7月14日のニュース
アセアンU19選手権-宿敵ベトナムを破り4大会連続で決勝進出
アセアンベスト4の壁を破れなかったマロニーU23代表監督は契約解除
アセアン女子選手権-最終戦のオーストラリア戦にも敗れた女子代表は今大会は未勝利のまま終了

アセアンU19選手権-宿敵ベトナムを破り4大会連続で決勝進出

東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権の準決勝が行われ、グループステージB組2位のマレーシアは、A組1位のベトナムと対戦し、3-0で快勝し、4大会連続となる決勝進出を果たしています。

相手ミスから26分にアダム・ファルハン(JDT II)のゴールで先制したマレーシアは、後半もハキミ・アジム(KLシティ)がペナルティエリアに持ち込み、ゴール前のハイカル・ハキーミ(スランゴール2)にパス、これをハイカル選手が押し込んで2点目を挙げると、終了間際の87分には途中出場の17歳、ハイカル・ダニシュ(モクタル・ダハリアカデミーU17)がベトナムGKをかわして駄目押しとなる3点を決めて快勝しています。

*****

A代表はFIFAワールドカップアジア2次予選やAFF選手権スズキカップで、U23代表は東南アジア競技大会通称シーゲームズやAFC U23アジアカップで対戦しながら、いずれも敗れているベトナムを相手にU19代表がやってくれました。ドバイとシンガポールとクアンニンとタシュケントの敵を一気にブカシで討った、と言った言い過ぎでしょうか。

この試合の勝利で2017年、2018年、2019年(2020年と2021年は開催なし)に続いて4大会連続で決勝に駒を進めたマレーシア。2017年大会は2018年大会では、現在はMリーグ1部スーパーリーグのKLシティで指揮を取るボジャン・ホダック監督のもと、ニック・アキフ(クランタン・ユナイテッド)やハディ・ファイヤッド(J3沼津)を擁して優勝を果たしていますが、この時も開催地はインドネシアでした。

AFF U19選手権2022 準決勝
2022年7月13日(月)@パトリオット・チャンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
ベトナム 0-3 マレーシア
⚽️マレーシア:アダム・ファルハン(26分)、ハイカル・ハキーミ(70分)、ハイカル・ダニシュ(83分)

もう1試合の準決勝はB組1位のラオスがA組2位のタイを破り、初の決勝進出を果たしています。

AFF U19選手権2022 準決勝
2022年7月13日(月)@パトリオット・チャンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
ラオス 2-0 タイ
⚽️ラオス:Peeter Phanthavong (8分)、Damoth Thongkhamsavath (85分)

アセアンベスト4の壁を破れなかったマロニーU23代表監督は契約解除

マレーシアサッカー協会FAMは、公式サイトでブラッド・マロニーU23代表監督都商法了承の上で契約を解除したことを発表しています。

7月13日に開かれたFAMの代表チーム運営委員会に出席し、今年5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズ、そして6月のAFC U23アジアカップでのチームパフォーマンスについて報告を行なったマロニー監督は、2014年から8年間に渡る年代別代表での監督、コーチを務める機会を与えられたことをFAMに感謝するコメントを発表しています。

現在、サバの監督を務めるオン・キムスイ氏がU23代表監督時代にはコーチに就任したマロニー氏は、今年決勝進出を果たした東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権の前回2019年大会で、U19代表監督としてマレーシアを決勝に導いていますが、マロニー氏の母国オーストラリアとの決勝では0-1で敗れて、準優勝に終わっていました。その後はU23代表監督に就任し、シーゲームズやAFC U23アジアカップで指揮を取りましたが、いずれの大会でもベトナムやタイに敗れており、マロニー監督では、アセアンべスト4の壁を越えられないのではという声も上がっていました。

アセアン女子選手権-最終戦のオーストラリア戦にも敗れた女子代表は今大会は未勝利のまま終了

フィリピンで開催されていたAFF女子選手権はグループステージが終了し、A組のマレーシアは最終節第5節にオーストラリアと対戦し、0-6で敗れて、通算成績を0勝2分3敗として、大会を後にすることになりました。

オーストラリア戦では前半終了時で0-3と劣勢のマレーシアは後半に入っても失点を重ね、今大会最多の6失点を喫し、大会通算では5試合で1得点15失点と課題が浮き彫りになった今回の大会でした。なお、大会1得点は参加チーム中、B組最下位の東ティモールと並び最小、また15失点は東ティモールの18に次ぐ最多となっています。

6月15日のニュース
AFCアジア杯最終予選-グループ2位に終わるも本戦出場決定
アセアン女子選手権出場の代表候補合宿参加30名発表
スヴァイ・リエンFCは2連勝でマレーシア遠征を終える

AFCアジア杯最終予選-グループ2位に終わるも本戦出場決定

16年ぶりの本戦出場決定!

