2月13日のニュース
キム・パンゴン新代表監督がマレーシア入り
マレーシア女子代表コーチ「11人いない!」

FIFAランキング最新版が発表され、昨年末のスズキカップ2020ではランキング下位のインドネシアに敗れたマレーシアですが、前回発表と同じ154位となっています。東南アジアではベトナムが93位で最高位、以下タイ(110位)、フィリピン(124位)、ミャンマー(137位)と続き、マレーシアの154位以降はシンガポール(158位)、インドネシア(173位)、カンボジア(174位)、ラオス(188位)、ブルネイ(191位)、東ティモール(197位)と続きます。ちなみにマレーシアの154位は153位エスワティニ(旧スワジランド)と155位モルディヴの間です。

キム・パンゴン新代表監督がマレーシア入り

マレーシア代表のキム・パンゴン新監督は2月10日に既にマレーシアのクアラルンプール入りしていることを英字紙ニューストレイトタイムズが報じていますが、この日の到着はマレーシアメディアにも知らされていなかったと言うことです。これまで代表を指揮した外国籍監督は空港でメディアに対応するのが一般的でしたが、キム新監督とコーチ陣は空港から直接、検疫隔離先へと向かったと言うことです。

キム新監督は自身のコーチ陣としてゴールキーパーコーチやトレナー、パフォーマンスアナリストを帯同していますが、アシスタントコーチで前バルセロナU18コーチのパウ・マルティ・ヴィンセンテ氏は他のコーチ陣からは遅れてマレーシア入りする予定であることを、マレーシアサッカー協会FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は明らかにしています。

キム新監督は、検疫隔離終了後はFAMが絞り込んだマレーシア人アシスタントコーチ候補と面談して人選を行い、またMリーグ各クラブの視察を行った上で、3月のFIFA国際マッチデー期間に練習試合2試合を含めた代表合宿を行い、6月のAFC選手権アジアカップ3次予選に臨むことになっています。またFAMには6カ国から練習試合の申し込みが届いてると話すサイフディン事務局長は、マレーシアとの3月の練習試合が報じられているタイについては未だ確定していないと話すにとどまっています。

マレーシア女子代表コーチ「11人いない!」

中国の優勝で幕を閉じた先日のAFC女子アジアカップはFIFA女子ワールドカップのアジア予選を兼ねて行われましたが、準決勝に進出したフィリピンと、台湾、タイとの三つ巴のプレーオフに勝利したベトナムがいずれもW杯初出場を決めています。マレーシアは既に予選で敗退しておりこの女子アジアカップには出場できずませんでしたが、女子代表チームのコーチは、その原因の一つとして国内での試合の少なさを挙げています。

アシャラフ・フォン・アブドラ女子代表コーチはマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアの取材に対し、女子サッカー選手は大会の数が少ないサッカーから、試合が頻繁に行われているフットサルを好んでプレーする傾向があると話しています。その結果、フットサル選手の競技人口は増える一方で、サッカー選手人口は減っており、代表クラスの選手11名を集めるのすら難しいと話しています。「女子の大会は少なく、またその期間も短いことから、女子代表合宿に集まる選手は体力に問題があったり、試合経験が明らかに不足していることが見て取れ、その結果、代表合宿に参加するの代表選手と呼べるレベルには達していない選手が大半になっている。」と話すアシュラフ代表コーチは、この状況を変えるためにはマレーシアサッカー協会FAMが男子のような国内リーグを発足させ、また年代別大会を開催するなど女子選手が年間を通してサッカーをする環境を整えるるべきだと提案しています。

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スズキカップで男子代表が東南アジア他国に遅れをとっていることは明らかになりましたが、女子も2015年と2019年と2度に渡り女子W杯に出場しているタイや、前述の2023年大会出場を決めたフィリピンとベトナムなどにははるかに遅れています。最近ではスランゴールやヌグリスンビランなど複数の州サッカー協会が州内女子リーグを発足させているようですが、代表チームの強化につながるまでにはまだ時間がかかるということなのでしょうか。

2月12日のニュース
アセアンU23選手権-マレーシアと同組のインドネシアがケガとコロナの影響で出場辞退
今季2部降格のペラにリーグ出場辞退の可能性が浮上
クランタンFCオーナーがFAMにVARシステム供与を提案もFAM会長は「メディアではなく俺に直接話せ」

アセアンU23選手権-マレーシアと同組のインドネシアがケガとコロナの影響で出場辞退

東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場するU23代表は昨日2月11日に開催地であるカンボジアのプノンペン入りしていますが、この大会ではマレーシアと同じB組のインドネシアが出場を辞退したとマレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。前回2019年大会の優勝チームでもあるインドネシアですが、インドネシアサッカー協会PSSIが昨日発表したところによると、リーグ戦で怪我をした3選手に加え、選手7名とチーム関係者1名が新型コロナの検査で陽性反応を示し、さらに合宿で彼らと同室だった4名の選手が濃厚接触者となり隔離が必要となったことから、カンボジア出発を前にして大会出場辞退を決定したということです。インドネシアの出場辞退により、B組はマレーシアの他、ミャンマーとラオスの3チームとなりました。この大会はA組からC組までの3グループの1位と各組の2位の内、最も成績の良いチームが準決勝に進出します。

今季2部降格のペラにリーグ出場辞退の可能性が浮上

クラブ創設100周年となる昨季2021年シーズンにMリーグ1部スーパーリーグで11位となり、クラブ史上初の2部降格となったペラは、その理由は給料未払いによる主力選手の大量退団でした。そのペラは、既に退団した複数の選手に対して給料がいまだに支払われていないことが明らかになり、最悪の場合には今季のリーグ辞退もあり得ると、英字紙ニューストレイトタイムズが伝えています。

