アセアンU23選手権-マレーシアはラオスに逆転負け
カンボジアのプノンペンで開催中の東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場中のマレーシアU23代表は、昨日2月18日のラオスU23代表と対戦し1-2で敗れています。
2月11日のカンボジア入り以来、やっと大会初戦を迎えたマレーシアは、試合開始からチャンスをたびたび作るものの要所でパスが繋がらず、繋がってもそれがシュートまで持ち込めない展開が続きます。それでも前半終了間際にMFのA・セルヴァン(ヌグリスンビラン)がコーナーキックからのこぼれ球を押し込んでゴール!マレーシアは前半を1-0で折り返しました。後半に入ってもマレーシアは同様の展開で追加点を奪えない中、今度はラオスが同点に追いつきます。先のスズキカップ2020でも全試合に先発したMFブウンファチャン・ブウンコンがペナルティーエリアの外でボールを受けると、2人のマレーシアディフェンダーを振り切って55分に同点ゴールを決めます。さらに78分には左サイドで得たフリーキックにDFフェダヴァン・サンウィライがピタリと頭で合わせてラオスが2-1とリード奪い、試合はそのまま終了しました。
マレーシアが入るグループステージB組は、インドネシアとミャンマーが新型コロナで陽性者が出たことなどを理由に大会出場を辞退しており、マレーシアとラオスの2カ国となっていました。これによりグループステージはこの2カ国の直接対決1試合のみが予定されていましたが、試合数減を憂慮したマレーシアサッカー協会FAMとブラッド・マロニーU23代表監督はラオス側に2試合制への変更を申し入れました。これが承諾されたことから、昨日2月18日と2月21日の2試合が行われることになっており、マレーシアはノックアウトステージ出場をかけて、来週月曜日にラオスと再戦します。
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マレーシア国内メディアはこの結果について、「格下に敗れる」「ショッキングな敗戦」といった見出しをつけていますが、上でも書いたようにラオスの同点ゴールを決めたブウンファチャン・ブウンコンはスズキカップ2020に出場に加え、既にA代表で10試合以上出場しています。一方、攻撃陣を中心に主力選手を招集せず、チームの底上げを図ったマレーシアU23代表にはA代表経験者は1人もおらず、今大会のラオスを格下扱いすること自体が間違っているようにも思えます。
ちなみにマレーシアの年代別代表が最後にラオスに敗れたのは2016年のAFF U16選手権まで遡らなければなりません。今回と同じカンボジアのプノンペンで開かれた大会で、マレーシアはラオスに0-2で敗れています。今から6年前のU16代表は、現在はU23代表に当たりますが、この6年前の試合でもラオスU16代表でプレーしていたブウンファチャン・ブウンコンはゴールを決めており、歴史は繰り返した、といったところでしょうか。
(以下のダイジェスト映像はGoal.comの公式チャンネルより)
キム新代表監督はマレーシア人コーチ候補全員と面談を希望
2月17日に就任後初の記者会見を開いたマレーシア代表のキム・パンゴン新監督は、自身が引き連れたきた4名のコーチに加えて、マレーシア人コーチをコーチングスタッフに加えることを希望しています。これを受けたマレーシアサッカー協会FAMは人選を行い、最終候補が2名に絞られていることはこのブログでも取り上げましたが、キム監督は最終候補2名に加えて他の候補者5名とも面談を希望していると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。キム新監督は、マレーシアのサッカーやMリーグの選手についての情報源としてコーチングスタッフに加わるこのマレーシア人コーチについて、信頼関係を築き上げるために自分に対して忠誠を尽くす誠実な人物であることを望んでいると話しています。
FAMが最終候補とした2名が誰なのかは明らかになっていませんが、7名の候補者は、イスマイル・イブラヒム(前JDTコーチ)、フィルダウス・タン・アジジ(背ウランゴールU19コーチ)、ワン・ムスタファ・ワン・イスマイル(前代表コーチ)、ワン・ロハイミ・ワン・イスマイル(PDRM監督)、E・エラヴァラサン(サラワクユナイテッド監督)、ザイナル・アビディン・ハサン(前マラッカユナイテッド監督)そしてアズライ・コー・アブドラ(元クダ監督)であることが明らかになています。また複数のメディアでは最終候補の1人はサラワクユナイテッドのE・エラヴァラサン監督で決定しているといった報道も出ていますが、正式な発表はまだありません。