10月3日のニュース・ACLエリート東地区第2節:ジョホールがホームで上海申花に快勝、次節は1位光州FCとの首位攻防戦・FIFAはオランダ生まれのマッツ・デアイルのマレーシア代表入り資格なしと決定

ACLエリート東地区第2節:ジョホールがホームで上海申花に快勝

10月1日にACLエリート(ACLE)東地区第2節が行われ、ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)は、上海申花を3-0で破り、ACLE初勝利を記録しています。

第1節ではアウェイの上海海港と2−2の引き分けに終わったJDTと、浦項スティーラーズ(韓国)に4-1で勝利した上海申花の対戦の先発XIは以下の通りでした。ホームのJDTは2ゴールを挙げたアリフ・アイマンを含めて初戦の上海海港線と全く同じ先発XI、一方の上海申花は浦項戦からはDFアイディ・フランシスとMFワン・ハイジエン(汪海健)に代わり、浦項戦で2ゴールを挙げたFWキャファス・マレレとDFジン・シュンカイ(金顺凯)が先発しています。

試合開始から激しく攻めるJDTは、いきなり開始20秒でチャンスが訪れます。右サイドをドリブルで持ち込んだアリフ・アイマンからの低いクロスに、ゴール前のホルヘ・オブレゴンが合わせられず、先制機を逃します。オブレゴン選手は8分にもGKと1対1のチャンスを得ますが、シュートはゴールポスト左に外れてしまいます。しかしこの嫌な雰囲気を救ったのはアリフ選手でした。右サイドでフアン・ムニスからボールを受けるとペナルティエリアへボールを持ち込むと、相手GKがファーサイドへのシュートに備えたのを見るとニアサイドの厳しい角度へシュートを決め、自身のACLE3ゴール目で11分にチームに先制点をもたらします。

さらに26分には、右サイドでアリフ選手がDFをかわしカットバックからのクロスをオスカル・アリバスが押し込んで追加点を決めたかに見えましたが、VARが入り、アリフ選手がオフサイドであったとして得点にはなりません。しかし、その2分後に今度は左サイドを上がったムリロ・エンリケからのクロスを3度目の正直とばかりにオブレゴンが頭で合わせてゴールを決め、JDTはリードを2点に広げます。

後半に入ってもアリフ・アイマンのペースは落ちず、JDTも攻勢となりますが、なかなか追加点が奪えない展開が続く中、80分にペナルティーエリアの外もゴール正面という絶好のポジションでフリーキックをで得ます。このフリーキックをフアン・ムニスがホール左へ蹴り込むと、上海申花GKはボールに触れることすらできずにゴールインし、JDTは3点目を奪うと共に、この試合の勝利を決定づけています。

この勝利で東地区2位に浮上したJDTは、次節第3節では東地区首位の光州FC(韓国)との「首位攻防戦」をアウェイで対戦します。

ACLエリート東地区第2節
ジョホール・ダルル・タジムFC 3-0 上海申花
⚽️ジョホール:アリフ・アイマン(11分)、ホルヘ・オブレゴン(26分)、フアン・ムニス(80分)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeより。
FIFAはマッツ・デアイルのマレーシア代表入り資格なしと決定

マレーシアサッカー協会(FAM)は、オランダ1部のゴー・アヘッド・イーグルズでプレーするオランダ生まれのDFマッツ・デアイルにマレーシア代表入り資格が無いという判断をFIFAが下したことを、公式サイトで発表しています。

FAMがマレーシアの血筋を持つ選手として今年6月から本人、所属クラブなどと交渉中であることを明らかにしたデアイル選手は、本人もマレーシア国籍を取得しての代表入りについては積極的な姿勢を見せていました。そのデアイル選手からFAMに送られた両親や祖父母、曽祖父母の出生証明をFIFAに送ってその判断を仰いだところ、デアイル選手のマレーシアの血筋は、FIFAが認める国籍要件を満たしていないという回答だったということです。

FIFAは代表選手としてプレーする際の国籍要件として、以下の4つのいずれかを満たしている必要があるということです。
1)選手自身がその国で生まれていること。
2)選手の父親または母親がその国で生まれていること。
3)選手の祖父または祖母がその国で生まれていること。
4)選手がその国に5年以上居住していること。

しかしデアイル選手の場合は母方の祖父の母親が1893年に当時は英国領マラヤの一部であったシンガポール生まれだということがFAMの審査により明らかになったということです。そしてこの結果を諦めきれなかったFAMは、9月23日に最終確認を求めてFIFAに書簡を送ったということですが、その2日後にFIFAから届いた返信には、デアイル選手のマレーシアの血筋が祖父母より前まで遡らなければならないことから、マレーシア代表としてプレーする資格がない、と書かれていたということです。

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現在、2026年W杯アジア3次予選を戦っているインドネシア代表は、登録22名中13名が国外生まれながらインドネシア国籍を得た帰化選手です。2試合連続の引き分けて終わったW杯予選のサウジアラビア戦やオーストラリア戦では、先発XIの内9名が帰化選手でした。隣国インドネシアが帰化選手の活躍によって大躍進を果たしていることから、マレーシア国内でも、FAMはヨーロッパでプレーするマレーシアの血を引く選手を探して代表入りさせる方針を積極的に進めるべき、という声があります。マレーシア国内リーグにも、またマレーシア代表にも国外で生まれ育った後にマレーシア国籍を獲得した帰化選手は増えてきていますが、これらの選手はインドネシアの帰化選手のようにヨーロッパのトップリーグでプレーしていたり、ヨーロッパ各国で年代別代表の経験があるわけではありません。下部リーグでのプレー経験しかない選手ばかりを集めても、インドネシアはもちろん、同様の強化策を進めるタイやベトナムには追いつけそうもない中、FAMの中にそういった選手を調査するスカウティング部門を設けるべき、といった声もありますが、FAMはコロナ禍前にマレーシア国内で5年以上プレーした選手の帰化を支援するプログラムを導入したこともありますが、これを経てマレーシア国籍を取得した選手がいずれも代表チーム強化に全くつながらなかった経験があります。その際にはサポーターからマレーシア人選手の出定機会を奪う誤った強化策といった激しい批判を受け、その後はFAM主導の帰化支援は行わないことを宣言した経緯があります。

10月1日のニュース・AFC U20アジアカップ予選:マレーシアは最終戦でスリランカとまさかの引き分けで本戦出場を逃す・移籍情報:ACL2出場のスランゴールにクロアチア出身MFとヨルダン代表DFが加入

AFC U20アジアカップ予選:マレーシアは最終戦でスリランカとまさかの引き分けで本戦出場を逃す

タジキスタンで行われていたAFC U20アジアカップ予選E組は9月29日に最終節の第5節が行われ、マレーシアはスリランカと対戦し終盤にゴールを許して1−1で引き分け、E組4位で予選を終えてます。

第1節のでオマーンを1−0で破り、続く第2節では北朝鮮と0−0で引き分け、第2節を終えて、首位の北朝鮮とは勝ち点で並んでいたマレーシア。しかも試合のなかった第3節で北朝鮮がタジキスタンを破っていたことで、第4節のタジキスタン戦で引き分け以上なら、E組の首位になれなくとも、各組2位の成績上位5チームに入る可能性がありました。そしてそのタジキスタン戦では、90分間は両チーム無得点でこのまま引き分けかと思われたロスタイムにマレーシアがタジキスタンにゴールを許して敗れ、第4節終了時点では、全ての試合を終えた北朝鮮が勝点10で1位、タジキスタンが勝点6で2位、マレーシアが3位、オマーンが勝点3で4位、スリランカが勝点0の5位となっていました。

数字上は、マレーシアが最終第5節でスリランカを破り、オマーンがタジキスタンを破ることがあれば2位浮上の可能性もあり、得失差を考えるととにかくスリランカ戦は大量点での勝利が必要でした。スリランカは第4節までの3試合で0勝3敗、得点0失点12と、そのチャンスは十分にあるように思えました。

