6月25日のニュース:Mリーグ2部は7月3日のリーグ再開が延期に、サラワクUにFIFAから給料未払いへ処分が届く、ペラ州FAにも給料未払い問題浮上も関係者はこれを否定

Mリーグ2部は7月3日のリーグ再開が延期に
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、来月7月3日より再開予定だったMリーグ2部プレミアリーグの再開延期を公式サイトで発表しています。
 また今回のリーグ中断前に新型コロナウィルスの感染者が出たことから延期となり6月29日に予定されていたペラFC II対ケランタンFC、また豪雨により延期となり6月30日に予定されていたスランゴールFC2対サラワク・ユナイテッド戦のいずれも再度の延期が発表されています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、連日5000人前後と新型コロナの新規感染者数が高止まりしているマレーシア国内の状況について、国内スポーツを統括するマレーシア政府青年スポーツ省から出された勧告に基づいて決定したことを明らかにしています。
 この他、現在Mリーグ各クラブに義務付けられている合宿形式の練習については今後も継続が可能と話す一方、アブドル・ガニCEOはプレミアリーグ再開の日程については国家安全保障委員会の今後の発表によるとして、具体的な再開日程について言及していません。
 なお7月24日より再開予定の1部スーパーリーグについては、現時点では日程変更はないということです。

サラワクUにFIFAから給料未払いへ処分が届く
 Mリーグ2部で現在首位のサラワク・ユナイテッドFCに対してFIFAより給料未払い問題に関する罰金を含む処分が下されたことを英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 サラワク・ユナイテッドを運営するサラワク州サッカー協会はスペイン出身のホアン・カルロ・マルガ元監督と昨季開幕前に契約しましたが、開幕前に行われたプレーシーズンマッチで3連敗を喫したことで、開幕前に解任されていました。FIFAの処分はその際の給料20万リンギ(およそ533万円)が未払いとなっていることに関するものだということです。
 サラワク州サッカー協会のポサ・マジャイス会長はFIFAによる処分の連絡を受け取ったことを認め、FIFAに対して支払いを半額とするよう求めると話しています。なおFIFAは給料支払いに加え、来年1月のMリーグのトランスファーウィンドウ期間の選手獲得禁止処分も合わせて行なっていますが、ポサ会長は年内に未払い給料を支払い、選手獲得禁止処分を避けたいという意向も示しています。
 またニューストレイトタイムズは現在のチーム内でも一部で給料未払い問題があり、チーム内で給料が支払われている選手とそうでない選手がいるいびつな状況があるとも報じています。地元サラワク州出身の選手には給料が支払われる一方で、そうでない選手には給料が未払いとなっているとされており、これについてポサ会長はサラワク州出身の選手は給料額が2000リンギから4000リンギ(およそ5万3300円から10万7000円)で一括の支払い可能だが、給料が高額選手な選手には一部未払いとなっていると話し、地元選手優遇といったことではないと話しています。
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 かつてこのブログでも取り上げたサラワク・ユナイテッドの給料未払い問題ですが、その際もポサ会長は給料未払いを公表したサンドロ・ダ・シルヴァに対して未払いではなく遅配だと主張した上でサンドロ選手の「顔も見たくない」と発言するなど、経営責任を果たしていないにも関わらず開き直った発言しています。なおポサ サラワク州サッカー協会会長はマレーシアサッカー協会の理事でもあります。
 

ペラ州FAにも給料未払い問題浮上も関係者はこれを否定
 マレーシア語紙ウトゥサンマレーシア電子版は、ペラ州サッカー協会(ペラ州FA)が給料未払いで訴えられていると報じています。
 記事によれば2019年に入団テストを受けた韓国出身のチョン・ヒョソクは、このテストの結果、ペラ州サッカー協会と契約を結んだにも関わらず、その後のケガが判明したため契約が破棄となったということです。チョン選手は未払いとなっている給料50万リンギ(およそ1330万円)の支払いを求めてFIFAに提訴し、6月18日付でFIFAから未払い給料支払いを求める手紙がペラ州サッカー協会に届いていることが記事の中で述べられています。
 これに対してペラ州サッカー協会はケガが判明したことからチョン選手とは契約を結んでいないと主張しています。ペラ州サッカー協会の関係者によれば、入団テスト後に練習参加を求めたにも関わらずチョン選手が様々な理由で練習に参加せず、メディカルチェックの際に古傷が発覚したため、ペラ州サッカー協会は契約をしなかったと述べ、ペラ州サッカー協会を欺こうとした行為を非難し、さらに今回のFIFAの提訴はチョン選手が契約書を複製して自らサインし、それを証拠として使っているとウトゥサンマレーシアの取材に述べています。
 またこの関係者はペラ州サッカー協会も宣誓供述書で反論をスイスのスポーツ仲裁裁判所に提出しており、そこで審議が行われる予定でしたが、現在のコロナ禍により現時点では行われていないと述べています。

6月18日のニュース:代表チームが「マラヤの虎」チャーター便で帰国、FAMはJDTオーナーの代表チームマネージャー就任希望に未だ回答せず

代表チームが「マラヤの虎」チャーター便で帰国
 アラブ首長国連邦UAEで開催されたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に出場したマレーシア代表は、昨日の午後に無事マレーシアへ帰国したとマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 5月20日にマレーシアを出国して以来、ほぼ1ヶ月ぶりの帰国となった代表チームは、出国時と同様にマレーシア航空特別機で帰国しました。
 帰国途中にはバンコクを経由し、タイで6月22日から開催されるAFCチャンピオンズリーグに出場するJDTの選手13名を降ろし、マレーシアに帰国した選手は8名のみとで、マレーシア国外でプレーするディオン・コールズ(デンマーク1部FCミッティラン)、ルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)、リリドン・クラスニキ(オーストラリア1部ニューカッスルジェッツ)、ジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)、ドミニク・タン(タイ1部ポリステロFC)の各選手は既に別途帰途についたということです。
 今回予選G組では首位UAE(勝点18)、2位ベトナム(同17)に次ぐ3位(同12)となったマレーシアは、来年2022年2月あるいは3月に行われる予定のアジアカップ3次予選出場権を獲得しています。
 (代表カラーに塗装された特別機に登場する代表チーム-FAMのFacebookより)

