シーズン開幕を前にPDRM FCの勝点3剥奪が確定
先日もこのブログで取り上げた通り、マレーシアフットボールリーグMFL1部のPDRM FCは2月28日のMFL開幕を前にして、既に勝点3の剥奪が確定しました。
マレーシアサッカー協会FAMは、1月31日までに未払い給料完済あるいは未払い給料支払い方法について選手及びスタッフとの間で合意を得られなければ、今季MFLでの勝点剥奪処分を科すとの警告を、PDRM FCの他、MFL1部のマラッカ・ユナイテッドFCとMFL2部のケランタンFAにも出していましたが、マラッカ・ユナイテッドFCは270万リンギ(およそ7130万円、1リンギはおよそ26.4円)ある負債の内210万リンギを、ケランタンFAは160万リンギの負債の内の100万リンギを既に支払っており、また残る未払い給料については両クラブとも選手との間で完済まで期限についての合意が得られているということで今回、勝点の剥奪がないことが、FAMのホームページで告知されています。
マレーシア王立警察が運営するPDRM FCは、2月28日までにこの未払い給料問題の解決ができない場合、さらに勝点6が剥奪されることになっています。
またFAMは選手への給料未払い問題が解決した後は、税務署、従業員積立基金EPF、従業員社会保障制度SOCSOなど公的機関に対する各クラブの負債の有無についての調査を行うとしています。
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PDRM FCの給料未払い問題については、昨季在籍し、5ヶ月以上の給料が未払いになっているコーチや選手がクラブから話し合いの提案などを全く受けていないことを他のメディアで明らかにしており、クラブの姿勢に疑問が出ています。2月28日の期限を過ぎ、次の期限となる3月30日にまでに進展がなければ、今季の出場停止と自動降格の処分が下されることになっています。
(下はFAMのホームページで発表された各クラブへの処分の告知)
デ・パウラの帰化申請の結果発表は数週間後
一昨日発表されたリリドン・クラスニキ(JDT)のマレーシア国籍獲得の際に話題となったのが、もう1人の帰化選手候補であるブラジル出身のギルェルメ・デ・パウラ(ペラTBG)。このデ・パウラ選手の帰化申請について、マレーシアサッカー協会のスチュアート・ラマリンガム事務局長がマレー語紙シナルハリアンのインタビューに答えています。
2016年シーズンはPDRM FCで、その後は昨季までクアラルンプールFAに所属、今季はペラTBGでプレーするデ・パウラ選手について、ラマリンガム事務局長はいくつか解決が必要な問題があるものの、2週間程度でそれらは解決できるだろうとしています。
ラマリンガム事務局長は、FAMは(国籍取得を扱う)マレーシア内務省に対して一方的に国籍取得許可を依頼することはできず、、マレーシア人となるべき適切な人物を推薦し、関係各省と協力しながら国籍取得をサポートしていると述べています。
ACLは新型コロナウィルの影響で一部日程が変更に
アジアサッカー連盟AFCは本部のあるクアラルンプールで緊急会議を開催し、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、AFCチャンピオンズリーグACLグループステージの一部日程変更をホームページで告知しています。
具体的には中国の4クラブ(北京国安、上海上港、上海申花、広州恒大)について、第1節から第3節までに予定されていた試合は全て4月あるいは5月まで延期となりました。また第4節以降についても、状況が大きく変化する叶瀬があることから、各試合日から21日前までに予定通り試合実施が可能かどうかを決定し、試合実施が不可能となった場合は試合日より14日前までにホームチームの責任で試合を行う中立国を決定するなどの措置をとることも言及しています。
またこれに伴い、各グループの上位2クラブが出場するノックアウトステージ(ベスト16)の試合はは第1戦が6月16日あるいは17日、第2戦が6月23日あるいは24日へと変更になっています。
AFCは当初、今季のACLグループステージ第3節までの中国クラブのホームゲームを全て対戦クラブのホームゲームと入れ替えることで対処しようとしていましたが、オーストラリアサッカー協会などから、中国からの入国が一時的に制限されており試合の開催が不可能であるとして、日程変更を求める声が上がっていました。
この日程変更の結果、MFLチャンピオンとして出場するジョホール・ダルル・タジムJDT関連では、第2節の2月19日にJDTのホームで開催が予定されていた広州恒大との試合が5月20日に延期となっています。