ペラは昨季在籍したいずれもブラジル出身のレアンドロ・ドス・サントスとカレッカ両選手への給料が未払いとなっている他、両選手の代理人への手数料支払いも滞っているということです。また2020年シーズン開幕前に一旦は契約しながら、その後にケガが発覚したことを理由に契約を解除したジェオン・ヒヨソク(韓国)に対しても同様の未払いがあるとされ、未払い給料と手数料の総額は170万リンギ(およそ4690万円)に上るということです。またこの未払い問題により、現在、ペラはFIFAとマレーシアサッカー協会FAMの両方から、外国籍、マレーシア人にかかわらず新たな選手の獲得を制限されていることも明らかになっています。既にペラは今季に向けてインドラ・プトラ・マハユディン、ザミル・スラマット(いずれもKLシティ)、ワン・ザック・ハイカル(スランゴール)、シャミン・ヤハヤ(マラッカ・ユナイテッド)ら新加入選手を発表していますが、今季1度目のトランスファーウィンドウは2月22日までとなっていることから、この日までに未払い給料問題が解決しなければ、これらの選手加入は無効となるだけでなく、チームそのものが存続できない可能性があります。

なお、この件についてFAMとMリーグを運営するMFLはこの記事作成時までには何も声明を発表していません。

昨季のペラはシーズン開幕からわずか数ヶ月後に給料未払い問題が明らかになり、最終的には開幕戦の先発XI全員が退団、移籍する異常事態となり、チームもシーズンで4勝(22試合)で11位となりMリーグが現在の方式となった1982年以来初の2部プレミアリーグ降格となっています。 

実はさらに深刻なのはペラが降格した2部プレミアリーグで、本来は12クラブで構成されるはずのリーグは、ここ数年で消滅、撤退したクラブもある一方で、新型コロナのため3部リーグのM3リーグが過去2年間行われず、入れ替え戦も実施されていません。このため今季は10クラブのみの参加となっているプレミアリーグですが、ペラが辞退となると9チームとなり、しかもその内の3クラブは1部スーパーリーグのセカンドチームというこれまた、2部リーグなのかリザーブリーグなのかわからない状況になっています。

クランタンFCオーナーがFAMにVARシステム供与を提案もFAM会長は「メディアではなく俺に直接話せ」

Mリーグ2部クランタンFCの「物言う」オーナーとしても知られているノリザム・トゥキマン氏がマレーシアサッカー協会FAMに対してVARの導入を求め、FAMに導入する資金がなければ自身がそのシステムを購入し、FAMに貸し出すことを提案しています。

審判の質が度々問題として取り上げられるMリーグですが、ノリザム オーナーは審判のレベルが向上すれば、クラブの民営化も含めたリーグの改革も上手くだけでなく、リーグ全体のレベルアップにもつながりと話し、VARの導入を強く主張しています。その上でVAR不採用の理由がFAMの資金不足であれば、自身がそのシステムを購入しFAMに貸し出すビジネスも検討していると、マレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。

今回のノリザム オーナーのコメントは、クランタンFCが昨季のマレーシアカップで審判の微妙な判定によりノックアウトステージ進出を逃した上、その判定をリザル・ザムブリ監督が批判した結果、FAMの懲罰委員会から罰金処分を受けたことが根底にあります。

VARの導入については、Mリーグ1部スーパーリーグの12の本拠地に導入する場合にはおよそ750万リンギ(およそ2億700万円)の費用がかかるという試算がされており、FAMはVARの導入については検討しているとしながらも、具体的な導入時期は発表していません。

またその続報としてハリアンメトロは、FAMのハミディン・アミン会長がその提案を歓迎する一方で、FAMに直接、提案するべきだと述べている、と報じています。「ノリザムオーナーのコメントは素晴らしいが、FAMを支援する意思があるなら。私やFAMの役員に直接、話をするべきであり、FAMは常に意見に対して聞く用意があり、メディアを通じて提案をする必要はない。」と述べ、ノリザム オーナーの取った方法を暗に批判しています。

2月11日のニュース
KDDIが本山雅志選手所属のクランタンUのスポンサーに
タイ1部リーグ第19節-チョンブリーは敗れエルドストールはベンチ外

今回開幕まで残り1ヶ月を切り、各地でプレシーズンマッチが行われています。一昨日はトレンガヌII対ペナンで乱闘が勃発し、中断した試合の再開にペナンに応じず、この試合を主催したトレンガヌが公式に謝罪声明を発表しています。暴力に訴えるのは明らかに間違えていますが、映像で乱闘までの経緯を見る限りではどっちもどっちの様相でした。

KDDIが本山雅志選手所属のクランタンUのスポンサーに

Mリーグ2部プレミアリーグのクランタン・ユナイテッドは、KDDIの現地法人KDDIマレーシア社とスポンサー契約を結んだことを、クラブ公式Facebookで発表しています。KDDIマレーシア社は15万リンギ(およそ417万円)をスポンサーとして提供する他、クランタン・ユナイテッドが行うユース育成プログラムの作成などにも関わっていくということです。クランタン・ユナイテッドのスポンサーとなった日系企業はヤクルトマレーシア社についで2社目です。また今回のKDDIマレーシア社のスポンサー契約締結を支援したヤクルトマレーシア社の濱田浩志社長はクランタン・ユナイテッドの諮問委員会の委員となったことと合わせて発表されています。

タイ1部リーグ第19節-チョンブリーは敗れエルドストールはベンチ外

タイ1部リーグ第19節が2月5日と6日に開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCは、加藤恒平選手が所属するチェンライ・ユナイテッドFCに0-1で敗れたものの、リーグ3位を維持しています。

2022年2月6日@レオ・チェンライスタジアム
チェンライ・ユナイテッドFC 1-0 チョンブリーFC
チョンブリーの連勝は2でストップ。なおジュニオール・エルドストールは、今季2度目となるベンチ外でした。なお、エルドストール選手は2月9日に行われたリーグカップでもベンチ入りしませんでした。どうしたんだろう…。
(試合のハイライト映像はタイリーグの公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ順位表(第19節終了時)

順位チーム得失差勝点
1ブリーラムU2013342042
2バンコクU2011451537
3チョンブリーFC2010551535
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFCのみ表示しています。

2月10日のニュース(2)
U23代表に4名が追加招集も主力以外の選手に出場機会を与える方針は変更?
キム代表監督のマレーシア人アシスタントコーチ候補が決定か

U23代表に4名が追加招集も主力以外の選手に出場機会を与える方針は変更?