FAMはJDTオーナーの代表チームマネージャー就任希望に未だ回答せず
 W杯予選G組最終戦のタイ戦を前に、Mリーグ1部JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がマレーシアサッカー協会FAMに対し、代表チームのマネージャー就任を希望していると自身のインスタグラムに投稿しましたが、これに対してFAMは回答を保留していると英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。。
 イスマイル殿下は、ハミディン・アミンFAM会長に宛てて「代表チームに対して最高の練習環境と最高のコーチングスタッフを提供することを約束し、代表チームを強化するためには自分をチームマネージャに就任させて欲しい。短期間での成功は約束できないが、現実的な目標を一つ一つ達成し、必ずチームを改善する」と述べる一方で、「一部の選手は代表チームへの招集を夏休みのように考えているようだ。また今後は簡単に帰化選手を生み出すべきではない。」と述べ、代表のプレースタイルにあった選手だけを帰化させるためにその分析を行う技術委員会が管理するべきだとも述べています。
 これは今回のW杯予選に出場したマレーシア代表にはモハマドゥ・スマレ(JDT-ガンビア出身)、ギリェルメ・デ・パウラ(JDT-ブラジル出身)、リリドン・クラスニキ(JDTから期限付き移籍でAリーグのニューカッスルジェッツ-コソボ)の3名の帰化選手がいましたが、3名が3名とも不調であったことから、国内サポーターだけでなく国内サッカー界からも帰化選手と帰化選手プログラムを推し進めるFAM双方に対する批判が高まっています。
 イスマイル殿下は、JDTがMリーグ7連覇を含む多くのトロフィーを獲得している秘訣は、選手をメデイアなど外部から遮断し、ソーシャルメディアの使用も管理した上でサッカーという仕事に集中できる環境を提供している自身のリーダーシップによるものだと話しています。
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 ジョホール州皇太子の略称TMJの愛称でも呼ばれるイスマイル殿下ですが、自身の代表チームマネージャー就任希望を投稿したのは予選G組の最終戦タイ戦の前でしたが、正直なぜこのタイミングで?というのが最初の印象でした。FAM会長はじめとする役員の尻に火をつけるためのなのか、はたまた代表に13名いるJDTの選手に気合いを入れるためなのか。いずれにせよ、大事な最終戦前にマイナスに作用することはあってもプラスには採用しないのでは、というタイミングでした。(もちろんこのハッパが効いて、タイに勝利したのであればそれはそれで効果的だったとも言えますが…。)
 2017年から2018年までは自身がFAMの会長を務めたイスマイル殿下ですが、退任後のFAMはそれまではとは違い、王族も中央政府の政治家もいない組織として機能しており、また代表チームも2019年末まではタイを破り、UAEと接戦を繰り広げるなどここ数年来、最も期待できるチームでした。しかし新型コロナ蔓延後は他国も条件は同じとはいえ、代表合宿は行えず、強豪との練習試合も組めず、正確な日数は調べていないのでわかりませんが、移動制限令が連発されたマレーシアは、2020年以降で見ればおそらく代表合宿開催日数は予選G組では最低ではないかと思います。コロナ禍が落ち着けば、2019年のように代表の強化ができれば、アジアカップ本戦出場も夢ではないような気がします。
 そんな中でのイスマイル殿下の投稿は、Mリーグの優秀な選手を片っ端からJDTが獲得している手腕と合わせた上でうがった見方をすれば、自身の手中に代表チームを納めたいのという思惑があるようにすら思えてしまいます。FAMによる代表強化が手ぬるいから、と言われてしまえばそれまででしょうが、FAMがイスマイル殿下に「預けて」しまった後は、批判的な意見が出にくくなる恐ればあり、また万が一、その強化が失敗と判明した場合に誰が殿下を解任できるのか、という最大の問題が残ります。

  • BERNAMA

6月17日のニュース:W杯アジア2次予選G組-タイに辛勝のマレーシアは3位確保、UAEがベトナムに勝利し1位通過、上位2チームはW杯3次予選、3位と4位はアジアカップ3次予選へ、5位はアジアカッププレーオフへそれぞれ進出

 勝利の余韻を楽しんでいたら1日以上経ってしまいました、一昨日の試合について戦い方が云々、選手の出来が云々とサポーターの皆さんには言いたいことがあるでしょうが、この試合は勝利という結果のみが重要でした。そしてその結果を出したマラヤの虎を今日1日くらいは讃え、明日からはアジアカップ3次予選に向けて山積みとなった宿題を一つ一つ片付けてもらうことに期待しましょう。

W杯アジア2次予選G組-タイに辛勝のマレーシアは3位確保
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組の最終戦が行われ、勝点9で並んでいたマレーシアとタイが対戦し、マレーシアがタイを2-1で破りG組3位となり、アジアカップ3次予選進出を決めています。
 集中開催地のアラブ首長国連邦UAE入り後は練習試合2試合で連敗、そしてこの予選でもUAEに0-3、ベトナムに1-2で敗れていたマレーシアは3試合目にして初勝利となりました。
 前戦の先発メンバー3選手が累積警告により出場停止となったマレーシアは、攻守のキーマン、DFラヴェル・コービン=オング(JDT)に代わってUAE入り後初先発のDFシャミ・サファリ(スランゴールFC)を左サイドバックに、またGKファリザル・マーリアスに代わりこちらも初先発のGKカイルルアズハン・カリド(スランゴールFC)を起用するなど、前戦のベトナム戦の先発メンバーから6選手を入れ替えてタイ戦に臨みました。
 試合開始直後からやはり初先発となったFWアキヤ・ラシド(JDT)がタイ守備陣の裏に入りチャンスを作る一方で、タイは21歳のMFタナワット・スエンチッタウォン(英国1部レスターシティU21)、18歳のFWスファナット・ムエアンタ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)がマレーシアゴールに襲いかかる展開となりましたが、タン・チェンホー監督の起用が当たりGKカイルルアズハン・カリドが好セーブを連発、前半は0-0で折り返します。
 こう着状態を打開するためタン監督はこの予選で初めて先発を外れたFWサファウィ・ラシド(JDT)をMFブレンダン・ガン(スランゴールFC)と、またFWシャフィク・アフマド(JDT)をFWアリフ・アイマン(JDT)と交代で投入します。するとこの交代が功を奏し、52分にはタイDFエルネストがサファウィ・ラシドをペナルティエリアで倒し、マレーシアはPKを得ます。サファウィ・ラシド自身がこのPKを決め、1-0とついにマレーシアが先制します。追う展開となったタイもその直後にMFティティパン・プアンチャン(タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド)がヘディングでゴールを狙いますが、惜しくもゴールポストに阻まれます。
 試合はその後も両チームが一進一退を繰り返すも得点には至らず1-0のスコアのまま終了。マレーシアはUAEでの予選初勝利、またタイは未勝利のままUAEを去ることになりました。

