8月30日のニュース
スランゴールU19がユースカップ優勝
JDT U21がプレジデントカップ優勝
スランゴールは「ドイツ色」一掃へ-しかし問題はそこなのか?

スランゴールU19がユースカップ優勝

MリーグクラブのU19チームが対戦するユースカップの決勝第2戦が8月26日に行われ、スランゴールU19とスリ・パハンU19は1-1で引き分けたものの、第1戦で1-0と勝利していたスランゴールU21が通算成績を2-1として優勝を飾り、賞金6万リンギ(およそ180万円)を獲得しています。

7年ぶり3度目の優勝となったスランゴールは、今回の優勝で2008年から始まったユースカップでの通算優勝回数がトップとなり、2019年に吸収合併PKNSの記録も合わせると通算で4回優勝、2回準優勝と圧倒的な成績となりました。

2022年ユースカップ決勝第2試合
2022年8月26日(金)@MBTスタジアム(パハン州テメルロー)
スリ・パハンU19 1-1 スランゴールU19
⚽️パハン:ズルファーミ・ズルキフリ(73分)
⚽️スランゴール:アミルル・ハジック・アリフ・アリフィン(67分)
🟨パハン(4):アリフ・イルファン、カーフィル・アブドル・マジド、ヘズリ・シャム、アリフ・ナジミ
🟨スランゴール(3):ディッキ・ヒダヤト、モハマド・カイリル・ザイン、ニアムラーサン・アリアス
MOM:アミルル・ハジック・アリフ・アリフィン(スランゴール)

JDT U21がプレジデントカップ優勝

MリーグクラブのU21チームが対戦するプレジデントカップの決勝第2戦が行われ、JDT U21のJDT IIIがスリ・パハンU21を2-0で破り、第1戦との通算成績を4-2としたJDT IIIが優勝を飾ると共に、賞金10万リンギ(およそ300万円)を獲得しています。

ホームアンドアウェイ形式で行われる決勝第1戦をホームで2-2と引き分けていたJDT IIIは、決勝第2戦を2-0とスリ・パハンU21を零封し、通算成績を4-2として、前身のジョホールFAやジョホールFC時代から数えると通算4度目、2013年にJDTとなってからは初の優勝となりました。

ハビエル・ジョルダ・リベラ監督率いるJDT IIIは、シュクル・ファリズ・ジャヌリが44分に先制ゴールを決め、86分にナジムディン・アクマル・カマルが追加点を挙げて、スリ・パハンU21を突き放しています。

ユースカップ、プレジデントカップとU19とU21の両チームが決勝に進出していたスリ・パハンでしたが、いずれもホームでの試合となった最終戦に勝利できず、準優勝に終わっています。

2022年プレジデントカップ決勝第2試合
2022年8月28日(日)@MBTスタジアム(パハン州テメルロー)
スリ・パハンU21 0-2 JDT III
⚽️JDT:シュクル・ファリズ・ジャヌリ(44分)、ナジムディン・アクマル・カマル
🟨パハン(3):サイフル・ジャマルディン、アイカル・ダニエル、イマン・シャキル・アズマン
🟨JDT(2):アフマド・アシャル・ハディ、アリフ・アブドル・ムタリブ
🟥パハン(1):イマン・シャキル・アズマン(🟨x2)
MOM:アフマド・イルファン(JDT III)

スランゴールは「ドイツ色」一掃へ-しかし問題はそこなのか?

1905年に創設されたスランゴールは、昨季2021年シーズンには100回大会を迎えた国内で最も人気のカップ戦マレーシアカップでは優勝33回、準優勝18回と2位のペラ(優勝8回、準優勝11回)を引き離す圧倒的な成績を収めています。その一方で2004年に再編成されたMリーグ1部スーパーリーグでは2009年、2010年と連覇して以降は優勝はなく、現在リーグ8連覇中のJDTの後塵を拝しています。

本拠地のあるスランゴール州は国内最大の700万人の人口を抱え、2位のジョホール州の400万人を大きく上回っており、サポーターの数も少なくありませんが、マレーシアカップでも2015年を最後に優勝から遠ざかっており、近年の不振にはそのサポーターの不満も頂点に達しています。さらにリーグでは圧倒的な強さを見せているJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下にチームの現状を揶揄(揶揄)されるだけでなく、チーム運営の不始末についてスランゴールサポーターに同情を寄せられてまでされる始末になっています。

