8月18日のニュース・ACLエリートのリーグ戦組合せが決定:ジョホールは前マレーシア代表監督率いる蔚山HDとの対戦も・ACL2のグループ組み合わせが決定:スランゴールは韓国の強豪、全北現代と同組に・多くのクラブは財政難で今月のトランスファーウィンドウでは戦力増強見送りか

今季から大きく改編されるACLエリートとACL2の組み合わせ抽選が行われました。ボラセパマレーシアJP的には、マレーシアからACLエリートに出場するジョホール・ダルル・タジムFC、ACL2に出場するスランゴールFCは、いずれもリーグ戦とグループステージではJリーグクラブとの対戦とはならなかったのは少々残念です。特にACLエリートでは、日本以外の全ての国のクラブとは対戦するのに、3チームも出場している日本のクラブとはなぜか対戦がありません…。

ACLエリートのリーグ戦組合せが決定:ジョホールは前マレーシア代表監督率いる蔚山HDとの対戦も

2024/25シーズンのACLエリートのリーグ戦組み合わせ抽選が行われ、マレーシアから出場するジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、韓国リーグ王者の蔚山HDなどの対戦が決まっています。

8月16日にマレーシアにアジアサッカー連盟(AFC)の本部があることから、クアラ・ルンプールのインターコンチネンタルホテルで行われた組み合わせ抽選の結果、JDTはホームでの4試合の相手が蔚山HD、浦項スティーラーズ(いずれも韓国)、上海申花(中国)、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)、アウェイでの4試合の相手が光州FC(韓国)、山東泰山(中国)、ポートFC(タイ)、セントラルコーストマリナーズ(オーストラリア)に決定しています。

この8試合の内、マレーシア国内で注目が集まっているのはJDTのホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムで開催される蔚山HDとの対戦です。この試合が昨季の韓国1部リーグのチャンピオンとの対戦という好カードであることに加え、蔚山HDの監督が、先月7月16日にマレーシア代表監督を辞任したばかりのキム・パンゴン(金判坤氏であることが、関心を集めている理由です。

2022年1月にマレーシア代表監督に就任したキム氏は、昨年2023年11月に契約を更新し、AFCアジアカップ2027予選を終える2025年12月までマレーシア代表監督を務めるはずでしたが、個人的事情を理由に7月16日に突然辞任すると、ホン・ミョンボ(洪明甫)氏が韓国代表監督に就任したことにより空席となった蔚山HDの監督に7月28日に就任したことが発表されました。

マレーシアリーグ10連覇中のJDTと、韓国1部Kリーグ1で2連覇中で昨季までの蔚山現代からクラブ名を変更した蔚山HDはいずれも、ACLから改編されたACLエリートに出場することが決まっており、多くのマレーシア代表選手を抱えるJDTとかつての代表監督との対戦をマレーシアサッカーファンは期待していましたが、それが実現した形になります。

またJDTはタイ1部のタイリーグ1を3連覇中のブリーラム・ユナイテッドとも対戦しますが、このブリーラムにはマレーシア代表のDFディオン・コールズが在籍しており、こちらのカードもマレーシア代表サポーターにとっては注目の試合となります。

ACL2のグループ組み合わせが決定:スランゴールは韓国の強豪、全北現代と同組に

AFCカップから改編されたACL2の組み合わせ抽選も8月16日にクアラ・ルンプールのインターコンチネンタルホテルで行われ、マレーシアから出場するスランゴールFCは東地区H組に入り、韓国1部の強豪、全北現代モーターズ、ムアントン・ユナイテッド(タイ)、ダイナミック・ハーブ・セブFC(フィリピン)と同組となっています。

韓国リーグでは優勝回数最多の9回を誇り、本家のACLでは2006年と2016年の2度優勝している全北現代モーターズは、おそらくH組では頭ひとつ抜けた存在です。各組の上位2位がノックアウトステージ進出となることから、スランゴール、ムアントン・ユナイテッド、セブFCの3チームが9月17日に第1節が行われるグループステージでH組2位をかけて争うことになりそうです。

多くのクラブは財政難で今月のトランスファーウィンドウでは戦力増強見送りか

マレーシア1部のマレーシアスーパーリーグ(MSL)では、今月8月26日から9月22日にかけて今年2度目のトランスファーウィンドウが開きます。リーグ首位のジョホール・ダルル・タジムFCはこのトランスファーウィンドウに先立ち、来月開幕するACLエリートに向けて、既に複数の選手の獲得を発表しています。

しかし、その一方で今季のMSLでは、クダ・ダルル・アマンFC(JDT)が選手への給料未払いで勝点3を、またKLシティFCは給料未払いに加えて、クラブライセンス申請の際に税金滞納を隠す書類の改ざんを行なったことで勝点6をそれぞれ剥奪される処分を受けています。またこの両クラブ以外にも給料未払いの問題を抱えるクラブはサバFCなど複数あるとされています。そしてこの状況下では、今回のトランスファーウィンドウでも多くのMSLクラブが新規外国籍選手を積極的に獲得する動きは見せないだろうと、英字紙ニューストレイツタイムズが報じています。

JDTは既に、タイ1部ラーチャブリーFCから韓国出身DFパク・ジュンホン(朴俊炯)、フランス出身のFWエンツォ・ロンバルド(スペイン2部SDウェスカから加入)、スペイン生まれでスペイン1部と2部もプレー経験があるアゼルバイジャン代表DMFエディ・イスラフィロフ(アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーから加入)、スペイン出身のDMFイケル・ウンダバレナ(スペイン2部CDレガネスから加入)、そしてスペインとマレーシア両方の国籍を持つ18歳のGKクリスチャン・アバド(スペイン2部エルチェCF U19から加入)と5名の選手の加入を発表していますが、他のクラブでは、現在リーグ2位のスランゴールFCがヨルダン代表FWアリ・オルワン(カタール1部アル・シャマルSCより加入)の獲得を発表したくらいしかありません。

マレーシア国内で代理人業務を行うアクション・フットボール・アジア社のエフェンディ・ジャガン・アブドラ代表は、ニューストレイトタイムズの取材に対して、現在、マレーシア国内の多くのクラブは、新規の外国籍選手を獲得する際に発生する少なくとも3万から4万リンギ(1リンギはおよそ33円)の給料に加えて、1ヶ月分の給料にあたるサイニングフィー、代理人の手数料、マレーシアまでの航空券や、マレーシアでの住宅費など諸々の費用を支払う余裕がないと話しています。さらに新たな選手を獲得する際に、既存の選手との契約を打ち切るとなれば、最低でも給料3ヶ月分の補償金の支払いも必要になることから、今回のトランスファーウィンドウは静かなものになると予想していると話しています。

20年以上に渡り代理人業務を行なっているエフェンディ氏は、プレシーズンマッチなどで獲得候補の選手の実力を見極める時間があるシーズン前のトランスファーウィンドウと比べると、そういった時間を取ることができないシーズン途中のトランスファーウィンドウでいわゆる「はずれ」の選手を獲得するリスクがあることにも言及しています。

「シーズン中のトランスファーウィンドウでは、チームの弱点を補い、期待に応えられるような良い選手を撮らねばならないが、そのためには事前の情報収集が欠かせない。例えば実績がある選手であっても、長期間プレーしていない選手などは獲得してもリスクが大きい可能性がある」と述べたアフェンディ代表は、シーズン途中のトランスファーウィンドウが始まってから選手を探すようならば、むしろ選手獲得を検討しない方が良いとも述べてます。

8月16日のニュース・ACLのポット分けが発表:ACLE出場のジョホールはポット1、ACL2出場のスランゴールはポット2へ・エンドリックが自身のSNSでジョホールからの移籍を明らかに・クランタンは元今治FCのバルデマール・ティーとの契約を解除