UAEがベトナムに勝利し1位通過
 G組のもう1試合はグループ1位のベトナムと2位アラブ首長国連邦UAEが対戦。試合開始からベトナムが積極的に攻めますが、相手守備陣を先に崩したのはUAEでした。52分アブドラ・ラーマンがベトナム守備ラインの裏へドンピシャの浮き玉パスを通し、これをアリー・サルミーンが決めてUAEが先制しました。40分にはやはりアブドル・ラーマンがベトナム最終ラインの裏へスルーパス。これに反応したモハメド・ジュマ・エイドをベトナムGKブイ・タン・チュオンが倒してUAEがPKを獲得し、エースのアリー・マブフートが決めてUAEがリードを広げます。ちなみにこのPKはアリー・マブフートにとってこの予選で11点目となるゴールでした。
 前半を2-0で折り返すと50分にはバンダル・アル・アフバビからのクロスにファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマが頭で合わせるもベトナムGKがセーブ。しかしそのこぼれ球に詰めていたマフムード・ハミースが押し込んでこれがUAEの3点目となりました。ベトナムも85分にチャン・ミン・ヴォンのパスを受けたグエン・ティエン・リンがゴールを決め1-3、そして90分過ぎにはGKアリ・ハシーフのパスミスからチャン・ミン・ヴォンがゴールを決め2-3と追いすがりますが、ベトナムの反撃もここまででした。

G組上位2チームはW杯3次予選へ、3位と4位はアジアカップ3次予選へ、5位はアジアカッププレーオフへそれぞれ進出
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年予選全日程が終了し、G組1位のUAEはアジア3次予選進出を決めています。また2位のベトナムは予選各組の2位チームのうち上位5チームに入ったことで、唯一の東南アジアチームとしてアジア3次予選進出を決めています。また3位のマレーシアは24チームが参加するアジアカップ3次予選進出、また4位のタイも同じくアジアカップ3次予選へ進出が決まりましたが、5位のインドネシアはアジアカップ3次予選の出場2枠をかけたプレーオフをカンボジア、台湾、グアムと対戦することになりました。

FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組
2021年6月15日@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
タイ0-1マレーシア
得点者:マレーシア-サファウィ・ラシド(52分)

2021年6月15日@ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
ベトナム 2-3 アラブ首長国連邦
得点者:ベトナム-グエン・ティエン・リン(85分)、チャン・ミン・ヴォン(90分)、アラブ首長国連邦-アリー・サルミーン(32分)、アリー・マブフート(40分PK)、マフムード・ハミース(50分)

FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選
兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組最終順位表(2021年6月15日現在)

TeamPWDLGFGAGDPTS
1UAE86022371618
2ベトナム8521135817
3マレーシア84041012-212
4タイ82339909
5インドネシア8017522-171

P-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、PTS-勝点

6月15日のニュース:今晩はG組最終戦のタイ戦-出場停止3選手を欠くマラヤの虎は正念場をどう戦うか、スランゴールFC2に3人目のガーナ出身選手が加入、スタジアム観戦にワクチン接種義務化は国内のワクチン接種促進にも貢献

 6月4日に始まったFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組はマレーシア時間の今晩0時45分に最終戦となるタイ-マレーシア戦、アラブ首長国UAE-ベトナム戦が行われます。
 予選開催国UAE入り後は練習試合での2試合も含め4連敗となったのマレーシア代表は、新型コロナの影響で対外試合が全くできず、当初は試合勘が不足している印象でしたが、敗れたとは言えベトナム戦ではチームとして機能し始めた印象もあり、また短期決戦ではその見極めが重要な使える選手、使えない選手も明らかになってきました。この予選の集大成ともなるタイ戦はアジアカップ3次予選出場がかかる重要な試合でもある一方で、ここで敗れてしまうとアジアカップ3次予選出場をかけたプレーオフに回るだけでなく、ここ数年の好調で高まってきた代表チームへ期待が一気に失望に代わる可能性があり、文字通り正念場の試合です。

今晩はG組最終戦のタイ戦-出場停止3選手を欠くマラヤの虎は正念場をどう戦うか
 ベトナム戦は5枚のイエローカードがマレーシアに出されましたが、これによりDFラヴェル・コービン=オング(JDT)、MFシャマー・クティ・アッバ(JDT)、FWモハマドゥ・スマレ(JDT)の3選手が累積警告によりタイ戦は出場停止となっています。
 この主力選手の出場停止について、タン・チェンホー監督は代わりの選手が臨機応変に対応してくれることを期待していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 中でも左サイドバックのコービン=オングの欠場は守備面での影響が大きいことを認めた上で、これまで先発機会のなかった選手も全力を尽くしてくれると信じていると話すはタン監督はコーチ陣と相談して布陣を決めたいとしています。
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 プレッシャーのかかる1戦なのは事実ですが、タイもFWティーラシン・デーンダー(BGパトゥム・ユナイテッド、前清水)、MFチャナティップ・ソングラシン(札幌)、DFテーラトン・ブンマタン(横浜F・マリノス)ら主力選手を欠いており、マレーシアにとってはFIFAランキングで47位離れているタイを倒す絶好の機会でもあります。このW杯予選でマレーシアは2019年11月14日にホームでタイに2-1と勝利しており、2018年スズキカップ準決勝も合わせれば直近の3試合では1勝2分となっており、ここでタイを叩いてまずはベトナムに続く東南アジアNo.2を目指したいところです。一方のタイは、W杯予選ではベトナムと引き分けた後、インドネシアとUAEを破りながら、このマレーシア戦敗戦以降は未勝利で、タイ国内では結果が出ていない西野監督への批判も高まっているという報道もあり、マレーシア戦には当然勝利を目論んで臨んでくるでしょう。しかしそんなタイを破ってこそ、マレーシアはワールドカップ最終予選出場云々を語る資格が得られるようになると思います。

スランゴールFC2に3人目のガーナ出身選手が加入
 Mリーグ1部のスランゴールFCは、セカンドチームでMリーグ2部のスランゴール2にガーナ出身で20歳のMFアレックス・アグヤルクワがガーナ2部リーグのアクラ・ライオンズFCから期限付き移籍で加入することを公式サイトで発表しています。
 スランゴールFCにはこのアクラ・ライオンズFCからいずれも20歳のDFジョーダン・アイムビラ、FWジョージ・アトラムが加入しており、アイムビラ選手はスランゴールFCで、アトラム選手はスランゴール FC2で今季はここまでプレーしていますが、アトラム選手はスランゴールFCの練習に参加しており、現在中断中のMリーグ再開後はスランゴールFCへ昇格するとも噂されています。
 獲得に関わってスランゴールFCのマイケル・ファイヒテンバイナー スポーツディレクターSDによると、アイムビラ、アトラム両選手のMリーグでの活躍を見て、さらにアクラ・ライオンズFCへオファーを出した結果、今季のガーナ2部リーグでは13試合中8試合でMOMを受賞したアグヤルクワ選手の獲得につながったということです。
 ファイテンバイナーSDは、来週マレーシアに到着するアグヤルクワ選手について、スランゴールFC2で「スランゴールサッカーのDNA」に慣れた後は、トップチームのスランゴールFC昇格も考えていると話しています。

