Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第11節結果とハイライト(2)

2022年8月3日(水)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 1-1 JDT II
⚽️クランタン:アミルル・シャフィク(12分)
⚽️JDT:エヴァンス・ウェンスレイ(90+4分)
🟨クランタン(2):フィクリ・チェ・ソー、アイザット・マイディン
🟨JDT(2):ダニエル・ティン、アイサル・ハディ
MOM:アミルル・シャフィク(クランタン・ユナイテッド)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、この日は主将として出場した本山選手は77分に交代しています。

2022年8月5日(金)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 1-0 FAM-MSNプロジェクト
⚽️クランタン:ラティフ・スハイミ(76分)
🟨クランタン(2):ユスリ・ユハスマディ、アリフ・アイマン
🟨FAM(1):ハフィズ・アイディル・マハジル
MOM:アル=イマン・ワヒー・アミル(FAM-MSNプロジェクト)
 クランタンの原健太選手は先発して、前半で交代しています。

2022年8月5日(金)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-0 UITM
🟨スランゴール(2):イズル・スハイミ、ケルヴィン・チェイ
🟨UITM(2):アミルル・アイマン、イザック・イズハン
MOM:リッチモンド・テテー(スランゴール)

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第14節結果とハイライト

2022年8月8日(月)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 2-3 トレンガヌ II
⚽️クランタン:アミルル・シャフィク(8分)、ジュリアス・オフォーリ(80分)
⚽️トレンガヌ:アミルル・シャズワン(26分)、ワン・ファズリ・ガザリ2(75分、84分)
🟨クランタン(2):ウメール・アズナン、アイザット・マイディン、
🟨トレンガヌ(3):ワン・ファズリ・ガザリ、サフワン・マズラン、アルグジム・レゾヴィッチ
MOM:ワン・ファズリ・ガザリ(トレンガヌ II)
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志の両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、本山選手は85分に交代しています。

2022年8月9日(火)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 0-0 JDT II
🟨クチンシティ(2):アイルトン、ワン・ファイズ・スライマン
🟨JDT(1):ムサ・シディベ
MOM:イルハン・タルミジ(JDT II)
 クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2022年8月9日(火)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 1-0 スランゴール2
⚽️PDRM:ナビル・ラトピ(66分)
🟨PDRM(1):ミロシュ・ラチャニー
🟨スランゴール(3):アリフ・イズワン・ユスラン、ザーリル・アズリ、ファイズ・アメル
🟥スランゴール(1):ファイズ・アメル(🟨x2)
MOM:フィルダウス・イルマン・ファディル(PDRM)

2022年8月10日(水)@スルタン・モハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 1-2 ペラ
⚽️クランタン:ジャスミル・メハト(2分)
⚽️ペラ:カイルル・ヘルミ(20分OG)、ワン・ザック・ハイカル(14分)
🟨クランタン(3):ジャスミル・メハト、フェリペ・エレダ、カイルル・ヘルミ
🟨ペラ(3):サンデー・アフォラビ、ワン・ザック・ハイカル、カマル・シャキマル
MOM:アイマン・カイルル・ユスニ(ペラ)
 クランタンの原健太は26分から出場し、前半で交代しています。

2022年8月10日(水)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 4-1 FAM-MSNプロジェクト
⚽️UITM:アリフ・サフワン3(10分PK、21分、34分)、ナジルル・ハシフ(80分)
⚽️FAM:イザット・ジクリ(90+1分)
🟨UITM(2):ファーミ・サブリ、ザフリ・ザカリア
🟨FAM(1):アミルル・アクマル
🟥UITM(1):ザフリ・ザカリア(🟨x2)
MOM:アリフ・サフワン(UITM)

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第13節結果とハイライト

2022年7月26日(火)@MBPGスタジアム(ジョホール州パシル・グダン)
JDT II 4-0 UITM
⚽️JDT:ダリル・シャム2(20分、62分)、ムサ・シディベ(26分)、ゲイブリエル・ニーステロイ(89分)
🟨JDT(0)
🟨UITM(3):アイズル・アシュラフ、アズリディン・ロスリ、アルハム・クシャイリ
MOM:ダリル・シャム(JDT II)

2022年7月26日(火)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
スランゴール2 0-1 ペラ
⚽️ペラ:フェリス・ダニエル(77分)
🟨スランゴール(0)
🟨ペラ(1):ランディ・バルー
🟥スランゴール(1):イクマル・ラムラン(🟨x2)
MOM:ワン・ザック・ハイカル(ペラ)

2022年7月26日(火)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
トレンガヌII 0-2 PDRM
⚽️PDRM:ミロシュ・ラチャニー(48分)、マルティン・アダメッツ(90分)
🟨トレンガヌ(1):アキル・イルファヌディン
🟨PDRM(1):フィルダウス・イルマン
MOM:ミロシュ・ラチャニー(PDRM)