マレーシアU23代表は2月14日からカンボジアのプノンペンで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に向けて合宿中ですが、この合宿に参加していたDFムハマド・サフアン・マズラン(トレンガヌFC II)が2月8日にチーム全員に対して行われた新型コロナ検査で陽性反応を示し、現在はチームから離れたことを、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。またGKのT・シャーイースワラン、DFムハマド・アリフ、DFウマル・ハキームの3選手がいずれも所属クラブのJDT IIの求めに応じて合宿を離脱したことも併せて報じられています。

今週金曜日2月12日にはプノンペン出発が迫っての4選手離脱となったU23代表ですが、マレーシアサッカー協会FAMはこれにすかさず反応し、離脱した4名に代わりいずれもスランゴールFC所属の4選手が追加招集されたことを公式Facebook上で発表しています。追加招集されたのはいずれも昨年10月のAFC U23アジアカップ予選に出場したGKシーク・イズハンとDFトリオのアフマド・ジクリ、アズリン・アフィク、ハリス・ハイカルで、このDFトリオはアジアカップ予選全試合にフル出場し、予選3試合を無失点で終えた立役者です。この4選手が加わったU23代表は今日2月10日にKLシティと最後の練習試合を行い、翌2月11日には大会に出場する最終メンバーが発表となります。

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U23代表のブラッド・マロニー監督はスランゴールFCの4選手の合流を歓迎するコメントを出していますが、今回のAFF U23選手権は主力以外の選手に出場機会を与え、控え組や初招集組のレベルアップが当初の目的だったはず。だとすればあえてスランゴールFCの4選手を追加招集しないという方法もありましたが、無難な選手を呼び戻したということでしょうか。A代表のスズキカップ惨敗に続き、同じアセアン東南アジアレベルでU23代表もグループステージ敗退となれば、それはそれでまた批判も起こるでしょう。しかしU23代表の今年の目標はこのAFF U23選手権ではなく、AFC U23アジアカップやアジア競技大会であることを考えれば、チームの底上げという目的を果たした上での敗退の方が、目先の勝利(勝てばの話ですが)よりも価値があるように思えます。さらに言えば、このスランゴール4人組を招集したことで、万が一、今大会でグループステージで敗退となれば。FAMとU23代表への批判はA代表のスズキカップ敗退後とは比べ物にならないほど強烈になる可能性があります。そんなプレッシャーがかかる中で結果を出すのが一流選手だと言えますが、U23代表がそこまで精神的に成熟しているのかどうかは、大会が始まれば自ずと見えてくるでしょう。

キム代表監督のマレーシア人アシスタントコーチ候補が決定か

ビザ申請書類用意の遅れを理由に未だマレーシア入りしていない代表新監督のキム・パンゴン氏ですが、このキム新監督の元でアシスタントコーチを務めるマレーシア人コーチの人選について、マレーシアサッカー協会FAMは最終候補2人を絞り込んだようだと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長は、スコット・オドネルFAMテクニカルディレクターと共に6名の候補者と面談を行った結果、最終的に2人まで絞り込まれ、この最終候補の名前は来週にはマレーシア入国予定のキム新監督に伝えられると話しています。

マレーシア人のアシスタントコーチについては、キム新監督自身がFAMに要望したとされおり、その候補者としてトレンガヌのナフジ・ザイン監督、サラワク・ユナイテッドのE・エラヴァラサン監督、マラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン・ハサン前監督、ペナンのマンズール・アズウィラコーチ、クダのモハマド・アズライ・コー元監督、そしてフェルダ・ユナイテッド元監督で現在はスランゴールのニザム・ジャミルコーチらの名前がメディアなどで取り上げられています。

候補者の中に現役の監督が含まれている可能性について問われたサイフディン事務局長は、キム新監督が現役の監督をアシスタントコーチとして希望する場合には、その監督が契約しているクラブと交渉を行う用意があるとも話しています。なおキム新監督は、このマレーシア人アシスタントコーチの他、現在はバルセロナの下部組織ラ・マシアでU18のコーチを務めるスペイン出身のパウ・マルティ・ヴィンセンテがアシスタントコーチとして、またタイ1部チェンライ・ユナイテッドのゴールキーパーコーチを務める韓国出身のチョ・ジュンホなど4名のコーチ陣を連れてくることも明らかになっています。

2月10日のニュース(1)
再契約の約束を反故にされたと主張するサラワクUのブラジル出身FWが失意の帰国
マレーシア国内新規感染者増もFAMはアジアカップ3次予選開催地として立候補の意向は変えず

再契約の約束を反故にされたと主張するサラワクUのブラジル出身FWが失意の帰国

昨季はMリーグ2部プレミアリーグで2位となり、今季は1部スーパーリーグに昇格するサラワク・ユナイテッドは、昨季終了後も選手や監督、コーチへの給料が未払いとなっていましたが、オーナーが「未払いではなく遅配である」と嘯き、またこれをメディアに公開した選手に対しては「事を大袈裟にしてクラブを貶めるような選手はいらない。」などと逆ギレ気味の発言をするなど、その運営姿勢には大いに問題があるクラブですが、今度は再契約をちらつかせられた外国籍選手がマレーシアへ戻ってきたら、クラブからは不要と言われて帰国するという事件が起こっているようです。

スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、昨季サラワク・ユナイテッドに在籍したサンドロ・ダ・シルヴァは再契約を約束されて今年1月22日に母国のブラジルからマレーシアへ入国したそうですが、クラブからはE・エラヴァラサン監督の決定により新たな外国籍選手と契約すると告げられて、サンドロ選手とは再契約しない旨を告げられたと報じられています。

2015年にクダに加入し、その後はスランゴールでのプレーを経て、昨季からはサラワク・ユナイテッドでプレーしていた今年38歳のサンドロ選手は、クラブ関係者からは再契約を前提としていると聞かされており、他のクラブからのオファーを受けていたがそれらを断るようにとも言われていたと話しています。「再契約の意思がないならそれを伝える電話一本で済むことで、わざわざ自分をブラジルからマレーシアまで呼び寄せる必要はなかったはずだ。」と話したサンドロ選手は、再契約をちらつかせたクラブ関係者には失望していると話す一方で、その名を明かすつもりはないとし、さらに現時点ではこのまま引退する可能性が高いとも話しています。

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サンドロ選手について取り上げたスタジアムアストロの記事に対して、サラワク・ユナイテッドは記事の内容を否定する声明をクラブ公式Facebookに投稿しています。これによればクラブはサンドロ選手に対して昨年12月2日に今季2022年シーズンの契約を提示したものの、サンドロ選手が12月6日にこれを拒否した上で新たな再契約オファーの提案があったとしています。サンドロ選手からは「メッセージアプリのWhatsApp」を利用して回答があったことから、クラブはその提案内容を正式に書面で提出するように求めましたが、その期限とした1週間後までに書面での提出がなかったことからクラブはサンドロ選手側に契約の意思がないと判断したと説明しています。この他、サラワク・ユナイテッドはサンドロ選手に交渉のためにマレーシア入国を求めたことも否定し、今回のマレーシア入国はあくまでもサンドロ選手の意思によるものだともしています。

マレーシア国内新規感染者増もFAMはアジアカップ3次予選開催地として立候補の意向は変えず

マレーシアは成人の半数以上が3度目のブースタ-接種を終えていますが、新型コロナの1日当たりの感染者数は連日、今年最高を記録し続け、2月9日は1万7000人を超えています。そんな中でマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、マレーシアがAFC選手権アジアカップ2023年大会3次予選の集中開催地として立候補する意向は変わっていないと述べています。

マレーシアの通信社ブルナマによるとハミディンFAM会長は、オミクロン株による国内の新規感染者数急増について、この状況は対応できる範囲内にあり、一定期間後には感染者数が減っていくとするマレーシア政府保健省の主張を信じていると話しています。その上で国内のスポーツを統括する青年スポーツ省に対しては、アジアカップ3次予選開催のための表中作業手順SOPの見直しは特に行わないとも述べています。

「新規感染者数が増加傾向にあることは理解しているが、多くの国民がワクチン接種している現在は、これまでの状況とは異なると考えている。FAMは保健省や国家安全保障委員会が設けた基準に則って、アジアカップ3次予選をマレーシアで開催する意向をAFCに文書で伝えてあり、今はそれ変更する予定はない。実際に開催地に選ばれるかどうかは今月2月24日の組み合わせ抽選以降になり、それを選ぶのはAFCだが、マレーシアだけでなく3次予選に出場する多くの国が開催地として立候補していると聞いている。」と話したハミディンFAM会長は、開催地決定は渡航者に検疫隔離を義務付けていない国などとの競合になるとしながらも、1980年大会以来となるAFCアジアカップ出場を果たすための本拠地開催に意欲を示しています。

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マレーシアは2007年にタイ、ベトナム、インドネシアと共同開催したアジアカップで「開催地枠」での出場はあるものの、予選を突破しての出場となると上記の1980年クウェート大会まで遡らなければなりません。また国外の開催となれば、マレーシア政府が渡航者全員に義務付けている検疫隔離により国内リーグの日程も影響を受ける可能性もあることから、マレーシアは自国での3次予選開催を強く希望しています。昨日2月9日には、マレーシア政府の諮問機関の国家復興評議会NRCが渡航者に義務付けている検疫隔離措置について、3月1日付けで全面的に撤廃し、国境を完全に開放するよう政府に提案するなど、アジアカップ予選を開催する環境も整いつつあります。 とは言え、昨年末のスズキカップ2020の代表のプレーぶりを見る限りでは、自国開催が実現したとしてもキム新監督が何かマジックを使わない限り、3次予選突破は容易ではなさそうです。


2月9日のニュース
クチンシティに4人目の外国籍選手加入
アセアンU23選手権出場のU23代表が練習試合でサバと引き分け
マレーシア代表カラーのエアバスをマレーシア航空が披露-U23代表はこの機体でカンボジアへ

クチンシティに4人目の外国籍選手加入

Mリーグ2部プレミアリーグのクチンシティは、クラブ公式Facebookで4人目の外国籍選手となるキアヌ・マーシュ=ブラウンの加入を発表しています。英国生まれのマシュー=ブラウン選手はアーセナルのユースからフラムのユースを経て、2009年にフラムで初のプロ契約を結びオルダム・アスレチックやスコットランド1部リーグのダンディー・ユナイテッドなどを経てアメリカへ渡り、直近ではバーレーン1部リーグのイースト・リファー・クラブと契約していたようです。

29歳のマシュー= ブラウンは英国とガイアナの国籍を持つストライカーということですが、このマシュー・ブラウン選手の加入で、先日のこのブログでも紹介したリベリア代表FWアブ・リザルド・カマラ、昨季から残留するDFアレモン(ブラジル)、そして2季振りの復帰となるMF谷川由来と4名の外国籍選手枠が埋まりました。

