9月7日のニュース・ムルデカ大会:ウルトラスが観戦ボイコットの中、マレーシアはフィリピンに辛勝・レバノンが前回優勝のタジキスタンに勝利し、マレーシアと決勝で対戦

第1節から波乱のスタートとなった2026W杯アジア3次予選。日本や中国、オーストラリアが入るC組では、東南アジア勢として唯一、3次予選に残ったインドネシアがアウェイでサウジアラビアと1-1で引き分けています。帰化選手による補強が大当たりのインドネシアは、さらにCBミーズ・ヒルハース(23歳、FCトゥエンテ所属)、RBエリアノ・ラインデルス(23歳、FCズヴォレ所属)が加わるという噂もあり、C組の台風の眼になりそうです。

またB組ではイスラエルとの戦闘状態により、マレーシアで合宿を行っていたパレスチナが韓国を相手にやはり敵地で0-0と引き分けています。そのパレスチナは、クウェートにロスタイムのゴールで追いつかれてやはり初戦を1−1で引き分けたヨルダンと、マレーシアで9月10日の第2節で対戦します。初戦に出場したノー・アル=ラワブデ、アリ・オルワン、レジク・バニハニの3選手がスランゴールFCでプレーするヨルダンと、やはり初戦に出場したオディ・ハロウブがクランタン・ダルル・ナイムFCでプレーするパレスチナの対戦は、マレーシアサッカーとも縁があり、国内サッカーファンの関心を集めそうです。

ムルデカ大会:ウルトラスが観戦ボイコットの中、マレーシアはフィリピンに辛勝

試合からは3日経ってしまいましたが、第43回となるムルデカ大会が9月4日に開幕し、フィリピンと対戦したマレーシアは2−1と逆転で勝利し、9月8日の決勝に駒を進めています。

マレーシアサッカー協会(FAM)の運営に不満を持つ最大のサポーターグループ「ウルトラス・マラヤ」が観戦ボイコットを呼びかけたことで、大会2日前になっても1,000枚程度しかチケットが売れていないことが報じられました。国際試合の前にはFAMも公式SNSで売上枚数を明らかにしていましたが、今大会については全く音沙汰なしだったことで、事態の深刻さがより明らかになりました。(下は見事なくらい誰もいなかったマレーシア戦ハーフタイムのゴール裏)

収容人数85,000人のブキ・ジャリル国立競技場は、1階部分はそれなりに観客がいたもののおそらくは全体で15,000人前後、という印象でした。なおマレーシア代表はキム・パンゴン前監督が今年7月に突然辞任し(その後は韓国1部リーグ蔚山HDの監督に就任)、この試合はコーチから昇格したパウ・マルティ監督代行にとっての初めての試合でしたが、そんな時こそサポーターの声援が必要だと思うのですが、ウルトラスにはそうした発想はなかったようでした。

パレスチナのハマスを承認しているマレーシアでは、イスラエルに関連するとされるアメリカ系企業をボイコットする運動も起こり、結果として国内で100店以上のケンタッキーフライドチキンの店舗を閉店させたマレーシア人の行動は、それがそこで働く多くのマレーシア人従業員の職を奪うといった思慮がないまま行われたのと、現場の選手や監督、コーチにはなんら罪がない今回のボイコット騒動は似ていると感じました。

監督代行といえば、この試合でマレーシアが対戦したフィリピンもノーマン・フェジデロ監督代行が指揮を取っていました。フィリピンは今年2月に就任したばかりのベルギー出身のトム・セイントフィート監督がやはり先月8月末に辞任しています。ガンビアやトーゴ、さらにマルタなどで代表監督を務めた経験があるセントフィート氏は、契約条件の中に含まれていた「より大きなチームで監督機会があれば契約を解除できる」という条項を使って、アフリカのマリ代表監督に就任しています。

いずれも監督代行が指揮を取るチーム同士のこの試合の先発XIは以下の通りです。

マレーシアの先発XIは、現在国内リーグ1位のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から6名の他は、サバFCから1名、トレンガヌFCから1名、ペナンFCから1名、KLシティFCから1名、そしてタイ1部のブリーラム・ユナイテッドから1名となっています。ただし、サバのダニエル・ティン、トレンガヌのアキヤ・ラシドと、ペナンのシャマー・クティはいずれも今季はJDTからローンされている選手なので、実質はJDTからは9名が先発メンバーに名を連ねていることになります。

一方、フィリピンの先発XIには、神奈川県の桐光学園出身で、ガンバ大阪U23を経てJ2の水戸から今季はタイ1部で3連覇中のブリーラム・ユナイテッドに移籍したDFタビナス・ジェファーソンの名前があります。ちなみにマレーシア代表のキャプテン、ディオン・コールズも同じブリーラム・ユナイテッドの選手なので、同チーム対決となります。またこの先発XIにはKLシティFCでプレーするFWパトリック・ライヒェルト、ペラFCでプレーするDFイエスペル・ニホルムの名前も見える他、先発XIではDFアマニ・アギナルド、MFジャスティン・バース、控えではGKケヴィン・メンドーザ、DFクリスチャン・ロンティーニにもマレーシアリーグでのプレー経験があります。

前置きが長くなりましたが、FIFAランキング134位のマレーシアと同147位のフィリピンとの対戦では、先制したのはフィリピンでした。開始からペースが上がらない試合は、27分にゴール前の混戦から左サイドに流れたボールをタビナス・ジェファーソンがシュートすると、そのボールがシュートコースに飛び込んだDFフェロズ・バハルディンに当たって角度が変わり、最初のシュートコースをカバーしていたGKシーハン・ハズミが反応できずそのままゴールイン。これがジェファーソン選手の代表戦16試合目にしての初ゴールとなり、フィリピンが1点をリードします。

この1点でマレーシアもギアを上げますが、フィリピンDF陣を破ることができず、このまま前半終了かと思われた43分にマレーシアは右コーナーキックを得ます。このキックをファーポストのマシュー・ディヴィーズが頭で落とし、それをフェロズ・バハルディンがペナルティーエリアの外へ流すと、それをシャマー・クティが豪快に蹴り込んで、マレーシアが同点に追いつきます。

後半に入ると両チームともやや引き気味な布陣となる中、73分にフィリピンDFマシュー・ボルディシモがアリフ・アイマンをペナルティーエリア内で倒してしまいます。この日はいくつもの疑惑の判定があり、マレーシアに「親切」だったインドネシアのユディ・ヌルチャヤ主審は迷わずPKと判定します。。これを途中出場のサファウィ・ラシドが落ち着いて決めます。そこからはフィリピンが攻勢に転じ、マレーシアは自陣に釘付けとなりますが、結局、サファウィ選手のゴールがが決勝点となり、マレーシアが逆転でフィリピンに勝利し、前回大会に続き決勝進出を決めています。

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この試合はスタジアムで観戦しました。いつもの試合であれば、試合後にはゴール裏へ向かってウルトラスからのエールを受ける流れですが、この日は観戦ボイコットでウルトラス不在ということもあり、選手が思い思いにスタンドに手を振ったり、出場がなかった選手がスプリントを繰り返してひと汗かくなど、いつもとは違う試合後の雰囲気でした。また試合中もメディアが煽り立てるほど静かというわけではなく、自然発生的な形で応援が起こり、統制されてはいないもののあちこちから声がかかり、スタンド全体はマレーシアを応援している雰囲気を感じました。

ウルトラスの声援は確かに代表チームを後押しする力になるでしょうが、それがな勝ったから勝てなかったと言われないよう、この日の試合はチームの全員が意地を見せ多様に私の目には映りました。そして試合後は、勝利に終わったことで安堵しているような和やかな空気も感じました。今日のフィリピンはそれでもなんとか勝利しましたが、日曜日の決勝レバノン戦では、ウルトラスの皆さんには不満もプライドも全て一旦収めていただき、まずはゴール裏へ足を運んで、2013年以来11年ぶりの優勝を目指す「マラヤの虎」に向かって全力で声援して欲しいです。

第43回ムルデカ大会
2024年9月4日@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)
マレーシア 2-1 フィリピン
⚽️マレーシア:シャマー・クティ(43分)、サファウィ・ラシド(73分PK)
⚽️フィリピン:タビナス・ジェファーソン(27分)
🟨マレーシア(0)、🟨フィリピン(4)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeより。
ムルデカ大会:レバノンが前回優勝のタジキスタンに勝利し、マレーシアと決勝で対戦

同じ9月4日の第1試合は、FIFAランキング116位のレバノンが、同103位のタジキスタン相手に1−0で逃げ切り、9月9日の決勝進出を決めています。昨年のこの大会では決勝でマレーシアを2−0で破り優勝していたタジキスタンは、連覇の機会を逃しています。また、この両チームは今年1月AFCアジアカップのグループステージでは同じA組で、最終戦では勝った方がノックアウトステージ進出が決まるという中、タジキスタンが2−1でレバノンを破っており、この日の勝利は試合後にレバノンのミオドラグ・ラドゥロヴィッチ監督が口にしたように「リベンジ達成」といった意味合いもあったようです。

水曜日の午後4時30分キックオフということもあり、スタンドは明らかにガラガラで、公式発表では観衆が460名となっており、国際Aマッチとしては寂しいものでした。また心配された雨は降らなかったものの、その代わりの暑さに加え、ほとんど風が吹かないスタジアムで、私自身は汗びっしょりになりながら観戦しました。

試合はレバノンの組織だった守備の強さが目立ちました。前半はタジキスタンが両ウイングを使ってボールを進めようとするも、レバノンの両サイドバックがすぐに寄り付いて、前へのボールを出させません。中央に待ち構えるセンターバックとともに、タジキスタンにシュートの機会すら与えませんでした。

