クダ州協会の次期会長候補にクダ州皇太子の名が上がる
給料未払い問題が連日報道されているクダ州サッカー協会の次期会長の候補にクダ州皇太子が浮上していると、マレー語紙ハリアンメトロ電子版が伝えています。
州政府内で起こっている政権交代により、マハティール・モハマド前首相の息子のムクリズ・マハティール氏が州首相を辞任し、同時に兼任していたクダ州サッカー協会KFAの会長も辞任しました。
空席となったKFA会長には、慣例通り新州首相のムハマド・サヌシ・モハマド・ノー氏の就任が有力ですが、一部にはクダ州王室のトゥンク・サラフディン・バドリシャー・スルタン・サレフディン皇太子殿下が就任するのではという噂もあります。
KFAのアブドル・ラーマン・アブドラ副会長は、新会長選出はKFAの規則に則って行われることを強調しています。「KFAの会則では、KFAの会長職は自動的に州首相が指名されるものではない。資格がある個人は誰でも次期KFA会長の候補者となることができ、KFAの36加盟団体による選挙を経て、会長としての指名を受ける手順になっている。しかしその一方で、KFAの加盟団体はクダ州首相を候補として推薦する予定である。」と話しています。
KFAに変革がもたらされることを期待するサポーターは、クダ州皇太子が会長となってリーダーシップを発揮することを歓迎していると、ハリアンメトロの記事は結んでいます。
******
皇太子と言えば、JDTのオーナーであるトゥンク・イスマイル殿下が有名ですが、スランゴール州サッカー協会FASの会長もスランゴール州皇太子のトゥンク・アミル・シャー殿下が勤めています。FAS内での権力闘争(報道によれば)で、FASが運営するスランゴールFAは国内で最大のクラブだったかつての栄光が霞むような状況でしたが、トゥンク・アミル・シャー殿下が2018年7月に就任した以降は、状況が改善しているとされています。
代表監督はW杯予選再開後もこれまでと同様のメンバーを維持
10月に再開が予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に臨むマレーシア代表は、これまでとほぼ同じチーム編成で戦うだろうと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
代表のタン・チェンホー監督は「代表選手は(W杯予選として最後に試合をした)昨年2019年11月から一度も集まってはいないが、現在でも選手間の理解が維持されていることを期待している。Mリーグが再開すれば、新戦力の発掘を行うつもりだが、現時点ではお互いを理解できているチーム編成を大幅に変更するつもりはない。」と話しています。
なお、アジアサッカー連盟AFCは、マレーシア代表のW杯予選日程として10月8日にアラブ首長国戦(ドバイ)、10月13日にベトナム戦(ブキジャリル国立競技場)を予定しています。
さらにタン監督は「Mリーグが9月に再開すれば、少なくとも選手は目標を持って練習を行うことができるが、万が一、Mリーグが中止となれば練習不足による選手の体調だけでなく精神状態も影響を受ける可能性がある。」と話しています。
ケランタン州協会はFIFAによる支払命令の仲裁をスポーツ仲裁裁判所へ申請
ケランタン州サッカー協会KAFAは、FIFAによって命じられている未払い給料の支払い命令について、スポーツ仲裁裁判所CASに仲裁を求めたと、ブルナマが報じています。
かつて在籍したカッシオ・フランシスコ・デ・ジーザス選手への未払い給料62万9620リンギ(およそ1550万円)の支払いを5月23日を期限としてFIFAに命じられているケランタンFAは、支払い期限の延期を求めてスポーツ仲裁裁判所に仲裁の申請を行ったことを、KAFAのアーマド・ムザッキル・ハミド行動委員会会長が明らかにしています。
KAFAは、FIFAによる未払い給料支払いの裁定に対して控訴中であり、FIFAの裁定が確定するまでの間は、支払を猶予するようCASに仲裁を求めているということですが、CASからの返事はまだ届いていないということです。
また、KAFAがサポーターに募っている寄付は5月17日の時点で1万2400リンギが集まっているということで、今後もっと多くのサポーターが寄付してくれることを望んでいるとムザッキル委員長は話しています。