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このマシュー=ブラウン選手がガイアナ代表と聞いて真っ先に思い浮かべたのが「ガイアナの悲劇」だったという事実はさておき、ネットでも指摘されていますが、ウィキペディアのマシュー=ブラウン選手のページには「双方合意の上契約解除」という記述が複数回でてきます。イルファン・バクティ監督が今季いっぱいでの退任を表明している中で1部昇格を手土産に送り出したいクチンシティですが、マシュー=ブラウン選手とクチンシティがシーズン途中での「双方合意の上契約解除」とならないことを祈っています。

アセアンU23選手権出場のU23代表が練習試合でサバと引き分け

今月2月14日から26日までカンボジアのプノンペンで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場するU23代表は、初の練習試合としてMリーグ1部スーパーリーグのサバFCと対戦し、を行い、1-1と引き分けています。シーズンオフの大規模な補強により、昨年末のAFF選手権スズキカップ2020に出場した代表の選手4名が先発に名を連ねたサバFCに対し、76分にT・サラヴァナンのゴールで先制したU23代表でしたが、81分にはサバFCのスチュアート・ウィルキンスに同点ゴールを決められています。

サバFCの本拠地リカススタジアム(サバ州コタキナバル)で行われたこの試合はU23代表が合宿を始めて以来初の実戦となりましたが、代表4名の他、外国籍選手なども先発しほぼベストメンバーのサバに対して前半はむしろ優勢に試合を進める展開となりました。今回のU23代表は、昨年10月に行われたAFC U23アジアカップ予選で主力となったルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)、ムカイリ・アジマル、クエンティン・チェン(いずれもスランゴール)ら含まれておらず、U23代表のブラッド・マロニー監督は今回のAFF U23選手権をそういった主力に続く戦力を探すための大会と位置付けています。

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またマレーシアの通信社ブルナマによると、マロニー監督が米国の大学でプレーするワン・クズリについて、今回の代表には参加しないことを明らかにしています。「個人的な問題」を理由に米国を出国できずにいたワン・クズリ選手ですが、マロニー監督はAFF U23選手権前に全選手が顔を揃えることを条件としており、現在マレーシア政府が全ての渡航者に義務付けている最低でも5日間の検疫隔離の時間を考えると、今週月曜日までにマレーシアへ入国できない場合は、今回のU23代表に参加させないことを明らかにしていました。

マレーシア代表カラーのエアバスをマレーシア航空が披露<br>-U23代表はこの機体でカンボジアへ

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、マレーシア代表「ハリマウ・マラヤ(マレーの虎)」のエンブレムがプリントされたエアバス330-300Fを披露しています。FAMの公式エアラインでもあるマレーシア航空が運営するこのエアバスは、「ハリマウ・マラヤ」のシンボルカラーでもある黄色と黒色で塗装されています

ハリマウ・マラヤのエンブレムに加えてマレーシア国旗も描かれているワイドボディーの機体は、FAMのハミディン・アミン会長やマレーシア航空のイズハム・イスマイルCEOらが出席したの披露式典で公開されています。また。この席上ではカンボジアのプノンペンで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場するU23代表は今月12日にこの機体に搭乗してカンボジア入りすることも発表されています。マレーシア航空は2019年からFAMの公式エアラインとなり、昨年のA代表の中東遠征の際にマレーシア航空によって運行されたチャーター便も、ハリマウ・マラヤ仕様の期待となっていました。


2月4日のニュース
アセアンU23選手権-アメリカ在住のワン・クズリの参加は見送りか
KLシティは長身FWが5人目の外国籍選手
クチンシティにはリベリア代表FWが加入

アセアンU23選手権-アメリカ在住のワン・クズリの参加は見送りか

今月2月14日から26日までカンボジアのプノンペンで開催される東南アジアサッカー連盟AFFU 23選手権に向けてマレーシアU23代表は合宿を行っています。先日は5名が追加招集される一方で、アメリカの大学でプレーするワン・クズリ・ワン・カマルは未だ合流できていません。この状況について、ブラッド・マロニーU23代表監督は、カンボジア出発前に大会に参加する全選手が揃うことを望んでいると話し、合流が遅れているワン・クズリ選手についてはマレーシア入国後の検疫隔離期間が必要なことから、2月6日までに合流が確定しない場合には候補選手名簿から外す方針を明らかにしています。

スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによれば、ワン・クズリ選手と直接、電話で話をし、本人がU23代表参加を望んでいることを確認したと話すブラッド・マロニーU23代表監督は、ワン・クズリ選手のU23代表への合流を望んでいるものの、2月12日と迫ったカンボジア出発前にチームに合流できなければ、戦力として考慮しないと話しています。U23代表は本日2月4日にサバへ出発し、2月5日にMリーグ1部スーパーリーグのサバと練習試合を行い、その後クアラルンプールに戻って2月10日にKLシティと最後の練習試合を行った後、カンボジアへ向けて出発する予定になっています。

マレーシアU23代表は昨年10月にモンゴルで行われたAFC U23アジアカップ予選を1位通過していますが、この時の主力選手は今回のU23代表には招集されておらず、マロニー監督は今回のAFF U23選手権を主力以外のメンバーの底上げと位置付けており、ワン・クズリ選手についても合流しても自動的にボジションが与えられるわけではないと話しています。また今回のU23代表合宿には、MFアシャル・ハディ(JDT II)、FWカイリ・スフィアン、DFファイズ・アメル(スランゴール2)、アズハド・ハラズ(サバ)、GKアイザット・アイマン、DFウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)の6名のU19代表も招集されています。