ACLのポット分けが発表:ACLE出場のジョホールはポット1へ、ACL2出場のスランゴールはポット2へ

アジアサッカー連盟(AFC)は今季2024/25シーズンから、ACLをACLエリート(ACLE)へ、それに次ぐAFCカップをACL2へとそれぞれ改変し、さらに3番目のカテゴリーとしてAFCチャレンジリーグ(ACGL)を新設しています。この3大会についての組み合わせ抽選は今週金曜日8月17日に行われますが、それに先立ってポット分けが発表されています。

ACLEへマレーシアからは国内リーグ10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)が出場しますが、JDTはと同じヴィッセル神戸、蔚山現代(韓国)、上海海港(中国)、 ブリーラム・ユナイテッド(タイ)、 セントラル・コースト・マリナーズ(オーストラリア)東地区ポット1に入っています。

またACL2には現在、国内リーグ2位のスランゴールFCが出場しますが、ポートFC(タイ)、 シドニーFC(オーストラリア)、ナムディンFC(ベトナム)と同じ東地区ポット2に入っています。なおACGLへのマレーシアからの出場はありません。

ACLEの組合せ抽選会では、東地区ポット1の6チームにD1、D2、E1、E2、F1、F2のいずれかに、また東地区ポット2の6チームはD3、D4、E3、E4、F3、F4のいずれかに入り、各チームは異なるアルファベットの8チームと対戦します。なお、抽選では同じ国のチーム同士は対戦しないような配慮しながら、それぞれ地区内のチームとホーム4試合、アウェイ4試合の合計8試合を実施し、上位8チームが決勝トーナメントに進出します。なおACLEの第1節は9月16日から18日にかけて行われます。

エンドリックが自身のSNSでジョホールからの移籍を明らかに

マレーシアリーグで5年以上プレーした後にマレーシア国籍を取得、マレーシア代表チームでもプレーするブラジル出身の帰化選手エンドリック・ドス・サントスは、ベトナム1部のホーチミン・シティFCへの移籍が濃厚とされていますが、所属するジョホール・ダルルFCを離れることを、自身のSNSで発表しています。

エンドリック選手は、2023年から所属するJDTのオーナーでジョホール州摂政のトゥンク・イブラヒム殿下やチームメート、そしてJDTサポーターへ感謝の言葉を述べるとともに、今回はローン移籍であることから、再会を望んでいるという言葉でSNSへの投稿を締め括っています。また、この投稿にはベルグソン・ダ・シルヴァ、アリフ・アイマン、マシュー・デイヴィーズ、フランシスコ・ジェラルデスらJDTの選手たちも反応し、新天地での幸運を祈るメッセージを送っています。

今回の移籍についてJDTのアリスター・エドワーズCEOは、今回のローン移籍がエンドリック選手にとって有意義なものになり、将来はJDTにとっても良い結果をもたらすことを願っているというメッセージをクラブ公式SNSに投稿しています。

クランタンは元今治FCのバルデマール・ティーとの契約を解除

今季2024/25シーズンの第8節を終えて1勝7敗、得点4失点18で最下位の13位となっているクランタン・ダルル・ナイムFCは、ギニアビサウ出身で元今治FCのFWバルデマール・ティーとの契約解除をクラブ公式SNSで発表しています。

2022年1月に今治FCを退団後、いずれも中国の青島西海岸、延辺龍頂でプレーした後、今季からクランタンでプレーしていた26歳のティー選手は、リーグ戦8試合(7試合先発)、FAカップ1試合(1試合先発)と今季全ての試合に出場していますが、ゴールはありませんでした。なおクランタン退団後は、ティー選手はリビア1部のアル・タハディSC (ベンガジ)へ移籍しています。

クランタンは、今季、既にコンゴ民主共和国出身でU20などでプレー経験があるFWチャドラック・ムズング・ルコンベとの契約も解除しており、ティー選手はクランタンを退団する2人目の選手となっています。なおクランタンの経営陣は、今季ここまで1勝のチーム状況を打開するために大幅な選手の入れ替えを行うことを発表しています。

8月15日のニュース・Mリーグ最高価値のジャリルエリアスはジョホールからベレス・サルスフィエルドへローン移籍・ジョホールは元スペイン年代別代表MFイケル・ウンダバレナ・マルティネスを獲得・タイでプレーする代表コンビがいずれも今季開幕戦でゴールを決める・9月のFIFAデイズで「格下」のベトナム、タイと対戦するロシアを自国内のレジェンドが批判

Mリーグ最高価値のエリアスはジョホールからベレス・サルスフィエルドへローン移籍

英字紙スターは、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)に今季加入したばかりのシリア代表DFジャリル・エリアスが出身国アルゼンチンのべレス・サルスフィエルドへローン移籍すると報じています。契約はバイアウト条項付きで、ローン期間は6ヶ月ということです。

今季開幕前に同じアルゼンチンのサン・ロレンソから移籍したばかりのエリアス選手は、Transfermarktでは300万ユーロ(およそ4億8400万円)と評価されており、ポルトガルの年代別代表でプレー経験があるMFフランシスコ・ジェラウデスの200万ユーロ(およそ3億2300万円)、インドネシア代表でスペイン出身のDFジョルディ・アマトの80万ユーロ(およそ1億2900万円)を抑えて、チーム内では最高の価値がつけられている選手でした。

しかし28歳のエリアス選手は、チーム内では安定したプレーを見せる38歳のベテラン、ナチョ・インサ、そして23歳で英国1部ウォルバーハンプトンU23出身のホン・ワンに次ぐ3番手という評価で、今季は5月18日に行われたMSL第2節のヌグリスンビランFC戦に先発して69分間プレーしただけでした。

JDTはマレーシアU23代表でもプレーするのストライカーのファーガス・ティエニーをタイ2部のチョンブリーFCに既にローンしており、マレーシア代表のAMFエンドリック・ドス・サントスもベトナム1部の強豪ホーチミン・シティFCへローンすることが一部で報じられています。

ジョホールは元スペイン年代別代表のDMFイケル・ウンダバレナ・マルティネスを獲得

上の記事で伝えたようにDMFのジャリル・エリアスをローン移籍させたジョホール・ダルル・タジムFCは、スペインやポルトガルでプレー経験がある元スペイン年代別代表でプレー経験があるイケル・ウンダバレナ・マルティネスをスペイン2部のレガネスから獲得してます。

スペイン生まれで29歳のイケル選手は、今月下旬に開く今年2度目のトランスファーウィンドウでJDTが選手登録する5人目の選手となることが予想されています。

スペインU16やU17代表でのプレー経験もあるイケル選手はスペイン2部では170試合に出場し、2022年からは柴崎岳選手も所属したレガネスで65試合に出場しています。昨季23/24シーズンは32試合(先発26試合)に出場し、クラブの2部優勝と1部昇格にも貢献しています。

U23代表ファーガス・ティアニーが挨拶がわりの1発-開幕戦開始1分でゴールを決めてタイデビューを飾る

ジョホール・ダルル・タジムFCのU23チーム、JDT IIからタイ2部のチョンブリーFCに移籍したマレーシアU23代表FWファーガス・ティアニーがデビュー戦でゴールを決めています。

タイリーグ2部は8月9日に2024/25シーズンが開幕しましたが、チョンブリーFCにローン移籍した21歳のティアニー選手は、ホームでのスパンブリーFCとの開幕戦で先発出場すると開始からわずか1分で挨拶がわりの一発を決めて、強烈なデビューを飾っています。

ティアニー選手とタイU23代表でもプレーする19歳のヨツァコーン・ブラパとのツートップが機能したこの試合は、この後も3点を追加したチョンブリーFCが4−0で勝利し、1シーズンでの1部復帰に向けて好スタートを切っています。

