5月20日のニュース:プレジデントカップとユースカップは今季中止の可能性、ハリラヤ前にクダFA選手の遅配給料支給が始まる、タイ代表アディサク選手におすすめのMリーグの4クラブ

プレジデントカップとユースカップは今季中止の可能性
 英字紙スター電子版は、マレーシアサッカー協会FAMが主催するプレジデントカップとユースカップが中止になる可能性を報じています。
 新型コロナウィルスの影響で全てのサッカー活動が停止中のマレーシアでは、Mリーグ各クラブのU 21チームがリーグ戦形式で対戦するプレジデントカップは3月12日の第4節終了から、そしてU19チームが対戦するユースカップは3月15日の第5節終了からそれぞれ中断しています。
 U21チームとU19チームを運営するMリーグ各クラブはリーグ中断による観客収入減やスポンサー、広告主の撤退により財政を圧迫されていること、さらに両大会はスタンドなどがない会場で行われ、マレーシア政府が求める無観客試合として行うことが難しいこと、そして再開となれば無観客試合など多くの制約が課せられることからFAMは両大会の中止を検討しているとスターは伝えています。
 またFAMはU21とU19チームに所属する有望選手はMリーグでプレーできるよう、所属クラブに働きかける一方、新型コロナウィルスの感染拡大が収まれば、プレジデントカップをU22チームの大会として刷新した上で、今年11月より2021年シーズンとして行うことも計画しており、Mリーグ各クラブからの意見を募っている最中ということです。
******
 マレーシアU19代表は、今年10月14日から31日にかけてウズベキスタンで開催されるアジアサッカー連盟AFC U19選手権に出場しますが、U19のユースカップが中止となったことで新戦力の補強が難しくなったU19代表のブラッド・マロニー監督は、本大会でも予選を突破したチームの選手が主力となるだろうと話しています。

ハリラヤ前にクダFA選手の遅配給料支給が始まる
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、2月の給料の一部を含め3月、4月分の給料が支払われていないクダFAの選手たちに対して、クダ州サッカー協会KFAが支払いを始めたと言うことです。
 KFAのアスミルル・アヌアル・アリス名誉事務長によると、先日、辞任したムクリズ・マハティール前クダ州首相が辞任の二日前に、州政府からKFAに対して200万リンギ(およそ4960万円)の配分を承認していたと言うことです。また、そのうち50万リンギは既に5月14日に選手およびスタッフに支払済みであることも明かし、残る150万リンギについては、新州首相率いる州政府がKFAに直ちに支払うことを期待しているとも話しています。
 アスミルル名誉事務長は、クダ州の新州政府がKFAの支援を続けてくれることも期待していると話しています。
******
 断食明け大祭のハリラヤ前にクダFAの選手が一部とはいえ給料を受け取れたのはよかったです。今年のハリラヤはマレーシア政府が州境を跨いだ移動を禁じていることから例年のような大規模な帰省ラッシュは起こらないことが予想されますが、クダFAの選手たち、特にイスラム教徒の選手にとっては大事な祭りを少しは気分良く迎えられるのではないでしょうか。
 現在は自宅のあるシンガポールに戻っているアイディル・シャリン監督も、別の記事ではこのハリラヤ明けにはクダ州に戻ると話しており、開幕ダッシュに失敗したチームをリーグ再開までに立て直せるかどうかに注目です。

タイ代表アディサク選手におすすめのMリーグの4クラブ
 タイ代表のFWアディサク・クライソーンと言えば、2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ準決勝のマレーシア戦でPKを失敗(しかもその失敗によりマレーシアはアウェイゴールルールでタイを破って決勝進出)したことで知られていますが、このアディサク選手が引退する前に国外でのプレーを希望し、そこにMリーグも含まれていたことで一躍話題になっています。
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、早速、アディサク選手にうってつけのMリーグ1部スーパーリーグのクラブを独断と偏見に基づき4つ挙げていますので、与太話(失礼!)に付き合ってみましょう。
・パハンFA
 ディクソン・ヌワカエメが攻撃陣を率いるパハンFAですが、ヌワカエメ選手の衰えが見え始めている現在、その代わりとなれる選手としてアディサク選手をヴォケットFCは勧めています。
・フェルダ・ユナイテッド
 今季のフェルダ・ユナイテッドはカイルル・アムリが攻撃陣を牽引しています。ヴォケットFCは、攻撃陣の顔ぶれ変更を考えるのであれば、アムリ選手同様、東南アジアのサッカーを熟知する経験豊富なアディサク選手はクラブにとって理想的であるとしています。
・PJシティFC
 攻撃陣が弱点のため、今季のリーグでは10位に低迷するPJシティFCにとってFWの補強は最優先事項であり、アディサク選手はその目的に最適の選手であるとヴォケットFCはアディサク選手を勧めています。
・サバFA
 今季のサバFAの外国籍選手はロドリュブ・パウノヴィッチとギー・ナブユの両FWが4試合でそれぞれ1ゴールずつと活躍できていませんが、そのどちらかの代わりにアディサク選手を獲得することを考えてもいいのでは、とヴォケットFCは提案しています。