試合は13分にコーナーキックからジハド・アヨウブがヘディングシュートを決めてレバノンが先制すると、残る時間帯はその堅固な守備でタジキスタンFW陣にほぼチャンスを与えず完封勝利を収めています。

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決勝でレバノンと対戦するマレーシアは、その守備力に苦しまされそうです。そうでなくとも、今季ここまでマレーシアは10試合(3勝3分4敗)で得点16失点18と、1試合あたり得失点ともに2点を下回っています。となれば、先行逃げ切りの試合展開を目指し、硬い守備のレバノン相手にはコーナーキック、或いはフリーキックでゴールを挙げられるかどうかが勝敗を握る鍵になりそうです。

第43回ムルデカ大会
2024年9月4日@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)
レバノン 1-0 タジキスタン
⚽️レバノン:ジハド・アヨウブ(13分)
🟨レバノン(4)、🟨タジキスタン(2)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeより。

9月3日のニュース・ムルデカ大会開幕3日前でチケット売り上げは1000枚足らず-サポーターは本当にボイコットするのか・マレーシア政府は代表チームに総額5億円超の割り当てを発表・パク前ベトナム監督代理人はFAMからの接触がないことを明言

ムルデカ大会開幕3日前でチケット売り上げは1000枚足らず-サポーターは本当にボイコットするのか

明日9月4日に開幕するムルデカ大会を前にチケットの売り上げが伸び悩んでいると、英字紙ニューストレイツタイムズが報じています。1957年に第1回大会が開催されたムルデカ大会は、タイのキングズカップと並んでアジア最古の国際招待大会ですが、今回はFAMの運営に不満を明らかにしている代表チームのサポーター団体「ウルトラス・マラヤ」が呼びかけた観戦ボイコットにより、その歴史の重みに反して淋しい大会になる可能性が浮上しています。

マレーシアサッカー協会(FAM)の公式SNSでは、国際大会の前にはチケットの売り上げ状況などが頻繁に投稿されますが、今回のムルデカ大会ではそう言った情報が何も投稿されていないことから、事態は予想された以上に深刻なのかも知れません。なおニューストレイツタイムズは、9月1日の時点でチケットの売り上げは1000枚に達していないとも報じています。

今回のムルデカ大会では明日9月4日には、第1試合で昨年大会の覇者タジキスタンがレバノンと対戦し、第2試合ではマレーシアがフィリピンと対戦します。そして9月8日には、第1試合で9月4日の試合の敗者同士が3位決定戦を、勝者同士が決勝を戦います。

昨年は10月に行われた前回大会では、今回と同じクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場にマレーシアの初戦となったインド戦は4万6000人、決勝のマレーシア対タジキスタン戦は3万7000人の観衆が集まりました。

この状況についてFAMのフィルダウス・モハメド競技委員会委員長は、チケット売り上げ状況に失望しているとともに、蓋を開けてみても観衆が集まらなければ、来年以降のムルデカ大会での代表チームを大会に招待する際に支障が出る可能性があると懸念しています。

マレーシア政府は代表チームに総額5億円超の割り当てを発表

これも政治絡みの人気取りムーブなのか。

マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、代表チームに対して総額1500万リンギ(およそ5億円)の金銭的支援を政府が行うことを発表しています。

アンワル首相は9月3日の金融省都の月例会議の席上で「多くのマレーシア人はサッカーを愛しており、マレーシア代表を全力で応援している。そこで代表チーム強化のために、この支援を行うことを決めた。」と発言しています。

さらにアンワル首相は、代表チームが成功するには選手、監督やコーチの福利が安心したものであることが重要であり、そうすることで全員が練習に集中できると述べています。また満足いく練習施設も必要であるとも述べ、今回の支援によって精神的にも物理的にも満足できる練習が行えるだろうとも述べ、近いうちにマレーシアサッカー協会(FAM)にこの割り当てを伝えたいとしています。

自分はマレーシアが安定した経済成長を続けることを望んでいるだけでなく、国の名を世界に広める素晴らしい代表チームを持つことも同時に望んでいるとも話しています。

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アンワル首相がいつからマレーシアのサッカーに関心を持ち始めたのかはわかりませんが、現場の福利厚生を考えるという発想は、以前自身が元マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン氏と話した際に学んだことだと説明しています。

なおアンワル首相は同時に、金融省からFAMの経営状況を監視するための担当者も派遣することを検討していると話していますが、もしかすると、これがこのニュースの最も重要なポイントからも知れません。5億円を受け取ることを条件に、FAM内部に金融省から人間を送り込んで、色々と疑惑があるとされるFAMの運営の調査に着手するのだとすれば、むしろ賢いアプローチと言えそうです。

パク前ベトナム監督代理人はFAMからの接触がないことを明言

8月30日のこのブログでは、マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長が、現在空席となっているマレーシア代表監督の候補の1人として前ベトナム代表監督のパク・ハンソ氏を検討しているというニュースを取り上げましたが、パク氏の代理人はFAMとは何の交渉も行っていないことを明らかにしています。

これを報じて英字紙ニューストレイツタイムズは、その一方で、代理人のイ・ドンジュン氏は、FAMがパク氏を実際に候補として考えているのであれば、まずは代理人のイ氏を通じて監督就任オファーを出すべきだと、韓国メディアに述べています。

これまでにハミディンFAM会長と話し合いを持ったことはあると話したイ氏は、パク氏への監督就任についてはその席では話題に上がらなかったと述べ、FAMからの監督就任オファーも、また一部メディアで取り上げられているようなパク氏が逆に監督就任をFAMに持ちかけたこともないと明言しています。

キム・パンゴン前マレーシア監督は、今年7月に1年5ヶ月の契約期間を残して辞任し、その後は韓国1部の昨季王者、蔚山HDの監督に就任しています。この結果、現在はパウ・マルティ代表チームコーチが監督代行として、明日から始まるムルデカ大会、そして年末の東南アジアサッカー連盟(AFF)選手権「三菱電機カップ」で指揮を取ることになっています。マルティ監督代行については、年内の2大会の結果次第では、来年2025年に行われるAFCアジアカップ2027予選でも指揮を取る可能性があることをハミディンFAM会長を明言しています。

9月1日のニュース・成田恵理、中山未咲両選手加入のサバFAが女子ACL本戦出場を決める・ジョホールがACLEに向けてさらに新戦力獲得-今度は前コロンビアU20MF・外国籍選手枠渋滞中のジョホールがフランシコ・ジェラルディスをスペインクラブへローン・今季不振のクダサポーターがナフジ監督に退任を求める

成田恵理、中山未咲両選手加入のサバFAが女子ACL本戦出場を決める

AFC女子チャンピオンズリーグ(女子ACL)予選C組の最終戦が行われ、MF成田恵理(前WEリーグ長野パルセイロレディース)、MF中山未咲(前なでしこリーグ2部大和シルフィード)両選手が加入したサバFAは、PFCナサフ(ウズベキスタン)を2-1で破っています。この結果、予選C組はサバFAが1勝1分で勝点4、PFCナサフは1勝1敗で勝点3、APF FC(ネパール)は2敗で勝点0となり、サバFAが予選C組1位となっています。これによりサバFAは女子ACL2024/25本選への出場が決定し、中国が開催地となるグループステージA組で武漢江漢大学(中国)、仁川現代製鉄レッドエンジェルズ(韓国)、そして予選A組1位のと同組となることも決定しています。

この女子ACLでは6名の外国籍枠があり、昨季のマレーシア国内女子リーグチャンピオンとして出場するサバFAは、マレーシア女子代表のキャプテンDFシュテフィ・サルジ・カウル、同じく代表のFWインタン・セラーとGKヌルル・アズリン・マズランの加入に加えて、ミャンマー女子代表FWウィン・テインギ・トゥン(ヤンゴン・ユナイテッドFCから加入)、そして成田恵理、中山未咲両選手を獲得しています。

予選の初戦となった8月28日のAPF FCとの対戦では0−0と引き分けているサバFAは、同じ相手に1−0と勝利していたPFCナサフとの対戦となったこの試合では、勝利以外にこの予選C組突破の道はありませんでした。

サバFAのジャスティン・ガナイ監督は、引き分けたAPF FC戦からはジャシア・ジュミリスとウスリザ・ビンティ・ウスマンに代わりハインディー・マスローとヘンリエッタ・ジャスティンを先発XIに起用しています。

前半からPFCナサフが優勢で試合が進む中、GKヌルル・アズリンは何度も好セーブを連発して得点を許さず、両チーム無得点の状況が続きますが、32分に試合が動きます。ミャンマー代表のウィン・テインギ・トゥンが相手DFをかわし、GKの逆をつく先制ゴールを決めて、ついにサバFAがリードを奪います。さらに44分にはシュテフィ・サルジ・カウルのフリーキックをゴール前で捕球し損ねたPFCナサフGKと、このボールに詰めたヘンリエッタ・ジャスティンが交錯、サバFAはPKを得ます。成田恵理選手が蹴ったPKは相手GKにはじかれたものの、このボールに詰めていたウィン・テインギ・トゥンがこれを押し込んでこの試合2点目を決め、サバFAはリードを広げて前半を終了します。

後半に入るとPFCナサフが好機を作り、サバFAが自陣に押し込まれる場面が多くなりますが、GKヌルル・アズリンを中心に粘り強く守り、失点を許しません。しかし残り10分辺りからはPFCナサフの猛攻が続き、88分にはコーナーキックからアルヴィン・エマ・ンゴンジャにヘディングシュートを決められて2-1とサバFAのリードは1点となります。