2022年7月27日(水)@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ユナイテッド 1-1 FAM-MSNプロジェクト
⚽️クランタン: アスラフ・アリフディン・ヤシン(53分)
⚽️FAM:深井脩平(7分OG)
🟨クランタン(2):ハジック・スブリ、アスラフ・アリフディン・ヤシン
🟨FAM(1):ファリス・イズディハム
🟥クランタン(1):ハジック・スブリ(🟨x2)
MOM:アイザット・アイマン・マズラム(FAM-MSNプロジェクト)
クランタン・ユナイテッドの深井脩平両選手は先発してフル出場していますが、本山雅志選手はベンチ入りしたものの、出場はありませんでした。

2022年7月31日(日)@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 2-0 クチンシティ
⚽️クランタン:ニクソン・ギリェルメ(45+3分PK)、イクワン・ヤゼク(74分)
🟨クランタン(1):ダニアル・ハドリ
🟨クチンシティ(4):アブ・カマラ、アイルトン、アリフ・ハサン、アダム・シリーン
🟥クチンシティ(1):アブ・カマラ(🟨x2)
MOM:サイド・ソブリ(クランタン)
クランタンの原健太選手は先発して、69分に交代しています。
クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第16節結果とハイライト(1)

8月13日(土)にスーパーリーグ第16節の3試合が行われています。AFCカップ東南アジア地区準決勝に出場したクダ、KLシティ、そしてACL東地区準々決勝が控えるJDT関連の3試合は9月に順延されています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月13日(土)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 0-2 ヌグリスンビラン
⚽️ヌグリスンビラン:グスタヴォ2(11分、62分)
🟨PJシティ(1):D・クガン
🟨ヌグリスンビラン(1):サイフル・リズワン
MOM:グスタヴォ(ヌグリスンビラン)

2022年8月13日(土)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 2-2 スリ・パハン
⚽️マラッカ:イフェダヨ・オルセグン(38分)、アドリアーノ(51分)
⚽️パハン:デヴィッド・ロウリー(87分)、シャルル・ニザム・ナジル(90分)
🟨マラッカ(0)
🟨パハン(0)
MOM:スティーヴン・ロドリゲス(スリ・パハン)

2022年8月13日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-0 サラワク・ユナイテッド
⚽️トレンガヌ:クパー・シャーマン(72分)
🟨トレンガヌ(0)
🟨サラワク(1):シャミー・イスズアン
MOM:トーフィク・アル・ラシド(サラワク・ユナイテッド)

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第16節一部終了時)

チーム勝点
1JDT1412203973238
2SAB15111325131234
3NSE1695224131132
4TRE146261615120
5SRP155372222018
6KLC145361925-618
7MEL144552019117
8KDA135261824-617
9SEL134452623316
10SWU1641111537-2213
11PJC152671527-1212
12PEN1514101731-147
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第16節一部終了時)

ゴール数選手名所属
117ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
212フェルナンド・フォレスティエリJDT
311カイオンSEL
48ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
7イフェダヨ・オルセグンMEL
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第15節結果とハイライト映像

今節第15節は、KLシティとクダがAFCカップ東南アジア地区準決勝に出場するため、両チームが関連する2カードが延期されており、4カードのみが開催されています。
 なおAFCカップ準決勝に進出したクダはPSMマカッサル(インドネシア)に1-2で敗れた一方で、ベトテルFC(ベトナム)と対戦したKLシティは延長戦を含めて0-0と決着がつかず、PK戦の末、勝利し決勝に進出しています。この決勝では、AFCカップのベスト8入りを目指して、8月24日にKLシティのホーム、KLフットボールスタジアムでPSMマカッサルと対戦しますが、両チームはグループステージでは同組で、その際には0-0のスコアレスドローに終わっています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月9日(火)@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバ 1-0 サラワク・ユナイテッド
⚽️サバ:バドロル・バクティアル(63分)
🟨サバ(0)
🟨サラワク(0)
MOM:バドロル・バクティアル(サバ)
 東マレーシアのボルネオ島に本拠地を持つ両チームの「ボルネオ・ダービー」は、好調のサバがサラワクの思わぬ攻勢に手を焼いたものの、ベテランのゴールで逃げ切り、首位のJDTを追走しています。
 サバの加賀山泰毅選手は先発して、85分に交代しています。

2022年8月9日(火)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 3-2 ペナン
⚽️ヌグリスンビラン;ザムリ・ビン・ラムリ(35分)、マテウス・アウヴェス(59分)、エラルド・グロン(85分)
⚽️ペナン;ルーカス・シルヴァ(27分)、T・サラヴァナン(81分)
🟨ヌグリスンビラン(1):ズルカイリ・ズルキプリ
🟨ペナン(4):K・ティヴァンダラン、ジャフリ・フィルダウス・チュウ、アフマド・スクリ、クリスティアン・ロンティニ
MOM:エラルド・グロン(ヌグリスンビラン) 
 終盤の逆転劇を制したヌグリスンビランは3連勝で、4位との勝ち点差を11に広げ、昇格初年度のトップ3入りが見えてきました。
 一方、5連敗のペナンはサラワク・ユナイテッドとともにリーグ最速の10敗に到達しています。

