2023マレーシアスーパーリーグ
第19節結果とハイライト映像(2)-今季2度目の日本人対決は引き分けに

未消化となっていたマレーシアスーパーリーグ第19節の1試合が行われています。この試合を最後にマレーシアスーパーリーグはFIFA国際マッチカレンダーに伴う中断期間に入り、次節となる第23節は10月27日から再開となります。

2023年10月8日@MBPJスタジアム
観衆:190人
PDRM FC 1-1 クチンシティFC
⚽️PDRM:ウチェ・アグバ(45分)
⚽️クチンシティ:アブ・カマラ(58分)
🟨PDRM(2):ジェイムズ・オクウォサ、イザック・イズハン
🟨クチンシティ(0)
MOM:アブ・カマラ(クチンシティFC)

4月1日の第6節で対戦した両チームは、クチンシティのホームでの試合ながら、PDRMが鈴木ブルーノ選手のゴールで1-0で勝利していました。そこから6ヶ月後の現在の順位はPDRMがスーパーリーグ8位、クチンシティは最下位14位となっています。

またリーグ戦と並行して行われていたマレーシアカップでは、いずれも1回戦で敗退した両チームは、その1回戦敗退8チームで争うチャレンジカップに回っていますが、クチンシティはリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFCをホームでは1-0、アウェイでは3-0と破る「ジャイキリ」を見せる一方、PDRMも3部のKLローヴァーズを相手に通算成績5−2で下して、それぞれ準決勝へコマを進めています。

そんな中で行われたこの試合は前半からホームのPDRMがクチンシティを圧倒するものの、ゴールが決まったのは前半終了間際でした。キャプテンのアミル・サイフルがクチンシティDFラインの裏へ絶妙のパスを出すと、これを受けたウチェ・アグバがこれを難なくゴールし、PDRMがリードして前半を終了します。

後半に入ってもPDRMは試合を優位に進めますが、追加点を奪ってクチンシティを突き離せないまま進んだ58分、クチンシティは右サイドからザールル・ニズワンがゴール前へクロスを上げると、これに反応したPDRMのジェイムズ・オクウォサとGKラムダン・ハミドが交錯するような形になり、これに詰めていたクチンシティのアブ・カマラが無人のゴールへ今季12得点目となるゴールを決めています。得点王争いの4位に浮上したエースの得点で同点に追いついたクチンシティですが、そこからPDRMはギアを上げてクチンシティゴールに襲いかかります。

88分には相手シュートを顔面で防いだクチンシティのジミー・レイモンドが脳震盪を起こしてピッチに救急車が入る場面や、90+3分にはPDRMの鈴木ブルーノ選手がゴールを決めたものの、その直前の接触プレーでクチンシティGKワン・アザライが倒れていた中でのゴールだったことからこの得点は結局、ノーゴールとなるなど、試合終了まで、激しいせめぎ合いが続いたものの、結局その後も得点は入らず試合はそのまま終了しています。

この引き分けで両チームとも順位は変わらないものの、クチンシティにとっては、リーグ戦の勝点は7月21日にクランタンFCと引き分けて以来の勝点、さらにシーズン途中から指揮を取るアイディル・シャリン監督にとっては初の勝点となりました。

PDRM FCの鈴木ブルーノ選手、クチンシティFCの谷川由来選手とも先発してフル出場しています。

2023マレーシアスーパーリーグ順位表(第22節終了)

順位チーム勝点
1JDT2221108677964
2SEL23171564214352
3KDA22152543251847
4SAB23134650331743
5SRP20124435211440
6TRE22105739271235
7KLC228773835331
8PDRM218492228-628
9NSE224992642-1621
10PEN2254132539-1419
11PRK2254131747-3019
12KLU2235142354-3114
13KEL2223172487-639
14KCH2115161845-278
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

2023マレーシアスーパーリーグ 得点ランキング(第22節終了-記録はMFL公式サイトを参照)