この試合が引き分けならば1位突破となるPFCナサフはさらに激しく攻めますが、全員でゴール前を固めたサバFAの守備を崩すことができないまま試合が終了し、最高のパフォーマンスを見せたサバFAが、マレーシアの女子チームとしては初めてアジアの舞台に立つことになりました。

この試合のフル試合映像。マレーシアサッカー協会(FAM)のYouTubeより
サバFA対APF FC(ネパール)のフル試合映像。マレーシアサッカー協会(FAM)のYouTubeより
ジョホールがACLEに向けてさらに新戦力獲得-今度は前コロンビアU20MFが加入

今月18日から始まるACLエリート(ACLE)に向けて、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)が更なる戦力補強を発表しています。今回は前コロンビアU20代表のホルヘ・ブレゴンをクロアチア1部のHNKリエカから獲得しています。クラブ公式SNSで加入が発表された27歳のオブレゴン選手は、2021年からの3シーズンをHNKリエカでプレーし、今季のUEFAヨーロッパリーグ予選にも出場しています。

8月26日から開いている今季2度目のトランスファーウィンドウで、JDTは既に韓国出身のセンターバック、パク・ジュンホン(タイ1部ラーチャブリーFCから加入)、スペイン出身でマレーシア人の血を引くGKクリスチャン・アバド(スペイン2部エルチェCF U19から加入)、フランス出身のMFエンゾ・ロンバルド(スペイン2部SDウェスカから加入)、アゼルバイジャン代表MFエディ・イスラフィロフ(アゼルバイジャン1部ネフチ・バクー)を既に獲得しており、このブレゴン選手が5人目の新戦力となっています。

外国籍選手枠渋滞中のジョホールがフランシコ・ジェラルディスをスペインクラブへローン

上のニュースでも取り上げたように、ACLエリートに向けて現在開いているトランスファーウィンドウで積極的な補強を行っているジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、今季開幕前に獲得したAMFフランシスコ・「チコ」・ジェラルディスがスペイン2部のCDエルデンセへローン移籍することを発表しています。

ポルトガル年代別代表でもプレーしたジェラルディス選手は今季開幕前にアラブ首長国連邦(UAE)1部のバニーヤースSCから加入しましたが、昨季からJDTでプレーするフアン・ムニスが絶好調なこともあり、今季のマレーシアスーパーリーグ第9節を終えて5試合に出場(先発4試合)し、0ゴール1アシストの記録を残しましたが、ポジション争いに敗れた結果、新戦力のために外国籍選手枠を空けるための移籍となりました。

JDTは既に、アルゼンチン生まれのシリア代表MFジャリル・エリアスをアルゼンチン1部のCAベレス・サルスフィエルドへローン移籍させている他、過去3シーズンで40試合に出場し34ゴールを挙げたFWフェルナンド・フォレスティエリの退団も発表しています。またフォレスティエリ選手とイタリア年代別代表でともにプレー経験があるFWニコラオ・ドゥミトルに至っては、タイ1部ブリーラム・ユナイテッドから移籍しながら、トップチームでは一度も出場することなく、先月からインドネシア1部のPSSスレマンにy針ローン移籍となっています。

FAカップでは4ゴールを挙げるなど、シーズン前の高い評判の片鱗は見せたジェラルディス選手ですが、同じAMFフアン・ムニスがここまでリーグ戦、カップ戦全てに先発し12試合で6ゴール7アシストと絶好調なこともあり、半年も経たずに移籍となってしまいました。

今季不振のクダサポーターがナフジ監督に退任を求める

FIFA国際マッチカレンダーにより、第9節を終えて現在中断しているマレーシアスーパーリーグですが、リーグ8位のクダ・ダルル・アマンFCはインドネシア1部のマルク・ウタラ・ユナイテッド(マルト・ユナイテッド)を招いて「ヌサンタラ・チャレンジ2024」と称する親善試合を行っています。

試合はマルト・ユナイテッドが19分にG大阪ジュニアユース出身で今季からマルト・ユナイテッドでプレーする永松達郎選手がゴールを決めて先制しますが、クダもミロシュ・ゴルディッチが40分にゴールを決めておいつきます。しかし後半には、米国年代別代表の経験を持つビクター・マンサレーとディエゴ・マキシモ・マルティネスの両FWがゴールを決めたマルト・ユナイテッドが3-1と勝利を収めています。

この試合結果を伝えたマレーシア語紙のマジョリティーによれば、試合後はクダのナフジ・ザイン監督に対して退任を求めるチャントなども聞かれた他、試合後のチーム公式メディアでも同様の投稿が見られたと伝えています。

今季はここまで3勝2分3敗ながら、選手に対する給料未払い問題の解決が遅れたことで開幕前に勝点3を剥奪されているクダは、開幕後も給料遅配が怒っているとも言われており、今季の不安定な戦いぶりをナフジ監督1人の責任とするのは違うような気がしますが、貴重な戦力だった司令塔MFハビブ・ハルーンが現在開いているトランスファー・ウインドウで退団するなど、チーム状況は今後、さらに厳しくなりそうで、それに伴いサポーターからの風当たりも強くなりそうです。

8月30日のニュース・サッカー協会会長-前ベトナム代表監督のパク氏も代表監督の候補者・いまさら何を?キム前代表監督の突然の辞任をサッカー協会会長が批判・W杯予選を「中立地」マレーシアで行うパレスチナ代表が合宿入り・マレーシア代表の医療チームに元バルサのチームドクターと理学療法士が加わる

サッカー協会会長-前ベトナム代表監督のパク氏も代表監督の候補者

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、前ベトナム代表監督のパク・ハンソ氏が、現在空席となっているマレーシア代表の監督候補の1人であると述べています。

FAMの本部で行われた記者会見の席上で、1年5ヶ月の契約期間を残しながら先月7月に辞任したキム・パンゴン前代表監督の後任として、メディアなどでも報じれていたパク前ベトナム代表監督も候補者の1人であると、メディアの質問に答える形で認めています。

来月9月4日に開幕するムルデカ大会では、マレーシア代表はパウ・パルディ代表チームコーチを監督代行に大会に臨みますが、ハミディン会長は「キム前監督に勝る」後任を探すために全力を注いでいる最中だと説明し、その中で出てきたのがパク前ベトナム代表監督の名前でした。

ハミディン会長は、FAMが代表監督に求めるものとして代表選手の「質」を理解していることに加え、マレーシア代表がW杯予選やアジアカップ予選で対戦する東南アジアを含むアジア各国の対戦相手の「質」も正しく理解していることであると話しています。

その上でFAMは複数の候補者の中から、現在絞り込みを行なっている最中だと説明しています。

いまさら何を?キム前代表監督の突然の辞任をサッカー協会会長が批判

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、先月、突然辞任し、その後は蔚山HDの監督に就任したキム・パンゴン前代表監督の姿勢を「プロフェッショナルでない」とFAM本部で開かれた記者会見という公の場で批判しています。

マレーシア代表サッカーチームが出場しないにもかかわらず、パリオリンピックに出場したマレーシア選手団の団長を務めていたハミディン氏は、ほぼ1ヶ月近くマレーシアを離れていました。オリンピックも終わりひと段落といったとこのなのか、いまさらになってキム前監督の話を蒸し返し、その辞任の状況を明らかにしています。

ハミディン会長は、キム前監督が辞任する数日前まで、家族の問題を理由に代表チームを離れたいと何度も主張していたとのことです。しかし、その一方でハミディン会長が知らぬ間に、キム前監督は韓国の蔚山HD FCと交渉し、監督就任に合意していたことが明らかになりました。

「私が失望したのは、キム前監督が記者会見を開き、様々な辞任理由の一つとして、代表選手の招集が自身の望むようにできなかったことを挙げたことだ。私はキム前監督がそれを辞任する好機と捉えたのではないかと考えている。結果的に蔚山HD FCと交渉していたわけで、私はこの行為にはプロ意識が欠落していると感じている。」

「FAMはキム前監督の辞任による被害者である。キム前監督は(蔚山HDから)良いオファーを受けたことにより代表監督を辞任したにもかかわらず、、事実とは異なる辞任理由を述べた。FAMはキム前監督の要望にできる限り応じていたため、そういった(辞任理由として挙げた)非難には当たらない。」と述べて、ハミディンFAM会長はキム前監督を批判をしています。

その一方でさらにコメントを求められたハミディン会長は、FAMがキム前監督に対して法的措置を取らなかったのは、在任中の代表チームへの貢献を評価してのことだと説明しました。

「我々は彼の貢献を評価しており、(残りの契約期間の)1年半分の補償を求めることができたが、それはあえて行わなかった。私が唯一失望しているのは、彼が真実を明かさなかったことだ、そこは正直に話して欲しかったと思っている。と述べた、ハミディン会長は、わずか数ヶ月前まではキム前監督が監督としての契約を2025年末まで守ると誓っていたことも明らかにしています。

先月、キム前監督は個人的な理由を挙げて、マレーシア代表監督を2年4ヶ月務めた後に辞任し、その後わずか2週間足らずで、蔚山HD FCの監督に就任しました。

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パリオリンピック選手団の団長となったことで、本当にキム前監督の動向を把握できていたのか、と正直、疑問が残ります。キム前監督への蔚山HDからの監督オファーは、前任者の洪明甫氏が韓国代表監督に就任したことで監督不在となったことによるもので、そういった事態はハミディン会長がFAMのトップとしてサッカーのことだけを考えていれば、何か手を打てたのではないかと思ってしまいます。サッカーがパリオリンピックに出場しないにもかかわらずハミディン会長に選手団団長就任を要請したマレーシアオリンピック協会もなんですが、それを受けたハミディン会長に対しても、それが自身のやるべき仕事だったのかと感じてしまいます。

