4月7日のニュース
アセアンフットサル選手権-マレーシアはタイに惜敗もグループステージ敗退決定
来月開幕の東南アジア競技大会のサッカー組み合わせ発表-マレーシアはタイ、シンガポールらと同組に

アセアンフットサル選手権-マレーシアはタイに惜敗もグループステージ敗退決定

タイのバンコクで開催中の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権は、グループステージA組の最終戦が行われ、マレーシアは大会8連覇中のタイに2-4と惜敗しています。この結果、マレーシアはA組3位となり、各組の上位2チームが進出する準決勝進出を逃しています。

この直前の試合でインドネシアがカンボジアを11-2で破り、最終成績を3勝1分0敗としたことで、ここまで2勝0分1敗のマレーシアが準決勝に進出するためには、2勝1分0敗のタイを破るしかない状況でした。

試合は7分にタイに先制されたものの、12分にファルハン・カイルル・アヌアル(パハンレンジャーズFC)のゴールで同点に追いついたマレーシアは、1ー1で前半を折り返しました。

後半に入ると27分にはファルハン選手が2点目のゴールを決め、マレーシアが2−1と逆転に成功しますが、29分に同点とされると、マレーシアのチュウ・チュンヨン監督はGKムハマド・シャワル(スランゴールMAC)を上げるパワープレーに切り替えて再度逆転を狙いました。

しかしこの戦術が裏目に出て、逆にタイが34分に逆転ゴールを決めると、さらに39分には勝利を確定させる4点目のゴールを決めて、マレーシアを突き放しています。

この結果、タイとインドネシアが3勝1分0敗で並びグループステージを終え、得失差でタイが1位、インドネシアが2位なり準決勝進出を決めています。2勝2敗のマレーシアが3位、いずれも0勝1分3敗のカンボジアとブルネイは得失差で4位カンボジア、5位ブルネイとなっています。

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この日発表になった東南アジア競技大会シーゲームズのフットサルは、出場5ヶ国の総当たりで行われますが、マレーシア以外の4カ国は、今大会で敗れたタイ、インドネシア、そしてグループステージB組1位のミャンマー、2位のベトナムと、こちらでも苦しい試合を強いられそうです。 

来月開幕の東南アジア競技大会のサッカー組み合わせ発表-マレーシアはタイ、シンガポールらと同組に

隔年開催される東南アジア競技大会、通称シーゲームズ(SEA Games)は東南アジアのオリンピックとも言えるこの地域最大のスポーツ大会です。男子サッカーではオリンピック同様、各国のU23代表が出場するこの大会は、この年代の最強国を決める大会でもあります。

2022年大会はベトナムのハノイで来月5月に開催されますが、この大会の男子サッカーの組み合わせ抽選が行われ、マレーシアは、タイ、シンガポール、カンボジア、ラオスと同組のB組に入ったことをマレーシアサッカー協会FAMが公式Facebookで伝えています。

新型コロナの影響もあり、3年ぶりに開催される2022年大会では、マレーシアは5月7日の初戦にいきなりタイと対戦します。その後はラオス(5月11日)、シンガポール(5月14日)そしてグループステージ最終戦のカンボジア戦は5月16日に予定されています。

グループステージもう一方のA組にはフィリピンのマニラで開催された前回2019年大会の覇者ベトナムの他、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、東ティモールが入っています。

A、B両組の上位2チームが進出する準決勝は5月19日、決勝は5月22日にそれぞれ予定されています。

近年のシーゲームズのマレーシアU23代表の成績は、前回2019年大会はオン・キムスイ現サバFC監督が監督を務めましたが、グループステージで敗退しています。2017年大会はマレーシアのクアラルンプールで開催され、地元開催ということで銀メダルを獲得しましたが、2015年、2013年はいずれもグループステージ敗退で、最後に優勝したのは2011年大会で、この時もオン監督がチームを率い、開催国インドネシアを決勝で破っています。

なお女子サッカーはFAMは今大会には代表チームを派遣しないことを既に発表しています。

4月6日のニュース
アセアンフットサル選手権-マレーシアはブルネイに大勝もタイとインドネシアが引き分けで準決勝出場に黄信号
ルクマン・ハキムがU21リーグで今季2ゴール目を挙げる

アセアンフットサル選手権-マレーシアはブルネイに大勝もタイとインドネシアが引き分けで準決勝出場に黄信号

タイのバンコクで開催中の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場中のフットサルマレーシア代表はブルネイを10-0で破り、今回回2勝目を挙げています。グループステージA組のマレーシアは、初戦のカンボジアに辛勝、第2戦となったインドネシア戦では1-5で敗れており、この日の勝利で通算成績を2勝1敗としています。

またこの日はここまでA組1位のタイと2位のインドネシアが対戦し、2-2で引き分けています。この結果、4月5日の日程終了時点でタイが2勝1分0敗(得失差29)で1位、同じ2勝1分0敗(得失差16)のインドネシアが2位、これに3位マレーシアが2勝0分1敗(得失差7)が続き、以下4位カンボジア、5位ブルネイと続いています。

現在3位のマレーシアが各組の上位2チームが進出する準決勝に進むためには今日4月6日のグループステージ最終戦でタイに勝利することが条件となりますが、大会8連覇中のタイの壁は厚く、戦前の予想を覆すためにはマレーシアの選手たちの奮起が期待されます。