チョンブリーFC対スパンブリーFCのハイライト映像。タイリーグ公式YouTubeチャンネルより。
タイ1部リーグ開幕-代表DFディオン・コールズが開幕戦でゴールを決める

タイ1部リーグは8月9日に2024/25シーズンが開幕し、リーグ4連覇を狙うブリーラム・ユナイテッドは開幕戦で今季1部に昇格したノーンブワ・ピッチャヤFCと対戦し、マレーシア代表DFディオン・コールズのゴールを含めて4-0と圧勝しています。

開始10分にディオン・コールズのヘディングシュートで先制したブリーラムでしたが、前半終了間際に相手GKがペナルティエリアの外で手でボールに触れて一発レッドとなると、数的有利になった後半には一気に3ゴールを挙げて勝利しています。

今季からブリーラムの指揮を取るオスマール・ロス・ヴィエイラ監督は、シーズン開幕戦の難しさがある中、勝利を飾ったチームに手応えを感じたのか、2年ぶりの国内三冠を達成できる「パーフェクトトチーム」であると自信を見せていました。

ノーンブワ・ピッチャヤFC対ブリーラム・ユナイテッドのハイライト映像。タイリーグ公式YouTubeチャンネルより
9月のFIFAデイズで「格下」のベトナム、タイと対戦するロシアを自国内のレジェンドが批判

ベトナムサッカー協会は、9月5日から10日にかけてのFIFA国際マッチデー期間にハノイでタイ代表、ロシア代表との3カ国対抗戦を開催することを発表しています。またロシアサッカー協会(RFU)も今年の9月と10月に東南アジアで国際親善試合を行うことを発表しています。

しかし、ロシア国内ではベトナムサッカー協会の招待を受け、「格下」と見られるタイやベトナムとの対戦を決めたRFUに対して批判的な声が出ていると、サッカー専門サイトのマカン・ボラが伝えています。

批判をしているのは元ロシア代表MFとして50試合に出場し、ストラスブルグやカーン(いずれもフランス)、ベンフィカ(ポルトガル)そしてスペイン1部セルタ・デ・ビーゴなどでプレーしたアレクサンドル・モストヴォイ氏で、FIFAランキング33位のロシア代表が同101位のタイや同115位のベトナムと対戦するのは全く相応しくないと述べています。

モストヴォイ氏は「そういった(タイやベトナムの)名前を聞くのは可笑しな気がする。そういったチームとの対戦は全く無意味だ。ロシア代表はどんな相手と試合をしても良いが、たとえFIFAによって国際大会への出場停止処分を受けているとはいえ、プライドを持つべきだ。」とソビエト・スポーツの取材に応えたということです。

ロシアのウクライナへの侵攻により2022年3月1日に、FIFAおよびUEFAは代表チームおよびクラブチームを問わず、すべてのロシアチームをFIFAおよびUEFAの両方の大会への参加を停止することを決定しています。

ベトナムでの3カ国対抗戦に出場するロシアは、9月5日にベトナムと、9月7日にはタイと対戦します。この他、ベトナムとタイは9月10日に対戦することも発表されています。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第8節の結果とハイライト映像・スランゴールはファイサル・ハリムの今季初出場を勝利で飾る・PDRMは鈴木ブルーノの決勝ゴールで5試合ぶりの勝利

マレーシアスーパーリーグ(MSL)の第8節が8月9日から8月11日にかけて開催されています。

なお今季のMSLは13チームで編成されており、第8節はペラFCの試合はありません。また次節第9節は、8月13日(火)から17日(土)に予定されています。
*試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeより。

前節引き分けのジョホールはベルグソンの今季2度目のハットトリックでクダに圧勝

MSL2024/25 第8節
2024年8月9日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 6-0 クダ・ダルル・アマンFC
⚽️ジョホール:ベルグソン・ダ・シルヴァ3(8分、36分、64分)、フェロズ・バハルディン(74分)、ムリロ・エンリケ(75分)、アフィク・ファザイル(79分)
🟨ジョホール(0)、🟨クダ(2)
MOM:ベルグソン・ダ・シルヴァ(ジョホール・ダルル・タジムFC)

前節ではPDRMを相手に引き分け、開幕からの連勝が7で止まったジョホールが、FAカップ準決勝では接戦を演じたクダに圧勝しています。この試合の立役者は、早くくも今季2度目のハットトリックを記録した「ゴール・マシーン」のベルグソン・ダ・シルヴァですが、ジョホールのエクトル・ビドリオ監督は途中出場の選手も含めたチーム全体の勝利であると話し、ベルグソン選手の活躍は目を見張るものの、彼一人に依存するチームではないことを強調しています。

またクダのナフジ・ザイン監督は試合後の会見で、6失点するほどチーム力の差はないとしながらも、ハビブ・ハルーン、ソニー・ノルデら主力選手を欠くチームの現状を考えると順当な結果であったと分析する発言を残しています。

給料未払い問題により開幕の時点で勝点3を剥奪されたクダですが、先日のFAカップ準決勝終了後に「この国で5年間プレーしてきたが、審判の質の低さに毎度失望する」と発言して、マレーシアサッカー協会(FAM)の懲罰委員会の出頭を求められているキャプテンのソニー・ノルデの問題など、クダは今後も苦しいシーズンを送ることになりそうです。

スリ・パハンは開幕戦以来の勝ち星を逃す

MSL2024/25 第8節
2024年8月9日@MBTスタジアム(パハン州テメルロー)
スリ・パハンFC 2-3 サバFC
⚽️スリ・パハン:クパー・シャーマン2(6分、48分)
⚽️サバ:ジャフリ・フィルダウス・チュウ(18分)、ファルハン・ロスラン(26分)、ダニエル・ティン(35分)
🟨スリ・パハン(4)、🟨サバ(3)
MOM:カイルル・ファーミ(サバFC)

従来の本拠地であるダルル・マクムル・スタジアムが改修工事中のため、今季はそこから120キロ以上離れたテメルローのMBTスタジアムでの試合を強いられているスリ・パハンは、今季開幕戦で勝利を挙げて以降は3分3敗と勝利がありません。この試合では3試合ぶりに出場したクパー・シャーマンのゴールで先制したものの、前半だけで3失点して逆転を許して敗れています。過去6試合でわずか3得点と苦しむチームにシャーマン選手が戦列復帰したことは良いニュースですが、2位のスランゴールと引き分ける一方で、12位のヌグリスンビランに敗れる不安定さの解消が課題となりそうです。

マレーシア代表MFスチュアート・ウィルキンの他、CBガブリエル・ペレス、MFミゲル・シフエンテスなど主力にケガ人を抱えながらもサバは逃げ切って4位に浮上しています。

スランゴールはファイサル・ハリムの今季初出場を勝利で飾る

MSL2024/25 第8節
2024年8月10日@MBPJスタジアム(スランゴール州クラナ・ジャヤ)
スランゴールFC 2-0 クランタン・ダルル・ナイムFC
⚽️スランゴール:ロニー・フェルナンデス2(66分、86分PK)
🟨スランゴール(2)、🟨クランタン(4)
MOM:ロニー・フェルナンデス(スランゴールFC)

首位ジョホールとこれ以上離されるわけにはいかないスランゴールは、アウェイでは勝点1で十分と引き気味の相手に攻めあぐね、今季のスランゴールを象徴するような試合は前半を0−0で折り返しました。後半に入っても好機を作りながらもシュートに至ら図、スランゴールにとっては嫌な展開となる中、ロニー・フェルナンデスが65分、85分(PK)とゴール挙げ、スランゴールが辛勝しています。