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タイはU19代表が参加、開催国カンボジアは本田圭佑氏が指揮を取る、またリーグ戦中にも関わらず主力5名の選手をU23代表に招集されたバンバン・パムンガス監督(ブルシジャ・ジャカルタ)が怒っている、などと大会が近づくにつれ、さまざまなニュースが入ってきていますが、U23代表はこのAFF U23選手権後には5月に東南アジア競技大会通称シーゲームズ(ベトナム)、6月にはAFC U23アジアカップ(ウズベキスタン)、そして9月にはアジア競技大会(中国)と大会が目白押し。しかもA代表と掛け持ちの選手はAFCアジアカップ2023大会予選が6月に、AFF選手権スズキカップ2022が12月にも控えており、FAMがしっかりと優先順位をつけて選手を招集して欲しいです。

KLシティは長身FWが5人目の外国籍選手

5つ目の外国籍選手枠が埋まっていなかったKLシティは、元コンゴ代表でフランス生まれのFWケヴィン・クベンバの加入をクラブ公式Facebookで発表しています。192cmと長身のクベンバ選手は28歳で、フランス1部のLOSCリール、ブルガリア1部CSKAソフィアなどでもプレーし、昨季はいずれもアゼルバイジャン1部のサバフFKとKSテウタ・ドゥラスに所属していました。

昨季のKLシティはFWドミニク・ダ・シルヴァが開幕直後のケガで離脱、2度目のトランスファーウィンドウ期間に獲得したFWキリアン・ヌワブエズはチーム合流後の初戦でケガを負うなど、シーズンを通して攻撃力不足に苦しみました。窮余の策としてMFロメル・モラレス(コロンビア)をシーズン途中でフォワードにコンバートしたところ、シーズン後半にはこの起用が実を結んだものの、年間を通しての得点力不足に悩んだボヤン・ホダック監督にとってクベンバ選手は喉から手が出るほど欲しかったストライカーの獲得となりました。シーズン終盤のマレーシアカップでは8試合で10ゴールを挙げた188cmと長身のモラレス選手とクベンバ選手の「ツインタワー」はスーパーリーグのライバルにとって脅威となりそうです。

クチンシティにはリベリア代表FWが加入

Mリーグ2部プレミアリーグのクチンシティは、リベリア代表FWアブ・リザルド・カマラの加入をクラブ公式Facebookで発表しています。北マケドニア1部リーグのFKマケドニヤ・ジョルチェ・ペトロフから加入するカマラ選手はKFドゥカジニ(コソボ)、NKルダル・ヴェレニエ(スロベニア)などでもプレー経験があります。またFIFAの公式サイトによると、昨年9月から11月にかけて行われたFIFAワールドカップ2022年大会アフリカ2次予選でリベリア代表として5試合に出場し(FIFAの記録では登録選手名がAbu KamaraではなくAbu Rizardとなっています)、1部スーパーリーグのトレンガヌでプレーする同じリベリア代表のクパー・シャーマンとチームメートでもあります。25歳のカマラ選手の加入で、クチンシティは昨季から残留するDFアレモン(ブラジル)、2季振りの復帰となるMF谷川由来と3名の外国籍選手枠が埋まっています。また残る1人については英国出身ということをイルファン・バクティ監督自身がメディアに明らかにしています。

2月3日のニュース
今季1部昇格のヌグリスンビランも外国籍枠5名が決定
マラッカUの補強は止まらず-今度は元代表FWマットヨーを獲得

W杯アジア最終予選ではベトナムが中国を撃破し、女子W杯につながるAFC女子アジアカップではフィリピンがW杯出場を決めるなど、今週は東南アジアのサッカー界に良いニュースが溢れています。昨年末のスズキカップ2020に優勝したタイや準優勝のインドネシアなど周辺国のレベルが上がる中、マレーシアは完全に取り残されている状況です。(涙)キム・パンゴン監督が主任したマレーシア代表ですが、周辺国においていかれないためには、国内リーグのレベルアップが必須ですが、今季開幕まであと1ヶ月ほどとなったMリーグ各クラブの補強も完了してきています。

今季1部昇格のヌグリスンビランも外国籍枠5名が決定

昨季はMリーグ2部プレミアリーグで優勝し、4季振りの1部復帰を果たしたヌグリスンビランFC(以下ヌグリスンビラン)が新外国籍選手2名との契約したことを発表しています。いずれもストライカーの28歳のマテウス・アウヴェス(ブラジル)と26歳のコッシ・アデトゥ(トーゴ)で、英字紙スターによれば、アウヴェス選手はタイ1部のチョンブリーFCやプラチュワップFC、ポリス・テロなどでプレーした後、昨季は韓国2部の牙山ムグンファFCでプレーしています。なおこのアウヴェス選手は、かつてMリーグで一度プレーしており、2017年シーズンにはパハンFA(当時、現在のスリ・パハンFC)に在籍し、リーグ戦とカップ戦合わせてシーズン24ゴールを挙げて、チームをFAカップ決勝へ導く活躍をしており、5年ぶりのMリーグ復帰となります。ヌグリスンビランのK・デヴァン監督は、アウヴェス選手がパハンFAを退団した以降はタイ、韓国とMリーグより高いレベルのリーグでプレーしたきたことに触れ、その経験を踏まえればパハンFA在籍時よりも良い選手になっていることを期待していると話しています。

一方のアデトゥ選手は2013年以来ガーナ、リベリア、エジプトなどプレーした経験がありますが、今回のヌグリスンビランとの契約がアジアのクラブとの初契約となるということです。デヴァン監督は、アデトゥ選手についてはいわゆるターゲットマンとして期待していると話し、チーム練習に参加したばかりながら、そのシュート能力の高さも評価していると話しています。

ヌグリスンビランはこの他、昨季までスリ・パハンで3季プレーしたDFエラルド・グロン(フランス)を獲得している他、フィリピン1部のセレス・ネグロス(現ユナイテッドシティ)やインドネシア1部のプルシブ・バンドンでのプレー経験がある攻撃的MFオミド・ナザリ(フィリピン/イラン)をアセアン東南アジア枠で、MFデヴィッド・マウーター(タジキスタン/ガーナ)をAFC枠で獲得しています。