ルクマン・ハキムがU21リーグで今季2ゴール目を挙げる

マレーシア代表でもプレーする20歳のルクマン・ハキムが所属するベルギー1部のKVコルトレイクU21のメンバーとしてU21リーグのKVCウェステルロー戦に出場し、今季2ゴール目を挙げています。

U21リーグでは14チーム中最下位のKVコルトレイクU21は、この試合では同9位のKVCウェステルローと対戦し、17分にルクマン選手のゴールで先制すると1度は同点に追いつかれたものの、66分に逆転し、そのまま逃げ切っています。

ルクマン選手はトップチームでベンチ入りしたのは今年2月14日のKベールスホットVA戦が最後で、現在はU21チームで出場時間を重ねているのが現状です。

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東南アジアの年代別代表レベルでは圧倒的に実力を誇っていたこのルクマン選手については期待しているサッカーファンも多く、出場機会がないなら移籍すべき、あるいはマレーシアに戻ってMリーグでプレーするべきなどの声が上がる一方で、育成の仕組みがマレーシアよりも確立していることから出場危害が少なくても残留するべきなどいった声も上がっています。所属するKVコルトレイクは、マレーシア人実業家のヴィンセント・タン氏がオーナーのクラブなので、下手なクラブに移籍するよりは、環境的には恵まれる中で残留し、そこで技術を身につけのも一つの方法だとは思います。スズキカップや先日の参加国対抗などで見る限りは、身体の厚みは増しており、フィジカル面は順調に育っている印象でした。

4月5日のニュース
アセアンフットサル選手権-マレーシアはインドネシアに1-5で敗れて1勝1敗に
選手会はペラへの勝点剥奪処分を支持

アセアンフットサル選手権-マレーシアはインドネシアに1-5で敗れて1勝1敗に

タイのバンコクで開催中の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場中のマレーシア代表は大会2試合目でインドネシアと対戦し、1-5で敗れています。

初戦のカンボジア戦に7−6と辛勝したマレーシアは、同じく初戦でブルネイに12-0で勝利したインドネシアを相手に前半を0-0で折り返しました。後半開始早々21分にインドネシアにリードを許すも、22分にはリズワン・バクリ(パハンレンジャーズ)のゴールですぐさま同点に追いつきます。

しかしそこからは前回2019年大会で高橋健介監督(現フットサル日本代表コーチ兼U-20フットサル日本代表コーチ)のもと準優勝を果たしているインドネシアが徐々に地力の差を見せ始めます。29分にフィルマン・アルディアンシャーのゴールで逆転すると、35分にはホリーポール・スプティナス・ソーミレナがこの試合2点目となるゴールを決めて3-1とし、試合終了前にもさらに2点を追加したインドネシアが5-1で勝利を収めています。

今大会のグループステージではA組のマレーシアは、ブルネイ、そして大会8連覇中のタイとの2試合を残しています。この大会では各組の上位2チームが準決勝に進みますが、インドネシアに敗れたことで、タイとインドネシアがいずれも2試合で勝点6となる一方で、マレーシアは2試合で勝点3と、準決勝進出が遠のく敗戦でした。

選手会はペラへの勝点剥奪処分を支持

Mリーグ2部プレミアリーグのペラFは3月31日の期限までに2021年の未払い給料を支払えなかったことから、勝点3剥奪の処分を受けましたが、マレーシアプロサッカー選手会PFAMはこの処分を支持すると表明しています。

PFAMのイズハン・イスマイルCEOは、今回の処分が無関心を決め込んでいるペラFCにとって教訓となり、4月21日に設定されている次の期限までに問題が解決され、さらなる処分を受けないことを望んでいると話しています。

「PFAMは今回の処分を歓迎し、また(処分を科した)マレーシアンフットボールリーグMFLが今回の問題に正しく対処したことを評価している。ペラFCが抱える昨季と今季の未払い給料問題が速やかに解決されることを希望する。」と述べたイズハンCEOは、今季の未払い給料についてもペラの選手に代わってマレーシアサッカー協会FAMの資格委員会に実態調査を求めていることも明かしています。

またイズハンCEOは今回のペラFCへの処分が、民営化を進めるMリーグの他のクラブも教訓とすべきであると話しています。「(ペラFCの新オーナーとなったIMC社への)株式譲渡前の精査が不十分であったことが今回の問題の原因でもあり、新たなオーナーにクラブを譲渡する際には、クラブを運営する能力と資格があるかを精査するべきだ。」

なおペラFCは次の支払い期限として4月14日が設定されており、この期限までに支払いが完了しない場合にはさらに勝点6の剥奪と放映権料などMFLからの分配金の減額などの処分を科される可能性があります

4月4日のニュース
MFL-新型コロナ陽性者発覚を理由とした試合延期は今後容認せず
MFL-スタジアムの入場者数制限は撤廃
アウェイ戦が続くトレンガヌは日程変更を求めるもMFLは即応せず
代表は5月にブキジャリルで練習試合を予定か

MFL-新型コロナ陽性者発覚を理由とした試合延期は今後容認せず

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で声明を発表し、今後は新型コロナ陽性者がチーム内に出た場合でも、それを理由とした試合日程延期の申請は受け付けないことを表明しています。

新たな標準作業手順SOPの一環として導入されるこの方針は、今季のMリーグ運営を滞りなく進めるために必要であると、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは説明しています。

