2月3日のニュース:W杯アジア二次予選-マレーシアはUAEでの6月集中開催を希望、プロ選手会-これ以上のリーグ延期は国内サッカー産業全体への悪影響を及ぼす、スランゴールが今季のホームユニフォームを発表

 毎日発表される新規感染者数が高止まりしているマレーシアでは、2月4日終了予定だった活動制限令MCOが2月16日まで延長されることが発表されました。Mリーグ各クラブは今季開幕まで最低でも3週間の練習期間が必要とされていることから、3月4日に延期された開幕日がさらに延期される可能性も出てきました。

W杯アジア二次予選-マレーシアはUAEでの6月集中開催を希望
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選でマレーシアはベトナム、タイ、アラブ首長国連邦UAE、インドネシアとともに予選G組に入っています。当初は3月予定されていた予選再開についてアジアサッカー連盟AFCは、新型コロナウィルスの影響が各国で異なることから各予選組内での合意に従ってフォーマットや日程変更を認めるとしています。
 昨日2月2日の新規感染者数が3400名超と新型コロナウィルス感染の収束が見られないマレーシアはタイ、インドネシアとともにUAEでの6月集中開催を求めていますが、現在、予選G組首位のベトナムはこの6月開催に対して態度を明確にしていないとされています。これについてマレーシアの通信社ブルナマはAFCが多数派の意見を聞き入れた上で、6月開催に同意することを望んでいると報じています。
 マレーシアサッカー協会FAMのモハマド・ユソフ・マハディ会長代理は、ベトナム以外の予選G組各国が6月集中開催に同意しているとして、AFCが6月開催に同意した上で、態度を明確にしていないベトナムにも6月開催への同意を求めるよう働きかけてほしいと話しています。
 モハマド・ユソフ会長代理は、FAMは現在、AFCの決定を待っており、それの決定を待って今後の代表のスケジュールを決定したいとしています。代表チームのチームマネージャーでもあるモハマド・ユソフ会長代理は、ベトナムと比べるとUAEは国外のチームを招いた試合をより多く開催しているとし、UAEが集中開催地として望ましいとしています。

プロ選手会-これ以上のリーグ延期は国内サッカー産業全体への悪影響を及ぼす
 今季開幕が当初の2月16日から3月5日に延期された今季のMリーグについて、これ以上の延期、あるいは今季中止といった事態が起これば、選手や監督、コーチを含めた現場だけでなく国内サッカー産業全体に悪影響を及ぼすとマレーシアプロサッカー選手会PFAMが警告しています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOは、Mリーグは利益を享受する関係者全員が互いに関連し合っているとした上で、選手はクラブの影響を受け、クラブはスポンサーの影響を受け、さらにスポンサーは試合放映の影響を受けるとし、試合が行われればその放映を見るファンの支持も得られ、産業としてのサッカーへの投資家も繋ぎ止められる一方で、この連鎖がリーグ延期や中止で断ち切られることになれば、国内サッカー産業全体に計り知れないほどの悪影響が起こるとしています。
 「国内サッカー産業にはW杯予選参加中の代表チームも含まれており、再開予定のアジア二次予選の準備にも大きな悪影響が出るだろう。またシーズンパスやチームグッズを購入しているサポーターにとってもリーグ延期や中止は損失となる。」と話すイズハムCEOは、国家安全保障委員会NSCに対して、リーグが再開している欧州各国を参考に、Mリーグが厳格な標準作業手順SOPに従うことを条件として今季開幕を求めたいとしています。
 「SOPを遵守している各クラブがスタジアムで試合を行えば、関係者以外の立ち入りを禁止して感染予防が可能となる。また無観客試合で開催となっても試合が放映されればスポンサーが撤退することも防ぐことができる。これは既に欧州で実施されており、マレーシアでも十分可能である。」とイズハンCEOが話す一方で、今季からKLユナイテッドでプレーするサフィー・サリPFAM会長は、リーグが延期あるいは中止になれば、唯一の収入源を失うプロサッカー選手は感情的、精神的に大きな影響を受けるとして、開幕延期までは許容できても、各クラブが未払い給料問題を抱える可能性がるとしてリーグ中止は受け入れられないとしています。

スランゴールが今季のホームユニフォームを発表
 Mリーグ1部の*スランゴールは公式サイト上で、今季2021年シーズンのホームユニフォームを発表しました。今季のユニフォームはマレーシアサッカー史を語れば必ずその名が上がるスランゴールのレジェンド選手、モクタル・ダハリがエースだった1986年にスランゴールが着用していたユニフォームと同じ色使いを基調としています。
 国内最高のエリートアカデミーにもその名を残すモクタル・ダハリはこの1986年にチームを27度目となるマレーシアカップ優勝へ導いています。
 このユニフォームの赤、黄、緑の色使いはチームの最大のサポーターとも言えるスランゴール州皇太子の旗を模しており、当時の皇太子、現在はスランゴール州スルタンとなったスルタン・シャラフディン・イドリス・シャー殿下に敬意を表したものになっています。また近年のユニフォームでは左胸につけられているチームのエンブレムが、当時と同じように右胸につけられているのも特徴ということです。
 また今季のユニフォームはレトロなデザインの一方で、内襟にはクラブ創設85周年を記念する文言が入っていたり、背中側にはモクタル・ダハリのシルエットが描かれていたりと、今風のデザイン変更も施されています。
 最後のマレーシアカップ優勝が2015年、リーグ制覇は2010年とタイトルから遠ざかっているスランゴールにとって、このユニフォームがチームにかつての栄光を取り戻すインスピレーションとなることを経営陣は期待しているということです。
 Joma社製のこのユニフォームはプロモデルが109リンギ(およそ2830円)で販売中で、廉価版となるサポーターモデルは今月半ばの中国正月(旧正月)後に価格が発表されるということです。
(写真左は当時のユニフォームそっくりのレプリカ、右が今季のユニフォーム)