キックオフからマレーシアは一気に攻め込みますが、ゴール前を固めるスリランカの守備を崩すことができません。その後もボールを支配するマレーシアでしたが、31分にダイネイ・マット・ディサからのパスを受けたアミル・ファルハンがゴール決め、スランゴールFCコンビの活躍で、マレーシアがついに先制点を奪います。しかしその後もマレーシアが優勢に試合を進めるも、前半はマレーシアが1点リードのまま終了します。

後半に入っても、マレーシアは相手陣内に攻め込むも、スリランカは全員で守るなどスペースを与えず、シュートまで持ち込むことができません。またロングシュートを放つもことごとくGKに阻まれ、最小得点差のまま試合が進みます。そしてマレーシアにとっては悪夢の87分、左サイドのからのクロスにスリランカのJ・ハリシュが頭で合わせて今予選チーム初ゴールとなる同点ゴールを決められてしまいます。しかし、その後は両チームとも得点ならず、試合は1−1に終わり、マレーシアは勝点5で予選を終えています。

フアン・ガリド監督は、予選敗退は自身の責任と認めながらも、素晴らしいスタートを切った今予選が最後は失速してしまったことに失望していると話しています。

「初戦のオマーン戦の勝利でU20アジアカップ本戦出場への手応えを感じ、最悪でも予選E組の2位にはなれるだろうと思った。しかしタジキスタン戦での敗戦で選手たちの落ち込みは激しく、この日のスリランカ戦も通常のパフォーマンスは見られず、特に攻撃陣はそれが顕著だった。」とガリド監督はハリアンメトロの取材に対して説明したということです。

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ガリド監督への取材はスリランカ戦直後に行われたようですが、マレーシア対スリランカ戦の後に行われたオマーン対タジキスタン戦は、マレーシアと北朝鮮に敗れていたオマーンがなんと3−1でタジキスタンを破り、勝点6で2位、同じ勝点6のタジキスタンが3位、そして勝点5のマレーシアが4位となりました。スリランカ戦でマレーシアがあと3分守り切って、失点を許していなければマレーシアは勝点7で2となる可能性がありました。しかも各組の予選が終了し、本選に出場が決まった各組2位の内の上位5チームは、勝点7のイエメン、キルギス、オーストラリア、そして勝点6のタイとヨルダンと発表されると、返す返すもスリランカ戦で引き分けていなければマレーシアも本選出場となっただけに、タジキスタンと引き分けてモチベが下がったと監督が評したマレーシアの選手たちのメンタルの弱さが残念でなりません。

移籍情報:ACL2出場のスランゴールにクロアチア出身MFとヨルダン代表DFが加入

ACL2のセブFC戦を10月3日に控えるスランゴールFCはクラブ公式サイトで、クロアチア出身のMFニコラ・ジャムボルの加入を発表しています。相性が「ニコ」の28歳のジャムボル選手は、母国クロアチア以外に、ベルギー、ポルトガル、サウジアラビアなどでプレー経験があり、今年7月にサウジアラビア2部のハジェルFCを退団していました。

9月28日のトレンガヌFC戦では、キャプテンでセンターバックのサフワン・バハルディンを今季初めて中盤で起用するなど、試行錯誤を繰り返しているスランゴールFCのニザム・ジャミル監督ですが、これは8月24日のFAカップ決勝で退散したジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から激しいマークに遭い、何度も削られて前半終了直前という異例の時間帯に交代したMFアレクサンダー・アギャルカワが、その後の診断で完治まで数ヶ月と診断が下り、その穴が埋まっていないことを表しています。開幕からノーア・レインとのダブルボランチで戦ってきたスランゴールですが、難敵が控えるACL2に向けて、その穴の補強に動いたわけです。ACL2がデビュー戦となるジャムボル選手のパフォーマンスに注目したいと思います。

スランゴールFCは、この数日前には左サイドバックや左ウィングを得意のポジションとするヨルダンU23代表モハマド・アブアルナディの加入も発表しています。スランゴールでは背番号3をつける23歳のモハマド選手はアメリカ生まれで、高校生時代はアメリカ1部MLSのスポーティング・カンザスシティのアカデミーで過ごし、その後はNCAA(全米大学運動協会)のサッカー1部リーグのノートルダム大学で2年、ピッツバーグ大学で1年プレーし、その後はスポーティング・カンザスシティのセカンドチームでプレーしています。2023年にはトップチームに昇格するも1試合のみの出場で、そこからヨルダン1部のアル・フセイン・イルビドSCに加入していますが、今年7月にこのクラブを退団しています。

ヨルダンU23代表では、今年4月AFC U23アジアカップ2024に出場するなど、通算出場8試合で3ゴールを挙げています。また現在行われている2026年W杯アジア3次予選では出場機会はないものの、ヨルダン代表のメンバーとして、初戦のクウェート代表戦、そしてマレーシアのクアラ・ルンプールで行われたパレスチナ代表戦といずれもベンチ入りしています。

スランゴールは酸攻撃を受けて治療を受けていたファイサル・ハリムによって空いた左ウィングのポジションが開幕から現在に至るまで埋められておらず、ニザム・ジャミル監督は、トランスファーウィンドウで退団した同じヨルダン代表のレジク・バニハニに代わって、このモハマド選手をその左ウィングで直接、起用するのか、あるいはモハマド選手が左サイドの2列目あるいは3列目に入り、185cmの身長を生かして守備的なポジンションで出場させるのかは、10月3日のセブFCで明らかになりそうです。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第12節の結果とハイライト映像(1)・ジョホールはクチンシティに辛勝も今季無敗を守る・クランタンとの対戦に敗れたヌグリスンビランがついに最下位転落

マレーシアスーパーリーグの第12節の4試合が9月27日から29日かけて行われています。今節予定されていたトレンガヌFC対PDRM FCの試合は、第11節のトレンガヌFC対スランゴールFCが日程変更により9月28日に行われたため、10月4日に開催予定です。なお今季のマレーシアスーパーリーグは13チーム編成のため、今節第12節はスランゴールFCの試合がありません。(試合のハイライト映像は、注意書きがないものは全てマレーシアンフットボールリーグのYouTubeチャンネルより。)

ジョホールはクチンシティに辛勝も今季無敗を守る

これまでの10試合で39得点(4失点)を挙げているジョホール・ダルル・タジム(JDT_ですが、気持ちは既に明日10月2日に行われるACLエリート第2節の上海申花戦に向いていたのか、この日の試合ではその圧倒的な強さが影を潜め、試合は優勢に進めるもののシュートが枠を捉えられないなど得点機を逃す場面も多く、前半は0-0で終了します。

しかし後半開始直後に試合が動きます。右サイドでコーナーキックからのクリアボールをモゼース・アテデがアリフ・アイマンにあっさり奪われると、そこからのクロスをベルグソン・ダ・シルヴァが頭で合わせてゴールを挙げたジョホールが先制します。しかしその後のJDTはクチンシティの粘り強い守備もあり追加点を奪えず、一方のクチンシティは同点とする機会を伺います。そんな中でジョホールがフアン・ムニスのゴールで追加点を奪うと、クチンシティも途中出場のフェルナンド・ウェルテルのゴールで再び1点差に迫りますが、反撃はここまででした。

試合後の会見では、勝利したJDTのエクトル・ビドリオ監督が、選手のパフォーマンスに満足していないと述べた一方で、クチンシティのアイディル・シャリン監督は選手が指示通りのプレーを見せてくれたとして、試合結果に満足していると話しているのが好対照でした。またこの試合ではJDTからローン移籍したばかりのFWラマダン・サイフラーを起用できませんでしたが、次戦となる10月18日のヌグリスンビラン戦でのデビューが期待できそうです。

