主力選手のケガに悩むスランゴールFA
第4節を終えて0勝3分1敗の9位と低迷するスランゴールFA。マレーシアフットボールリーグMFL第5節では、ここまで3勝1分0敗のJDTをホームに迎えますが、その試合を前に主力選手数名がコンディション不良のようです。前節のパハンFA戦で引き分けにつながる同点ゴールを決めた昨シーズンの得点王FWルフィノ・セゴヴィアやプルリスFAより移籍してきたばかりのFWカイリル・ムヒミーン、さらにはDFテイラー・リガンも出場が危ぶまれており、今節も苦しい試合になりそうです。
TMJは今年がJDT最後の年か
TMJことジョホール州皇太子で、JDTのオーナーでもあるトゥンク・イスマイル殿下が自身のFacebookで、今年が自分にとってはJDTでの最後の年になるだろうと発言し、注目を集めています。2013年にそれまでのジョホールFCをリブランディングしたJDTのオーナーとなって以来、JDTはMFL1部スーパーリーグ5連覇を含め、12のタイトルを獲得しています。
Facebookでは、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長を引き合いに出し、「多くのファンがレアル・マドリードと言えば、クリスティアーノ・ロナウドを思い出すが、ペレス会長がいなければ、そして彼が獲得した選手がいなければ、ギャラクティコスも多くのタイトルもなかったはずである」と述べています。
数日前には、開幕直後にアーロン・ニゲスを解雇し、レアンドロ・ヴェラスケスと入れ替えたことについて、サポーターに対して誤り、自らを非難していますので、過度なサポーターの要求に辟易してしまったのかも知れません。
何れにせよ、王族という地位もあり強烈なリーダーシップでJDTはもちろん、MFLのチェアマンを務めるなど、近年のマレーシアサッカー界を引っ張ってきた一人であることは間違いありません。この発言が果たして本気なのかどうかは、わかりませんが、もし本気だとしたら、非常に残念です。
プルリスFA元監督はM3からの再スタートを提案
MFL2部プレミアリーグからの追放が確定したプルリスFA。2005年から2007年までプルリスFAの監督を務めたアブドル・ラーマン・イブラヒム元マレーシア代表監督は、MFL3部にあたるMリーグ3(M3)から再出発するべきだとしています。アブドル・ラーマン元監督が指揮をとっていた頃は、運営費用が足りなければ州政府からの補助金によって補うことができたが、現在のMFLでのチーム運営費用はさらに巨額になっており、現在の経営状況ではプレミアリーグに残ることは無理であり、「身の丈にあった」運営を行ってM3から再出発することを提案しています。同じような意見はサポーターグループの一部からも出ています。
なおプルリスFAの役員らは復帰の可能性を模索し、MFLと交渉を続けたいとしていますが、プレミアリーグに残ることができれば集められるとプルリスFAが主張するスポンサーからの資金800万マレーシアリンギ(約2億1000万円)も、MFLが求めたスポンサー企業の弁護士による署名付き書類が提出できない上、プレミアリーグ残留を前提としない資金源という条件すら満たしていません。