5月27日のニュース
FIFAによるペラへの制裁は未だ解除されず
スリ・パハンの前監督はフィリピン代表監督に復帰
ノア・レインはパスポート取得が間に合わずU23代表招集は見送りか

今日はA代表がおよそ3年ぶりとなる国内での代表戦でブルネイと対戦します。キム・パンゴン監督の国内デビューともなるこの試合は、来月、クアラルンプールで開催されるAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選の準備の一環として行われます。キム監督率いる新生マレーシア代表がサポーターのハートを掴めるのかに注目です。

FIFAによるペラへの制裁は未だ解除されず

Mリーグ2部プレミアリーグは今日から第9節となりますが、テレコミュニケーション企業のXOX社が新たにオーナーとなったペラに対してFIFAが科している制裁措置は未だ解除になっていないと、マレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアが報じています。

選手や監督、コーチへの未払い給料問題により、新たな選手獲得禁止処分をFIFAより科せられているペラは、新たなオーナーのXOX社が在籍選手に関しては未払い給料を完済していますが、かつて在籍した外国籍選手への未払い給料の支払いが終わっていないことから、FIFAの制裁が解除されていないということです。

さらにXOX社は給料未払いとなっているかつて在籍した外国籍選手の正確な未払い額を把握できておらず、現在は各選手の代理人に問い合わせをしている最中であるとウトゥサン・マレーシアの記事では説明される一方で、今月5月28日から6月24日までのトランスファーウィンドウ期間が終了するまでには、未払い問題が解消され、新たな選手の補強が可能になるだろうという関係者の話も併せて伝えています。

また新たなオーナーとなったXOX社は、現在、プレミアリーグ最下位で勝点マイナス6となっている現場の再建を優先し、新たなCEOなどの任命は現在の最優先事項ではないと考えていることも報じています。

スリ・パハンの前監督はフィリピン代表監督に復帰

昨季2021年シーズンにMリーグ1部スーパーリーグのスリ・パハンの監督に就任しながら、わずか2試合で「休養」となったトマス・ドゥーリー氏がフィリピン代表の監督に復帰すると、フィリピンの英字紙デイリー・インクワイアーが報じています。

元アメリカ代表として2度のワールドカップにも出場しているドゥーリー氏は2014年から2018年までフィリピン代表監督を務めており、今回は4年ぶりの復帰となります。

フィリピン代表監督復帰を自身のFacebookで公表したドゥーリー氏は、来月6月8日からモンゴルで開催されるAFC選手権アジアカップ最終予選を前に辞任したスコット・クーパー前監督を引く継ぐ形での就任となりました。

ドゥーリー氏は前回、監督を務めた際にはフィリピン代表をアジアカップ2019年大会本戦出場に導いていますが、本戦前には契約が延長されませんでした。(フィリピンサッカー協会はその後、元英国代表の主将を務めたテリー・ブッチャーの監督就任を発表も、最終的には元英国代表監督なども務めたスヴェン・ゴラン・エリクソンが本戦で指揮を取っていますが、韓国、中国、キルギスと同組のグループステージでは0勝3敗で敗退しています。)

ノア・レインはパスポート取得が間に合わずU23代表招集は見送りか

東南ジア競技大会通称シーゲームズに出場したU23代表合宿に参加したものの、選手登録が間に合わず大会出場はならなかったのが、フィンランド出身で、父親がマレーシア人のノア・レイン(SJK-フィンランド1部)でした。

来月6月に開催されるAFC U23アジアカップに向けて、U23代表は今週日曜日5月29日に開催地となるウズベキスタンへ向けて出発しますが、レイン選手は未だマレーシアパスポートが取得できておらず、U23アジアカップへの出場は難しそうだと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

ベトナムでシーゲームズから戻ったU23代表は、U23アジアカップに向けて合宿中ですが、シーゲームズ前にケガで代表合宿を離脱したA・セルヴァン(ヌグリスンビラン)とノア・レインもこの合宿に参加しています。

U23代表のブラッド・マロニー監督はレイン選手の合宿でのプレーぶりを評価していると話す一方で、パスポートの取得に時間がかかっていることを認め、U23アジアカップには参加できない可能性が濃厚だと話しているということです。

U23アジアカップのグループステージC組のマレーシアは、韓国、そしてシーゲームズでも対戦したベトナム、タイと同組になっており、6月2日は韓国、5日にタイ、そして8日にベトナムと対戦します。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第8節結果とハイライト映像

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第8節が5月20日から5月22日にかけて開催されました。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年5月20日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
クランタン・ユナイテッド 0-0 クチンシティ
🟨クランタン(2):アキフ・アフィジ、カイルル・リザム・チェ・ソー
🟨クチン(1):マズワディ・ゼケリア、アダム・シリーン・タムビ
MOM:深井脩平(クランタン・ユナイテッド)

 クランタン・ユナイテッドはンジョク・ジェイコブ、クチンシティはキアヌ・マーシュ=ブラウンと外国籍FWを欠いた両チームの対戦は、深井脩平とアイルトンがそれぞれ最終ラインをしっかりコントロールし、スコアレスドローに終わっています。
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平と本山雅志両選手は先発し、ディフェンスで孤軍奮闘した深井選手はフル出場しMOMを獲得しています。また本山選手は前半で途中交代しています。また、クチンシティの谷川由来選手は先発して、フル出場しています。

2022年5月20日(金)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
トレンガヌII 2-1 JDT II
⚽️トレンガヌ:ズアスラフ・ズルキフリ(62分)、ワン・ファズリ・ガザリ(85分)
⚽️JDT:ビエンベニード・マラニョン(43分)
🟨トレンガヌ(4):ズアシュラフ・ズルキフリ、ルーク・ウッドランド、アキル・イラファヌディン、ファズリ・ガザリ、サイド・ナスルルハク
🟨JDT(2):アイサル・ハディ、フェロズ・バハルディン
MOM:ファイズ・ナシル(トレンガヌII)

 U23代表に主力選手が参加しているトレンガヌが6連勝中だった首位のJDT IIを破って4位に浮上。敗れたJDTは2位に後退しています。

2022年5月21日(土)@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-2 UITM
⚽️UITM:イズマン・ソレヒン(65分)、ファレズ・アイマン(83分)
🟨ペラ(3):イドリス・アフマド、アクマル・ハジム、ロイザット・ダウド
🟨UITM(3):ナシラン・エリアス、アルハン・クシャイリ、アリフ・サフワン
MOM:ラムダン・アブドル・ハミド(UITM)

 今季2部降格のUITMが最下位のペラを破って今季初勝利を挙げています。勝点9の剥奪処分を受けているペラは勝点がマイナスのままです。

2022年5月21日(土)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-0 FAM-MSNプロジェクト
⚽️PDRM:ナビル・ラトピ(47分)
🟨PDRM(5):アズリー・レザ、D・ガナサン、アリフ・ナクイディン、カイズラン・プテラ、アレクサンダー・アンポンサ
🟨FAM(1):ハイカル・サハル
MOM:アミール・アリ(PDRM)

 今季未勝利だったUITMがこの日、ペラを破ったため、プレミアリーグではFAM-MSNプロジェクトが未だ今季未勝利の唯一のチームとなりました。

2022年5月22日(日)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-1 クランタン
⚽️クランタン:サイド・ソブリ(61分)
🟨スランゴール(2):イクマル・ラムラン、アリフ・ファルハン
🟨クランタン(2):アリプ・アミルディン、イクワン・ヤゼク
MOM:サイド・ソブリ(クランタン)

 勝ち点で並んでいたJDTが敗れたため、4連勝のクランタンが今季初の首位に浮上。トレンガヌ同様、U23代表に主力選手が参加中のスランゴールは3試合連続引き分けの後の敗戦となりました。なおスランゴールはこの試合も含め、過去4試合で1ゴールしか挙げていません。

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第8節終了時)

チーム得失差勝点
1KEL87011551021
2JDT86021991018
3KLU842298114
4TRE741294513
5KCH6321116511
6PDRM83141117-610
7SEL72327529
8UITM7106412-83
9FAM701621-91
10PRK8206818-10*-3
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第8節終了時)

