合の後にはベルンハルト監督の「休養」からの復帰が発表される迷走ぶりを見せるUITMがダントツの最下位なのは納得です。
 一方Mリーグ1部スーパ=リーグで唯一、外国籍選手を一人も登録せず全員がマレーシア人選手というチーム構成のPJシティーは開幕前の下馬評を裏切ってこの試合前までは7位という成績でしたが、UITM相手に接戦ながら勝利、現在の成績は外国籍選手云々が理由ではないと証明したような勝利でした。

2021年4月25日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-1 マラッカ・ユナイテッド
得点者:ワン・ザハルルニザム・ザカリア(61分)
 9位ペラと10位マラッカ・ユナイテッドの対戦は、現在スランゴールでプレーするワン・ザック・ハイカルとともにFC琉球のトライアウトを受けたこともあるワン・ザハルルニザム・ザカリアの今季初ゴールで勝利し8位に上昇、敗れたペラは順位を一つ下げて10位になっています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第10節終了時)

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12UITM9019321-181
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第10節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)9
イフェダヨ・オルセグン(SEL)9
2クパー・シャーマン(KDH)6
3カサグランデ(PEN)5
4ジョーダン・ミンター(TFC)他5名4
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第9節結果

 イスラム教の断食月が始まり、およそ1ヶ月間はMリーグの試合開始時間は午後10時(イスラム教徒の数が少ないサバ州では午後9時15分)からとなります。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年4月16日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
スリ・パハン 0-2 JDT
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス(23分)、ベルクソン・ダ・シルバヴァ(90+4分)
 首位のJDTはリーグ得点王のダ・シルヴァのゴールなどで11位のスリ・パハンに快勝して首位を堅持しています。この試合ではサファウィ・ラシドが膝のケガによる欠場から3月13日のUITM戦以来5試合ぶりとなるリーグ出場を果たし、20分ほどプレーし復調した様子を見せています。好調のアリフ・アイマンと交代させたJDTのベンヤミン・モラ監督は、サファウイ選手とアリフ選手を交代で起用する可能性を試合後の記者会見で明かしています。
 一方のパハンは69分にモハマド・エザニ・マット・サラーがこの試合2枚目のイエローで退場するなど良いところがなく敗れ順位は11位のままです。

2021年4月16日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 1-0 KLシティ
得点者:トレンガヌ-マカン・コナテ(88分)
 ホームのトレンガヌがマカン・コナテの今季初ゴールでKLシティを破り、勝点18として首位のJDTとは勝点差5の2位に浮上しています。

2021年4月17日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 4-0 UITM
得点者:サバ-サム・ジョンソン(28分)、サディル・ラムダニ(41分)、パク・タエス(50分)、ボビー・ゴンザレス(87分)
 給料遅配が明らかになったサバが最下位のUITMを相手に4ゴールの大勝で今季2勝目を挙げています。なお今季ここまでのの2勝はいずれも本拠地リカススタジアムで記録しています。
 一方のUITMは第9節を終えて未だ未勝利です。 

2021年4月17日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 1-1 クダ・ダルル・アマン
得点者:ペラ-ギリェルメ・デ・パウラ(58分)、クダ-クパー・シャーマン(79分)
 ペラは代表のDFシャルル・サアドケガをケガで、クダはDFロドニー・セルヴィンを前節のレッドカードによる出場停止処分と守備陣の主力選手を欠いた両チームの対戦は前半を0-0で折り返しました。後半に入ると58分にはカレッカからのクロスを帰化選手のデ・パウラが頭で合わせて自身今季4点目となるゴールを決め、ペラが先制しました。一方のクダは得点機を得るものの、ペラGKハフィズル・ハキムが好守を連発し、相手ゴールを破ることができない中、チェチェ・キプレからのクロスをエースのクパー・シャーマンが押し込み79分に同点とします。
 勝点23で首位を快走するJDTについていくためにも下位チーム相手に確実に勝ち点を積み上げたかったクダですが、この引き分けで勝点17となり、前日にKLシティを破り勝点18としたトレンガヌと入れ替わりで3位となっています。
 