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 1986年と言えば、まだタバコメーカーが堂々とスポーツイベントに広告を出せる古き良き時代で、当時はダンヒルがMリーグ全体のスポンサーでした。左のユニフォーム写真を見るとわかりますが、Mリーグの他のチームのユニフォームの胸にもダンヒルの文字が踊っていましたが、今からは想像もつかないですね。

 *今季2021年シーズンよりMリーグの大半のクラブの名称が民営化により「○○FC」となるため、今後、このブログではクラブ名からFCを省いて表記します。

1月30日のニュース:エリゼッチ氏側がKLサッカー協会に反論、2年連続でのM3リーグ中止をクラブは望まず、代表合宿開催決定も宿舎が決まらず

エリゼッチ氏側がKLサッカー協会に反論
 昨日のこのブログで取り上げたMリーグ1部のKLユナイテッドによるシモン・エリゼッチ氏と契約不履行について、その後、クアラルンプールサッカー協会KLFAのノクマン・ムスタファ事務局長が声明を発表し、エリゼッチ氏と契約したのはKLFAであり、民営化によってKLFAと別組織となったKLユナイテッドは無関係であり、KLユナイテッドを訴えるのは見当違いであるという声明を発表しました。
 これに対し、エリゼッチ氏の弁護士であるザフリ・アミヌラシド氏が早速、反論しています。マレーシア語紙ブリタハリアン電子版に対してザフリ弁護士は、KLFAとKLユナイテッドは(ノクマン事務局長の主張とは異なり)同一の組織であり、契約に携わったのがKLFA関係者かどうかは問題ではないとし。さらにエリゼッチ氏との契約後に(民営化により)クラブの運営権がKLFAからKLユナイテッドに移ったという主張についても、そもそも同一組織であることからKLユナイテッドは法的責任を負わないという類の話ではないとしています。
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 この記事では、同じザフリ弁護士の「エリゼッチ氏は名誉回復のために訴訟を起こしており、KLFAおよびKLユナイテッドが法定外での解決を求めるのであれば話を聞く用意がある。」という発言を掲載していますが、先日の記事では徹底的に裁判で争うような発言が書かれていましたので、名誉毀損で訴えるのが大好きなマレーシア人らしくその発言は単に相手を威嚇するだけのつもりだったのかも知れません。

2年連続でのM3リーグ中止をクラブは望まず
 新型コロナウィルスの新規感染者数が昨日1月29日には国内全体で5700人を超えたという報道も出るなど状況の改善が見られない中、Mリーグ3部にあたるM3リーグの今季開催が危ぶまれています。昨季2020年シーズンもMリーグ1部と2部は期間を短縮して開催された一方で、M3リーグ以下はシーズン途中で中止となりました。
 2年連続の中止は望まないというM3リーグの各クラブの声を代表して国軍FCのモハマド・ノーラザム・アブドル・ラザク チームマネージャー(TM)がブリタハリアンの取材に答えています。
 「M3リーグが2年連続で中止となればその影響は計り知れない。大半のクラブはと契約を済ませており、中には既に給料を支払ったクラブもある。昨季は新型コロナウィルスによる問題と初めて対峙したため、中止はやむを得なかったが、今季は開幕日を遅らせるなど、リーグ中止以外の解決策を(M3リーグを運営する)アマチュアフットボールリーグAFLに求めたい。」とノーラザムTMは話しています。
 昨季のM3リーグは開幕直後に新型コロナウィルス感染拡大によりリーグが中断した後、7月にシーズン中止が発表されました。

代表合宿開催決定も宿舎が決まらず
 国内スポーツを監督する青年スポーツ省と新型コロナウィルス対策を検討する国家安全保障委員会から、FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に出場するマレーシア代表の合宿開催許可が出ましたが、マレーシア語紙シナルハリアンは代表合宿の宿舎が決まっていないと報じています。
 当初予定されていた国家スポーツ評議会NSCが運営するブキジャリルの施設は他のスポーツの代表選手の多くが合宿している施設で、代表合宿開催の条件となっている外部との交流を断ち切る完全隔離型の合宿開催が難しいことが指摘されていました。
 代表チームのモハマド・ユソフ・マハディ チームマネージャーはシナルハリアンの取材に対して、練習はブキジャリル国立競技場で行うことが可能である一方で、合宿の宿舎が決まっていないことを明らかにしています。
 モハマド・ユソフTMは、宿舎は最終的にタン・チェンホー代表監督やマレーシアサッカー協会FAMとの話し合いで決定するとし、さらにその決定した宿舎の使用が国家安全保障委員会から認可される必要があることも説明しています。

1月26日のニュース:マレーシアのW杯予選は6月に開催か、W杯予選出場の代表選手も新型コロナウィルスワクチン接種の対象に、AFCがU19選手権など主催大会中止を正式に発表

マレーシアのW杯予選は6月に開催か
 3月に再開が予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選でマレーシアが所属する予選G組の4カ国が日程変更に同意していると、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 予選G組はマレーシア、アラブ首長国連邦UAE、ベトナム、タイ、インドネシアの5カ国で構成されていますが、この5カ国のうちベトナムを除く4カ国が予選開催時期を予鈴されている3月から6月へと変更することに同意しているということです。
 新型コロナウィルスの感染状況が各国ごとに異なることから、アジアサッカー連盟AFCは、予選各組内で予選再開時期についての同意を得るよう求めています。
 マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、FAMが行った予選再開を6月とする提案について、ベトナムを除く各国から同意を得られていることを明かし、残るベトナムについても近々話し合いを行った上で、新たな予選の日程を提案したいと話しています。
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 6月再開となった場合、予選G組の残る試合は集中開催で行われるとされており、マレーシアを含めた各国が自国開催に動いているという別報道もあります。