スチュアートCEOは、3月4日の今季開幕から3月16日までの時点で、Mリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグは第2節、FAカップは1回戦が終わっているが、予定されていた計29試合中、16試合が該当チーム内で新型コロナ陽性者が見つかったことから延期されていると話し、度重なる試合日程の変更が各チームの移動や休息、さらには代表チームの年間計画にも影響を及ぼしていると述べています。

「この措置を続けていけば日程再編が難しくなることに加えて、特に試合前日にホームチーム内で感染者が発覚して延期が決定した場合、既に敵地入りしているアウェイチームにとっては移動費や宿泊費などが全て無駄になってしまうだけでなく、延期後の試合開催にも再び同様の経費が発生してしまい、金銭的な負担が大きくなりすぎる。」と説明したスチュアートCEOは、新型コロナ陽性者に代わり、特例としてセカンドチームやU21、U19などのユースチームから選手を昇格させて出場登録することを認めると話しています。

その一方で、MFLの方針に従わず、勝手に試合延期を決めたチームに対しては、MFL理事会がその延期理由を調査し、延期が正当でないと判断した場合には、不戦敗扱いとする他、相手チームの移動や宿泊などを含めた全ての経費を負担する処分を科すとしています。

なお、対戦する両チームが合意の上で試合延期を希望する場合には、FIFA国際マッチデー期間中に、代表候補合宿に招集されている選手を除いたメンバーで対戦することは可能であるともしています。

また、今季リーグ最終日までにすべての日程を消化できないチームについては、MFLと年間スポンサーとの契約に影響が出るだけでなく、Mリーグ各チームへの分配金や放映権料などにも影響が出ることから、その処分はMFL理事会が最終的に決定するとスチュアートCEOは述べています。

MFL-スタジアムの入場者数制限は撤廃

MFLのスチュアートCEOは、マレーシア政府が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)段階からエンデミック(一定の周期で繰り返される流行)段階への移行を宣言したことを受け、4月1日付けでスタジアムへの入場者数制限を撤廃することを発表しています

マレーシアでは、4月1日からはこれまでと同様に公共の場でのマスク着用は義務付けられているものの、飲食店の営業時間制限や施設の収容人数上限を撤廃するなど、大幅な規制緩和が始まっており、MFLは既にスタジアム内での飲食禁止措置の撤廃と12歳以下の子供のスタジアムでの観戦許可を発表していました。

ソーシャルディスタンスの遵守などは求められるものの、今回のスタジアムへの入場者数制限の撤廃で、また少しかつての日常に近づくことになります。また「密」を避けるためにハーフタイムでの使用が禁されていたトイレも試合中を通して開放されることも併せて発表されています。

アウェイ戦が続くトレンガヌは日程変更を求めるもMFLは即応せず

上でも述べたように、Mリーグの試合はチーム内で試合当日のベンチ入りの半数以上が新型コロナ検査で陽性となった場合は延期が認められてきましたが、その結果として、今季まだ公式戦を1試合も戦っていないのがMリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌです。(同じスーパーリーグのスリ・パハンもリーグ戦はまだ1試合もしていませんが、既にFAカップ1回戦を戦っています。)

そのトレンガヌですが、今季開幕前に発表された今季の日程では、開幕戦の第1節から第5節まででホームゲーム1試合、アウェイゲーム4試合となることが発表されました。開幕からの5試合でホームゲームが1試合だけなのはトレンガヌだけだったことから、この日程は自チームにとって不利なものになっているとクラブはMFLに日程変更を求めていますが、その回答が未だに得られていないとマレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。

トレンガヌのモハマド・ファドヒル チームマネージャーは、日程が発表になった直後の2月8日にMFLに対して再考を依頼し、その後もその依頼に対しての回答をもとめているものの、MFLからは何の返答もないということです。

なお、当初の予定が変更となり、現在発表になっている日程では、本日4月4日(月)には当初第1節の3月5日に予定されていたスリ・パハン戦、4月6日(水)には第3節のPJシティ戦、4月10日(日)には第4節のJDT戦、そして4月17日の第5節のサラワク・ユナイテッド戦までと4試合連続でアウェイゲームが続き、4月22日の第6節にやっとホーム初戦となります。

昨日4月3日からはイスラム教の断食月が始まったこともあり、毎日の断食明けを家族と祝いたい選手にとっては、断食に入ってからのアウェイ3連戦は特に厳しい日程と言えるかもしれません。なおMリーグ1部スーパーリーグの日程では、トレンガヌ以外にこの時期にアウェイゲームが3連戦となる日程を組まれているチームはありません。.