2021年4月18日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 2-3 スランゴール
得点者:マラッカ-ステファン・ニコリッチ(45+3分)、アフマド・シャミン・ヤハヤ(59分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン2(51分、79分)、シャミ・サファリ(88分)
 代表のレギュラーながら監督交代により、今季はスーバーサブ的な役割に甘んじているシャミ・サファリが途中出場ながら、決勝ゴールを挙げて、スランゴールがマラッカに辛勝しています。

2021年4月18日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-1 ペナン
得点者:PJ-V・ルヴェンティラン(39分)、ペナン-カサグランデ(48分)

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第9節終了時)

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1JDT97202341923
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*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第9節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)8
2イフェダヨ・オルセグン(SEL)7
3クパー・シャーマン(KDH)6
4カサグランデ(PEN)5
5ジョーダン・ミンター(TFC)他3名4
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第8節結果

 来週からイスラム教の断食月が始まり、その前の最後の節となった第8節。今季はまだ3分の1しか経過していませんが、早くもJDTの独走体制が見えてきました。
 なおMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが昨季同様にハイライト映像をYoutubeで配信し始めたので、今節から試合のハイライト映像は全てMFLの公式チャンネルからお借りしています。

2021年4月9日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン1-2 トレンガヌ
得点者:クダ-ムハマド・ファウジ(40分OG)、トレンガヌ-デヴィッド・ダ・シルヴァ(45+2分PK)。 ムハマド・アザム・アズミ・ムラド(60分)
 開幕戦でJDTに敗れたものの、その後は引き分けを挟んで5連勝と好調のクダはこの試合に勝てば暫定1位となりましたが、ここ4試合で3分1敗のトレンガヌに本拠地でまさかの敗戦を喫しました。
 一方、開幕から3連勝しながらここ4試合で3得点と得点力不足に苦しむトレンガヌは開幕戦でゴールを決めたもののケガにより欠場が続いてたエースのデヴィッド・ダ・シルヴァが復帰するなど攻撃陣は本来のメンバーが揃い、5試合ぶりに2得点を挙げました。
 両チーム合わせてイエロー6枚、レッド2枚が出されるなど荒れた試合でしたが、特に試合終了間際に審判への猛抗議と意味のないラフプレーといった闘志の空回りによってクダの2選手に出されたレッドカードは、チームにとっては次戦に影響を及ぼす可能性があります。

2021年4月10日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 2-1 スリ・パハン
得点者:KL-パウロ・ジョズエ(18分)、ダニエル・ティング(70分)、パハン-エラルド・グロン(90+2分)
 KLシティは今季3勝全てが本拠地での勝利です。
 パハンはドラー・サレー監督代行が正式に監督に就任しましたが、状況は変わらず引き分けを挟み3連敗です。

2021年4月10日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 3-0 PJシティ
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(1分)、ベルクソン・ダ・シルヴァ2(20分、30分) 
 JDTはこの試合もエースのベルグソン・ダ・シルヴァらのゴールで前半で試合を決めて快勝。チームへの合流が遅れ第3節から出場しているベルグソン選手は3試合連続で2ゴールを決め、通算でも6試合で8ゴールと得点王争いでトップに立ちました。
 外国籍選手がいないPJシティは今季ここまで各チームと善戦してきましたが、JDTの牙城は崩せませんでした。

2021年4月10日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UTIM 0-3 マラッカ・ユナイテッド
得点者:マラッカ-ソニー・ノルデ(30分)、ステファン・ニコリッチ(60分)、クマーハン・サタシバン(65分)
 今季ここまで1勝のマラッカと0勝のUITMの対決は今季最多の3ゴールを決めたマラッカに軍配。
 一方のUITMは、1部プレミアリーグではスリ・パハンのトーマス・ドゥーリー監督に続く今季2人目となるフランク・バーンハルト監督の「休養」を発表し、テクニカル・ディレクターのレドゥアン・アブドラ氏が監督代行として臨んだこの試合も今季6試合目となった無得点試合で通算成績も1分7敗となり、1部スーパーリーグで唯一勝ち星がありません。