W杯予選を「中立地」マレーシアで行うパレスチナ代表が合宿入り

「パレスチナ代表を受け入れてくれたマレーシアに心から感謝している。」

2026年W杯アジア3次予選に残っているパレスチナ代表は、第1節では韓国代表とアウェイで、そして続く第2節ではホームでヨルダン代表と対戦します。パレスチナとイスラエルとの紛争が続く中で、現在、パレスチナ代表は韓国戦に向けての合宿をマレーシアで行っています。第2節のヨルダン代表戦を中立地のマレーシアで行うこともあり、マレーシアが合宿地に選ばれたわけですが、冒頭の言葉は、マレーシアでの合宿に参加しているパレスチナ代表のMFモハメド・バシム・アハメド・ラシド(インドネシア1部プルセバヤ・スラバヤ)によるものです。

W杯初出場を目指すパレスチナ代表は、8月27日からKLフットボールスタジアムを使用した合宿を行っていますが、9月5日にソウルのW杯スタジアムで行われる韓国代表戦後には、マレーシアに戻って9月10日にヨルダン代表とこのKLフットボールスタジアムで対戦します。

イスラム教徒が多いマレーシアはパレスチナ支援の姿勢を表明し、アンワル・イブラヒム首相は先月末にイスラエルにより訪問先のイランのテヘランで暗殺されたイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者とも会談しています。また国内ではイスラエルを支援しているとされる欧米企業に対する不買運動も起こっており、その影響を受けたケンタッキーフライドチキン(KFC)は100店舗以上を一時的に閉鎖、また数日前にはスターバックスのフランチャイズを運営する企業が今年6月までの通年決済では9000万リンギ(およそ30億円)の赤字に転落したことを発表、さらにマレーシア政府は対イスラエル直接投資を全会一致で閣議決定するなど徹底しています。

そういった親パレスチナの姿勢からFAMはパレスチナ代表に合宿に必要な施設の提供を申し出ていました。

マレーシアの隣国インドネシアのリーグでプレーする代表戦46試合出場経験があるモハメド・バシム選手は、マレーシア国内でパレスチナの人々との連帯を示す姿勢をこれまで何度も見てきたと話し、マレーシアは単なる「中立地」ではなく、多くのマレーシア人がパレスチナを支援していることから、マレーシアを「ホーム」としてW杯3次予選に臨みたいと、ニューストレイツタイムズの取材に対して話しています。

さらに29歳のモハメド・バシム選手は、チームとして初となるW杯アジア最終予選出場については様々な制約がある中でも周りを驚かせるような結果を出したいとも話しています。

パレスチナは、韓国、ヨルダン、イラク、オマーン、クウェートと同じ予選B組に入っています。今回の予選ではA組からC組までの上位2チームがアメリカ、カナダ、メキシコが共同開催する2026年W杯の出場権を獲得し、各組3位と4地のチームは残る2枠をかけて4次予選で対戦します。

マレーシア代表の医療チームに元バルサのチームドクターと理学療法士が加わる

マレーシア代表の医療チームに元FCバルセロナのスタッフが加わったことをマレーシアの通信社ブルナマが報じています。

今日のニュースでも取り上げたように、先月7月にキム・パンゴン代表監督が辞任し、その後任にはパウ・マルティ コーチが監督代行に就任し、来月9月4日に開幕するムルデカ大会では指揮を取ることになっています。

そんな中、かつてはFCバルセロナのU18のコーチでもあったマルティ監督代行との縁があったのかも知れませんが、マレーシアサッカー協会(FAM)は、バルセロナのトップチームで豊富な経験を持つザビエル・バジェ医師と、エドゥ・マルティネス理学療法士が医療チームに参加することを発表しています。

2021/22シーズンから昨季2023/24シーズンまでバルセロナのトップチームの医師を務めたバジェ氏は、マレーシア代表のコンサルティングドクターとして、代表チームの医療スタッフと密接に協力し、専門知識や指導を提供するということです。。

また、バルセロナででは過去12年間にわたり理学療法士として勤務し、2022年12月から2024年6月までトップチームの理学療法士を務めたマルティネスも既にマレーシア入りしており、代表チームでの仕事に取り掛かっているということです。

8月29日のニュース・ACLとの衝突を避けるために年末のアセアン選手権の日程が変更に・代表とクラブがマッチアップ:シンガポール代表は9月のFIFAデイズでマレーシア王者ジョホールなどと対戦・FAカップ決勝でジョホールに削られ続けたアギャルカワが長期離脱へ・AFC女子チャンピオンズリーグ:サバは初戦引き分け

ACLとの衝突を避けるために年末のアセアン選手権の日程が変更に

東南アジアサッカー連盟(AFF)は、今年11月に開幕予定だった東南アジアサッカー連盟選手権「三菱電機カップ」について、その日程を一部変更することを発表しています。AFF選手権は隔年で開催される東南アジアNo. 1を決める大会で、当初は11月23日から12月21日の決勝までの日程が発表されていました。

AFFは声明の中で、「複数の加盟協会からの提案を受け、大会での各国代表チームの最適な強さとパフォーマンスを確保するため」として、大会本戦の日程が11月23日から12月21日ではなく、12月8日から1月5日に変更されることを発表ししています。

当初発表された日程がアジアサッカー連盟(AFC)主催のACLエリートとACL2のいずれも第5節と第6節と重なっていたため、ACLを優先し、この大会に東南アジア各国代表の主力選手が揃わないことが心配されていました。

11月26日から27日に第5節が、12月3日から4日に第6節が行われるACLエリートには、東南アジアからはマレーシアスーパーリーグの優勝チーム、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)と、タイリーグ1のチャンピオン、ブリーラム・ユナイテッドが出場します。

また11月26日から28日に第5節、12月3日から5日に第6節が開催されるACL2には、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールのクラブが出場します。

なお三菱電機カップに出場する各国の内、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ブルネイ、東ティモールのクラブはAFCが今季新設したACL3番目のリーグであるAFCチャレンジリーグに出場しますが、その日程は三菱電機カップとは重ならないため、ブルネイと東ティモールが出場する10月5日から15日までの本戦出場をかけた予選の日程は変更されません。

その一方で、この三菱電機カップが開催される期間はFIFA国際マッチカレンダー外となっていることから、各国のクラブは選手をこの大会に出場する代表の招集に応じる義務はなく、今回の日程調整を行ってもなお、各国代表チームの主力選手が出場しない可能性も残ります。実際に前回2022年の大会では、マレーシアでは、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)が主力選手の代表招集を拒否しています。

また、12月8日の開幕戦直前に代表チームが合宿を行う場合も、ACLエリートやACL2の第6節と重なるため、ここでも代表選手の招集に問題が生じる可能性があります。さらにAFFが今季から新設したのASEANクラブ選手権「ショッピーカップ」のグループステージの第3節は、三菱電機カップ決勝の3日後である1月8日に予定されており、AFF自身が生み出した過密日程による影響が現れる可能性もあります。

代表とクラブがマッチアップ:シンガポール代表は9月のFIFAデイズでマレーシア王者ジョホールなどと対戦

シンガポールの英字紙ストレイツタイムズによると、9月2日から10日にかけてのFIFA国際マッチカレンダー(FIFAデイズ)で、シンガポール代表はマレーシアリーグの昨季王者ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)と自然試合を行うということです。

日本代表のコーチやJリーグ大宮や千葉、川崎などのコーチなども務めた小倉勉氏が今年2月1日に監督に就任したシンガポール代表は、適切な対戦相手が見つからなかったことなどを理由に、9月のFIFAデイズでは国際試合を行わないことになりました。

その代わりに、9月6日と7日にマレーシアスーパーリーグ(MSL)で昨季まで10連覇中のJDT、そしてシンガポール1部のプレミアリーグのBGタンピネス・ローバーズと対戦し、さらに10月のFIFAデイズ(10月7日から15日まで)では日本に遠征し、J1リーグのチームと3試合の親善試合を行うということです。なお、9月の親善試合はいずれも非公開で行われるということです。

また今年年末に開催される東南アジアサッカー連盟(AFF)選手権「三菱電機カップ」に向けては、11月のFIFAデイズでは11月15日にミャンマーと、11月19日には台湾といずれもシンガポール代表のホーム、シンガポール国立競技場で対戦することも発表されています。

9月と10月のFIFAデイズでは国際親善試合を行わないことが発表された席上にいた小倉シンガポール代表監督は、9月には新しい選手を招集して試し、10月には日本での試合間の移動の厳しさに慣れさせ、11月には国際親善試合を行って、これら3回のFIFAデイズを使ってチームのプレー強度を徐々に高めていくと述べています。なお、2月に就任した小倉監督はW杯予選では0勝3敗1引分という記録を残しています。

なおシンガポールが国際親善試合を行わない9月のFIFAデイズで、マレーシアは、フィリピン、タジキスタン、レバノンを招いてムルデカ大会を、またベトナムはタイとロシアを招いて3カ国対抗戦を行います。

FAカップ決勝でジョホールに削られ続けたアギャルカワが長期離脱へ

8月24日に行われたマレーシアFAカップ決勝では、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)に何度も削られて倒れる場面があったスランゴールFCのMFアレクサンダー・アギャルカワは、前半終了間際の44分という異例の時間帯に交代していましたが、精密検査の結果、ケガの状況は深刻さから数ヶ月間はチームを離脱することが明らかになっています。

スランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOが明らかにしたところによると、ガーナ出身のアギャルカワ選手は、ケガの完治のために安静1ヶ月、さらリハビリと試合出場のためのフィットネスレベルに戻すため少なくとも2ヶ月は必要になるだろうということです。

アギャルカワ選手は試合後に診察を受け、その際のレントゲン写真を自身のSNSに写真のみを投稿しましたが、そこには骨の一部に明らかな亀裂が写っていたことから亀裂骨折、あるいは骨折の疑いが浮上し、サポーターからは心配する声が上がっていました。

FAカップ決勝ではボランチとして出場したアギャルカワ選手が0-2のビハインドとなった前半で退くと、アギャルカワ選手に代えてFWのレジク・バニハニを起用したニザム・ジャミル監督の采配も疑問ではありましたが、後半はスランゴールの連携は明らかに悪くなり、結果的に後半だけでJDTに4失点し、最終的には1−6で敗れています。

来月には8年ぶりのアジアの舞台となるACL2でムアントン・ユナイテッド(タイ)との対戦も控えるスランゴールにとって、今季開幕前の酸攻撃で欠場していたファイサル・ハリムが復帰しチームに勢いがついていた中で、アギャルカワ選手の長期離脱は大きな痛手になりそうです。

AFC女子チャンピオンズリーグ予選:サバは初戦引き分け

第1回となるAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)の予選ステージのC組がマレーシアのサバ州で開幕し、マレーシアから出場するサバFAは初戦でネパールのAPF FCと0-0の引き分けに終わっています。

2019年にAFC女子クラブ選手権として始まったこの大会は、今季2024/25シーズンからAFC女子チャンピオンズリーグと改編されています。今季から秋春制となったこの大会は、今季から2027/28シーズンまでの4季は、AFCに22加盟協会(FA)にそれぞれ1つの出場枠が与えられることになっています。また2028/29シーズンからは、大会出場国の決定はAFC女子クラブ競技ランキングに基づいて行われます。

今大会は今年3月のFIFA女子ランキングに基づいて上位8位までのFA(*実際にはランキング2位の北朝鮮が出場辞退したため、1位の日本以下、オーストラリア、中国、韓国、ベトナム、フィリピン、台湾、タイ)のクラブがグループステージに出場し、残る13FAのクラブはまず予選に出場し、そこからグループステージの残り4枠が決定されます。

予選ステージC組の集中開催地となったマレーシアからは2023年国内リーグで優勝したサバFAが出場し、PFCナサフ(ウズベキスタン)、APF FCとともにグループ1位に与えられる本戦出場枠を争います。

APF FCは、8月25日に行われたPFCナサフとの対戦で0−1と敗れており、敗退が決定しています。8月31日の最終戦で対戦するPFCナサフとサバFAは、その結果が引き分け以上であればPFCナサフがグループ1位となり、サバFAが予選を突破するためには勝利が必要となります。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第9節の結果とハイライト映像(2)・最下位のクランタンを破ったクチンシティが今季初の4位浮上

8月17日にクランタン・ダルル・ナイムFCのホーム、クランタン州コタ・バルのスルタン・ムハマド4世スタジアムで開催予定だったマレーシアスーパーリーグ第9節のクランタン・ダルル・ナイムFC対クチンシティFCの試合は、現在このスタジアムで排水設備の改修工事が行われていることから延期となり、この日クチンシティFCのホーム、サラワク州立スタジアムでの開催となりました。なおマレーシアスーパーリーグ(MSL)は今季から2シーズンかけて秋春制へ以降しますが、従来の春秋制ではシーズンオフとなっていた11月から2月にかけては、クランタン州を含むマレー半島東海岸がモンスーンの季節です。この時期のマレー半島東海岸は平均降水量が400mmから440mmとなり、豪雨や洪水のリスクが高まります。またレダン島やティオマン島と言った東海岸にある有名なリゾートの島へフェリーが運休、ホテルが閉鎖されることもあります。10月終了予定となっているクランタン・ダルル・ナイムFCのホームでの大規模な改修工事はこの時期の豪雨に備えてものとなっています。

最下位のクランタンを破ったクチンシティが今季初の4位浮上

MSL2024/25 第9節
2024年8月26日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティFC 1-0 クランタン・ダルル・ナイムFC
⚽️クチンシティ:ジョーダン・ミンター(37分)
🟨サバ(0)、🟨スランゴール(2)
MOM:カトゥル・アヌアル(クランタン・ダルル・ナイムFC)

この日の試合は5位クチンシティと最下位13位のクランタンの対戦でした。雨でピッチの状態が悪い中、試合開始から主導権を握りながらも得点がなかったクチンシティですが、37分に左サイドを上がったアミル・アムリ・サレーが相手DFをかわしてクロスを上げると、これをエースのジョーダン・ミンターがゴール正面で頭で合わせてゴール!ついにクチンシティが先制します。その後もクチンシティは好機を作るものの、クランタンのGKカトゥル・アヌアルが好セーブを連発して、前半は1−0で終了します。

後半はクランタンもペースを上げ、両チームが激しくせめぎあいますが、両チームのGKの奮闘もあり、いずれも得点を挙げることができず、試合はこのまま終了しています。敗れたクランタンのGKカトゥル・アヌアルがこの試合のMOMに選ばれていますが、彼の好セーブがなければ、クランタンの失点は1点では済まなかったでしょう。

今季2度目のトランスファーウィンドウが開いたこの日、クランタンはこの試合でもキャプテンを務めたパレスチナ代表MFオディ・ハロウブの兄でやはり代表でのプレー経験がある33歳のFWレイス・カロウブをシャバブ・アル=ダヒリヤ SC(パレスチナ)が加入し、早速、この試合でも先発しましたが、MSLのデビュー戦を飾ることはできませんでした。

この日の勝利で、クチンシティは今季3勝目を挙げるとともに、第9節を終えて無敗記録を6にまで伸ばしています。一方のクランタンはこの日の敗戦で5連敗となり、今季通算で8敗目となりました。

クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。


2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第9節途中)
順位チーム勝点
1JDT82271028424
2SEL9196121688
3TRE8154311394
4KCH91435113103
5SAB8134131213-1
6PDRM811323910-1
7PEN810242981
8*KDA88323812-4
9SRP87143712-5
10PRK762051013-3
11#KLC8532310100
12NSE84116819-11
13KDN93108419-15
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第9節途中)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT9
2ロニー・フェルナンデスSEL6
3ジョーダン・ミンターKCH5
4ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
パウロ・ジョズエKLC4
イフェダヨ・オルセグンPDRM4
6チェチェ・キプレ他4名KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC

マレーシアFAカップ2024/25決勝-王者ジョホールがスランゴールを粉砕して大会3連覇達成-国内三冠へ向けてまず一冠

5月10日の今季開幕戦で対戦する予定だったジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)とスランゴールFCは、5月5日に代表でもプレーするスランゴールFWファイサル・サリムが酸をかけられる事件が発生し、スランゴールが試合延期を求めるもリーグを主催するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)これを認めず、JDTの不戦勝となりました。このため、このFAカップ決勝が両チームの今季初対戦となりました。今季2024/25シーズンの第9節を終えて首位を独走するJDTと2位のスランゴールの対決は、JDT有利の下馬評でしたが、蓋を開けてみれば予想を遥かに超える強さを見せたJDTがスランゴールを完膚なきまでに叩き、全身のジョホールFA時代を含め、3季連続、通算5度目の優勝を果たしています。

2024年8月24日@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)
ジョホール・ダルル・タジムFC 6-1 セランゴールFC
⚽️ジョホール:フアン・ムニス3(26分、67分、90分)、アリフ・アイマン(42分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(62分)、ヘベルチ・フェルナンデス(76分)
⚽️スランゴール:アルヴィン・フォルテス(59分)
🟨ジョホール(2)、🟨スランゴール(4)
MOM:フアン・ムニス(ジョホール・ダルル・タジムFC)

大会3連覇を狙うジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)とスランゴールFCの顔合わせとなったFAカップ決勝は、試合前日の記者会見から国内サッカーファンをざわつかせました。ニザム・ジャミル監督とキャプテンのサフワン・バハルディンが出席したスランゴールに対して、JDTからはエクトル・ビドリオ監督の代理としてホセ・ロペス コーチ、そしてキャプテンのジョルディ・アマトの代理として控え選手のジュニオール・エルドストールが出席しました。(実際の試合ではロペス コーチ、エルドストール選手ともベンチ入りはしませんでした。)

その記者会見でJDTのロペス コーチはメディアの質問に対して”I don’t know.”「私にはわからない」、”No comment”「何も話すことはない」を繰り返し、一方のエルドストール選手は試合に向けたチームの準備の状況を聞かれると、一言”Good”と答えた以外は、やはり”No comment”を繰り返すなどの「塩対応」を続けた結果、JDTの記者会見はわずか2分で終了し、終始和やかなムードで行われたスランゴールの記者会見とは対照的でした。JDTの記者会見については、「あまりにも礼を欠いている」、「もう二度と記者会見に来るな」と言った批判もSNS上に多く上がりました。

この試合の両チームの先発XIは以下の通り。JDTではキャプテンのインドネシア代表のキャプテン、ジョルディ・アマトやマレーシア代表DFラヴェル・コービン=オングがベンチ外、スランゴールは控えGKカイルルアズハン・カリドに代わり、今季ここまで公式戦出場がないGKアジム・アル=アミンをベンチ入りさせています。

