アセアンフットサル選手権-マレーシアはタイに惜敗もグループステージ敗退決定
タイのバンコクで開催中の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権は、グループステージA組の最終戦が行われ、マレーシアは大会8連覇中のタイに2-4と惜敗しています。この結果、マレーシアはA組3位となり、各組の上位2チームが進出する準決勝進出を逃しています。
この直前の試合でインドネシアがカンボジアを11-2で破り、最終成績を3勝1分0敗としたことで、ここまで2勝0分1敗のマレーシアが準決勝に進出するためには、2勝1分0敗のタイを破るしかない状況でした。
試合は7分にタイに先制されたものの、12分にファルハン・カイルル・アヌアル(パハンレンジャーズFC)のゴールで同点に追いついたマレーシアは、1ー1で前半を折り返しました。
後半に入ると27分にはファルハン選手が2点目のゴールを決め、マレーシアが2−1と逆転に成功しますが、29分に同点とされると、マレーシアのチュウ・チュンヨン監督はGKムハマド・シャワル(スランゴールMAC)を上げるパワープレーに切り替えて再度逆転を狙いました。
しかしこの戦術が裏目に出て、逆にタイが34分に逆転ゴールを決めると、さらに39分には勝利を確定させる4点目のゴールを決めて、マレーシアを突き放しています。
この結果、タイとインドネシアが3勝1分0敗で並びグループステージを終え、得失差でタイが1位、インドネシアが2位なり準決勝進出を決めています。2勝2敗のマレーシアが3位、いずれも0勝1分3敗のカンボジアとブルネイは得失差で4位カンボジア、5位ブルネイとなっています。
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この日発表になった東南アジア競技大会シーゲームズのフットサルは、出場5ヶ国の総当たりで行われますが、マレーシア以外の4カ国は、今大会で敗れたタイ、インドネシア、そしてグループステージB組1位のミャンマー、2位のベトナムと、こちらでも苦しい試合を強いられそうです。
来月開幕の東南アジア競技大会のサッカー組み合わせ発表-マレーシアはタイ、シンガポールらと同組に
隔年開催される東南アジア競技大会、通称シーゲームズ(SEA Games)は東南アジアのオリンピックとも言えるこの地域最大のスポーツ大会です。男子サッカーではオリンピック同様、各国のU23代表が出場するこの大会は、この年代の最強国を決める大会でもあります。
2022年大会はベトナムのハノイで来月5月に開催されますが、この大会の男子サッカーの組み合わせ抽選が行われ、マレーシアは、タイ、シンガポール、カンボジア、ラオスと同組のB組に入ったことをマレーシアサッカー協会FAMが公式Facebookで伝えています。
新型コロナの影響もあり、3年ぶりに開催される2022年大会では、マレーシアは5月7日の初戦にいきなりタイと対戦します。その後はラオス(5月11日)、シンガポール(5月14日)そしてグループステージ最終戦のカンボジア戦は5月16日に予定されています。
グループステージもう一方のA組にはフィリピンのマニラで開催された前回2019年大会の覇者ベトナムの他、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、東ティモールが入っています。
A、B両組の上位2チームが進出する準決勝は5月19日、決勝は5月22日にそれぞれ予定されています。
近年のシーゲームズのマレーシアU23代表の成績は、前回2019年大会はオン・キムスイ現サバFC監督が監督を務めましたが、グループステージで敗退しています。2017年大会はマレーシアのクアラルンプールで開催され、地元開催ということで銀メダルを獲得しましたが、2015年、2013年はいずれもグループステージ敗退で、最後に優勝したのは2011年大会で、この時もオン監督がチームを率い、開催国インドネシアを決勝で破っています。
なお女子サッカーはFAMは今大会には代表チームを派遣しないことを既に発表しています。