代表は5月にブキジャリルで練習試合を予定か

サッカー専門サイトのブォケットFCは、マレーシア代表が5月に本拠地のブキジャリル国立競技場で練習試合2試合を予定していると伝えています。対戦国は明らかにはなっていませんが、ヴォケットFCは南アジアと西アジアのチームと交渉中であるという噂があるとしています。

キム・パンゴン監督就任後初の対外試合となったシンガポールでの3カ国対抗では、フィリピンにはアキヤ・ラシド(JDT)の2ゴールで2-0と勝利したものの、シンガポールには1-2で敗れています。また3カ国対抗後にはシンガポール1部リーグのアルビレックス新潟シンガポールとも対戦し、3-0で勝利を収めています。

4月3日のニュース
MFLは給料未払いのペラに勝点3剥奪処分
アセアンフットサル選手権開幕!-マレーシアはカンボジアに辛勝でスタート
12歳以下の子供の入場やスタジアム内での飲食が可能に

巷ではFIFAワールドカップ2022年カタール大会の組み合わせ決定で盛り上がっているようですが、最新のFIFAランキングが相変わらず154位のマレーシアには別世界のニュースです。

また今日4月3日からはイスラム教の断食月が始まります。1ヶ月間続くこの断食月中は、Mリーグのキックオフが早い試合で午後8時15分から、遅い試合は午後10時からとなります。日中は食事が取れない選手も大変ですが、観戦する方もこの時間のキックオフは結構キツいです。

MFLは給料未払いのペラに勝点3剥奪処分

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、Mリーグ2部プレミアリーグのペラが期限までに選手および監督、コーチの給料を支払わなかったことに対して、勝点3剥奪の処分を科したことを発表しています。

MFLの第一審機関FIBは声明を発表し、3月31日を期限としていた93万4729リンギ(およそ2720万円)の未払い給料が支払われなかったことを伝えています。この声明の中でFIBのシーク・ナシル・シーク・シャリ委員長は、次の期限となっている4月21日までにこの未払い給料が支払われなければ、さらに勝点6の剥奪ナ・リーグ分配金削減などの追加処分が科されることも明らかにしています。

昨季2021年シーズンにはMリーグ1部スーパーリーグで11位となり、今季プレミアリーグに降格しているペラですが、開幕前のトランスファーウィンドウ期間中にも、未払い給料を理由に新たな選手の獲得禁止処分を受けていたことから、今季はU21とU19の選手をトップチームに昇格させて、リーグ戦を戦っています。

しかしその実力差は明らかで、開幕からここまでプレミアリーグでは2試合で0勝2敗(得点1、失点6)の最下位となっています。

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別の報道では、自力で未払い給料問題を解決できないペラの経営陣からは、この未払い給料問題を解決してくれる新たなスポンサーがいれば、クラブ自体は1リンギ(およそ29円)で売却しても良い、という話も出ていると報じられています。とは言え、ペラは実際には上記の未払い給料を含めておよそ800万リンギ(およそ2億3300万円)を超える負債を抱えているとされており、例え1リンギでペラを購入しても、結局はこの負債を完済することが新たなオーナーとなるための条件となることから、1リンギというのはギミックしかありません。

またペラのスポンサーが決まらないことにより、このままではペラはリーグ最下位となり3部のM3リーグ降格となりそうですが、そこで浮上してくるのがMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併案です。表向きは試合数を増やすためとなっていますが、実際にはMFL主導によるペラの3部降格を救済することが目的では、というのがボラセパマレーシアJPの推測です。

アセアンフットサル選手権開幕!-マレーシアはカンボジアに辛勝でスタート

東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権が昨日4月1日にタイのバンコクで開幕し、マレーシアは初戦のカンボジア戦に7-6と辛勝でスタートしています。

チュウ・チュンヨン監督率いるマレーシアは、この日対戦したカンボジア、ブルネイに13−0と圧勝したタイ、そしてインドネシアと同組のA組に入っています。

一方のB組はベトナム、ミャンマー、東ティモール、オーストラリアとなっており、グループステージでは各組の上位2チームが準決勝へ進出します。またこのAFFフットサル選手権の上位3チームは、今年9月から10月に掛けてクウェートで開催されるAFCフットサル選手権への出場資格も獲得します。

2017年、2018年と2年連続でタイに敗れて準優勝に終わったマレーシアですが、前回2019年大会はグループステージでインドネシア、ベトナム、オーストラリアに敗れてグループ最下位に終わっています。

マレーシア代表は明日4月4日にはインドネシア、4月5日にはブルネイ、そして4月6日には優勝候補のタイと対戦します。

この大会に出場しているマレーシア代表のメンバーはこちらです。

12歳以下の子供の入場やスタジアム内での飲食の許可が可能に

18歳以上の成人人口に対するワクチン接種率(2回接種)が97%を超え、ブースター(3回目接種)接種率も67%に達しているマレーシアは、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)段階からエンデミック(一定の周期で繰り返される流行)段階への移行を宣言し。4月1日からはこれまでと同様に公共の場でのマスク着用は義務付けられているものの、飲食店の営業時間制限や施設の収容人数上限を撤廃するなど、大幅な規制緩和が始まっています。

また2020年3月以降、外国人観光客の受け入れが原則停止されていましたが、4月1日からは新型コロナのワクチン接種を2回完了していれば、国籍を問わず入国後の隔離が不要となっています。(ただし、出国前2日以内のPCR検査で陰性であることと、マレーシア到着時の抗原検査の受検は引き続き必要)

こういった政府の政策変更を受け、国内のスポーツを統括する青年スポーツ省のファイザル・アズム大臣は、12歳以下の子供のスタジアム入場や、スタジアム内での飲食が4月1日より許可されたことを発表したことを、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

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スタジアム内での飲食許可はホントにありがたいです。観戦中に水すら飲めないのは、夜とは言え蒸し暑くなることもあるマレーシアでのサッカー観戦には結構な負担を強いられていました。日本と違って、スタジアム名物のようなものはありませんが、例えばKLフットボールスタジアムの外にはフードトラックが並んでおり、そこで買ったものを持ち込んで食べながら観戦といった楽しみが復活するのはありがたいです。