MSL2024/25 第12節
2024年9月27日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 2-1 クチンシティFC
⚽️ジョホール:ベルグソン・ダ・シルヴァ(48分)、フアン・ムニス(82分)
⚽️クチンシティ:ルイス・フェルナンド・ウェルテル
🟨ジョホール(1)、🟨クチンシティ(3)
MOM:ペトラス・シテムビ(クチンシティFC)
クチンシティFCの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

クランタンに敗れたヌグリスンビランが最下位転落

最下位13位のクランタン・ダルル・ナイム対12位ヌグリスンビランの対戦は、終了間際にゴールを決めたクランタンが勝利し、ヌグリスンビランに代わって12位に浮上、逆にヌグリスンビランは最下位に転落しています。

今季ここまで1勝2分7敗のヌグリスンビランは、10試合で10得点(22失点)と得点力不足に悩み、今季8試合で1ゴールのFWミカとの契約を解除し、補強に動きました。前節のペナン戦では今月22日に閉じたトランスファーウィンドウで獲得した前KLシティのMFセバスチャン・アヴァンジニが早速ゴールを決めていますが、この試合ではもう1人の新戦力FWリカルド・ピレス(タイ2部カセサートFCから加入)がデビューしています。

今季はホームで3戦全敗のヌグリスンビランは開始から積極的に攻めますが、先制点はここまで1勝9敗のクランタンでした。14分に中盤でヌグリスンビランのパスミスからボールを奪うと、最後はやはり新戦力でトレンガヌからローン移籍したFWハキミ・アブドラが20mを超えるロングシュートを決めて、クランタンがリードを奪います。このゴールで試合が激しさを増す中、37分にはハキミ・アブドラのコーナーキックから最後はキム・リグァンが頭で押し込んで今季初ゴールを決めて、クランタンがリードを広げ、前半はこのスコアのまま終了します。

後半に入ると60分に佐々木匠選手のフリーキックがゴール前に上がると、両チームの選手が交錯し、VARの介入の結果、ヌグリスンビランがPKを得ます。しかし、リカルド・ピレスのシュートはゴールポストの遥か上を超えてしまいます。しかし85分に同じようなプレーからVARが入り、再びPKを得ると、今度はジャック・フェイがこのPKを決めて、ヌグリスンビランは1点差に迫ります。その4分後には右コーナーキックには仕込んできたセバスチャン・アヴァンジニがフリーでヘディングシュートを決め、ヌグリスンビランはついに同点に追いつきます。しかしロスタイムに入った90+3分にクランタンがペナルティエリアの外でフリーキックを得ると、オディ・カロウブの蹴ったボールは誰にも触れずにそのまま直接ゴールインし、土壇場で逆転したクランタンが9分と長いロスタイムを守り切って、今季初のアウェイでの勝利でもあるシーズン2勝目を挙げるとともに最下位を脱出しています。

MSL2024/25 第12節
2024年9月27日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
ヌグリスンビランFC 2-3 クランタン・ダルル・ナイムFC
⚽️ヌグリスンビラン:ジャック・フェイ(85分)、セバスチャン・アバンジニ(89分)
⚽️クランタン:ハキミ・アブドラ(14分)、キム・リグァン(37分)、オデイ・カロウブ(90+4分)
🟨ヌグリスンビラン(2)、🟨クランタン(5)
MOM:アリユ・アブバカル(ヌグリスンビランFC)
ヌグリスンビランFCの佐々木匠選手は先発して76分に交代しています。

ペラは今季初の3連勝で4位浮上

アウェイのペラが今季最多タイとなる3ゴールを挙げてスリ・パハンを下し、今季初の3連勝を記録しています。

好機を何度も作るなど試合を有利に進めたのはホームのスリ・パハンでしたが、前半終了間際にキャプテンのルシアノ・ゴイコチェアが右コーナーキックを頭で合わせてゴールを決めたペラ先制します。

後半開始直後の48分には、再びゴイコチェア選手が追加点を奪います。アリフ・アル=ラシドの放ったシュートはスリ・パハンGKアズファル・アリフが腕を伸ばしてブロックしたものの、そのこぼれ球に詰めていたゴイコチェア選手がこれを押し込みます。さらに61分には、左サイドにいたフィルダウス・サイユディがクレイトンとの1−2からゴール前に走り込んでシュートを決めてペラがリードを3点に広げます。スリ・パハンも最後まで攻め続けますが、守備陣が守り切ったペラが勝利を挙げています。

スリ・パハンは、DFながらチーム2位となる4ゴールを挙げているステファノ・ブルンド、そしてCBアレクサンドル・ツヴェトコヴィッチと攻守2人の主力を欠くなど苦しいメンバーではありましたが、ファンディ・アフマド監督は、次節第13節のペナン戦までおよそ3週間開くことから、次節までにこの試合では不十分だった選手のコミュニケーションを改善したいと話していました。

MSL2024/25 第12節
2024年9月28日@MPTスタジアム(パハン州テメルロー)
スリ・パハンFC 0-3 ペラFC
⚽️ペラ:ルシアノ・ゴイコチェア(43分、48分)、フィルダウス・サイユディ(61分)
🟨スリ・パハン(0)、🟨ペラ(2)
MOM:ハジク・ナズリ(ペラFC)

主軸の活躍でKLシティがペナンに4発快勝

KLシティがホームで4連勝としています。東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権では、カヤFCイロイロ(フィリピン)、ボルネオFCサマリンダ(インドネシア)にいずれも1−0と勝利しているKLシティは、スーパーリーグでもクダに5−0と勝利し、ホームでは3連勝中です。この試合では開始3分にペナンのアディブ・ラオプに先制ゴールを決められますが、その5分後にはケニー・パッラジのDFライン裏へのパスを受けたキャプテンのパウロ・ジョズエが同点ゴールを決めて追いつきます。さらに22分には、今度はジョズエ選手が同様のパスでアシストし、ジョヴァン・モティカがこれを決めてKLシティが逆転します。

後半の54分には左サイドでDFを引きつけたジョズエ選手から左サイドを駆け上がってきた21歳のハキミ・アジムにパス。これを落ち着いて決めたハキミ選手がゴールを決めると、さらに74分にはセンターサークル付近でボール得たハキミ選手がそのままドリブルで一気に持ち込んでこの試合2点目のゴールを決めています。ペナンの反撃をロドリゴ・ディアスのゴールによる1点に抑えたKLシティが快勝しています。

KLシティはクラブライセンス申請の際に不正書類を提出したとして勝点6剥奪の処分を受けています。給料未払いも数ヶ月に続いていると言われている中、選手のモチベーションがいじてきているのは驚きです。たらればですが、剥奪された勝点6を加えると、この日の勝利で勝点は17となり順位は3位となる計算です。

MSL2024/25 第12節
2024年9月29日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 4-2 ペナンFC
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(8分)、ジョヴァン・モティカ(22分)、ハキミ・アジム2(54分、74分)
⚽️ペナン:アディブ・ラオプ(3分)、ロドリゴ・ディアス(82分)
🟨KLシティ(4)、🟨ペナン(3)
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティFC)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。
2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第12節途中)
順位チーム勝点
1JDT1131101041635
2SEL112581221813
3TRE101644214113
4PRK101550515132
5KCH11143531416-2
6SAB10144241315-2
7PDRM10144241115-4
8#KLC111152419136
9SRP11112541418-4
10PEN11112541319-6
10*KDA1093341019-9
12KDN116209827-19
13NSE1151281225-13
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第12節途中)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT14
2ロニー・フェルナンデスSEL8
3パウロ・ジョズエKLC7
4ジョーダン・ミンターKCH5
イフェダヨ・オルセグンPDRM5
クパー・シャーマンSRP5
ジャック・フェイNSE5
ルシアーノ・ゴイコチェアPRK5
5ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
ステファノ・ブルンドSRP4
ロドリゴ・ディアスPEN4
6チェチェ・キプレ他12名KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC、SRP-スリ・パハン、PEN-

