FAM役員選挙-ハミディン会長が再選を果たす
マレーシアサッカー協会FAMの第57回年次総会と2021年〜20 25年が任期となる役員選挙が3月13日に行われ、ハミディン・アミン現会長が対立候補が立たなかったことにより、無投票で会長職に再任されたことを、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。2018年にJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下に代わり就任したハミディン会長は、会長職2期目を迎えることになります。
2人の会長代理は現職のモハマド・ユソフ・マハディ氏に加え、新任となる前副会長のS・シヴァサンダラム氏がこちらも対立候補が立たなかったことで無投票で当選しています。なおS・シヴァサンダラム氏の前任でマレーシアホッケー協会会長でもある政治家のスバハン・カマルは再任を望まず・推薦を辞退していました。
また5名が推薦されていた4名の副会長職は、いずれも現職のロズマディ・イスマイル、モハマド・ジョハリ・モハマド・アユブ両氏に加え、現理事のモハマド・フィルダウス・モハメド氏、そして今回新たにサラワク州サッカー協会会長のポサ・マジャイス氏が当選した一方で、現職で前ケランタン州サッカー協会のアファンディ・ハムザ氏が落選しています。
10名の理事職はその内の2名が女性に限定されていることから8名の枠が争われ、4名の現職と4名の新人が当選しています。現職当選者はジェフリー・ロー、モハマド・ヒサムディン・ヤハヤ、クリストファー・ラジ・アララントゥ、モハマド・ダリ・ワヒドの4氏、また今回新たに当選したのはヌグリスンビラン州サッカー協会のN・サアラン副会長、スランゴール州サッカー協会のシャーリル・モクタル会長代理、ペラ州サッカー協会のアドリ・シャー・アフマド・ター前会長代理、サイド・ヤジド・サイド・オマル クアラルンプールサッカー協会会長代理の4氏で、サイド・ヤジド新理事は、決戦投票で現職で王立警察PDRMサッカー協会のカマルル・アリフィン・シャハル氏を破って当選しています。なお2名の女性理事はマレーシアネットボール協会会長でクダ州議会議員でもあるスラヤ・ヤアコブ氏とマラッカ州女子サッカーチームのマネージャーでマラ工科大学UITMのシティ・ファイドゥル・マイサラ・アブドゥラ氏は対立候補が立たず、無投票で再認されています。
*****
ハミディン会長は「我々はファン、政府、メディアそして出資者によって評価される立場にいる。言動ではなく行動が重要であることを理解して、4年間の任期に取り組んで欲しい。」と就任直後に新たな理事会メンバーに話したとされています。現場だけでなく運営側にもプロ意識を求めるハミディン会長の意思が理事会メンバーに伝わることを期待したいです。
ハミディンFAM会長は兼務するMFL会長職辞任を表明
2025年までの任期で再任されたマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は現在兼務しているマレーシアンフットボールリーグMFLの会長職を6月を目処に辞任することを表明しています。
英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、ハミディン会長はFAM会長職に専念し、代表チームの強化や、草の根レベルや女子サッカーの発展といったことに取り組みたいと会長再選後の記者会見で述べたということです。なお、この会長戦に先立ち、先週、ハミディン会長はマレーシアオリンピック協会により、今年11月にベトナムのハノイで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズのマレーシア選手団統括責任者に任命されています。
「MFL会長職は、国内リーグの今後の方向性を考える新たなリーダーに引き継ぐべきだと考えている。また予定している6月の退任前までには再興の手立てを示しておきたい。国内リーグのレベルアップのためにも、MFL会長職は兼務すべき職務ではないので、現在のFAM理事会野いずれのメンバーにもMFL会長職の兼務は認めない。」ともハミディン会長は話しています。
MFLはスタジアム外で集会を行ったサポーターに自粛を求める
Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、Mリーグの試合が行われたスタジアムの外に集まったサポーターに対し、そのような行動がむ観客を条件に開催されている現在のMリーグにとって不利益を与える可能性があるとして非難した上で、そのような行動の自粛を求めています。
MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOが指摘しているのは、Mリーグ1部スーパーリーグ第3節のスランゴールFC対クアラルンプールシティFC戦が開催されたスランゴール州プタリンジャのMPBJスタジアムの外にサポーターの一団が集まった件についてで、アブドル・ガニCEOは、このサポーターの行動が政府が求めているMリーグの無観客試合開催期間中の集会の禁止に明らかに違反しているだけでなく、このような行動はMFLと青年スポーツ省が現在、国家安全保障委員会に対して申請している有観客試合の再開のための努力を無にするものであると強い調子で非難しています。
MFLによる公式声明の中でアブドル・ガニCEOは「MFLはスタジアムの外で集会を行った一部のサポーターに対して非常に失望している。昨季からほぼ1年無観客で試合を開催したことを踏まえて、できるだけ早くMリーグの試合に観客を入れようと努力に水を差すものである。全てのサポーターは新型コロナウィルスが未だ終息していない現状では細心の注意を払うことが求められていることから、今回MBPJスタジアムの外で起こったようなサポーターによる集会が他の試合会場も含めて2度と起こらないことを希望する。」と述べています。