今季2019年のマレーシアフットボールリーグMFL1部で優勝し、リーグ6連覇を果たしたジョホール・ダルル・タクジムJDTと今季のマレーシアFAカップ優勝のクダFAが激突したマレーシアカップ決勝戦が11月2日にブキ・ジャリル国立競技場で82,420名の観衆を集めて行われました。
JDT3−0クダFA
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス(27分)、サファウィ・ラシド(35分)、シャフィク・アーマド(58分)
試合は開始から3分過ぎにサファウィ・ラシドのFKにアイディル・ザフアンが頭で合わせるも、ゴールポーストを叩き、その直後にはゴンザロ・カブレラがゴールエリアまでドリブルで持ち込むもクダDFがクリアして難を逃れるなど、JDTが積極的に攻める展開となりました。
そして試合が動いたのは27分、途中退場のエース、ジオゴと交代で入ったシャフィク・アーマドからペナルティエリア内のゴンザロ・カブレラへパス、そしてカブレラ選手にクダDF陣が詰めたところで出したマイナスのパスへ走り込んできたレアンドロ・ヴェラスケスがこれを決めてJDTが先制します。
さらに35分には左サイドで得たFKを左利きのサファウィ・ラシドが難しい角度ながらニアポストのコーナーへ決める絶妙のゴールでJDTがリードを2点に広げました。
そして58分には先日の発表で代表初招集となったアフィク・ファザイルが左サイドからからのクロスをシャフィク・アーマドがヘディングで叩き込み3点目のゴール。クダFAのDF陣はクロスボールにも、シャフィク選手に詰めず、まさにフリーヘッダーのゴールでした。
試合はクダFAに反撃に機会がないまま終了し、今季のマレーシア国内サッカー最後のイベントは、JDTが3-0でクダFAに点差以上に圧勝し、2017年以来2度目の優勝を遂げると同時に、今季国内二冠を達成しています。また前回2017年は決勝ではベンチ入りできなかったサファウィ・ラシドがこの試合のマンオブザマッチMOMに選ばれています。
クダFAは準決勝をアウェイゴールルールで勝ち上がったものの、その準決勝では第2戦の延長も含めて8失点を喫していた上、守備の要となるレノン・アルヴェスとリザル・ガザリの両DFを累積警告による出場停止で欠いていたため、苦戦が予想されていました、また試合前には今季チーム最多得点のFWフェルナンド・ロドリゲズのケガが明らかになり、ベンチ入りしたものの出場できないなど、飛車角落ちでは国内最強クラブにはなす術がありませんでした。
(写真はJDTのFacebookより)