ゴール数選手名所属
16ンジョク・ジェイコブKLU
6フェルナンド・ロドリゲスJDT
6マルティン・アダメックPDRM
45ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
5ジョーダン・ミンターTRE
53ニクソン・ギリェルメKEL
3ニック・シャリフ・ハセフィSEL
3ムサ・シディベJDT
3アブ・カマラKCH
ビエンベニード・マラニョンJDT
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

5月25日のニュース
東南アジア競技大会-PK戦敗退のマレーシアはメダルを逃す
JDTがクダに期限付き移籍中のシャフィク・アフマドの復帰を発表
アセアン選手権のスポンサーがスズキ自動車から三菱電機へ-今年末の大会から大会名称も三菱電機カップに

来月、クアラルンプールで開催されるAFC選手権アジアカップ最終予選を前に、2試合の国際親善試合が予定されていますが、初戦の相手がミャンマーからブルネイとなることが発表されています。最新のFIFAランキングで154位のマレーシアにとって、同152位のミャンマーはちょうど良い相手だったのですが、それが同166位のブルネイに代わった背景には、マレーシア政府がミャンマーの軍事政権に反対する「国家統一政府(NUG)」の外相と会談したことが背景にあるかも知れません。

マレーシア、ミャンマーの両国も加盟する東南アジア諸国連合ASEAN加盟国の閣僚として初めて、マレーシアのサイフディン・アブドラ外相がNUGのジン・マー・アウン外相とアメリカのワシントンD.C閣僚と会談し、人道支援やミャンマー難民の支援などについて協議したことが報じられています。当時、ワシントンD.C.では、米国とASEANのサミットが開催されており、ASEANはミャンマーの軍事政権代表者のサミット出席を拒否していました。

NUGをテロ組織としている軍事政権にとって、国際社会では承認を得られていないNUGとのみ協議を行うことを表明しているマレーシアとは代表戦は行えない、といったところかも知れません。

ちなみにマレーシア代表とブルネイ代表が最後に対戦したのは、U23代表の対戦になる前の東南アジア競技大会通称シーゲームズ1999年大会と20年以上も前のことでした。隣国ながらこれほど長い間対戦がなかったのも驚きですが、ブルネイで開催されたこの1999年のシーゲームズでは、マレーシア代表はブルネイ代表を2-0で破っています。

東南アジア競技大会-PK戦敗退のマレーシアはメダルを逃す

5月22日に開催された東南アジア競技大会シーゲームズの3位決定戦で、マレーシアU23代表はインドネシアU23代表と対戦しました。

この日の先発XIは、準決勝で負傷したGKアズリ・アブドル・ガニ(KLシティ)に代わり、ラーディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)が今大会初先発し、またFWルクマン・ハキム(KVコルトレイク-ベルギー1部)に代わり、本来はDFながらこの大会では中盤で起用されているサフワン・マズラン(トレンガヌII)が起用されました。

準決勝ではいずれも延長120分を戦っていた両チームですが、強烈なライバル関係もあってか、試合は疲労の後も見せず開始直後から激しくぶつかり合います。しかしマレーシアのラーディアズリ・ラハリム、インドネシアのエルナンド・アリの両GKの好セーブやゴールポストなどに阻まれ、前半は0-0で終了します。

後半に入ってもゴールシーンがないまま試合が進んだ70分、A代表でもプレーする、シン・テヨン監督の「秘蔵っ子」17歳のFWロナルド・クワテのゴールでインドネシアが先制しました。しかし、マレーシアも80分にハディ・ファイヤッド(アスルクラロ沼津-J3)が今大会3得点目となるゴールを決めてすぐに同点に追いつきます。

その後は両チームとも得点できないまま90分を終え、1-1と決着がつきませんでした。今大会では3位決定戦は延長戦はなく、PK戦が採用されており、銅メダルを賭けてのPK戦が始まりました。先攻のマレーシアは1人目のハディ・ファイヤッドがGKに止められたものの、インドネシアも1人目のアスナウィ・マンクアラムがゴールポストに当てて外しタイ、しかしマレーシアは3人目のルクマン・ハキムが枠を捉えられず、インドネシアは残る3選手が全員決めて、結局、3-4でインドネシアに敗れて、2017年のクアラルンプール大会以来となる2大会ぶりのメダル獲得はなりませんでした。

東南アジア競技大会2021年大会
3位決定戦
5月22日(日)
ミーディン国立競技場(ハノイ-ベトナム)
インドネシア 1-1 マレーシア(PK戦 4-3)
⚽️インドネシア:ロナルド・クワテ (70分)
⚽️マレーシア:ハディ・ファイヤッド(80分)
🟨インドネシア(0)
🟨マレーシア(0)
(下はマレーシアU23代表とインドネシアU23代表の先発XIとこの試合のハイライト映像。今回はマレーシア視点、インドネシア視点、そしてシンガポールのメディアによる中立視点で見て下さい。マレーシア視点の映像はアストロアリーナ、インドネシア視点の映像はインドネシアのTV局RCTI、そして中立視点はシンガポールのメディアコープの各公式YouTubeより)

https://youtu.be/PGNhJDq2IpU

東南アジア競技大会2021年大会
決勝
5月22日(日)
ミーディン国立競技場(ハノイ-ベトナム)
ベトナム 1-0 タイ
⚽️ベトナム:マン・ドゥン・ニャム (83分)
🟨タイ(0)
🟨インドネシア(0)

インドネシア対マレーシアの3位決定戦の後に行われた決勝では、地元ベトナムがタイを破り金メダルを獲得し、前回2019年フィリピン大会に続く2連覇を達成しています。
(映像はシンガポールのメディアコープの公式YouTubeより)

https://youtu.be/-r2WIWdBH6c
JDTがクダに期限付き移籍中のシャフィク・アフマドの復帰を発表

Mリーグ1部スーパーリーグのJDTは、クラブ公式Facebook上で、同じスーパーリーグのクダに期限付き移籍してた代表FWのシャフィク・アフマドが、5月28日からのトランスファーウィンドウ期間にJDTに復帰することを発表しています。

2019年のFIFAワールドカップ2022年大会アジア予選から代表に招集されながら、新型コロナ禍の中でJDTではセカンドチームでもベンチ入りできなくなっていたシャフィク選手は、出場機会を得るために当初は1年間の期限付きでクダへ移籍と発表されていました。しかし、5月20日に発表された突然すぎるこの期限付き移籍終了については多くの憶測が飛び交っています。

ソーシャルメディアで話題になっているのは、クダ州首相でもあるムハマド・サヌシKFA(クダ州サッカー協会)会長のJDTのオーナーでジョホール州皇太子でもあるトゥンク・イスマイル殿下に対する発言が今回の移籍期限の短縮の原因ではないか、という憶測です。

これまでもJDTやトゥンク・イスマイル殿下に批判的なコメントをすることが少なくなかったモハマド・サヌシKFA会長ですが、今回は「サッカーは皆のものであり、特定の個人のものではない。ましてや特定の個人を「崇拝」するべきではない。この国のサッカー界では非常に奇妙なことが何度も起こっており、マレーシアサッカー協会FAMがこれにどう対処するかに皆の関心が集まっている。」とソーシャルメディアに投稿し、さらにその一例としてヌグリスンビラン対JDT戦で試合が0-0の中、主審がロスタイムを10分間とったことを挙げています。

ソーシャルメディア上では、MリーグがJDTに有利になるように操作されているかのようなモハマド・サヌシKFA会長の発言に対して、イスマイル殿下が報復した結果がシャフィク選手の期限付き移籍終了だという指摘です。

クダのクラブ公式Facebookには、「JDTには有り余るほど選手がおり、今、シャフィク選手を呼び戻す必要はない。モハマド・サヌシKFA会長が余計なことを言わなければ、JDTは移籍期間を突然終了させることはなかっただろう。」といった類の投稿が見られる一方で、「JDTはまさに真実を指摘されたために傷ついた。モハマド・サヌシKFA会長の発言は間違っておらず、他のクラブも同様な考えを持ちながら、それを口にする勇気がないだけの話である。それを明らかにしたモハマド・サヌシKFA会長こそが正しい。」といった意見も見られます。