今年5月に酸攻撃を受け、皮膚移植手術やリハビリを経て、先週のFAカップで今季初のベンチ入りを果たしたファイサル・ハリムがこの試合もベンチ入りしました。この試合はスタンドで観戦しましたが、試合途中でアップを始めると、最下位のクランタン相手で満員とはなっていなかったもののスタジアム全体が高揚感に包まれ、87分に交代出場のためにピッチ横に立った際には大歓声が上がり、ロニー・フェルナンデスに代わってピッチに立つとサポーターがファイサル・ハリムの応援歌を歌って復帰を祝う様子は感動的ですらありました。

試合ではマスクをつけてプレーしたファイサル選手ですが、そのマスクは日本の東大にあたるマラヤ大学医学部と企業が共同で開発したカーボンファイバー製で、まだ完治していない神経部や傷を覆いながらも軽く快適なものになっているということです。(写真はマスクを着用したファイサル選手、写真は英字紙スターより)

泣きっ面に蜂-零敗のKLシティには勝点6剥奪が決定

MSL2024/25 第8節
2024年8月10日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 0-2 トレンガヌFC
⚽️トレンガヌ:マヌエル・オット(45+13分)、サファウィ・ラシド(70分)
🟨KLシティ(1)、🟨トレンガヌ(2)
MOM:サファウィ・ラシド(トレンガヌFC)

クチンシティは無敗記録を5に伸ばすもホームで勝点3ならず

MSL2024/25 第8節
2024年8月11日@サラワク州立スタジアム(クアラ・ルンプール)
クチンシティFC 2-2 ペナンFC
⚽️クチンシティ:ザールル・ニズワン(70分)、チェチェ・キプレ(78分)
⚽️ペナン:ネト・オリヴェイラ(36分)、ロドリゴ・ディアス(41分)
🟨クチンシティ(2)、🟨ペナン(2)
MOM:シーク・イズハン(ペナンFC)

均衡が破れたのは36分でした。ニック・アキフからのパスを受けたネト・オリヴェイラがゴールを決めてペナンが先制します。さらにその5分後にはロドリゴ・ディアズがネトのプリーキックをダイレクトボレーで合わせてゴールを挙げ、ペナンが2−0とリードします。

後半に入るとホームのクチンシティはギアを上げ、70分にはザールル・ニズワン、さらに78分にはチェチェ・キプレがゴールを決めて同点に追いつきますが、この試合のMOMにも選ばれたペナンGKシーク・イズハンの好守などもあり、逆転するには至らず、ホームで勝点1を獲得するにとどまっています。

クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

PDRMは鈴木ブルーノの決勝ゴールで5試合ぶりの勝利

MSL2024/25 第8節
2024年8月11日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 1-2 PDRM FC
⚽️ヌグリスンビラン:バラトクマル・ラマルー(45分)
⚽️PDRM:シャーレル・フィクリ(53分)、鈴木ブルーノ(58分)
🟨ヌグリスンビラン(1)、🟨PDRM(0)
MOM:フェイス・フライデー・オビロール(PDRM FC)

現在3連敗中のヌグリスンビランはホームにPDRMを迎えた試合は、PDRMが試合開始から優勢となる中、前半終了間際にヌグリスンビランが先制します。PDRMのキャプテン、フェイス・フライデーが自陣ゴール前のボールを中途半端にクリアすると、そのボールはヌグリスンビランFWバラトクマル・ラマルーの足元へ。これを躊躇せず蹴り込んだバラトクマル選手のゴールでヌグリスンビランがリードを奪い前半を終了します。

しかし後半の53分にシャーレル・フィクリのゴールで追いついたPDRMは、その5分後に逆転します。ファディ・アワドのパスがDFラインの裏に抜け出した鈴木ブルーノに通ると、鈴木選手はこれをすかさずシュートするも、ヌグリスンビランGKがブロックします。しかしこのこぼれ球に詰めていた鈴木選手がこれを押し込みます。これが決勝ゴールとな李、PDRMは5試合ぶりの勝利を挙げ、ヌグリスンビランは今季すでに6敗となっています。

ヌグリスンビランの佐々木匠選手は先発してフル出場し、PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発して、80分に交代しています。

2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第8節終了)
順位チーム勝点
1JDT82271028424
2SEL8165121477
3TRE7144211284
4SAB71341211110
5KCH81125112102
6PEN810242981
7PDRM7822379-2
8*KDA77313610-4
9PRK762051013-3
10SRP76133611-5
11#KLC75322981
12NSE73106617-11
13KDN83107418-14
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第8節終了)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT9
2ロニー・フェルナンデスSEL5
3ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
パウロ・ジョズエKLC4
ジョーダン・ミンターKCH4
6チェチェ・キプレ他5KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC

8月11日のニュース・マレーシア代表ウルトラスがムルデカ大会のボイコットを表明・W杯アジア最終予選のパレスチナ対ヨルダン戦は中立地のクアラ・ルンプールで開催

マレーシア代表ウルトラスがムルデカ大会の応援ボイコットを表明

ムルデカ大会は、1957年にマレーシアの前身であるマラヤ連邦が英国から独立したことを記念して始まった国際招待大会です。今年開催される第43回大会には、開催国のマレーシアの他、レバノン、タジキスタン、フィリピンが参加し、来月9月4日に準決勝2試合が、また9月8日には決勝と3位決定戦がクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で予定されています。

このムルデカ大会まであと1ヶ月と迫り、チケット販売も始まる中、マレーシアの通信社ブルナマは、マレーシア代表の複数のウルトラス団体がムルデカ大会をボイコットすることを表明し、これがSNS上でさまざまな反応を引き起こしていると報じています。

大会ボイコットを表明したのはヌグリスンビラン州、パハン州、ペナン州そしてクアラ・ルンプールのウルトラス団体で、いずれの団体もその理由としてマレーシアサッカー協会(FAM)への不満を挙げています。

また各州のウルトラス団体とは別に、最大のウルトラス団体「ウルトラス・マラヤ」も「現在、病んでいるFAMは今後も病み続けるだろう。治療は不要だ。スタジアムを空にせよ。ムルデカ大会のクルヴァ(Curva)を閉鎖せよ。」というメッセージを#ResetBolasepakMalaysia「マレーシアサッカーをリセット」という内容のハッシュタグともにSNSに投稿しています。

またペナン州のウルトラス「ウルトラス・パンサーズ」は、先月7月に突然辞任したキム・パンゴン前代表監督の問題や、酸攻撃を受けたファイサル・ハリム選手ら一連の代表選手襲撃事件のいずれについてもFAMの対応に共感が得られないことから、ムルデカ大会での応援ボイコットという結論にたどり着いたこと説明しています。

またクアラ・ルンプール・ウルトラスも、FAMによる運営のせいてマレーシア国内のサッカーに様々な問題起こっていることを明らかにしたいとして、ボイコットを表明しています。

ブルナマの記事では、実際にボイコットが実施されれば、昨年、優勝を逃し、王者奪還を目指すマレーシア代表にとっては大きな痛手になるだろうとしている他、キム前監督辞任を受け、ムルデカ大会で指揮を取るポー・マルティ監督代行もサポーターにスタジアムを満員にして欲しいと懇願していると報じています。

一方、マレーシアサッカー協会(FAM)のノー・アズマン・ラーマン事務局長は、マレーシア代表のサポーター団体ウルトラスが来月開催予定のムルデカ大会のボイコットを表明していることに対して、再考を求めたいと述べています。

代表チームを応援するウルトラスの存在は欠かせないと話したノー・アズマン事務局長は、今回のムルデカ大会はマレーシア代表のFIFAランキングポイントを獲得するために欠かせない大会であることも踏まえ、全てのサポーターの応援が必要であると説明しています。

W杯アジア最終予選のパレスチナ対ヨルダン戦は中立地のクアラ・ルンプールで開催

マレーシアサッカー協会(FAM)は、9月10日に2026年W杯アジア3次予選のパレスチナ対ヨルダン戦がKLフットボールスタジアムで開催されることを発表しています。