マラッカUの補強は止まらず-今度は元代表FWマットヨーを獲得

Mリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドは昨季は26ゴール(22試合)を挙げてリーグ得点王となったFWイフェダヨ・オルセグンが4季振りに復帰し、昨季はJリーグのベガルタ仙台でプレーしたMFエマヌエル・オッティ(ガーナ)、フィリピンの悪童DFジャスティン・バースらが加入する一方、今季のクラブの目標として掲げている「最低1つのタイトル」のためにザイナル・アビディン・ハサン監督を解任し、リスト・ヴィダコヴィッチ新監督を迎え入れるなど、5勝9分8敗の8位からチームを立て直すために積極的な補強を進めています。そんな中で今度は、昨季は2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドでプレーした代表FWのノーシャールル・イドラン・タラハと契約を結んだことをがクラブ公式Twitterに投稿されています。

マットヨーの愛称で知られる35歳のノーシャールル選手の加入は、前述のイフェダヨ選手や昨季から残留するソニー・ノルデ(ハイチ)、アドリアーノ(ブラジル)らマラッカ・ユナイテッドの強力FW陣にさらに厚みを加えることになりそうです。またMリーグではケランタン、JDT、ヌグリスンビラン、トレンガヌ、パハンなどでプレーし、リーグ優勝3回、マレーシアカップ優勝2回、FAカップ優勝2回とまさに「タイトル」を知る選手でもあり、代表では80試合以上に出場し14ゴールを挙げています。経験豊富なGKカイルル・ファーミ・チェ・マットがチームを去り、経験のあるベテランがいなくなったマラッカ・ユナイテッドにとっては、マットヨーの経験は貴重な財産となりそうです。

2月2日のニュース
スランゴールは5人目の外国籍選手ユーリ・エンリケとの契約を発表
パハンは2名の外国籍選手の帰化手続きに着手

スランゴールは5人目の外国籍選手ユーリ・エンリケとの契約を発表

Mリーグ1部スーパーリーグで昨季5位のスランゴールFC(以下スランゴール)は、新たな外国籍選手としてブラジル出身のFWユーリ・エンリケ・ジ・オリヴェイラ・コスタとの契約を発表し、これにより今季の5名の外国籍選手枠の全てが埋まりました。アラブ首長国連邦UAE1部リーグのハッタ・クラブから加入する30歳のエンリケ選手は、既に加入が発表になっているブラジル出身で31歳のFWカイオン(タイ2部ムアンカン・ユナイテッドから加入)、 ヨルダン代表として133試合に出場している35歳のMFバハー・アブドッラフマーン(ヨルダン1部サハブSCから加入)、26歳のDFヤザン・アル=アラブ(ヨルダン1部のアル・ワフダート・クラブから加入)、そしてスランゴールの外国籍選手では唯一昨季から残留し、今季が3季目となるシンガポール代表DFサフアン・バハルディン(30)に加わります。なおエンリケ選手加入を取り上げた英字紙スターの取材に対して、スランゴールのミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督は、 ウィングやセカンドストライカー、さらには中盤の司令塔などをこなすエンリケ選手の加入により、戦術面での選択肢が広がると話しています。

パハンは2名の外国籍選手の帰化手続きに着手

昨季のスーパーリーグでは9位に終わったスリ・パハン(以下パハン)は、今季に向けて新たに4名の外国籍選手を獲得していますが、この結果、昨季から残留する3名を加えると合計7名の外国籍選手と契約したことになります。Mリーグを運営するMFLは、1部スーパーリーグのクラブにはAFC枠1名とアセアン東南アジア枠1名を含めた5名の外国籍選手の登録を、2部プレミアリーグのクラブはアセアン枠を除く4名の外国籍選手の登録を認めています。また先日のこのブログでも取り上げたようにJDT、トレンガヌ、スランゴールの3クラブはセカンドチームが2部ブレミアリーグに所属していることから合計で9名の外国籍選手を登録しています。しかしパハンはセカンドチームがMリーグに所属していないことから5名の枠を超えての外国籍選手登録は不可能です。そんな中でマレーシア語紙のブリタハリアンはMリーグで既に5季連続してプレーし、今季は6季目となるリー・タック(英国)とエセキエル・アグエロ(アルゼンチン)の両選手について、パハンが帰化選手の手続きに着手したと報じています。

ブリタハリアンは、いずれも2017年からMリーグでプレーするタック、アグエロ両選手をMリーグで帰化選手(=マレーシア人選手)として登録するための手続きはここまで順調に進んでおり、リーグが開幕する3月にはマレーシア人選手として出場できるだろうというパハン関係者の話も紹介しています。昨季はタック選手はトレンガヌへ、アグエロ選手はペラへそれぞれ期限付き移籍していましたが、シーズン終了後には今季はパハンでプレーすることをクラブが発表しており、両選手はパハンのプレシーズン練習に参加しています。。

パハンは昨季途中に加入しチームを降格の危機から救ったMFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)に加えて、シーズンオフにGKママドゥ・サマサ、DFジョアン・マルシアル (いずれもフランス)FWマフムード・ザアタラ(ヨルダン)、FWビリー・ケトケオポムポン(ラオス/フランス)の4選手を新たに獲得しており、タック、アグエロ両選手がマレーシアン人選手として登録されればスーパーリーグでも屈指の布陣となり、今季から指揮を取るクリストフ・ギャメル新監督にとっても心強いでしょう。