しかし今回の期限短縮は誰にとってもマイナスでしかないように思えるのも事実です。当初の希望通り出場機会を得ていたシャフィク選手は、JDTに戻れば、またベンチを温めることになりそうです。またAFCカップをおよそ1ヶ月後に控えるクダにとっては、引退を決めたDFチャン ソグォン、アキレス腱を痛めて今季絶望のFWデニス・ブシェニングと既に戦力ダウンとなる中、今季は2ゴールながら主力として第9節までのクダの試合全てに出場していたシャフィク選手を失うのは、アイディル・シャリン監督とクダにとって大打撃です。その原因はともかく、誰も得をしない今回の期限付き移籍終了の最大の被害者はシャフィク選手かも知れません。

アセアン選手権のスポンサーがスズキ自動車から三菱電機へ-今年末の大会から大会名称も三菱電機カップに

東南アジアサッカー連盟AFFは公式サイト上で、AFF選手権の冠スポンサーが三菱電機となることを発表しています。これにより今年2022年に開催が予定されている第14回AFF選手権の名称も「AFF三菱電機カップ」と変更になるということです。

1996年に始まったAFF選手権は、ブルネイ、マレーシア、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピンのAFF創設メンバー6ヵ国とカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの招待国4ヵ国の計10ヵ国が参加して第1回大会が開かれています。なおこの第1回大会から2004年の第5回大会までは、タイガービールを製造販売するシンガポールのアジアパシフィックブルワリーがスポンサーとなり、「タイガーカップ」の名称で開催されています。

アジアパシフィックブルワリーズ社がスポンサーを降りた後の2007年の第6回大会はAFF選手権のみの名称で開催されたものの、2008年の第7回からはスズキ自動車がスポンサーとなり「スズキカップ」として昨年2021年末の第13回まで開催されています。

5月20日のニュース 東南アジア競技大会準決勝-ベトナムに延長で敗れ3位決定戦へ(ハイライト映像あり)

東南アジア競技大会準決勝-ベトナムに延長で敗れ3位決定戦へ

グループステージB組2位となったマレーシアU23代表は、A組1位のベトナムと対戦。シーゲームがU23代表の大会となった2001年大会以降、マレーシアとベトナムのシーゲームズでの対戦成績はマレーシア1勝、ベトナム4勝という成績です。しかも今大会は地元開催で完全アウェイの状態の中、マレーシアのブラッド・マロニー監督は、今大会初めてフォワードをルクマン・ハキム(KVコルトレイク-ベルギー1部)とダニアル・アスリ(スランゴール)の2名に減らしてしてDFジクリ・カリリ(スランゴール)を1名増やす布陣を選択、戦術的にも試合開始からやや引き気味のラインでベトナムを迎え撃ちました。

ラインを下げたことで、自陣でのプレー時間が長かったマレーシアですが、守備ではピンチをなん度も迎えるものの、しっかりと身体を張り、ベトナムの再三の攻撃に耐え、前半は0-0で折り返します。

後半に入ると、この試合では存在感のなかったダニアル・アスリに代えてハディ・ファイヤッド(アスルクラロ沼津)を投入したマロニー監督でしたが、コーナーキック以外にはほとんどチャンスを作れなかったマレーシア、そしてベトナムともゴールに至らず90分を終えても0-0のまま。前日の試合前記者会見ではマロニー監督、そしてベトナムのパク・ハンソ監督ともに90分で決着をつけたいと話していましたが、それとは裏腹に、試合は延長へともつれ込みます。

この試合の前に行われたもう一つの準決勝、タイ対インドネシア戦も延長となる熱戦でしたが、この試合は延長に入っても、ベトナムの優位は変わらなかったものの、相手シュートミスなどにも助けられたマレーシアはとにかくしぶとく守り、ベトナムのシュートがなかなかゴールを捉えることができず、このまま延長も無得点かと思われた110分でした。ペナルティエリアの左外で得たフリーキックにグエン・ティエン・リンが頭で合わせてゴール!GKアズリ・アブドル・ガニが飛び出したもののその前でしっかりと合わせられた完璧なゴールでした。

マレーシアはここから反撃に転じるも、ゴールには至らず、ベトナムの熱い壁の前にまたも涙を飲みました。マレーシアは3位決定戦でインドネシアと、ベトナムは決勝でタイと対戦します。

東南アジア競技大会2021年大会
準決勝
5月19日(木)
フートスタジアム(フート省ベトチ-ベトナム)
ベトナム 1-0 マレーシア(延長)
⚽️グエン・ティエン・リン (111分)
🟨ベトナム(4):グエン・バン・トアン、レ・バン・ドー、グエン・タイン・ビン、グエン・ティエン・リン 
🟨マレーシア(1):ハディ・ファイヤッド
(下はマレーシアU23代表の先発XIとこの試合のハイライト映像。今回はマレーシア視点とベトナム視点で見て下さい。マレーシア視点の映像はアストロアリーナ、ベトナム視点の映像はシーゲームズ2021の公式YouTubeより)

東南アジア競技大会2021年大会
準決勝
5月19日(木)
ティエン・チュオンスタジアム(ナムディン省ナムディン-ベトナム)
タイ 1-0 インドネシア(延長)
⚽️タイ:(77分)
🟨タイ(6):
🟨インドネシア(5)
🟥タイ(1)(セカンドイエロー1)
🟥インドネシア(3)(セカンドイエロー2、一発レッド1 )💦

ベトナム対マレーシア戦の前に行われたもう1試合の準決勝、タイ対インドネシア戦はさらに壮絶でした。こちらも延長に入り、しかも試合終了間際にレッドカードが3枚も出される異例の試合でした。詳しくはハイライト映像からどうぞ。
映像はシーゲームズ2021の公式YouTubeより

東南アジア競技大会2021年大会 ノックアウトステージ日程

5月19日(木)
準決勝
タイ 1-0 インドネシア
ベトナム 0-1 マレーシア
5月22日(日)
3位決定戦:マレーシア対インドネシア(午後5時キックオフ)
決勝:ベトナム対タイ(午後8時キックオフ)
*時間はいずれもマレーシア時間

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第9節結果とハイライト映像

Mリーグ1部スーパーリーグは5月17日から18日にかけて第9節の4試合が行われています。前節同様、現在ベトナムで開催中の東南アジア競技大会通称シーゲームズ出場中のマレーシアU23代表に多くの選手が招集されているスランゴールとトレンガヌの今節の試合は、8月に延期されています。

また5月30日から6月14日までのFIFA国際マッチデー期間に、A代表が出場するAFC選手権アジアカップ2023年大会の最終予選E組がクアラルンプールで、またU23代表が出場するAFC U23アジアカップがウズベキスタンでそれぞれ開催され、各代表は大会に向けた代表候補合宿を行うため、スーパーリーグは1ヶ月ほど中断期間に入ります。リーグ再開となる第10節は6月18日と6月19日に開催されますが、今季2度目のトランスファーウィンドウ期間が5月28日から6月24日まで設定されており、この期間に大型補強を行い、第10節には顔ぶれが大きく変わっているチームがあるかも知れません。。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年5月17日(火)@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 2-4 サバ
⚽️ペナン:T・サラヴァナン(51分)、ヒラル・エル=ヘルウェ(76分)
⚽️サバ:バドロル・バクティアル2(23分、60分)、ジャクソン・デ・ソウザ(57分)、スチュアート・ウィルキン(66分)
🟨ペナン(2):T・サラヴァナン、ラティフ・スライミ
🟨サバ(2):サディル・ラムダニ、アムリ・ヤハヤ、アズハド・ハラズ
MOM:バドロル・バクティアル(サバ)

 サバが今季未勝利のペナンを下して2位に浮上、首位のJDTとは勝点差1に肉薄しています。
 マンズール・アズウィラ監督代行となってから2試合目のペナンは、ホームのサポーターの後押しもあってか、積極果敢にサバゴールを狙いますが、GKカイルル・ファーミの好セーブもあり、得点することができません。
 先制したのはサバでした。23分にサディル・ラムダニの右からのクロスにバドロル・バクティアルが珍しく頭で合わせてゴールを決め、サバが1-0とリードし、そのまま前半が終了します。
 しかしこの日のペナンはリードを許しても、攻め続けます。それが功を奏し、前半もサバゴールに迫っていたT・サラヴァナンが51分にエンドリックからのクロスに合わせて同点ゴール! 
 1-1となったことでサバはギアが上がり、57分のジャクソン・デ・ソウザのゴールを皮切りに10分間で3ゴールを決め、試合を決定づけました。
 サバの加賀山泰毅選手は先発してフル出場しています。