2022年8月9日(火)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 0-3 スリ・パハン
⚽️パハン:マリク・アリフ(27分)、スティーヴン・ロドリゲス(45+1分)、マヌエル・イダルゴ(90分)
🟨PJシティ(3):コギレスラワン・ラジ、フィレモン・アニー、シヴァン・ピレイ
🟨パハン(1):スティーヴン・ロドリゲス
MOM:マヌエル・イダルゴ(スリ・パハン)
 3試合連続となったスティーヴン・ロドリゲスのゴールなどで、スリ・パハンが今季初の3連勝。
 一方のPJシティはこの敗戦で11試合白星なしとなりました。

2022年8月10日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-2 JDT
⚽️トレンガヌ:ハキミ・アブドラ(51分)
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ(32分)、フェルナンド・フォレスティエリ(47分)
🟨トレンガヌ(1):ズアシュラフ・ズルキフリ
🟨JDT(2):ナタニエル・シオ、シャールル・サアド
MOM:アリフ・ザカリア(トレンガヌ)
 マレーシアFAカップの決勝進出が決まっている両チームの対戦は、8月28日に予定されている決勝の前哨戦としても注目されましたが、この試合前まで16ゴール(12試合)でリーグ得点王争いを独走するベルグソン・ダ・シルヴァと11ゴール(13試合)でそれを追走するフェルナンド・フォレスティエリが揃ってゴールを挙げ、JDTを勝利に導いています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第15節終了時)

チーム勝点
1JDT1412203973238
2SAB15111325131234
3NSE158522213929
4KLC145361925-618
5SRP145272020017
6TRE135261515017
7KDA135261824-617
8SEL134452623316
9MEL134451817116
10SWU1541101536-2113
11PJC142661525-1012
12PEN1514101731-147
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第14節終了時)

ゴール数選手名所属
117ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
212フェルナンド・フォレスティエリJDT
311カイオンSEL
48ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第14節結果とハイライト映像

変則日程が続く中、前節第13節に続いて、12チームが揃って試合を行った今節第14節は7月31日と8月1日に全6試合が行われました。
 3位と4位の間が勝点差で8点となり、上位3チームと下位チームの差は大きく開いていますが、買いに目を向けると、4位以下は11位までの8チームが勝点差6点の間にひしめく大混戦となっています。そんな中、今季未だ無敗のJDTのリーグ9連覇も見えてきましたが、勝点差4でJDTを追うサバがどこまで離れずについていき、プレッシャーをかけ続けられるか、またJDTがそんなプレッシャーをものともせずに連覇へ向かって走るのか。来季のリーグ大改編で入れ替え戦も無くなったMリーグの今季の見どころはそのくらいかも知れません。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年7月31日(土)@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバ 2-1 マラッカ・ユナイテッド
⚽️サバ:アムリ・ヤハヤ2(65分、90+1分)
⚽️マラッカ:イフェダヨ・オルセグン(24分)
🟨サバ(1):パク・タエスー
🟨マラッカ(3):シャズワン・アンディック、アドリアーノ、エマヌエル・オティ
🟥サバ(1):ラウィルソン・バトゥイル
🟥マラッカ(1):ハジック・プアド
MOM:アムリ・ヤハヤ(サバ)
 試合前の大雨でボールが止まるほど水が浮いたピッチでの試合は、まさしくノーガードの打ち合いとなりましたが、後半から出場した41歳のFWアムリ・ヤハヤがロスタイムでの決勝ゴールを含む2ゴールを決めてサバが4連勝を飾っています。
 マラッカはエースのイフェダヨ・オルセグンが2試合連続となるゴールを決めて先制しましたが、同点を目指したロスタイムにハジック・プアドが暴力行為で退場となってしまい万事休すでした。
 サバの加賀山泰毅選手は先発して、フル出場しています。

2022年7月31日(土)@シティスタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナン 2-3 サラワク・ユナイテッド
⚽️ペナン:ルーカス・シルヴァ2(17分、30分)
⚽️サラワク:ノー・アジジ・ラムリー(5分)、ウチェ・アグバ(28分)、ゴンサロ・ソト(84分)
🟨ペナン(2):ラファエル・ヴィトール、ラフィウディン・ロディン
🟨サラワク(0)
MOM:ルーカス・シルヴァ(ペナン)
 リーグ11位と12位の対戦となったこの試合は、終盤のゴールで逆転した11位のサラワクが12位のペナンを破って、順位を一つ挙げて10位としています。
 一方のペナンは前節に続き、左膝を痛めている司令塔のエンドリックがベンチ外となるなどベストの布陣が揃わず、5連敗となっています。