2021年4月10日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 3-1 ペラ
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン3(8分、31分PK、71分)、ペラ-モハマド・ファリド・カザリ(90+3分)
 調整の遅れからセカンドチームのスランゴール2でプレーしていたマニュエル・コンラッドがトップチームに合流したスランゴールは、ジョーダン・アイムビラ、シャルル・ナジーム、ハリス・ハイカル、ダニアル・アスリら若い選手とイフェダヨ・オルセグン、ブレンダン・ガンら主力選手と徐々に融合し始め、育てながら勝つチームができつつあります。

2021年4月11日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 0-1 サバ
得点者:ペナン-カサグランデ(86分)、サバ-サディル・ラムダニ(52分)
 3連勝中のペナンはこの試合に勝てば、単独2位に浮上するチャンスがありましたが、サバに先制を許し、試合終了直前に引き分けに持ち込んでいます。

021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第8節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT86202141720
2KDA8512138516
3TFC8431127515
4PEN843196315
5KL8332107312
6SEL83231210211
7PJ8242710-310
8PRK8224814-68
9MU824210100*7
10SBH7124511-65
11PHG8125613-75
12UITM8017313-101
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第8節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)8
2クパー・シャーマン(KDH)5
イフェダヨ・オルセグン(SEL)5
3ジョーダン・ミンター(TFC)4
オリヴァー・バフ(SEL)4
カサグランデ(PEN)4
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第7節結果

 今節第7節から人数制限はあるものの、各スタジアムでの観戦が可能になったMリーグ。入場券もオンラインのみの販売など新型コロナ対策を行いながら、入場者数を徐々に増やしていきたいとしています。
(試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。)

2021年4月6日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 1-4 JDT
得点者:サバ-レヴィ・マディンダ(58分PK)、JDT-アリフ・アイマン(7分)、ベルクソン・ダ・シルヴァ 2(8分、68分)、レアンドロ・ヴェラスケス(87分PK)
 JDTの1点目と2点目はいずれもアフィック・ファザイルが起点となり、1点目は19歳のアリフ・アイマンが、2点目はベルクソン・ダ・シルヴァがゴールを決め、3点目はボールを持って右サイドを上がったアリフ選手からベルクソン選手と渡ってゴール。最後はサバ主将のラウィルソン・バトゥイルがペナルティエリア内でハンドを犯し、これで得たPKをレアンドロ・ヴァレスケスが決めて4点目と、モハマドゥ・スマレやサファウィ・ラシドを欠いていることを全く感じさせないJDTが圧勝しています。
 サバは1点差に迫った直後の59分にマクシアス・ムサがこの試合2枚目のイエローで退場となったところで万事休すでした。

2021年4月6日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 1-2 クダ・ダルル・アマン
得点者:スランゴール-オリヴァー・バフ(33分)、クダ-クパー・シャーマン(77分PK)、チェチェ・キプレ(85分)
 先制していても追い付かれるとそれ以上の反撃ができないのが今季のスランゴール。ここまでの勝利はいずれも先行し逃げ切った試合です。この試合でも20分ほどを残しこのまま逃げ切るか、と思われたところでスランゴールのティム・ホイバッハがペナルティーエリアでクパー・シャーマンを倒してPK。これをシャーマン選手自身が決めてまず同点、その後はゴール前の混戦からチェチェ・キプレが決勝ゴールを決めています。

2021年4月6日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 1-2 ペナン
得点者:マラッカ-ステファン・ニコリッチ(62分)、ペナン-カサグランデ2(39分、49分)
 司令塔エンドリックをケガで欠くペナンが逃げ切って3連勝。JDT、クダ・ダルル・アマンに続く3位に浮上しています。一方のマラッカは2連敗です。