パレスチナサッカー協会(PFA)は、昨年10月以来続いている紛争により、国内で2026年W杯アジア3次予選のB組の第2節、ホームのヨルダン戦の開催が難しいとして、この試合をを開催する中立地を探していたということです。そこでFIFA評議会メンバーでもあるマレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長がマレーシアで中立会場を提供し、今回、FAMとPFAの間で合意に達したということです。

2026年W杯アジア3次予選に進出したでパレスチナは、ヨルダンの他、韓国、イラク、オマーン、クウェートとともにB組に入っています。

なおマレーシアはこれまでも、2018年W杯予選プレーオフで中立地となり、2017年10月5日にマラッカのハン・ジェバ・スタジアムでシリア対オーストラリア戦の第1戦を開催したことがあります。

*****

マレーシアは親パレスチナ、反イスラエルを明確に打ち出している国で、今月8月4日にもクアラ・ルンプールで、パレスチナのイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者暗殺を非難し、パレスチナへの連帯を示す政府主催の大規模集会が開かれたばかりでした。またこの集会では、5月に訪問先のカタールでハニヤ氏と会談したことを明らかにしていたアンワル・イブラヒム首相は1万人以上の参加者を前に「マレーシアはパレスチナの闘いを支援するため最善を尽くす」と述べ、協力を惜しまない考えを強調していました。

イスラム教徒が多数派のマレーシアではハマスへの同情論が強く、イスラエルを支援していると見なされた米欧企業の製品の不買運動も起きています。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第7節の結果とハイライト映像

マレーシアスーパーリーグ(MSL)の第7節が7月30日から8月1日にかけて開催されています。

なお今季のMSLは13チームで編成されており、第7節はクダ・ダルル・アマンFCの試合はありません。また次節第8節は1週間開けて、8月9日(火)から11日(木)に予定されています。
*試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeより。

クチンシティが今季アウェイで初勝利

MSL2024/25 第7節
2024年7月30日@ペラ・スタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC 1~2 クチンシティFC
⚽️ペラ:ワン・ザック・ハイカル(7分)
⚽️クチンシティ:ジョーダン・ミンター(69分)、チェチェ・キプレ(77分)
🟨ペラ(1)、🟨クチンシティ(2)
MOM:ジョーダン・ミンター(クチンシティFC)

今季のアウェイマッチはここまで2分1敗だったクチンシティがペラを破り、今季初のアウェイ勝利を挙げています。

先制したのはペラでした。前節のクランタン・ダルル・ナイム戦で2ゴールを挙げていたルチアーノ・グアイコチェアをケガで欠く中、元琉球FCのベテラン、キャプテンのワン・ザック・ハイカルが7分に、自身今季2点目となるゴールをペナルティーエリアの外から決めて先制します。これに対してクチンシティは反撃を試みますが得点には至らず、前半はペラのリードで終了します。

後半開始早々にクチンシティのアイディル・シャリン監督が動き、シャミー・イスズワンに代えてペトラス・シテムビを投入すると、これが功を奏し、クチンシティが徐々に試合をコントロールし始め、69分にはコーナーキックからジョーダン・ミンターがヘディングシュートを決めて同点とします。そして77分にはチェチェ・キプレがゴール前に出たボールをペラGKラマダン・ハミドをかわす絶妙なチップシュートを決めて逆転すると、その後のペラの反撃に持ちこたえたクチンシティは、今季アウェイ初勝利を挙げ、一方のペラはまたもホーム初勝利を逃しています。

クチンシティの谷川由来選手は、先発してフル出場しています。

先発復帰のサファウィとアキヤがゴールを挙げたトレンガヌが逃げ切り

MSL2024/25 第7節
2024年7月30日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 3-2 ヌグリスンビランFC
⚽️トレンガヌ:サファウィ・ラシド(45+2分)、ナビーク・チュクー・チジョケ(49分)、アキヤ・ラシド(59分)
⚽️ヌグリスンビラン:ミゲル・マルティネス(69分)、ジャック・フェイ(77分)
🟨トレンガヌ(1)、🟨ヌグリスンビラン(1)
MOM:ジャック・フェイ(ヌグリスンビランFC)

ヌグリスンビランFCの佐々木匠選手は先発して、88分に交代しています。

クラブ最多ゴール記録に並ぶパウロ・ジョズエのゴールなどでKLシティが快勝

MSL2024/25 第7節
2024年7月31日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 3-0 サバFC
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(分)、ザフリ・ヤハヤ(69分)、コ・グアンミン(45+5分OG)
🟨KLシティ(2)、🟨サバ(0)、🟥サバ(1):ラウィルソン・バトゥイル
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティFC)

スランゴールは10人のスリ・パハン相手に痛い引き分け

MSL2024/25 第7節
2024年7月31日@MPTスタジアム(パハン州テメルロー)
スリ・パハンFC 1-1 スランゴールFC
⚽️スリ・パハン:ステファノ・ブルンド(43分)
⚽️スランゴール:アルヴィン・フォルテス(3分)
🟨スリ・パハン(24)、🟨スランゴール(1)、🟥スリ・パハン(1):ミコラ・アハポフ
MOM:ステファノ・ブルンド(スリ・パハンFC)

PDRMがジョホールの開幕からの連勝を6で止める

MSL2024/25 第7節
2024年7月31日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC1-1 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️PDRM:シャーレル・フィクリ(22分)
⚽️ジョホール:オスカル・アリバス(33分)
🟨PDRM(2)、🟨ジョホール(1)
MOM:ノー・ハキミ・ハムダン(PDRM FC)

PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発して、90+3分に交代しています。

ホーム今季初勝利のペナンは7位浮上、敗れたクランタンは最下位転落

MSL2024/25 第7節
2024年8月1日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 3-0 クランタン・ダルル・ナイムFC
⚽️ペナン:ロドリゴ・ディアス(12分)、ニック・アキフ・シャヒラン(34分)、ラファエル・ヴィトール(75分)
🟨ペナン(2)、🟨クランタン(1)
MOM:ラファエル・ヴィトール(ペナンFC)

2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第7節終了)

順位チーム勝点
1JDT71961022418
2SEL7134121275
3KLC611321963
4TRE6113211082
5KCH7102411082
6SAB61031289-1
7PEN79232761
8*KDA67312642
9PRK762051013-3
10SRP6613248-4
11PDRM6512358-3
12NSE63105515-10
13KDN73106416-12
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは開幕前に勝点3剥奪処分を受けています。

8月6日のニュース・ライセンス申請に虚偽書類提出のKLシティに罰金と勝点剥奪など処分・酸攻撃から復帰のファイサル・ハリム-キム前代表監督の言葉が励みに

ライセンス申請に虚偽書類提出のKLシティに罰金と勝点剥奪などの処分 

今季の国内クラブライセンスおよびAFCクラブライセンス申請の際に虚偽の書類を提出したとして、ライセンス発給を行う第一審機関(FIB)は、マレーシアスーパーリーグのKLシティFCに対して勝点剥奪や罰金を含む厳重処分を発表しています。

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)からライセンス発給を委託されている独立機関のFIBの発表によると、KLシティFCは、国内クラブライセンス申請については2023年6月30日の時点で、またAFCクラブライセンス申請については2023年12月31日の時点で、所得税の他、雇用主に義務付けられている従業員積立金(EPF)と労働災害保険(SOCSO)の未納がないと申告していました。

しかしKLシティFCを運営するKLユナイテッドFC社のサイド・ヤジド社長が未払い給料問題とともに虚偽内容があることを明らかにし、これに基づいてFIBが行った今回の再調査により、実際には所得税、EPF、SOCSOの未納といった虚偽内容が含まれていることが明らかになっています。