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第11節の結果とハイライト映像(2)・スランゴールは開始1分のゴールを守り切って2位堅持

マレーシアスーパーリーグ第11節の残り1試合が9月28日にかけて行われています。このトレンガヌFC対スランゴールFCの試合は、本来は9月22日に予定されていましたが、9月19日にスランゴールFCがACL2のムアントン・ユナイテッド戦をタイで行うため、順延されていました。

スランゴールは開始1分のゴールを守り切って2位堅持

MSL2024/25 第11節
2024年9月28日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 0-1 スランゴールFC
⚽️スランゴール:ロニー・フェルナンデス(1分)
🟨トレンガヌ(1)、🟨スランゴール(4)
MOM:ロニー・フェルナンデス(スランゴールFC)

リーグ2位のスランゴールが開始27秒のゴールを守り切って、3位のトレンガヌを破るとともに連勝記録を4に伸ばしています。相手陣内でサフワン・バハルディンがボールを奪うと、アルヴィン・フォルテスからロニー・フェルナンデスへとボールが渡ります。そこからフェルナンデス選手は右サイドのヨハンドリ・オロスコへ預けるとゴール前に走り込み、カットバックしたオロスコ選手から出たグラウンダーのクロスを蹴り込んで、スランゴールが1分もかからずに先制します。

5月11日にクダ・ダルル・アマンFCのシャフィク・アフマッドが記録した33秒を更新する今季最速ゴールで先制したスランゴールでしたが、ここから一気にペースを上げて圧倒できないのが今季のスランゴール。この日はキャプテンのサフワン・バハルディンを今季初めて中盤で起用するなどより攻撃的な布陣で臨んだ試合でしたが、いわゆるアタッキングサードまではボールを運ぶものの、フィニッシュまでは繋がらず、むしろトレンガヌが優勢に試合を進め、前半のシュート数はトレンガヌ5(枠内0)に対してスランゴール4(枠内1)、またコーナーキックに関してはトレンガヌ6に対してスランゴール0と、ビジターは決定力を欠くまま前半を終了します。

後半に入ってもホームのトレンガヌはスランゴールより多くの好機を作りますが、登録が遅れ、この試合がホームデビューとなった新戦力のネルソン・ボニージャ(タイ1部スパンブリーFC から加入)には見せ場もなく、スランゴールの6本を上回る10本のシュートを放ちながら、得点を挙げることができず、トレンガヌはホームでの無敗記録が4でストップしています。

アウェイとは言え、先制しながら試合をコントロールできなかったスランゴールは不安を残しながら、次戦は10月3日にACL2第2節でフィリピンのセブFCをホームに迎え、トレンガヌ10月4日にアウェイのPDRM FCが控えています。

2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第11節終了)
順位チーム勝点
1JDT102891039534
2SEL112581221813
3TRE101644214115
4KCH10143521314-1
5SAB10144241315-2
6PDRM10144241115-4
7PRK9124051213-1
8SRP10112531415-1
9PEN10112531115-4
10#KLC101042415114
11*KDA1093341019-9
12NSE1041171022-12
13KDN103109525-20
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第11節終了)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT13
2ロニー・フェルナンデスSEL8
3パウロ・ジョズエKLC6
4ジョーダン・ミンターKCH5
イフェダヨ・オルセグンPDRM5
クパー・シャーマンSRP5
5ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
ステファノ・ブルンドSRP4
ロドリゴ・ディアスPEN4
6チェチェ・キプレ他10名KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC、SRP-スリ・パハン、PEN-

9月28日のニュース・AFC U20アジアカップ予選:ロスタイムの失点で敗れたマレーシアは本戦出場はほぼ絶望・書類不備や給料未払い問題未解決の3クラブに罰金処分

AFC U20アジアカップ予選:ロスタイムの失点で敗れたマレーシアは本戦出場はほぼ絶望

タジキスタンで開催中のAFC U20アジアカップ2025年大会予選E組の第4節が行われ、ここまで難敵北朝鮮と引き分けるなど、1勝1分のマレーシアと、ここまで1勝1敗のタジキスタンが対戦し、ロスタイムにゴールを挙げたタジキスタンがマレーシアを破り、E組の2位に浮上し、マレーシアは3位に後退するとともに、来年2025年に中国で行われる本戦出場の可能性がほぼなくなっています。

この予選では初戦のオマーン戦を1−0で勝利し、続く北朝鮮戦では相手が退場者を出し10名となったこともあり0−0で引き分けるなど、ここまで無敗だったマレーシア。この日のタジキスタン戦で引き分け以上なら、最終節はここまで全敗のスリランカ戦を残すだけということもあり、E組2位がほぼ確定します。一方のタジキスタンはこの試合で引き分けると自力での2位以上が難しくなります。

そんな両チームの思惑の中、気温16度、雨も降る中で始まった試合は、マレーシアが守勢に回る場面も多かったものの、21分にムハマド・ダニエル(トレンガヌFC U21)が倒されて得たフリーキックをハイカル・ダニシュ(スランゴールFC U23)が直接ゴールを狙うものの、相手GKシャコビディン・マクムドーザ(タジキスタン1部バルクキ・ヒソール)に弾かれ得点になりません。また44分に相手フリーキックからゴール前でユナス・イスマトロエフ(タジキスタン1部バルクキ・ヒソール)にフリーでヘディングシュートを打たれますが、これがゴールの上に外れて一命を取り留め、前半は0−0で折り返します。

後半に入ると、攻勢を強めるタジキスタンに対して、マレーシアもカウンターで反撃し、65分には右サイドのイルファン・アスワド(モクタル・ダハリ・アカデミー)からのクロスを受けたザミルル・ハキム(スランゴールFC U21)がGKと1対1となる絶好の機会を得ながら、放ったシュートはGKの正面で簡単にキャッチされてしまいます。試合はロスタイムに入った90+5分に、タジキスタンはペナルティエリア外の左サイドで短いパスを繋ぐと、最後はゾビドン・クシュバクトフが絶妙なループシュートを放ち、これが手を伸ばしたGKハジク・アイマン(JDT U23)の指先を掠めてゴールイン。この土壇場のゴールでタジキスタンが勝利しています。

マレーシアは最終戦では、ここまで0勝3敗で得点0失点12のスリランカと対戦し、タジキスタンは1勝2敗のオマーンと対戦します。マレーシアがスリランカに勝利し、タジキスタンがオマーンに敗れればE組2位に浮上しますが、最終戦勝利で勝点7では、本戦出場となる各組み2位チームのうち成績上位5チームに入ることは難しそうです。

この試合のハイライト映像。Football TV \ TajikistanのYouTubeチャンネルより。
書類不備や給料未払い問題未解決の3クラブに罰金処分

マレーシア1部のスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)傘下の第一審機関(FIB)は、9月28日の期限を過ぎても必要書類の提出がなかった3クラブに対して、1万5000リンギ(およそ52万円)の罰金処分を科すことを発表しています。

FIBのファイナンシャル・フェアプレー制度を統括する部門は、現在、マレーシアスーパーリーグに在籍する13クラブの内、3クラブが給料未払い問題の解決方法や、所得税天引き分や、公的年金や社会保障の雇用主負担分の支払い証明が提出されていないとして、今回の罰金処分となったと説明しています。また10月25に設けられた次の提出期限が守られない場合には、さらに重い処分が科されるともしています。

なお、この3クラブがどのクラブなのかについては発表はありませんが、そのうちの2つは給料未払いで主力選手が練習参加をボイコットしているクダ・ダルル・アマンFCと、やはり同様の問題を抱えているKLシティFCだと思われます。なおこの両チームは同様の理由で既に勝ち点剥奪処分を受けており、クダは今季開幕前に勝点3を、KLシティは先月8月に勝点6をそれぞれ剥奪されています。