2022年7月31日(土)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴール 2-3 ヌグリスンビラン
⚽️スランゴール:カイオン(9分)、ヤザン・アル=アラブ(30分)
⚽️ヌグリスンビラン:グスタヴォ2(66分、80分)、ショーン・セルヴァラジ(88分)
🟨スランゴール(1):シャルル・ナジーム
🟨ヌグリスンビラン(2):チェ・ラシド・チェ・ハリム、グスタヴォ
MOM:ダニアル・アスリ(スランゴール)
 シーズンを通して不安定な戦いを続けるスランゴールがホームに好調のヌグリスンビランを迎えた試合は、今季2度目の2連勝を目指したスランゴールが、得点王争いで2位につけるエースの快音のゴールなどで2-0と一度はリードしたものの、試合終了まで残り26分の間に立て続けに3失点して敗れています。なお、試合終了後、クラブはミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督の退任と、同氏のスポーツディレクター就任を発表し、事実上の更迭処分を行なっています。本来はテクニカルディレクターとして若手育成の目的で2020年に招聘されたファイヒテンバイナー氏を監督に据えた運営担当者の責任が問われるべきですが、そこはマレーシア。しらっと何もコメントしないのでしょう。
 一方のヌグリスンビランは、昨季までスランゴールに在籍したショーン・セルヴァラジが決勝ゴールを決めて逆転勝利を挙げ3位を堅守し、さらに4位との勝点差を8に広げています。

2022年8月1日(日)@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 5-0 KLシティ
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ2(7分PK、15分)、レアンドロ・ヴァレスケス(54分PK)、フェルナンド・フォレスティエリ(71分)、サファウィ・ラシド(84分)
🟨JDT(0)
🟨KLシティ(0)
MOM:ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)
 昨季のマレーシアカップ決勝ではJDTは0-2とKLシティに敗れ、34年ぶりの優勝を許していますが、それ以降は今季開幕前のチャリティーシールドでは3-0、今季リーグ戦ではKLシティのホームで3-0と、いずれもJDTが快勝しています。そのJDTがKLシティをホームに迎えた試合は、リーグ得点王を独走するベルグソン・ダ・シルヴァの2ゴールなどで圧勝しています。

2022年8月1日(日)@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-0 クダ
⚽️パハン:スティーブン・ロドリゲス2 (32分、67分)
🟨パハン(2):バキウディン・シャムスディン、シェルゾド・ファイジエフ
🟨クダ(3):カイルル・アズリン・カザリ、ヒシャムディン・アフマド、マフムード・アル=マルディ
MOM:スティーブン・ロドリゲス(スリ・パハン)
 AFCカップ東南アジア地区準決勝を前に、この試合に勝って勢いをつけたかったクダは、下位のスリ・パハンに手痛い敗戦となりました。
 スリ・パハンは前節はレッドカードによる出場停止となっていたマヌエル・イダルゴが復帰し、2点目にも絡むなど、クダの守備陣を翻弄する活躍を見せて勝利に貢献しています。

2022年8月1日(日)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 0-0 PJシティ
🟨トレンガヌ(0)
🟨PJシティ(2):D・クガン、K・プラバカラン
MOM:カラムラー・アル=ハフィズ(PJシティ)
 両チームとも好機を生かせずスコアレスドローに終わっています。トレンガヌが優勢に進めた試合でしたが、PJシティのGKカラムラー・アル=ハフィズがMOMに相応しい活躍で好セーブを連発してトレンガヌを無得点に抑えています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第14節終了時)

チーム勝点
1JDT1311203763135
2SAB14101324131131
3NSE147521911826
4KLC145361925-618
5TRE125251413117
6KDA135261824-617
7SEL134452623316
8MEL124451817116
9SRP124271720-314
10SWU144191535-2013
11PJC132651522-712
12PEN141491528-137
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第14節終了時)

ゴール数選手名所属
116ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
211カイオンSEL
11フェルナンド・フォレスティエリJDT
48ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
66パク・タエスーSAB
6イフェダヨ・オルセグンMEL
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

マレーシアFAカップ準決勝-JDTとトレンガヌが決勝へ

新型コロナの影響で2年ぶりの開催となったマレーシアFAカップは、8月5日と6日に準決勝の2試合が開催され、Mリーグ1部スーパーリーグで現在首位を走るJDTと同5位のトレンガヌがそれぞれ勝利し、決勝に進出しています。JDTは優勝した2016年以来6年振り2度目、トレンガヌはやはり優勝した2011年以来11年ぶり4度目の決勝進出となっています。
 決勝の試合会場については、来週8月9日に発表されることになっていますが、FAカップを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、クランバリーと呼ばれるクアラルンプールやスランゴール州といった首都圏以外での開催を検討しているということで、前回2019年の決勝を含めこれまでで最多の12回の決勝戦が開催されたブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)での開催はないようです。ただしJDTのホームであるジョホール州のスルタン・イブラヒムスタジアムは検討対象に含まれていないことは、MFLのアブドル・ガニ・ハサン会長が明らかにしています。(ハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

