リーグ再開を前にケランタンFAが新ユニフォーム発表
Mリーグ2部ケランタンFAの公式Facebookでは、リーグ再開後に着用される新しいユニフォームが発表されています。
中断中とは言え、シーズン途中での新たなユニフォームの発表は異例ですが、これは中断期間中のユニフォームの胸スポンサー撤退したことが原因です。
新ユニフォーム披露のイベントでは、ケランタンFAを運営するケランタン州サッカー協会のシャアリ・マット・ハサン会長が見守る中、新たな胸スポンサーとなったステックマッド社のルス・ファイザン・モハマド代表取締役から、ケランタンFAのチームマネージャーであるアズマン・イスマイル氏に新しい胸スポンサーのロゴがついたユニフォームが授与されました。
5月下旬にケランタンFAの実質的な運営を行なってるザレッドウォリアー社(TRW社)の社長で、TRW社の株式の80%を所有するアフターイメージ社のワン・ラケミ・ワン・ザハリ社長が辞任し、同時に胸スポンサーであったアフターイメージ社はケランタン州サッカー協会とのパートナー契約を打ち切っており、ケランタン州サッカー協会にとってリーグ再開を前に新たなスポンサー探しが急務となっていました。
ケランタン州サッカー協会のスポンサー委員会のアーマド・ムザッキル・ハミド委員長は、ステックマット社との契約は2021年まで合意されており、ケランタン州サッカー協会が運営するケランタンFAの他、U21チーム、U19チーム、フットサルチームなど全てのチームがこのスポンサーの対象となるということですが、最終的なスポンサー料については現在も交渉中であるとしています。
来季のMリーグは参加クラブ数減少の可能性も
このブログで何度も取り上げているMリーグクラブの民営化について、9月30日に設定されている期限までにMリーグ1部と2部の全てのクラブの民営化手続きが完了しない場合、来季2021年シーズンはMリーグに参加するクラブ数が減少する恐れがありそうだと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
現在はMリーグ1部、2部とも12チームで構成されていますが、9月30日までに民営化手続きが完了していない1部と2部のチームに対しては、FAMは来季のクラブライセンスを発給しないとしており、クラブライセンスが発給されないクラブは、Mリーグ3部にあたるセミプロリーグのM3リーグに降格となります。
スチュアート事務局長は「クラブライセンスを発給されないクラブが出た場合の最終的な決定はMリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLに委ねられており、12チームより少ないチーム数でリーグを開催するか、下部リーグからチームを昇格させて12チームに調整するかのいずれにしてもMFL次第である。」と話しています。
******
別の記事では、スチュアートFAM事務局長は、現時点でMリーグ1部の2チームと2部の1チームが民営化手続きに全く着手していないことを明らかにしています。スチュアート事務局長は具体的なチーム名は明かさなかったものの、これまでの経緯から1部の2チームはサバFAとPDRM FC、2部の1チームはUKM FCではないかと疑われています。
FAM-サポーターが株式を持つクラブ民営化方法を否定しない
マレーシアサッカー協会FAMは、各州サッカー協会(州FA)が民営化を行う方法として、サポーターに株式の一部を与えて共同オーナーとすることには反対しないことを表明しています。
ブリタハリアンによると、スチュアート・ラマリンガム事務局長はサポーターが共同オーナーとなる案についてこれを支持する立場を表明する一方で、共同オーナーとなるサポーターはその際に発生する義務も同時に理解する必要があるとしています。
「あるクラブがサポータークラブなどを通じ、そのメンバーから共同オーナーとして出資者を募ることには何ら問題はなく、共同オーナーとなったサポーターの代表者がクラブの経営者会議に出席することも可能である。しかし、共同オーナーは出資者、つまり株主でもあるので株主責任を負うことも理解しておくことが必要である。」と話しています。
またスチュアート事務局長は、州FAが独立して民営化されたクラブを所有すること希望する場合には、州FAがクラブを運営する株式会社を設立し、その会社を所轄官庁であるマレーシア会社登録委員会SSMに登録することにより可能になると話しています。ただしその際には、州FAの関係者がクラブ運営会社に直接関わることはできず、外部の人間を代表取締役に指名し、州FAとクラブがそれぞれ別の経営陣によって運営される形にする必要があるとしています。