スタジアム観戦にワクチン接種義務化は国内全体のワクチン接種促進にも貢献
 スタジアム観戦者に新型コロナウィルスワクチン接種を義務付けることは、スタジアム内での感染リスクを軽減するだけでなく、国内全体のワクチン接種促進に寄与する可能性があるとMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが公式サイトで報じています。
 MFLはMリーグの7月再開に向けて新型コロナ観戦拡大防止のため、Mリーグ各クラブのサポータークラブに向けて、ワクチン接種をスタジアムでの観戦に義務付けたいという提案を行なっていました。
 これに対してスランゴールFCのサポータークラブ会長のモハマド・ファイザル・ワヒド氏は、他国のリーグが実施しているように、ワクチン接種を義務付けた上でスタジアム観戦が許可されれば、多くのサポーターがスタジアムへ足を運ぶだろうと述べて、この提案を歓迎した上で、「ワクチン接種に懐疑的、あるいは消極的な場合でも、スタジアム観戦ではワクチン接種が義務付けられれば、考えを変えて接種を受けるサポーターも出てくるだろう。その結果として、マレーシア政府が目指すできるだけ多くのマレーシア人へのワクチン接種という方針にも貢献できる。」とも話しています。
 またスリ・パハンFCのサポータークラブのモハマド・ファウジ・アブドル・マナフ氏も、このMFLの提案に同意した上で、ワクチン接種が進んでいない現状を考慮して、接種者の数が一定数に達した段階でこの方針を実施して欲しいと述べています。「現時点ではワクチン接種者はまだ少ないが、数ヶ月もすれば集団免疫が達成できると期待している。そうすればスタジアムも他の場所と同じように足を運んでも安全な場所になるだろう。」
 現在中断中のMリーグは7月3日から2部プレミアリーグが、7月24日から1部スーパーリーグがそれぞれ再開予定ですが、MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、新型コロナ観戦拡大後から再び無観客試合で行われてきたMリーグについてスタジアム観戦の許可を求めてマレーシア政府と交渉する用意があると話しており、その条件としてスタジアムでの観戦者にはワクチン接種を義務付けたい意向を表明していました。

6月12日のニュース:W杯予選G組-マレーシアはベトナムに敗れる、UAEはインドネシアに圧勝

W杯予選G組-マレーシアはベトナムに敗れる、UAEはインドネシアに圧勝
 マレーシア時間の6月12日早朝にFIFAワールドカップ2022年アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会が行われ、G組1位のベトナムと対戦したマレーシアは1-2で敗れています。
 試合開始8時間前に父親の訃報が届いたタン・チェンホー代表監督は、前戦のアラブ首長国UAE戦で批判を浴びたFWギリェルメ・デ・パウラ(JDT)をこの試合でも先発起用、また前戦では出場停止となっていたMFブレンダン・ガンも先発に戻り、現時点でのベスト布陣を揃えて試合に臨みました。
 スピードで勝るベトナムは試合開始直後からマレーシアを圧倒し、何度か好機を逃した後、27分にコーナーキックから折り返したボールをFWグエン・ティエン・リンがヘディングで決めてベトナムが先制します。一方、マレーシアも38分にDFマシュー・デイヴィーズ(JDT)のクロスにFWシャフィク・アフマッド(JDT)が頭で合わせますが、ベトナムGKブイ・タン・チュオンの好セーブに阻まれ得点に至らず、44分にはFWサファウィ・ラシド(JDT)がフリーキックでゴール狙いますが、これもブイ・タン・チュオンに弾かれ、さらにギレェルメ・デ・パウラのシュートもDFドゥオン・バン・ハオがコースに入って防ぐなどし、前半はベトナムリードのまま1-0で折り返します。
 後半に入るとタン監督はシャフィク・アフマッドに代わりMFナズミ・ファイズ(JDT)を、サファウィ・ラシドに代えてFWアキヤ・ラシド(JDT)を、さらに19歳のFWアリフ・アイマン(JDT)を精彩を欠くFWモハマドゥ・スマレ(JDT)に代えて投入すると、この交代が功を奏し、72分にはナズミ・ファイズからのゴール前へのクロスに合わせようとしたギリェルメ・デ・パウラにドゥオン・バン・ハオに乗りかかるようにファウルをし、佐藤隆治主審はマレーシアにPKを与えます。これをデ・パウラ自身が決めてマレーシアは同点に追いつきます。しかし83分にはブレンダン・ガンがベトナムFWグエン・バン・トアンを倒し、佐藤主審はベトナムにPKを与えます。シミュレーションのようにも見えるプレーでしたが、これをDFクエ・ゴック・ハイが決めてベトナムがリードし、試合はそのまま終了。この結果、ベトナムが勝点3を獲得して合計勝点17としてG組首位をキープ。最終戦となる次戦UAEで引き分け以上でG組1位突破が決まります。一方のマレーシアは勝点9で3位のタイと並んだものの得失差(タイ+1に対しマレーシア-3)で4位のままです。
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 マレーシアのメディアは第3次予選出場が消え去った、といった論調の記事を掲載していますが、イエローカード5枚が示すように、スピードで上回るベトナムをマレーシアはファウルでしか止められなかった場面が何度もあり、全く順当な結果に思えます。またこの試合では相手DF陣を何度もドリブルで突破したアリフ・アイマンや、DF陣の空いたスペースに入り込んだアキヤ・ラシドに使える目処がたったことも大きな収穫でした。新型コロナウィルスにより高いレベルでの試合不足だった代表自体もエンジンが温まってきたので、次のタイ戦こそ真価が問われる試合になりそうです。2019年末のスズキカップ準優勝以来、盛り上がってきたマレーシア代表へ声援がここで終わってしまうのか、それとも2023年アジアカップへ続くのか、タイ戦こそがDo-or-Dieの試合と言えそうです。

FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組
2021年6月12日@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
マレーシア 1-2 ベトナム
得点者:マレーシア-ギリェルメ・デ・パウラ(72分PK)、ベトナム-グエン・ティエン・リン(27分)、クエ・ゴック・ハイ(83分PK)
(写真はマレーシアとベトナムの先発XI、マレーシア、ベトナム両サッカー協会のFacebookより)

2021年6月12日@ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
アラブ首長国連邦UAE 5-0 インドネシア
得点者:UAE-アリー・マブフート2(23分、49分PK)、ファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ2(28分、55分)、セバスティアン・ルーカス・タグリアブエ(86分)

FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選
兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組順位表(2021年6月12日現在)

TeamPWDLGFGAGDPTS
1ベトナム7520112917
2UAE75022051515
3タイ72329819
4マレーシア7304912-39
5インドネシア8017522-171