W杯予選出場の代表選手も新型コロナウィルスワクチン接種の対象に
 早ければ来月2月からマレーシアでも始まる新型コロナウィルスのワクチン接種ですが、早期接種の対象にサッカーマレーシア代表選手が含まれるとニューストレイトタイムズが報じています。
 W杯アジア二次予選が当初の予定通り3月に再開される場合と条件つきながら、科学技術革新省のカイリ・ジャマルディン大臣はこの件について、マレーシアサッカー協会FAMと協議中であることを明らかにしてしています。、
 タン・チェンホー代表監督はチーム全員が安心してアジア二次予選に望むことができるとして、この早期接種案を歓迎すると述べています。
 「(新型コロナウィルスワクチンの)早期接種の対象を誰とするべきかについては、いろいろな考えがあることは理解しているが、W杯予選に臨む自分たちが接種を受けられるのであれば、国外で試合をするチームにとっても心強い。ワクチンの安全性を疑問視する声もあるが、移動中に感染する可能性もあることから、チームにとって良いと思えることについては積極的に検討したい。」とタン監督は話しています。
 この他、当初予定されていた国家スポーツ評議会NSCが運営するブキジャリルの施設で完全隔離形式で行う予定の代表合宿については、既にNSCの施設を数100名の他の競技の選手が利用している上、6名で1部屋に宿泊する必要があるなど、完全隔離の実効性についてNSCとFAMが協議中であることもこの記事で取り上げられています。

AFCがU19選手権など主催大会中止を正式に発表
 アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で予定されていたU19選手権などの中止を正式に発表しています。
 このブログでは以前にもAFCからインドネシアサッカー協会に送られた書簡から大会中止が濃厚というニュースを取り上げましたが、それが正式に決定したことになります。
 新型コロナウィルス感染が各地で収束を見せない中、今年に延期されていたU19選手権やU17選手権は、FIFAが既にその上位大会となるU20W杯、U17W杯をそれぞれ中止が決定したことを受けて、又参加チームの安全と健康を考慮した結果、中止が決定したということです。
 なおこれも既報通り、当初の開催国であったウズベキスタンとバーレーンが、次回大会となる2023年大会からそれぞれ名称が変更となるAFC U20アジアカップとAFC U17アジアカップの開催国となるということです。
 AFCはこの他、2020年から延期されていたフットサル選手権(クウェート)、ビーチサッカーアジアカップ(タイ)の中止と、同じ開催国での2022年AFCフットサルアジアカップと2023年のAFCビーチサッカーアジアカップの開催も発表しています。

1月23日のニュース:AFCはW杯アジア二次予選の日程変更を許可、代表合宿実施もリーグ開幕直前の各クラブの反応は、ケランタンFCオーナーがFAMとMFL代表者と会談、TFC IIの渡邉選手を地元紙が特集

ネット上には今季のMリーグ中止決定といったフェイクニュースも出ているようですが、Mリーグの今季日程は来週には発表になるようです。では今日のニュースです。

AFCはW杯アジア二次予選の日程変更を許可
 3月に再開が予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選についてアジアサッカー連盟AFCが予選各組に日程の柔軟な変更を許可したと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 ブリタハリアンとのインタビューでAFCのウィンザー・ポール・ジョン事務局長は、「(アジア二次予選)の日程は発表になっているが、新型コロナウィルスの感染状況が各国ごとに異なっていることから、各国は当初の日程通りに予選を開催するかどうかを予選同組内で話し合い、必要であれば(アジア二次予選各組最終戦が予定されている)6月まで延期することを可能とする。またその際には集中開催など方式の変更についても許可するが、6月以降の延期は認められない。」と話しており、マレーシアサッカー協会FAMが日程変更を求めるのであれば、アラブ首長国とベトナムの両サッカー協会と話し合いを持つ必要があるとしています。
 既に発表されている予定では、マレーシア代表は3月25日にアウェイのアラブ首長国戦、3月30日にはホームでベトナム戦、そして6月15日はアウェイのタイ戦が組まれています。
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 AFC関連ではこの他、AFCが主催するAFCチャンピオンズリーグACLとAFCカップも新型コロナウィルスの影響から集中開催の可能性が取り沙汰されています。ACLは4月14日から、AFCカップは4月6日から開幕が当初の予定で、ACLには昨季のMリーグ1部チャンピオンJDTが、AFCカップには同2位のクダ・ダルル・アマンFCと同3位のトレンガヌFCがそれぞれ出場します。

代表合宿実施もリーグ開幕直前の各クラブの反応は
 青年スポーツ省の許可が出たことで、一旦は中止とされていた代表合宿が行われることになりましたが、2月末のMリーグ開幕が迫った状況下での代表候補選手招集について、各クラブは板挟みになっているとマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 タン代表監督は、3月に再開されるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に向けて、1月29日から2月7日までを代表合宿期間として希望しているとされていますが、この時期は2月26日に予定されているMリーグ開幕まで1ヶ月を切っている時期です。
 モハマド・ユソフ・マハディ代表チームマネージャーは、当初予定されていた1月15日から26日までの日程には同意していたMリーグ各クラブは、合宿の日程が変更になったことで招集に難色を示す可能性もあり、各クラブ代表者との話し合いが重要であると、ハリアンメトロとのインタビューで話ししています。

ケランタンFCオーナーがFAMとMFL代表者と会談
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーとFAM、Mリーグを運営するMFLの代表者による会談が行われたことを明らかにしています。
 スランゴール州クラナジャヤにあるFAMの本部で行われた会談には、ノリザム オーナーの他、FAMからはモハマド・ユソフ・マハディ会長代理とスチュアート・ラマリンガム事務局長が、MFLからはFAM副会長でもあるアブドル・ガニ・ハサンCEOが出席した他、ケランタン州サッカー協会のアフマド・ムザッキル・ハミド副会長も出席したと言うことです。
 会談の詳細は明らかにされていませんが、投稿の表題には「3者間の問題解決」とあるので、これ以上の論争が続くことはなさそうです。
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 JDTのオーナーであるジョホール州皇太子のトゥンク・イブラヒム殿下からは「ただのビジネスマン」と評されたノリザム オーナーですが、今度はクランタンFCのピッチ上の成功で記事になってもらいたいものです。