2021年4月6日@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 1-1 トレンガヌ
得点者:パハン-ノー・アザム・アジー(17分)、トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(87分)
 開幕から3連勝を飾りながら、失速気味のトレンガヌ。開幕3試合で7ゴールを挙げた攻撃陣は、ケガでFWデビッド・ダ・シルヴァを欠き、直近の4試合では3ゴールと深刻な得点力不足に苦しんでいます。この試合でも本来はセカンドチームのトレンガヌIIのストライカー、ジョーダン・ミンターのゴールで辛くも引き分けに持ち込んでいます。今季まだ1勝のパハンに勝って上位との差を詰めたかったところでしたが、ペナンに抜かれて4位に転落しています。

2021年4月7日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 3-2 UITM
得点者:ペラ-カレッカ2(45+1分、78分)、ギリェルメ・デ・パウラ(69分)、UITM-ナナ・ポク2(20分PK、40分)
 ペラがUITMのミスに乗じて逆転勝ちし順位を一つ上げて8位としています。2−0と今季初勝利に近づいたUITMでしたが、カレッカやギリェルメ・デ・パウラらペラ攻撃陣からのプレッシャを受けてPKを与えて同点とされた後は、GKアズファ・アリフが捕球ミスで逆転ゴールを献上してこの試合も敗れています。

2021年4月7日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 2-2 KLシティ
得点者:PJ-イルファン・ザカリア(50分OG)、M・コギレスワラン・ラジ(90+4分)、KL-パウロ・ジョスエ(53分)、ハディン・アズマン(57分)
 前半を終わって0-0だった試合が大きく動いたのは50分、ペナルティエリアに持ち込んだPJのマハリ・ジャスリの強烈なクロスをクリアし損ねたイルファン・ザカリアがオウンゴールとなり、PJが先制しましたが、そこからわずか10分でKLが逆転。外国籍選手が1人もいないPJはこうなると苦しい展開ですが、59分にKLのDFニック・モード・シャールル・アジム・アブドゥル・ハリムがこの試合2枚目のイエローで退場となり、これがじわじわとKL守備陣に影響を与えます。そして試合終了間際のの一瞬の隙をついてPJシティが途中出場のM・コギレスワラン・ラジのゴールで同点とし、今季4度目の引き分けに持ち込んでいます。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第7節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
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2KDA7411126516
3PEN742185314
4TFC7331106412
5PJ624177010
6KL62328629
7SEL6223910-18
8PRK6223811-38
9SBH6124511-65
10PHG6124511-65
11MU6142710-3*4
12UITM6016313-101
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。

項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)6
2クパー・シャーマン(KDH)5
3オリヴァー・バフ(SEL)
ジョーダン・ミンター(TFC)4
5ドミニク・ダ・シルヴァ(KL)他6名3
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第6節結果

 代表合宿でおよそ2週間中断していたMリーグが再開しました。昨季途中から無観客で行われているMリーグは、この第6節の4月2日のJDT対マラッカ・ユナイテッド戦と4月3日のKLシティ対サバ戦で試験的に2000名の観客を入れて試験的に試合を開催します。サポーターが標準作業手順SOPを遵守できれば、他の試合でもスタジアム観戦が解禁になるということです。
(試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。)

2021年4月2日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 3-1 スリ・パハン
得点者:バドロル・バクティアル2(37分、71分)、クパー・シャーマン(48分PK)、パハン-ムハマド・ヌル・イザット・チェ・アワン(42分)
 前節まで2位だったトレンガヌが引き分けたため、クダがこの日の勝利で今季初の2位に浮上しています。17分にパハンのDFエラルド・グロンが一発退場し、数的有利となりながら均衡が崩せなかったクダですが、後半一気にパハンを突き離して勝利しています。一方のパハンは開幕からの2試合を2敗したことでトーマス・ドゥリー監督を「休養」させましたが、その後を継いだドラー・サレー監督もこの日の試合で1勝1分2敗となりました。わずか2試合でドゥーリー監督を「休養」させたことの理由も不明ですが、昨季終了後に成績不振からチームマネージャーに「降格」させられたサレー監督代行ですが、同じように不明な理由で今後も指揮を取り続けそうです。

