MFL第13節の結果まとめ(2)

マレーシアフットボールリーグの1部スーパーリーグは、第13節が5月14日(火)と5月15日(水)に行われました。その結果まとめです。

ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)2-0パハンFA
得点者:JDT-ハリス・ハルン(69分)、アキヤ・ラシド(90分)
 この試合は全国中継されていたので、テレビ観戦しましたが、いやぁーJDTは強い!アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグで鹿島に勝ってモチベーションも高かったのでしょうが、素人目で見ても、全員が攻守によく走る。この試合の先制点は、パハンFAのコーナーキックのこぼれ玉を拾っての自陣からのカウンターによるものでした。ゴールを挙げたハリス・ハルンはこれが今シーズン初得点ですが、全員で攻め、全員で守るというJDTの強さを象徴しているのではないでしょうか。
 一方のパハンFAは、エースのディクソン・ヌワカエメが怪我のため、ベンチ入りすらできなかったのが痛かったところでしょう。第11節のJDTとの天王山ではフル出場したものの、前節第12節ではやはりベンチ入りできずプタリン・ジャヤ(PJ)シティFC相手にまさかの敗戦を喫し、今日の試合で痛すぎるリーグ戦2連敗となりました。
 この日のJDTの勝利で首位JDTと2位パハンFAの勝点差は8と広がりました。スーパーリーグではこの日の勝利で73試合負けなし、ホームでは26連勝といずれもリーグ記録を更新中のJDTは、このまま首位の座を譲ることなくシーズンを終える可能性が非常に高くなった、という感じです。

ペラTBG3-1PKNP FC
得点者:カレッカ2(7分、71分)、ロナウド(29分PK)、PKNP FC-ヤシル・ピント(38分)
 先日のFAカップに続き、この試合も新外国人FWが活躍したペラTBG。カレッカことライアンデルソン・モライスの2ゴールとロナウドのゴールでPKNP FCを振り切っています。この勝利でペラTBGは6位に浮上し、遅まきながら調子を上げてきました。FAカップではすでに敗退している上、第13節終了時点で首位と勝点差17 では流石にリーグ戦の優勝は難しいかもしれませんが、残るマレーシアカップに専念すれば、連覇も可能な勢いです。

トレンガヌFC3−5プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC
得点者:トレンガヌFC-チェチェ・キプレ(11分)、ナビル・ラトピ(18分)、アシャリ・サムスディン(19分)、PJシティFC-エリゼウ(49分)、ペドロ・エンリケ2(57分、80分)、ワシントン・ブランダオ(58分)、ザミル・ラムリ(77分)
 前半終了時点で3-0とリードしていたトレンガヌFCが、後半に一挙5失点で敗戦という壮絶な試合でした。この試合の後、会場となったトレンガヌFCのホーム、スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアムの外では、試合結果に不満な一部のファンが抗議行動を行うなど、不穏な空気であったと現地メディアは伝えています。

クアラルンプール(KL)FA2−1PKNS FC
得点者:KLFA-インドラ・プトラ・マハユディン(28分)、アズミ・ムスリム(57分)、PKNS FC-ロメル・モラレス(5分)
 KLFAはこの試合の勝利で、最下位を脱出!得失点差では劣るものの勝点は10位のPKNP FCと並んでいます。次節第14節では、勝点差3の9位のPJシティFCとの直接対決が控えています。
 KLFAの苅部隆太郎選手はスタメンでフル出場しています。

スランゴールFA3-1クダFA
得点者:スランゴールFA-イフェダヨ・オルサグン3(35分、44分、57分)、クダFA-フェルナンド・ロドリゲス(65分)
 スランゴールFAの新戦力FWイフェダヨ・オルサグンが初先発の試合でいきなりハットトリックを決め、スランゴールFAがクダFAに快勝しました。
 この勝利でスランゴールFAは今シーズン最高位の3位に浮上し、2位のパハンFAとの勝点差を1としています。イフェダヨ選手にシャミ・サファリ、サンドロ・ダ・シルヴァ、シャズワン・ザイノンで構成する前線はJDTやパハンFAとも十分戦えそうですが、3位のチームながら、リーグでは下から数えて5番目に多い21失点で、得失点差も+2という数字が表すようにこのチームの課題は何と言っても守備陣。今日の試合も後半にクダFAが投入した運動量が豊富なファヤッド・ズルキフリを自由にした結果、ゴールポスト直撃で助かった2本を含む複数のシュートを打たれていましたが、ジオゴやゴンザロ・カブレラ(JDT)やディクソン・ヌワカエム(パハンFA)なら確実に決められていたでしょう。この辺りを次節までにどのように修正してくるかがスランゴールFAの注目ポイントでしょう。
 一方、負けたクダFAは、この日、フェルダ・ユナイテッドに大勝したマラッカ・ユナイテッドにも抜かれて一気に5位へ転落しました。

マラッカ・ユナイテッド6-0フェルダ・ユナイテッド
得点者:マラッカ・ユナイテッド-パトリック・ライフェルト(5分)、サフィク・ラヒム(25分)、ルカ・ミルノヴィッチ3(36分、53分、89分)、ナズリン・ナウイ(36分)
 今シーズンリーグ最多となる6得点を挙げたマラッカ・ユナイテッドが大勝しました。トランスファー・ウィンドウ期間中にMFL2部サバFAから期限付き移籍を終えて復帰したルカ・ミルノヴィッチがハットトリックの活躍で、マラッカ・ユナイテッドを4位に押し上げています。
 フェルダ・ユナイテッドは、主将でエースのハディ・アワンを欠く苦しい状況が続いていますが、この敗戦で最下位転落です。
 フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手はスタメンでフル出場しましたが、渡邉将基選手はベンチ入りしませんでした。