そんな中、スランゴールは2019年末にドイツ出身のミヒャエル・ファイヒテンバイナー氏をテクニカルディレクターに据え、2021年にはJリーグ浦和でフォルカー・フィンケ監督時代にアシスタントコーチを務めていた、やはりドイツ出身のカルステン・ナイチェル氏を監督に起用、さらにアジア枠、東南アジア枠以外の外国籍選手をDFティム・ホイバッハ、MFマヌエル・コンラート(共にドイツ)、そしてドイツ語圏スイス出身のMFオリヴァー・バフに入れ替えるなど「ドイツ色」を強く打ち出しました。

しかし、新型コロナの影響で試合数が11試合に半減された2020年シーズンは優勝したJDTから勝点差12の5位、昨季2021年シーズンは王者JDTとは勝点差21の5位となり、ナイチェル監督はシーズン終了を待たずに退任しています。今季はホイバッハ、コンラート、バフをブラジル人FWのカイオンとユーリなどに入れ替えたものの、監督にはファイヒテンバイナー氏をテクニカル・ディレクターから転身させましたが、現在は試合数が1試合少ない首位JDTとは勝点差24の9位となり、ファイヒテンバイナー氏は成績不振から更迭され、現在はコーチから昇格したニザム・ジャミル監督代行が指揮を取っています。

この状況を受けて、スランゴールのジョハン・カマル・ハミドンCEOは、現状打開、そしてかつての影響を取り戻すためには変化が必要だとして、来季の「ドイツ色」を一掃することを明らかにしていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

「サポーターの不満は理解しており、来季に向けてチームを変えていくつもりだ。ミヒャエル・ファイヒテンバイナー前監督は、既にトップチームに関わっておらず、後任が決定するまでの支援を行なっているに過ぎない。」と述べたジョハンCEOは、今年末で切れるファイヒテンバイナー前監督との契約を延長しないことも示唆しています。

トップチームは現在、ニザム・ジャミル監督代行が全権を与えられて指導していることも説明したジョハンCEOは、後任となる監督については、候補者は既にリストアップされていることも明かす一方で、残るリーグ戦でニザム監督代行の手腕も見極めた上で、その後任を決定したいとも話しています。

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本来はセカンドチーム以下の若い選手を育成するためにファイヒテンバイナー氏を雇いながら、突如、トップチームの監督に起用し、結果が出なかったことを理由に1年も経たずに更迭と、ここ数年間、迷走し続けているスランゴールの運営方針を如実に表しています。マレーシアサッカー協会FAMなどが運営する国内エリートアカデミーAMDの卒業生の多くを獲得しながら、その後の十分な育成もせず、また必要な経験を積ませないままトップチームに起用する方針も、チームがチームとして機能していない原因でもあります。

さらには、スランゴールでは十分な出場機会が与えられずに他チームへ移籍したニック・シャリフ(トレンガヌへ期限付き移籍)やショーン・セルヴァラジ(ヌグリスンビラン)らがいずれも移籍先のチームで活躍、それぞれのチームの上位進出に貢献するなど皮肉な事態にもなっており、現在のスランゴールに必要なのは新監督ではなく、ジョハンCEOも含めた運営トップの刷新、さらにはサポーターの阿るのではない長期的な強化方針のように思えます。

今季も優勝して9連覇を達成するであろうJDTの一強時代が今後も続けば、娯楽としてのマレーシアサッカーの魅力が低下してしまいます。資金力という点ではJDTに対抗できるのはMリーグを見回してもスランゴール以外にはいないので、ニックネームでもあるRed Giants「赤い巨人」には再び立ち上がってもらいたいです。

8月23日のニュース
U21大会のプレジデントカップとU19大会のユースカップは決勝戦開催

マレーシアサッカー協会FAMが主催する年代別大会には、U21チームが出場するプレジデントカップとU19チームが出場するユースカップがあります。過去2年間は新型コロナの影響により開催されなかった両大会は、今年3年ぶりに開催されています。

プレジデントカップには、Mリーグ1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグの18クラブとMリーグ3部のM3リーグに所属するプルリス・ユナイテッド(プルリス州)、そしてFAMが運営するエリートサッカーアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーAMDのU17の合計20チームが出場し、一方のユースカップには、Mリーグクラブ19チームにAMDのU16の合計20チームが出場しています。
*ただし、給料未払い問題で新規選手獲得禁止処分を受けたペラは、Mリーグ2部プレミアリーグの試合に出場する選手をU21とU19チームから昇格させて登録したため、プレジデントカップとユースカップに出場する選手が不足し、今季の両大会への出場を辞退しています。またクランタンも選手不足を理由にユースカップ出場を辞退しています。この結果、プレジデントカップは19チーム、ユースカップは18チームで最終的に開催されています。)