3月30日のニュース
日本がベトナムに勝てなかったのはムルデカ大会以来らしいですが、ムルデカ大会をご存知ですか

東南アジアの雄、ベトナムがW杯アジア最終予選で日本と引き分け、中国戦での勝利に続き、勝ち点を上げています。日本がベトナムと引き分け以下に終わったのは、1961年のムルデカ大会で南ベトナムに2-3で敗れて以来、実に61年ぶりと言うことですが、ベトナムの勝利のおかげでムルデカ大会まで引き合いに出されるのは嬉しいですね。

ムルデカ大会は、マレーシアの首都、クアラルンプールにあるムルデカスタジアムを会場に開催されてきた国際大会です。近年のマレーシア代表の弱体化もあり、2013年からは開催されていませんが、この大会はマラヤ連邦(現在のマレーシア)の英国からの独立を記念して1957年から始まった歴史のある国際大会です。(ムルデカはマレーシア語で「独立」の意味です。)

日本代表の戦績アーカイブによると、1959年の第3回大会に初出場した日本は川淵三郎氏や平木隆三氏、宮本征勝氏を擁して予選ラウンドに臨みましたが、香港選抜と1-1で引き分け、その後の再戦では1-4で敗れ、決勝トーナメントには進めませんでした。ちなみにこの年のムルデカ大会は、その香港選抜や南ベトナム(まだベトナムが南北分断されていたため。現在のベトナム社会主義共和国区に統一されるのは1976年)に勝利し、インドと引き分けたマラヤ連邦が優勝を飾っています。

このムルデカ大会での日本の最高成績は1963年と1975年の準優勝で、1963年には台湾に、1976年にはマレーシアにいずれも0-2で敗れています。1963年のチームは長沼健監督以下、杉山隆一氏、松本育夫氏らが、また1975年のチームは二宮寛監督、釜本邦茂主将以下、奥寺康彦氏、清雲栄純氏、田口光久氏、永井良和氏らを要するチームでした。当時のメンバーの中には鬼籍に入った方もいらっしゃるので、まさに歴史が感じられる大会です。

日本がこのムルデカ大会に最後に出場したのは1986年ですが、石井義信監督が率いたこのときのチームには木村和司主将以下、松木安太郎、柱谷幸一、都並敏史の各氏ら錚々たるメンバーを擁しています。準決勝でマレーシアと対戦し、アジアの核弾頭こと原博美氏のゴールで先制した日本に対し、昨季はマラッカ・ユナイテッドの監督を務めたザイナル・アビディン氏のゴールで追いつき、やはり昨季はスリ・パハンの監督を務めたドラー・サレー氏のゴールで逆転勝利を飾っています。

このほか、ムルデカ大会関連では、釜本邦茂氏が大会通算ゴール数2位となる22ゴール(出場18試合)も記録しています。

ムルデカ大会に10年ほど遅れて始まった同様の国際招待大会であるタイのキングズカップはリブランディングに成功して、現在も国際大会として開催されています。現在の154位というマレーシアのFIFAランクでは、招待してもなかなか強豪国は参加してくれないでしょうが、それでも伝統あるこのムルデカ大会を是非、復活させてもらいたいと思います。

3月24日のニュース
キム新監督の掴みはOK!今年初の代表戦はフィリピンに快勝

キム新監督の掴みはOK!今年初の代表戦はフィリピンに快勝

シンガポールサッカー連盟FASが主催する3カ国対抗に出場中のマレーシア代表は、初戦となった昨日3月23日にフィリピン代表と対戦して2-0と快勝しています。

同じくシンガポールで開催された昨年2021年12月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでのグループステージ敗退以来の代表戦となったこの試合は、今年1月に就任した韓国出身のキム・パンゴン新監督が率いる初の試合でもありました。キム監督の初戦ということ試合前から先発XI予想がソーシャルメディアで盛り上がっていましたが、蓋を開けてみると以下の通りでした。

GKはキャップ数48のファリザル・マーリアス(JDT)が順当に先発しました。DF陣はタン・チェンホー前代表監督が、その身長の高さからセンターバックで起用していたディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)は本来の右サイドバックに入り、左サイドバックはスズキカップには出場しなかったラヴェル・コービン=オンが復帰、センターバックはシャールル・サアド(JDT)とクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が入りました。2016年10月以来の代表復帰、しかも当初の招集メンバー30名ではなく、予備招集メンバーだったクザイミ選手の先発起用は驚きでしたが、右利きのシャールル選手が右センターバック、左利きのクザイミ選手が左センターバックという起用だったのではという分析あり、そういった意味では筋の通ったDF陣の人選だったかも知れません。

中盤はシャマー・クティ・アッバ(JDT)が守備的MFに配置され、こちらも2018年以来の代表招集となった34歳のサフィク・ラヒム(JDT)と昨年のスズキカップで2ゴールを挙げているコギレスラワン・ラジ(PJシティ)が攻撃的MFに入りました。

FW陣は、昨季MリーグMVPを獲得した19歳のアリフ・アイマン(JDT)が右ウイング、スズキカップでもゴールを挙げているアキヤ・ラシド(JDT)が左ウイング、そして昨季まではJDTでプレーし、Mリーグでは好調さを見せるシャフィク・アフマド(クダ)がセンターフォワードという3名でした。