処分内容は、国内クラブライセンス申請の違反行為に対して勝点6の剥奪、罰金5万リンギ(およそ164万円)、今季2024/25シーズン中の新規選手獲得禁止、またAFCライセンス申請の違反行為に対しては罰金5万リンギ(およそ160万円)、2023/24シーズンのAFCライセンス取り消し、2024/25および2025/26シーズンのAFCライセンス申請禁止となっています。

今季第6節を終えて、勝点11を挙げているKLシティFCは現在3位となっていますが、給料未払い問題を抱えているクラブにとっては、総額10万リンギ(およそ320万円)の罰金は重荷となるだけでなく、今月下旬に開く今年2度目のトランスファーウィンドウで、主力選手が流出する辞退も考えられます。

酸攻撃から復帰のファイサル・ハリム-キム前代表監督の言葉が励みに

5月5日に酸をかけられたスランゴールFCのファイサル・ハリムは、複数回の皮膚移植手術やリハビリを経て、8月3日のFAカップ準決勝で今季初のベンチ入りを果たしました。トレンガヌFCを相手に4−1と勝利した試合では出番はなかったものの、数ヶ月に及んだ回復への道の途中では、前マレーシア代表監督のキム・パンゴン氏からの励ましの言葉が励みになったと話しています。

8月3日の試合後にメディア向けのビデオインタビューでファイサル選手は、7月に個人的な理由を挙げて代表監督を辞任したキム前監督がマレーシアを去る前にメッセージが伝えられたと話しています。

「キム前監督がマレーシアを去ることを知っていたので、彼にメッセージを送ると、『将来、何があるか分からないが、我々は常に最善を尽くすべきだ。そして立ち上がれば、将来には最高になれる』という返信を受け取った。」

「私はその言葉を信じ、立ち上がって素晴らしい選手になるよう努力するつもりだ。マレーシアの人々の祈りがあれば、私は何にも負けないということをマレーシアに証明したい。」と語っています。

さらにファイサル選手は「現在の私の状況は普通ではないかもしれないが、再び実力を発揮できると自分自身は感じており、その後の状況次第では、セランゴールFCや代表チームでプレーしたいと思っている。チームメイトやマレーシア国民、スランゴールFCサポーターからの支援に心が動かされ、これからもサッカーをするために戦い続ける」という決意も表明しています。

2024/25シーズンFAカップ準決勝2ndレグの結果とハイライト映像・ファイサル・ハリムがベンチ入りしたスランゴールは逆転で決勝進出・ジョホールはクダに圧勝でFAカップ3季連続優勝に王手

8月4日と5日にマレーシアFAカップ準決勝の2ndレグ2試合が行われ、スランゴールFCとジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)がそれぞれ勝利するとともに、通算成績でも対戦相手位を上回り、決勝進出を決めています。決勝は8月24日となっています。

この両チームは今季のリーグ開幕戦で対戦予定でしたが、その数日前にスランゴールFCのファイサル・ハリムが酸をかけられる事件が起こりました。スランゴールFCはリーグを主催するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)に開幕戦の延期を求めましたが、MFLはこれを却下、その結果、スランゴールFCは出場を辞退し、JDTが不戦勝隣、勝点3を与えられる事態になっています。

ファイサル・ハリムがベンチ入りしたスランゴールは逆転で6年ぶりに決勝進出

マレーシアFAカップ2024/25 準決勝2ndレグ
2024年8月3日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 4−1 トレンガヌFC (通算成績6-4)
⚽️スランゴール:サフワン・バハルディン3(3分、5分、52分)、レジク・バニハニ(90+3分)
⚽️トレンガヌ:イスマヒル・アキナーデ(22分)
🟨スランゴール(2)、🟨トレンガヌ(2)

7月19日に行われたトレンガヌのホームでの1stレグでは2−3と破れていたスランゴールが、キャプテンでCBのサフワン・バハルディンのハットトリックなどで4−1と快勝し、通算成績を6−4として、FAカップ決勝に駒を進めています。

ここ数試合のスランゴールは、開始5分以内にゴールを決めて、相手の出鼻を挫く試合が続いていましたが、この試合もいきなり開始3分に、ヨハンドリ・オロスコの右コーナーキックにサフワン・バハルディンが頭で合わせて、スランゴールがあっさりと先制します。さらにその2分後には全く同じように右コーナーキックをサフワン選手が再びヘディングでゴールを決め、開始5分でスランゴールが2−0とリードを広げます。しかし、トレンガヌもサファウィ・ラシド、アキヤ・ラシドらを中心にスランゴールのゴールに迫り、ついに22分にはイスマヒル・アキネードのゴールで1点を返しますが、結局、前半はスランゴール1点のリードで折り返します。

後半に入ると、52分には今度はコーナーキックからスランゴールが相手ゴール前でボールをつなぎ、最後はそのこぼれ球をまたもやサフアン選手が豪快に蹴り込んで、再びリードを広げると、90+3分にはヨルダンU23代表FWレジク・バニハニがダメ推しとなる4点目のゴールを決めて、この試合はスランゴールが4−1で勝利するとともに、1stレグとの通算成績を6−4として、FAカップ決勝進出を決めています。

この試合は、5月5日に酸をかけられ、その後は皮膚の移植手術やリハビリなどを行っていたマレーシア代表FWファイサル・ハリムが今季初めてベンチ入りするなど、スランゴールにとっては絶対に負けられない試合でしたが、32歳のベテランでキャプテンのサフワン選手率いるチームとスタンドが一体になる熱い戦いで、2018年以来6年ぶりのFAカップ決勝進出を決めています。

FAカップでは過去5度の優勝経験があるスランゴールは、2009年以来の優勝を目指してJDTと対戦します。

試合のハイライト映像。マレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeより。

*****

トレンガヌのサポーターには申し訳ないですが、決勝進出を決めたのがスランゴールで良かった、という印象です。と言うのも、この試合のトレンガヌの先発XIの内、ポストに当たる惜しいシュートを放つなど最後までゴールを狙い続けたFWサファウィ・ラシドとFWアキヤ・ラシド、そしてDFサフワン・マズランはいずれもジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)からのローン移籍の選手で、この試合でトレンガヌが勝っていたとしていも、JDTとの決勝では「紳士協定」により出場できず、ベストの布陣でないトレンガヌがJDTに挑む図式では、公正さに欠けるのではと考えてしまいます。上記の3選手がいたからこそ準決勝まで進むことができたトレンガヌですが、明らかに戦力ダウンとなる布陣で決勝を戦うのであれば、ファイサル・ハリムがベンチ入りしたことで士気が上がっているスランゴールが、連覇を目指すJDTに挑む方か、FAカップ決勝がより盛り上がるのではないかと考えます。

ジョホールはクダに圧勝でFAカップ3季連続優勝に王手

マレーシアFAカップ2024/25 準決勝2ndレグ
2024年8月4日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 3-0 クダ・ダルル・アマンFC(通算成績5-1)
⚽️ジョホール:フェロズ・バハルディン(50分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(77分) 、フアン・ムニス(84分)
🟨ジョホール(1)、🟨クダ(1)、🟥クダ(1):ソニー・ノルデ(🟨x2)

1stレグではクダにロスタイムのゴールで2-1と辛勝していたジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)が、2ndレグでは3-0と圧勝して3シーズン連続の決勝進出を決めています。