TFC IIの渡邉選手を地元紙が特集
 今季Mリーグ2部のトレンガヌFC II(TFC II)でプレーする渡邉将基選手をハリアンメトロが「ワタナベの大きな使命」と題した特集記事を掲載しています。以下は記事の内容の抜粋です。
 「外国籍選手のマサキワタナベはTFC IIでの大きな使命があることを明らかにした。京都出身の35歳は今季のチャレンジカップ優勝とMリーグ2部優勝に加えて、チームの若い選手たちの「師匠」になりたいと話している。『自分がTFC IIを移籍先として選んだことは正しいと思っている。その理由はチームの雰囲気が良いことに加え、チーム内の若い選手たちが将来、(トップチームの)トレンガヌFCを担う質が高い選手たちであることだ。さらにバドルル・アフザン・ラザリ監督とスブリ・スロン コーチらの首脳陣もこのチームの重要な強みであると思っている。こういった点からも、今季はこのチームで優勝すること、そして若い選手たちのメンターの役割を果たすことを望んでいる。』昨季は同じ2部のケランタンFA(現ケランタンFC)、その前にはフェルダ・ユナイテッドやプルリスFAでもプレーしたマサキは、自分の好きなポジションを尋ねられた際には、監督が求めるポジションはどこでも自信を持ってプレーすると話す一方で、『自分の本来のポジションはセントラルディフェンダーだが、中盤もできるし、チームが求めるなら攻撃的なポジションでプレーすることもできる。』と話している。」
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 渡邉選手がMリーグでプレーするのは上の記事にもあるようにTFC IIが4クラブ目となりますが、ちなみにこれは鈴木ブルーノ選手(ヌグリスンビランFA-TFC II-TFC-PDRM FC)と並ぶ日本人タイ記録です。
 TFC II 昨季はMリーグ2部プレミアリーグで2位と好成績を収めており、リーグ優勝とチャレンジカップの二冠は至極現実的な目標ですので、是非、若い選手を背中で引っ張るメンターになりその目標を達成して欲しいです。
 
 

1月20日のニュース:管轄省庁がW杯予選前の代表合宿開催を許可、FAM-MCO延長ならMリーグ開幕は延期に、サバFCの新外国籍選手候補に元JDTのFWが浮上、ケランタンFCオーナーがMFLに放映権料の督促状送付

代表合宿開催に管轄省庁がゴーサイン
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、国内のスポーツを統括する青年スポーツ省により、一時は中止となっていた代表合宿が完全隔離形式を条件とした開催が許可されたことを発表しています。
 この投稿ではFAMのハミディン・アミン会長が青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣に感謝の意を表した上で、Mリーグ各クラブへは招集許可依頼、また合宿会場として予定されているブキジャリルにある施設を管理する国家スポーツ審議会NSCには施設利用の調整などを直ちに行うことが述べられています。
 3月再開予定のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に向けて、当初は今月1月16日から25日までの代表合宿が予定されていましたが、マレーシア国内の新型コロナウィルス感染拡大が続き、今月13日から26日まで代表候補合宿予定されていたFAM本部のあるスランゴール州などに不要不急の外出を禁じる活動制限令が出されたこともあり、合宿は中止とされていました。
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 この発表を受け、国家スポーツ審議会NSCのアフマド・シャパウィ・イスマイル会長は、直ちにFAMと代表チームへの全面協力を約束する声明を発表するなど、事前の根回しも万全だったようです。
(写真はFAM公式Facebookに挙げられたリーザル・メリカン青年スポーツ相に感謝の意を示す投稿)

FAM-MCO延長ならMリーグ開幕も延期に
 代表合宿開催の朗報が出た昨日1月19日には、サラワク州を除くマレーシア全州に活動制限令MCO施行が拡大されました。連邦直轄地クアラルンプールやスランゴール州などでは1月13日より1月26日までの予定で既にMCO施行中ですが、国内の新規感染者数が連日3000名前後とその効果が見られないことから、さらに2週間程度延長される可能性がメディア上で取り沙汰されています。
 この状況についてマレーシアサッカー協会FAMのモハマド・ユソフ・マハディ会長代理は、このMCOが延長された場合、Mリーグの今季開幕戦となる2月26日のJDT対クダ・ダルル・アマンKDA FC戦を予定通り開催しない可能性について言及しています。
 英字紙スター電子版によると、マハディ会長代理はMCOがさらに2週間延長されて2月9日に終了する場合、2月26日の開幕戦に出場するJDTとKDA FCは2週間ほどしか練習期間が取れないことをその理由に挙げ、開幕まで1ヶ月程度の練習期間を与えるためにはリーグ開幕が延期される可能性があると話しています。
 なお、1月13日からMCOが施行されているのは連邦直轄区クアラルンプール、プトラジャヤ、ラブアン及びスランゴール州、マラッカ州、ペナン州、ジョホール州、サバ州で、これに1月16日からMCOが施行されたケランタン州を加えた地域ではスポーツのグループ活動が禁じられており、Mリーグ各クラブはチーム練習ができない状況になっています。
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 急遽、開催可能ととなった代表候補合宿も近々日程が発表になるでしょうが、MCOがさらに2週間延長され、さらに3月のワールドカップ予選が予定通りの日程で開催される場合には、代表候補合宿が優先され、Mリーグの開幕は3月25日のアラブ首長国連邦戦と同30日のベトナム戦後の可能性も出てきました。