しかし、ピッチ外で何を言われようと、ピッチ上での決着が全て、とばかりにJDTは試合開始からスランゴールに襲いかかります。そして試合が動いたのは26分でした。ジョホールがペナルティエリアの外、正面やや右でPKを得ると、フアン・ムニスの蹴ったボールはゴール右のポストとスランゴールGKサミュエル・サマーヴィルの間の狭いスペースを通ってゴールインし、JDTが1点をリードします。その後はアリフ・アイマンのヘディングシュートが決まり、2-0としてJDTは前半をリードして折り返します。

後半に入ると59分にアルヴィン・フォルテスがゴールを決めたスランゴールが1点差に迫り、試合が一気に白熱するかと思われた試合ですが、ここからJDTが一気にギアを上げてわずか3分後にベルグソン・ダ・シルヴァがゴールを決めると、試合は一気に一方的なものになってしまいます。67分にはこの試合2ゴール目をフアン・ムニスが決めると、76分にはヘベルチ・フェルナンデス、そしてとどめは90分にフアン・ムニスがハットトリック達成となるゴールを決めたJDTが大会最多ゴール新記録となる6ゴールを挙げてスランゴールに圧勝し、国内初となる3季連続の三冠達成に向けてまず一つ目のタイトルを獲得しています。

試合後の会見に応じたJDTのエクトル・ビドリオ監督は、一人一人の選手の技量の高さと、ディフェンスではリスクを冒しても積極的にボールを奪いにいく戦術が功を奏したと述べています。

「チームの哲学でもある攻撃的な姿勢を維持するためにはリスクを冒す必要があった。チームがボールを保持するため、守備では選手が1対1となる場面が多くなったが、日々の練習にしっかり取り組んでくれたおかげで個々の選手の技術が高まり、守備については「個」ではなくチームとして機能することができた。」と選手を称賛しています。

一方、大差で敗れた事に失望していると話したスランゴールのニザム・ジャミル監督は、この惨敗が多くのサポーターも失望させたことは理解していると話した上で、この試合で露呈した弱点を改善するためにさらに必要な努力をし、次の試合に繋げたいと話しています。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeより。

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この試合はストリーミングで観戦しました。前半ではJDTの執拗なまでのセランゴールDMFアレクサンダー・アギャルカワ潰しが非常に効果的でした。豊富な運動量であちこちに姿を表し、中盤では相手の攻撃のリズムを遮り、またボールを持つとプレーを落ち着け、さらに攻撃の起点にもなれる役割が持ち味のアギャルカワ選手に対し、JDTは露骨なまでのファウルやファウルスレスレのプレーを仕掛け、アギャルカワ選手は何度も倒される場面がありましたが、結局、前半で交代しています。スランゴールのニザム・ジャミル監督もアギャルカワ選手の交代によって、チームの攻撃のリズムが崩れたことを認めています。

試合開始から高い位置でプレスをかけるJDTにとって、アギャルカワ選手は嫌な選手でしたが、そのアギャルカワ選手を徹底的に削ることで、前半の終盤からはJDTの攻撃の自由度が遥かに良くなりました。しかも後半に交代で入ったレジク・バニハニはFWでもあり、前線ではゴールに絡むプレーは見せたものの、スランゴールは自陣に押し込まれる場面が明らかに増えました。

またもう一つ気になったのは68分のGKサミュエル・サマーヴィルの交代でした。1-4と劣勢の中、ケガをしたわけでもないGKを貴重な交代カードを1枚切ってまで交代させたニザム監督の判断は、画面を見ながら「なぜ?」と思いました。そして、これについても当然、試合後の記者会見で質問が挙がりました。これについてジャミル監督はGKコーチとも相談した結果、サマヴィル選手に何かが起こり、その結果、集中力を失っていると判断し、サマヴィル選手を「守る」ために交代させたと説明しています。

JDTが3点目を入れた時点で交代を考えたと話したジャミル監督でしたが、リーグ戦での控えGKであるカイルルアズハン・カリドはベンチ外で、残っていたのはU23代表ながら、今季リーグ戦では出場が一度もない22歳のアジム・アル=アミンでした。アジム選手は20分の出場でさらに2失点を喫しました。

今シーズンをかけて、スランゴールがニザム監督を「育てる」覚悟ならそれも良いですが、今後のリーグ戦や来月開幕するACL2で結果を残すことを考えるのであれば、マレーシアリーグで経験のある監督を新たに採用するという選択肢もアリという気がした試合観戦でした。

8月23日のニュース・東南アジアクラブ選手権2024/25開幕:トレンガヌはカンボジア王者に苦杯・KLシティはフィリピン王者に辛勝・ジョホール州がFAカップ決勝翌日を州の祝日とすることを発表

東南アジアクラブ選手権2024/25開幕:トレンガヌはカンボジア王者に苦杯、KLシティはフィリピン王者に辛勝

2005年以来19年ぶりに再開されるアセアン東南アジアクラブ選手権(ACC)は、東南アジア最大のECサイトがスポンサーとなり「ショッピーカップ」とし第3回大会が開催されています。マレーシアからは昨季のマレーシアカップ準優勝チームのトレンガヌFCとFAカップ準優勝チームのKLシティFCが参加します。トレンガヌはグループステージのA組、KLシティはB組に入り、今週から始まった大会に臨んでいます。(試合のハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより)

トレンガヌはカンボジア王者に苦杯

2024年8月21日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 2-3 プリヤ・カーン・リーチ・スヴァイ・リエンFC
⚽️トレンガヌ:マヌエル・オット(55分)、サファウィ・ラシド(90+1分PK)
⚽️スヴァイ・リエン:ガブリエル・シルヴァ(12分)、パブロ(16分)、ミン・ラタナック(86分)
🟨トレンガヌ(2)、🟨スヴァイ・リエン(3)

開幕戦で昨季のカンボジア1部リーグチャンピオンをホームに迎えたトレンガヌは、開始16分で立て続けにゴールを決められてリードを許すと、そのまま一度も追いつくことなく敗れています。

小田原貴、藤井亮の2名の日本人選手が先発したPKRスヴァイ・リエンは、12分にガブリエル・シルヴァのゴールで先制すると、その4分後には、FC琉球やカターレ富山でのプレー経験があるパブロがゴールを決めて、前半を2-0とリードして折り返します。

後半の55分にはマヌエル・オットのゴールでトレンガヌが1点差まで迫りますが、終了間際に失点して再び点差を広げられると、ロスタイムにサファウィ・ラシドのPKで1点を返すも時すでに遅く、トレンガヌが2−3で敗れています。
PKRスヴァイ・リエンの小田原貴選手はフル出場し、藤井亮選手は64分に交代しています。

A組の他の試合結果は、トレンガヌが次節第2節で対戦するタインホアFC(ベトナム)が3−1でシャン・ユナイテッド(ミャンマー)に勝利し、PSMマカッサル(インドネシア)対BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)はスコアレスドローに終わっています。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

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なお、この試合前にはトレンガヌのトミスラフ・シュタインブリュックナー監督がマレーシアの通信社ブルナマの取材に応え、自身が必要とされていないのであればチームをさる用意があると発言しています。

これまでトレンガヌがマレーシアスーパーリーグのトップチームの一つでいるために全力で関わってきたと話したシュタインブリュックナー監督は、他のプロクラブの監督同様、必要とされていなければ、いつでもチームを去ると話しています。

2022年にチームのテクニカルディレクターから転身し、今季が監督2シーズン目となるシュタインブリュックナー監督について、ジョホール・ダルル・タジムFCからローンで代表選手のサファウィ・ラシドやアキヤ・ラシドを獲得するなどチーム力が上がっていると考えられていることから、SNSを中心に不安定な戦いぶりを見せているチームの責任を問う声がトレンガヌサポーターから上がっており、FAカップ準決勝敗退に続き、このショッピーカップの敗戦で、その声はさらに大きくなりそうです。


東南アジアクラブ選手権2024/25開幕:KLシティはフィリピン王者に辛勝

2024年8月22日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 1-0 カヤFCイロイロ
⚽️KLシティ:ハキミ・アジム(12分)
🟨KLシティ(1)、🟨カヤFC(3)

カップ戦に強いKLシティが前半に挙げた1点を守り切り、3名の日本人選手を擁する昨季のフィリピン王者を破って開幕戦での勝利を挙げています。

来週のFIFA国際マッチカレンダーで開催されるムルデカ大会に出場するマレーシア代表にはチーム最年少の21歳で招集されているFWハキミ・アジムがこの試合でも躍動し、12分には左サイドを上がったパウロ・ジョズエからのクロスをファーサイドで受けるとこれを落ち着いて決めると、これがこの試合唯一のゴールとなりました。

日本人の星出悠監督が指揮を取るカヤFCイロイロは、先月7月14日に終了したフィリピン1部リーグを制して2連覇を果たした強豪ということで、マレーシアスーパーリーグでは中堅のKLシティに対してどのような試合を見せてくれるのかを楽しみに現地観戦しました。

左ウィングに駒木秀人、MFには東南アジアでのプレー経験が豊富な山崎海秀、そして最終ラインの要に斎藤彰人の日本人3選手を要するカヤFCイロイロは、この試合ではボールの保持率は高かったもの、試合前から降り続く雨で滑りやすくなったピッチのせいもあったのか、決定機を作ることがほとんどありませんでした。