前半から激しく攻めるJDTの猛攻をGKカラムラー・アル=ハフィズの好セーブや引き気味の布陣などで耐え凌いだクダでしたが、50分にこの均衡が崩れます。右サイドのショートコーナーからマシュー・デイヴィーズがゴール前へクダDFの上を越える絶妙の浮き球でボールを出したところに走り込んできたフェロズ・バハルディンがこれを押し込んで、ついにJDTが先制します。さらに76分にはフアン・ムニスのコーナーキックをベルグソン・ダ・シルヴァが頭で押し込み2-0とすると、82分にはそれまで好セーブを連発していたクダGKカラムラー・アル=ハフィズがバックパスをJDTに奪われて失点すると万事休す。通算成績5−1でジョホールが決勝進出を決めています。

試合のハイライト映像。アストロ・アリーナの公式YouTubeより。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第6節の結果とハイライト映像

マレーシアスーパーリーグ(MSL)の第6節が7月25日から27日にかけて開催されています。

なお今季のMSLは13チームで編成されており、第6節は鈴木ブルーノ選手が所属するPDRM FCの試合はありません。また次節第7節は間髪開けず、7月30日(火)から8月1日(木)に予定されています。
*試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeより。

サバがヌグリスンビランを破り3位に浮上

MSL2024/25 第6節
2024年7月25日@リカス・スタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバFC 2-0 ヌグリスンビランFC
⚽️サバ:ダニエル・ティン(14分)、ジャフリ・フィルダウス・チュウ(81分PK)
🟨サバ(4)、🟨ヌグリスンビラン(1)、🟥ヌグリスンビラン(1):ノーフィクリ・アブドル・タリブ
MOM:ミゲル・シフエンテス(サバFC)

サバが最下位のヌグリスンビランに快勝しています。ダニエル・ティンのゴールで先制すると、終盤にはジャフリ・フィルダウス・チュウがPKを決めて勝利しています。

ヌグリスンビランは65分にノーフィクリ・アブドル・タリブが一発レッドで退場になると、この数的不利が最後まで響き、今季初の連勝とはなりませんでした。ヌグリスンビランの佐々木匠選手は先発してフル出場しています。

快勝したサバですが、この試合で気になったのは前インドネシア代表のAMFサディル・ラムダニがベンチ外だったことです。ケガなども報じられていない中、先週は昨季のチーム得点王ラモン・マチャド(アゼルバイジャン1部アラズ・ナシュシュヴァンPFKへ移籍)と契約を解除するなど、給料未払い問題があるとされるサバから新たに主力が流出する可能性もあります。

2021年からプレーする25歳のラムダニ選手は、サバで70試合に出場し16ゴール28アシストを記録していますが、インドネシアのサッカーメディアでは、昨季のインドネシア王者、プルシブ・バンドン移籍の噂があるとしており、今年2度目のトランスファーウィンドウが8月29日に開くのを前に退団の可能性もあります。

ジョホールが開幕5連勝、トレンガヌは今季初黒星

MSL2024/25 第6節
2024年7月26日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州クチン)
ジョホール・ダルル・タジムFC 4-0 トレンガヌFC
⚽️ジョホール:ヘベルチ・フェルナンデス(7分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ3(32分PK、64分、90+2分)
🟨ジョホール(2)、🟨トレンガヌ(3)、🟥トレンガヌ(1):ウバイドゥラー・シャムスル
MOM:ベルグソン・ダ・シルヴァ(ジョホール・ダルル・タジムFC)

ジョホール・ダルル・タジム(JDT)がリーグ得点トップとなるベルグソン・ダ・シルヴァのハットトリックなどで大量得点し、開幕から無傷の6連勝を飾った一方、やはりここまで開幕から無敗だったトレンガヌには今季初黒星がついています。

この試合前まで2勝2分1敗のトレンガヌは、ここまでの全試合に先発しそれぞれ2ゴールと1ゴールを挙げているFWサファウィ・ラシドとFWアキヤ・ラシド、そしてここまで3試合に出場しているDFサフワン・マズランの3選手がいずれもJDTからのローン移籍中のため、この試合はベンチ外でした。この主力3名を欠くトレンガヌは、さらに昨年のチーム得点王イヴァン・マムートもプレシーズンでのケガの回復が遅れており、JDTと対戦するには厳しいメンバーでした。このため守備的な布陣で臨んこの試合でしたが、U23代表でプレーする20歳のCBウバイドラー・シャムスルが「疑惑の判定」で31分と早い時間帯に一発レッドで退場となり、数的にも不利になったトレンガヌにとっては厳しい試合でした。

この疑惑の判定は、31分にウバイドラー選手がJDTのベルグソン選手を自陣ペナルティーエリア内で倒した判定され、フィトリ・マスコン主審がVARによるチェックの後でウバイドラー選手にはレッドカードを出したものです。しかし実際のプレーは触れたか触れていないかがわからないほどの接触だったことから、トレンガヌサポーターだけでなく、JDTのサポーターもは、この判定に疑問の声を挙げました。さらにマレーシアサッカー協会(FAM)の審判委員会元委員長でFIFA国際審判でもあったスブヒディン・モハマド・サレー氏が、ウバイドラー選手がベルグソン選手を押したと言う明らかな証拠が見られない上、選手ではなくボールに対する通常のプレーであり、レッドカードには値せず、せいぜいイエローカードとPKなのではとコメントするなど、この判定に対しては否定的な意見があちらこちらから出ています。とは言え一度出された判定が変わることはなく、主力を欠くトレンガヌにとっては、数的不利にもなって万事休すでした。

開幕から6連勝と快調なJDTですが、代表でもプレーする左SBのラヴェル・コービン=オングの出場機会が激減しています。今季のJDTは左SBにオスカル・アリバスが主に起用されており、リーグ戦とカップ戦を合わせてここまで6試合に先発しています。それ以外では今季加入したムリロ・エンリケが5試合に起用されており、コービン=オング選手は今季はリーグ戦2試合出場、カップ戦出場なしと言う状況です。次の代表戦は9月のムルデカ大会までありませんが、それでもコービン=オング選手の出場機会が少ないままだと、ゲームフィットネス不足など、代表でのパフォーマンスにも影響が出そうです。

ロスタイムにPKを与えたクダはクチンシティと引き分ける

MSL2024/25 第6節
2024年7月26日@ダルル・アマン・スタジアム(クダ州アロー・スター)
クダ・ダルル・アマンFC 1-1 クチンシティFC
⚽️クダ:ハスブラー・アブ・バカル(61分)
⚽️クチンシティ:ジョーダン・ミンター(90+2分)
🟨クダ(2)、🟨クチンシティ(2)
MOM:ソニー・ノルデ(クダ・ダルル・アマンFC)

DFリザル・ガザリとMFシュクロフ・ヌルラエフの両主力をいずれもケガで欠きながらも、終始試合を支配したクダでしたが、ロスタイムのPKによりクチンシティと引き分け、連勝が2でストップ。一方のクチシティは3試合連続負けなしとなっています。

前半を0-0で終えた試合は、後半の60分にハビブ・ハルンからのパスをクチンシティDFに競り勝ったハスブラー・アブ・バカルが頭で合わせて先制ゴールを決め、クダがリードを奪います。

しかしリードを奪われたクチンシティは後半にペースを上げ、クダのゴールをねらいます。そしてロスタイムに入るとクチンシティはチェチェ・キプレがクダDFイルファン・ザカリアにペナルティエリア内で倒されます。ザムザイディ・カティミン出身はノーファウルとしますが、VARのチェックにより、クチンシティにPKが与えられます。これをジョーダン・ミンターが決めて同点とし、クチンシティはアウェイで貴重な勝点1を挙げています。クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

ペラはクランタンを破り今季2勝目

MSL2024/25 第6節
2024年7月26日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ダルル・ナイムFC 1-3 ペラFC
⚽️クランタン:シャヒール・アブドル・ラシド(87分)
⚽️ペラ:フィルダウス・サイヤディ(44分)、ルチアーノ・グアイコチェア2(57分PK、79分)
🟨クランタン(1)、🟨ペラ(1)、🟥ペラ(1):ルチアーノ・グアイコチェア(🟨x2)
MOM:ラマダン・ハミド(ペラFC)