AFCアジアカップ2023年大会最終第3次予選E組の最終節が行われ、マレーシアはバングラデシュを相手に4-1と快勝し、E組2位に終わったものの、各組2位の内の上位5チームに入ったため、16年ぶりとなるアジアカップ出場を決めています。なお前回出場の2007年大会は、ベトナム、タイ、インドネシアとの共同開催だったことから開催国枠で出場しており、予選を突破してのアジアカップ出場となると1980年大会以来43年ぶり(!)となります。

マレーシア対バングラデシュ戦の前に行われた試合でバーレーンがトルクメニスタンを1-0で破っており、E組の2位以下が確定したマレーシアですが、この日、B組の2位フィリピンの勝点4が確定したことから、この試合で勝利すれば各組2位の内の上位5チームに入り、アジアカップ出場となることが確定していました。

FIFAランキング188位のバングラデシュに対して、この日も4万5000を超えるホームサポーターに後押しされた同154位のマレーシアは、ここまで2試合不発のダレン・ロック(PJシティ)に代えてシャフィク・アフマド(JDT)を起用、バーレーン戦の守備的な布陣から初戦のトルクメニスタン戦同様の攻撃的布陣へと戻しています。また前試合ではミスから失点したGKファリザル・マーリアスに代えて、今予選初出場となるシャイハン・ハズミが先発し、いつもならファリザル選手が巻くキャプテンマークはシャフィク・アフマドがつけるなど、以下の11名が先発しています。

GKシャイハン・ハズミ(ヌグリスンビラン)
DFマシュー・デイヴィーズ(JDT)
DFディオン・クールズ(SVズルテ・ワレヘム-ベルギー1部)
DFシャールル・サアド(JDT)
DFラヴェル・コービン=オン(JDT)
MFシャマー・クッティ・アバ(JDT)
MFアザム・アジー(スリ・パハン)
FWアリフ・アイマン(JDT)
FWサファウィ・ラシド(JDT)
FWシャフィク・アフマド(JDT-主将)
FWファイサル・ハリム(トレンガヌ)

勝つことが全てのこの試合は、試合開始からいつも以上に攻撃モードに入ったマレーシアに対し、バングラデシュも守備的な布陣を引かずに真っ向勝負を選択しますが、自力に勝るマレーシアが押し込む場面が多く、16分にはマシュー・デイヴィーズが相手ペナルティエリア内で倒されて得たPKをサファウィ・ラシドが落ち着いて蹴り込んで1-0とマレーシアがリードします。

早く追加点を取って相手の戦意を喪失させたいマレーシアは、その後もチャンスを得るものの得点には至らず、そうする内に31分にはフリーキックから失点し、1-1と試合は振り出しに戻ってしまいます。

しかし、この日のマレーシアは気持ちが切れず、38分にはディオン・クールズの代表初ゴールで逆転すると、47分にはシャフィク・アフマド、そして73分にはボラセパマレーシアJP推しのダレン・ロックが2017年8月以来となるゴールを決め、4-1でバングラデシュに快勝しています。

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組 最終節
6月14日(火)@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
マレーシア 4-1 バングラデシュ
⚽️マレーシア:サファウィ・ラシド(16分PK)、ディオン・クールズ(38分)、シャフィク・アフマド(47分)、ダレン・ロック(73分)
⚽️バングラデシュ:モハマド・イブラヒム(31分)
🟨マレーシア(1):シャールル・サアド
🟨バングラデシュ(1):アティクール・ラーマン・ファハド

(下はマレーシアの先発XIと試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルより)

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組
6月14日(火)@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
バーレーン 1-0 トルクメニスタン
⚽️バーレーン:アブドゥラ・ユスフ・ヘラル(23分PK)
🟨バーレーン(1):ランド・アル・フーティ
🟨トルクメニスタン(0)

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組 最終順位

順位チーム得失差勝点
1*バーレーン33005149
2*マレーシア32018446
3トルクメニスタン310235-23
4バングラデシュ300328-60
*バーレーンとマレーシアがアジアカップ2023年大会の出場権を獲得
アセアン女子選手権出場の代表候補30名発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式ホームページ上で、女子代表候補合宿参加メンバー30名を発表しています。今回の合宿は来月7月4日から17日までフィリピンで開催される東南アジアサッカー連盟AFF女子選手権2022大会に向けて行われます。

6月30日まで予定されている今回の合宿中には、6月23日と26日にバングラデシュのシレットへ遠征しバングラデシュ代表との国際親善試合も組まれています。

ジェイコブ・ジョセフ監督率いる女子代表は、合宿終了後にフィリピン入りし、AFF女子選手権に出場します。この大会でマレーシアはシンガポール(7月4日)、インドネシア(7月6日)、フィリピン(7月8日)、タイ(7月10日)、オーストラリア(7月12日)と対戦します。

女子代表合宿参加メンバー30名と予備候補2名のリストはこちらです。

スヴァイ・リエンFCは2連勝でマレーシア遠征を終える

昨季2021年シーズンにはカンボジア1部リーグ2位のスヴァイ・リエンFCは、マレーシア遠征を2連勝して遠征を終了しています。

水野輝、小田原貴の両日本人選手を擁するスヴァイ・リエンFCは、6月10日にMリーグ1部スーパーリーグのPJシティと試合を行い、スン・ソヴァン選手ゴールで1-0と勝利を収めています。この日の先発メンバーは以下の通りです。


また一昨日の6月13日にはMリーグ2部プレミアリーグのUITMと対戦し、こちらはサレス・クレイニヤ選手のゴールで勝利を収めています。こちらの先発XIは以下の通りでした。


クラブの公式Facebookを見ると、昨日はスーパーリーグのスランゴールの練習グランドで練習を行なったようですし、公式Facebookのプロフィール写真もマレーシアで撮られたものに代わっているので、有意義な遠征になったのではないでしょうか。次はAFCカップやACLでマレーシアに来てください!