先発した11名中7名がJDTというメンバーでしたが、それが功を奏し1点目はJDTコンビが決めています。左サイドのコービン=オン選手からパスを受けたアキヤ選手がゴール前にボールを持ち込み、そこからフィリピンDFをドリブルでかわしてゴールを決め、わずか3分で先制しました。さらに24分にはカウンターからシャフィク選手のパスをこれまたアキヤ選手が決めて、マレーシアが早々と2点を先行しました。マレーシアはその後も好機を得ながらも得点を奪えず、試合はこのまま2-0で終了。キム新監督は初戦で勝利と幸先の良いスタートとなりました。

全体的に動きが緩慢で、試合へのモチベーションも決して高くなさそうに見えたフィリピンが相手だったとは言え、スズキカップで惨敗したマレーシア代表にとって最も必要だった「自信」を得るには十分な試合でした。また監督としての初戦を制したことで、サポーターのキム新監督への評価も期待も高まりそうです。

3カ国対抗の次戦は明後日3月26日のシンガポール戦ですが、ジョホール海峡を挟んで退治するマレーシアとシンガポール両国はかつては同じ国だったこともあり、サッカーではお互いに強烈なライバルです。両国を結ぶ陸路に因んで「コーズウェイダービー」と呼ばれる対戦で、今回のフィリピン戦同様の精神的強さを発揮し、高いパフォーマンスを維持できるかどうかで、マレーシア代表が本当に「自信」を取り戻せたのかどうかがわかりそうです。

シンガポールサッカー協会FAS 3カ国対抗戦
2022年3月23日@シンガポール国立競技場
マレーシア 2-0 フィリピン
⚽️マレーシア:アキヤ・ラシド2(3分、24分)

3月22日のニュース
シンガポール、フィリピンとの3カ国対抗戦出場の代表25名が発表
昨年12月就任のオーナーは早くもペラFCの新たな譲渡先と交渉中
ACLプレーオフ-ポートFCを破った蔚山現代FCがJDTと同組に

シンガポール、フィリピンとの3カ国対抗戦出場の代表25名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、3月23日にシンガポールで開幕するシンガポール、フィリピンとの3カ国対抗戦に出場するマレーシア代表チームの25名を発表しています。

3月14日から行われていた合宿前には代表候補30名と予備候補10名が召集されていましたが、合宿開始前に夫人の出産を理由にシャーミ・サファリ(JDT)が辞退し、代わりにクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が予備候補から合流した他、合宿中の新型コロナ検査で陽性となったダレン・ロック(PJシティ)に代わり、やはり予備候補からザフリ・ヤハヤ(KLシティ)が召集されていました。

その後、ナズミ・ファイズ(JDT)が練習中に鼠蹊部(そけいぶ)を痛めて途中離脱した他、ラハディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)も新型コロナ検査で陽性となり隔離となりましたが、キム・パンゴン監督はこの両選手の代わりの選手を招集しませんでした。

この結果28名で行った合宿の結果、ハキミ・アブドラ(トレンガヌ)、シャールル・ナジーム(スランゴール)、ナタニエル・シオ・ホンワン(JDT)が外れ、最終25名が決定しています。代表チームは本日3月22日にシンガポール入りしますが、国外組のディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)とリリドン・クラスニキ(インドスーパーリーグ オディシャFC)はシンガポールで直接チームと合流するということです。

今回発表された25名はこちらです。

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今回発表された28名中、JDT所属選手が11名と最多で、スランゴール、PJシティ、ヌグリスンビランからそれぞれ2名、そしてトレンガヌ、クダ、サバ、パハン、KLシティからはそれぞれ1名、そして海外組はルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)、ディオン・クールズ、リリドン・クラスニキの3名となっています。

昨年12月就任のオーナーは早くもペラFCの新たな譲渡先と交渉中

昨年2021年12月にIMC社がその株式100%を取得して新オーナーになったペラFCが新たなオーナーに売却されると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

突如刷新されたクラブの公式Facebookページでも近々、現在進んでいる交渉は1週間ほどでまとまり、来週中にも新たなオーナーが発表できると告知されています。

ブルナマの取材に対して、ペラFCのヤヌス・ザカリア取締役はブルナマの取材に対して、この事実を認めているということです。

「昨年(2021年)12月にIMC社がペラ州サッカー協会が保持していたペラFCの運営会社であるペラFC社の株式100%を取得していたが、IMC社の経営危機が今年1月に発覚したことから、新たなオーナー候補からのオファーを受け入れる用意がある。」とクラブ公式Facebookには発表されており、新たなオーナーが決定した後は、IMC社はペラFCの運営から完全に手を引く予定であることも明らかにされています。

ACLプレーオフ-ポートFCを破った蔚山現代FCがJDTと同組に

ニュースというには少々古いですが、3月15日にAFCチャンピオンズリーグのプレーオフが行われ、蔚山現代FC(韓国)がポートFC(タイ)を破り、グループステージI組の最後の枠を獲得しています。このI組にはMリーグ代表のJDT、川崎フロンターレ、そして中国の広州FCがおり、JDTは日本、韓国、中国各リーグの悠と対戦することになりました。