P-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、PTS-勝点

予選G組今後の日程(時間は現地時間、試合はいずれも午後8時45分キックオフ)
6月15日(火)
ベトナム-アラブ首長国連邦ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
タイ-マレーシア@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ

6月11日のニュース:今夜はベトナム戦-試合前の代表の様子、ベトナム戦は中盤の勝負で長身選手起用が効果的-元Vリーグ選手がアドバイス、消滅クラブのコーチへも未払い給料の支援を求める- 指導者協会

 現在、アラブ首長国連邦UAEのドバイで開催中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組は、現地時間の6月11日に2試合が予定されています。
 6月2日のUAE戦では0-4と完敗したマレーシアは、タン・チェンホー監督就任以来の対戦成績が4試合で0勝1分3敗のベトナムと対戦します。UAE入り後、インドネシアと引き分け、UAEに敗れたタイと同様、3次予選進出の可能性が限り無く低くなったマレーシアですが、現実的な目標はW杯ではなくアジアカップ2023年大会出場。現在勝点9でタイと並びながら得失差でG組4位のマレーシアは、今夜のベトナム戦で万が一勝利すればタイ戦で引き分けても3位がとなりますが、今夜負ければタイ戦での勝利が必須となります。FIFAランキング153位のマレーシアが同92位のベトナムと同106位のタイを天秤に掛ければ、素人目ではここはタイ戦勝利のためにベトナム戦をどう戦うかという発想も必要かと思います。
 UAE入り後の練習試合と先日のUAE戦を合わせた3試合でマレーシアは1得点10失点と攻守とも不安材料満載ですが、前述したようにタイもこの予選では1分1敗(3得点5失点)と結果を出せておらず、タイと2-2で引き分けたインドネシアを4-1で一蹴したベトナムと比べれば、少なくともタイは与し易い相手に見えます。となれば、毎試合勝利が期待されている代表チームですが、今夜のベトナム戦、次戦のタイ戦の2試合合わせて勝点3獲得を目指す戦略があっても良いと思うのですがどうでしょうか。

今夜はベトナム戦-試合前の代表の様子
 UAEに4-1で敗れてから今夜のベトナム戦まで試合のない期間が8日間続いたマレーシア代表チーム。選手は十分な休養が取れ、首脳陣は次戦に向けて戦術や戦略を用意する時間が確保できる一方で、タン・チェンホー監督は空き過ぎた時間のせいで必要以上に不安や緊張を感じることがあることから、選手を鼓舞し、対話を続け、練習を通じて自信を植えつけることに精を出していたようです。
 UAE戦敗戦の原因を分析し、それを修正するための練習を続けてきたと話すタン監督は、選手が敗戦を引きずらずにベトナム戦に臨む用意ができていると、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版に語っています。
 対戦相手のベトナムについて問われたタン監督は、FIFA U20ワールドカップ2017年大会出場選手を核とするチーム内の連携が良く取れており、相互理解と強い精神力を持ったチームだと称えた上で、前試合のUAE戦から連日の練習で攻守共に改善されたマレーシアにとって今夜の試合はベトナム戦連敗を止める好機だとして、最後まで集中力を切らさずに戦いたいと記者会見で話しています。

ベトナム戦は中盤の勝負で長身選手起用が効果的-元Vリーグ選手がアドバイス
 Mリーグ1部UITM FCの主将でフランス出身のヴィクトル・ニレノルドはベトナム1部VリーグのダナンFCでプレー経験があることから、今夜のW杯予選でベトナムと対戦するマレーシアに対して、自身の経験からアドバイスがあると英字紙スター電子版が報じています。
 「ベトナムの強さは中盤にあり、Mリーグで言えばJDTのように短いパスをつなぐサッカーを展開するので、そこで競り負けないことが第一。一方、攻撃に比べると守備には脆さもあり、マレーシアはギリェルメ・デ・パウラ、リリドン・クラスニキ、ディオン・コールズそしてラヴェル・コービン=オングといった長身選手をセットプレーで活用するべきだ。」と話すニレノルド選手は、マレーシアが注意するべき選手としてプレーメーカーのMFグエン・クアン・ハイ(ただしマレーシア戦は警告累積により出場停止)、FWグエン・バン・トアンを挙げています。

消滅クラブのコーチへも未払い給料の支援を求める- 指導者協会
 先日のこのブログでは、FIFAが国際プロサッカー選手会FIFProが共同で設立したFIFAサッカー選手基金(FIFA FPF)を通じ、かつてMリーグにありながら消滅してしまった5クラブによって給料未払い問題を被っている147選手に対して、一人当たりおよそ1230米ドルから9230米ドル(およそ13万5000円から101万円)が支払われるというニュースを取り上げました。これについて同じ5クラブからの給料がやはり未払いとなっている監督、コーチについての支援がないことから、マレーシアサッカー指導者協会FCAMはFIFAが監督、コーチの窮状を無視していると非難しています。
 プルリスFA、ハネランFC、マルセラ・ユナイテッドFC、クアンタンFA、トレンガヌシティFCの5クラブはかつてMリーグに所属しながら、運営資金不足などを理由にリーグから撤退し、クラブは消滅しています。
 FCAMのB・サティアナタン会長はFIFAが選手のみを支援し、監督、コーチを支援しない理由が理解できないとして、給料未払いとなっている5クラブの監督、コーチを代表してFCAMがFIFAに対し、問題喚起の手紙を送る予定だとニューストレイトタイムズの取材に対して明らかにしています。
 「国際プロサッカー選手会がFIFAサッカー基金創設で重要な役割を果たし、選手の福利を図るという目的を達成できているのは良いことだが、その一方でプロ指導者を統括する国際プロサッカー選手会のような世界的な組織はなく、権利のために戦う環境が整っていないのは残念だ。」
 数年前にFCAMの代表者としてヨーロッパサッカー指導者協会の定款に署名をしたと話すサティアナタン会長は、このヨーロッパサッカー指導者協会がプロ指導者の権利を守る唯一の国際的組織であり、世界各国が指導者協会を設けることを望んでいること、アジア諸国では指導者協会がほとんどなく、現在はインドと日本の指導者協会が中心となり、各国に協会設立を働きかけている最中であることなども述べています。
 最後にサティアナタン会長は、選手の声を代弁し、資金的にも裕福な国際プロサッカー選手会に倣って、FCAMはインドや日本の指導者協会と協力して、選手同様にサッカーに貢献しているプロ指導者の権利を守り、その代弁者となるような組織を設立したいと話しています。