マレーシアFAカップ準決勝
2022年8月5日(金)@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 6-1 ペナン
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、フェルナンド・フォレスティエリ(24分)、アリフ・アイマン3(48分、51分、62分)、シャーミ・サファリ(90+2分)
⚽️ペナン: ルーカス・シルヴァ(56分)
🟨JDT(0)
🟨ペナン(0)
MOM:アリフ・アイマン(JDT)
 スーパーリーグ首位で今季11勝2分と負けなしのJDTが、同最下位のペナンを試合開始から圧倒して、アリフ・アイマンのハットトリックを含む6ゴールを挙げて大勝し、6年ぶりの決勝進出を決めています。ベンヤミン・モラ前監督の退任を受け、スーパーリーグ第14節から指揮を取るエクトル・ビダリオ監督はFAカップ戦初勝利をあげています。
 リーグ戦ではJDTに2敗しているものの、いずれも0-1の最小失点、しかも試合終盤の失点だったことから、この試合では接戦が期待されたペナンですが、司令塔のエンドリックをケガで欠いた布陣は機能せず、キックオフから防戦一方となり、最終的には今季チーム最多の6失点を喫してしまいました。

マレーシアFAカップ準決勝
2022年8月6日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-1 スランゴール(PK4-2)
⚽️トレンガヌ:ファイサル・ハリム(48分)
⚽️スランゴール: ノル・ハキム(24分)
🟨トレンガヌ(1):ズアシュラフ・ズルキフリ
🟨スランゴール(0):シャルル・ナジーム、ブレンダン・ガン
MOM:ファイサル・ハリム(トレンガヌ)
 決勝に駒を進めたJDTは、リーグ優勝も濃厚で、リーグチャンピオンとして来季のACL II出場する可能性が高くなっています。そのためチャンピオンにはAFCカップ出場権が与えられるFAカップでは、たとえ決勝で敗れたも来季のAFCカップ出場権が与えられる可能性が高く、久しくアジアから遠ざかっている両チームにとっては、是が非でも決勝進出を果たしたいところ。
 そんな両チームの熱戦は延長戦でも決着がつきませんでしたが、今季のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムでは最多となる3万5000名超の観衆の後押しを受けたトレンガヌが、スランゴールをPK戦で下して決勝進出を果たしています。
 スランゴールは地元トレンガヌ出身のノル・ハキムのゴールで先制したものの、前半終了後にU23代表の司令塔ムカイリ・アジマルが、後半に入るとノル・ハキム、そして中盤の要であるブレンダン・ガンがいずれもケガのために交代するなど、主力選手を欠いたことが後半や延長に大きく影響し、追加点を奪えなかったことが最後まで響きました。

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第13節結果とハイライト映像

7月26日と27日にMリーグ1部スーパーリーグ第13節の6試合が行われました。6試合揃って行われるのは、4月15日から17日にかけて6試合が行われた第5節以来です。
 シーズンも折り返し点を過ぎ、各チームともケガ人を抱えており、選手層の厚さも含め、その中でどれだけダメージをコントロールできるかどうかが上位進出の鍵となりそうです。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年7月26日(火)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 4-1 ペナン
⚽️マラッカ:エマヌエル・オティ(4分)、アドリアーノ(36分)、イフェダヨ・オルせグン(58分)、ジャスティン・バース(60分)
⚽️ペナン:ルーカス・シルヴァ(86分)
🟨マラッカ(1):ファディル・イドリス
🟨ペナン(2):カイルル・ロキシャム、ラファエル・ヴィトール
MOM:ソニー・ノルデ(マラッカ)
 リーグ戦は6戦連続でホームでの試合となったマラッカが、外国籍選手4名のゴールでペナンを破って今季最高位の7位に浮上しています。
 FAカップ準々決勝では怒涛の5ゴールで逆転勝ちを収め、ベスト4進出を決めたペナンでしたが、その立役者となったエンドリックは先発を外れ、後半から出場も66分には交代しています。ザイナル・アビディン・ハサン監督就任以来、最多失点となったこの試合ですが、主力にケガ人が多いペナンは今後も苦しい戦いが続きそうです。

2022年7月26日(火)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-2 サバ
⚽️PJシティ:ダレン・ロック(34分)
⚽️サバ:加賀山泰毅(48分)、イルファン・ファザイル(75分)
🟨PJシティ(1):サラモン・ラジ
🟨サバ(1):スチュアート・ウィルキン
MOM:カイルル・チェ・ファーミ(サバ)
 ボラセパマレーシアJP推しの代表ストライカー、ダレン・ロックのゴールで先制したPJシティは、攻守の切り替えの早いサバのスピードに対応できず後半に失点を重ねて敗れ、これで5戦連続未勝利となりました。
 一方のサバは、バドロル・バクティアルや、ここまで好調だったパク・タエスーらが先発を外れるなど、苦しい布陣で臨んだ試合でしたがが、逆転勝利で2位を堅守しています。。 
 今季2ゴール目を挙げたサバの加賀山泰毅選手は、先発してフル出場しています。

2022年7月27日(水)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-1 トレンガヌ
⚽️ヌグリスンビラン:ヤーセル・ピント(17分)、グスタヴォ(52分)
⚽️トレンガヌ:チェチェ・キプレ(19分)
🟨ヌグリスンビラン(5):エラルド・グロン、ヤーセル・ピント、サイフル・リズワン、クザイミ・ピー、ザムリ・ピン・ラムリ
🟨トレンガヌ(0)
MOM:グスタヴォ(ヌグリスンビラン)
 リーグ戦は3週間以上試合のなかったヌグリスンビランでしたが、今季途中加入の新戦力のゴールでトレンガヌを破り、リーグ3位を死守しています。
 上進出を目指すトレンガヌは、前節のサバ、そしてこのヌグリスンビランとの上位対決にいずれも敗れて、目標とする来季のAFC大会出場が遠のいています。そんな中、FAカップ準々決勝に続き、不調を克服しつつあるチェチェ・キプレがゴールを決めたのは朗報です。

2022年7月27日(水)@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-0 スランゴール
⚽️スリ・パハン:スティーヴン・ロドリゲス(34分)、マリック・アリフ(39分)
🟨スリ・パハン(3):バキュディン・シャムスディン、ミオール・ダニ、アズワン・アリピン
🟨スランゴール(2):ユーリ、アリフ・ハイカル
MOM:スティーヴン・ロドリゲス(スリ・パハン)
 FAカップ準々決勝では2-0とリードしながらまさかの逆転負けで敗退したスリ・パハンが、今季初のクリーンシートでホーム2勝目(リーグ3勝目)を挙げています。
 今季調子に乗り切れないスランゴールを象徴するような試合でした。下位チーム相手に勝ち点を上げることができず、ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督の更迭論が再燃しそうです。

2022年7月27日(火)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 2-1 クダ
⚽️KLシティ:ジョーダン・ミンター2(56分PK、72分)
⚽️クダ:アイマン・アフィフ(42分)
🟨KLシティ(3):カマル・アジジ、アクラム・マヒナン、ハディン・アズマン
🟨クダ(1):ロクマン・ハキム
MOM:ジョーダン・ミンター(KLシティ)
 KLシティは、トレンガヌから期限付き移籍中のジョーダン・ミンターがPKを決めて、3試合目にしてリーグ戦初ゴールを挙げて同点に追いつくと、さらに72分には逆転ゴールを決めています。
 クダは前半のリードを守ることができずに敗れ、アウェイの試合では引き分けを挟んで3連敗となっています。

2022年7月27日(水)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 0-4 JDT
⚽️JDT:ハズワン・バクリ(13分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、シャーミ・サファリ(79分)、フェルナンド・フォレスティエリ(90分PK)
🟨サラワク(1):スピアー・チャントゥル
🟨JDT(0)
MOM:アダム・ノー・アズリン(JDT)
 代表でもプレーするシャマー・クッティ・アッバが膝の手術で今季絶望となることが発表されても、代わりの選手がすぐに活躍するのがJDTのすごいところ。今季初先発どころか今季初出場のアダム・ノー・アズリンがキッチリとその代役を務めただけでなく、MOMまで獲得する活躍で、チームを3連勝に導いています。
 サラワクは12試合で29失点とリーグ最多失点の守備陣がこの試合でも崩壊する一方、リーグ最小得点の攻撃陣が沈黙し連敗しています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第13節終了時)

チーム勝点
1JDT1210203262632
2SAB1391322121028
3NSE13652169723
4KLC135351920-118
5KDA125251822-417
6SEL124442420416
7MEL124441715216
8TRE115151413116
9SRP123271520-511
10PJC122551420-611
11SWU133191233-2110
12PEN131481325-127
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第13節終了時)

ゴール数選手名所属
114ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
210カイオンSEL
10フェルナンド・フォレスティエリJDT
48ロナルド・ンガKDA
57ダレン・ロックPJC
66パク・タエスーSAB
75ヒラル・エル=ヘルウェ他3名PEN
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

マレーシアFAカップ2022-JDT、スランゴール、トレンガヌ、ペナンがベスト4進出-谷川由来選手のクチンシティは下剋上ならず

7月23日にマレーシアFAカップ2022の準々決勝の4試合が行われています。リーグ戦はJDTの連覇の可能性が高まる中、優勝チームには来季のAFCカップ出場権が与えられるこのカップ戦は、アジアを目指すチームにとっては負けられない大会です。
 ベスト8に残ったはMリーグ1部スーパーリーグの7チームと2部プレミアリーグのクチンシティでしたが、その中からJDT、スランゴール、トレンガヌ、ペナンが4強進出を決めています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