サバFCの新外国籍選手候補に元JDTのFWが浮上
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、Mリーグ1部のサバFCの新外国籍選手の候補にかつて同じ1部のJDTでもプレーしたアルゼンチン出身のホルヘ・ペレイラ・ディアスの名前が上がっていると報じています。
 サバFCの監督として2年目となるクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督はスタジアム・アストロの取材に対してこの噂を認めた上で、「ディアズ選手のプレースタイルは、サバFCのゲームプランにあっており、できるだけ速やかに契約にこぎつけて、直ちにマレーシアへ来てもらいたい。」と話し、2月末に予定されているMリーグの開幕に間に合うよう、経営陣に速やかに契約して欲しいと話しています。
 ディアズ選手は2014年にJDTに加入し、この年は29試合で15ゴールと活躍したものの翌年2015年には期限付き移籍でアルゼンチン1部のCAインデペンディエンテ、その翌年2016年にはJDTに復帰したのちメキシコ1部のクラブ・レオンへ再び期限付き移籍するなどし、最後にJDTでプレーしたのは2018年でした。

ケランタンFCオーナーがMFLに放映権料の督促状送付
 サポーターが沈静化のために行った提案も届かなかったようです。Mリーグ2部ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーが今度はMFLに対して放映権支払いの督促状送付を弁護士に命じたことを自身のFacebookで明らかにしています。
 昨季2020年シーズンのMリーグ2部はMyCujooによる有料オンラインストリーミングで配信されており、ノリザム オーナーはMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLに対し、自身がオーナーとなって以降、ケランタンFCのホームゲームとして開催されたペラII戦(9月12日)、サラワク・ユナイテッド戦(9月25日)そしてヌグリスンビラン戦(10月3日)の3試合分の放映権がクラブに支払われていないと主張しています。
 この記事執筆の時点では、この件に対するMFLからのコメントは出されていません。
(写真はノリザム オーナーのFacebookに掲載された督促状)

1月8日のニュース:鈴木ブルーノはPDRM FC加入か、昨季TFC得点王はクアラルンプールUとの契約間近か、タイのクラブ退団のスマレはクダFC入り後に期限付き移籍でJDT入りか

今日はソーシャルメディア上の噂を3本集めました。

鈴木ブルーノはPDRM FC加入か
 2017年からMリーグでプレーし、昨季は2部トレンガヌFC IIで主将も務めながら、シーズン終了後に退団となった鈴木ブルーノ選手ですが、その勇姿が今季もMリーグで見られそうです。
 英字紙スターのスポーツ記者でMリーグの移籍情報に詳しいアヴィネシュワラン・タハルマレンガム記者のツイートによれば、鈴木選手は昨季は1部で12位となり今季は2部に降格するPDRM FCとの契約が間近とのことです。
 過去3年間は1部トレンガヌFCのセカンドチームであるトレンガヌFC IIでプレーしながら、シーズン中にはトップチームでプレーすることもあった鈴木選手は、今季も1週間にトップチームとセカンドチームの両方の公式戦に出場するなどタフネスぶりを発揮しただけでなく、トレンガヌFC IIの昨季2位躍進の立役者でもありました。
 昨季は給料未払いを理由に開幕前に勝点3を剥奪されて、短縮されたシーズンとは言え最終的には勝点がマイナス1という屈辱的な成績で降格するPDRM FCは、新たにマット・ザン・マット・アリス新監督の就任を発表していますが、選手の顔ぶれも大きく代わる中、Mリーグ5年目となるブルーノ選手の加入でサンタンの1部復帰が果たせるかどうかに注目が集まります。

昨季TFC得点王はクアラルンプールUとの契約間近か
 昨季2020年シーズンはチーム最多の9ゴール(11試合)を決めながら、トレンガヌFCが契約を延長しなかったドミニク・ダ・シルヴァが今季からMリーグ1部に昇格するクアラルンプール・ユナイテッドFC(旧クアラルンプールFA)との契約間近と、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 トレンガヌFCは2019年シーズンの7位から昨季3位と躍進し、アジアサッカー連盟AFCカップの出場権を獲得しましたが、それに貢献したダ・シルヴァ選手は1年契約終了後に延長オファーを出されることなく退団しています。
 昨季の実績に加え、新型コロナウィルスによる厳格な入国及び出国制限が課せられているマレーシアは国外から外国籍選手獲得が難しいことから、これまでも複数のMリーグクラブが獲得交渉を進めているという噂がありました。
 来季はチリ出身で前東ティモール代表監督を務めたシモン・エリゼッチ氏が就任することが発表になっているクアラルンプール・ユナイテッドFCはクダ・ダルル・アマンFCからハディン・アズマン、PJシティFCからサフィー・サリといった代表経験者を獲得しており、ダ・シルヴァ選手が獲得できれば攻撃陣はほぼ補強完了と言えます。

タイのクラブ退団のスマレはクダFC入り後に期限付き移籍でJDT入りか
 先月12月いっぱいでタイ1部ポリス・テロFCとの契約が切れた代表選手のモハマドゥ・スマレが既にマレーシアに戻っていることはこのブログでも取り上げましたが、そのスマレ選手がMリーグ1部クダ・ダルル・アマンFC(旧クダFA)と既に契約済みという噂があります。
 新型コロナウィルス感染拡大に伴う昨季のMリーグ中断期間中に給料未払いを理由に所属していたパハンFA(現スリ・パハンFC)を離脱しタイに渡ったスマレ選手ですが、タイで所属した1部ポリス・テロFCでは合計で111分間という出場時間が示すように、出場機会には恵まれませんでした。
 そしてそのスマレ選手は既にクダ・ダルル・アマンFC(KDA FC)と契約済みという噂がソーシャルメディア上にありますが、KDA FCは昨季は同じ1部のUITM FCでプレーしたレバノン代表のMFラビ・アタヤを獲得しており、アタヤ選手がこのスマレ選手と同じ右ウィングであることから、スマレ選手が期限付きでJDTへ移籍可能性も取り沙汰されています。
 またこのスマレ選手のJDT移籍と交代する形でリリドン・クラスニキのKDA FCへの期限付き移籍の可能性も噂されています。FIFAの規定によりマレーシアで5シーズンプレーし昨年2月にマレーシアに帰化したコソボ出身のクラスニキ選手ですが、JDTではトップチームのレギュラーどころかベンチ入りすらできず、昨季はセカンドチームのJDT IIでプレーしました。今年再開するFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の切り札とされるクラスニキ選手ですが、リーグ出場機会を求めてKDA FCへスマレ選手と入れ替わりの形でKDA FC入りとなるのではという噂です。そもそもクラブチームであるJDTでレギュラーになれない選手がそもそも代表入りできるのか、という疑問も残りますが、噂とはいえ理に叶っていますので、あながち噂だけで済まないかも知れません。