いわゆるボックストゥボックスタイプのMF山崎選手の運動量は素晴らしかったですが、昨季のフィリピンリーグでは11試合で10ゴール8アシストという記録を残した駒木選手も自陣に戻って守備をする機会も多く、ウィング的な活躍の機会がほとんどありませんでした。素人目では、KLシティ守備陣が戦術的に崩される場面がほとんどなく、ゴール前などでつまらないミスをしない限りは失点しそうな気配も正直ありませんでした。もしかしたらカヤFC色々にとっては、シーズン終了後の疲労が溜まっていた時期のいわば「罰ゲーム」的な大会になってしまっていたのかもしれません。
カヤFCイロイロの駒木秀人、山崎海舟、斎藤彰人の3選手はこの試合でフル出場しています。

B組の他の試合は、ハノイ公安FC(ベトナム)が対1部リーグ3連覇中のブリーラム・ユナイテッドに2-1と勝利し、KLシティが来月9月の第2節に対戦するボルネオFCサマリンダ(インドネシア)がライオン・シティ・セイラーズ(シンガポール)に3-0と圧勝しています。なおグループステージでは各組の上位2チームが来年4月にホームアンドアウェイ方式で行われる準決勝に進出します。

しかし、ACLエリートにも出場するブリーラム・ユナイテッドがこの大会にも出場しているのはちょっと驚きです。

ジョホール州がFAカップ決勝翌日を州の祝日とすることを発表

明日8月24日には今季の初タイトルマッチとなるFAカップ決勝が開催され、大会3連覇を目指すジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)と、最後に優勝した2009年以来の決勝進出を果たしたスランゴールFCが対戦します。このFAカップ決勝を前に、ジョホール州のオン・ハフィズ・ガジ州首相は、決勝翌日の8月25日を州の祝日とすることを発表しています。

8月25日を祝日とする理由として、FAカップ決勝に進出を果たしたJDTを応援するジョホール州民に対する感謝の気持ちの表明であると説明したオン・ハフィズ州首相は、今回の州祝日は、父君のスルタン・イブラヒム殿下がマレーシア国王を務めている間はジョホール州摂政となっているトゥンク・イスマイル殿下の了承を得た上での発表であるとしています。なお、トゥンク・イスマイル殿下はJDTのオーナーでもあります。

オン・ハフィズ州首相は、ジョホール州民に向けて400km以上離れたクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で開催されるマレーシアFAカップ決勝に足を運んで「12番目の選手」としてJDTを応援して欲しいと話しています。

2012年2月16日にジョホール州サッカー協会の会長にトゥンク・イスマイル殿下が就任して以来、ジョホール州のサッカーは成功へ向かって大きな変革を進めているとし、2013年のJDT創設がこの変革の中心になっていると説明しています。さらに現在のリーグ10連覇を含めたこれ以降のJDTの素晴らしい成績はジョホール州民の誇りであるとも述べています。

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日本に例えれば、ヴィッセル神戸が天皇杯決勝に進出するので、兵庫県知事が急遽、天皇杯決勝翌日を県民の日に制定するので、兵庫県民に国立競技場まで応援に行ってください!と言っているような内容です。まぁこれが罷り通るのがマレーシアだとも言えますが、これはJDTがFAカップ決勝でスランゴールを破るだろうという自信の表れでもあると言えます。実際に過去8シーズンはリーグ戦、カップ戦問わずスランゴールはJDTを破った経験がなく、この自身は根拠がないものではありませんが、今回は「ファイサル・ハリム」という要素がスランゴールのモチベーションにどのくらい火をつけるかで、この根拠すらひっくり返す可能性もあります。

8月22日のニュース・ムルデカ大会に向けた代表候補合宿参加の26名が発表に・今季2度目のトランスファーウィンドウでスランゴールはヨルダン代表FWを獲得へ・サバにはベトナムリーグからブラジル出身FWが加入・トレンガヌはタイリーグの経験豊富なエルサルバドル代表FW獲得

今週末は国内リーグのマレーシアスーパーリーグ(MSL)はありませんが、東南アジアクラブ選手権ショッピーカップ、そして今季1つ目の国内タイトルとなるFAカップ決勝が開催されます。また来週月曜日8月26日には今季2度目のトランスファーウィンドウが開くなど、いくつかのクラブに動きがありそうです。

ムルデカ大会に向けた代表候補合宿参加の26名が発表に

マレーシアサッカー協会(FAM)は公式サイトで来週8月29日から始まる代表候補合宿に参加する代表候補26名を発表しています。今回の代表候補合宿は先月、突然辞任したキム・バンゴン監督に代わってポー・マルティ監督代行が行う初めての合宿で、来月9月4日に開幕する第43回ムルデカ大会に向けた合宿となります。

今回の合宿参加者の顔ぶれですが、キム前監督が指揮を取った6月のW杯アジア2次予選、キルギス戦と台湾戦のメンバー26名からは18名が残り、GKシーハン・ハズミ、MFアフィク・ファザイル、FWアリフ・アイマン、FWロメル・モラレス(以上ジョホール・ダルル・タジムFC)、DFハリス・ハイカル(スランゴールFC)、DFアザム・アズミ(トレンガヌFC)、FWダレン・ロック(サバFC)、FWシャフィク・アフマド(クダ・ダルル・アマンFC)の8名が復帰しています。

ポー・マルティ監督代行が率いるマレーシアは、ムルデカ大会では、9月4日の準決勝ではフィリピンと対戦し、勝てばもう一つの準決勝、レバノン対タジキスタン戦の勝者と決勝で、また敗れれば同じ試合の敗者と3位決定戦を戦います。

2024年8月開催代表候補合宿参加メンバー
P氏名年齢所属
GKシーハン・ハズミ28JDT
アズリ・ガニ25KLC
アラムラー・アル=ハフィズ29KDA
DFマシュー・デイヴィーズ29JDT
フェロズ・バハルディン24JDT
ラヴェル・コービン=オング33JDT
サフワン・マズラン22TRE
アザム・アズミ23TRE
ドミニク・タン27SAB
ダニエル・ティン32SAB
ハリス・ハイカル22SEL
ディオン・コールズ28BUR
MFアフィク・ファザイル30JDT
ザフリ・ヤーヤ30KLC
ノーア・レイン22SEL
シャミル・クティ27PEN
エンドリック・ドス・サントス29HOM
FWアリフ・アイマン22JDT
ロメル・モラレス27JDT
サファウィ・ラシド27TRE
アキヤ・ラシド25TRE
パウロ・ジョズエ35KLC
ハキミ・アジム21KLC
ダレン・ロック34SAB
シャフィク・アフマド29KDA
アディブ・ラオプ25PEN
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC、SAB-サバFC
TREートレンガヌFC、KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC。PEN-ペナンFC
BUR-タイ1部ブリーラム・ユナイテッドFC、HCM-ベトナム1部ホーチミン・シティFC
今季2度目のトランスファーウィンドウでスランゴールはヨルダン代表FWを獲得か

国内複数のサッカー系メディアは、現在MSL2位のスランゴールFCがヨルダン代表FWのヤザン・アル=ナイマットの獲得を狙っていると報じています。なおスランゴールFCには既にヨルダン代表のMFノー・アル=ラワブデ、ヨルダンU23代表のFWレジク・バニハニが在籍しています。また今回のトランスファーウィンドウでやはりヨルダン代表のFWアリ・オルワンをカタール1部のアル・シャマルSCから加入することを発表しており、このヤザン選手を実際に獲得することになれば、この「ヨルダン・コネクション」がさらに強化されることになりそうです。なお、昨季まではこの他にヨルダン代表DFヤザン・アル=アラブ(現在は韓国1部FCソウル)も所属していましたが、試合中の判定に不服だったことで審判を「蹴って」しまい無期限の出場停止処分を受けて退団しています。)

25歳のヤザン選手は、今年1月AFCアジアカップで準優勝したヨルダン代表で主力選手として活躍し、グループステージの韓国戦でゴールを挙げると、ベスト16のイラク戦、準決勝で再び対戦した韓国戦、そして決勝のカタール戦でも得点し、7試合で4ゴール3アシストの記録を残しています。

このヤザン選手は、カタール1部で3シーズンプレーし、47試合で15ゴール14アシストの記録を残していますが、最後に所属していたカタール1部の強豪アル・アハリSCを8月11日に退団しています。

今季国内リーグでは9試合で16ゴールと、首位のジョホールの8試合で28ゴールと比べると火力がやや心許ないところもあることから、このヤザン選手に是非とも加入してもらいたいところです。またスランゴールFCは来月開幕するACL2にも出場しますが、同組には韓国の全北現代、タイのムアントン・ユナイテッド、フィリピンのセブFCなど強豪もいることから、積極的な補強が期待されます。

サバにはベトナムリーグからブラジル出身FWが加入

現在リーグ4位のサバFCはブラジル出身FWジョアン・ペドロ・ボイエア・ドゥアルテの加入を発表しています。24歳のジョアン・ペドロ選手は昨季はベトナム1部のベトテルFCでプレーし、12試合で2ゴールという成績を残しています。

リーグ中断前の直近の3試合では4得点7失点、今季通算でも8試合で12得点13失点という成績のサバは、昨季9ゴールを挙げたラモン・マチャド(アゼルバイジャン1部アラズ・ナクチヴァンへ移籍)との契約を先月解除し、さらに5月25日に行なわれたMSL第4節クチンシティFC戦以降ベンチ入りすらしていない前インドネシア代表FWサディル・ラムダニにも退団や移籍の噂もあり、頼りになるのはマレーシア代表FWダレン・ロック1人という状況です。

