U17代表首脳陣と代表候補合宿参加者が発表-MLSクラブのアカデミー所属の選手も
マレーシアサッカー協会FAMは東南アジアサッカー連盟AFF U16選手権2022年大会とAFC U17アジアカップ2023年大会予選に出場するU17代表の監督およびコーチを発表しています。AFF U16選手権2022年大会は7月31日から8月13日まで、AFC U17アジアカップ予選は10月1日から9日まで、いずれもインドネシアで開催されます。
FAMとスポーツ青年省傘下の国家スポーツ評議会NSCが共同で運営するエリートアカデミーのモクタル・ダハルアカデミーAMDの前ヘッドコーチを務めたオスメラ・アマロ氏がU17代表の監督に就任したことも併せて発表され、オスメラ監督と6名のコーチからなる首脳陣は、パハン州ガムバンにあるモクタル・ダハリアカデミーで今月13日から26日まで行われる代表候補合宿から指導にあたるということです。
スランゴール州プタリンジャヤにあるFAM本部で行われた発表では、U17代表候補合宿に参加する37名も併せて発表されています。この37名は代表候補合宿を経て最終メンバー23名まで絞り込まれます。
記者会見の席上で、AFF U16選手権は準決勝、AFC U17アジアカップは本戦出場という目標を挙げたオスメラ監督はを挙げていますが、AFF U16選手権ではグループステージC組でオーストラリア、ミャンマー、カンボジアと同じC組に、AFC U17アジアカップ予選では開催国インドネシア、アラブ首長国連邦、パレスチナ、グアムと同じB組に入っており、いずれも厳しい戦いになりそうです。
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今回発表になったU17代表候補は大半がエリートアカデミーのAMD所属、それ以外はJDTのU16所属の選手が数名という構成ですが、その中に所属がアメリカMLSのニューヨーク・レッドブルズとなっているオン・ワイリーという選手がいました。検索してみるとアメリカ生まれでニューヨーク・レッドブルズのU15に所属するミッドフィルダーのようです。名前からすると父親がマレーシア人なのかも知れませんが、この年代でも帰化選手を積極的に獲得する動きが出ているのかもしれません。
キム監督がJDTオーナーのイスマイル殿下に職務縮小を再考を求める意見に疑問の声
JDTオーナーでジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下がクラブの日常業務から手を引き、自身の職務を縮小することを発表したことは、昨日のこのブログでも取り上げましたが、これについてマレーシア代表のキム・パンゴン監督が再考を求めるよう発言しています。
マレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookに掲載されたコメントの中でキム監督は「イスマイル殿下には決断内容を再考することを求めたい。もし殿下が国内サッカーから手を引くのであれば、マレーシアのサッカーにとって大きな損失となる。イスマイル殿下は止まるところを知らぬ愛情で、(JDTに関わってから)10年もかからない内にクラブを遥かな高みに押し上げた。現時点ではマラーシアのサッカー界はイスマイル殿下が必要である。」と述べています。
マレーシアにやってくる以前から、イスマイル殿下がマレーシアのサッカーに及ぼした大きな影響については十分理解していたとするキム監督は「イスマイル殿下のおかげで、JDTはアジア中で賞賛を得ただけでなく、Mリーグの水準を引き上げた。」と、この投稿はキム監督の口からイスマイル殿下への礼賛で溢れています。
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イスマイル殿下の功績は素晴らしく、現在のJDTは殿下がいなければ存在していないのも事実です。しかし代表チームの監督が、言わば1クラブのオーナーについてこれほど言及するしていることについては、多くのサッカーファンが違和感を感じているようです。これがFAMの公式Facebookに投稿されると、「イスマイル殿下の決断を尊重すべき」といったものから、「アジアカップ予選中の代表監督は試合以外のことに気を散らすべきではない。」と、トルクメニスタンに勝って勢いづいているチームに水を差すものだと言った指摘もあります。また「キム監督の個人的意見がなぜFAMの公式Facebookに投稿されるのか」、さらには「FAMがキム監督の口を借りて発言しているのではないか。」といったものから、「キム監督は正論を述べている。」と擁護するものまで、FAMの投稿には2000件を超えるコメントがついています。
現在開催中のアジアカップ2023年大会最終第3次予選に出場しているマレーシア代表のメンバー23名中13名がJDTの選手であり、もし今後JDTが弱体化すればキム監督自身の首筋が寒くなりかねないことからの発言かと邪推もできますが、実際には記者会見で尋ねられたことに対する回答をFAMがそれらしくまとめたもののようであり、キム監督自身が積極的に意見を述べたわけではない、というのがことの真相のようです。
クダは元タイ代表MFの加入を発表
Mリーグ1部スーパーリーグのクダは、クラブ公式Facebookで元タイ代表MFサンワット・デーミットがタイ1部バンコク・ユナイテッドから今季末までの期限付き移籍での加入を発表しています。
32歳のサンワット選手は、アキレス腱を痛めて今季の残り試合の出場が絶望となっているFWデニス・ブシェニングに代わって、アセアン東南アジア枠で登録されます。
サンワット選手は2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで大会のベストXIに選ばれた他、シンガポール1部のタンピネス・ローヴァーズなどでもプレー経験があり、昨季はラーチャブリーFCへ期限付き移籍し、リーグ戦とカップ戦合わせて18試合に先発しています。またサンワット選手は2018年のスズキカップでは大会XIに選ばれています。
なおサンワット選手はすでにチームに合流しており、昨日6月10日に行われたMリーグ2部ペラとの練習試合にも出場しています。