6月9日のニュース:DFエルドストールはベトナム戦欠場か、ペラFCは再建に向けて外国籍選手を総入れ替え、スランゴールFC監督は現有戦力に自信

DFエルドストールはベトナム戦欠場か
 現在アラブ首長国連邦で開催中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選ではマレーシア代表は6月11日(現地時間)にベトナムと対戦しますが、この試合にはDFジュニオール・エルドストール(チョンブリーFC-タイ)が欠場するようだと、スポーツ専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 スポーツ専門チャンネルのアストロ・アリーナのズルヘルミ・ザイナル・アザム記者のツイートを引用する形で書かれた記事では、エルドストール選手は途中出場となった先日のアラブ首長国連邦UAE戦でアキレス腱を痛め、現在は練習にも参加していないということです。
 主将のアイディル・ザフアン(JDT)に代わって69分から出場したエルドストール選手は、この試合が代表初戦となったDFディオン・コールズ(ミィティランFC-デンマーク)とともにセンターバックとしてプレーしましたが、チームは試合終了前の10分で3失点するなどし、0-4で敗れています。
 守備陣だけの責任とは言えないものの、UAE戦は4失点と大敗し、必勝が求められるベトナム戦を控えた状況でのエルドストール選手の離脱により、タン・チェンホー代表監督は、アイディル・ザフアン選手やコールズ選手の他、まだ起用していないアダム・ノー・アズリン(JDT)、ドミニク・タン(ポリステロFC-タイ)、イルファン・ザカリア(KLシティ)らも含めた守備陣の再編成を迫られています。
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 この情報が本当なら、大事な試合の前にベトナムにとっては有益、マレーシアにとっては不利益以外の何物でもないこういった情報は外部に漏らされるべきではないと思うのですが、代表には情報管理というのは概念はないようです。
 代表のマシュー・デイヴィーズ(JDT)がUAE戦敗戦後、インスタグラムに「ミスを修正して次戦に向けて集中します。」と投稿すると、JDTオーナーのTMJことトゥンク・イスマイル ジョホール州皇太子が「まずはソーシャルメディアを止めて集中しろ」とコメント欄で返信したことがサポーターの話題になっているのですが、これも外部に情報がダダ漏れしている現状を野放しにしているチームマネージャーや事務方の力量不足が露呈した形です。

ペラFCは再建に向けて外国籍選手を総入れ替え
 このブログでも何度も取り上げたMリーグ1部ペラFCの給料未払い問題とそれに伴う主力選手の流失ですが、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、選手の流失は止まり、後半戦へ向けてチームの再建が始まっているようです。
 移籍が噂れながらも残留したペラFCのGKハフィズル・ハキムがアストロ・アリーナの取材に対応し、経営陣が問題解決に対して見せた取り組みにより、残留した選手たちはチームに対しての信用が回復し、2部降格を阻止しようという気持ちを持ち始めているということです。W杯予選開催に伴い現在中断中のMリーグ1部でペラFCは3勝3分7敗の成績で、降格圏の11位とは勝点差1の10位につけています。
 代表FWギリェルメ・デ・パウラやDFシャールル・サアドら流出した6名の主力選手に代わり、ペラFCは先月末に終了したトランスファーウィンドウ期間に英国出身のMFチャーリー・マシェル(カンボジア1部ビサカFCより加入)、いずれも元レバノン代表のDFジャド・ヌールディン(バーレーン2部アル・アハリ・マナマより加入)、MFサミル・アヤス(ブルガリア1部POFKボテフ・ヴラツァより加入)、カメルーン生まれのインドネシア人DFズバイロウ・ガルバ(インドネシア1部ペルセバヤ・スラバヤ より加入)、コートジボアール出身のDFジスラン・コナン(昨季は所属なし)と5名の外国籍選手を総入れ替えした他、マレーシア人選手4名もこのトランスファーウィンドウ期間に獲得しています。
 ペラFCのチョン・イーファット監督はセカンドチームでMリーグ2部のペラFC IIからの選手昇格も明言しており、ハフィズル選手ら残留した4名の主力選手に新たな外国籍選手、そしてセカンドチームから昇格する若手の融合チームで、ペラFCは1部残留を目指して後半戦に臨みます。

スランゴールFC監督は現有戦力に自信
 上の記事でも取り上げたペラFCを含めMリーグ1部の他のクラブが新戦力獲得に動く中、スランゴールFCはトランスファーウィンドウ期間に加入した選手はいませんでしたが、カルステン・ナイチェル監督は現有戦力で後半戦に臨むことに何の心配もしていないとスタジアムアストロが報じています。
 合宿形式での練習を再開したスランゴールFCには、開幕前に同じ1部のスリ・パハンFCから移籍しながらプレシーズンマッチでのケガにより前半戦を棒に振ったMFニック・シャリフ・ハッセフィ、やはり長期離脱中だったDFティム・ホイバッハ、DFサフアン・バハルディンらが復帰した他、セカンドチームでMリーグ2部のスランゴール2からも複数の選手を昇格させています。
 前半最終戦後から各選手とも十分な休養が取れたと話すナイチェル監督は、全選手が今季初めて揃ったチームは残る後半戦9試合に向けて練習を再開できることを喜んでいると話しています。
 スランゴールFCはMFブレンダン・ガンとDFシャミ・サファリがW杯予選を戦う代表に召集されていますが、この2人が戻りベストの布陣となったところで、自身の戦術や戦略を浸透させたいとないチェル監督は語っています。
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 正直なところ、今季はトップ3も現実的な目標ではないスランゴールFCですが、これまでのように次々に新戦力を獲得して目先の勝利を追及する方針から、育成しながら勝つ方針へと転向したことは中、長期的には良い結果をもたらす可能性が高そうです。前半戦終盤の試合で起用され始めた国内エリートアカデミーAMD出身者や20代前半の若い外国籍選手たちも1部のサッカーに慣れ、後半戦には期待が持てそうです。

6月8日のニュース:W杯予選G組-ベトナムとUAE勝利で順位は変わらずマレーシアは4位のまま、JDTオーナーが自身のクラブ運営方法批判を一蹴

W杯予選-ベトナムとUAE勝利で順位は変わらずマレーシアは4位のまま
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組の試合が行われ、グループ1位のベトナムと2位のアラブ首長国連邦UAEがそれぞれ勝利しています。
 首位ベトナムと最下位インドネシアの対戦は、0-0で前半を折り返したものの、後半のゴールラッシュで順当にベトナムが勝利してグループ首位を堅持しています。
 一方、2019年10月15日のホームでの試合ではUAEを2-1で破っていたタイでしたが、この試合はタイの神童こと18歳のスファナット・ムエアンタがゴールを挙げるも、3−1でUAEがブラジル出身の帰化選手の2ゴールを含む3ゴールで快勝しています。

6月7日@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
ベトナム 4-0 インドネシア
得点者:ベトナム-グエン・ティエン・リン(51分)、グエン・クアン・ハイ(52分)、グエン・コン・フオン(67分)、ヴー・ヴァン・タン (74分)

6月7日@ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
アラブ首長国連邦UAE 3-1 タイ
得点者:UAE-カイオ・カネド (14分)、ファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ (33分)、ユースィフ・ジャービル(90+4分)、タイ-スファナット・ムエアンタ (54分)

FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選
兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組順位表(2021年6月8日現在)

TeamPWDLGFGAGDPTS
1ベトナム642091814
2UAE64021551012
3タイ72329819
4マレーシア6303810-29
5インドネシア7016522-171

P-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、PTS-勝点

予選G組今後の日程(時間は現地時間、試合はいずれも午後8時45分キックオフ)
6月11日(金)
インドネシア-アラブ首長国連邦@ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
マレーシア-ベトナム@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
6月15日(火)
ベトナム-アラブ首長国連邦ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
タイ-マレーシア@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ

JDTオーナーが自身のクラブ運営方法批判を一蹴
 英字紙スター電子版は、Mリーグ1部7連覇中のJDTがMリーグのトップ選手を独占しているという批判に対するオーナーの反論を紹介しています。
 JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が参加して先日行われたインスタグラムライブ中、一人の参加者がイスマイル殿下に対して国内のトップ選手をJDTが次々と獲得していることによりMリーグ全体に悪影響を及ぼしているのではないのではないか、と問いかけました。そこでイスマイル殿下はMリーグで給料未払いとなっている複数のクラブがあることを挙げて、給料未払いのクラブと自身のどちらがリーグにとって悪影響を及ぼしているのかと問い返し、選手の給料や福利に責任を持たないクラブに苦しめられている選手を救っているだけだと主張したということです。
 さらにイスマイル殿下は「JDTは自らの予算の範囲内でクラブを運営している。他のMリーグクラブも同様にするべきで、それができないのであれば、その失敗の責任は各クラブが負うべきである。JDTのオーナーとしてクラブの成功を目指すのは当然で、選手を獲得する必要があれば獲得し、育成する必要があれば育成する。」と述べています。
 またイスマイル殿下は、ややもすると傲慢(ごうまん)とも言える自身のクラブの運営方法に対して問われると、プロサッカークラブを運営するにはプロとして見栄えが重要であり、自身の自尊心を高揚させるためにあらゆる面で最高のものが必要になり、ライバルとの争いには謙虚さは全く必要でない、という自信の考えも明かしています。
 なおJDTはW杯予選、そしてAFCチャンピオンズリーグ後のMリーグ再開に向けて、期限付きでオーストラリア1部のニューカッスルジェッツに移籍していたシャフリアン・アビマニュを復帰させるほか、英国1部ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCのU23チームでプレーする20歳のナサニエル・シオ・ホング・ワンの獲得も発表しています。

6月5日のニュース:タン監督は不振のデ・パウラを擁護、代表チームへの帰化選手不要論が賑やかに、帰化選手プロジェクトに期待を懸け過ぎた

タン監督は不振のデ・パウラを擁護
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の再開後第1戦では、マレーシアはアラブ首長国連邦UAEに0-4と良いところなく敗れました。
 試合に負けてしまったので当然と言えば当然ですが、ソーシャルメディア上では不振の選手、特に帰化選手への風当たりが強く、その中でもマレーシアサッカー史上3人目の帰化選手となったブラジル出身のギリェルメ・デ・パウラは敗戦の責任を一人で背負わされるような非難の嵐の中にいます。
 UAEとの試合では、MFノー・アザム・アジー(スリ・パハンFC)やFWサファウィ・ラシド(JDT)といった主力選手が機能していないとわかると躊躇なく交代を命じたタン・チェンホー代表監督ですが、デ・パウラ選手だけは最後まで使い続けたことで、ソーシャルメディア上ではタン監督の起用方法にも疑問の声が多く挙がっています。
 これについてマレーシアの通信社ブルナマはタン監督の「首脳陣はデ・パウラ選手の体躯と得点能力に期待し、(0-1とUAEにリードされた後も)同点ゴールを期待して起用し続けた。」というコメントを紹介しています。しかしメディアとのオンライン会見に応じたタン監督は、次戦以降(6月11日のベトナム戦、6月15日のタイ戦)もデ・パウラ選手が先発メンバーに入るのかどうかを問われると、「敗戦は一人や二人の選手のせいではなく、どの選手もベストのプレーができなかったチーム全体のせいであり、2週間しか準備期間がなかったマレーシア代表に対してUAEは準備という点でははるかに優っていた。」と述べています。
 またタン監督はUAE戦についてディフェンスの最終ラインの健闘をたたえ、特に3日前に合流したディオン・コールズについては短期間で守備陣の一員となったことを賞賛しています。
*****
 ディオン・コールズが高いレベルでプレーしてきた選手であることは理解しますが、大事な試合の3日前に代表に合流させる意味が果たしてあったのかは正直、疑問です。準備期間が2週間と短かったと述べているタン監督ですが、だとすればここまでの練習試合2試合で起用し、国内での合宿からチームに馴染んでいるイルファン・ザカリアを起用する、あるいは練習試合でのイルファン選手のミスが気になるなら、少なくともUAE合宿初日から合流しているジュニオール・エルドストールでスタートし、途中からコールズという起用もあったのではないかという気もします。(実際にエルドストール選手はアイディル・ザフアンと交代で途中出場しています。)

代表チームへの帰化選手不要論が賑やかに
 可愛さ余って憎さ百倍、というわけではないでしょうが期待通りのパフォーマンスを見せることができていない帰化選手に対して、マレーシア人選手やOBから帰化選手の器用に疑問の声が上がっています。
 W杯予選前に行われたクウェート、バーレーンとの練習試合に連敗した代表に向けて、まず声を挙げたのは幻のモスクワオリンピックで代表選手だった「レジェンド」のサントク・シン氏でした。この練習試合ではクウェート戦でギリェルメ・デ・パウラがゴール挙げましたが、他のマレーシア人選手と比べても圧倒的に活躍したわけでもないことから、Mリーグでの活躍が評価されて帰化選手となり、代表に招集されたものの国際舞台では力が発揮できないのであれば帰化選手(ここでの帰化選手はマレーシア人の血を引かない外国出身選手)はそもそも代表には必要ない、と言い切っています
 この発言の根拠の一つとして挙げている、ボイコットによって幻となったモスクワオリンピックの出場を懸けた予選ではマレーシア人選手だけで勝ち抜き出場を勝ち取ったという発言は、当時と現在の状況が違いすぎるため話半分で聞くとしても、期待通りの活躍を見せられていない帰化選手に対する厳しい意見は、このシン氏だけではなくサポーターの間からも聞こえてきます。
 デ・パウラ選手についてはやはり「レジェンド」のカリド・アリ氏が、ワントップとして前線で孤立してしまう機会が多かったとして、デ・パウラ選手が問題なのではなく、そこへボールを供給できなかったサファウィ・ラシドらがむしろ問題だったという指摘もありますが、自体を冷静に見られているのは招集はのようです。
 帰化選手が増えれば、マレーシア人選手の機会が奪われることも指摘しているシン氏ですが、それも結果を出していれば、そのような意見もファンの声援にかき消されてしまうでしょう。マレーシア人選手と同じレベルの活躍では不十分なことはマレーシア代表の3名の帰化選手も当然理解しているはず。次戦のベトナム戦では意地を見せて欲しいです。