1月6日のニュース:サバFCは一転して今季もクルニアワン監督が指揮、今月の代表合宿では練習試合は行わない-タン代表監督、今季のM3リーグは4チーム増の24チーム編成で開催

サバFCは一転して今季もクルニアワン監督が指揮
 Mリーグ1部で昨季は10位に終わったサバFC(今季から、昨季まではサバFA)は、今季もクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督が続投することが発表されています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版によると、先日行われたサバ州サッカー協会SAFAの執行委員会終了後、ブン・モクタル会長代行は今季もインドネシア出身のクルニアワン監督がクラブの指揮を取り、サバFAでプレー経験があるブルハン・アジュイ氏が今季新たにアシスタントコーチに就任すると発表しています。
 これまでクルニアワン監督は退任、新監督としてサバ州に隣接するサラワク州出身のルーカス・カラン・ラエン氏が就任することが昨年12月初旬にサバFCを運営するサバFC社のヴァードン・バハンダCEO(当時)によって発表されていましたが、サバ州選出の国会議員でサバ州副州知事でもあるブン・モクタルのサバFA会長代行就任に合わせるようにヴァードンCEOは辞職しています。
 またブン・モクタル会長代行は、ヴァードン氏の辞職に伴い空席となったサバFC社のCEOにカイルル・フィルダウス・アクバル・カーン氏の就任と、サバ州トライアスロン協会会長のアフマド・マルズキ・ナシル氏のサバFCチームマネージャー就任も合わせて発表しています。
 ブン・モクタル会長代行は、今週中にマレーシア入りする予定のクルニアワン監督は今月半ばをめどに選手の選抜を行うということです。
 また最終メンバーと今季のユニフォームについては、来月2月14日にサバ州のハジジ・ノー州知事も出席するイベントで発表されることも明らかにしています。

今月の代表合宿では練習試合は行わない-タン代表監督
 今月1月15日から26日まで予定されている代表合宿について、タン・チェンホー代表監督は練習試合を行わない予定であると、ブリタハリアンが伝えています。
 タン監督は2月末のMリーグ開幕前に選手にケガのリスクを負わせるわけにはいかないとして、3月に予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のアラブ首長国連邦戦直前まで、練習試合は行わないとブリタハリアンのインタビューに答えています。「プレシーズン前の練習を始めたばかりの状況では練習試合を行っても、選手はコンディションも十分に仕上がっていないだけでなく、自信となるようなものは得られないだろう。」と話すタン監督は、3月19日に予定されているバーレーンとの練習試合までは対外試合を「封印」する方針を明らかにしています。なお新型コロナウィルスによる中断から再開されるW杯予選でマレーシア代表の初戦は3月25日のアラブ首長国UAEとなっています。
 またタン監督は今月の代表合宿ではこれまで招集された選手が大半を占めることも明らかにしています。「昨季はMリーグが短縮されたことで、これまで未招集の選手を評価するには十分な試合数が見られていないため、今回の代表合宿はこれまで招集経験のある選手中心に行う。それでも新たな選手は数名を今回の合宿で初招集する予定であるが、これは次の代表合宿が(予選直前の)3月開催のため、そこで新戦力を見出す時間はなく、今回の合宿がその最後の機会と考えているからである。」と話しています。

今季のM3リーグは4チーム増の24チーム編成で開催
 少々古くなってしまったニュースですが、Mリーグ3部と4部にあたるM3リーグとM4リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLは公式Facebook上で、今季のM3リーグは24チーム編成で開催することを発表しています。
 AFLのモハマド・ユソフ・ウィラ会長は、今年3月開幕予定のM3リーグについてセミプロ化を目指すためのリーグ再編成を行った結果、昨季はM3リーグとM4リーグに所属したチームから24チームが今季のM3リーグでプレーすると発表しています。なお昨季2020年シーズンのM3リーグは20チーム編成でしたが、新型コロナウィルスの影響で第2節終了後に中止となりました。
 今季のM3リーグについては、昨季の20チームの内、国軍FC、マンジュンシティFC、ランカウィシティFC、NLFC-マンサなど既に19チームが参加の意思を表明しているということです。
 新たに参加となるチームについてモハマド・ユソフ会長は、各州サッカー協会の協力を得て募集を行うとし、参加希望チームの運営形態や経営状況などを精査した上で決定するとしています。

11月21日のニュース:タン代表監督は2022年まで契約延長、代表は来年3月から始動、UITM FCのベルンハルト監督は契約を1年延長

タン代表監督は2022年まで契約延長
 マレーシアサッカー協会FAMはタン・チェンホー代表監督との契約を2022年まで延長したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 現在の契約が今年の12月31日までとなっているタン監督との契約は2022年12月31日まで延長されたということです。
 ポルトガル出身のネロ・ヴィンガダ前代表監督が成績不振のため辞任し、アシスタントコーチから2017年12月に代表監督に昇格したタン監督は、2018年には東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで準優勝にチームを導いた他、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選では5試合を終えて勝点9を獲得し、ライバルのタイやインドネシアを抑えて、ベトナムに次ぐグループ2位につけています。