9月27日のニュース・アセアンクラブ選手権:KLシティは辛勝も開幕2連勝

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権「ショッピーカップ」2024/25の予選B組の第2節が行われ、マレーシアから出場しているKLシティFCは、インドネシアのボルネオFCサマリンダとホームで対戦し、試合終盤に挙げたゴールを守り切り、開幕から2連勝を記録しています。

昨季2023/24シーズンのインドネシア1部リーグでは、リーグ戦では2位のブルシブ・バンドンに勝点差8をつけて優勝したボルネオFCサマリンダは、昨季新設されたリーグ戦上位4チームが出場するチャンピオンシップシリーズでは、勝点差15でリーグ4位のマドゥラ・ユナイテッドに通算成績2−4でまさかの敗戦。結局、このチャンピオンシップシリーズで勝利したプルシブ・バンドンが昨季のリーグ王者となりACL2出場権を獲得、ボルネオFCはACL2の下に新設されたAFCチャレンジリーグの出場資格もマドゥラ・ユナイテッドに奪われて、このAFFクラブ選手権出場となっています。

しかし、先月8月に開幕した2024/25シーズンでは、ボルネオFCは開幕からの6試合を4勝2分とスタートダッシュに成功し、現在2位につけています。またアセアンクラブ選手権でも8月22日に行われたB組第1節ではシンガポールから出場のライオン・シティ・セイラーズFCをレオ・ガウショの2ゴールなど3−0で破り、こちらも好発進しています。

一方のKLシティは、今季リーグ戦はここまで4勝2分4敗という成績ですが、今季は給料未払い問題やクラブライセンス申請の際の虚偽報告などで勝点6の剥奪処分を科せられており、本来なら4位の成績であるところが、勝点を剥奪された結果、現在は11位となっています。しかし2021年マレーシアカップ優勝、2022年AFCカップ(現ACL2)準優勝、2023年FAカップ準優勝、とカップ戦では無類の強さを見せるKLシティも、アセアンクラブ選手権の初戦では、日本人選手3名を擁するカヤFCイロイロ(フィリピン)を1−0で破っています

前日に行われた試合前会見では、KLシティのミラスロフ・クリヤナッチ監督が、同じクロアチア出身で、前KLシティ監督、昨季はプルシブ・バンドンをリーグ優勝に導いたボヤン・ホダック監督から、ボルネオFCについての情報は得ていると自信を示し、またオーストラリア出身DFジャンカルロ・ガリフオコが、現在6試合で10ゴールを挙げているボルネオFCは(2022年AFCカップ東南アジアラウンドで対戦した)PSMマカッサルよりも強いだろうと、ホーム開催ながら警戒感を高める発言をしたのに対し、ボルネオFCのブルンジ出身DFクリストフ・ヌドゥワルギラは、初戦に続いて勝点3を獲得しに来たと話すなど、試合前から両チームが火花を散らしていました。

下はこの試合の両チームの先発XI。KLシティは9月21日のスーパーリーグ、ペラFC戦でベンチ外だったパウロ・ジョズエが戻るなどベストメンバーで、一方のボルネオFCは2021年シーズンにジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のセカンドチームJDT IIでプレーした廣瀬慧選手の名前が見えます。28歳の広瀬選手はボルネオFCサマリンダでは今季が4シーズン目で、今季6試合を含めて73試合に出場。JDT II移籍前に在籍したプルシラ・ラモンガンを含めるとインドネシアリーグは5シーズン目となり、リーグ通算107試合出場という選手です。

試合はお互いを探り合うようにスタートしますが、先にペースを掴んだのはボルネオFCでした。中盤でパスを繋いで好機を伺いますが、KLシティのDF陣が厳しくチェックしボールをゴール前まで持ち込ません。その後はKLシティもペースを上げて、両チームが中盤で激しくぶつかり合いますが、ともにシュート機会を作ることができず、前半は両チーム無得点で終了します。

後半も同様の展開が続き、カウンターの応酬となる中、ついに均衡が破れます。いずれも途中交代のショーン・ジネリからザフリ・ヤハヤと右サイドで繋いだボールがゴール前に。これをブレンダン・ガンがダイレクトで押し込んで、KLシティに待望の1点をもたらします。その後のボルネオFCの猛攻を防ぎ切ったKLシティがこの1点を守り切り、開幕からいずれも1−0の僅差の試合で2連勝を果たています。

AFFクラブ選手権B組第3節は来年1月9日に予定されており、KLシティはアウェイでシンガポールのライオン・シティ・セイラーズと対戦します。

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権 A組第2節
2024年9月26日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 1-0 ボルネオFCサマリンド
⚽️KLシティ:ブレンダン・ガン(77分)
MOM:ブレンダン・ガン(KLシティFC)
ボルネオFCサマリンダの広瀬慧選手は先発してフル出場しています。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

またB組第2節の他の試合の結果と、第2節終了時点の順位は以下の通りです。なおB組の第3節は来年2025年の1月9日に行われます。1月9日のカードは、ライオン・シティ・セイラーズFC対KLシティFC、カヤFCイロイロ対ハノイ公安FC、ブリーラム・ユナイテッド対ボルネオFCサマリンダ(いずれも左がホーム)となっています。

B東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権 B組第2節
2024年9月26日@チャン・アリーナ(タイ、ブリーラム)
ブリーラム・ユナイテッド 7-0 カヤFCイロイロ
⚽️ブリーラム:ルーカス・クリスピム3(9分、50分、52分)、スパチャイ・ジャイデッド(15分)、アティット・バーグ(77分)、セクサン・ラトリー(84分)、クリゴール(90+1分PK)
MOM:ルーカス・クリスピム(ブリーラム・ユナイテッド)
日本人の星出悠監督が指揮を取るカヤFCイロイロは、駒木秀人、山崎海秀、斎藤彰人の日本人3選手が先発してフル出場しています。

この試合のハイライト映像。アセアン・ユナイテッドFCのYouTubeチャンネルより

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権 B組第2節
2024年9月26日@ハンダイ・スタジアム(ベトナム・ハノイ)
ハノイ公安FC 5-0 ライオン・シティ・セイラーズ
⚽️ハノイ公安:レオ・アルトゥール3(30分、69分、86分)、グエン・ディン・バック(60分)、レ・バン・ドー(66分)
MOM:レオ・アルトゥール(ハノイ公安FC)

この試合のハイライト映像。アセアン・ユナイテッドFCのYouTubeチャンネルより

AFFクラブ選手権 B組順位表(第2節終了)

勝点
1ハノイ公安FC22007166
2KLシティFC22002026
3ブリーラムU21018263
4ボルネオFC21013123
5カヤFCイロイロ200208-80
6ライオンシティセイラーズFC200208-80

9月26日のニュース・アセアンクラブ選手権:トレンガヌは2点のリードを守れずホームで引き分け・11月のFIFAデイズでマレーシアはインドと対戦

アセアンクラブ選手権:トレンガヌは2点のリードを守れずホームで引き分け

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権「ショッピーカップ」のA組第2節が行われ、マレーシアから出場のトレンガヌFCは、ホームでドンア・タインホアFC(ベトナム)と対戦し、2−0とリードしながらも最後は追い付かれて引き分けに終わっています。

トレンガヌFCのホーム、スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムで行われて試合は、前半20分にカウンターからアキヤ・ラシドが相手DF2人をかわしてペナルティエリアの外から豪快にシュートを決めて、トレンガヌFCが先制します。さらに40分には右サイドのアキヤ・ラシドからパスを受けたアザム・アズミのクロスをマヌエル・オットがダイレクトで蹴り込んでゴール!トレンガヌがリードを広げます。しかしそれまでシュートが1本もなかったドンア・タインホアFCが前半終了間際に左サイドで得たフリーキックを得ると、最後はルイス・アントニオのキックはそのままゴールインし、前半はトレンガヌが1点リードで終了します。