両大会とも、出場チームが3つのグループに分かれてリーグ戦を行い、各グループの上位2チームと3位チームの内、成績上位の2チームがノックアウトステージとなる準決勝に進出、その後、準決勝、決勝と進む形式です。2月下旬に開幕した今季2022年大会は、ホームアンドアウェイ形式で開催される決勝戦の初戦が、プレジデントカップは8月21日に、ユースカップは8月19日にそれぞれ行われています。

プレジデントカップ決勝第1戦-JDT U21は終盤のゴールでパハンU21と初戦引き分け

今季のプレジデントカップのグループステージの最終順位は以下の通りです。(左からA組、B組、C組)


この結果、以下のように準々決勝、準決勝と進み、ジョホール・ダルル・タジムJDTのU21チーム、JDT IIIとスリ・パハンのU21チームが決勝に駒を進めています。Mリーグ1部スーパーリーグでは8連覇中のJDTですが、1985年から開催されているプレジデントカップでの優勝は2009年の1回のみ、一方のスリ・パハンは2002年、2014年に続き3度目の決勝進出で、悲願の初優勝を目指します。

2022年プレジデントカップ決勝第1試合
2022年8月21日(日)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT III 2-2 スリ・パハンU21
⚽️JDT III:シュクル・ファリズ・ジャヌリ(14分)、イスマ・ハムカ(89分)
⚽️スリ・パハンU21:ルクマン・ハキム・スケミ(20分)、ハスヌル・ザフリ(24分)

決勝第2戦は8月28日(日)にMPTスタジアム(パハン州てメルロー)で開催されますが、決勝ではアウェイゴールが適用されるため、第1戦を終えて、スリ・パハンがやや有利と言えそうです。

ユースカップ決勝第1戦-スランゴールがパハンを破る

今季のユースカップのグループステージの最終順位は以下の通りです。(左からA組、B組、C組)


この結果、以下のように準々決勝、準決勝と進み、スランゴールとスリ・パハンのU19チームが決勝に駒を進めています。2008年から開催されているユースカップでは、スランゴールは合併吸収したPKNSの成績も含めると過去5回決勝に進出して3回優勝、一方のスリ・パハンは初の決勝進出です。

2022年ユースカップ決勝第1試合
2022年8月19日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴールU19 1-0 スリ・パハンU 19
⚽️スランゴール:ダニシュ・ハイゾン(53分)

決勝第2戦は8月26日(金)にMPTスタジアム(パハン州テメルロー)で開催されます。

1月11日のニュース(2)
・前マラッカU選手が昨季の給料4ヶ月分が未払いであることを暴露
・3年ぶりの開催となるU19とU21リーグの組み合わせ発表


前マラッカユナイテッドの選手が昨季の給料4ヶ月分が未払いであることを暴露

Mリーグ各クラブがプレシーズンの練習を始める中、昨季は1部スーパーリーグのマラッカユナイテッドに在籍したDFカイルル・ヘルミが、4ヶ月に及ぶ昨季の給料が未払いとなっていることを明らかにしています。

マラッカユナイテッドを退団し、今季は2部プレミアリーグのクランタンFCでプレーするカイルル選手は、この未払い給料がいつ完済されるのかは知らされておらず、新たなシーズンの開幕までにはなんとか支払って欲しいと、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロの取材に答えています。

給料未払いとなっている選手は複数名いると述べたカイルル選手は、その中にはマラッカユナイテッドに残留した選手も、自身のように移籍する選手もいると話し、全員が支払い日程を知らされないまま、昨季の給料の支払いを待ち続けていると話しています。

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未払い給料問題やその解決の遅れから2020年、そして昨季2021年と続けてリーグ戦での勝点剥奪処分を受けているマラッカユナイテッドですが、全く懲りていないようです。しかも数日前には新戦力獲得の告知をたびたびTwitterに投稿するなど、今季の新戦力獲得資金はあっても、昨季の給料を直ちに支払う資金はないというプロクラブとしてはあまりにも無責任な行動をとっています。

昨年末にはMリーグを運営するMFLがクラブライセンス発給審査を行い、マラッカユナイテッドは日本の社会保険にあたる労働者積立基金EPFや所得税滞納が明らかになり、条件付きでクラブライセンスを発給されています。その時点では未払い給料については言及されておらず、今回の件でMFLから新たに処分を受ける可能性もありますが、そこはマレーシア。結局、罰金、あるいは第1回目のトランスファーウィンドウでの新規選手獲得禁止程度の処分で終わってしまうのでしょう。

