8月16日のニュース<br>アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝-チケットが売れない!<br>アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝-ベトナム戦6戦未勝利のタン暫定監督は自身の記録ストップを目指す<br>ジョホールのCOOがACLEの外国籍選手無制限を批判

アセアン選手権「ヒュンダイカップ」の準決勝1stのシンガポール対タイ戦が昨日8月15日にシンガポールで行われています。2012年大会以来14年ぶりの決勝進出を目指すFIFAランキング148位のシンガポールは、同94位のタイに最後に勝利したのもこの大会の決勝1stレグで、それ以降の対戦成績は0勝11敗8得点27失点です。

グループステージ最終戦のインドネシア戦を警告累積で欠場した仲村京雅選手も先発に復帰しましたが、タイがティーラサック・ポーイピマイ(タイ1部ポートFC)の2ゴールで前半にリードを奪うと、そのまま3−1と先勝しています。昨年6月に前任の小倉勉監督の後を引き継いだ35歳のギャヴィン・リー監督は、インドネシアやベトナムを相手に就任以来8試合無敗を続けていましたが、9戦目で初黒星となりました。

アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝-チケットが売れない!

本日8月16日にクアラルンプールで行われるアセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝マレーシア対ベトナム戦のチケットが売れていません。

昨日のこのブログでも取り上げた通り、マレーシアサッカー協会(FAM)は、グループステージでは30リンギ(およそ1200円)だった一般席のチケット価格を、準決勝では50リンギ(およそ2000円)に値上げしています。

この価格変更にはSNS上で批判の声が挙がっていましたが、FAMの公式SNSでは、昨日8月15日の時点でチケット販売枚数が、わずか3563枚にとどまっていると発表しています。(その後、昨日の午後10時の時点では5219枚との追加発表あり)

今回のヒュンダイカップでは、ラオス戦とフィリピン戦がクアラルンプールで行われ、いずれもチケットは前日までに完売していました。

今回のチケット価格では、グループステージでは設定されていなかったグランドスタンド(メインスタンド)席とVIP席が新たに設けられ、それぞれ70リンギと100リンギット(それぞれおよそ2700円と3900円)と設定されています。FAMは大会の組織運営費、運営上の費用、警備費、会場管理費、さらに大会の技術的要件にかかる費用などが考慮されたためだという説明を公式に発表しています。

この状況について、英字紙ニューストレイトタイムズの取材に答えたタン・チェンホーマレーシア代表暫定監督は、チケットの売り上げについてはさほど心配していないとしています。

「サポーターは、我々が最高のパフォーマンスを発揮するための自信とモチベーションを与えてくれる。我々には本当に、ファンがスタジアムに来て応援してくれることが必要だ」

「サポーターは我々のチームの精神そのものだ。家族やファンからのサポートが、我々にさらなるモチベーションを与えてくれる。チームを応援するサポーターでスタジアムが埋め尽くされると確信しています」と語ったといことです。


アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝-ベトナム戦6戦未勝利のタン暫定監督は自身の記録ストップを目指す

本日のマレーシア対ベトナム戦を前に、試合前会見が行われています。

タン・チェンホーマレーシア代表暫定監督は、自身の記録としてベトナムと過去6度の対戦で未勝利あることから、この準決勝1stレグでその忌まわしい記録を終わらせたいと話しています。

「ベトナム戦では良い記録が残っていないことは理解している。以前に監督としてベトナムと対戦した際には、ベトナムはパク・ハンソ監督(現タイ2部カンチャナブリパワー監督)のもとで素晴らしいチームを作り上げており、マレーシアは勝つことができなかった。」

「今大会では帰化選手数名でチームが強化されていることも知っている。現在も14番をつけているキャプテンのグエン・クアン・ハイは素晴らしい司令塔として、展開力もある強力な攻撃陣を率いていることも知っているので、それに対する策を講じたい。」

「この準決勝という舞台は、特に代表の主力ではない若い選手にとっては特にレベルアップを図ることができる重要な機会である。今回のような重要な試合では全ての選手に出場機会を与えることはできないが、試合に出る選手たちは集中力と自信を持って試合に臨んでほしい」と述べたタン暫定監督は、ダリル・シャム、イブラヒム・マヌシ、ザイド・エル・バシャール(いずれもジョホールU23)の名を挙げていました。

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一方、ベトナムのキム・サンシク監督は試合前会見の席上で、マレーシアに対しては何の遺恨もないと話し、新しい気持ちで試合に臨みたいとしています。

