パハン州政府はマレーシアカップの州内開催を拒否していた
1回戦が終了してベスト8が出揃っていたマレーシアカップは、マレーシア政府の国家安全保障委員会から延期勧告を受けた結果、延期ではなく中止となったことは先日のこのブログでも取り上げました。
主催者のマレーシアフットボールリーグMFLは、新型コロナウィルスの感染が比較的少なく、条件付き活動制限令CMCOが施行されていないパハン州やケランタン州で試合を開催する案を国家安全保障委員会に提出して延期勧告の取り消しを求めていましたが、国家安全保障委員会がマレーシアカップの続行を認めていたとしても、パハン州首相は同州内での試合開催を拒否していたと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
パハン州のワン・ロスディ・ワン・イスマイル州首相は、MFLから出されていた同州内での試合許可申請について、パハン州安全保障委員会などの助言に基づき却下していたことを明かしています。パハン州政府は同州が比較的感染者が少ない「グリーンゾーン」であったものの、新型コロナウィルス感染を広げないための努力は必要であり、サッカーの試合開催はその努力を妨げるものであるとして、MFLに理解を求めたということです。
パハンFAの「ミッキー」は退団へ
Mリーグ1部で今季は8位に終わったパハンFAのFWモハマド・ファイザル・アブドル・ハリムの退団が決定したようです。
スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、パハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)から来季の契約オファーがなかったとして、既にMリーグの他のクラブと契約したファイザル・ハリム選手が契約していると報じています。
22歳のファイザル・ハリム選手は2016年シーズンからパハンFAでプレーし、通算で55試合に出場し、6ゴールを決めている他、今季は初めてフル代表にも招集されています。
今季終了間近にペナンFAなど複数のクラブからオファーを受けたということですが、来季プレーするクラブ名については現時点では明かすことを拒んだということです。またパハン州FAには今年8月には来季の契約について話をしたものの、返事を受け取ったのは、既に他のクラブと来季の契約を済ませた後だったということで、もっと早くオファーを受けいればパハンFAに残留しただろうと話しています。
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ペナン州出身のファイザル・ハリム選手は、複数のオファーがあった中から、来季1部に昇格するペナンFAと契約した可能性が高いとされています。
フィンク前神戸監督は候補者リストになし-スランゴール州FA
昨日のこのブログでは、来季のスランゴールFCの新監督に前ヴィッセル神戸監督トルステン・フィンク氏が有力という話を取り上げましたが、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会(スランゴール州FA)はこの報道を否定し、フィンク氏の名前は来季の監督候補者リストには含まれていないとしています。
マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版はスランゴール州FAのカマル・ハミドン事務局長がネット上の噂を否定し、フィンク氏は候補者になったことすらないと述べているとしています。その一方でハミドン事務局長は「我々は既に来季の新監督候補者を数名に絞り込んでおり、近いうちに正式に発表できるだろう。」とも話しています。
スランゴールFC新監督はフィンク元神戸監督ではなく元浦和ナイチェルAC
来季のスランゴールFCがフィンク元神戸監督でない、という報道が出た後、今度はサッカー専門サイトGoal. comマレーシア版が、来季のスランゴールFC監督に2009年から2010年までJリーグ浦和でアシスタントコーチを務めた、フィンク紙と同じドイツ出身でしかも同じ52歳のカルステン・ナイチェル氏に決定したと報じています。
その根拠として、サッカー移籍専門サイトのTransfermarktのナイチェル氏のプロフィールぺージには所属先がFAスランゴール、ポジションが監督、契約開始が2020年12月1日からと記載されていることを挙げています。
「伝統のあるアジアのクラブにかつての栄光を取り戻す機会を与えられたことを嬉しく思う。時として人はなんでも知っていると思いがちだが、スランゴールFCで新たな文化や新たなサッカーの見方を知る機会を得ることで、自分の視野を広げたい。」とTransfermarktで述べているナイチェル氏は、同じドイツ出身のカーステン・ヌレ氏とマルコ・グリム氏をコーチとして招聘するとしています。
またハリアンメトロは、このナイチェル氏はマレーシアへの渡航者全員に義務付けられている14日間の隔離期間を既に終了し、マレーシアカップ1回戦のスランゴールFCとマラッカ・ユナイテッド戦も観戦し、契約期間は2年間であると報じています。