5月29日はマレーシアのトランスファーウィンドウ最終日ということで、マレーシアフットボールリーグMFLの複数クラブが新戦力と契約しています。
5月24日から26日にかけて第15節を終えているMFLは、6月5日に断食月(ラマダン)が明ける(人口約3200万人のうち、60パーセントを超えるイスラム教徒にとって断食明けは一年で最大のイベントです)ことや、6月7日と11日にFIFAワールドカップのアジア一次予選があることから、6月14日からの第16節より再開されます。
パハンFAは元ナミビア代表FWを獲得
MFL1部スーパーリーグ2位のパハンFAは、31歳の元ナミビア代表FWラザラス・カイムビと6ヶ月間の契約したと、マレー語紙ブリタ・ハリアンのオンライン版が伝えています。
カイムビ選手はバンコク・グラスFC(現BGパトゥム・ユナイテッドFC)、チェンライ・ユナイテッドFC、スパンブリーFCでプレー経験があり、パハンFAでは、ディクソン・ヌワカエメととともに攻撃陣を牽引することが期待されています。
5つの外国人枠が全て埋まっているパハンFAは、カイムビ選手に代わってゼ・ラヴことゼ・エドゥアルドが退団します。他のメディアでは退団の理由としてケガが挙げられていますが、ブリタ・ハリアンの報道では14試合で4得点と期待通りの働きができていないためとしています。
マラッカ・ユナイテッドはマレーシア人MFを補強
MFL1部スーパーリーグ4位のマラッカ・ユナイテッドは、過去2シーズンはMFL2部のヌグリ・スンビランFAでプレーした攻撃的MFのファイザル・アブ・バカルと契約したことをブリタ・ハリアンが伝えています。
マラッカ・ユナイテッドは、今回のトランスファーウインドウ期間中、既にコートジボワール出身のFWデイヴィ・クロード・アンガン(32)とクロアチア出身のDFドミニク・バリッチ(23)を獲得しています。ペナンFAに期限付き移籍したアンセルモ・カサグランデとクアラルンプール(KL)FAに完全移籍したダルコ・マルコヴィッチに代わって入団したアンガン選手とバリッチ選手は、既に5月25日に行われたMFL第15節のペラTBG戦に出場しています。(下は両選手入団を伝えるマラッカ・ユナイテッドのFacebookポスト)
トレンガヌFCは「タンカー」を獲得
MFL1部スーパーリーグ6位のトレンガヌFCは、ブラジル出身のDFルイス・グスタボ・フランシスコ・カミロを獲得しています。「タンカー」のニックネームを持つカミロ選手は、同じDFのイゴール・ゾンジッチ(モンテネグロ)に代わって登録されます。
このゾンジッチ選手とカンボジア出身のチエリー・チャンタ・ビンは、イルファン・バクティ監督更迭後の試合には出場していなかったことから、退団の可能性もあると以前このブログでも書きましたが、ゾンジッチ選手はその通りになりました。また、チャンタ・ビン選手についても、過去5ヶ月間の給料が未払いであることをソーシャルメディアで公表してMFL2部プレミアリーグのケランタンFAを退団することが決まったブラジル出身のDFカッシオ・デ・ジーサスがチャンタ・ビン選手に代わってトレンガヌFCに移籍する可能性があることを伝えるメディアもあります。(下はカミロ選手入団を伝えるトレンガヌFCのFacebookポスト)