マレーシアFAカップ2022 準々決勝
2022年7月23日(土)@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル
サバ 0-2 スランゴール
⚽️スランゴール:ユーリ(1分)、カイオン(81分)
🟨サバ(2):ラウィルソン・バトゥイル、パク・タエスー
🟨スランゴール(2):ファズリ・マズラン、ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督
MOM:シャルル・ナジーム(スランゴール)
 スーパーリーグ2位のサバは直近の5試合で3勝1分1敗、一方、リーグ5位のスランゴールは直近の5試合が1勝2分2敗、しかもこの試合はサバのホーム、リカススタジアムでの開催とあって、試合前の予想は圧倒的にサバ有利、そして注目は直近の3試合で4ゴールを挙げて「覚醒」したパク・タエスーでした。
 しかし先手を取ったのはスランゴール。開始1分でユーリがサバDF陣を振り切って先制ゴール!ちなみに今季のスランゴールは、今季のFAカップとリーグ戦では先制した試合は6勝4分と負けがありません。
 前半を1-0で終えると、後半は雨が激しくなるコンデションの中、両チームが攻め続け、81分にはサバDFの最終ラインの裏へ出たパスにカイオンが反応し、FAカップでは3試合連続でゴールを守るダミエン・リムをかわしてゴール!注目のパク・タエスーが不発に終わったサバを封じたスランゴールが準優勝した2018年以来のベスト4進出を決めています。
 サバの加賀山泰毅選手は先発してフル出場しています。

マレーシアFAカップ2022 準々決勝
2022年7月23日(土)@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-5 ペナン
⚽️パハン:スティーヴン・ロドリゲス(12分)、アズワン・アリピン(20分)
⚽️ペナン:T・サラヴァナン(45+2分)、ヒラル・エル=ヘルウェ2(86分、99分)、ルーカス・シルバ(96分)、K・ティヴァンダラン(118分)
🟨パハン(4):ケヴィン・イングレッソ 、スティーヴン・ロドリゲス、ママドゥ・サマサ、マヌエル・イダルゴ
🟨ペナン(3):ファイザット・ガズリ、ラファエル・ヴィトール、カイルル・ロキシャム
🟥パハン(2):アシャル・アル=アフィズ(🟥x1)、マヌエル・イダルゴ(🟨x2)
MOM:ヒラル・エル=ヘルウェ(ペナン)
 スーパーリーグ11位で今季2勝のスリ・パハンと同12位で今季1勝のペナンの対戦となったこのカードは、リーグ戦では上位進出の目を立たれている両チームのプライドをかけた戦いとなりました。
 12分、20分と前半立て続けにゴールを挙げたホームのスリ・パハンが優勢に進めていた試合は、前半終了にペナンのT・サラヴァナンがゴール前の混戦からのこぼれ球を押し込んで、スリ・スリパハンの1点リードで前半を終えます。
 成績不振から契約解除となったクリストフ・ギャメル監督に代わってこの試合から指揮を取るドラー・サレー監督代行、そしてトマス・トルチャ前監督に代わり6月に就任したザイナル・アビディン・ハサン監督ともハーフタイムでの選手交代は行わないまま後半に臨みます。
 両チームが一進一退の攻防を繰り返す中、86分にエンドリックのフリーキックをラファエル・ヴィトールが繋ぎ、これをヒラル・エル=ヘルウェがヘディングシュートで決めて、土壇場でペナンが追いつきます。
 さらスリ・パハンにとって痛かったのはロスタイムでアシャル・アル=アフィズが「飛び蹴り」で一発退場となったこと。スリ・パハンは延長を10人で戦わなければなってしまいました。そしてその影響が延長に入るとすぐに現れ、96分にはルーカス・シルヴァのパスを受けたエンドリックがパハンDFをしっかりと引きつけてから再びルーカス選手にパス。ルーカス選手はこれをゴールし、0-2の劣勢からペナンがついに3-2と逆転します。この後、99分にはカウンターからヒラル・エル=ヘルウェがこの試合2点目のゴールを決めてリードを広げます。この後2枚目のイエローでマヌエル・イダルゴが退場して9名となったスリ・パハンはさらに失点し、結局リーグ最下位のペナンが11位のスリ・パハンを破ってベスト4へ進出しています。