順位選手名(所属チーム)枠内/シュートアシスト
1エイロン・デル・ヴァイエ(SEL)2137/59423
2フェルナンド・フォレスティエリ(JDT)1831/62717
3ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)1632/85419
4アブ・カマラ(KCH)1219/42120
4クパー・シャーマン(SRP)1122/41721
ファイサル・ハリム(SEL)1126/38720
アブ・カマラ(KCH)1117/39119
7イヴァン・マムート(TRE)1025/54118
8ステファノ・ブルンド(SRP)919/40020
9ウィリアン・リラ(KDA)811/36214
ロメル・モラレス(KLC)817/31218
パウロ・ジョズエ(KLC)825/46419
アリフ・アイマン(JDT)818/431021
フアン・ムニス(JDT)820/42420
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

10月10日のニュース
戦闘の余波はサッカーにも-パレスチナがムルデカ大会出場辞退

戦闘の余波はサッカーにも-パレスチナがムルデカ大会出場辞退

1957年に当時のマラヤ連邦が英国から独立したことを記念して第1回大会が開催されたムルデカ大会。ムルデカとはマレーシア語で「独立」を表す。2013年以来10年ぶりの開催となった今回のムルデカ大会は、10月のFIFA国際マッチデー期間を利用して開催されますが、このムルデカ大会に出場予定だったパレスチナが出場辞退を正式に表明しています。

10月7日早朝にパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが、イスラエルに対して始めた大規模攻撃に関連して、双方で計1千人を超える死者が出ています。当然のことながらサッカー云々という事態ではありませんが、イスラエルが加盟している欧州サッカー連盟(UEFA)は8日、イスラエルでの試合開催に関して、全ての試合を延期し、新たな日程は今後決定されることを発表しています。 延期される試合は、ユーロ2024予選10月12日のイスラエル代表対スイス代表、U-21欧州選手権2025年大会予選10月12日のイスラエルU21代表対エストニアU21代表、10月17日のイスラエルvsドイツなどです。

一方、アジアサッカー連盟(AFC)に加盟しているパレスチナ代表は、10月13日から始まるムルデカ大会でタジキスタン代表と対戦、さらに10月17日には決勝戦、あるいは3位決定戦でマレーシア代表あるいはインド代表との対戦が予定されていました。しかし、戦闘が続く現在の状況では安全にパレスチナを出国できないことから正式に大会出場辞退を表明しています。

今回が第42回大会となるムルデカ大会ですが、当初は開催国マレーシア、インド、パレスチナ、ヨルダンの4カ国が出場することが発表されましたが、今年7月に行われたFIFAワールドカップ2026年大会アジア予選の組み合わせ抽選の結果、パススチナとヨルダンがオーストラリア、モルジブ対バングラデシュの勝者とともに予選I組に入ったことから、ヨルダンが出場辞退し、代わりにタジキスタンが出場することになった経緯もあります。

タジキスタンが出場し4カ国出場となった今回のムルデカ大会は、10月13日にはパレスチナ代表対タジキスタン代表、マレーシア代表対インド代表の2試合が行われ、両試合の勝者は10月17日の決勝へ進出し、敗者は同日の3位決定戦に回る、というのが当初の大会形式でした。しかし出場国が3カ国になったことを受けて大会日程の変更が危ぶまれる中、マレーシアサッカー協会(FAM)は本日、公式サイト上にムルデカ大会の形式は変更しないことを発表しています。

この発表によると、マレーシア代表は予定通り10月13日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場でインド代表と対戦する一方で、タジキスタン代表は「不戦勝」となり、10月17日の決勝戦への出場権を獲得、決勝では同じブキ・ジャリル競技場でマレーシア代表とインド代表の試合の勝者と対戦することが決定されたということです。

この決定により、10月13日はマレーシア代表対インド代表の1試合のみが行われ、10月17日も決勝戦のみが行われることとなりました。なおFAMによると、パレスチナ代表による出場辞退から代替出場チームを見つけるには時間的制約があることから、インド代表、タジキスタン代表の関係者との協議を行い、今回発表された変速試合日程は今回のムルデカ大会参加国の間で合意された内容に基づくものであるということです。