2020年ACL覇者の蔚山現代FCは、新型コロナの影響で主力選手を欠く中、この試合がプロデビューとなった19歳のギ・ユンチョイが13分にゴールを決めて先制し、前半を1-0とリードして折り返します。後半に入ると、このギ・ユンチョイと交代で入ったオム・ウォンサンが62分にゴールを決めて追加点、さらに83分にはレオナルドがPKを決めてポートFCを3-0で破り、柏でもプレーした洪明甫(ホン・ミョンボ)監督率いる蔚山現代FCがACLグループステージ出場を決めています。

なおACLのグループステージI組はJDTの本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムと「ジョホールバルの歓喜」の舞台となったラーキンスタジアムを会場として開催されます。

3月21日のニュース
JDTオーナーが複数のMリーグクラブに資金援助を行った経験を暴露
リザル・ガザリの「代表招集拒否」の背景をFAMが明らかに
ブキジャリル国立競技場のピッチの張り替えをいつやるか?今でしょ!-JDTオーナー

JDTオーナーが複数のMリーグクラブに資金援助を行った経験を暴露

Mリーグ1部スーパーリーグのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は良くも悪くもマレーシアのサッカーに絶大な影響力を持つ人物ですが、今回はなんと、これまでに給料未払い問題を抱えるMリーグのクラブに少なくとも5度の資金援助を行ったことを明らかにしています。

マレーシア語紙ブリタハリアンによると、その中にはマレーシアカップ最多優勝を誇る古豪で同じスーパーリーグのスランゴールFCに2度、ペナンFCとスリ・パハンFCに1度、2部プレミアリーグのクランタンFCに1度行った支援も含まれているということです。

現在、給料未払い問題を抱える2部プレミアリーグのペラFCの経営陣から相談を受け、金額は明かさなかったものの、資金援助を行なったことを認めたイスマイル殿下は、メディアの質問に対して今回の資金援助が初めてではないことを明らかにした上で、上記のクラブへの支援をこれまで行なったと話しています。今季2部プレミアリーグに降格したペラFCは、主力選手ほぼ全員が未払い給料を理由に退団しており、今季はU21やU19チームの選手を文字通りかき集めてチームを作っていますが、このチームのコーチや選手たちは昨年2021年8月から7ヶ月間の給料が未払いとなっているとされ、その総額は既に170万リンギ(およそ4830万円)に上るとされています。

マレーシアプロサッカー選手会PFAMの支援者でもあるイスマイル殿下は、これまでこれらの資金援助については公にしなかったため、ほとんど知られていないと話し、疑わしければそれぞれのクラブのオーナーに問い合わせればその事実がわかると話しています。

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個人的にはかなりショッキングなニュースで、イスマイル殿下の発言は爆弾発言では、と思いましたが、マレーシアメディアはイスマイル殿下の発言を淡々と報じているだけです。1クラブのオーナーが同じリーグの他クラブに資金援助を行ったという事実は、いわゆる「利害衝突」とならないのか、という疑問が残りますが、そういった意見は少なくともニュースメディアでは見当たりません。自分の給料を支払ってくれたのがJDTオーナーであることを知った選手が、JDTとの対戦する場合に果たして忖度なしで試合に臨めるのか、また未払い給料で苦しむ選手にとってはありがたい支援であっても、そのような外部の資金に頼らなければクラブを運営できない経営陣の責任は問われないのか、など様々疑問が残りますが、慢性的な未払い給料問題を抱えるマレーシア国内リーグも、またそれを報じるメディアも、問題を解決するという近視眼的な発想のみで、利害衝突について懸念する感覚は麻痺してしまっているのかもしれません。

リザル・ガザリの「代表招集拒否」の背景をFAMが明らかに

3月14日から行われている代表合宿に招集されながら、無断で合宿に参加していないことから代表招集を「拒否」したとして、処分対象となる可能性が取り上げられていたリザル・ガザリ(サバFC)についてはこのブログでも取り上げました。このリザル選手の「代表収集拒否」について、マレーシアサッカー協会FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は、リザル選手本人からの説明を受けたことをマレーシアの通信社ブルナマの取材に対して明らかにしています。

リザル選手からは近しい親類が病に臥せっており、それが理由で代表合宿に参加できないという説明を受けたと述べたサイフディン事務局長は、3月23日からシンガポールで始まる、マレーシア、シンガポール、フィリピンの3カ国対抗戦に出場する代表チームへの合流の可能性は低いことも明らかにしています。なお代表は3月21日に合宿を切り上げ、翌22日にシンガポール入りする予定です。

しかし代表合宿参加辞退の連絡が遅れた件についてサイフディン事務局長は、キム・パンゴン監督の判断を仰ぐとして、処分の有無などは現時点では決定していないと述べています。当初、代表招集拒否とされていたリザル選手についてサイフディン事務局長は、本日3月21日のFIFA国際マッチデー期間までに代表合宿に合流しない場合には、Mリーグ出場停止や罰金などの処分がリザル選手に課される可能性について言及していました。

ブキジャリル国立競技場のピッチ張り替えをいるやるか?今でしょ!-JDTオーナー(ちょっと古かったかな)

ブキジャリル国立競技場はマレーシア代表の本拠地ですが、その芝の張り替えの費用を肩代わりしたJDTオーナーのイスマイル殿下は、競技場視察後の記者会見での質問に答えたのが上のセリフです。