マレーシアとベトナムは2027アジア杯予選では同組で、2025年6月にマレーシアのブキ・ジャリル国立競技場(当時、現TM国立競技場)で対戦した際には、ジョアン・フィゲイレド、ロドリゴ・オルガドらのゴールで4-0と圧勝していました。しかし、その後、フィゲイレド、オルガド両選手を含めてこの試合に出場した7名のマレーシア代表選手の国籍偽装が発覚、AFCはこの試合の結果をベトナムの3−0とする裁定を下しました。

過去の記録には興味がない、と話したキム監督はチームの目的は明確で、選手たちはそれを成し遂げるための強い意欲を持っている。それが試合でお見せできるだろう、と話しています。

また会見に同席したブラジル出身の帰化選手グエン・スアン・ソン(ラファエルソン、元仙台)もキム監督同様、自分のやるべきことをやるだでけ、勝利を持ってベトナムに戻りたいと述べています。

また複数の主力選手を欠くマレーシアが弱い相手だとは思わないとも話し、中盤と両ウィングは良い選手が揃っていると述べたグエン・スアン・ソン選手は、マレーシアにちて考えるのではなく、自分たちの準備をしっかりして試合に臨みたいとも話しています。

直近のFIFAランキング136位のマレーシアと同99位のベトナムは、1991年から25回対戦し、マレーシアの5勝3分17敗という記録が残っています。マレーシアが最後にベトナムに勝利したのは2014年のアセアン選手権(当時はアセアンサッカー連盟AFF選手権)の準決勝で、この時は4−2でマレーシアが勝利しています。


ジョホールのCOOがACLEの外国籍選手無制限を批判

ジョホール・ダルル・タクジム(ジョホール)のアリステア・エドワーズ最高執行責任者(COO)は、アジアサッカー連盟(AFC)がACLエリート(ACLE)で外国人選手の登録を無制限に認めていることについて批判していると、英字紙ニューストレイツタイムズが報じています。

マレーシア1部スーパーリーグは1チームの選手登録数の上限が30名ですが、エドワーズCOOは、ジョホールが1シーズンに35~37人にも達する選手団を編成し続けならないと述べています。これはジョホールがアジアの舞台で本気で戦うことを望んでいる以上、AFCが定める規定に適応せざるを得ないからだと説明しています。

AFCによるACLEでの外国人選手の登録無制限という規定は支持していないと話したエドワーズCOOは、ジョホールは国内大会に加え、アセアンクラブ選手権とACLEにも出場しており、複数の大会で長距離移動を繰り返しながら試合をこなさなければならないため、より層の厚いチーム編成が必要になると説明しています。

「ジョホールのこと、トゥンク・イスマイル・スルタン・イブラヒム殿下(ジョホールのオーナーでジョホール州摂政)のこと、そしてクラブに関わっている全員のことを知っているなら、我々がACLEで良い成績を残したいと考えていること明らかであり、そうであれば、我々はAFCの作った流れに従わなければならない。なぜなら、ルールを決めるのはAFCであり、我々はそれに従うしかないからだ。」

さらに同氏は、ジョホールのチーム作りは単に選手を大量に抱えることが目的なのではなく、複数の大会で競争力を維持する必要性を中心に行われていると付け加えています。

「我々はマレーシアを可能な限り最高の形で代表したいと思っています。そのためには、大規模なチームを抱えなければなりません。我々はアセアンクラブ選手権で戦い、ACLEでも戦っています。あらゆる大会に出場し、世界中を移動しています。ですから、大規模なチームが必要になるのだ」

エドワーズCOOはまた、ジョホールの規模を、単純に外国人選手の獲得に対するこだわりとして捉えるべきではないとも強調しています。ジョホールは外国人選手と並んで強力なマレーシア人選手の中核があり、全体としての選手層の厚さは、ますます過密化する試合日程に対応するために構築されていると説明しています。

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興味深い視点からの意見です。税金が高くて困る!といっている金持ちのようで、側から見ると何言ってんの?という感じです。マレーシアのためにクラブランキングポイントを稼いでくれているので、その点ではジョホールに心より感謝していますが…。

その一方で、他のクラブの有力選手を片っ端から引き抜き、トップチームで使わずにセカンドチームで起用したり、他のクラブで横流しでレンタル契約したりと、果たしてそれがマレーシアサッカーのためになっているのか、と思われる点もあります。スペインで生まれ育った選手をフィリピン籍としてアセアン枠登録で試合に起用している点も気になります。ジョホールでは活躍しながら、フィリピン代表に呼ばれることがない、いまだにキャップ0の選手がなぜフィリピン代表としてプレーしない(あるいはできない。もし起用すれば国籍偽装になってしまう?)理由も不明です。

マレーシアリーグ自体もFIFAが国籍偽装として処分した選手の「マレーシア人登録」を認めている程度なので、自分に火の粉が降りかからない限りは、正当に国籍が証明されてもされなくても関係ない、といったところでしょう。