2022年5月17日(火)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 1-2 KLシティ
⚽️サラワク:S・チャントゥル(15分)
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(36分)、J・パルティバン(89分)
🟨サラワク(2):ボリス・コック、スチュアート・ウォーク
🟨KL(1):カマル・アジジ
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティ)

 S・チャントゥルがペナルティエリアの外から放った豪快なゴールで先制したサラワク・ユナイテッドでしたが、その後の好機を生かせず追加点が奪えないうちに、KLがパウロ・ジョズエのゴールで追いつき、前半は1-1で終了しました。
 後半に入ってもサラワク優勢で進んだ試合でしたが、FW陣がことごくゴールを外す間にKLがJ・パルティバンのゴールで逆転し、そのまま逃げ切っています。
 この試合までの3試合で6失点のKLは課題の守備は修正されていなかったものの、サラワクFW陣のシュートの精度の低さに助けられた試合でした。

2022年5月17日(火)@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロー・スター)
クダ 0-0 ヌグリスンビラン
🟨クダ(0)
🟨ヌグリスンビラン(2):エラルド・グロン、ザムリ・ピン・ラムリ
MOM:カイル・アズリン・カザリ(クダ)

 ここ3試合で勝ちがないクダと、前節はロスタイムの失点でJDTに敗れたヌグリスンビランの一戦は、司令塔デシ・マルセルをケガで欠くクダが、好調のヌグリスンビランを0封して引き分けに持ち込んでいます。
 なお、今季開幕前にマラッカ・ユナイテッドから移籍したDFチャン・ソグォンがこの試合を最後に引退を発表しています。2017年にはJ2のファジアーノ岡山でも2試合に出場しているチャン選手は今季開幕からクダのキャプテンを務めていました。
 アキレス腱を痛めて今季の出場が絶望となっているFWデニス・ブシェニングに加えてチャン選手が引退と、外国籍選手2名を失うクダがリーグ中断後も上位に残るためには、トランスファーウィンドウで新戦力獲得は必至となりそうです。

2022年5月18日(水)@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 2-2 スリ・パハン
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ2(17分、88分PK)
⚽️スリ・パハン:サイフル・ジャマルディン(38分)、マヌエル・イダルゴ(42分PK)
🟨JDT(1):シャールル・サアド
🟨スリ・パハン(3):サイフル・ジャマルディン、バキウディン・シャムスディン、ママドゥ・サマサ
MOM:ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)

 開幕5連勝中でリーグ首位を走るJDTがホームでリーグ8位のスリ・パハンと引き分けています。
 開始からスリ・パハンゴールに迫るJDTが、17分にベルグソン・ダ・シルヴァがスリ・パハンの2人のディフェンダーをあっさりと振り切って先制します。しかもスリ・パハンは28分に中盤のキーマン、デヴィッド・ローリーが負傷退場と、この時点では、この試合もJDTのペースで進むかと思われましたが、38分にペナルティエリア外で粘ったマフムード・ザアタラからのパスを受けたサイフル・ジャマルディンがノートラップでシュート。これがゴールポストに当たるもゴール内にはね返ってスリ・パハンが同点に追いつきます。
 さらに全半終了間際の42分には、JDTのシャールル・サアドがマフムード・ザアタラを倒してPKを与えてしまいます。ただし映像を見る限りではファウルをしたのはペナルティエリアの外に見えた「疑惑の判定」でしたが、VARのないMリーグではどうしようもありません。このPKをマヌエル・イダルゴが決めて、スリ・パハンが逆転し、このまま前半が終了しました。ちなみにJDTが相手にリードを許すのはこの試合が初めてです。
 後半に入るとJDTのベンヤミン・モラ監督はサフィク・ラヒム、ラマダン・サイフラーら先日発表された代表候補に招集されている選手を投入しますが、スリ・パハンは全員が文字通り、身体を張って防戦します。このままJDTに今季初黒星が着くかと思われた88分、今度はベルグソン・ダ・ダシルヴァがスリ・パハンのペナルティエリア内で倒されてPKを得ます。こちらも自身で倒れ込んだようにも見えた「疑惑の判定」で、スリ・パハンの選手が猛烈に抗議をしたものの、判定が覆ることはなく、自身でPKを蹴ったベルグソン・ダ・シルヴァが今季8得点目となるゴールを決め、土壇場でJDTが引き分けに持ち込んでいます。

今節予定されていたスランゴール対PJシティ、トレンガヌ対マラッカ・ユナイテッドは、それぞれ8月4日と8月28日に順延されています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第8節終了時)

チーム勝点
1JDT65101531216
2SAB7502136715
3NSE8431117414
4KDA94141317-414
5KLC94141616013
6SEL522112938
7PJC72231113-28
8SRP8224911-28
9MEL621368-27
10SWU9216817-97
11TRE42025506
12PEN8035916-73
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第9節終了時)

ゴール数選手名所属
18ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
27ロナルド・ンガKDA
36カイオンSEL
45エラルド・グロンNSE
5ダレン・ロックPJC
64フェルナンド・フォレスティエリJDT
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

5月18日のニュース
アジアカップ最終予選に向けた代表候補29名が発表-そのうち14名はJDTから
トランスファーウィンドウ期間に退団しそうな選手をMリーグが名指し

アジアカップ最終予選に向けた代表候補29名が発表-その内14名はJDTから

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトなどで、AFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選に向けた代表候補合宿参加選手29名と予備候補選手11名を発表しています。

今週金曜日5月19日から始まる合宿は、6月8日から始まるアジアカップ最終予選、そしてその前哨戦として予定されている、キム・パンゴン監督国内デビューとなる5月27日のブルネイ戦(注:ミャンマー戦から変更されたようです)、そして6月1日の香港戦に向けて開催されます。

開幕まで1年に迫りながら、新型コロナ蔓延を理由に中国が開催権を返上し、現時点ではどこで行われるのかが決まっていないアジアカップですが、このアジアカップ最終予選でE組に入っているマレーシアは、6月8日にトルクメニスタン、6月11日にバーレーン、そして6月14日にはバングラディシュと対戦し、このE組1位がアジアカップ本戦に出場します。

今年3月にシンガポールで開催された3カ国対抗で初めてマレーシア代表の指揮を取ったキム監督ですが、今回発表された代表候補は、その時のメンバー25名中20名が招集されています。外れた5名はDFアイディル・ザフアン(JDT)、FWラマダン・サイフラー(JDT)、FWザフリ・ヤハヤ(KLシティ)と、現在、ベトナムで開催中の東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場中のFWルクマン・ハキム(KVコルトレイク- ベルギー1部)とDFクェンティン・チェン(スランゴール)です。

なおアイディル、ラマダン、ザフリの3選手は今回、同時に発表された予備候補選手11名のリストに含まれています。またルクマンとチェン両選手は、6月1日に開幕するAFC U23アジアカップに出場が予想されることから、今回のメンバーから外れていると思われます。

また、今回キム監督が就任後に初めて招集した9名は、DFマシュー・デイヴィーズ、MFアフィク・ファザイル、FWギリェルメ・デ・パウラ、MFナズミ・ファイズ(以上JDT)、GKシャイハン・ハズミ(ヌグリスンビラン)、DFジュニオール・エルドストール(チョンブリーFC-タイ1部)、FWノーシャルル・イドラン・タラハ(マラッカ・ユナイテッド)の他、3カ国対抗出場の代表候補に選ばれながら、新型コロナ感染で辞退したダレン・ロック(PJシティ)、妻の出産で辞退したシャーミ・サファリ(JDT)となっています。

なお今回の代表候補合宿参加の29名はブルネイ、香港との国際親善試合後に、アジアカップ最終予選出場の23名に絞り込まれる予定になっています。

*****

今回のメンバーは、昨年末のスズキカップグループステージ敗退の責任を取って辞任したタン・チェンホー前監督時代の顔ぶれと大きく変わらず、キム監督のカラーが見えない顔ぶれで、新戦力を期待するサポーターの中からは失望の声も一部では上がりました。特に所属するJDTではほとんど出番がないギリェルメ・デ・パウラや、そのJDTでも出番がないことから期限付き移籍を続けるリリドン・クラスニキの両帰化選手(マレーシア国内リーグで5年連続してプレーしたことでマレーシア国籍を取得した選手)を選んでいる点については、このメンバーが発表になった際には疑問の声もネット上で散見されました。

