4月20日のニュース<br>クダFCが未払い給料を完済し予定通り今季リーグに参加<br>クランタンDN FCには韓国出身のパク新監督が就任<br>MFLは今季導入のVARのテストをプレシーズンの8試合で実施<br>サッカー協会がプロ審判養成機関を発足

インドネシアの北スラウェシ州ルアン島にあるルアン山が17日夜に大規模噴火し、翌18日に東マレーシア(ボルネオ島)の空港を発着するほとんどの航空便が欠航となっています。  ルアン島はマレーシアからはおよそ800km離れていますが、航空機の運行に支障をきたす可能性がある火山灰雲がサバ州のコタ・キナバル飛行情報地域内で観測されたことから、今回の欠航となったということです。  
 また別の報道ではマレー半島と東マレーシア間の航空便の運行が正常化するまでに数週間かかる可能性があるとされており、5月10日に開幕するマレーシアスーパーリーグで東マレーシアに本拠地を持つサバFCとクチンシティFCの試合日程に影響が及ぶことも心配されます。

クダFCが未払い給料を完済し予定通り今季リーグに参加

昨季の給料未払い問題により今季のクラブライセンス取り消しの可能性もあったクダ・ダルル・アマンFC(クダFC)が、支払い期限となっていた4月20日を前に未払い分を完済したとマレーシアの通信社ブルナマが報じています。

未払い給料問題の解決が遅れ、今季2024/25シーズン開幕を前に勝点3剥奪と5万リンギ(およそ160万円)の罰金処分が科されていだクダFCですが、シャールル・サムスディンCEO代行は、トップチームの他、U23のクダFC B、U19のクダFC Cなど全てのチームとスタッフへの未払い給料が支払われたことを明らかにしています。

クランタンDN FCには韓国出身のパク新監督が就任

今季2024/25シーズンに臨むスーパーリーグの13クラブでは、ヌグリスンビランFCとクランタン・ダルル・ナイムFCの監督(クランタンDN FC)が決まっていませんでしたが、4月19日にクランタンDN FCは、韓国出身で元韓国代表のパク・ジェホン監督の就任を発表しています。マレーシアの通信社ブルナマによれば、46歳のパク監督は今年2月にクランタンDN FCとの契約に合意し、イスラム教の断食月ラマダン明けにはチームに合流する予定だったものの、様々な理由から現在まで発表されずにいたということです。なおパク監督は、今月23日にクランタンDN FCの本拠地があるクランタン州コタ・バル入りする予定だということです。

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パク監督のクランタンDN FC監督就任が発表されたことで、スーパーリーグ13チーム中12チームの監督が決定していますが、その出身は、マレーシア6名(スランゴールFC、サバFC、クダ・ダルル・アマンFC、PDRM FC、ペナンFC、ペラFC)、シンガポール2名(スリ・パハンFC、クチン・シティFC)、クロアチア2名(トレンガヌFC、KLシティFC)、アルゼンチン1名(ジョホール・ダルル・タジムFC)、韓国1名(クランタン・ダルル・ナイムFC)となっています。

MFLは今季導入のVARのテストをプレシーズンの8試合で実施

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、今季から導入されるビデオアシスタンレフリー(VAR)をプレシーズンとして行われる8試合で試験運用することを発表しています。

MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、この試験運用期間にVARの問題点を運営上の発見し、5月10日のリーグ開幕までに修正したいと話しています。またスチュアートCEOはMFLが所有するVAR機材は4セットであるとして、今季は1日あたり最大3試合開催とし、その3試合でVAR機材を使用し、1セットは予備の機材として確保する予定であることも明らかにしています。また東マレーシアを本拠地とするサバFCとクチン・シティFCが同時にホームで試合を開催する場合には、VARが運用されるのは1試合となると説明し、VARが採用されないリーグ戦もあると話しています。

またMFLは来季2025/26シーズンに向けて、追加で最低でも6セットのVAR機材を購入する予定があるということですが、今季のVAR機材購入に既に600万リンギ(およそ1億9000万円)を投資している他、その運用にも300万リンギ以上かかると説明しています。

なおMFLが発表しているVAR試験運用が行われる試合は以下の通りです。
1. KLシティFC対ヌグリスンビランFC(4月22日、KLフットボール・スタジアム)
2. クランタン・ダルル・ナイムFC対スリ・パハンFC(4月24日、スルタン・ムハンマド4世スタジアム)
3. ペラFC対クダ・ダルル・アマンFC(4月27日、ペラ・スタジアム)
4. PDRM FC対KLシティFC(4月27日、スラヤン・スタジアム)
5. スリ・パハンFC対トレンガヌFC(4月28日、テメルロー・スタジアム)
6. クダ・ダルル・アマンFC対ペナンFC(4月30日、ダルル・アマン・スタジアム)
7. トレンガヌFC対クランタン・ダルル・ナイムFC(5月3日スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム)
8. ペナンFC対ペラFC(5月4日、シティー・スタジアム)


サッカー協会がプロ審判養成機関を発足

マレーシアサッカー協会(FAM)は高い技術を持った審判を養成し、国際試合でも審判を務めることができる人材を育成するためのプロ審判養成期間を発足させたことを、公式サイトで発表しています。

FAMのS・シヴァスンドラム副会長は、女性3名を含む30名が一期生として入学し、2025年まで研修を受けると説明しています。「FAMが厳選した若く、将来性のある20歳から32歳までの一期生たちは、フィットネス、健康状態、審判技術、英語力などを9つのモジュールで学ぶ。またこの30名の中から5名はVARや、アシスタント・ビデオ・アシスタント・レフェリー(AVAR)やリプレイ・オペレーター(RO)となるための研修を受けるということです。

なおマレーシア国内には、既に資格を持つ22名のVARと20名のAVARがいるということです。