帰化選手プロジェクトに期待を懸け過ぎ
 2010年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでマレーシアが初優勝した際には得点王となった元代表のエース、サフィ・サリー(KLシティFC)は、マレーシアサッカー協会FAMが進めようとしている帰化選手プロジェクトを非難する投稿を自身のFacebookに投稿しています。
 今後もさらに帰化選手を生み出そうとするプロジェクトは「詐欺」だとして、マレーシア人選手が責任感と信用を与えられれば、代表チームは良い結果を生み出すことができると、サフィ選手は述べています。
 「我々は代表チームと帰化選手プロジェクトに騙されていたと言わざるを得ない。」と投稿したるサフィ選手は、残る2試合(ベトナム戦とタイ戦)にマレーシア人選手が責任感と信用をを与えられれば、期待されている結果を出すことができるとして、帰化選手の出場を暗に否定する発言をしています。
 中東のチームと相手のホームで対戦するのは易しいことではないが、帰化選手に懸けた期待が大きすぎたため、その分の失望も大きくなったと述べるサフィ選手は、直ちに気持ちを切り替えて最大の勝点を獲得して欲しいと、マレーシア人選手に奮起を促しています。

6月4日のニュース:W杯予選G組-マレーシアはUAEに0-4で完敗、タイは最下位インドネシアと引き分け

W杯予選-マレーシアはUAEに0-4で完敗
 新型コロナウィルス感染拡大により中断していたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選が再開し、アラブ首長国連邦UAEで集中開催となっている予選G組は2試合が行われ、マレーシアはUAEに0-4で敗れています。
 2019年11月19日のW杯予選インドネシア戦以来の公式戦となったマレーシアは、新たに帰化選手2名が代表に加わり期待が持たれていましたが、蓋を開けてみれば完敗でした。国内リーグのMリーグでも調子が上がっていないブラジル出身のFWギリェルメ・デ・パウラ、期限移籍中のオーストラリア1部リーグでは最長でも45分しか出場時間のないコソボ出身のMFリリドン・クラスニキの両帰化選手はいずれも機能しなかった一方で、UAEの帰化選手、MFファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ (ブラジル)は2得点、後半途中から出場したFWカイオ・カネド(ブラジル)も得点はなかったものの、試合出場と同時にUAEの攻撃陣が一変し、そこから試合終了までの10分間で3ゴールを挙げたUAEの攻撃陣をリードしました。
 マレーシアは2019年9月10日にホームのブキジャリル国立競技場で行われたUAE戦で2ゴールを決めたFWアリー・マブフートにこの試合でも先制ゴールを含む2得点を許しており、相手のエース対策不足も露呈しています。
 素人目から見ても、マレーシアGKのファリザル・マーリアスのファインセーブやDFジュニオール・エルドストールの献身的な守備で0-4で済んで良かったという試合でした。フィットネスレベル、運動量、戦術とあらゆる面でUAEに対して明らかに劣っていたマレーシアは、前線ではいつもなら集中力を途切れさせないサファウィ・ラシドから試合中何度も笑みがこぼれる場面も見受けられる一方で、中盤の選手がほとんどボールに絡むことがなく、UAE攻撃陣にスペースを与え続けました。本来ならDFラヴェル・コービン=オングとDFマシュー・デイヴィーズの両サイドバックが攻撃を演出するマレーシアの得点パターンも試合当初は機能したものの、途中からは守備の比重が増える形になり、積極的な攻撃参加の機会が減りました。また、この試合の3日前に「秘密兵器」として披露されたDFディオン・コールズと主将のDFアイディル・ザフアンのセンターバックコンビも意思の疎通が不十分なところから先制点を許すなど、次戦となる6月11日のベトナム戦までに修正しなければならない課題が多く残った試合でした。
 UAE守備陣の明らかなハンドの反則が見逃されるなどマレーシアにとっては不運な場面もありましたが、この日のような試合では何度対戦してもUAEには歯が立ちそうもない印象が残りました。
 なお韓国メディアが「監督日韓戦」と呼んだ予選G組のもう一つの試合ではJリーグでプレーするDFテーラトン・ブンマタン(横浜M)、MFチャナティップ・ソングラシンタイ(札幌)らを欠くタイが、若手主体のインドネシアと2-2と引き分けています。
 この結果、マレーシアに勝利したUAE、インドネシアと引き分けたタイ、UAEに敗れたマレーシアの3チームが勝点9で並んだものの、得失差でUAEが2位、タイが3位、マレーシアが4位となり、この日試合がなかったベトナムが勝点11で首位、引き分けで予選初の勝点1を獲得したインドネシアが5位となっています。
*****
 正直、悔いが全く残らないほどの完敗で、むしろ次のベトナム戦には気持ちの切り替えが容易なのではと思いました。このベトナム戦、そして続くタイ戦は同じ東南アジアのライバルとしてプライドもかかる試合です。次戦までの1週間でタン・チェンホー監督とチームが与えられた宿題をどうこなしてくるのかに期待したいです。

FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組
6月3日@ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
アラブ首長国連邦UAE 4-0 マレーシア
得点者:UAE-アリー・マブフート2(18分、90+1分)、ファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ(83分、90+2分)

6月3日@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
タイ 2-2 インドネシア
得点者:タイ-ナルバディン・ウェーラワトノドム(5分)、アディサク・クライソーン(50分)、インドネシア-イ・カデック・アグン・ウィドニャナ(39分)、エヴァン・ディマス(60分)

FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選
兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選G組順位表(2021年6月4日現在)

TeamPWDLGFGAGDPTS
1ベトナム532051411
2UAE530212489
3タイ62318539
4マレーシア6303810-29
5インドネシア6015518-151

P-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、PTS-勝点

予選G組今後の日程(時間は現地時間、試合はいずれも午後8時45分キックオフ)
6月7日(月)
アラブ首長国連邦-タイ@ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
ベトナム-インドネシア@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
6月11日(金)
インドネシア-アラブ首長国連邦ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
マレーシア-ベトナム@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
6月15日(火)
ベトナム-アラブ首長国連邦ザビールスタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ
タイ-マレーシア@アール・マクトゥーム・スタジアム、アラブ首長国連邦ドバイ