シーゲームズ-ベトナムがインドネシアを下して金メダル獲得
第30回東南アジア競技大会通称シーゲームズのサッカー男子決勝がマニラのリザルメモリアルスタジアムで行われ、ベトナムがドゥオン・バン・ハオ(オランダ1部SCヘーレンフェーン)の2ゴールを含む3-0でインドネシアを下して金メダルを獲得しています。ベトナムは南ベトナム(ベトナム共和国)として優勝した東南ジア大会の前身となる第1回東南アジア半島大会1959年大会以来、60年ぶり2度目の優勝です。この優勝の後は、5度決勝に進出しながらいずれも準優勝に終わっていました。また今回のシーゲームズではサッカー女子もベトナムが有用しており、男女そろっての優勝となりました。
試合は戦前の予想通りベトナムが優位に進め、試合中にはフル代表監督と兼任のベトナムのパク・ハンソ監督が主審に抗議しレッドカードで退場となる場面もありましたが、試合終了後はピッチに戻り胴上げされたとAFP通信が伝えています。
今回の大会は、マレーシアで開催された前回2017年大会決勝に進出したタイ、マレーシアの両チームがいずれもグループステージで敗退する一方で、カンボジアが初めて準決勝に進出するなど、各チームの戦力が拮抗していることを印象付ける大会でした。その中で、ベトナムがFIFAワールドカップ予選でUAEやタイを抑えて予選グループトップに立つフル代表だけでなく、このU22世代でも東南アジアをリードする存在であることを知らしめた大会と言えるでしょう。
<東南アジア競技大会2019年大会決勝>
ベトナム3-0インドネシア
得点者:ベトナム-ドゥオン・バン・ハオ2(39分、73分)、ド・フン・ドゥン(59分)
(写真は胴上げされるパク監督と先制ゴールを決めたドゥオン選手-東南アジアサッカー協会AFFのホームページより)
シーゲームズ-ミャンマーがカンボジアを下し銅メダル獲得
決勝の前に行われた3位決定戦では、ミャンマーがカンボジアをPK戦で下し、サッカー男子では2大会ぶりのメダルを獲得しています。今大会、予選グループではフィリピンと引き分け、マレーシアを破るなど上位チーム相手に旋風を巻き起こしたカンボジアでしたが、メダル獲得はなりませんでした。
フルタイムを2−2で終えた両チームはPK戦に突入し、先攻のミャンマーは5人全員がPKを決め、後攻のカンボジアも4人がゴールしましたが、5番目のキッカーとなった主将のケオ・ソクペンがシュートをゴールポストに当てて外し、PK戦5-4でミャンマーが銅メダルを獲得しています。
<東南アジア競技大会2019年大会3位決定戦>
ミャンマー2-2カンボジア(PK戦ミャンマー5-4カンボジア)
得点者:ミャンマー-アウン・カウン・マン(9分)、ミヤッ・カウン・カン(35分)、カンボジア-シエン・チャンテア(1分)、ケオ・ソクペン(71分)
2020年ACL組み合わせ決定-JDTは日中韓のクラブと対戦
アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグの組み合わせが決定し、今季2019年に続き本戦から出場するマレーシアフットボールリーグMFLチャンピオンのJDTは予選グループGに入り、日本、中国、韓国のクラブとの対戦が決定しました。
同組となったのは、今季2019年ACL準決勝で浦和に敗れたファビオ・カンナバーロ監督率いる今季中国スーパーリーグチャンピオンの広州恒大淘宝、今季Kリーグ8位ながら韓国FAカップチャンピオンの水原三星ブルーウィングス、そして日本からは天皇杯優勝チームがこの組に加わります。
今季初めてACL本選から出場となったJDTは、山東魯能(中国)、慶南FC(韓国)、鹿島アントラーズと同組となり、1勝1分4敗得点4失点8という成績でした。鹿島相手に1勝を挙げるなど初出場チームとしては結果を残しましたが、来季はそれぞれ過去ACL2度の優勝経験を誇る広州恒大(2013年と2015年のチャンピオン)、水原三星(2001年と2002年のチャンピオン)と同組となり、今季よりも厳しい組に入っています。
(来季2020年ACLの試合日程-JDTのFacebookより)
2020年ACL組み合わせ決定-クダFAのプレーオフ対戦相手も決定
またマレーシアFAカップ優勝チームのクダFAは、ACL予備予選2回戦から登場しますが、1月21日にはホームのダルル・アマンスタジアムで今季香港リーグチャンピオンの大埔足球会と対戦し、この試合に勝てば1月28日に本戦出場をかけたプレーオフで今季Kリーグ3位のFCソウルと敵地で対戦します。そしてこの試合に勝つと本戦グループEに入ることができます。
(本戦までの道のり-クダFAのFacebookページより)