2021年4月2日@スルタン・ミザル・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 0-0 PJシティ
得点者:なし
 ここまで全5試合にフル出場し、代表合宿にも招集された19歳の正GKラハディアズリ・ラハリムが膝前十字靭帯断裂で今季絶望となったトレンガヌは、開幕戦でゴールを決めたものの、それ以来ケガでベンチを外れているドミニク・ダ・シルヴァがこの中断明けから復帰するという噂もありましたが、結局、この試合でもベンチ入りしませんでした。この試合でもセカンドチームのトレンガヌIIのストライカーであるジョーダン・ミンターを昇格させて起用しましたが、試合は0-0の引き分けでした。
 外国籍選手が1人もいないPJシティはこの試合でも無失点。ここまでの6試合中4試合を無失点で凌いでいます。この日は第2節のマラッカ・ユナイテッド戦でのプレーがシミュレーションとされたMFカイリル・アンワル2試合出場停止処分で、また今季ここまでチーム総得点の4得点中3得点を挙げているFWダレン・ロックをケガでと、2人の主力選手を欠きながら、貴重な引き分けでアウェイでの勝点1を獲得しています。

2021年4月2日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 3~0 マラッカ・ユナイテッド
得点者:JDT-アダム・ノー・アズリン(4分)、ベルクソン・ダ・シルバ 2(8分、82分)
 ここまで2試合引き分けだったJDTが、出場停止処分のナチョ・インサに変わって先発したアダム・ノー・アズリンのゴールなどで、マラッカを一蹴してリーグ首位を堅持しています。前節には今季初白星を挙げたマラッカでしたが、この試合ではミスを連発し、今季初黒星を記録しています。


2021年4月3日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 0-0 サバ
得点者:なし
 試験的に2000名の観衆を入れて開催された試合は一部照明が点灯せず、開始が30分遅れて始まりましたが、ホームのKLシティ、サバのいずれも相手ゴールを割ることができず無得点の引き分けとなりました。

2021年4月3日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 2-1 ペラ
得点者:ペナン- カサグランデ(43分)、ラファエル・ヴィトール(71分)、ペラ-カレッカ(12分)
 両チームが積極的にゴールを狙う展開の中、ペラが先制しましたが、ペナンはエースのカサグランデのシュートで同点、そしてコーナーキックから長身のラファエル・ヴィトールが頭で合わせて逆転勝ちしています。

2021年4月3月@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-2 スランゴール
得点者:オリヴァー・バフ(13分)、イフェダヨ・オルセグン(40分)
 スランゴールが今季未だ未勝利のUITMを相手に今季初完封勝利を挙げています。防戦一方となったUITMは唯一のチャンスとなったフリーキックもクロスバーに当たる不運もあり、今季初勝利はまだ遠そうです。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第5節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT64201431114
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4PEN632164211
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6KL62226428
7SEL62228808
8SBH612347-35
9PRK612359-45
10MEL614168-2*4
11PHG6114410-64
12UITM6015110-91
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。

項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ4
クパー・シャーマン(KDH)4
2ダレン・ロック(PJ)3
 バドロル・バクティアル(KDA)3
ドミニク・ダ・シルヴァ(KL)3
ジョーダン・ミンター(TFC)3
アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(MU)3
オリヴァー・バフ(SEL)2
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

4月2日のニュース:JDTのスタジアム観戦は年間パス購入者のみ、KLシティはこれを真似て急遽年間パス発行もサポーターはガッカリ、PDRMはワン・ロハイミ新監督就任を正式に発表