代表は来年3月から始動
 タン監督の留任が決まったものの、新型コロナウィルスの影響で今年1年間は何の活動もなかったフル代表の再始動は来年3月になりそうだと、マレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。
 W杯アジア二次予選で同組のタイは先日の国際マッチデーに国内リーグのオールスターとの練習試合を組んだ他、やはり同組のアラブ首長国連邦UAEはすでに複数の国際親善試合を行い、ベトナムも代表合宿を行って練習を再開している一方、マレーシア代表は予定されていた年内の合宿の話も新型コロナウィルス感染拡大が続いていることから中止となりました。この状況にはタン監督は「現時点ではできることは何もなく、年が開ければMリーグの各クラブはリーグ開幕に備えて練習を開始するだろう。そうなれば、代表合宿が開催できるのは早くとも3月になり、それまで代表としての活動ができないことを憂慮している。」と述べています。
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 アジアサッカー連盟AFCは、W杯アジア二次予選を来年3月には再開する予定であることを発表しており、マレーシア代表合宿はその直前に行われる可能性が高そうです。Mリーグの開幕は2月26日なので、開幕後すぐに代表合宿、そしてW杯予選(しかもAFCは3月中に2試合を予定)という日程になりそうです。

UITM FCのベルンハルト監督は契約を1年延長
 Mリーグ1部のUITM FCはフランク・ベルンハルト監督の契約を1年延長したとマレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 今季2部から昇格したUITM FCは、昨季でPKNS FCがスランゴールFCに統合されたことから、昨季は2部で5位ながら1部へ昇格しました。国立大学が運営する初のMリーグ1部クラブと話題は先行していたものの、その実力は疑問視されていましたが、短縮された今季とは言え、12チーム中6位と同じ昇格組のサバFA(昨季2部1位、今季1部10位)、PDRM FC(昨季2部3位、今季1部12位)を遥かに上回る好成績を収めています。
 UITM FCのアジザン・アブドラ会長は「他の経験豊富なクラブと同等の結果を残すしたベルンハルト監督にチームをもう1年任すことにした。リーグ6位、そしてマレーシアカップ準々決勝出場の結果を見る限り、クラブはベルンハルト監督の能力を信頼して、更なる飛躍を期待したい。」と話し、AFC主催大会への出場を目指すとしています。
 ベルンハルト監督の他、今季のチームからアズファル・アリフやアーマド・クザイミ・ピーら9名との契約更新も発表したUITM FCは、来月12月にはマレーシア人選手を対象とした公開セレクションを開催することも発表しています。
 この公開セレクションについてベルンハルト監督は、今季在籍した複数の選手が他のMリーグクラブからより良いオファーを受けて退団したことを理由としてします。また自身の契約更新についても、今季の成績がフロックではなく、クラブの運営理念が正しかったことを来季も好成績を示すことで証明するために残留を決意したと話しています。
 また今季チーム躍進の核となった外国籍選手の多くが退団することについては、クラブの限られた予算の中から同様の選手を獲得したいと話しています。
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 今季在籍した外国籍選手のうち、レバノン代表でもあるラビー・アタヤはクダFAと契約間近とされています。素人目で見ても今季のMリーグではトップクラスの活躍とクラブへの貢献を果たしたアタヤ選手の退団はUITM FCにとって大きな痛手ですが、その状況下でどのようにチーム作りをしていくのかはベルンハルト監督のお手並みを拝見したいと思います。

11月17日のニュース:マレーシアカップ中止を理由とした給料削減を行わないようPFAMが各クラブに警告、FAMは年内の代表合宿中止を決定、Mリーグ試合配信のYoutubeチャンネルはのべ2900万人が視聴

マレーシアカップ中止を理由とした給料削減を行わないようPFAMが各クラブに警告
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMは、マレーシアカップが中止となったことを理由にして、クラブが選手に対して契約内容通りの給料を支払うことを拒否することがないようにと警告しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアンはPFAMによる声明を取り上げていますが、それによると、PFAMは現在も未払い給料問題を抱えているクラブがあるとして、これらのクラブに対して、来季2021年シーズン開幕前までには完済するように警告を行っています。
 マレーシアカップ中止は残念だとしながらも、Mリーグの選手の契約は11月末までとなっており、マレーシアカップが12月まで延期されれば、選手の契約問題が発生することは明らかだったことから、PFAMは大会主催者であるマレーシアフットボールリーグMFLによる中止決定は妥当なものであると生命の中で述べています。
 また、来季以降もマレーシアサッカー界を持続させていくためには、今季、マレーシアサッカー界が経験したことを関係者全員が教訓とする必要があり、来季のMリーグやマレーシアカップはいわゆる「ニューノーマル」に基づいた形で開催されることをPFAMは望んでいるとしています。

FAMは年内の代表合宿中止を決定
 マレーシアサッカー協会FAMは、マレーシアカップ終了直後に予定されていた代表合宿について、年内には行う予定がないと発表しています。
 英字紙ニューストレイトタイムズは、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長の話として、現在2つの案が検討されていると報じています。
 アジアサッカー連盟AFCは、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選およびAFC選手権アジアカップ2023年大会予選の新たな日程を発表しており、これによると来年3月に予選が再開されることになっています。
 「現在の新型コロナウィルスの感染状況では、国内での代表合宿は難しい。このためタン・チェンホー監督と相談した上で、1月の代表合宿開催、あるいは3月から再開するアジア二次予選の直前の数日間の合宿開催を検討中である。」とスチュアート事務局長は話しています。しかしその一方で、1月はMリーグ開幕直前であるだけでなく、FIFAの国際マッチデー期間でないことから各クラブは選手が招集されることに難色を示す可能性があるとし、Mリーグを主催するマレーシアフットボールリーグMFLが来季の日程を確定した時点で、代表合宿の日程を決定したいとスチュアート事務局長は述べています。
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 ジョホール・ダルル・タジムJDTが国民の海外渡航を禁じているマレーシア政府の指示に従って、カタールで開催されるAFCチャンピオンズリーグへの出場を辞退しましたが、新型コロナウィルスの状況が改善されず、マレーシア政府が方針を変えない場合、来年3月から再開するW杯アジア二次予選の際には代表が国外の代表選に出場できない可能性、さらには国外からの渡航者に2週間の隔離検疫期間を義務付けていることから国内での代表選開催にも支障が出る可能性があります。