後半は開始からドンア・タイホアFCが優勢に進める中、52分には自陣ゴール前でトレンガヌのウバイドラー・シャムスルがクリアしようとしたボールがそのままゴールインし、試合は2−2の振り出しに戻ります。73分にはマーティン・ピルジのフリーキックを弾いた相手GKとウバイドラー選手が1対1になる場面がありましたが、至近距離からのシュートはゴールポストに弾かれて逆転の機会を逃してしまいます。その他の得点機も全て活かせなかったトレンガヌは、ホームで痛い引き分けに終わり、2試合で勝点1とA組の5位で今年のショッピーカップの日程を終えています。

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権 A組第2節
2024年9月25日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 2-2 ドンア・タインホアFC
⚽️トレンガヌ:アキヤ・ラシド(20分)、マヌエル・オット(40分)
⚽️タインホア:ルイス・アントニオ(45+1分)、ウバイドラー・シャムスル(53分OG)
MOM:アキヤ・ラシド(トレンガヌFC)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

またA組第2節の他の試合の結果と、第2節終了時点の順位は以下の通りです。なおA組の第3節は来年2025年の1月8日に行われます。1月8日のカードは、シャン・ユナイテッド対トレンガヌ、BGパトゥム対タインホア、スバイリエン対PSM(いずれも左がホーム)となっています。

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権 A組第2節
2024年9月25日@BGスタジアム(タイ、パトゥム・ターニー)
BGパトゥム・ユナイテッドFC 2-1 プリヤ・カーン・リーチ・スヴァイリエンFC 
⚽️BGパトゥム:ラニエル(31分)、ティーラシン・デーンダー(63分)
⚽️スヴァイリエン:パブロ(61分)
プリヤ・カーン・リーチ・スヴァイリエンFCの小田原貴、藤井亮の両選手は先発してフル出場しています。
MOM:ティーラシン・デーンダー(BGパトゥム・ユナイテッド)

この試合のハイライト映像。アセアン・ユナイテッドのYouTubeチャンネルより。

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権 A組第2節
2024年9月25日@バタカン・スタジアム(インドネシア、バリクパパン)
PSMマカッサル 4-3 シャン・ユナイテッドFC
⚽️マカッサル:ネルミン・ハリエタ(32分)、アロイシオ・ネト(36分)、ラティル・フォール(47分)、アブドル・ラーマン(90+1分)
⚽️シャン・ユナイテッド:エフライン・リンタロウ(45+1分)、マーク・セキ(56分)、ムサ・バカヨコ(63分)
MOM:アブドル・ラーマン(PSMマカッサル)
シャン・ユナイテッドのエフライン・リンタロウ選手は先発してフル出場しています。

この試合のハイライト映像。アセアン・ユナイテッドのYouTubeチャンネルより。

AFFクラブ選手権 A組順位表(第2節終了)

1PSMマカッサル21104314
2BGパトゥムU21102114
3ドンア・タインホア21105324
4PKRスヴァイリエン21014403
5トレンガヌ201145-11
6シャンU200247-30
11月のFIFAデイズでマレーシアはインドと対戦

マレーシアサッカー協会(FAM)は11月11日から19日までのFIFA国際マッチカレンダーで、マレーシア代表がインド代表とアウェイで対戦すると発表しています。試合会場やキックオフの時間は後日、発表されるということです。なお、直近のFIFAランキングでは、インドが126位、マレーシアが132位となっています。

またFAMはこの期間中にもう1試合の国際Aマッチを行う予定があるということですが、こちらについての詳細は発表になっていません。

インドとは、直近では昨年10月のムルデカ大会で対戦しており、この時はディオン・コールズ、アリフ・アイマン、ファイサル・ハリム、ラヴェル・コービン=オングがゴールを挙げ、4-2で勝利しています。

なおマレーシアは10月7日から15日までのFIFA国際マッチカレンダーでは、FIFAランキング94位のニュージーランドと10月14日にオークランドのハーバー・ノース・スタジアムで対戦することが発表されています。2006年以来の対戦となる両チームですが、このときは2試合行い、クライストチャーチで行われた初戦は0-1で、またオークランドで行われた第2戦は1−2でいずれも敗れています。

9月25日のニュース・アセアンクラブ選手権:トレンガヌFCとドンア・タインホアFCが試合前会見

アセアンクラブ選手権ショッピーカップ- トレンガヌFCとドンア・タインホアFCが試合前会見

東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権「ショッピーカップ』2024/25の第2節、トレンガヌFC対ドンア・タインホアFC(ベトナム)戦の前日会見が行われ、第1節で2023/24シーズンのカンボジアリーグチャンピオンのプリヤ・カーン・リーチ・スヴァイリエンFC に2−3で敗れているトレンガヌFCのキャプテン、サファウィ・ラシドは、ホームでの連敗は避けるためにも勝利を目指したいと話しています。

スヴァイリエンFC戦ではゴールを挙げているサファウィ選手は、今年7月にベトナムカップ2連覇を果たしている強豪のドンア・タインホアFCに勝つためには多くのサポーターの後押しが必要だとしてて、できれうだけ多くのサポーターに足を運んでもらいたいともの述べています。

一方でドンア・タインホアFCのヴェリザール・ポポフ監督は、主力選手4名がケガのためトレンガヌFC戦に出場できないと述べた上で、選手たちにはより攻撃的な姿勢で臨むように指示してあると話しています。なおドンア・タインホアFCは、第1節では、ミャンマーのシャン・ユナイテッドに3−1で勝利しています。

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なおこの2022年からドンア・タインホアFCを指揮するブルガリア出身のポポフ監督は、2016年シーズンにはマレーシアスーパーリーグのクランタンFC(現在は活動休止中)で監督を務めた経験もあり、この時はチームを前年の9位から4位に引き上げていますが、チームから提示された契約延長を誇示して退団しています。

またトレンガヌFCでプレーするFWイスマヒル・アキナデは2019年にはホーチミンシティFC、2020年にはダナンFC、そして2021年にはホンリン・ハティンFCと3季連続でベトナムリーグでプレーし、通算では36試合出場、12ゴール1アシストという記録を残しています。

現在、マレーシアリーグ2024/25では4勝4分1敗で3位のトレンガヌFCと、開幕したばかりのベトナムリーグ2024/25で1勝1敗で7位のドンア・タインホアFCの試合は、日本人の高崎航地主審が笛を吹き、マレーシア時間の21時キックオフです。

9月24日のニュース・U20アジアカップ予選:E組第2節でマレーシアは北朝鮮とスコアレスドロー

9月22日にマレーシアリーグの今季2度目のトランスファーウィンドウが閉じました。積極的な補強を行なったジョホール・ダルル・タジムFCを除けば、今回のトランスファーウィンドウでは大型補強もありませんでした。特にマレーシア人選手にとっては、自チームを出たくとも複数のクラブが給料未払い問題を抱える中、移籍先がない、というのが現状だったようです。給料未払い問題で主力選手が練習をボイコットしているクダ・ダルル・アマンFCからは、カラムラー・アル=ハフィズとフィクリ・チェ・ソーの両GKがそれぞれスランゴールFCとPDRM FCに移籍していますが、これはむしろ例外で、給料を払われていない多くの選手がそのまま残留せざるを得ないとう報道もあります。給料未払い問題が報道されていないチームも、例えばPDRM FCのように韓国出身で23歳のCBチャン・ジェヒョク、25歳のウィング、オム・デク両選手を獲得していてもチャン選手は延世大学を卒業したばかり、オム選手はそのプロフィールがTransfermarktで見つからない選手で、こういった選手が果たして現在リーグ6位でさらに上位進出を狙いたいチーム事情に則した補強なのかは疑問です。