JDTのスタジアム観戦は年間パス購入者のみ
 代表合宿により中断していたMリーグは今日4月2日の第6節から再開します。開幕から無観客試合が続いているMリーグですが、今節では1部スーパーリーグのJDT対マラッカ・ユナイテッド(ジョホール州スルタン・イブラヒムスタジアム)とKLシティ対サバ(クアラルンプールフットボールスタジアム)の2試合で試験的に観客を入れて開催します。
 ただし入場者数は2000名に制限されていることから、JDTは年間パス購入者のみを対象に入場を認める方針をクラブの公式Facebookで発表しています。年間パスの内、最上位のプラチナパス購入者は試合当日にパスを提示すれば入場可能、その下のランクのゴールドパス購入者は試合前日の3月31日と4月1日にスタジアムで先着順に配布された入場用のQRコードを受け取った購入者のみに観戦が認められると言うことです。

KLシティはJDTを真似て急遽年間パス発行もサポーターはガッカリ
 JDTが年間パス購入者を優先して入場させる方法を真似て(おそらく)、KLシティも急遽、年間パスを一昨日3月31日より発売しましたが、これがサポーターをガッカリさせているようです。
 JDTとともに第6節のホームゲームで試験的に観客を入れて試合を行うKLシティは、3月31日から本日4月2日までの予定で今季2021年シーズンの年間パスを急遽、発売しています。JDT同様、観客の上限が2000名となっていることから、この年間パス販売により入場する観客数を制限することが目的のようですが、その年間パスを実際に入手したKLシティサポーターはパスを見てガッカリしたしたようです。

 それもそのはず、年間250リンギ(およそ6670円)の年間パスはラミネート加工された紙のカードだったようです。(写真左側)しかし、Temporary「一時的」とあるように、有効期限は第6節だけで、実際には右側のようなパスと後に交換されることがKLシティの公式ページで告知されているので、まぁ大騒ぎするほどのことでもなさそうだ、と言うニュースでした。

PDRMはワン・ロハイミ新監督就任を正式に発表
 Mリーグ2部プレミアリーグのPDRMはマット・ザン・マット・アリス監督の解任とワン・ロハイミ・ワン・イスマイル新監督の就任を公式Facebookで発表しています。
 昨季は1部スーパーリーグで12位となり今季から2部でプレーするPDRMは第5節までで1勝4敗で10位と低迷していることから、わずか5試合でマット・ザン監督を解任しています。Mリーグでは1部のスリ・パハンがわずか2試合でアメリカ出身のトーマス・ドゥーリー監督を「休養」、実質解任しており、マット・ザン監督はMリーグで今季2人目の解任された監督となりました。
 ワン・ロハイミ新監督はこのブログでも既報の通り、昨季はペナンのプレジデントカップ(U21)の監督を務めていましたが、Mリーグでの監督は初めてです。これについてワン・ロハイミ監督はMリーグでの経験不足は気にならないとする一方で、育成目的のU21とは違い、Mリーグでは結果が全てであることを理解して全力で取り組みたいと話しています。
*****
 今季開幕前にもPDRMから接触があったと話すワン・ロハイミ新監督は、経営陣が開幕前は自分よりもトレンガヌでのマレーシアカップ優勝経験など実績のあるマット・ザン監督を選びながら、その後、再び声がかかったことについては、与えられた挑戦の機会を受け入れる用意はできていたと話しています。

2021年Mリーグ1部スーパーリーグ第5節結果

 3月5日に開幕したMリーグ1部スーパーリーグは3月20日から第5節が始まります。各チームはおよそ2週間で5試合を戦う過密日程で疲労が溜まってきているところでしょう。なお3月22日から3月30日まではマレーシア代表合宿が開催されるため、この期間中はMリーグは10日間ほど中断し、次節第6節は4月2日からとなっています。
(試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。)

2021年3月20日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-1 クダ・ダルル・アマン
得点者:クダ-ムハマド・ファイザット・ガザリ(42分)
 開幕戦でJDTに敗れたもののそこから3勝1分と調子を上げたきたクダが今季未勝利のUITMを破って3位に浮上しています。
 正GKのドミニク・ピチャックをケガで欠くUITMは、アダム・リード(フィリピン)が退団するなど主力となる外国籍選手を描く苦しい試合が続いています。