U23代表のクェンティン・チェンやMFムカイリ・アジマル(スランゴール)、FWルクマン・ハキムらは、アジアカップ最終予選が、U23アジアカップの開催時期と重なっていなければ、キム監督が代表に呼びたかった選手かも知れません。いずれにせよ、アジアカップ本戦出場は期待は高まっているものの、容易ではないことはサポーターも理解しているのでこの最終予選を突破できなくとも、直ちにキム監督解任の声は上がらないでしょう。それでもベトナム、タイに大きく差をつけられた現状の中、今後に希望を持たせるような戦いぶりは見せてもらいたいものです。

代表候補合宿参加者リスト

ポジション氏名年齢所属
GKファリザル・マーリアス36JDT
DFシャーミ・サファリ24JDT
DFシャールル・サアド29JDT
DFラヴェル・コービン=オン31JDT
MFシャマー・クティ・アバ 25JDT
MFナズミ・ファイズ28JDT
MFサフィク・ラヒム35JDT
FWアリフ・アイマン20JDT
FWサファウィ・ラシド25JDT
FWアキヤ・ラシド23JDT
FWモハマドゥ・スマレ28JDT
DFマシュー・デイヴィーズ27JDT
MF アフィク・ファザイル28JDT
FWギリェルメ・デ・パウラ36JDT
GKカラムラー・アル=ハフィズ27PJC
FWコギレスワラン・ラジ24PJC
FWダレン・ロック32PJC
DFカイル・ジョーンズ33NSE
DF クザイミ・ピー29NSE
GKシャイハン・ハズミ26NSE
FWファイサル・ハリム24TER
GK.カイルルアズハン・カリド33SEL
FWシャフィク・アフマド27KDA
DFドミニク・タン25SAB
MFアザム・アジー27SRP
DFディオン・クールズ26ズルテ・ワレヘム
MF リリドン・クラスニキ30オディシャ
DFジュニオール・エルドストール31チョンブリー
FW. ノーシャルル・36MEL
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TER-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド またズルテ・ワレヘムはベルギー1部、オディシャはインドスーパーリーグ、チョンブリーはタイ1部のクラブ

予備候補選手リスト

ポジション氏名年齢所属
DFアイディル・ザフアン35JDT
FWラマダン・サイフラー22JDT
MFナチョ・インサ36JDT
DF シャルル・ナジーム23SEL
FWシャーレル・フィクリ28SEL
FWザフリ・ヤハヤ28KUALA LUMPUR CITY FC
MFセルヴァン・アンブアラガン22NSE
GKカトゥル・アヌアル25PEN
DF リザル・ガザリ30SAB
FWシャミー・イスズハン27SWU
DFアリフ・ファジラー26TER
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TER-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド
トランスファーウィンドウ期間に退団しそうな選手をMリーグが名指し

アジアカップ予選やU23アジアカップなどがあることから、Mリーグ1部スーパーリーグは5月17日と18日の第9節が終わるとおよそ1ヶ月ほどの中断期間に入ります。これに合わせてMリーグの今年2度目の移籍期間トランスファーウィンドウも今月5月28日から6月24日まで設定されています。リーグ前半は不調であったクラブの中には、新戦力を獲得して後半の巻き返しを図るチームもあるでしょう。そんなとき、手っ取り早いのは外国籍選手の入れ替えです。現在、在籍している外国籍選手が期待通りの働きをしない、あるいはチームの戦術に合わない、あるいはチーム不振の原因を外国籍選手に責任転嫁、など理由は色々あるでしょうが、このトランスファーウィンドウ期間中にMリーグを去る選手も1人、2人ではないはず。

そんな中、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLの公式アプリであるShoot!が「トランスファーウィンドウで退団しそうな外国籍選手5名」という見出しの記事を掲載しています。こんな記事をリーグ運営者が公式アプリに掲載するのはどうなの?とは思いますが、分析は至って客観的に行われているので、その記事の内容をかいつまんで紹介します。

「トランスファーウィンドウで退団しそうな外国籍選手5名」
1. コッシ・アデトゥ(ヌグリスンビラン)-26歳/FW/ガーナ
 この選手は今季ここまでわずか1ゴールしか挙げておらず、快進撃を続けるヌグリスンビランは、アタッカーのこの選手ではなく、ディフェンダーながらチームの得点王エラルド・グロンを中心とするチームになっている。
 チームサポーターからこの選手の名が挙げることも少なくなっている。さらに、直近のJDT戦でも、キーパーと1対1となった得点機を逃すなど、この選手がチームに必要かどうかの議論は止まらない。
*ボラセパマレーシアJP評
JDT戦では0-0で試合終盤まで粘ったヌグリスンビランが、このコッシ選手が試合終了間際に訪れた絶好の得点機を逃した後、ロスタイムに失点してJDTに敗れています。王者JDTとの引き分けていれば、無敗記録が続くだけでなく、リーグ上位も狙える可能性が高くなっただけにその失望も大きかったといえます。開幕前は北キプロスリーグでは28試合で26ゴールを挙げたストライカーという触れ込みでしたが、その片鱗を見せることなく、チームを去る可能性があります)

2. デニス・ブシェニング(クダ)-31歳/FW/タイ
 この選手は開幕から2試合出場した後、アキレス腱負傷による手術を受け、完治6ヶ月の診断を受けている。現在の苦しいチーム事情を考えると、この選手をクダが契約し続ける利点はない。さらに昨季はMリーグ2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドでプレーし、かつてはクダでもプレー経験があるたサンドロ・ダ・シルヴァの獲得が噂され、またアイディル・シャリン監督もこのブシェニングの処遇について経営陣と話し合う予定があることを明らかにしていることから、2季連続リーグ2位のチームにこの選手が戻ることはなさそうだ。
*ボラセパマレーシアJP評
 Mリーグ3季目のブシェニング選手は、クパー・シャーマン、チェチェ・キプレの両FWが同じMリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌに移籍した穴を埋める期待がされていましたが、完治6ヶ月ではリーグも終わってしまいますので、残留は難しそうです。

3. ケヴィン・クベンバ(KLシティ)-29歳/FW/コンゴ共和国
 外国籍FWの獲得に関して言えば、近年のKLシティは最も失敗しているクラブと言える。ボヤン・ホダック監督はこの選手に何度も機会を与え続けているが、それに応えることはできておらず、また今季は未だ1ゴールしか挙げられておらず、チームが他のフォワードに頼らなければならない状況を考えると、今後の残留はKLシティの財政状況次第となるだろう。
*ボラセパマレーシアJP評
 昨季は前年トレンガヌでプレーしたドミニク・ダ・シルヴァを獲得したものの、6試合で3ゴールしか挙げられなかったことからシーズン半ばで契約解除したKLシティでしたが、代わりに獲得したキリアン・ヌワブエズが1試合出場しただけで膝前十字靱帯ACL損傷、その後のシーズンを棒に振るなどフォワード獲得がことごとく失敗しています。また給料遅配が明らかになっているクラブに、クベンバ選手に代わる選手を獲得する資金があるかどうかも不明です。

4. マフムード・ザアタラ(スリ・パハン)-31歳/FW/レバノン
 FAカップのFAM-MSNプロジェクト戦では2ゴールを挙げているものの、リーグ戦はここまでわずか1ゴール、しかもそれがPKでは残留が難しいだろう。
*ボラセパマレーシアJP評
 スーパーリーグは外国籍選手5名(内アジア枠1名、アセアン東南アジア枠1名)の登録が可能な中、GKママドゥ・サマサ(マリ)が在籍するスリ・パハンは、残る4名のフィールドプレーヤーに求められるものは大きく、元ヨルダン代表とは言え、2勝1分4敗という今季のチーム成績を考えると、その期待に応えられていないザアタラ選手は厳しい立場にいます。

