マレーシアスーパーリーグ26/27第2節:試合結果とハイライト映像(1)<br>・スランゴールは開幕2連勝もGKが負傷退場<br>・KLはアディショナルタイムの劇的ゴールで今季初勝利<br>・クチンは開幕3連勝、山崎海舟選手がマレーシアデビュー

マレーシアスーパーリーグ第2節が8月28日から30日にかけて行われています。
昨シーズンのトップ3、ジョホール、クチン、スランゴールは順調に開幕から連勝を重ねる一方で、今シーズン初のスーパーリーグ昇格を果たしたクランタン・レッド・ウォリアー(クランタン)は早くも得失差がマイナス二桁となるなど、苦しい試合が続いています。(試合のハイライト映像は、マレーシアンフットボールリーグMFLのYouTubeチャンネルより)


スランゴールは開幕2連勝もGKが負傷退場

昨シーズン3位スランゴールと同5位トレンガヌは今節注目のマッチアップ。今シーズンは例年にまして積極的な補強を行ったスランゴールに対し、「持続可能な」範囲での補強を明言してシーズンに臨むトレンガヌが対戦しました。

新加入のケイ・テジャン(オランダ1部テルスターから加入)の移籍初ゴール、そして昨シーズンのチーム得点王クリゴール・モラレスが2発と決めるべき人が決めて快勝したスランゴールですが、75分にトレンガヌFWロメル・モラエスとゴール前で激しく交錯したスランゴールGKシーク・イズハンにアクシデントがありました。

交錯後に痛がるモラエス選手に対して、脳震盪を起こしていたシーク・イズハン選手は全く動くことなく、最終的にはピッチに入った救急車に乗せられてて病院へ向かいました。その後クラブからは容態が安定していることが伝えられており、一安心と言えそうです。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第6節
2026年8月28日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 0-3 スランゴール
⚽️スランゴール:ケイ・テジャン(59分)、クリゴール・モラエス2(63分、90+2分)
MOM:クリゴール・モラエス(スランゴール)
スランゴールのタビナス・ジェファーソン選手は、2試合連続で先発し、77分に交代しています。


サバもホームで2連勝-ペナンは今季初勝利ならず

この試合のMOMはアブドル・ハナフィ・トウキョウ。トウキョウという名前ですが、サバ州サンダカン(年配の方なら映画にもなった山崎朋子著「サンダカン八番娼館」でこの地名を聞いたことがあるかも知れません。)出身の27歳は、U23代表経験もある地元出身選手。昨シーズンはイミグレセン(現スターシティー)でプレーしましたが、2シーズンぶりに地元クラブに復帰し、このゴールが自身のスーパーリーグ初ゴールでした。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月28日@リカス・スタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-0 ペナン
⚽️サバ:ゴンサロ・ディ・レンソ(40分)、アブドル・ハナフィ・トウキョウ(53分)
MOM:アブドル・ハナフィ・トウキョウ(サバ)


KLはアディショナルタイムの劇的ゴールで今季初勝利

今季開幕戦は登録選手不足による不戦敗、そして2戦目はベンチ入りわずか11名での試合を強いられて大敗したクアラルンプールシティ(KLシティ)。過去に在籍した選手や監督への未払い給料があることから、FIFAによる選手移籍禁止処分が科されていたため、退団する選手がいる一方で、代わりの選手を獲得できなかったことが開幕2連敗の原因でした。

しかし100万リンギ(およそ4000万円)を超える未払い給料を8月28日に支払ったことでFIFAの処分が解除となり、新戦力の補充ができたことで、KLシティはこの試合は20名がベンチ入りしています。

とは言え、ここまで新規の外国籍選手はドイツ出身のFWレアギー・オフォス(前トルコ2部シャンルウルファスポル)ただ1人、またマレーシア人選手もMFイブラヒム・マヌシ(ジョホールからローン移籍)、FWシャフィク・アフマド(前DPMM)のヒュンダイカップ出場マレーシア代表コンビ以外にはビッグネームはおらず、昨シーズンのチーム得点王のFWサファウィ・ラシド、DFデクランとMFライアンのランバート兄弟(いずれもジョホールからローン移籍し、今シーズンは揃ってクチンシティにローン移籍)の穴は十分には埋められていません。

この試合は現地観戦しましたが、選手が揃ったと履いてホームのKLシティは開始からDPMMに押し込まれる展開が続きます。それでもスーパーリーグ初出場となるGKアミールル・エクワンの好守などもあり、前半はDPMMの攻撃に耐えて終了します。

後半に入ると、DPMMはボールを支配するもののゴールには至らず、フラストレーションが貯まったのかジェイミー・マカリスター 監督が暴言でイエローカードを出されてしまいます。さらに、それに抗議した際に暴言を重ね、即座に2枚のイエローで退場となる場面もありました。

KLシティも機能していなったシャフィク・アフマドに代えてS・クマーランを投入するなどのカードを切り、少しずつボールの支配率が上がるものの、前線でパウロ・ジョズエが孤立する場面が目立ちました。

アディショナルタイムに入ると、ゲイリー・スティーヴン・ロバトが危険なタックルで1発レッドとなり、引き分けが濃厚になる中、KLシティはキャプテンが意地を見せました。右サイドからドリブルで上がると、相手DFを交わすと落ち着いてゴール!ミスター・クアラルンプールことパウロ・ジョズエが決勝点を挙げ、KLシティが今季3試合目にして初勝利を挙げています。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月29日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールシティ 1-0 DPMM
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(90+3分)
MOM:パウロ・ジョズエ(クアラルンプールシティ)


クチンは開幕3連勝、山崎海舟選手がマレーシアデビュー

ヌグリスンビランのホーム、トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアムで行われたこの試合は、クチンシティが今週水曜日のKLシティに続き大量得点を挙げて快勝しています

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月29日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
クランタン・レッド・ウォリアー 0-6 クチンシティ
⚽️クチン:ラマダン・サイフラー(73分)、ジェローム・ムパコ・エタメ2(15分、54分)、サファウィ・ラシド2(45+2分、56分)
MOM:ラマダン・サイフラー(クチンシティ)
2試合ぶりの出場となったクチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場、また山崎海舟選手は82分に交代で出場しマレーシアリーグデビューを果たしています。


ジョホールも開幕3連勝-スターシティは連敗

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月29日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジム 7-0 スターシティ
⚽️ジョホール:ベルグソン・ダ・シウバ3(17分、35分、77分)、マルコス・ギリェルメ(27分)、ケビン・メディナ(42分)、シャハブ・ザヘディ(45+5分)、カルロス・アカポ(68分)
MOM:ハフィズル・ハキム(スターシティ)


2026/27 マレーシアスーパーリーグ順位表(8月29日現在)