昨年末のスズキカップではマレーシアサッカー協会主導で大縄れた代表強化を目的として帰化選手支援プログラムによってマレーシアのパスポートを得たギリェルメ・デ・パウラが不発、リリドン・クラスニキに至っては代表招集すらされず、帰化選手育成の効果が疑問視されるとともに、それを主導したFAMに対する風当たりも強くなった結果、FAMは帰化選手支援プログラムの一時凍結を発表する事態に追い込まれました。その一方でFAMは各クラブが独自に外国籍選手の帰化を支援することについてはこれを妨げないことも発表しています。なおパハンは現在はJDTでプレーするモハマドゥ・スマレの帰化を支援してマレーシア人選手として登録を果たした実績もあります。

2月1日のニュース
エリートアカデミー3期生44名全員がMリーグ1部クラブと契約
加賀山泰毅選手を含む3名の新外国籍選手加入をサバが発表
アンドラ代表加入で2季連続2位のクダも外国籍選手の補強完了

今日2月1日は旧暦の1月1日。マレーシア風にいうとチャイニーズニューイヤー(中国正月)で、イスラム色の強い東海岸のいくつかの州を除くと今日と明日の2日間が祝日になっています。このブログを書いている時点でも、外からは爆竹の派手な爆音が聞こえてきます。当日は互いに「恭喜發財 ゴンシファチョイ」と新年の挨拶を交わして、日本のお年玉同様の紅包アンパオを配りますが、その相手は未婚であれば年齢は関係ないのが特徴です。

エリートアカデミー3期生44名全員がMリーグ1部クラブと契約

国家サッカー選手育成プログラムNFPDは、マレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会が共同で運営するユース育成のプログラムですが、このプログラムの中核となるエリートアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーの卒業式が行われ、2021年度生徒して卒業する第3期生の44名全員がMリーグ1部スーパーリーグのクラブと契約を結んだことがNFPDの公式Facebookで発表されています。2004年生まれの44名が契約したクラブの内訳はスランゴール20名、スリ・パハン10名、JDT6名、KLシティとトレンガヌがそれぞれ4名ずつとなっており、既に先月からクラブの練習に参加している卒業生もいるということです。。国費を投入してサッカー選手を育成するこのプログラムからはこれまでに第1期生34名、第2期生40名、そして今回の第3期生44名の合計108名が卒業しています。

加賀山泰毅選手を含む3名の新外国籍選手加入をサバが発表

昨季はMリーグ1部スーパーリーグで4勝7分11敗で9位に終わったサバは、昨年9月に元U23代表監督のオン・キムスイ氏をマレーシアサッカー協会FAMのテクニカルディレクター職から引き抜くとともに、このシーズンオフには非常に積極的な補強を行い、「ボルネオのJDT」とも呼ばれています。そのサバが、新たに外国籍選手3名の加入を発表しています。

まずはボラセパマレーシア注目のFW加賀山泰毅選手です。 フィンランド1部のFCインテル・トゥルクから加入する25歳の加賀山選手は過去3季はFCインテル・トゥルクの他、フィンランド2部のムサン・サラマやコッコラン・パロヴェイコトKPVでプレーし、トランスマルクトによれば昨季創設されたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選の2試合を含めてフィンランド時代の3シーズンで80試合に出場し18ゴール15アシストを記録しています。なお加賀山選手は今季のMリーグ1部スーパーリーグでプレーする唯一の日本人選手です。

またサバには加賀山選手に加えてDFジャクソン・デ・ソウザとFWネト・ペソアのブラジル出身コンビも加入しています。31歳でセンターバックのデ・ソウザ選手は2008年から2010年にはブラジルの名門サンパウロで、またインテルナシオナルやパルメイラスなどでもプレー経験があるということです。一方27歳のブラジル3部のクルーベ・ド・レモから加入するネト選手は昨季は40試合で16ゴールを挙げています。なお、サバはDFパク・タエスー(韓国)とFWサディル・ラムダニ(インドネシア)の両選手が昨季から残留しており、今回の3名の新戦力加入で外国籍選手枠が埋まりました。

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サバは、MFバドロル・バクティアルとDFリザル・ガザリ両選手をクダから、GKカイルル・ファーミ・チェ・マットをマラッカから、そしてDFドミニク・タンをタイ1部のポリス・テロからと、昨年末のスズキカップ2020に出場した代表選手4名を新たに獲得しています。JDTから期限付き移籍するMFイルファン・ファザイルに加えバドロル、カイルル両選手は当時U23代表監督だったオン監督とともに2011年の東南アジア競技大会通称シーゲームズで優勝を飾っており、その絆で集まってきた選手たちと外国籍選手との意気が合えば、台風の眼どころか、上位進出を狙う他のチームの脅威にもなりそうです。

アンドラ代表加入で2季連続2位のクダも外国籍選手の補強完了

Mリーグ1部スーパーリーグで2季連続で2位となっているクダですが、昨季在籍した外国籍選手5名が退団した他、クダのレジェンドとも言えるバドロル・バクティアルや同じく代表のリザル・ガザリが退団するなど過去2シーズンとは大幅に布陣が変わりますが、その最後のピースとなるDFマルク・バレスの加入がクラブ公式Facebookで発表されています。31歳のゴンザレス選手はレアルマドリーのユースチームに在籍していたこともあり、母国アンドラのほか、スペイン、フィンランド、ノルウェイなどでもプレー経験やアンドラ代表としてこれまで78試合に出場しています。

クダは既に昨季は同じ1部スーパーリーグのトレンガヌでプレーしたMFデチ・マルセル(コートジボアール)、ヨルダン1部のアル・サルトSCから加入のFWロナルド・ンガ(カメルーン)、昨季2021年シーズンはUITM、2020年シーズンはサバでもプレーしたFWデニス・ブシェニング(タイ/ドイツ)、そして昨季まで3シーズンの間マラッカでプレーしたDFチャン ソグォン(韓国)と契約しており、また地元クダ出身の代表FWシャフィク・アフマドをJDTから期限付き移籍ながら獲得しています。なおゴンザレス選手の加入で、今季のクダのトップチーム30名全員が決定しています。