2021年3月20日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 0-2 ペナン
得点者:ペナン- モハマド・アル・ハフィズ・ハルン(38分)、ムハマド・ダニアル・アシュラフ・アブドラ(73分)
 試合は前後半ともスランゴールが支配したもののゴールには至らず、一方のペナンは数少ないチャンスを確実に得点に繋げました。前節にJDTと引き分けて上位進出の目指したスランゴールにとってはここまでリーグ最多失点の守備陣を立て直すことがリーグ中断期間中の課題となりそうです。

2021年3月20日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 2-1 KLシティ
得点者:マラッカ-アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス2(51分PK、81分PK)
 給料未払いにより勝点3の剥奪処分を受けたばかりのマラッカ・ユナイテッドが今季5試合目で初勝利を挙げています。

2021年3月21日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-0 JDT
得点者:ペラ-GUILHERME DE PAULA LUCRECIOギリェルメ・デ・パウラ2(34分、59分)、JDT-アキヤ・ラシド(75分)、レアンドロ・ヴェラスケス(90+4分)
 ペラが今季初黒星をつけるかと思われた試合は試合終了直前にペラ守備陣がペナルティーエリア内で痛恨の反則を起こし、これで得たPKをレアンドロ・ヴェラスケスが決めてJDTが引き分けに持ち込んでいます。
 代表合宿に招集されながら、今季の不調からその理由が疑問視されていたペラのデ・パウラ選手やJDTのアキヤ選手がいずれもこの試合でゴールを決めたことでタン・チェンホー代表監督は安堵していることでしょう。

2021年3月21日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-1 トレンガヌ
得点者:サバ-レヴィ・マディンダ(38分PK)、サム・ジョンソン(42分)トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(79分)
 今季未勝利だったサバが今季無敗だったトレンガヌを破っています。

2021年3月21日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-0 スリ・パハン
得点者:PJ-D・クガン(33分)
 第5節までの最大のサプライズは外国籍選手が1人もいないPJシティの健闘でしょう。この試合も1点を守り切り、外国籍選手を抱える多くのクラブを抑えて5位となっています。
 アメリカ出身のトーマス・ドゥリー監督をわずか2試合で「休養」させた後は1勝1分と持ち直したかに見えたパハンですが、今季3度目の完封負けを喫しています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第5節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT532091811
2TFC531195410
3KDH531174310
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5PJ52215508
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8PRK512247-35
9MU51406514
10SBH511347-44
11PHG511336-34
12UITM501418-71
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第5節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ダレン・ロック(PJ)3
クパー・シャーマン(KDH)3
ドミニク・ダ・シルヴァ(KL)3
ジョーダン・ミンター(TFC)3
アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(MU)3
2オリヴァー・バフ(SEL)他7名2
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年Mリーグ1部スーパーリーグ第4節結果

 3月6日に開幕したMリーグ2部プレミアリーグは3月16日から早くも第4節が始まります。なお試合カードの左側がホームチームです。また試合の映像は各クラブの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年3月16日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-0 ペナン
得点者:なし
 見せ場の少ない試合はアウェイのUITMが正GKドミニク・ピチャックをケガで欠きながら、今季初の勝ち点を獲得しています。ペナンは数少ない得点機にいずれもカサグランデがそのチャンスを生かせませんでした。