U20アジアカップ予選:E組第2節でマレーシアと北朝鮮とスコアレスドロー

U20アジアカップ2025年大会の予選E組第2節がタジキスタンのドゥシャンベで行われ、2018年大会以来2大会ぶりの本戦出場を目指すマレーシアU19代表は北朝鮮U19代表と対戦し、0-0で引き分けています。

初戦のオマーン戦を2−1で勝利したマレーシアと、やはり初戦のスリランカ戦を4-0で勝利した北朝鮮の対戦は、ドゥシャンベ中央スタジアムで行われ、北朝鮮有利の下馬評を覆すようにマレーシアが健闘し、前半を0−0で折り返します。

後半の65分には思わぬ展開が待っていました。北朝鮮のDFヒョク・ジョンウンが、初戦のオマーン戦で1ゴール1アシストで勝利に貢献したMFハイカル・ダニシュ(スランゴールFC II)へのファウルで、この試合2枚のイエローが出されて退場となりました。しかし、マレーシアは数的有利となったこの好機を生かすことができませんでした。

この引き分けでファン・トーレス監督率いるマレーシアは、勝点4で北朝鮮と並んだものの、得失差で2位となっています。この後、マレーシアは9月27日に開催国タジキスタンと、そして最終戦となるスリランカ戦は9月29日に予定されています。今回の予選では、A組からJ組までの各組1位のチームと、各組2位の内の成績上位5チームが、2025年に中国で開催される本大会に出場します。マレーシアはこのAFC U20アジアカップの前身のAFC U20選手権の第1回大会(1959年)、第2回大会(1960年)で2大会連続で韓国に敗れて準優勝するなど1960年代までは、準優勝3回、3位1回、4位2回という成績を残していますが、1970年代以降はベスト4進出がありません。

AFC U20アジアカップ予選E組第2節
2024年9月23日@ドゥシャンべ中央スタジアム(タジキスタン、ドゥシャンベ)
北朝鮮U19 0-0 マレーシアU19

この日のもう1試合は、この試合が予選初戦となった開催国タジキスタンがスリランカを3-0で破っています。

AFC U20アジアカップ予選E組第2節
2024年9月23日@ドゥシャンべ中央スタジアム(タジキスタン、ドゥシャンベ)
スリランカU19 0-3 タジキスタンU19
⚽️タジキスタン:ビルロイ・ベボエフ(2分)、マスルル・ガフロフ2(45+2分、54分PK)

また9月21日に行われたE組第1節の結果は以下の通りです。

AFC U20アジアカップ予選E組第1節
2024年9月21日@ドゥシャンべ中央スタジアム(タジキスタン、ドゥシャンベ)
マレーシアU 19 2-1 オマーンU19
⚽️マレーシア:モーゼス・ラジ(30分)、ハイカル・ダニシュ(65分PK)
⚽️オマーン:マジド・アル=ファルシ(88分PK)

AFC U20アジアカップ予選E組第1節
2024年9月21日@ドゥシャンべ中央スタジアム(タジキスタン、ドゥシャンベ)
北朝鮮U19 4-0 スリランカU19
⚽️北朝鮮:イ・ジョンドク3(34分、64分、77分)、チェ・クク(46分)

AFC U20アジアカップ予選E組の日程と結果
第1節(9月21日) マレーシア 2-1 オマーン、北朝鮮 4-0 スリランカ
第2節(9月23日) 北朝鮮 0-0 マレーシア、スリランカ 0-3 タジキスタン
第3節(9月25日) オマーン対スリランカ、タジキスタン対北朝鮮
第4戦(9月27日) オマーン対北朝鮮、マレーシア対タジキスタン
第5節(9月29日) スリランカ対マレーシア、オマーン対

AFC U20アジアカップ予選E組順位表(第2節終了)

得失差勝点
1北朝鮮21104044
2マレーシア21102114
3タジキスタン11003033
4オマーン100112-10
5スリランカ200207-70

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第11節の結果とハイライト映像(1)・練習ボイコットの主力が復帰したクダはスリ・パハンと引き分け・ジョホールはベルグソンの今季3度目のハットトリックなどでクランタンを圧倒

9月20日から9月22日にかけてマレーシアスーパーリーグ(MSL)2024/25第11節が行われました。このタイミングでMSLは規約を変更し、ACLエリートやACL2に出場するチームは最大で12名の外国籍選手の登録が可能になる中、現在開いているトランスファーウィンドウでは、アジアで勝負するため量5名の外国籍選手を獲得したジョホール・ダルル・タジムFCのようなチームがあります。その一方で、給料未払いが数ヶ月に及び、主力が練習をボイコットする事態が起こったクダ・ダルル・アマンFCのように新戦力補強どころか主力選手が流出するチームもあり、リーグ内の「持つ者」と「持たざる者」の格差がさらに広がっています。

なお、今季のマレーシアスーパーリーグ(MSL)は13チーム編成で、今節第11節はクチンシティFCの試合がありません。また9月22日に予定されていたトレンガヌFC対スランゴールFCの試合は、スランゴールFCが9月19日にACL2のムアントン・ユナイテッド戦を戦ったことから、9月28日に変更されています。(各試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグのYouTubeチャンネルより)

練習ボイコットの主力が復帰したクダはスリ・パハンと引き分け

MSL2024/25 第11節
2024年9月20日@ダルル・アマン・スタジアム(クダ州アロー・スター)
クダ・ダルル・アマンFC 2-2 スリ・パハンFC
⚽️クダ:ハリム・サアリ(58分)、シュクロフ・ヌルロエフ(64分)
⚽️スリ・パハン:エセキエル・アグエロ(52分)、クパー・シャーマン(80分)
🟨クダ(2)、🟨スリ・パハン(1)
MOM:シュクロフ・ヌルロエフ(クダ・ダルル・アマンFC)

数ヶ月に及ぶ給料未払いにより、主力が練習をボイコットしていたクダは、前節第10節のKLシティ戦は、リザーブチーム(U23)とプレジデントカップチーム(U21)の選手でメンバーを編成して試合に臨みました0-5と惨敗しました。そしてホーム開催は今節は、主力が先発XIに戻ったものの、スリ・パハンと引き分けに終わってます。

前半を0−0で終えた試合は、後半の52分にエセキエル・アグエロの今季初ゴールでスリ・パハンが先制しますが、その6分後にはハリム・サアリがやはり今季初ゴールを決めて同点に追いつきます。さらにクダはシュクロフ・ヌルロエフのゴールで64分に逆転しますが、スリ・パハンもエースのクパー・シャーマンが2試合連続となるゴールを決めて追いつき、試合はそのまま引き分けに終わっています

試合後の会見で自チームの選手たちが見せた「プロ意識」と「チーム愛」を称賛する発言を行ったクダのナフジ・ザイン監督は、チームはこの試合の数日前に練習を1度行っただけであることを明かし、このため出場した選手たちのフィットネスレベルが低い中で、勝点1を獲得できたことに満足しているとも話しています。またナフジ監督は、今季開幕前に既に勝点3の剥奪処分を受ける原因となった給料未払い問題が解決していない現状では、その解決が優先であり、現在開いているトランスファーウィンドウでの戦線力の補強は行わないとも述べています。

*****

給料未払い問題解決の目処が立っていないクダは、最悪の場合には今季途中でリーグ参加停止となる可能性も噂されています。今回はホーム開催ということで主力選手が出場しましたが、次節第12節はアウェイのサバ戦があります。飛行機でしか移動できないサバへは前節第11節のようにU23とU21の選手のみで遠征するのか、あるいは練習ボイコット中の主力が帯同するのかに注目です。

PDRMは交代出場のチーム得点王が決勝ゴールを決める

MSL2024/25 第11節
2024年9月21日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC 1-0 サバFC
⚽️PDRM:イフェダヨ・オルセグン(80分)
🟨PDRM(1)、🟨サバ(3)
MOM:ブライアン・シー(PDRM FC)