サバのオン・キムスイ監督は、ジョアン・ペドロ選手がチーム合流後すぐにでもその影響が出ると良いと話す一方で、サポーターにはこのジョアン・ペドロ選手が昨季とチーム得点王だったラモン選手は違うタイプの選手であり、単純に両者を比較しないで欲しいいと話しています。

さらにオン監督は次節第10節のホーム開催のトレンガヌ戦(9月15日)までにはチームのプレースタイルなどに適応させたいと話しています。

トレンガヌはタイリーグの経験豊富なエルサルバドル代表FW獲得

昨季は11ゴールを挙げたトレンガヌFCのチーム得点王のイヴァン・マムートは開幕前のプレシーズンマッチで踵を痛め、その後は治療と回復が長引き、今季はここまで出場がなく、現在は手術を受けるためにフィンランドに滞在中です。現在4勝3分1敗でリーグ3位ではあるものの、昨季は26試合で45ゴールを挙げた攻撃陣がり今季は8試合で13ゴールとエース不在の影響が表れています。そんな得点力不足に悩むトレンガヌFCですが、クラブ公式SNSでエルサルバドル代表FWで33歳のネルソン・ボニーヤの加入を発表しています。

ルーマニアやポルトガル、アゼルバイジャンやトルコなどでもプレー経験があるボニーヤ選手は。タイ1部では合計6シーズン在籍し、ポートFCやバンコク・ユナイテッド、チェンライ・ユナイテッドなどでプレーした他、昨季はスコータイFCで25試合に出場して8ゴール5アシストという記録を残しています

ボニーヤ選手加入を報じたマレーシア語紙マジョリティは、ボニーヤ選手はマレーシアでは知られていないものの、タイリーグで138試合で117ゴールを挙げ、ジョホール・ダルル・タジムFCでもプレーしたジオゴに匹敵するレベルの選手であるとしています。なおボニーヤ選手は、タイ1部でプレーした6シーズンで130試合に出場して65ゴールを挙げています。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ<br>第9節の結果とハイライト映像(1)・サバとの上位対決を制したスランゴールが引き分けを挟み3連勝・KLシティに快勝のPDRMは2連勝で6位浮上

マレーシアスーパーリーグ(MSL)の第9節が8月13日から8月17日にかけて開催されています。今節はペラFC対ジョホール・ダルル・タジムFC戦が豪雨によるピッチ悪化で順延となり、クランタン・ダルル・ナイムFC対クチンシティFC戦は試合会場の廃数位設備の改修が終了していないことを理由にやはり順延されています。

なお今季のMSLは13チームで編成されており、第9節はペナンFCの試合はありません。また次節第10節は、9月2日から10日までのFIFA国際マッチデーに開催されるムルデカ大会を挟んで9月13日(金)から15日(日)に予定されています。
*試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeより。

サバとの上位対決を制したスランゴールが引き分けを挟み3連勝

MSL2024/25 第9節
2024年8月13日@リカス・スタジアム(サバ州イスカンダル・プテリ)
サバFC 1-2 スランゴールFC
⚽️サバ:サフワン・バハルディン(27分OG)
⚽️スランゴール:ロニー・フェルナンデス(31分)、ハリス・ハイカル(87分)
🟨サバ(0)、🟨スランゴール(2)
MOM:ラウィルソン・バトゥイル(サバFC)

リーグ2位のスランゴールは同4位のサバに逆転勝ちしています。

前半の27分にサバFWダレン・ロックのシュートをブロックに行ったサフワン・バハルディンがシュートは防いだものの、身体に当たったボールがゴールに転がり込んでオウンゴールとなり、サバが先制します。しかしその4分後には、サバDFのパスミスからヨハンドリ・オロスコがボールを奪うと、ゴール前のロニー・フェルナンデスへパス。ここまでの8試合で5ゴールを挙げているロニー・フェルナンデスがこのパスをゴールし、スランゴールが同点に追いつきます。

1-1で折り返した後半は、両チームとも得点できない中、残り時間5分を切ったところで、スランゴールがコーナーキックを得ます。ヨハンドリ・オロスコからのボールをロニー・フェルナンデスが頭で合わせますが、これをサバGKカイルル・ファーミが反応よくブロックするも、補給しきれなかったボールをハリス・ハイカルが押し込みゴール!これが決勝点となり、スランゴールが2−1で勝利しています。


トレンガヌはロスタイムのゴールで痛恨の引き分け。一方のスリ・パハンは7試合勝利なし

MSL2024/25 第9節
2024年8月16日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 1-1 スリ・パハンFC
⚽️トレンガヌ:ヌリーロ・トゥクタシノフ(45+2分)
⚽️スリ・パハン:ステファノ・ブルンド(90+3分)
🟨トレンガヌ(0)、🟨スリ・パハン(2)
MOM:スハイミ・フシン(トレンガヌFC)

今季開幕戦での勝利以降、3分3杯と勝星のないスリ・パハンは、アウェイのこの試合ではトレンガヌとがっぷり四つに組み合い、先制をを許したものの、後半ロスタイムにキャプテンのステファノ・ブルンドが同点ゴールを決めて、引き分けに持ち込んでいます。

キックオフから試合を優勢に進めたのはスリ・パハンでした。32分にはミコラ・アハポフ、43分にステファノ・ブルンドがシュートを放つも、2試合ぶりに先発に復帰したトレンガヌGKスハイミ・フシンがいずれもファインセーブでゴールを許しません。そして前半終了間際にヌリロ・トゥクタシノフがペナルティエリアの外から放ったシュートが決まり、ついにトレンガヌが先制します。

後半に入るとトレンガヌがペースを上げ、このまま逃げ切るかに見えた90+3分に、スリ・パハンがコーナーキックを得ると、そのボールをファーサイドのブルンド選手が頭で合わせてゴールを決め、土壇場で引き分けに持ち込んでいます。


KLシティに快勝のPDRMは2連勝で6位浮上

MSL2024/25 第9節
2024年8月16日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC 2-1 KLシティFC
⚽️PDRM:イフェダヨ・オルセグン(9分)、ファディ・アワド(65分)
⚽️KLシティ:ジョヴァン・モティカ(51分)
🟨PDRM(3)、🟨KLシティ(2)、🟥PDRM(1):サフィー・アフマド
MOM:ファディ・アワド(PDRM FC)

試合前の大雨によりステップを踏むだけで水飛沫が上がるピッチコンディションの中で行われた試合は、過去2節でJDTと引き分け、ヌグリスンビランに勝利しているPDRMがこの試合でも先制します。開始9分に相手DFからボールを奪った鈴木ブルーノから出たパスをイフェダヨ・オルセグンが落ち着いてゴールを決め、PDRMがリードします。

PDRMが1-0のリードのまま前半を折り返すと、後半の51分にKLシティが追いつきます。右サイドでボールを受けたハキミ・アジムがゴール前へ低く速いクロスを送るとそれをジョヴァン・モティカがダイレクトで押し込みゴール。試合は振り出しに戻ります。65分には左サイドの鈴木ブルーノからのパスをファーサイドのファディ・アワドがこれまたダイレクトで蹴り込んで逆転ゴールを決めます。その後のPDRMは退場者を出して10名となったものの、KLシティの反撃に耐えたPDRMが連勝し、順位を1つ上げて6位に浮上しています。

この試合2アシストを記録したPDRM FCの鈴木ブルーノ選手は、先発してフル出場しています。

引き分けもヌグリスンビランは連敗を3で止める

MSL2024/25 第9節
2024年8月17日@ダルル・アマン・スタジアム(クダ州アロー・スター)
クダ・ダルル・アマンFC 2-2 ヌグリスンビランFC
⚽️クダ:ソニー・ノルデ(53分)、クレイトン(62分)
⚽️ヌグリスンビラン:ジャック・フェイ2(45+1分、64分)
🟨クダ(3)、🟨ヌグリスンビラン(2)
MOM:ジャック・フェイ(ヌグリスンビラン FC)

クダ、ヌグリスンビランともにここまでの7試合で6得点と1試合あたりの平均得点が1点を下回る両チームの対戦は、前半終了間際のロスタイムに3連敗中のヌグリスンビランが右サイドでコーナーキックを得ます。佐々木匠のキックにジャック・フェイが頭でドンピシャで合わせてゴール。前半はヌグリスンビランが1−0とリードして終了します。

先制されたクダは後半開始から積極的なプレーを見せ、53分にはDF数人をドリブルでかわしてペナルティエリア近くまでボールを持ち込んだソニー・ノルデが放ったシュートが決まり、クダが追いつきます。さらにその9分後には、今度は供給役となったソニー・ノルデが左サイドからゴール前に上げたクロスをクレイトンが頭で落としてゴール。ホームのクダが遂にリードを奪います。

しかしその2分後に今度はクダDFラインの裏に抜け出したハイン・テット・アウンからのパスを再びジャック・フェイがゴールし、ヌグリスンビランが追いつくと、試合はそのまま終了。2-2の引き分けでともに順位の変動はありませんでした。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。
2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第9節途中)
順位チーム勝点
1JDT82271028424
2SEL9196121688
3TRE8154311394
4SAB8134131213-1
5KCH81125112102
6PDRM811323910-1
7PEN810242981
8*KDA88323812-4
9SRP87143712-5
10PRK762051013-3
11#KLC8532310100
12NSE84116819-11
13KDN83107418-14
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第9節途中)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT9
2ロニー・フェルナンデスSEL6
3ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
パウロ・ジョズエKLC4
ジョーダン・ミンターKCH4
イフェダヨ・オルセグンPDRM4
6チェチェ・キプレ他4KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC