2年半振りの国内代表戦はブルネイに快勝
昨日5月27日にブキ・ジャリル国立競技場でマレーシア代表対ブルネイ代表の試合が行われ、FIFAランキング154位のマレーシアが同191位のブルネイを4ー0で破っています。
2019年11月19日のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選のインドネシア戦以来、およそ2年半振りに開催されたマレーシア国内での代表は、今年2月に就任したキム・パンゴン監督の国内初試合でもありました。(マレーシア代表は3月にフィリピン、シンガポールの両代表と対戦していますが、試合はシンガポールで開催されています。)
来月6月8日から始まるAFC選手権アジアカップ2023年大会の最終3次予選に先立つこの日の試合の相手は、当初はFIFAランキング152位のミャンマーと発表されていましたが、いつの間にかブルネイに変更されていました。(ちなみにミャンマーはこの日、マレーシアがアジアカップ3次予選で対戦するバーレーンと試合を行い、0-2で敗れています。)
キム監督の国内デビューということで、先発XIの顔ぶれに注目が集まりましたが、この日の先発メンバーは以下の通りでした。
GKカイルルアズハン・カリド(スランゴール)
DFディオン・クールズ(SVズルテ・ワレヘム-ベルギー1部)
DFジュニオール・エルドストール(チョンブリーFC-タイ1部)
DFクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)
MFシャーミ・サファリ(JDT)
MFシャマー・クティ・アバ(JDT)
MFサフィク・ラヒム(JDT)
MF V・ルヴェンティラン(PJシティ)
FWモハマドゥ・スマレ(JDT)
FWシャフィク・アフマド(クダ)
FWファイサル・ハリム(トレンガヌ)
今回、代表合宿初参加となった20歳のV・ルヴェンティランがいきなり先発した他、ケガから復帰したジュニオール・エルドストール、そしてディオン・クールズの海外組もキム監督となって初先発を果たしています。またキム監督就任以来、代表に復帰しているサフィク・ラヒムが2018年以来となる主将を務めました。
試合自体は開始からマレーシアがブルネイを圧倒し、4~0のスコア以上にマレーシアの圧勝で、むしろ4点しか取れなかったことが課題として浮き彫りになった感があります。さらに言えば、終始選手の顔から笑顔が絶えないような試合をしても勝てるブルネイを相手にしかマッチメイクできなかったマレーシアサッカー協会FAMに非難の声が上がっても良さそうなところですが、そう言った声は聞こえてきません。
アジアカップ予選前の最後の練習試合として来週5月30日には香港代表との試合も組まれています。キム監督がかつて指揮を取った香港はFIFAランキング147位とマレーシアとほぼ同じランキングのチームですが、そう言った相手に今日と同じような余裕を持った試合運びができるのかどうかに注目が集まりそうです。
5月27日(金)
国際親善試合@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
マレーシア4-0 ブルネイ
⚽️マレーシア:シャフィク・アフマド(18分)、シャマー・クティ・アバ(45分)、ファイサル・ハリム(58分)、ギリェルメ・デ・パウラ(83分PK)
(以下はこの試合の先発メンバーと試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)
U23アジアカップのU23代表最終メンバー23名発表
マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、来月6月1日にウズベキスタンで開幕するAFC U23アジアカップに出場するU23代表の最終メンバーを発表しています。
マレーシアU23代表は先日、ベトナムで開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場し、準決勝でベトナムに敗れ、3位決定戦ではインドネシアにも敗れて4位となっています。U23代表のブラッド・マロニー監督は、シーゲームズから帰国後のU23代表候補合宿では、A・セルヴァン(ヌグリスンビラン)ら複数の選手を合宿に参加させていましたが、最終的にはシーゲームズに出場した20名と大会で新型コロナ感染者が出た場合に備えて予備登録だった3名を最終メンバーとして発表し、新たな選手は招集しませんでした。
メンバー発表後には、ラマダン・サイフラー、ナサニエル・シオ・ホンワン(いずれもJDT)を推す声なども上がりましたが、マロニー監督は、これまで数年に渡って一緒にプレーしてきた現有戦力で大会に臨むことが最善と考えているとコメントしています。
マレーシアはこの大会ではグループステージC組で前回2020年大会優勝の韓国、先日終了した東南アジア競技大会通称シーゲームズ優勝のベトナム、準優勝のタイと同組となっています。試合日程は初戦となる6月2日に韓国(キックオフ午後9時-マレーシア時間)、6月5日にタイ(同午後11時)、6月8日にベトナム(同午後9時)となっています。なおこの大会では、各組の上位2チームがノックアウトステージとなる準々決勝(6月11日および12日)に進みます。また準決勝は6月15日、決勝は6月19日に予定されています。
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オーバーエイジ選手3名の出場が認められているシーゲームズでは各国がその枠を活用して勝利を挙げた一方で、あえて、U23の選手だけで大会に臨んだマレーシア。東南アジア各国が必死にメダルを取りに行く中で、シーゲームズはあくまでもU23アジアカップへの過程として臨んだ結果は4位でして。U23アジアカップのグループステージでは、シーゲームズでも対戦したタイ、ベトナムと同組となっていますが、グループステージ突破を目標とするマレーシアは、まずこの両国との対戦で、特にベトナムに対してシーゲームズの借りを返せるかどうかにかかっていると言えそうです。
以下が今回発表されたU23代表23名です。
ポジション | 氏名 | 年齢 | 所属 |
MF | #ムカイリ・アジマル | 21 | スランゴール |
DF | #*ジクリ・カリリ | 20 | スランゴール |
DF | #アズリン・アフィク | 20 | スランゴール |
DF | #クエンティン・チェン | 23 | スランゴール |
DF | #*ハリス・ハイカル | 20 | スランゴール |
FW | ダニアル・アスリ | 22 | スランゴール |
FW | シャヒル・バシャー | 21 | スランゴール |
DF | #*ファイズ・アメル | 19 | スランゴール2 |
MF | #ニック・アキフ | 23 | トレンガヌ |
DF | #アザム・アズミ | 21 | トレンガヌ |
MF | #シャフィク・イスマイル | 22 | トレンガヌ |
DF | #ハイリー・ハキム | 22 | トレンガヌ |
GK | ラーディアズリ・ラハリム | 21 | トレンガヌ |
MF | *ヌル・アズファル | 22 | トレンガヌII |
FW | サフアン・マズラン | 20 | トレンガヌII |
MF | #ウマル・ハキーム | 20 | JDT II |
MF | #*シャフィ・アズスワド | 21 | JDT III |
GK | #アズリ・アブドル・ガニ | 23 | KLシティ |
FW | #ルクマン・ハキム | 20 | KVコルトレイク(ベルギー1部) |
FW | #アイマン・アフィフ | 21 | クダ |
DF | *ウバイドラー・シャムスル | 19 | FAM-MSNプロジェクト |
FW | ハディ・ファイヤッド | 22 | アスルクラロ沼津 |
GK | *フィルダウス・イルマン | 21 | PDRM |