5月12日のニュース:FAカップ準々決勝結果まとめ、ワールドカップ予選会場が決定

マレーシア国内カップ戦の一つFAカップは準々決勝。1部スーパーリーグ所属の8チームが残ったここからは、一発勝負のノックアウト方式からホームアンドアウェイ方式となります。既に第1戦は4月30日と5月1日に行われており、第2戦が5月11日(金)と12日(土)にかけて行われ、準決勝進出チームが決定しました。

5月10日(金)
パハンFA5-2トレンガヌFC(第1戦1-2第2戦4-0)パハンFAが準決勝進出
得点者(第1戦):パハンFA-ゼ・ラヴ(58分)、トレンガヌFC-マリク・マット・アリフ(10分)、チェチェ・キプレ(27分)
得点者(第2戦):パハンFA-ファイサル・ハリム(7分)ディクソン・ヌワカエメ2(48分PK、63分)、モハマドゥ・スマレ(75分)
 リーグ2位のパハンFAがリーグ7位のトレンガヌFCを破って準決勝進出を決めました。第2戦は両チーム合わせてイエロー1枚という「クリーン」な試合でしたが、トレンガヌFCのイルファン・バクティ監督は、その「クリーン」さが結局、パハンFAにスペースを与えすぎた結果、今シーズン最悪のゲームになったとしています。
 一方、パハンFAのドラ・サレー監督は、体調不良のため第1戦に出場できなかったディクソン・ヌワカエメとサフワン・バハルディンの二人の外国人選手が戦列に復帰したことが大きかったとしています。この試合、パハンFAのGKヘルミ・エリザ・エリアスが前半でボールに触ったのはただ1度とパハンFAが怒涛の攻撃でトレンガヌFCを圧倒しました。
 リーグ2位のパハンFAは、休む間も無くリーグ戦が再開する火曜日には首位JDTと敵地ラーキンスタジアムで対戦します。前節は下位のプタリン・ジャヤ・シティFCにまさかの敗戦で勝点差が5となってしまっているので、優勝を目指すには直接対決でその差を詰める必要があります。

クダFA4-2PKNS FC(第1戦3-1第2戦1-1)クダFAが準決勝進出
得点者(第1戦):クダFA-フェルナンド・ロドリゲズ(14分)、ジョナサン・バウマン2(26分PK、45分)、PKNS FC-ガブリエル・ゲラ(64分)
得点者(第2戦):クダFA-ジョナサン・バウマン(17分)、PKNS FC-アズミル・ユソフ(32分、OG)
 第1戦の貯金が効いて、クダFAが準決勝へ進出しました。リーグ4位のクダFAは、休む間も無くリーグ戦が再開する火曜日には勝点差1で3位にいるスランゴールFAとの対戦が控えています。

5月11日(土)
フェルダ・ユナイテッド3-3クアラルンプール(KL)FA(第1戦3-3、第2戦0−0)フェルダ・ユナイテッドは準決勝進出
得点者(第1戦):フェルダ・ユナイテッド-アズミ・ラヒム2(23分、60分)、ジョシネイ・シャド(75分)、KLFA-インドラ・プトラ・マハユディン2(41分、54分)、パオロ・ジョスエ(80分)
得点者(第2戦):なし
 第1戦、第2戦とも引き分けでしたが、第1戦のKLFAのホームで3点を挙げたフェルダ・ユナイテッドがアウェイゴールのアドヴァンテージで準決勝進出を決めています。
 KLFAの苅部隆太郎選手、フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手、渡邉将基選手は第1戦、第2戦とも全員スタメンでフル出場しています。

ペラTBG2-1PKNP FC(第1戦0-0、第2戦2−1)
得点者(第1戦):なし
得点者(第2戦):ペラTBG-ロナウド2(23分、88分)、PKNS FC-ジャンカルロ(72分)
 3日前に獲得したばかりの新戦力ロナウドが先制、逆転と2ゴールの活躍で、ペラTBGが準決勝進出を決めました。特に圧巻だったのは88分の2ゴール目。このままではアウェイゴールでPKNP FCが準決勝進出というところで決めたヘディングのゴールは見事でした。ペラTBGは新戦力とこの試合の勝利で、今後のリーグ戦でも俄然楽しみなチームになりました。
 ペラTBGは準決勝ではパハンFAと対戦します。

ワールドカップ予選会場が決定
マレーシアはFIFAワールドカップ2022年カタール大会の予選に1回戦から出場しますが、その相手となる東ティモールがホームの試合開催を自国外で行うことを希望していたことから、試合会場が決まらずにいましたが、結局、東ティモール戦はホーム、アウェイ共にクアラルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で行われることがマレーシアサッカー協会FAMのホームページで告知されています。
 東ティモールの首都ディリにあるスタジアムが、アジアサッカー協会AFCの試合開催基準を満たしていないことが理由ですが、マレーシアにとってはホームだけでなくアウェイの試合も慣れ親しんだグラウンドで、多くの自国サポーターの前で行えることは大きな利点でしょう。ちなみに東チモールは、2018年のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップのグループマッチのうち、フィリピン戦も自国ではなく、クアラルンプールのKLフットボールスタジアムで開催しています。