ブキジャリル国立競技場のピッチを当地ではカウグラスと呼ばれる草から、JDTの本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムのピッチと同じ高麗芝の一種であるゼオン・ゾイシアに張り替えることで、代表チームのプレースタイルが展開が速い現代のサッカーにマッチする役に立つだろうと話したイスマイル殿下は、質の良いピッチは質の良いサッカーに直結するとして、国内の他のクラブも同様にゼオン・ゾイシアに張り替えることを望んでおり、その先駆けとしてブキジャリル国立競技場の張り替えに資金援助を行うことにしたと述べています。

「国内のカウグラスのピッチでプレーすることに慣れてしまっている(JDT以外の)代表選手は、国外の良いピッチでプレーする際にぎこちなさが見られる。もしMリーグの全てのクラブのピッチが同じようにゼオン・ゾイシアになれば、選手がどのクラブから集まってもその「ぎこちなさ」が解消されるだろう。」と話したイスマイル殿下は、120万リンギから140万リンギ(およそ3410万円から3980万円)が必要とされる芝の張り替えに加えて、必要であれば更なる資金提供も行う用意があることも明かしています。

なお、およそ4ヶ月を要するとされる芝の張り替え作業は、既にブキジャリル国立競技場で複数のイベント開催が決定していることから、来年2023年の1月から始まるということです。

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今回の芝の張り替えのための資金提供の理由として、ブキジャリル国立競技場で開催された昨季のマレーシアカップ決勝でJDTがKLシティに敗れたことも理由の一つかと記者会見の席で問われたイスマイル殿下は、カウグラスのピッチを持つ他のスタジアムでの試合にJDTが全て勝利し、JDTが昨季敗れたのはホームでのトレンガヌFC戦とマレーシアカップ決勝のみであるとして、そのような指摘は当たらないと答えています。


3月17日のニュース
代表ネタ3題
新型コロナ陽性のダレン・ロックに代わってザフリ・ヤハヤが代表初招集
代表招集拒否のリザル・ガザリは懲罰対象-FAM事務局長
ケガで辞退のナズミ・ファイズの代わりは招集せず-キム代表監督

新型コロナ陽性のダレン・ロックに代わってザフリ・ヤハヤが代表初招集

キム・パンゴン新監督就任後初の代表合宿が3月14日から始まっていますが、今回招集された30名の選手の中から、ダレン・ロック(PJシティ)が新型コロナ検査で陽性となり合宿参加を取りやめています。このロック選手に代わって予備候補メンバー5名の中から、ザフリ・ヤハヤ(KLシティ)が代表初招集されています。

抗原検査に続きPCRでも陽性となったことで、昨年末のスズキカップ前の代表合宿に続き途中事態となったロック選手はフォワード(ストライカー)の選手ですが、代わりに招集されたザフリ選手は中盤の選手です。この点についてキム監督はザフリ選手の能力をもとにミッドフィルダー以外のポジションについても試してみたいと話していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

代表招集拒否のリザル・ガザリは懲罰対象-FAM事務局長

上のダレン・ロック以外にも、合宿前にシャーミ・サファリ(JDT)も代表合宿直前に三つ子が生まれて(!)合宿参加辞退を希望し、それが認められています。このシャーミ選手の代わりとして、クザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が2016年10月以来、およそ2年ぶりに代表招集を受けています。

しかし、クザイミ選手の前にやはり予備招集メンバーからリザル・ガザリ(サバ)が招集されたものの、リザル選手がこれを拒否していたことを、キム監督が明らかにし、マレーシアサッカー協会FAMはリザル選手に対して罰金や出場停止などの処分を課す可能性があると、ブルナマが報じています。

FAMのサイフィディン・アブ・バカル事務局長は、現在開催中の代表合宿はFIFA国際マッチデー期間中ではないため、処罰の対象とはならないとした上で、この国際マッチデー期間の3月21日から3月29日も代表合宿に参加しない場合には、FAMの懲罰委員会に諮り、処分を行う可能性があるとブルナマの取材に答えています。

キム監督からリザル選手不在の連絡を受けたことでその招集拒否が発覚したと述べたサイフディン事務局長は、リザル選手および所属するサバから事態についての公式な連絡を受けていないと述べています。また具体的な処分の内容について問われると罰金2万5000リンギ(およそ71万円)やMリーグ出場停止などが課される可能性があるとしています。

キム監督は右サイドバックのシャーミ選手に代わり、同じ右サイドバックのリザル選手を招集したかったものの、リザル選手の招集拒否により、チームではセンターバックのクザイミ選手招集せざるを得なかったことも明らかにしています。

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リザル選手の「招集拒否」が明らかになると、所属するサバはクラブの公式Facebookで声明を発表し、クラブはリザル選手の代表「招集拒否」に関知していないことを明らかにするとともに、クラブとしてリザル選手と話し合いを持ち、「辞退」の詳細をFAMに説明するよう説得するとしています。

ケガで辞退のナズミ・ファイズの代わりは招集せず-キム代表監督

マレーシア代表はクアラルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で合宿中ですが、その練習中に鼠蹊部(そけいぶ)を痛めてナズミ・ファイズ(JDT)が、代表を辞退しています。これについてキム代表監督はマレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookに声明を発表し、代わりの選手は呼ばず、残る29名で代表合宿を続けることを発表しています。