スランゴールがペナンを破りホーム無敗を守る

MSL2024/25 第6節
2024年7月27日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
スランゴールFC 4-1 ペナンFC
⚽️スランゴール:ムカイリ・アジマル(3分)、ヨハンドリ・オロスコ(70分PK)、アルヴィン・フォルテス(89分)、クエンティン・チェン(90+9分)
⚽️ペナン:ラファエル・ヴィトール(64分PK)
🟨スランゴール(1)、🟨ペナン(2)
MOM:アルヴィン・フォルテス(スランゴールFC)

前節ではKLシティとの「クラン渓谷ダービー」でまさかの敗戦を喫したスランゴールでしたが、今節はペナンに快勝して今季のホーム連勝記録を4に伸ばしています。

開始3分で簡単に先制したスランゴールでしたが、その後は好機は作るもののゴールには至らず、前半はこのまま1−0で終了します。

首位を独走するジョホールを追撃するためには、1敗もできないスランゴールは焦りからなのか、その後も追加点を奪えず、後半の64分には逆にペナンにPKを決められて1-1と追いつかれ、嫌な雰囲気が漂いはじめます。それでも69分にヨハンドリ・オロスコがゴールを決めて2-1と再びリードを奪うと、試合終了間際に2点を追加し、終わってみれば3点差の勝利となりました。この試合はスタンドから観戦しましたが、点差ほどの圧勝には感じられず、また、この試合の中盤のようなこう着状態を打開する選手が現在のスランゴールにはおらず、今後、上位チームとの対戦には不安が残る試合という印象でした。

KLシティはスリ・パハンと分ける-パウロ・ジョズエはクラブ最多得点記録更新ならず

MSL2024/25 第6節
2024年7月27日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 0-0 スリ・パハンFC
🟨KLシティ(0)、🟨スリ・パハン(3)
MOM:アズファル・アリー(スリ・パハンFC)

2017年からKLシティでプレーするパウロ・ジョズエはこの試合の前までで通算66ゴールを挙げており、クラブ最多ゴール記録タイとなる67ゴールまであと1ゴールとせまっています。そしてその最多ゴール記録を持つのが、この試合の相手スリ・パハンFCの監督で、シンガポールサッカーのレジェンド、ファンディ・アフマドです。ファンディ氏は1986年から1990年までの5シーズンをKLシティの前身であるKLFAでプレーし、この67ゴールを挙げています。(ちなみのこの5年間にKLFAはマレーシアカップ優勝3度、リーグ優勝2度という成績を残しています。)

このファンデイ氏の前でジョズエ選手によるタイ記録、そして新記録達成が期待されましたが、試合は0-0に終わっています。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。)

2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第6節終了)

順位チーム勝点
1JDT61860021318
2SEL6124021165
3SAB59311862
4TRE58221761
5KLC58221660
6KCH67141871
7*KDA66312642
8PRK66204911-2
9PEN6613246-2
10SRP5512237-4
11PDRM5411347-3
12KDN63104410-6
13NSE53104312-9
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは開幕前に勝点3剥奪処分を受けています。

7月31日のニュース・リーグ最高価値を持つエリアスは退団か・ACLエリート出場のジョホールはトランスファーウィンドウ前に積極的な補強を早くも開始

日本では現在、渡航中止勧告が出されているロシアを訪れたことでニュースになっていますが、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は7月28日、そのロシア新興国の連合体BRICSへの加盟を正式に申請したことを自身のSNSで明らかにしています。また同じ7月28日にはマレーシアを訪問中のBRICS議長国、ロシアのラブロフ外相はアンワル首相と会談し、その席上でマレーシアのBRICS加盟を積極的に支持することを確約したということです。ウクライナ信仰により日本や欧米諸国との関係が悪化しているロシアですが、政治を度外視したサッカーファン的視点で言えば、ロシアとの関係強化により、以前このブログでも取り上げた10月のFIFAデイズでのマレーシア代表とロシア代表の対戦が実現するのではと期待してしまいます。

リーグ最高価値を持つジャリル・エリアスは退団か

今季1月にアルゼンチンのCAサン・ロレンソから鳴り物入りでジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)移籍してきたDMFジャリル・エリアスは、チーム合流前にシリア代表として1月のAFCアジアカップに出場したこともあり、チーム合流に遅れるなどの事情がありましたが、合流後もこれまで出場はわずか1試合にとどまっています。

27歳のエリアス選手は、Transfermrktではマレーシアスーパーリーグに所属する全ての選手の中で最も価値が高い300万ユーロ(およそ5億円)とされていますが、トップチームでの出場機会がなく、来月開くトランスファーウィンドウで放出されるのではといわれていました。

そんな中、JDTは7月28日にフランス出身27歳ののFWエンゾ・ロンバルドがスペイン2部のSDウェスカから加入することを発表しています。スペイン1部のRCDマジョルカやラシン・サンタンデールでもプレーしたロンバルド選手ですが、その背番号が7となることが発表されています。なお背番号7は今季、エリアス選手が付けていたものであることから、JDTから公式発表はないものの、エリアス選手が退団することが濃厚となりました。

ACLエリート出場のジョホールはトランスファーウィンドウ前に積極的な補強を早くも開始

マレーシアリーグの今年2度目のトランスファーウィンドウが開くのは来月ですが、リーグ10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、前述のFWエンゾ・ロンバルに加え、さらに2名の外国籍選手の獲得を発表しています。タイ1部ラーチャブリーFCからは韓国出身のCBパク・ジュンホンを、スペイン2部のエルチェCF U19からスペイン出身のGKクリスチャン・アバド・アマトがそれぞれ加入することを発表しています。

31歳のパク選手は、ポルトガル2部や3部でプレーした他、水原三星ブルーウィングス(韓国)、キッチーSC(香港)などでもプレーしています。2022/23シーズンからプレーするラーチャブリーFCでは通算64試合に出場しています。

パク選手の背番号は13と発表されていますが、Transfermarktによると契約は来月8月26日からとなっています。

またGKのアマト選手は18歳で、JDTには珍しく即戦力ではなく育成目的での獲得のようです。アマト選手はスペイン生まれながら、マレーシア人の血を引いているということで、将来的にはマレーシア国籍を取得することが考えられます。なお背番号は13となることが発表されています。

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1ヶ月ほど前にJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は、8月26日に開く今年2度目のトランスファーウィンドウで新たに6名の選手を獲得する予定があると明らかにしていましたが、これでそのうちの3名が発表されたことになります。

マレーシアスーパーリーグは、各クラブが最大9名の外国籍選手を登録可能で、試合では同時に6名(無条件4名、アジア枠1名、アセアン東南アジア枠1名)がプレー可能で、この他に1名がベンチ入り可能です。またACLエリートやACL2に出場するクラブについては、最大で10名が登録可能です。

今季のACLエリートへの出場が決まっているJDTの外国籍選手は、FWベルグソン・ダ・シルヴァ(ブラジル)、FWフェルナンド・フォレスティエリ(アルゼンチン)、MFヘベルチ・フェルナンデス(ブラジル)、MFムリロ・エンリケ(ブラジル)、MFフアン・ムニス(スペイン)、MFフランシスコ・ジェラルディス(ポルトガル)、DFジョルディ・アマト(インドネシア)、DFオスカル・アリバス(フィリピン)、DFシェーン・ローリー(オーストラリア)、DFジャリル・エリアス(シリア)の10名ですが、この中で前述のエリアス選手の他、34歳のフォレスティエリ選手には中東の複数のクラブが関心を示していると噂があり、退団の可能性が高いとされています。