5. フランシス・コネ(サラワク・ユナイテッド)-31歳/FW/トーゴ
 外国籍フォワードとしては期待外れに終わっているこの選手は、FAカップも含めると今季は10試合で3ゴールを挙げているものの、その内2ゴールはPKであり、それにはFAカップで3部のクラブを相手にあげたものも含まれている。
 今季Mリーグ3季目ながら、KL、ヌグリスンビランといずれも1シーズンで退団しているだけに、サラワク・ユナイテッドでのプレー期間も残り少なくなっている可能性がある。
*ボラセパマレーシアJP評
 当時2部プレミアリーグにいたKLで2020年シーズンにプレーした際にはチーム最多の7ゴールを挙げ、クラブの1部昇格に貢献し、昨季プレーしたヌグリスンビランでも出場8試合で5ゴールを挙げ、やはりプレミアリーグから1部スーパーリーグへの昇格に貢献しているコネ選手。プレミアリーグの実績は悪くないものの、そこから読み取れるのは、コネ選手はプレミアリーグでは通用しても、スーパーリーグでは通用しない選手ということかも知れません。

5月17日のニュース
東南アジア競技大会グループステージ最終節-マレーシアはカンボジアと引き分けで準決勝はベトナムと対戦(ハイライト映像あり)

東南アジア競技大会グループステージ最終節-マレーシアはカンボジアと引き分けで準決勝はベトナムと対戦(ハイライト映像あり)

うーん。痛いというには痛すぎる引き分け。

マレーシアU23代表は第4節を終えて2勝1分で勝点7と、2勝1敗のタイを抑えてグループステージB組1位となり、既に準決勝進出を決めています。さらに今日のカンボジア戦に勝てば、この試合の後に行われるラオス対タイの結果にかかわらず、B組1位が確定します。

というわけで何としても勝ちたい試合ながら、ここまでフル出場してきた選手に少しでも休養を与えたいマレーシアのブラッド・マロニー監督は、FWハディ・ファイヤッド(J3アスルクラロ沼津)、MFアズファル・フィクリ(トレンガヌII)、DFウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)、FWアイマン・アフィル(クダ)を今大会初めて先発に起用、また初戦のタイ戦で途中退場していたDFアザム・アズミ、DFハイリ・ハキム(いずれもトレンガヌ)が2試合ぶりに先発に復帰するなど、第4節のシンガポール戦の先発から6名を入れ替えています。

今日の相手はここまで1勝2敗と既に準決勝進出の望みが立たれているカンボジアです。本田圭佑実質監督もベンチ入りしているカンボジアは、前節第4節ではタイに0-4と大敗してることもあり、メンバーを入れ替えたマレーシアでも組みしやすい相手と考えられていました。

しかし試合が始まると、引き気味に守るカンボジアに対して、チャンスをつくこともできないマレーシアはあっという間に手詰まりになってしまいます。個の力で崩すでもなく、精度の低いロングボールを蹴り込む戦術では埒が開かず、攻撃については明らかにアイディアが不足しています。このまま両チーム無得点で前半終了かと思われたロスタイムに、自陣ペナルティエリア内でDFクェンティン・チェン(スランゴール)が痛恨のハンド。これで得たPKをチャンチャヴ・チュンが蹴り込んで、カンボジアが1-0とリードして前半が終わります。

この試合で引き分け以下なら、B組2位となり、準決勝では昨日終了したグループステージA組1位で優勝候補の開催国ベトナムとの対戦が待ち受ける中、後半開始早々の51分に相手ペナルティーエリア内でシャフィク・イスマイル(トレンガヌ)が倒されたマレーシアはPKを獲得。これをハディ・ファイヤッドが決めて、マレーシアがついに同点に追いつきます。

準決勝ではベトナムとの対戦を避けたいでマロニー監督は、ルクマン・ハキム(KVコルトレイク)、シャヒル・バシャー(スランゴール)、ファイズ・アメル(スランゴール2)とアタッカーを投入して逆転を目指しましたが、60分にはDFラインと裏へのパスに抜け出したキー・リナがマレーシアDFとGKをかわしてゴール!再びカンボジアがリードを奪います。

攻め続けながら、ゴールに至らないマレーシアは67分、ルクマン・ハキムのパスを受けたハディ・ファイヤッドがゴール前の混戦からシュートを決め、マレーシアは再び同点に追いつきます。

マロニー監督は、さらにダニアル・アスリ(スランゴール)、ニック・アキフ(トレンガヌ)の両FWを投入するなど攻撃のカードを切りますが、試合はこのまま終了。この試合の後の試合では、ラオスが大健闘したものの、タイがラオスのオウンゴールで挙げた1点で逃げ切っています。この結果、タイはマレーシアを抜いてB組1位となり、準決勝はA組2位のインドネシアと、またB組2位となったマレーシアはA組1位のベトナムと対戦することになってしまいました。

タイに0-5で敗れたシンガポールと2-2の引き分けに続き、やはりタイに0-4で敗れたカンボジアとも2-2と、いずれもタイが圧勝した相手に何とか引き分けたマレーシア。どちらかに勝っていれば…。しかし、勝利したタイ戦も相手が退場で1人減った状況だったことを考えると、B組2位は順当な順位と言えるかもしれません。2日間の休養を挟んで迎える準決勝では、A代表は3連敗中のベトナムとの対戦が決まりました。U23代表がA代表の仇討ちをできるのかに注目しましょう。

東南アジア競技大会2021年大会
グループステージB組 第5節(最終節)
5月16日(月)
ティエンチュオン・スタジアム(ナムディン-ベトナム)
マレーシア 2-2 カンボジア
⚽️マレーシア:ハディ・ファイヤッド2(51分PK、67分)
⚽️カンボジア:チャンチャヴ・チュン(45+1分PK)、キー・リナ(60分)
🟨マレーシア(0)
🟨カンボジア(0)
(下はマレーシアU23代表の先発XIと、この試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)

東南アジア競技大会2021年大会
グループステージB組 第5節(最終節)
5月16日(月)
ティエンチュオン・スタジアム(ナムディン-ベトナム)
ラオス 0-1 タイ
⚽️タイ:アト・ヴィエンカーム(17分OG)
🟨ラオス(1):CHONY WENPASERTH
🟨タイ(2):ジャキット・パラポン、ナラコーン・ノームチャンサクル

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージB組 最終順位

チーム得失差勝点
1*タイ430112489
2*マレーシア42209638
3シンガポール412159-45
4カンボジア411269-34
5ラオス4013410-60
1位タイと2位マレーシアが準決勝進出

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージA組 最終順位

チーム得失差勝点
1*ベトナム431060610
2*インドネシア430111569
3ミャンマー320178-16
4フィリピン411267-14
5東ティモール4004313-100
1位ベトナムと2位インドネシアが準決勝進出

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージ日程と結果

5月6日(金)
フィリピン 4-0 東ティモール、ベトナム 3-0 インドネシア
5月7日(土)
ラオス 2-2 シンガポール、タイ 1-2 マレーシア
5月8日(日)
東ティモール 2-3 ミャンマー、ベトナム 0-0 フィリピン
5月9日(月)
ラオス 1-4 カンボジア、シンガポール 5-0 タイ
5月10日(火)
ミャンマー 3-2フィリピン、インドネシア 4-1 東ティモール
5月11日(水)
カンボジア 0-1 シンガポール、マレーシア 3-1 ラオス
5月13日(金)
フィリピン 0-4 インドネシア、ミャンマー 0-1 ベトナム
5月14日(土)
シンガポール 2-2 マレーシア、タイ 4-0 カンボジア
5月15日(日)
インドネシア 3-1ミャンマー、東ティモール 0-2 ベトナム
5月16日(月)
マレーシア 2-2 カンボジア、ラオス 0-1 タイ

東南アジア競技大会2021年大会 ノックアウトステージ日程

5月19日(木)
準決勝
ベトナム対マレーシア(午後8時キックオフ)
タイ対インドネシア(午後11時キックオフ)
5月22日(日)
3位決定戦(午後8時キックオフ)
決勝(午後11時キックオフ)
*時間はいずれもマレーシア時間

5月15日のニュース 東南アジア競技大会グループステージ第4節-マレーシアはシンガポールと引き分けるも準決勝進出決定(ハイライト映像あり)

来月6月にはマレーシアも出場して最終予選が行われるAFC選手権アジアカップ2023年大会ですが、開催国の中国が国内の新型コロナ感染か管を理由に開催権を返上したというニュースが入ってきました。24カ国が出場し、来年6月16日から7月16日まで中国国内の10都市で開催が予定されていた大会の代替開催地を探すのは容易ではなさそうです。予定通り来年開催となるのか、新たな開催国に準備期間を与えるために1年延期されるのか、AFCはどのような判断を下すのでしょうか。