https://youtu.be/mIvlln3Muo4

2021年3月16日@ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-1 サバ
得点者:パハン-イェウヘン・ボハシュヴィリ(55分)、リー・タック(70分)、サバ-サディル・ラムダニ(80分)
 「休養」中のドーマス・ドゥリー監督に代わりこの試合もドラー・サレー チームマネージャーが監督代行を務めたスリ・パハンが逃げ切って、今季待望の初勝利を挙げています。ゴールはいずれも新加入の外国籍コンビでした。一方のサバは2019年にはパハンでプレーしたインドネシア出身のサディル・ラムダニが1点を返したものの開幕戦の引き分け以降は3連敗となりました。
 今回のスリ・パハンの勝利が監督交代によるものなのか、4戦目にしてチーム内の連携が取れた結果なのは今後の成績を見守る必要があります。昨季の成績で監督職を一旦は解任され、チームマネージャーに「降格」されたドラー・サレー監督が今後もこのまま指揮を取るのであれば、「降格」を決定した経営陣の責任を問う必要もありそうです。またマレーシアサッカーではよく見られる選手が監督をボイコットするケースが、今回のトーマス・ドゥリー監督の「休養」につながっているという報道も見られます。

2021年3月17日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 3-1 PJシティ
得点者:クダ-バドロル・バクティアル(47分)、クパ・シャーマン(52分)、ムハマド・ファイダ・モハマド・ズルキフリ・アミン(84分)、PJ-ラジ・コギレスワラン(39分)
 外国籍選手がいないながらここまで1勝2分と大方の予想を裏切る快進撃のPJシティでしたが、この試合では開幕から3試合で3ゴールと快進撃を支えたダレン・ロックと主将のK・グルサミーがいずれもケガで途中交代を強いられ、前半のリードを守りきれず今季初敗戦。昨季同様シーズン序盤に苦しむクダは不調だったバドロル・バクティアルと一昨年のゴールデンブーツ受賞のクパ・シャーマンらがゴールを決め逆転勝ちしています。

2021年3月17日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-1 マラッカ・ユナイテッド
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(66分)、マラッカ-アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(3分PK)
 今季まだ勝星のないマラッカ・ユナイテッドを破れば単独首位に躍り出たトレンガヌですが、JDTに付き合うように引き分けています。一方のマラッカ・ユナイテッドは開幕から4試合連続の引き分けです。

2021年3月17日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 1-1 スランゴール
得点者:JDT-ベルクソン・ダ・シルヴァ(12分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(7分)
 この試合でFAMの公式記録ではマンオブザマッチに選ばれたスランゴールのGKモハマド・カイルルアズハンの獅子奮迅の活躍により、スランゴールが敵地で貴重な勝点1を獲得しています。一方のJDTは終始優勢を保ちながら、前半はゴンザロ・カブレラが、後半にはベルクソン・ダ・シルヴァがいずれも18歳のアリフ・アイマンが倒されて得たPKを失敗するなど、スランゴールを突き放すことができませんでした。
 スランゴールはこの試合が先発2試合目となった20歳のジョーダン・アイムビラ、そして膝前十字靭帯断裂で今季絶望となったMFハリム・サアリに代わり今季初先発となったやはり20歳のアリフ・ハイカルを起用するなど、防戦一方の試合ながら敵地で貴重な勝点1を獲得しただけでなく、今後につながる選手起用ができていたように思います。

2021年3月17日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 3-0 ペラ
得点者:KL-ドミニク・ダ・シルヴァ(41分)、ロメル・モラレス2(46分、66分)
 前半はペラが積極的に攻め、KLがそれに対してカウンターで反撃という展開からKLがドミニク・ダ・シルヴァの今季3点目となるゴールで先制。後半に入るとペラ守備陣のミスからロメル・モラレスが移籍後初ゴールを決めてリードを広げ、モラレス選手のこの試合2点目でペラの息の根を止め、KLはJDT、トレンガヌに続く3位に浮上しました。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第4節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT431091810
2TFC431083510
3KL42115237
4KDH42116427
5SEL41216604
6PJ412145-14
7PEN412123-14
8MU40404404
9PHG411236-34
10PRK411225-34
11SBH401326-41
12UITM401317-61
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第4節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ダレン・ロック(PJ)3
クパー・シャーマン(KDH)3
ドミニク・ダ・シルヴァ(KL)3
2オリヴァー・バフ(SEL)他5名2
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