マレーシアFAカップ2022 準々決勝
2022年7月23日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビデインスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 4-1 クチンシティ
⚽️トレンガヌ:ファイズ・ナシル(21分)、チェチェ・キプレ(73分、79分)、ファイサル・ハリム(87分)
⚽️クチンシティ:アミル・アムリ・サレー(43分)
🟨トレンガヌ(2):ファイサル・ハリム、ズアシュラフ・ズルキフリ
🟨クチンシティ(1):アミル・アムリ・サレー
MOM:チェチェ・キプレ(トレンガヌ)
 Mリーグ2部プレミアリーグのチームとして唯一、ベスト8に進出したクチンシティが1部スーパーリーグで6位のトレンガヌに挑みました。今季限りの退任を発表しているクチンシティのイルファン・バクティ監督は、2019年シーズン途中にチームの成績不振を理由に監督を務めていたトレンガヌ(当時はトレンガヌFA)を去り、その後任となったのが当時コーチを務めていたナフジ・ザイン現監督という経緯機もあり、いわば「師弟対決」が実現しました。
 先制したのはトレンガヌでした。その身長(公称156cm)から「トレンガヌのメッシ」と呼ばれるファイズ・ナシルが21分にまさかのヘディングで先制ゴールを決めてトレンガヌがリードします。
 先日発表されたスーパーリーグとプレミアリーグの合併案により、来季はスーパーリーグでトレンガヌとも対戦する可能性が非常に高いクチンシティは、押し込まれながらも防戦一方とはならず、同点ゴールを目指します。
 そして43分にはトレンガヌDFアルグジム・レゾヴィッチのミスからアミル・アムリ・サレーがゴールを決めて同点とし、前半は1-1で折り返します。
 この試合のゲームチェンジャーとなったのは、6月29日以来の試合出場となったチェチェ・キプレでした。開幕からケガで調子が上がらず、リーグ戦では今季わずか1ゴール(しかもPK)のキプレ選手は、今月に入りベンチ外が続いていましたが、この試合は61分に交代出場すると、これまでの不調を忘れさせるような活躍でクチンシティDFを翻弄し、73分に逆転ゴールを決めると、さらに77分にもゴールを決めてトレンガヌを勝利に導いています。この試合に勝利したトレンガヌは準決勝でスランゴールと対戦します。
 クチンシティの谷川由来選手は先発して、フル出場しています。

マレーシアFAカップ2022 準々決勝
2022年7月23日(土)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 1-2 JDT
⚽️マラッカ:ソニー・ノルデ(85分PK)
⚽️JDT:ハズワン・バクリ(4分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(90+4分)
🟨マラッカ(2):アドリアーノ、ワン・アミルル・アフィク
🟨JDT(5):マシュー・デイヴィーズ、レアンドロ・ヴァレスケス、シェーン・ロウリー、アリフ・アイマン、ベルグソン・ダ・シルヴァ
MOM:ブライアン・シー(マラッカ・ユナイテッド)
 スーパーリーグ1位のJDTがアリフ・アイマンのショートコーナーからズワン・バクリの今季初ゴールをヘディングシュートで決めて開始わずか4分で先制すると、嫌な雰囲気が漂いますが、今季のリーグ戦ではマラッカはJDTと引き分けており、苦手意識はありません。また試合には敗れながらこの試合のMOMにマラッカのGKブライアン・シーが選ばれているように、マラッカは守勢にまわりながらもGKを中心にDF陣がJDTの追加点を阻んで試合が進みます。
 後半に入ると、マラッカはソニー・ノルデを中心にJDTゴールに近づき、85分にはそのソニー・ノルでがレアンドロ・ヴェラスケスにペナルティエリア内で(映像では外にも見えますが)倒されてPKを獲得。これをソニー選手自身が決めて、土壇場でマラッカが同点に追いつきます。
 試合は同点のままロスタイムに入り、延長戦かと思われた90+4分にナズミ・ファイズのコーナーキックをベルグソン・ダ・シルヴァがフリーヘッダーで決めて劇的な逆転勝利を収めています。
 ロスタイムに入ったところでJDTが決勝点を挙げるという既視感のある試合は、マラッカの大健闘の賜物でしたが、そこは王者JDTが貫禄を見せた試合でもありました。この日の2点はいずれもコーナーキックによるものでしたが、コーナーキックやフリーキックでのJDTはほんとに怖い!
 絶対的王者として国内3冠を目指すJDTは、準決勝ではペナンと対戦します。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第11節結果とハイライト(1)

2022年7月1日(金)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
トレンガヌII 1-0 クチンシティ
⚽️トレンガヌ:アイルトン・アレモン(79分OG)
🟨トレンガヌ(2):フィルダウス・ルスディ、エンク・ヌル・シャキル
🟨クチンシティ(3):ズラズラン・イブラヒム、ヒディル・イドリス、ディエゴ・バッジョ・テスト
🟥クチンシティ(1):チェ・アリフ・カマルディン
MOM:シャイフル・ハキム(トレンガヌII)
 クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2022年7月3日(日)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 2-0 ペラ
⚽️PDRM:アズミ・ムスリム(63分)、ミロシュ・ラチャニー(80分)
🟨PDRM(2):ファディ・アワド、アリフ・ナキュイディン
🟨ペラ(3):ファリド・ネザル、ルチアーノ・グアイコチェア、カイルル・アシラフ・ラムリ
MOM:ファディ・アワド(PDRM)