前節第10節スリ・パハン戦では鈴木ブルーノ、イフェダヨ・オルセグン、シャーレル・フィクリの3トップを起用しながら、守備が崩壊して5失点で敗れたPDRM。P・マニアム監督は、チーム得点王のイフェダヨ・オルセグンをベンチスタート、代わりにチディ・オスチュクウを4試合ぶりに先発に起用しましたが、後半の65分からそのオスチュクワ選手と交代で出場したオルセグン選手が80分にこの試合唯一のゴールを決めて、PDRMを勝利に導いています

PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発して85分に交代しています。

ホーム初勝利のペラは今季初の連勝

MSL2024/25 第11節
2024年9月21日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
ペラFC 1~0 KLシティFC
⚽️ペラ:ルカ・ミルノヴィッチ(62分)
🟨PDRM(3)、🟨サバ(3)
MOM:ルシアノ・ゴイゴチェア(ペラFC)

ペラがルカ・ミルノヴィッチのゴールで今季ホーム初勝利を飾っています。前節のヌグリスンビラン戦では1−0と今季初のクリーンシートで勝利したペラは、ルカ・ミルノヴィッチのゴールで挙げた1点を守り切り、2試合連続のクリーン使徒で勝利し、今季初の連勝を記録しています。

敗れたKLシティは、前節ではクダを相手に5−1と大勝していましたが、この試合ではここまで6ゴールを挙げているチーム得点王でキャプテンでもあるパウロ・ジョズエと、マレーシア代表でもプレーするハキミ・アジムの両FWをケガで欠く布陣が機能しませんでした。

新戦力がいずれもゴールのペナンとヌグリスンビランは引き分け

MSL2024/25 第11節
2024年9月22日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 2-2 ヌグリスンビランFC
⚽️ペナン:ロドリゴ・ディアス(14分)、ディラン・ヴェンツェル=ホールズ(16分)
⚽️ヌグリスンビラン:ハディン・アズマン(1分)、セバスチャン・アヴァンジニ(45+3分)
🟨ペナン(3)、🟨ヌグリスンビラン(3)
MOM:セバスチャン・アヴァンジニ(ヌグリスンビラン)

今季ここまで2勝のペナンと1勝のヌグリスンビランの対戦は、開始1分にゴール前の混戦からヌグリスンビランのハディン・アズマンが放ったシュートはゴールポストを直撃するものの、その跳ね返ったボールがペナンDFのアキル・イルファヌディンの頭に当たってそのままゴールインし、ヌグリスンビランが先制します。しかしペナンもに14分にはニック・アキフからのクロスをロドリゴ・ディアスがDF2人をかわしてゴールを決めると、その2分後には新加入のディラン・ウェンツェル=ホールズがシャミル・クティのクロスをダイレクトで蹴り込んで、ペナンが一気に逆転します。このままペナンリードで前半が終わるかと思えたロスタイムに、今度はヌグリスンビランの新戦力で、昨季はKLシティでプレーしたセバスチャン・アヴァンジニがペナルティエリアの遥か外からロングシュートを決めて同点で前半が終了します。

後半は両チームとも無得点に終わった試合は2−2で引き分けとなり、テクニカル・ディレクターに「昇格」したアズミ・アブドル・アジズ前監督に代わってヌグリスンビランの指揮を取って3試合目となったN・ナンタクマル監督はこの試合も初勝利はなりませんでした。この試合の結果、ペナンは勝点11で9位、ヌグリスンビランは同5点で12位と順位は変わっていません。

ヌグリスンビランの佐々木匠選手は先発して72分に交代しています。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。
ジョホールはベルグソンの今季3度目のハットトリックなどでクランタンを圧倒

MSL2024/25 第11節
2024年9月22日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
クランタン・ダルル・ナイムFC 6-1 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️クランタン:レイス・カロウブ(65分)
)⚽️ジョホール:ベルグソン・ダ・シルヴァ3(42分、45分、71分)、アリフ・アイマン2(56分、58分)、ウマル・アズナン(75分OG
🟨クランタン(1)、🟨ジョホール(0)
MOM:アリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジムFC)

今季ここまでの9試合で33得点(4失点)と他を圧倒してリーグトップを走るジョホール・ダルル・タジム(JDT)が、これまたリーグの得点王争いをリードするベルグソン・ダ・シルヴァの今季3度目のハットトリックやアリフ・アイマンの2ゴールなどで、リーグ最下位のクランタン・ダルル・ナイムを粉砕しています。

この試合はJDTのスタジアムでの開催ながら、ホームのスルタン・ムハマド4世スタジアムが改修工事で使えないクランタンがホームチームとして行われています。この試合の前までは9試合でわずか4得点(19失点)のクランタンは、昨日終了した今季2度目のトランスファーウィンドウでは、2021年にスリ・パハンでプレー経験もあるミャンマー代表アウン・カウン・マン(タイ1部ナコーンラーチャシーマーFCから加入)、そして今季加入したパレスチナ代表オディ・カロウブの兄レイス・カロウブ、そして2019年から2020年にかけてPJシティFC(現在は解散)でプレーしたブラジル出身のワシントンと3名の外国籍FWを含め6名の新戦力を獲得しています。

試合は開始直後から「アウェイ」のJDTが猛攻を見せるも、クランタンDF陣が給料未払い問題を抱えるクダから移籍してきた地元クランタン州出身のGKフィクリ・チェ・ソーを中心に必死の防戦でこれに耐え続けます。そしてこのままクランタンがJDTを抑えて前半を終えるかと思われた42分、左サイドのナズミ・ファイズからのクロスを胸で落として落ち着いてゴールへ流し込んだベルグソン・ダ・シルヴァのゴールで均衡が破れます。さらに前半終了間際にはヘベルチ・フェルナンデス、ロメル・モラレス、再びヘベルチ、そして最後はベルグソンとショートパスを繋いでゴールを決めたJDTが2点をリードして前半を終了します。

後半には56分、58分とゴールを決めたアリフ・アイマンが71分にはベルグソンのハットトリックをアシストするなど、圧倒的な力を見せつけたJDTがクランタンをレイス・カロウブの1ゴールに抑えて快勝し、開幕からの無敗記録を10に、そして2021年から続く国内リーグの無敗記録を70へと伸ばしています。

*****

JDTは、代表でも26試合のプレー経験がある26歳のDFシャーミ・サファリがケガの治療のためにスペインに渡航し、今季の残り試合出場を断念したことを発表しています。前節のJDTにPKが3度与えられるという波乱があったペナンFC戦では77分から途中出場したものの、後ろからのタックルで膝を裂くひねるように倒れてタンカで運ばれていました。JDTはこれまでもマシュー・ディヴィーズがドイツで、現在はペナンFCにローン移籍中のシャミル・クティ、そしてクチンシティにやはりローン移籍中のラマダン・サイフラーがいずれもスペインで手術を受けています。また、この試合前にはJDTの選手たちが「シャーミ、我々は君と共にいる」と書かれたTシャツを着てピッチ入りしていました。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。
2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第11節途中)
順位チーム勝点
1JDT102891039534
2SEL102271220812
3TRE91644114104
4KCH10143521314-1
5SAB10144241315-2
6PDRM10144241115-4
7PRK9124051213-1
8SRP10112531415-1
9PEN10112531115-4
10#KLC101042415114
11*KDA1093341019-9
12NSE1041171022-12
13KDN103109525-20
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第11節途中)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT13
2ロニー・フェルナンデスSEL7
3パウロ・ジョズエKLC6
4ジョーダン・ミンターKCH5
イフェダヨ・オルセグンPDRM5
クパー・シャーマンSRP5
5ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
ステファノ・ブルンドSRP4
ロドリゴ・ディアスPEN4
6チェチェ・キプレ他10名KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC、SRP-スリ・パハン、PEN-