東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020年大会はいよいよ今週日曜日の東ティモール対タイで開幕します。西野朗氏に代わってタイ代表の監督に就任したアレシャンドレ・ペルキンク氏率いるタイ代表でチャナティップ・ソングラシン(札幌)が主将に指名された、またベトナム代表のパク・ハンソ監督はケガ人を恐れて4名のGKを含む30名の大所帯でシンガポールに乗り込んだ、など大会関連のニュースも続々と入ってきていますが、マレーシア代表も今日12月3日にシンガポール入りが予定されています。
JDTの19歳MFアリフ・アイマンらが代表に追加召集
12月5日に開幕するスズキカップ2020年大会に出場するマレーシア代表は、大会開催地のクアラルンプールへ向けて本日出発しますが、出発前の最後の練習が行われた昨日、MFアリフ・アイマン(JDT)とカラムラー・アル=ハフィズ(PJシティFC)が追加招集されています。
11月17日にマレーシアサッカー協会FAMが発表した代表候補28名からは、代表合宿に参加していたFWダレン・ロック(PJシティFC)がケガのため合宿参加後に辞退していますが、11月30日に行われたマレーシアカップ決勝で負傷した箇所が重傷だったことから、MFアクラム・マヒナン(股関節)とMFケニー・パッラジ(膝靱帯)も代表参加を辞退しています。またこの日、MFモハマドゥ・スマレ(JDT)が家族の事情で、またGKアズリ・アブドル・ガニ(ペラFC)が肩の痛みを訴えて代表辞退を表明したことから、当初は追加召集を行わないと話していたタン・チェンホー監督は予備召集候補だったカラムラー選手に加えて、アリフ選手の招集にも踏み切ったようです。
既に6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選にも召集されていたアリフ選手は、スズキカップでも当然代表入りすると思われていましたが、11月17日の代表候補発表の際には「今季の疲労を考慮して」スズキカップ出場の代表チームに招集しないとタン監督が発表していました。
アリフ、カラムラー両選手が加わった結果、マレーシア代表は以下の24名でシンガポールに乗り込みます。
<GK>
カイルルアズハン・カリド(スランゴールFC)、カイルル・ファミ(マラッカ・ユナイテッドFC)、カラムラー・アル=ハフィズ(PJシティFC)
<DF>
リザル・ガザリ、アリフ・ファルハン(以上クダ・ダルル・アマンFC)、シャールル・サアド、アイディル・ザフアン(以上JDT)、ドミニク・タン(サバFC)、クェンティン・チェン(スランゴールFC)、アリフ・ファジラー(トレンガヌFC)、ディオン・クールズ(デンマーク1部FCミッティラン)、ジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)、シャミ・サファリ(スランゴールFC退団)
<MF>
サファウィ・ラシド、アリフ・アイマン、シャフィク・アフマド、アキヤ・ラシド(以上JDT)、バドロル・バクティアル(サバFC)、ムカイリ・アジマル(スランゴールFC)、ファイサル・ハリム(トレンガヌFC)、コギレスワラン・ラジ(PJシティFC)
<FW>
ギリエルメ・デ・パウラ(JDT)、ルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)、シャーレル・フィクリ(スランゴールFC)
Mリーグ3部は来年2月に2年ぶりの開催へ
Mリーグ3部に当たるM3リーグ以下のリーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLのモハマド・ユソフ・マハディ チェアマンは、新型コロナの影響で2019年シーズンを最後に中止が続いている下部リーグについて、M3リーグとM5リーグは来年2022年の2月あるいは3月に新シーズンの開幕を、またMリーグ4部に当たるM4リーグについては2022年シーズン終了後にM3リーグからの降格クラブとM5リーグからの昇格クラブが決定することを受けて2023年より新シーズンを開幕すると発表しています。
モハマド・ユソフAFLチェアマンは、来季2022年のM3リーグでは参加する20クラブを2つのグループに分けて2回戦制のリーグ戦を行い、各グループの上位4チームずつがホームアンドアウェイ形式で行われる準々決勝、準決勝を経て、2部プレミアリーグへ昇格する2クラブが決定されるということです。
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スタジアムではなく、オープンフィールドで試合が行われることもあるM3リーグは、観衆の制限ができず新型コロナの感染拡大防止対策が十分行えないという理由で2年連続で中止となっていました。昨季が中止となったことを受け、AFLは今季の開催を模索し開幕時期をが2度延期したものの、最終的には9月半ばに正式に中止が発表されました。今季のM3リーグは外国籍選手及び外国籍指導者の登録禁止となりましたが、来季はこれまで通り、外国籍選手もプレーできるようになってくれることを期待したいです。
日本人Mリーガーも出場する聴覚障害者スポーツ支援のチャリティーマッチが12月11日に開催
マレーシア聴覚障害者スポーツ協会の2022年の活動を支援するためのチャリティーマッチが12月11日にクアラルンプールのKLフットボールスタジアムで開催されます。
この試合ではデフ(聴覚障害者)サッカーマレーシア代表のマレーシアデフタイガーズとヤクルトオールスターズが対戦しますが、ヤクルトオールスターズは先日のマレーシアカップで優勝を果たしたKLシティFCからインドラ・プテラ・マハユディン、さらにはザクアン・アドハ(ヌグリスンビランFC)、アズミ・ムスリム(ペナンFC)、ヌルシャミル・アブドル・ガニ(ケランタンFC)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(サラワク・ユナイテッドFC)など現役Mリーガーの他、先日引退を発表したシュコル・アダン氏やサッカー解説者のサイド・アドニー氏など錚々たるメンバーが顔を揃える一方で、本山雅志、谷川由来、深井脩平、東山晃(以上ケランタン・ユナイテッドFC)、鈴木雄太(クチンシティFC)、鈴木ブルーノ(PDRM FC)ら日本人Mリーガーや指導者もこのヤクルトオールスターズに参加します。
ヤクルトマレーシア社が主催し、国家スポーツ評議会NSCが全面支援するこのチャリティーマッチのチケットですが、VIP席は既に売り切れとなっていますが、オープンスタンドの座席はこちらから入手可能です。