AFFU22選手権はインドネシアと引き分け
カンボジアで開催中のアセアンサッカー連盟AFFのU22選手権で、マレーシア代表はインドネシア代表と対戦し2−2の引き分けでした。初戦のカンボジア代表戦を0−1で落としているだけに、準決勝進出に向けては痛い引き分けでした。試合は前半を0−0で折り返した後の54分に、インドネシア代表がFWマリヌス・ ワネワルが自らのシュートのこぼれ球を決めて先制しますが、マレーシア代表も62分にゴールエリアの外で得たFKをケガから復帰したMFニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マット(ケランタンFA)が直接ゴールし同点に追いつきます。その後、インドネシアは78分にMFウイタン・スライマンがゴールエリアの外から素晴らしいゴールを決め再びリードを奪いましたが、83分にFWハディ・ファイヤッド(ファジアーノ岡山)がCKを頭で合わせてゴールし、なんとか引き分けに持ち込みました。
ダイジェスト映像を見ただけの印象ですが、前半はほぼ一方的にインドネシア代表に攻め込まれていた様子で、インドネシア攻撃陣のミスなどもあり無失点で切り抜けたのがむしろ奇跡だったようでした。
これでマレーシア代表は2試合を終え勝点1、インドネシア代表が勝点2となりました。グループBのもう一つの試合はカンボジア(勝点6)が2−0でミャンマー(勝点1)を破っています。今日2月22日の試合でミャンマー代表に勝ち、インドネシア代表がカンボジア代表に負ければ準決勝進出、引き分けなら得失点差(現在はインドネシア代表±0、マレーシア代表-1)次第となります。
なおもう一方のグループAは各チーム2試合を終え、ベトナムとタイがそれぞれ勝点6、フィリピンと東ティモールが勝点0となっており、ベトナムとタイが最終戦を待たずに準決勝進出を決めています。
マレーシアの新国王がFIFAの役職を辞任
FIFA評議会(FIFA Council)のアジアサッカー連盟AFC選出メンバーであったマレーシアの新国王アブドゥラ・スルタン・アフマド・シャー陛下が1月24日付けで辞職したことを、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が発表しました。FIFA評議会のメンバーを2015年より務められていたアブドゥラ殿下は、それ以前も1994年からFIFAの様々な委員会の役職についており、実際には25年に渡ってFIFAに貢献してきました。
パハン州の皇太子であったアブドゥラ陛下は、今年1月15日に父であるパハン州スルタン(州王)のスルタン・アーマド・シャー陛下が体調不良により退位により新たなスルタンとなりました。その後、当時のマレーシア国王であったムハンマド5世陛下が1月6日に任期を3年残し、イギリスからの独立後としては初となる任期途中での退位をしたことにより国王の座は空位となっていました。マレーシアは国内にある9州のスルタンが輪番制で国王を務めており、今年1月24日に開催された各州のスルタンによる「統治者会議」でアブドゥラ殿下が新国王に選出され、今年1月31日に即位したばかりでした。
PDRM FCは開幕3試合で新外国人を解雇
トランスファーウインドウが閉じる前にマレーシアでのプレー経験があるリベリア人FWパトリック・ウレーを獲得したPDRM FCは、開幕から3試合でモンテネグロ出身のMFベンジャミン・レクソヴィクを解雇しています。開幕戦にスタメン出場したものの、その後はベンチ入りすらしていなかったレクソヴィク選手は、3試合で2点しか挙げられていないPDRM FCの攻撃陣強化のために獲得したウレー選手によってはじき出された形になりました。