東南アジア競技大会グループステージ第4節-マレーシアはシンガポールと引き分けるも準決勝進出決定

永遠のライバル、シンガポールはやはり手強い。これがホントにタイに0-5 で敗れたチームなのか。

タイ、ラオスに連勝し、グループステージB組首位で迎えた第3節。この試合に勝利すれば準決勝進出が確定するマレーシアU23代表のブラッド・マロニー監督は、前節のラオス戦の先発XIからはジクリ・カリリ(スランゴール)をアズリン・アフィク(スランゴール)に入れ替えた以外は同じメンバーを起用し、この試合に臨みました。

試合は開始4分にシンガポールGKのパスをシャヒル・バシャーがインターセプトし、それをムカイリ・アジマルがゴール前へ。走り込んできたダニアル・アスリがシンガポールDFと交錯したものの、そこぼれ球をルクマン・ハキム(KVコルトレイク)が押し込んでマレーシアが先制する理想的な展開でしたが、その直後の7分にはペナルティエリア近くでもたつくマレーシアDFのボールを奪ったシンガポールがシャー・シャヒランのゴールですぐさま同点とします。

その後は両チームとも一進一退を繰り返すなから、いずれもゴール前まではボールを運ぶものの得点には至らず、前半は1-1のまま終了します。マレーシアU23代表は、前半は良いところがなかったシャヒル・バシャー、ダニアル・アスリ(いずれもスランゴー)のFWコンビに代えて、後半開始時にはハディ・ファイヤッド(アスルクラロ沼津)とアズファル・フィクリ(トレンガヌII)を起用して勝ち越しを狙います。

しかし後半最初のゴールはマレーシアの先制点に絡むインターセプトをされたハリス・スチュアートが得点します。78分に得たフリーキックはゴール前へ、これにハリス・スチュアートが合わせてシュート。GKアズリ・アブドル・ガニ(KLシティ)がこれを一旦は止めたものの、マレーシアの選手がいわゆるボールウォッチングの状態の中、そのこぼれ球を再びハリス・スチュアートが押し込んで逆転します。

この試合に負ければ準決勝進出も危うくなるマレーシアは、プレーが荒くなる悪い癖を見せ、イエローを何枚かもらいながらも、82分にはニック・アキフ(トレンガヌ)のコーナーキックをファイズ・アメル(スランゴール2)が頭で合わせて同点に追いつきます。

その後は両チームとも得点できず、試合はこのまま終了し、コーズウェイダービーは引き分けに終わりました。マレーシアは2勝1分でB組首位を堅持し、最終節では本田圭佑氏が実質監督のカンボジアと対戦します。

なおこの試合の後に行われた試合でタイがカンボジアを破ったため、最終節の結果にかかわらず、マレーシアの準決勝進出が決まっています。

東南アジア競技大会2021年大会
グループステージB組 第3節
5月14日(土)
ティエンチュオン・スタジアム(ナムディン-ベトナム)
シンガポール 2-2 マレーシア
⚽️シンガポール:シャー・シャヒラン(7分)、ファイズ・アメル(82分)
⚽️マレーシア:ルクマン・ハキム(4分)、ハリス・ステュアート(78分)
🟨シンガポール(2):ジャレッド・ギャラガー、サイフラー・アクバル
🟨マレーシア(5):ハディ・ファイヤッド、ムカイリ・アジマル、シャフィク・イスマイル、ニック・アキフ、クェンティン・チェン
(下はマレーシアU23代表とシンガポールU23代表の先発XIと、この試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)

東南アジア競技大会2021年大会
グループステージB組 第3節
5月14日(土)
ティエンチュオン・スタジアム(ナムディン-ベトナム)
タイ 4-0カンボジア
⚽️タイ:チャナパット・ブアパン(4分)、コラウィット・ターサー(31分)、ウォーラチット・カニッシーバンペン(41分)、パトリック・グスタフソン(72分)
🟨タイ(0)
🟨カンボジア(0)

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージB組 順位表(第4節終了時)

チーム得失差勝点
1マレーシア32107437
2タイ320111476
3シンガポール412159-45
4カンボジア310247-33
5ラオス301249-50

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージA組 順位表(第3節終了時)

チーム得失差勝点
1ベトナム32104047
2インドネシア32018446
3ミャンマー32014316
4フィリピン411267-13
5東ティモール3003311-80

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージ日程と結果

5月6日(金)
フィリピン 4-0 東ティモール、ベトナム 3-0 インドネシア
5月7日(土)
ラオス 2-2 シンガポール、タイ 1-2 マレーシア
5月8日(日)
東ティモール 2-3 ミャンマー、ベトナム 0-0 フィリピン
5月9日(月)
ラオス 1-4 カンボジア、シンガポール 5-0 タイ
5月10日(火)
ミャンマー 3-2フィリピン、インドネシア 4-1 東ティモール
5月11日(水)
カンボジア 0-1 シンガポール、マレーシア 3-1 ラオス
5月13日(金)
フィリピン 0-4 インドネシア、ミャンマー 0-1 ベトナム
5月14日(土)
シンガポール 2-2 マレーシア、タイ 4-0 カンボジア
5月15日(日)
インドネシア対ミャンマー、東ティモール対ベトナム
5月16日(月)
マレーシア対カンボジア、ラオス対タイ

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第7節結果とハイライト映像

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第7節が5月7日から5月11日にかけて開催されました。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年5月7日(土)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT II 5-1 PDRM
⚽️JDT:ビエンベニード・マラニョン2(47分、89分)、シャマー・クティ・アッバ(55分)、フェルナンド・ロドリゲス(67分)、ガブリエル・ニステルローイ(69分)
⚽️PDRM:マルティン・アダメック(72分)
🟨JDT(1):アイサル・ハディ
🟨PDRM(1):サイフル・ハスノル・ラフィ
MOM:シャマー・クティ・アッバ(JDT II)

2022年5月7日(土)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 0-2 クチンシティ
⚽️クチンシティ:ファイズ・ワン・スライマン(24分)、アミル・アムリ・サレー(90+4分)
🟨UITM(2):レンディ・リニン、アフザル・アクバル
🟨クチンシティ(0):アブ・カマラ、イルファン・シャズミン・ワハブ
MOM:マズワンディ・ゼカリア(クチンシティ)
 クチンシティの谷川由来選手は先発して、フル出場しています。

2022年5月8日(日)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
トレンガヌII 0-1 クランタン
⚽️クランタン:ヌルシャミル・アブドル・ガニ(20分)
🟨トレンガヌ(3):アキル・イルファウディン、フィルダウス・ルスディ、サムスル・イクラン・ダウド
🟨クランタン(1):アリプ・アミルディン
🟥トレンガヌ(1):アルグジム・レゾヴィッチ
MOM:ミオル・ダニ・アルミン・ミオル・アリフェン(クランタン)

2022年5月9日(月)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 1-1 クランタン・ユナイテッド
⚽️スランゴール:アブドル・ラーマン・ダウド(8分)
⚽️クランタン:アリフ・ナジミ(78分)
🟨スランゴール(4):アキル・ファドリ、リッチモンド・アンクラ
🟨クランタン(0)アキフ・アフィジ・ラムリ
MOM:アブドル・ラーマン・ダウド(スランゴール2)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平と本山雅志両選手は先発し、深井選手はフル出場、本山選手は79分に途中交代しています。

2022年5月11日(水)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
FAM-MSNプロジェクト 0-1 ペラ
⚽️ペラ:フィルダウス・サイユディ(63分)
🟨FAM(1):アミルル・アクマル
🟨ペラ(0):ハキミ・マット・イサ、ナズミ・アフマド、フィルダウス・サイユディ
🟥ペラ(1):ナズミ・アフマド(イエロー2枚目)
MOM:フィルダウス・サイユディ(ペラ)

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第7節終了時)

チーム得失差勝点
1JDT76011871118
2KEL7601145918
3KLU741298113
4KCH5311116510
5TRG631273410
6SEL62317439
7PDRM72141017-77
8FAM6015210-81
9UITM6006212-100
10PRK7205816-8*-3
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRG-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第7節終了時)

ゴール数選手名所属
16ンジョク・ジェイコブKLU
6フェルナンド・ロドリゲスJDT
6マルティン・アダメックPDRM
45ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
53ニクソン・ギリェルメKEL
3ニック・シャリフ・ハセフィSEL
3ムサ・シディベJDT
3ジョーダン・ミンターTRG
3アブ・カマラKCH
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRG-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第8節結果とハイライト映像