下部リーグ降格などの処分にならないのは、審査した自分たちの目が相変わらずの節穴だったことを認めることにもなるMFLの第一審期間FIBのメンツも潰れるからだと予想が立ちます。今季に向けて新戦力を次々と獲得する資金がありながら未払い給料問題を起こすクラブも悪いが、十分な審査ができなければ厳しい処分もできない審査機関も悪い。Mリーグはクラブの民営化を来季までに終了する予定ですが、クラブとリーグのゆる〜い関係が続く限りではいつまで経っても未払い給料問題は起き続けるのだろうなぁ。

3年ぶりの開催となるU19とU21リーグの組み合わせ発表

Mリーグ各クラブのU19とU21チームによるリーグ戦は、新型コロナの影響で過去2年間はいずれも中止となっていましたが、マレーシアサッカー協会FAMは3年ぶりの開催となるU19リーグのユースカップとU21リーグのプレジデントカップのグループステージの組み合わせを発表しています。

Mリーグ1部と2部の19クラブと、FAMと青年スポーツ省が共同で運営する国家サッカー選手養成プログラムNFDPの中核となるエリートアカデミーのAMDの年代別チームの全20チームが出場するユースカップとプレジデントカップは、今季はいずれのリーグもこの20チームを北部、南部、中部の3つのグループに分けて開催しますが、その組み合わせ抽選が行われました。

両リーグともグループステージはホームアンドアウェイ形式で開催され、U19リーグのユースカップはグルー2月23日から7月13日まで、またU21リーグのプレジデントカップは2月24日から7月14日までグループステージを行い、いずれのリーグも各グループの1位と2位、そして3位チームの内成績上位の2チームの計8チームがノックアウトステージとなる準々決勝に進出します。7月24日から始まるノックアウトステージでもホームアンドアウェイ形式が採用され、最終戦となる決勝第2戦は9月11日に予定されています。

U21リーグのプレジデントカップ(PIALA PRESIDEN)のグループ分け
U19リーグのユースカップ(PIALA BELIA)のグループ分け
プレジデントカップとユースカップのノックアウトステージ日程。
SUKU AKHIRは準々決勝、SEPARUH AKHIRは準決勝の意味

11月17日のニュース:タイ1部第12・13節-エルドストールはフル出場しタンは5戦連続出場、協会はAFCU23アジアカップ出場権獲得のU22代表監督との契約延長へ、空席の協会テクニカルディレクターは来年1月までに決定、過去2年間中止のU19とU21の国内リーグは来年2月に開幕

タイ1部第12・13節-エルドストールはフル出場しタンは5戦連続出場 
 2021/2022年シーズンのタイ1部リーグ第12節が11月9日から11日まで、第13節が11月13日と14日という過密日程で開催されましあた。マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCは首位ブリーラム・ユナイテッド戦の勝利を含む2連勝で4位を堅持、DFドミニク・タンが所属するポリス・テロFCは1勝1敗でこちらも順位は10位と変わっていません。

タイ1部リーグ第12節
2011年11月9日@トゥルースタジアム
バンコク・ユナイテッド 5-0 ポリス・テロFC
 GKのプラシット・ゴルダが2ヶ月分の給料未払いを明らかにしたポリス・テロFCは今季最大の5失点でバンコク・ユナイテッドに大敗しています。前半で3失点を喫したからか、これまでは試合終盤投入されていたドミニク・タンは61分から出場し、今季最長となる29分間プレーしています。

2021年11月10日@サームアーオスタジアム
PTプラチュワップFC 1-2 チョンブリーFC
 滝雅美率いるPTプラチュワップFCと対戦したチョンブリーFCが3連勝で4位を堅持。ジュニオール・エルドストールは先発してフル出場しています。なお翌第13節でも今季1部昇格のノーンブワ・ピッチャヤFCに敗れて5連敗となったPTプラチュワップFCは滝雅美を解任しています。
 (試合のハイライト映像はタイリーグ公式Youtubeチャンネルより)

タイ1部リーグ第13節
2011年11月13日@ブンヤジンダースタジアム
ポリス・テロFC 1-0 スパンブリーFC
 前節の大敗からこの日はフィリピン代表の佐藤大介選手が所属するスパンブリーFCとの対戦となったポリス・テロFCは1-0で勝利し、今季4勝目を挙げています。ドミニク・タンは前節から一転して90+2分からの出場となっています。

2021年11月13日@サームアーオスタジアム
チョンブリーFC 2-0 ブリーラム・ユナイテッド
 チョンブリーFCが首位のブリーラムに勝利し4連勝で4位を堅持。ジュニオール・エルドストールは先発してフル出場しています。
 (試合のハイライト映像はタイリーグ公式Youtubeチャンネルより)

タイ1部リーグ順位表(第13節終了)

順位チーム試合得失差勝点
1バンコク・ユナイテッド139221529
2ブリーラム・ユナイテッド138231126
3BGパトゥム・ユナイテッド12822626
4チョンブリーFC137331124
10ポリス・テロFC11445-316
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFC、ポリス・テロFCのみ表示しています。

協会はAFCU23アジアカップ出場権獲得のU22代表監督との契約延長へ
 マレーシアサッカー協会FAMは、来年6月にウズベキスタンで開催されるAFC U23アジアカップ2022年大会予選J組で首位となり本戦出場権を獲得したブラッド・マロニー監督との契約延長に向けた交渉を開始することを発表しています。
 英字紙スターによると、FAMのモハマド・サイフディン・アブ・バカル事務局長はオーストラリア出身のマロニーU22代表監督がFAMの設けた重要業績評価指標KPIを達成したとして、現在の契約が切れる今年12月以降の契約延長とAFC U 23アジアカップへの準備などについての話し合いを行うとしています。なおマロニーU22代表監督とチームは予選J組の試合が開催されたモンゴルから帰国後の検疫隔離期間中に行われた検査で新型コロナの陽性反応を示した者が出たことから、検疫隔離期間が延長されていました。
 U23代表は2022年には6月1日から19日まで開催されるAFCU23アジアカップに加えて、5月12日から23日には東南アジア競技大会通称シーゲームズ(ベトナム)、さらに9月10日から25日にはアジア競技大会(中国)などが控えています。
 FAMの理事会後に記者会見したサイフディン事務局長は、この他、来年2022年10月に予定されているAFC U17選手権予選に向けても早急に首脳陣を決定し、2006年以降に生まれた選手からU17代表を編成するとも述べていますが、これは2023年にバーレーンで開催されるAFC U17選手権が同年にペルーで開催されるFIFA U17ワールドカップの予選も兼ねていることからであると説明し、U17代表は来年4月には大会に向けてサウジアラビアかアラブ首長国連邦での合宿も予定しているということです。

空席の境界テクニカルディレクターは来年1月までに決定
 9月末にオン・キムスイ氏がMリーグ1部のサバFCの監督に転身したことにより空席となっているマレーシアサッカー協会FAMのテクニカルディレクター職(TD)について、FAMのモハマド・サイフディン・アブ・バカル事務局長は来年1月には決定すると話していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 報道陣から候補者がマレーシア人か外国籍かを問われたサイフディン事務局長は、現時点ではそのような絞り込みはできていないと答え、選考は候補者の経験に基づいて行い、さらにFIFAやAFCなどにも経歴の確認などを行い、最良の人物を選びたいとしています。
 なおオン氏がサバFC監督に就任した後は、後任としてサラワク・ユナイテッドFCのテTDで元代表監督のB・サティアナタン氏や、FAMと青年スポーツ省が共同で運営する国家サッカー選手育成プログラムNFDPのサアド・イシャラレンTDなどの名前も上がっています。

過去2年間中止のU19とU21の国内リーグは来年2月に開幕
 新型コロナウィルスの感染拡大に伴い2020年と2021年の2年連続で中止となっていたU19国内リーグのユースカップとU21国内リーグのプレジデントカップについて、この両大会を主催するマレーシアサッカー協会FAMは来年2022年2月に開幕を予定していることを発表しています。
 ブルナマの報道によるとFAMの協議委員会の委員長も務めるモハマド・フィルダウス・モハメド会長代行は2月の中旬あるいは下旬からの開幕に向けて、国内の新型コロナ対策を担う国家安全保障委員会NSCに対して、ユースカップとプレジデントカップの開催申請を行った結果、承認を受けたことを明らかにしています。
 20から22チームが参加するユースカップとプレジデントカップは、従来は参加全チームをそれぞれ2グループに分けてホームアンドアウェイ方式でグループステージを行い、そこから勝ち上がった各グループの上位4チームが準々決勝に進み、そこからはトーナメント方式で優勝チームを決定していましたが、新型コロナ禍の中で開催を模索した昨年2020年と今年は、移動距離を減らすために国内を3つの地域に分けるなど方式を変更して開催を試みたものの、結局は中止に追い込まれています。