Mリーグ試合配信のYoutubeチャンネルはのべ2900万人が視聴
 新型コロナウィルス感染拡大により、今季のMリーグはそれぞれ12クラブが所属する1部、2部とも1回戦総当たりの第11節までとシーズンが短縮される結果になり、しかも3月中旬の第4節以降は全試合が無観客で行われました。これにより国内サッカー人気の停滞が心配される中、Youtubeにより配信されたMリーグの試合はのべ2900万人が視聴したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 さらに1回戦終了後中止となったマレーシアカップの視聴者数は7試合でのべ660万人となっているということです。
 Mリーグ1部で最も視聴されたのは9月19日のジョホール・ダルル・タジムJDT対スランゴールFC戦で138万人が視聴、2部(2部はYoutube配信が行われていないので、Mycujooによる配信のデータと思われます-筆者注)は8月22日のUKM FC対ケランタンFA戦で3万5000人が視聴したということです。
 またマレーシアカップ1回戦ではクダFA対パハンFAをのべ220万人が視聴、最大視聴者数を記録しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、これだけ多くの視聴者がいることは新型コロナウィルス禍の中、国内サッカーが下火になるどころかより活気付いていることを証明していると話しています。
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 ここで取り上げられている数字の根拠は不明ですが、MFLの公式Youtubeチャンネルではマレーシアカップ1回戦のクダFA対パハンFAの視聴回数は75万回となっています。それを考えるとこの記事の数字はスポンサーを意識した上での「盛った」数字かも知れませんが、それでもインターネットに接続できれば無料(本来はYoutubeでの無料配信はなく、テレビあるいストリーム配信視聴は年間で100から120リンギ(およそ2540から3050円)のパッケージ契約が必要)で1部リーグ全試合が観戦できたことは、視聴者数の押上には役立ったことは確かでしょう。

11月12日のニュース:JDTは政府の出国禁止措置によりACL出場取り止めに、政府はマレーシアカップ延期の決定を再検討せず、AFCは中断中のW杯予選日程の概要を発表

JDTは政府の出国禁止措置によりACL出場取り止めに
 今季のMリーグ1部で7連覇を達成したジョホール・ダルル・タジムJDTは、昨季2019年のMリーグ優勝チームとしてアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLに出場しています。ヴィッセル神戸(日本)、広州恒大(中国)、水原三星(韓国)と同じG組に入り、ここまで1勝0分1敗のグループ2位につけています。
 このACLのG組は11月19日からカタールのドーハでの集中開催が決まっていますが、マレーシア政府の国家安全保障委員会NSCは新型コロナウィルス感染拡大防止のため自国民の国外渡航を禁じており、これによりJDTにも出国の許可が下りず、JDTはACLへの出場を取り止めことが、JDIの公式Facebookで発表されています。
 アリスター・エドワーズTD(テクニカルディレクター)名で出された発表では、アジア最高峰の大会に参加できなくなったことには失望しているとしながらも、マレーシア政府の決定を尊重し、またドーハへ渡航する予定だったJDTの選手や監督、コーチの安全は最優先されるべきであり、新型コロナウィルス感染が拡大する中ではこのような安全措置は理解していると述べています。

政府はマレーシアカップ延期の決定を再検討せず
 マレーシア政府は今季のマレーシアカップ延期の決定について、マレーシアフットボールリーグMFLが求めている再検討をする予定がないようです。
 マレーシアの通信社ブルナマは、新型コロナウィルス関連を担当するスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)の話として、MFLからの再検討依頼があったとしながらも、選手を含めた関係者の間で感染が発生するリスクを避けるために決定を変更する予定はないとしています。
 「国家安全保障委員会の席上では、ピッチ上での選手同士の接触は避けられないことから感染のリスクが指摘されている。また選手や監督、コーチなど試合に関わる人間の数は多い上、大半が同じバスで移動し、同じ更衣室を使えば厳格な標準作業手順SOPを遵守することは難しい。また演劇のような娯楽では無観客の上、出演者全員がマスクをした上で社会的距離ソーシャルディスタンスを維持するなどのSOPの遵守は難しくないが、サッカーではそのようなわけにはいかない。」と一部から出ていた批判についてもサブリ上級相は答えています。
 しかしその一方で、新規感染者数に減少傾向が見られるようになれば、数週間でマレーシアカップを再開することは可能であるとも話しています。

AFCは中断中のW杯予選日程の概要を発表
 アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で、現在中断されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の日程が理事会で承認されたと発表しています。
 これによるとアジア二次予選は来年2021年6月15日までに完了するしている必要があるとし、第7節と第8節は来年3月に、第9節と第10節は来年6月にそれぞれ開催し、アジア最終予選を来年9月に開催するとしています。
 またアジア最終予選は2022年3月末までに終了し、大陸間プレーオフはFIFAの国際試合カレンダー期間の2022年5月または6月に行うこと、またアジア最終予選A組とB組の3位動詞が対戦するアジア枠のプレーオフは従来のホームアンドアウェイ式ではなく1試合で決着をつけることも提案されています。
 また中国が開催を辞退したAFC U23選手権2022年大会とその次回大会となる2024年大会、さらにはAFC選手権2027年大会も西アジア諸国を対象に開催希望国を改めて募ることについても理事会で同意されたということです。
 この他、マレーシアも出場予定ながら延期となっているU19選手権は来年3月3日から20日まで当初の予定どおりウズベキスタンで、またU16選手権は日程は未定ながらバーレーンで開催されることも明らかにされています。