Mリーグ1部スーパーリーグは5月10日から11日まで第8節の4試合が行われています。前節同様、現在ベトナムで開催中の東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場しているマレーシアU23代表に多くの選手が招集されているスランゴールとトレンガヌは、今節から第9節までの試合が6月以降に延期されています。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより

2022年5月10日(火)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 3-2 ペナン
⚽️KLシティ:J・パルティバン(43分)、ロメル・モラレス(55分)、ザフリ・ヤハヤ(78分)
⚽️ペナン:エンドリック(80分PK)、ヒラル・エル=ヘルウェ(87分)
🟨KLシティ(2):ザフリ・ヤハヤ、ジャンカルロ・ガリフオッコ
🟨ペナン(1):ラフィウディン・ロディン
MOM:ザフリ・ヤハヤ(KLシティ)
 3-0とリードし、楽勝かと思われましたが、最後は1点差まで詰め寄られた今日の試合は、不安定な今季のKLシティを象徴するような試合展開でした。
 一方のペナンは、トマス・トゥルチャ監督更迭後の最初の試合でしたが、マンズール・アズウィラ監督代行は今季初勝利を飾れないどころか、降格圏内のさらに深いところまで沈んでしまいました。

2022年5月10日(火)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 3-3 クダ
⚽️PJシティ:ダレン・ロック(29分)、マハリ・ジャスリ(77分)、カイリル・ムハイミーン(83分)
⚽️クダ:ロナルド・ンガ3(22分、32分、65分)
🟨PJシティ(3):ラフィ・ナグールガニ、ダレン・ロック、サラモン・ラジ
🟨クダ(1):デシ・マルセル
MOM:ロナルド・ンガ(クダ)

 代表FWを争うダレン・ロック(PJシティ)とシャフィク・アフマド(クダ)のマッチアップということで、この試合はスタジムで観戦しました。
 過去3試合でそれぞれ8失点のクダと7失点のPJシティの対戦は、大味な試合が予想されましたが、20分にロナルド・ンガのゴールでクダが先制すると、すかさず29分にはダレン・ロックが同点ゴールを決めるなど派手な試合になりそうな予感は高まります。
 この試合に勝てば単独首位に浮上するクダは、32分、65分とゴールを決めたロナルド・ンガがハットトリックを達成し、流石にこのまま逃げ切るかと思いきや、PJシティのP・マニアム監督の選手起用が当たりました。いずれも途中出場のマハリ・ジャスリとカイリル・ムハイミーンがそれぞれゴールを決め、あわや3連敗というところをベテラン2人の活躍でPJシティが引き分けに持ち込んでいます。
 クダは逆転負けした前節のマラッカ・ユナイテッド戦同様、75分以降に2失点と終盤の失点が響いて痛い引き分けとなりました。なおクダの17失点(8試合)はリーグ最多で、昨季の28失点(22試合)を考えると、DF陣立て直しが急務です。一方のPJシティはベテラン2人の活躍で
 個人的に注目したダレン・ロックは、チームの先制点は決めたものの、試合では孤立する場面が多かったこともあり、見せ場はほとんどなく、運動量が持ち味のシャフィク・アフマドも太ももを痛めているのか動きが悪く、また試合中は足を引き摺る場面もあり、結局、途中交代となっています。

2022年5月11日(水)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
スリ・パハン 1-2 サラワク・ユナイテッド
⚽️スリ・パハン:マヌエル・イダルゴ(45+3分)
⚽️サラワク:ヌル・シャミー・イズアン(55分)、ウチェ・アグバ(73分PK)
🟨サラワク(3):アスリ・チュチュ、ボリス・コック、ノーマン・アンクン
🟨スリ・パハン(0)
🟥スリ・パハン(1):ムスリム・アフマド
MOM:マヌエル・イダルゴ(スリ・パハン)

 前節でKLシティに勝利し、今節は今季1勝のサラワク・ユナイテッドをホームに迎えたスリ・パハンは、好調を維持したいところでしたが、40分にムスリム・アフマドが一発レッドで退場となり、苦しい展開となりました。それでもMFマヌエル・イダルゴが好機を何度も演出しますが、得点には至りません。そんな中、前半終了間際に自分でシュートを放ってゴールを決めたマヌエル・イダルゴが文字通り、孤軍奮闘し、スリ・パハンが1-0とリードして前半を終えます。
 後半に入るとギアを上げたサラワク・ユナイテッドがゴールに迫り、ついに55分にはヌル・シャミー・イズアンがスリ・パハンのディフェンダーをかわしてゴールを決め同点。さらに73分にはスリ・パハンのアシャル・アル=アフィズが自陣ペナルティエリア内で、サラワク・ユナイテッドのゴピナタン・ラマチャンドラを倒してPKを献上。これをウチェ・アグバが決めて、サラワク・ユナイテッドが逆転します。サラワク・ユナイテッドはその後も何度か追加点チャンスがあったものの、それを生かせず。最小得点差での勝利で今季2勝目を挙げています。

2022年5月11日(水)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 0-1 JDT
⚽️JDT:フェルナンド・フォレスティエリ(90+10分)
🟨ヌグリスンビラン(3):ザクアン・アドハ、シャイハン・ハズミ、クザイミ・ピー
🟨JDT(4):マシュー・デイヴィーズ、ナタニエル・シオ、シャールル・サアド、アフィク・ファザイル
🟥ヌグリスンビラン:マテウス・アウヴェス*試合終了後に退場
MOM:シャイハン・ハズミ(ヌグリスンビラン)

 今季開幕前に、第8節のこのカードが首位攻防戦になるとは誰も予想しなかったでしょう。リーグ8連覇中の王者JDTは、ACL出場のため、今季はまだ4試合しかしていませんが、4戦全勝で勝点12を挙げ、一方のヌグリスンビランは1部昇格初年度ながら、ここまでの6試合を4勝2敗と負けなしの快進撃でやはり勝点14を挙げて首位を走っています。リーグ首位のヌグリスンビランが2位JDTをホームに迎えたこの試合は、前半戦の大一番となりました。
 この重要な試合で、DF陣の要でもありチーム得点王でもあるDFエラルド・グロンをケガで欠くヌグリスンビランのK・デヴァン監督がこの試合で選択したのは、ホームにもかかわらず選手を自陣に張り付ける超守備的布陣でした。しかし、この戦術が功を奏し、またこの試合のMOMにも選ばれているヌグリスンビランGKシャイハン・ハズミの好セーブもあり、JDTは得点を挙げることができません。
 さらにはヌグリスンビランのあからさまな時間稼ぎの行為も見られる中、試合はこのまま引き分けかと思われましたが、ロスタイムが10分と異例の長さで表示されました。そしてテレビの画面では明らかに10分以上のロスタイムがとられ、スタジアムもざわつき始めたその時でした。ラヴェル・コービン=オンのスローインを受けたフェルナンド・フォレスティエリがペナルティエリアの外から放ったシュートがシャイハン・ハズミの伸ばした指先をかすめてゴール!文字通り最後のワンプレーでJDTが首位攻防戦を制しています。
 なお、この試合の終了後、主審に激しく抗議したヌグリスンビランのマテウス・アウヴェスがレッドカードを出されています。
 大きな試合中断がなかったにもかかわらず10分のロスタイムが取られてことは異例で、マテウス・アウヴェスはこれについて激しく抗議したようですが、上でも書いたようにヌグリスンビランは、試合中、明らかな遅延行為を繰り返しており、そこは自業自得では、という印象でした。

今節予定されていたマラッカ・ユナイテッド対スランゴール、サバ対トレンガヌの試合は6月下旬に延期されています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第8節終了時)

チーム勝点
1JDT55001311215
2NSE7421117413
3KDA84041317-413
4SAB640294512
5KLC83141415-110
6SEL522112938
7PJC72231113-28
8PHG7214911-27
9MLU621368-27
10SWU8215715-87
11TRG42025506
12PEN7034712-53
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRG-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第8節終了時)

ゴール数選手名所属
17ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
7ロナルド・ンガKDA
36カイオンSEL
45エラルド・グロンNSE
5ダレン・ロックPJC
64フェルナンド・フォレスティエリJDT
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRG-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド