11月16日のニュース
1300円は高過ぎ?本日のワールドカップ予選のチケット売り上げは試合当日になっても1万枚まだ
ピッチに不安?ワールドカップ予選で対戦のマレーシア、キルギス両代表チームは試合会場での前日練習が不許可に
試合前日会見-マレーシア代表のキム監督はD組で勝点12を目指すと表明
試合前日会見-キルギス代表監督はマレーシア代表の情報は収集済みと自信をのぞかせる

今週からアジア各地でFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選が始まります。マレーシアスーパーリーグでプレーする選手からは、ケヴィン・メンドーザ、パトリック・ライヒェルト(KLシティFC)、マニー・オット(クダ・ダルル・アマンFC)、ケヴィン・イングレッソ(スリ・パハンFC)、O・J・ポルテリア(クランタン・ユナイテッド)がフィリピン代表で、ジョルディ・アマト(ジョホール・ダルル・タジムFC)とサディル・ラムダニ(サバFC)がインドネシア代表で、ハイン・テット・アウン(ヌグリスンビランFC)とコー・ミン・ウー(PDRM FC)がミャンマー代表で、サフアン・バハルディン(スランゴールFC)がシンガポール代表で予選に臨みます。この他、バーレーン代表のモーゼス・アテデ(クダ・ダルル・アマンFC)、レバノン代表のソニー・サアド(ペナンFC)、タジキスタン代表のアミルベク・ジュラボエフ(クダ・ダルル・アマンFC)も各代表に招集されています。さらにはアフリカ予選には、リベリア代表にクパー・シャーマン(スリ・パハンFC)とマーカス・マコーリー(PDRM FC)、ナミビア代表にペトラス・シテムビ(クチンシティFC)も選ばれています。

隣国タイでは代表チームマネージャーのマダム・パンが、代表チームが2次予選を突破すればチーム全体に1000万バーツ(4250万円)を、また2次予選でも勝点1あたり100万バーツ(およそ425万円)のボーナスを出すことを表明して話題になっています。一方マレーシアでは、本日の初戦となるキルギス代表戦のチケットがあまり売れていないようです。

1300円は高過ぎ?-本日のワールドカップ予選のチケット売り上げは試合当日になっても1万枚

今日11月16日から始まるFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選初戦となるマレーシア代表対キルギス代表のチケットの売り上げ枚数が伸び悩んでいます。

先月10月のFIFA国際マッチカレンダーで開催されたムルデカ大会では、10月13日(金)に行われた初戦のインド代表戦が4万6,150人、10月17日(火)に行われた決勝のタジキスタン代表戦が3万6,559人と2試合で8万人を超える観衆がクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場に集まりました。

しかし本日11月16日(木)にブキ・ジャリル国立競技場で午後9時キックオフ予定のキルギス代表との試合では、本日11月16日の午前0時の時点でチケットの売上枚数が1万枚程度であるとマレーシアサッカー協会(FAM)が発表しています。キルギス代表のFIFAランキングは97位、マレーシア代表は同137位とマレーシアは格上の相手に挑むことから、ホームで戦う利点を生かし多くのサポーターの声援を期待したいところです。

歴史あるムルデカ大会とは言え、ただの国際親善試合に4万人を超える観衆が集まった一方で、ワールドカップ予選という公式戦のチケット売り上げが1万枚にも満たないという事態について、SNS上では、用事をギリギリまで伸ばすマレーシア人の特徴としてチケット購入も試合直前に行うからだ、といった意見や、マレー半島西海岸側が雨季に入っており悪天候下での試合が心配だといった意見が見られます。しかしそれとは別にそもそもチケットの値段が高額すぎるからではないかという指摘が出ています。本日のキルギス代表戦は最も安いバックスタンドが子ども5リンギ(およそ160円)、大人40リンギ(およそ1,300円)、メインスタンドが60リンギ(およそ1,900円)、そして最も高額のプレミアム席が80リンギ(およそ2,600円)となっています。またFAMはこのチケット1枚につき、パレスチナ支援基金に2リンギ(およそ62円)を、また代表チームの愛称がハリマウ・マラヤ「マラヤの虎」であることから、絶滅危惧種となっているマレー虎の保存基金へも1リンギを寄付することも発表しています。

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イスラム教国として、イスラエルを支援するアメリカ大使館前でデモをしたり、イスラエルを支援しているとしてスターバックス、マクドナルド、ネッスルといった企業に対する不買運動を熱心に呼びかけるいるのが現在のマレーシアです。今回の代表戦チケットを購入すれば、代表戦を見られる上に、自分の購入したチケット代の一部でパレスチナ支援もできる一石二鳥だと思うのですが、そう考えるサッカーファンは多くはないようです。

食料品を中心に多くの商品価格が上昇し、リンギ安が進んでいる点は日本と変わらないマレーシアでは、政府主導で「慈悲価格」と呼ばれる質を落とした廉価な商品やサービスの提供が求められています。例えばマクドナルドでは、チーズバーガーあるいはチキンバーガーとアイスレモンティーのセットが5リンギ(およそ160円)、ケンタッキーではチキン1ピース、パン、ミネラルウォーターのセットがやはり5リンギで提供されています。こういった価格に慣れてしまった人々には40リンギのチケットは高額に映るのかも知れません。こういった声を受けてか、数日前にはマレーシア政府青年スポーツ省のハンナ・ヨー大臣が価格を下げた「慈悲価格」のチケットを販売して、できるだけ多くのサポーターを集めるべきだと、といった提言をFAMに行っています。

ただしSNS上ではこの40リンギというチケットの価格を巡っては、来年2月にクアラ・ルンプールでコンサートを行うことを発表している英国人歌手のエド・シーランの公演チケットが最も安い席で198リンギ(およそ6,300円)であることを引き合いに出して、その半分の100リンギにすらなっていない代表選チケットの価格設定が公正であることを主張するものや、昔のファンは食事を減らしてでもチケット代を貯めて代表戦を応援していたといったものがある一方で、客席をサポーターで埋めたいのであればチケット価格を下げるべきといったものまで様々です。果たし、今日の試合にはどのくらいの観衆が集まるのでしょうか。

まだピッチに不安?ワールドカップ予選で対戦のマレーシア、キルギス両代表チームは試合会場での前日練習が不許可に

本日のFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選で対戦するマレーシア、キルギス両代表が試合前日練習を試合会場で行うことが許可されなかったと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

この練習不許可については、ピッチの状態を最前に保つことが目的とニューストレイトタイムズの記事では説明されていますが、先月10月に行われたムルデカ大会では、新装なったブキ・ジャリル競技場に新たに敷かれた高麗芝の一種、ゼオン・ゾイシアが十分に根付いておらず、ピッチのあちこちでぽっかりと芝が剥がれたり、表面の芝の塊が滑って選手がバランスを失うなどの場面も見られ、大会に参加したインド代表やタジキスタン代表だけでなく、マレーシア代表サポーターから不満や批判の声が出ていました。

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、「数週間前に(ブキ・ジャリル国立競技場の)ピッチを視察した際には、最高の状況ではなかったものこれまでよりは改善されており、試合で使用することができると判断した。その一方で試合前日練習はブキ・ジャリル国立競技場では行うべきでないこともそこで決定した。」と述べ、ブキ・ジャリル国立競技場を管理するマレーシア・スタジアム社がピッチの状況を整えようと全力で取り組んでいると説明しています。

試合前日会見-マレーシア代表のキム監督はD組で勝点12を目指すと表明

一方マレーシア代表のキム・パンゴン監督は、本日対戦するキルギス、次戦となる1111月21日に対戦する台湾、そして中東の強豪オマーンが同居するグループステージD組で勝点12を獲得する目標を明らかにしています。そして勝点3を獲得するべき試合の一つとして、本日のキルギス代表戦を挙げています。

「(D組の)6試合で勝点12が獲得できれば(3次予選進出には)十分である。勝点13となれば言うことはない。」と述べたキム監督は、今日のFIFAランキング97位のキルギス代表戦は「負けられない一戦」であり、これに勝利すればFIFAランキング137位のマレーシア代表が3次予選に進出するという目標へのモチベーションになるとし、またチームにはその力があると話しています。

その上でキム監督は「チームが3次予選に進むためにはサポーターの声援が必要である。チケットの売り上げ枚数に問題があることも承知しているが、ホームという地の利がありながら1万人では不十分である。キルギス代表を震え上がらせるほどの大観衆でスタジアムを埋めて欲しい。」と訴えて、サポーターが大挙してブキ・ジャリル国立競技場へやってくることを求めています。

近年マレーシア代表はFIFAワールドカップ予選でアジア2次予選を突破することができていません。アジア枠が8.5に増えた今回のFIFAワールドカップ予選ですが、3次予選には各組の上位2チームが進出することから、順当ならD組をトップ通過するであるFIFAランキング72位のオマーンに次ぐD組2位の座をマレーシアはキルギスと争うことになりそうです。

試合前日会見-キルギス代表監督はマレーシア代表の情報は収集済みと自信をのぞかせる

本日のFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選で対戦するマレーシア、キルギス両代表の監督が試合前日会見を行い、キルギス代表のシュテファン・タルコヴィッチ監督は、マレーシアにいる「知人」を通じてマレーシア代表の情報は収集済みと述べ、試合に向けての自信を示していると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

スロバキア出身で自国代表監督などを経て今年4月に就任した50歳のタルコヴィッチ監督は、マレーシアには数名の「個人的な知り合い」がおり、前述のブキ・ジャリル国立競技場のピッチの状態についても把握していると、述べた他、マレーシア代表との対戦に向けて9月のFIFAカレンダーではアラブ首長国連邦のドバイで、10月にはバーレーンへ遠征を行い、熱帯の気候に備えてきたとも話しています。

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今回のキルギス代表メンバーには、2018年にPKNS FC(既にリーグ撤退)でプレーしたDFタミルラン・ゴズバエフ(現香港1部イースタンSC)と、今季途中までクランタン・ユナイテッドでプレーし、11試合で0ゴールの成績を残して途中退団したFWエルニスト・バトゥルカノフ(現キルギス1部FCアブディシュ・アタ・カント)のマレーシアリーグ経験者もいます。


11月15日のニュース
「民営化」の流れに逆行?-スランゴール州政府がスランゴールFCに3億円超の資金供与
KLシティのモラレスはマレーシア国籍取得間近か
MFLカップの初代王者はトレンガヌU23に決定

「民営化」の流れに逆行?-スランゴール州政府がスランゴールFCに3億円の資金供与

英字紙ニューストレイトタイムズは、スランゴール州のアミルディン・シャリ州首相が、スランゴール州を本拠地とするスランゴールFCへ1000万マレーシアリンギ(およそ3億2000万円)を供与することを発表したと報じています。

スランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOはこの援助に感謝の意を表すると共に、この援助をスランゴールFCが運営する女子チームやU23、U20、U18など年代別チーム、さらにはその下の年代の育成プログラムにも使いたいと話していると、この記事は結んでいます。

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そのチームカラーから「赤い巨人」の愛称を持つスランゴールFCは、マレーシアカップ優勝33回を誇るかつての強豪ですが、近年は今季リーグ10連覇を果たしたジョホール・ダルル・タジムFCの影に隠れ、2010年を最後にリーグ優勝しておらず、国内タイトル獲得も2015年のマレーシアカップ優勝が最後となっています。また今季はリーグ2位ながら王者ジョホールとは勝点差15で早々と優勝を許しただけでなく、直接対決でもリーグ戦ではホームで0-4、アウェイでは2-0と敗れている他、FAカップ準決勝で0-4と全て完封で敗れるなど、過去の栄光の面影すらありません。

今回の3億円は、宿敵とも言えるこのジョホールに対抗するための強化費用も含まれる州政府からの巨額の支援ですが、この「公的資金投入」は、がFIFAの指導のもとでマレーシア国内リーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが各チームクラブの「民営化」に取り組んでいる最中であることを考えると、その流れに逆行するように見えます。もともと各州の対抗戦のカップ戦として始まったマレーシアサッカーは1994年のプロ化後も、各州政府からこのプロクラブを運営する州サッカー協会へ公的資金が注ぎ込まれる形で運営されてきました。日本で言えば知事にあたる州首相が州サッカー協会会長も兼ねることも多く、マレー系に人気のあるサッカーに公的資金を投入してチームを強くすれば、それが州首相自身や所属政党の集票につながるといった図式もありました。「民営化」はその状況を改善すると考えられていましたが、州政府以外のスポンサー獲得に苦しむチームでは、国内有力選手や外国籍選手の獲得など身の丈に合わない経営が行われた結果、このブログでも取り上げることが多い、選手や関係者への給料未払いという形で現れています。

3400万人近い人口のマレーシアで、720万人と国内最大の人口を抱えるスランゴール州は、2位で人口410万人のジョホール州を人口で大きく上回るだけでなく、経済規模も国内No. 1であり、そういった背景があるスランゴール州政府には、他の州政府では考えられない3億円という巨額支援が可能になっているかと思います。なおこのニューストレイトタイムズの記事でも見出しは「スランゴールFCがタイトル獲得のための資金獲得」と能天気なものになっており、公的資金投入への批判めいたものはなく、結局誰も民営化を望んでいないのか、或いはそんな話があったことを忘れてしまっているのかも知れません。

KLシティのモラレスはマレーシア国籍取得間近か

コロンビア出身のストライカー、ロメル・モラレスは、2018年にスーパーリーグのPKNS FC(既にリーグ撤退)に加入以来、2020年のマラッカ・ユナイテッドFC(既にリーグ撤退)でのプレーを経て2021年からKLシティFCでプレーし、KLシティではこれまでに58試合で18ゴールを挙げています。このモラレス選手について、英字紙ニュースとレイトタイムズが、国籍取得が近いのではないかと報じています。

マレーシア国内リーグで5年間以上継続してプレーしているモラレス選手は、FIFAが設ける規定によりマレーシア国籍を取得すればマレーシア代表でのプレーが可能となっていることから、国籍取得を行っていることはこのブログでも何度か取り上げています

先月にはマレーシア内務省が国籍取得のためのセキュリティ審査にかかる日数をこれまでの73日から14日に短縮することも発表しており、モラレス選手が順調にマレーシア国籍を取得することができれば、マレーシア初の帰化代表選手となったガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(ジョホール・ダルル・タジムFC)の24歳に次ぐ、史上2位の26歳で国籍取得となります。

記事の中でKLシティのスタンリー・バーナードCEOは、(セキュリティ審査には)相当な配慮が必要であり時間がかかることは承知していると話す一方で、この審査が終われば国籍取得までのタイムラインが明確になるだろうと話しています。

現在マレーシアにはブラジル出身のギリエルメ・デ・パウラ(37歳、現所属3部マラッカFC)、パウロ・ジョズエ(34歳、KLシティ)、エンドリック・ドス・サントス(28歳、ジョホール)、コソボ出身のリリドン・クラスニキ(31歳、トレンガヌFC)、アルゼンチン出身のエゼキエル・アグエロ(29歳、スリ・パハンFC)、そして今季途中にクダ・ダルル・アマンFCを退団して出身の英国へ帰国したリー・タック(35歳)と新旧合わせて7名の帰化代表選手がいますが、今週11月16日に開幕するFIFAワールドカップ2026年大会予選に出場する代表チームに招集されているのは、エンドリック・ドス・サントス、パウロ・ジョズエ、モハマドゥ・スマレの3名だけです。

MFLカップの初代王者はトレンガヌU23に決定

今季から新設されたマレーシアスーパーリーグのU23チームのリーグ戦MFLカップの決勝が行われ、トレンガヌFCのU23チーム、トレンガヌFC IIがジョホール・ダルル・タジムFCのU23チーム、ジョホール・ダルル・タジムFC IIを1-0の僅差で破って初代王者に輝いています。

昨季までの2部プレミアリーグは、ジョホール・ダルル・タジムFCやスランゴールFC、トレンガヌFCなどのセカンドチームと他のクラブのトップチームが混在する編成になっていましたが、今季開幕前の大規模なリーグ再編成により、1部スーパーリーグと2部プレミアリーグのトップチームを集めて新たなスーパーリーグを編成する一方で、プレミアリーグは一時的に休止となっています。そして新たに導入されたのがこのMFLカップです。

日本で言えばJエリートリーグに当たるこのリーグは、スーパーリーグ全14クラブのU23チームと、マレーシアサッカー協会(FAM)とマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会(MSN)が共同で運営するFAM-MSNプロジェクトチームの15チームが出場するリーグです。このリーグでは各チームに外国籍選手3名を含むオーバーエージ選手5名が出場可能です。

MFLカップのフォーマットは、全15チームが2つのグループに分けれた2回戦総当たりで試合を行い、それぞれのグループの上位4チームずつが今度は1回戦総当たりのチャンピオンズリーグに進み、その上位2チームが決勝に進んでチャンピオンを決定します。

今年3月に開幕した初年度のMFLカップは、A組からはトレンガヌ、ジョホール、PDRM、クダの4チームが、B組からはスランゴール、KLシティ、スリ・パハン、ペラがそれぞれチャンピオンズリーグに進出し、この中から5勝2敗で首位となったトレンガヌと4勝3敗で2位となったジョホールが決勝に進出していました。

11月11日にクアラ・ルンプールのKLフットボールスタジアムで行われた決勝では、U23代表で主力として活躍するナジムディン・アクマル、ファーガス・ティエニーの両MFを有するジョホールが、A代表でも主力のMFエンドリック・ドス・サントスやトップチームのACLの試合にも先発しているDFシェーン・ローリー、さらにフィリピン代表DFオスカル・アリバスを起用してなりふり構わず勝ちにきました。しかし試合は88分にジョホールGKズルヒルミ・シャラニからのゴールキックをDFアイサル・ハディが受け損ねたところを、トレンガヌのFWイサ・ラマンが蹴り込み、これが決勝点となり、ジョホールはたった一度のミスでトップチームとのアベック優勝を逃しています。なおこの試合のMVPはU23代表でもプレーし、トップチームのトレンガヌFCでもプレーするMFウバイドラー・シャムスルが選ばれています。

MFLカップ2023決勝
2023年11月11日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
観衆:3,055名
トレンガヌFC II 1-0 ジョホール・ダルル・タジムFC II
⚽️トレンガヌ:イサ・ラマン(88分)
🟨トレンガヌ(2) :ヌル・アズファル・フィクリ、シャフィク・ダニアル
🟨ジョホール(2):ナザルディン・ジャジ、アイサル・ハディ
MVP:ウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)

試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグMFLの公式

2023マレーシアスーパーリーグ第20節結果とハイライト映像(3)-鈴木ブルーノの2ゴールで勝利のPDRMが7位に上昇

未消化となっていたマレーシアスーパーリーグ第20節の1試合が行われ、PDRM FCが鈴木ブルーノや元Jリーグ岡山のハディ・ファイヤッドらの活躍で4位のスリ・パハンに逆転勝ちを収めています。
(試合のハイライト映像はマレーシアンスーパーリーグMFLの公式YouTubeチャンネルより

2023年11月8日@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
観衆: 149人
スリ・パハンFC 2-3 PDRM FC
⚽️スリ・パハン:クパー・シャーマン(8分)、ステファノ・ブルンド(67分PK)
⚽️ PDRM:鈴木ブルーノ2(35分PK、45+1分)、ズルファーミ・ハディ(42分)
🟨スリ・パハン(4):ラファエル・ダ・シルヴァ、アズリフ・ナスルハク、ザリフ・イルファン、ファドリ・シャス
🟨PDRM(1) :サフィー・アフマド、チョー・ミン・ウー、マーカス・マコーリー、ウチェ・アグバ、ジェイムズ・オクゥオサ
MOM:鈴木ブルーノ(PDRM FC)
この試合の2ゴールで今季リーグ通算7ゴールとしたPDRMの鈴木ブルーノ選手は、先発して77分に交代しています。

リーグ7位のPDRM FCが同4位のスリ・パハンFCをアウェイで破って、無敗記録を6に伸ばすと共に順位を1つ上げています。

チャレンジカップ決勝進出を決め、リーグ戦では上位のKLシティFCを破るなど好調が続いているPDRMは、11月5日のチャレンジカップ準決勝セカンドレグでは先発を外れた鈴木ブルーノ、ハディ・ファイヤッドの両選手がこの試合では先発に戻っています。試合はホームのスリ・パハンが2連勝中の勢いそのままに、カウンターからエースのクパー・シャーマンのゴールで開始8分であっさりと先制します。さらにその後もスリ・パハンが同じような展開からゴールを狙いますが、PDRMはチョー・ミン・ウーとジェイムズ・オクゥオサが率いるDF陣が追加点を許しません。

直近の5試合を3勝2分と好調のPDRMも、ハディ・ファイヤッドとのパス交換からゴール前でボールを得た鈴木ブルーノがスリ・パハンゴールを脅かすなど徐々に反撃に転じます。そして35分にはスリ・パハンDFケヴィン・イングレッソが自陣ペナルティエリア内でハンドの反則を犯し、これで得たPKを鈴木ブルーノ選手が決めて、PDRMは同点に追いつきます。

さらにPDRMは42分、再び右サイドを上がったハディ選手からファーサイドの鈴木選手へパスが渡り、さらに鈴木選手はそこから折り返してゴール前に走り込んできたDFズルファーミ・ハディへパス。これをズルファーミ選手がタップインして、3月18日以来の自身今季2ゴール目でPDRMが逆転に成功します。そこから4分後の45+1分には、この試合のMOMとなった鈴木選手が左サイドから強烈なミドルシュートを決めて、前半でPDRMが3ー1とリードを広げます。

スリ・パハンも後半の67分には、PDRMペナルティエリア内でズハイル・アイザットが倒されて得たPKをステファノ・ブルンドが決めて1点差まで迫りますが、PDRMが逃げ切っています。この試合の勝利で6戦連続で無敗となったPDRMは、KLシティに代わってリーグ7位に浮上すると共に、11月29日のチャレンジカップ決勝ファーストレグに向けてさらに勢いがつきました。

2023マレーシアスーパーリーグ順位表(第23節終了)

順位チーム勝点
1JDT2322108878167
2SEL23171564214352
3KDA23162546252150
4SRP23135542281444
5SAB23134650331743
6TRE23106741291236
7PDRM2310492730-334
8KLC238783837131
9PRK2364132547-2222
10NSE2349102645-2121
11PEN2355132539-1420
12KLU2335152356-3314
13KCH2316161845-279
14KEL2323182495-719
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

2023マレーシアスーパーリーグ 得点ランキング(第23節終了-記録はMFL公式サイトを参照)

順位選手名(所属チーム)枠内/シュートアシスト
1エイロン・デル・ヴァイエ(SEL)2137/59423
2フェルナンド・フォレスティエリ(JDT)1934/70718
3ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)1733/90419
4アブ・カマラ(KCH)1219/43121
クパー・シャーマン(SRP)1223/43722
6ファイサル・ハリム(SEL)1126/38720
7イヴァン・マムート(TRE)1025/54118
ステファノ・ブルンド(SRP)1020/42021
9ロメル・モラレス(KLC)817/33219
パウロ・ジョズエ(KLC)825/50420
アリフ・アイマン(JDT)818/431122
フアン・ムニス(JDT)820/42420
イフェダヨ・オルセグン(KDA)815/3118
ウィリアン・リラ(KDA)811/36214
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

AFCカップ2023/24東南アジアゾーン第4節
G組-トレンガヌは逆転勝ちで首位に肉薄
H組-サバが快勝で首位浮上

AFCカップ2023/34東南アジアゾーン第4節の各試合が行われ、マレーシアから出場しているG組のトレンガヌFCとH組のサバが揃って勝利を収め、トレンガヌはG組2位で首位まで勝点差1に迫り、サバはH組で首位に返り咲いています。

AFCカップ2023/24東南アジアゾーンG組第4節-トレンガヌは逆転勝ちで首位に肉薄ています。

第3節を終えて2勝1分の勝点7のトレンガヌFCは、前節に引き分けたスタリオン・ラグナFC(フィリピン)のホームに乗り込んでいます。(下はこの試合のトレンガヌの先発XI)


10月26日行われた前節第3節に対戦した際には2-2で引き分けている両チームですが、このときはホームのトレンガヌが2点を先制されながら、試合終了間際のロスタイムに同点ゴールを決めて追いつくという試合でした。

スタリオンのホームに場所を移して行われたこの試合はトレンガヌが試合開始から積極的に仕掛けたものの、先制したのはスタリオンでした。開始わずか3分、ゴール前でパスを繋がれ、最後はジュニア・ンゴン・サムが試験距離からのシュートを決めて、スタリオンが先制します。さらにその10分後にはグリフィン・マクダニエルにペナルティエリアの外から素晴らしいミドルシュートを決められて、スタリオンが前半10数分で2点リードする第3節と全く同じ展開になりました。

第3節と同じ両選手がゴールを決めたスタリオンの優勢で試合が進む中、33分にキャプテン、マシュー・ニエラスが自陣ゴール前に上がったクロスをクリアしようとししたものの、このヘディングしたボールがオウンゴールとなり、トレンガヌは1点差まで迫って前半を終了します。

後半に入ると連携が良くなったトレンガヌは、前半も惜しいシュートがあったソニー・ノルでを中心に攻勢に転じます。そして67分、中盤でハビブ・ハルーンが手ボールを奪うと、そこからノルデ選手へ。さらに相手DFを引きつけてから出したパスを走り込んできたイヴァン・マムートが押し込んでトレンガヌがついに同点に追いつきます。

77分にはスタリオンの野村悠太選手とトレンガヌGKスハイミ・フシンが1対1になる場面もありましたが、これを防いだトレンガヌは87分に左サイドでパスを受けたノルデ選手がスタリオンDFをかわしながらドリブルでペナルティエリアまでボールをお持ち込むと、そこからゴールを決めてついにトレンガヌが逆転し、そのまま逃げ切って勝利を収めています。

この日の勝利で、トレンガヌはやはり今節勝利したG組首位のセントラル・コースト・マリナーズとの勝点差1は変わらず、11月29日の次節第5節に控える敵地での首位攻防戦の勝者がG組をトップ通過することになりそうです。

AFCカップ2023/24 グループステージG組第4節
2023年11月8日@ビニャン・フットボールスタジアム(ラグナ州ビニャン、フィリピン) 
観衆:200人
スタリオン・ラグナFC 2-3 トレンガヌFC
⚽️スタリオン:ジュニア・ンゴン・サム(3分) 、グリフィン・マクダニエル(14分)
⚽️トレンガヌ:マシュー・ニエラス(33分OG)、イヴァン・マムート(67分)、ソニー・ノルデ(86分)
🟨スタリオン(2):クレイグ・ボナンケン、ジョー・ベディア
🟨トレンガヌ(2):サルドール・クルマトフ、ハビブ・ハルーン
スタリオン・ラグナFCの野村悠太選手は73分から出場、中村玲央選手はベンチ外でした。

(試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより)

G組のもう1試合はセントラル・コースト・マリナーズFC(オーストラリア)がバリ・ユナイテッドFC(インドネシア)を2-1で破って3連勝し、G組の首位を堅持しています。

AFCカップ2023/24 グループステージG組第4節
2023年11月6日@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア) 
観衆:2,585人
バリ・ユナイテッドFC 1-2 セントラル・コースト・マリナーズFC
⚽️バリ・ユナイテッド:ジェフェルソン・アシス(18分)
⚽️CCマリナーズ:アルー・クオル(13分)、マルコ・トゥーリオ(64分PK)
🟨バリ・ユナイテッド(0):アルディ・イドゥルス、モハメド・バッシム
🟨CCマリナーズ(1):ジェイコブ・ファレル、アンヘル・トーレス

AFCカップ2023/24 グループステージG組順位(第4節終了)

順位チーム勝点
1セントラル・コースト4301176119
2トレンガヌ42207528
3バリ・ユナイテッド41121011-14
4スタリオン・ラグナ4013719-121
AFCカップ2023/24東南アジアゾーンH組第4節-サバが快勝で首位浮上

ハイフォンの仇はコタ・キナバルで打つ。H組2位のサバFCが首位のハイフォンFC(ベトナム)をホームに迎えた一戦は、前節第3節の同じカードでは相手のホームで2-3と敗れていたサバが4-1と快勝して首位に浮上しています。(以下はサバFCの先発XI)


サバは立ち上がりこそハイフォンに攻め込まれたものの、徐々にペースを掴むと、20分にはスチュアート・ウィルキンからのパスを受けたダニエル・ティンがハイフォンGKグエン・バン・トアンを交わしてゴールを決めるとと、さらに39分には右サイドでフリーキックを得ると、サディル・ラムダニのキックはゴール前へ。これをダレン・ロックが頭で合わせて追加点となるゴールを決め、前半はサバ優勢のまま終了します。

試合が後半に入ると、70分にはサディル選手からが再び右サイドからゴール前へ早くクロスを送ると、今度はこれをガブリエル・ピレスが頭で合わせて3点目がサバに入ります。ハイフォンも元ブラジルU20代表のユーリ・マムチが85分にヘディングシュートで1点を返しますが、サバもロスタイムに左サイドを上がったラモン・マチャドからのクロスをジャフリ・フィルダウス・チュウがタップインしてダメ押しとなる4点目を挙げて得点差を再び3点差として勝利しています。。

この勝利で3勝1敗で勝点9としたサバが、2勝2敗で勝点6のハイフォンに代わってH組の首位に躍り出ています。次節の第5節にサバはホウガン・ユナイテッド(シンガポール)と、またハイフォンは同じ勝点6で並ぶPSMマカッサル(インドネシア)といずれもアウェイマッチで対戦します。

AFCカップ2023/24 グループステージH組第4節
2023年11月9日@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
観衆:7.441人
サバFC 4-1 ハイフォンFC
⚽️サバ:ダニエル・ティン(20分)、ダレン・ロック(34分)、ガブリエル・ピレス(70分)、ジャフリ・フィルダウス・チュウ(90+5分)
⚽️ハイフォン:ユーリ・マムチ(85分)
⚽️サバ:ラモン・マチャド(71分)、ゲリー・スティーヴン・ロバト(80分)
🟨サバ(3):サディル・ラムダニ、ミゲル・シフエンテス、パク・テス
🟨ハイフォン(3):チュー・ヴィエット・フン、ビク・ビサンテ、ファン・マン・フン

(試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより)

H組のもう1試合はPSMマカッサルがホウガン・ユナイテッドを前節に続き3-1で破って2連勝。通算成績を2勝2敗とし、敗れたホウガン・ユナイテッドは1勝3敗となっています。

ACLカップ2023/24 グループステージH組第3節
2023年11月9日@ジャラン・ブサールスタジアム(シンガポール)
観衆:389人
ホウガン・ユナイテッドFC 1-3 PSMマカッサル
⚽️ホウガン:ジョルジェ・マクシモビッチ(48分)
⚽️マカッサル:アブディル・カイーム・ムタリブ(54分OG)、サフルディン・タハール(71分)、(55分)、エヴェルトン(90分)
🟨マカッサル(2):ヤコブ・サユリ、ジョアン・ペドロ・フレイタス
🟨ホウガン(3):アブディル・カイーム・ムタリブ、イルワン・シャー、アミル・ザラニ
PSMマカッサルの南部健造選手は先発し、68分に交代しています。
ホウガン・ユナイテッドの髙山和真、栗山直樹両選手はいずれも先発してフル出場しています。

ACL2023/24 グループステージH組順位(第2節終了)

順位チーム勝点
1サバ4301145912
2ハイフォン42028806
3PSMマカッサル4202610-43
4ホウガンU4103510-53

11月9日のニュース
トーレス新監督就任のU23代表が合宿開催
ペナンのチョン監督が今季残り3試合を残して「休養」

トーレス新監督就任のU23代表が合宿開催

マレーシアサッカー協会(FAM)は公式サイト上で、11月13日から21にかけて行われるU23代表合宿の参加メンバー24名を発表しています。U23代表は、A代表のコーチを兼任していたE・エラヴァラサン監督がA代表のコーチに専念したいとの理由で辞任し、U23代表でコーチを務めていたフアン・トーレス新監督が先月就任したばかりです。

U23代表は今年9月のAFC U23アジアカップ2024年大会予選でグループ2位ながら成績上位4チーム中に入ったことで本選への出場を決めています。トーレス新監督はこの予選に出場した23名中17名を再び招集しています。また今回、新たに召集されたのはFWダリル・シャム、DFフィルダウス・ラムリ、DFアダム・ファルハン(以上ジョホール・ダルル・タジムII)、DFアイマン・カイルル・ユスニ、MFフィルダウス・フアド(以上ペラFC)、GKシャーミ・アディブ・ハイカル、DFムハマド・アブ・カリル(いずれもスランゴールFC)の7名です。

なお今回、U23代表から外れた6名の内、GKシーク・イズハン(ヌグリスンビランFC)、DFアザム・アズミ(トレンガヌFC)、MFムカイリ・アジマル(スランゴールFC)、MFノーア・レイン(フィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)の4名は、11月10日から始まるFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選に向けたA代表合宿に召集されています。

P氏名年齢所属
GK*ラーディアズリ・ラハリム22TRE
*アジム・アル=アミン22KLC
シャーミ・アディブ・ハイカル20SEL
DF*ハリス・ハイカル21SEL
*ジクリ・カリリ21SEL
ムハマド・アブ・カリル18SEL
*ウマル・ハキーム21JDT II
フィルダウス・ラムリ21JDT II
アダム・ファルハン19JDT
*ウバイドラー・シャムスル20TRE
*サフワン・マズラン21TRE
アイマン・カイルル・ユスニ21PRK
MFフィルダウス・フアド21PRK
*シャヒル・バシャー22SEL
*ナジムディン・アクマル20JDT II
*ファーガス・ティアニー20JDT II
*T・サラヴァナン22KLC
*サイフル・ジャマルディン22SRP
FWダリル・シャム21JDT
*アリフ・イズワン・ユスラン19SEL
*ハキミ・アジム20KLC
*アイマン・アフィフ22KDA
*アリフ・イクマルリザル・アヌアル21PEN
*ルクマン・ハキム21UMF
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、JDT II-ジョホール・ダルル・タジムII(U23)、TRE-トレンガヌFC、PRK-ペラFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、UMF-UMFニャルズビークFC(アイスランド2部)
ペナンのチョン監督が今季残り3試合を残して「休養」

マレーシアスーパーリーグで5勝5分13敗と11位に低迷するペナンFCは、チョン・イーファット監督とマンズール・アズウィラ ヘッドコーチのシーズン終了までの「休養」を発表するとともに、リーグ戦の残り3試合はコーチで元代表FWのアクマル・リザル氏が暫定監督を務めることを、チームの公式SNSで発表しています。

この発表では両氏の「休養」の理由として、ペナンが今季、スーパーリーグで低迷が続いていることに加え、先日行われたMFLチャレンジカップ準決勝で敗退したことを挙げています。なお、ペナンはスーパーリーグでは7月8日の第16節でクランタン戦を最後に勝星がありません。またマレーシアカップの1回戦で敗れたチームが出場するチャレンジカップでも、ホーム、アウェイいずれもPDRM FCに敗れています。

ペナンはスリ・パハン、トレンガヌとホームで、そして今季最終戦はアウェイのジョホール戦が残っていますが、この3試合は全てアクマル・リザル監督代行が指揮を取るということです。

*****

残り3試合での休養に意味があるかどうかはわかりませんが、リーグ戦の不振を挽回すべく臨んだチャレンジカップでの敗戦が決め手となったのは明らかです。実際にPDRMと対戦したチャレンジカップの試合(セカンドレグ)を観戦しましたが、ファーストレグで1-2と敗れていたペナンは単調な攻撃を繰り返すばかりで打開策がなく、リーグ後半から調子を上げてきているPDRMとはチームの勢いに差がありました。

今季のスーパーリーグではクランタン、クランタン・ユナイテッド、クチンシティと、現在11位のペナンより下位のチームは全てシーズン途中で監督が交代しています。またペラ、PDRM、KLシティなどペナンより上位のチームでも指揮官が変わっており、今回のペナンの監督交代劇で、リーグ14チーム中の7チームで監督が交代したことになります。

AFCチャンピオンズリーグ2023/24
グループステージI組第4節-ジョホールが2位蔚山現代に勝利し勝点で並ぶ、首位の川崎は4連勝を飾る

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)I組第4節が行われ、ジョホール・ダルル・タジムFCが10月29日にKリーグ2連覇を達成したばかりの蔚山現代FC(韓国)を2-1で破っています。

10月24日のACL第3節ではアウェイでこの蔚山現代に1-3で敗れ、現在1勝2敗のジョホールはノックアウトステージ進出のためにはこれ以上負けられません。それもあってかジョホールのエステバン・ソラリ監督は、今季のACLでは初めてとなるベルグソン・ダ・シルヴァ、フェルナンド・フォレスティエリ、ヘベルチ・フェルナンデスのFW3選手を同時に起用しています。また左サイドバックにはスペイン出身のフィリピン代表DFオスカル・アリバス、センターバックにはやはりスペイン出身のインドネシア代表DFジョルディ・アマト、さらに今季はACL要員のような使われ方のオーストラリア出身センターバックのシェーン・ローリーとこの試合では先発で外国籍枠6名を全て使っています。しかも残る先発5名中4名は先日発表になったマレーシア代表メンバーで、この試合に必勝の意図が感じられる布陣です。(以下はこの試合の両チームの先発XI)


試合はホームのジョホールが試合開始から積極的に攻めて先制点を狙います。開始直後にはオスカル・アリバスの左サイドからのクロスにベルグソン・ダ・シルヴァが頭で合わせたボールをゴールポストの上を超え、9分にはフェルナンド・フォレスティエリのシュートがゴールポストに当たるなど、蔚山ゴールを脅かします。

一方の蔚山は、ホームでのジョホール戦で2ゴールを挙げたMFグスタフ・ルドヴィグソンがケガでベンチ外となったこともあってか守勢にまわる場面が多くみられましたが、30分頃からは徐々にペースを上げ始めます。

しかしジョホールも攻撃の手は緩めず、35分にはアリフ・アイマントのパス交換から右サイドでフリーになったヘベルチ・フェルナンデスが、40分にはそのヘベルチ選手からのパスを受けたベルグソン選手がいずれもシュートを放ちますがゴールには至りません。

しかし前半終了間際、中央でフリーとなっていたヘベルチ選手がアフィク・ファザイルからのパスを胸で受けるとそこから狙い澄ましたミドルシュートを放ちますが、このシュートは蔚山GK趙賢祐(チョ・ヒョヌ)の指先に触れて角度が変わりゴールポストに当たります。この試合では既に2度シュートがゴールポストに弾かれていたジョホールですが、このシュートはゴールポストに当たって蔚山ゴールに転がり込み、ジョホールが待望の先制点を奪います。

前半を1-0で折り返したジョホールですが、後半の68分には左サイドのMFヴァレリ・カザイシュヴィリからのパスを、一瞬の隙をついてDFラインを抜け出した江坂任選手に決められて、蔚山に同点に追いつかれます。

この試合に引き分けでもノックアウトステージ突破に赤信号が灯るジョホールのソラリ監督は勝負に出ます。85分にMFアフィク・ファザイルに代えて4人目のアタッカーとなるFWアキヤ・ラシドを投入して、攻撃の手札を増やすと、そのわずか2分後にはこれが功を奏します。右サイドでフリーキックを得た蔚山は、MF李東炅(イ・ドンギョン)の蹴ったボールはゴール前へ。これにハンガリー代表FWマーティン・アダムが頭で合わせたシュートがゴールポストに当たると、そのボールを拾ったジョホールDFマシュー・デイヴィーズが右サイドを一気に上がり、相手陣内にいたMFアリフ・アイマンへ。アリフ選手が相手DFを中央へ引きつけながらペナルティエリアに持ち込むと、そこからすかさず右にいたアキヤ選手へパス。これをアキヤ選手が決めてこれぞカウンターという攻撃で、ジョホールが再びリードを奪います。

その後も両チームはロスタイムまで激しくせめぎ合ったもののスコアは変わらず、ジョホールが逃げ切って貴重な勝ち点3を獲得しています。この結果、蔚山とは勝点6で並びましたが、得失差で蔚山が2位、ジョホールが3位となっています。ノックアウトステージ進出の可能性が残ったジョホールは、11月28日の次節第5節では川崎フロンターレとのアウェイマッチが、蔚山はBGパトゥム・ユナイテッドとのアウェイマッチが控えています。

2023/24 AFCチャンピオンズリーグ グループステージI組第4節
2023年11月7日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
観衆:人
ジョホール・ダルル・タジムFC 2-1 蔚山現代FC
⚽️ジョホール:ヘベルチ・フェルナンデス(44分)、アキヤ・ラシド(87分)
⚽️蔚山:江坂任(69分)
🟨ジョホール(2):シェーン・ローリー、ヘベルチ・フェルナンデス
🟨蔚山(0):鄭昇炫(チョン・スンヒョン)、李奎成(イ・ギュソン)、金英權(キム・ヨングォン)
ジョホールの邦本宜裕選手はベンチ入りしませんでした。

試合のハイライト映像。アストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより

I組のもう1試合は、ここまで未勝利のBGパトゥム・ユナイテッドをホームに迎えた川崎フロンターレが、凱旋となったチャナティップ・ソングラシンの2ゴールで粘りを見せる相手に苦しんだものの、相手に退場者が出た後半の2ゴールで突き放して4-2で勝利しています。、I組唯一の4連勝となった川崎は次節第5節のジョホール戦で引き分け以上の結果を残すとI組の一位通過が確定します。(以下はこの試合の両チームの先発XI)


2023/24 AFCチャンピオンズリーグ グループステージI組第4節
2023年11月7日@等々力陸上競技場(川崎市)
観衆:人
川崎フロンターレ 4-2 BGパトゥム・ユナイテッドFC
⚽️川崎:脇坂泰斗2(16分PK、44分)、山村和也(68分)、宮代大聖(90+8分)
⚽️BGパトゥム:チャナティップ・ソングラシン2(33分、41分)
🟨川崎(1):橘田健人
🟨BGパトゥム(0):ワッタナコーン・サワトラコーン、フレディ・アルバレス、ダニーロ・アウベス
🟥BGパトゥム(1):フレディ・アルバレス(🟨x2)

2023/24 ACL グループステージI組順位(第4節終了)

順位チーム勝点
1川崎F440094512
2蔚山現代42027526
3ジョホール42027706
4BGパトゥムU4004715-80

11月7日のニュース
ワールドカップ予選出場の代表メンバー25名が発表
ワールドカップ予選初戦のキルギス戦はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定
来年1月に契約が切れるキム代表監督は未だ契約更新されず

ワールドカップ予選出場の代表メンバー25名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、11月10日から始まる代表合宿の参加者25名が発表されています。この代表合宿は11月16日のキルギス代表戦で幕を開けるFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会に向けての合宿です。

10月のFIFA国際マッチデーに開催されたムルデカ大会に出場した25名中、GKスハイミ・フシン(トレンガヌ)、DFダニエル・ティン(サバ)、DFクエンティン・チェン(スランゴール)、MFヌル・シャミイ・イスズアン、MFエゼキエル・アグエロ(いずれもスリ・パハン)の5名が外れた一方で、キム・パンゴン監督はGKシーク・イズハン(ヌグリスンビランFC)、DFシャールル・サアド、DFシャーミ・サファリ、MFアフィク・ファザイル、MFモハマドゥ・スマレ(以上ジョホール・ダルル・タジムFC)の5名を新たに招集しています。

この結果、メンバーの顔ぶれはリーグ10連覇中のジョホールからは11名、現在リーグ2位のスランゴールFCからは4名、5位のサバFCからは3名、6位のトレンガヌから1名、7位のKLシティから2名、10位のヌグリスンビランから1名となっています。また海外組はMFノーア・レイン(フィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)、DFディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)、DFジュニオール・エルドストール(インドネシア1部デワ・ユナイテッド)の3名です。

今回のメンバーでは、昨年9月以来の招集となったMFモハマドゥ・スマレとMFアフィク・ファザイルのジョホールコンビが今回のサプライズ招集です。マレーシア初の帰化選手でガンビア出身のスマレ選手は昨年9月にタイで開催されたキングズカップ出場以来、1年2ヶ月ぶりの招集ですが、今季はここまでリーグ戦の出場はなく、カップ戦で数試合に出場したのみです。

またアフィク選手はチームでは主力としてプレーし、サポーターからもこれまでなぜ招集されないのか疑問の声が上がっていた選手です。アフィク選手は昨年5月の国際親善試合以来となりますが、このは試合出場がなかったため、試合に出場すれば2019年11月のワールドカップ2022年大会予選以来となります。

またFAMの公式サイトでは、シャマー・クティ・アッバ(ジョホール)とアザム・アジー(スリ・パハン)のMFコンビがケガのため、招集を辞退したことも明らかにされています。

マレーシア代表は、今日から合宿に入った後、11月16日にはクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場でFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選D組の初戦となるキルギス代表戦を戦い、11月21日には台湾の台北陸上競技場で2戦目となる台湾代表戦に臨みます。なおこのD組にはオマーンも入っていますが、オマーン代表との対戦は年内にはなく、来年2024年3月21日にアウェイで、また同26日にホームのブキ・ジャリル国立競技場での対戦が組まれています。

2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選出場メンバー

ポジション氏名年齢所属
GKシーハン・ハズミ27JDT
アズリ・アブドル・ガニ24KLC
シーク・イズハン21NSE
DFマシュー・デイヴィーズ28JDT
ラヴェル・コービン=オング32JDT
シャールル・サアド30JDT
シャーミ・サファリ25JDT
シャルル・ナジーム24SEL
ドミンク・タン26SAB
アザム・アズミ22TRE
ディオン・コールズ27BRU
ジュニオール・エルドスートル32DWU
MFエンドリック・ドス・サントス28JDT
アリフ・アイマン21JDT
サファウィ・ラシド26JDT
アフィク・ファザイル29JDT
ムハマドゥ・スマレ29JDT
ブレンダン・ガン35SEL
ムカイリ・アジマル22SEL
スチュアート・ウィルキン25SAB
パウロ・ジョズエ34KLC
ノーア・レイン21SJK
FWアキヤ・ラシド24JDT
ファイサル・ハリム25SEL
ダレン・ロック33SAB
所属:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SEL-スランゴールFC、SAB-サバFC、TRE-トレンガヌFC、KLC-KLシティFC、NSE-ヌグリスンビランFC、BRU-ブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)、DWU-デワ・ユナイテッド(インドネシア1部)、SJK-セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ(フィンランド1部)
ワールドカップ予選初戦のキルギス戦はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定

上の記事でも書きましたが、FIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選初戦となる11月16日のキルギス代表戦はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定しています。

今年3月から続いていた改修工事が終わり、新装なったマレーシア代表のホーム、ブキ・ジャリル国立競技場で開催された先月のムルデカ大会では、大会直前に新たにピッチに敷かれたゼオン・ゾイシア芝の根が十分についておらず、一部で剥がれたり、滑りやすくなるなど、対戦したインド代表やタジキスタン代表からも不満の声が上がっていました。

マレーシアの通信社ブルナマの報道によると、FAMのハミディン・アミン会長、マレーシア政府青年スポーツ省のハンナ・ヨー大臣、そしてブキ・ジャリル国立競技場の管理運営を行うマレーシアスタジアム社のハンス・アイザック会長、そしてキム・パンゴン代表監督らが先週、視察を行なった結果、ピッチの状態はムルデカ大会時よりは改善していおり、またピッチの状況以外にもできるだけ多くのサポーターが観戦できることなども考慮の上で、最終的にブキ・ジャリル国立競技場での開催に落ち着いたようです。

直近のFIFAで137位のマレーシア代表は、11月16日の同97位のキルギス代表戦を終えると、ホームでもあるブキ・ジャリル国立競技場での代表戦は、来年3月のFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選D組第4節となる来年2024年3月26日の同72位オマーン代表戦となります。

来年1月に契約が切れるキム代表監督は未だ契約更新されず

11月10日からFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選に向けた合宿が始まるマレーシア代表ですが、マレーシアサッカー協会(FAM)との契約が年末に切れるキム・パンゴン監督との契約更新が行われていないと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

FAMのノー・アザム・ラーマン事務局長はこの事実を認めた上で、キム代表監督はこれまでと同様に代表チームの活動に関わっていると述べています。「(キム代表監督との)契約延長については、ハミディン・アミンFAM会長が議長を務める次のFAM代表チーム委員会の席上で話し合われる予定である。キム代表監督は来年1月までは監督を務めることは明らかであり、キム監督もそれまでの計画は既に立てている。とにかく今は、(来週から始まる)FIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選の様子を見守りたい。」と話しています。

前任のタン・チェンホー氏が2020年東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで準決勝進出を逃して辞任し、その後を受けて昨年2022年1月からマレーシア代表の監督に就任したキム監督は、当時FIFAランキング154位だったマレーシア代表を、直近のランキングでは137位(最高位135位)まで引き上げています。


マレーシアカップ2023
準決勝セカンドレグ-ジョホールとトレンガヌが決勝進出

今季最後のカップ戦となるマレーシアカップ準決勝のセカンドレグが行われ、いずれもアウェイとなったファーストレグで勝利していたジョホール・ダルル・タジムFCとトレンガヌFCが連勝し、決勝進出を決めています。準決勝まではホームアンドアウェイ形式で行われるマレーシアカップですが、2年連続4度目の優勝を狙うジョホールと22年ぶり2度目の優勝を目指すトレンガヌが対戦する決勝戦は一発勝負で、12月9日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で開催されます。
(試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグMFLの公式YouTubeチャンネルより。)

マレーシアカップ2023準決勝セカンドレグ
2023年11月1日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
観衆:14,485人
ジョホール・ダルル・タジムFC 8-1 ペラFC (通算成績:ジョホール 12-2 ペラ)
⚽️ジョホール:アリフ・アイマン(12分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ2(27分、60分)、ヘベルチ・フェルナンデス2(31分、90+1分)、フェルナンド・フォレスティエリ(52分)、シャフィク・アフマド2(62分、77分)
⚽️ペラ:フィルダウス・フアド(90+4分)
🟨ジョホール(0)
🟨ペラ(1):サンデイ・アフォラビ
MOM:ヘベルチ・フェルナンデス(ジョホール・ダルル・タジムFC)
ジョホールの邦本宜裕選手はベンチ入りしませんでした。

10月20日のファーストレグではアウェイマッチながら4-1とリードしてセカンドレグに臨んだジョホールが、ホームに戻っても8-1の大勝で、4季連続となる決勝進出を決めています。

ゴールショーの幕開けは、12分のアリフ・アイマンの先制ゴールでした。そこからベルグソン・ダ・シルヴァ、ヘベルチ・フェルナンデス、そして久しぶりのゴールを決めたシャフィク・アフマドがそれぞれ2ゴールずつなど一方的な試合でペラを圧倒、終了間際の1失点のみでファーストレグとセカンドレグを合わせた通算成績を12-2として、リーグ戦、FAカップに続く国内三冠に王手をかけています。

この日の勝利で4季連続でマレーシアカップ決勝に進むことが決まったジョホールは、2019年にはクダ・ダルル・アマンFCを3-0で破り優勝しましたが、2021年にはKLシティに0-2で敗れています。(2020年は新型コロナの影響でマレーシアカップは開催されませんでした。)また昨季2022年はスランゴールを2-1で破り、チーム史上初の国内三冠を達成しています。

マレーシアカップ2023準決勝セカンドレグ
2023年11月2日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
観衆:25,221人
トレンガヌFC 2~1 KLシティFC(通算成績:トレンガヌ 4-2 KLシティ)
⚽️トレンガヌ:イヴァン・マムート2(42分、68分)
⚽️KLシティ:ロメル・モラレス(52分)
🟨トレンガヌ(1):リリドン・クラスニキ
🟨KLシティ(1):ケニー・パッラジ
🟥KLシティ(1):ケニー・パッラジ(🟨x2)
MOM:イヴァン・マムート(トレンガヌFC)

KLシティは、ファーストレグでは警告累積により出場停止となっていた代表MFパウロ・ジョズエや体調不良のFWロメル・モラレスら先発XIに戻った一方で、トレンガヌも、やはりファーストレグをケガで欠場した21歳の代表DFサフワン・マズランが先発に復帰したものの、中盤の司令塔MFヌリロ・タクタシノフが警告累積でベンチ外となり、試合前は接戦が予想されました。

しかし試合は開始からホームのトレンガヌが波状攻撃を仕掛けるものの、ゴールには至らず、イヴァン・マムートのヘディングシュートで先制したのは前半終了近くの42分でした。

前半を1点のリードで折り返したトレンガヌですが、後半に入ると51分にはKLシティのロメル・モラレスがやはりヘディングでゴールを決め、KLシティがこの試合同点に追いつくとともに通算成績も3-2と1点差まで迫ります。しかしトレンガヌも67分にマムート選手がこの試合2店目となるゴールを豪快に蹴り込んで、再びリードを広げるとそのまま逃げ切って、決勝進出を決めています。

*****

トレンガヌのマレーシアカップ決勝は2018年以来で、このときはペラFCに3-3とレギュレーションタイムでは決着がつかず、その後のPK戦では1-4で敗れています。なおトレンガヌが最後にマレーシアカップで優勝したのは2001年で、この時はペラFCを2ー1で破っています。2018年以来となるマレーシアカップ決勝進出を決めています。

一方のKLシティは試合前に、既に報じられていた給料未払い問題が解決していないことが明らかになりました。大半の選手は2ヶ月分が、一部選手は4ヶ月分が支払われていないことも続けて報じられた上、キャプテンのパウロ・ジョズエが給料未払いがチームのパフォーマンスに影響していると述べるなど、大一番を前に選手の覇気が下がっていたことも明らかになっています。

2023マレーシアスーパーリーグ
第23節結果とハイライト映像-来季のACL2が掛かるスランゴールとクダの2位争いが激化、クチンシティは最下位脱出

FIFA国際マッチデーやACL、AFCカップなどで中断していたマレーシアスーパーリーグがおよそ1ヶ月ぶりに再開し、第23節の試合が行われています。今期のスーパーリーグは既にジョホール・ダルル・タジムFCが優勝を決めており、今節を含めた残る4節では来季新設されるAFCチャンピオンズリーグ2の出場権がかかるリーグ2位争いに注目が移っています。

またシーズン終盤になると毎年起こる給料未払い問題も複数のチームで発生しているとメディアでは報じられており、KLシティ、クダ、ヌグリ・スンビラン、サバ、クランタンなどの名前が上がっており、近々発表予定の来季のクラブライセンス発給にも影響を及ぼすだけでなく、シーズン終盤を戦う選手のやる気にも影響が出そうです。
(試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2023年10月27日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
観衆: 149人
PDRM FC 2~0 KLシティFC
⚽️ PDRM:マーカス・マコーリー(60分)、ファディ・アワド(75分)
🟨PDRM(1) :ノーフィクリ・タイブ
🟨KLシティ(2):アクラム・マヒナン、パウロ・ジョズエ
MOM:ファディ・アワド(PDRM FC)
PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発して73分に交代しています。

リーグ8位のPDRMが7位のKLシティをホームに迎えた一戦は、前半戦では0-3と敗れていたKLシティを相手にPDRMが雪辱しています。

10月21日のマレーシアカップ準決勝ではパウロ・ジョズエ、ロメル・モラレスとチーム得点王を欠き、トレンガヌに敗れたKLシティ。この試合は両選手が先発XIに復帰し、さらに7月7日の第16節以来、ロメル・モラレスとチェチェ・キプレの両外国籍FWが揃って先発と攻撃的な布陣で臨んだ試合は、KLシティ優勢で進み、キプレ選手やジョズエ選手がシュートを放つものの、PDRMのGKラムダン・ハミドの好守やゴールポストに防がれて得点には至りません。

後半に入ってもKLシティが押し気味進める中、60分にはPDRMがカウンターからナビル・ラトピがシュートを放ちますが、これはKLシティGKのケヴィン・メンドーザが好セーブで防ぎますが。マーカス・マコーリーがこのこぼれ球を豪快に蹴り込んでゴール!劣勢だったPDRMが先制します。さらにPDRMは75分にもウチェ・アグバのシュートがメンドーザ選手に再三弾かれるものの、そのこぼれ球を今度はファディ・アワドが押し込んで、PDRMがリードを2点に広げると、そのままKLシティの反撃を抑えて勝利しています。

2023年10月28日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロー・スター)
観衆: 1,397人
クダ・ダルル・アマンFC 3-0 ヌグリ・スンビランFC
⚽️クダ:マヌエル・オット(14分)、アミールベク・ジュラバエフ(16分)、イフェダヨ・オルセグン(53分)
🟨クダ(1) :カミル・アクマル
🟨ヌグリ(2):ザイナル・アビディン・ジャミル、ハリズ・カマルディン
MOM:イフェダヨ・オルセグン(クダ・ダルル・アマンFC)

来季のACL2(今季までのAFCカップ)出場権のかかる2位争いでは、スランゴールとの熾烈な争いを続けているクダ。しかし試合前にはオーナーのダウド・バカル氏がチームが金銭的な問題を抱えており、8月以降は選手、監督、コーチへの給料が未払いとなっていることを明らかにしています。しかし現場はそんなそぶりも見せず、やはり給料未払いの噂が出ているヌグリ・スンビランに快勝して、引き続き2位争いに残っています。

先発した5人の外国籍選手中、3人がゴールを決めたクダに対し、スランゴールから期限付き移籍中のハイン・テット・アウンを含めて外国籍選手は2人しか先発XIに名を連ねていないヌグリ・スンビランでは戦力差だけでなくモチベーションの差も大きく、ヌグリ・スンビランは一方的な試合で敗れています。

2023年10月28日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロー・スター)
観衆: 387人
クチンシティFC 0-0 ペナンFC
🟨クチンシティ(1) :アズリ・フィクリ
🟨ヌグリ(1):アズリ・レザ
MOM:ソニー・サアド(ペナンFC)
クチンシティFCの谷川由来選手は先発しフル出場しています。

最下位のクチンシティが11位のペナンと引き分けたものの、勝点差で並んだクランタンを得失差で上回り最下位を脱出しています。

今季途中に就任したアイディル・シャリン監督の来季続投が発表されたクチンシティは、前節のPDRMと引き分けて開幕戦以来の勝点を上げ、またチャレンジカップでもリーグ3位のクダを破って準決勝に進出するなど調子を上げてきています。一方のペナンはリーグ戦6連敗中と好対照なチームの対戦となりました。

試合はクチンシティのペースで始まったものの、ペナンはこの試合のMOMとなったソニー・サアドを中心に攻撃に転じますが前半は0-0で終了。後半に入ってもソニー選手はロングシュートを放つものの枠を捉えられず、結局スコアレスドローに終わっています。

2023年10月28日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
観衆: 697人
クランタン・ユナイテッドFC 0-2 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️ジョホール:フェルナンド・フォレスティエリ(75分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(90分)
🟨クランタン(3) :ドミニク・バリッチ、カユニ・マルジョニ、ファンディ・オスマン
🟨ジョホール(1):シャーミ・サファリ
MOM:フェルナンド・フォレスティエリ(ジョホール・ダルル・タジムFC)
リーグデビュー戦となった8月26日のクダ戦以来の先発となったジョホール・ダルル・タジムFCの邦本宜裕選手は先発して52分に交代しています。

既にリーグ優勝を決めているジョホールに対して12位のクランタン・ユナイテッドが粘りを見せたものの、終盤の2失点で敗れています。

試合後の会見でジョホールのエステバン・ソラリ監督が指摘しましたが、マレーシア人選手の多くがマレーシア代表でプレーするジョホールは、今月のFIFA国際マッチカレンダーに加えて、リーグ戦、そして準決勝まで勝ち上がっているマレーシアカップもあり過密日程で疲労困憊ですが。リーグ得点王争いで1位を走るフェルナンド・フォレスティエリと2位のベルグソン・ダ・シルヴァが揃ってゴールを決めて、勝利しています。

2023年10月28日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
観衆:2,834人
ペラFC 8-0 クランタンFC
⚽️ペラ:ルカ・ミルノヴィッチ3(14分、25分、33分)、ワン・ザック・ハイカル(17分)、シヴァン・ピレイ(36分)、ソ・ソンウン2(49分PK、67分)、ルチアーノ・ゴイコチェア(84分)
🟨ペラ(1) :ファリス・イジハム
🟨クランタン(0)
MOM:ルカ・ミルノヴィッチ(ペラFC)

ペラが今季チーム最多の8ゴールを挙げるとともに、今季初の連勝で11位から9位に浮上しています。

クランタンには開幕時には外国籍選手9名を契約していましたが、資金難から次々と外国籍選手と契約を解除し、この試合ではベンチ入りも含めてレオナルド・ロロンただ1人。さらにマレーシア人選手もこの試合では登録17名中、23歳以下が14名と、主力選手の退団でトップリーグでの経験が少ない選手を起用せざるを得ないクランタンは、この試合でも大量8失点で敗れ、ここまでの23試合で95失点とシーズン100失点の不名誉な記録が見えてきました。

2023年10月29日@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クランタン)
観衆:3,792人
スリ・パハンFC 0-2 トレンガヌFC
⚽️スリ・パハン:ラファエル・ダ・シルヴァ(78分)、エゼキエル・アグエロ(81分)
⚽️トレンガヌ:オミド・ナザリ2(25分、72分)
🟨スリ・パハン(2) :ラファエル・ダ・シルヴァ、エゼキエル・アグエロ
🟨トレンガヌ(1):ヌリロ・トゥクタシノフ
MOM:オミド・ナザリ(トレンガヌFC)

5位のスリ・パハンが2点差を追いついて引き分けに持ち込み、順位を1つ上げて4位に浮上しています。

トレンガヌにとっては10月26日のAFCカップ、スタリオン・ラグナFC戦から中2日となったこの試合は、チーム得点王のイヴァン・マムートやハビブ・ハルーン、ソニー・ノルデの外国籍選手やスハイミ・フシン、シャルール・ニザム、アザム・アズミら主力が揃ってベンチ外。言わば「一軍半」が先発したトレンガヌでしたが、今季6試合目の先発となったオミド・ナザリが25分にゴールを決めて先制します。

後半に入るとホームのスリ・パハンはケヴィン・イングレッソがシュートを放つなど反撃しますが、トレンガヌはナザリ選手がこの試合2点目のゴールを決めて逆にリードを広げます。しかしその6分後、スリ・パハンはラファエル・ダ・シルヴァのゴールで1点差に詰め寄ると、その2分後にはキャプテンのエゼキエル・アグエロが同点ゴールを決めて、引き分けに持ち込んでいます。

2023マレーシアスーパーリーグ順位表(第23節終了)

順位チーム勝点
1JDT2322108878167
2SEL23171564214352
3KDA23162546252150
4SRP22135440251544
5SAB23134650331743
6TRE22106741291236
7KLC238783837131
8PDRM229492428-431
9PRK2364132547-2222
10NSE2349102645-2121
11PEN2355132539-1420
12KLU2235142354-3114
13KCH2316161845-279
14KEL2323182495-719
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

2023マレーシアスーパーリーグ 得点ランキング(第23節終了-記録はMFL公式サイトを参照)

順位選手名(所属チーム)枠内/シュートアシスト
1エイロン・デル・ヴァイエ(SEL)2137/59423
2フェルナンド・フォレスティエリ(JDT)1934/70718
3ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)1733/90419
4アブ・カマラ(KCH)1219/43121
5クパー・シャーマン(SRP)1122/41721
ファイサル・ハリム(SEL)1126/38720
7イヴァン・マムート(TRE)1025/54118
8ステファノ・ブルンド(SRP)919/40020
9ウィリアン・リラ(KDA)811/36214
ロメル・モラレス(KLC)817/33219
パウロ・ジョズエ(KLC)825/50420
アリフ・アイマン(JDT)818/431122
フアン・ムニス(JDT)820/42420
イフェダヨ・オルセグン(KDA)815/3118
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

AFCカップ2023/24
東南アジアゾーンG組第3節-トレンガヌはロスタイムの同点ゴールで2戦連続引き分けも首位陥落

AFCカップ2023/24東南アジアゾーンのグループステージ第3節が行われ、マレーシアから出場しているトレンガヌFC(2022年シーズン2位)は、ホームでスタリオン・ラグナFC(フィリピン)と対戦し、一時は2点のリードを許したものの、ロスタイムに同点ゴールを決めて引き分けに持ち込み、無敗記録を守った一方で、グループステージG組の首位から転落しています。

AFCカップ2023/24 G組第3節-トレンガヌは2戦連続引き分けで首位陥落

トレンガヌはここまでの2試合で1勝1分で2得点1失点、一方のスタリオン・ラグナ(フィリピン)は0勝2敗で3得点14失点で、この試合はホームのトレンガヌが優勢に進めるかと予想されていました。(以下はトレンガヌのこの試合の先発XI)


マレーシアの国内リーグではおよそあり得ない午後6時キックオフの試合は開始から思わぬ展開を見せます。スタリオン・ラグナはキックオフ直後から積極的に攻め、6分にはジュニア・ンゴン・サムがトレンガヌペナルティエリアの外で倒されてフリーキックを得ます。これをグリフィン・マクダニエルがロングシュートでゴールを狙うと、トレンガヌGKスハイミ・フシンがまさかの捕球ミス。ボールはそのままゴールに転がり込み、スタリオン・ラグナが試合開始から6分で先制します。

この1発で目が覚めたのか、トレンガヌもスタリオン・ラグナゴールに迫りますが得点には至らず、逆に40分にスタリオン・ラグナは中央のグリフィン・マクダニエルから右サイドでパスを受けたアブラハム・プラシートがそのままドリブルでペナルティエリアに持ち込みシュート。GKスハイミ・フシンは反応良くこのシュートを弾いたものの、詰めていたジュニア・ンゴン・サムがこのこぼれ球を押し込んで、スタリオン・ラグナがリードを2点に広げます。

しかしトレンガヌも前半ロスタイムに1点を返します。相手ペナルティエリア右サイドで粘ったイヴァン・マムートが相手DFをかわしてゴール前へパス、これをエンク・ヌル・シャキールがシュートするも相手DFに当たりますが、そのこぼれ球を最後はソニー・ノルデが押し込んでゴール。前半はスタリオン・ラグナが1点リードして終了します。

ホームでの敗戦は避けたいトレンガヌのトミスラフ・シュタインブリュックナー監督は、後半からニック・シャリフに代えてノー・ハキム・ハサンを、エンク・ヌル・シャキールに代えてアディソン・クライソーンを投入して状況打開を目指し、53分にはノー・ハキム・ハサンのクロスにイヴァン・マムートが頭で合わせるもゴールとならず、また55分には左サイドを上ったソニー・ノルデがクロスを上げるもアディサック・クライソーンが合わせられずと、トレンガヌがボールを支配する場面が続きますが得点には至らリません。

試合はロスタイムに入り、嫌な空気が漂い始める中、左サイドでボールを持ったソニー・ノルデがスタリオン・ラグナDFをかわしてクロスを上げると、これをアディサック・クライソーンが頭で決めてついにトレンガヌが2-2に追いつきます。その後も試合終了まで攻め続けたトレンガヌですが、逆転できずに試合終了となります。ボールの支配率はトレンガヌが76.9%、スタリオン・ラグナが23.1%が、シュート数(枠内/総数)はトレンガヌが9/19、スタリオン・ラグナが5/6と終わってみればスタッツでは圧倒したトレンガヌでしたが、G組最下位のスタリオン・ラグナにホームで引き分けは望ましい結果ではありませんでした。なんとか3試合連続無敗を守ったトレンガヌは11月8日の次節第4節では、スタリオン・ラグナのホームに乗り込みます。

AFCカップ2023/24 グループステージG組第3節
2023年10月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ) 
観衆:350人
トレンガヌFC 2-2 スタリオン・ラグナFC 
⚽️トレンガヌ:ソニー・ノルデ(45+2分)アディサック・クライソーン(90+1分)
⚽️スタリオン:グリフィン・マクダニエル(6分)、ジュニア・ンゴン・サム(40分)
🟨トレンガヌ(3):シャルール・ニザム、ハビブ・ハルーン、リリドン・クラスニキ
🟨スタリオン(1):クリスチャン・シャフナー
スタリオン・ラグナFCの野村悠太選手はベンチ入りも出場なし、中村玲央選手はベンチ外でした。

(試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより)

G組のもう1試合はセントラル・コースト・マリナーズFC(オーストラリア)がバリ・ユナイテッドFC(インドネシア)に6-3で大勝し、トレンガヌに代わってG組の首位に浮上しています。

AFCカップ2023/24 グループステージG組第3節
2023年10月26日@セントラル・コーストスタジアム(ゴスフォード、オーストラリア) 
観衆:5,996人
セントラル・コースト・マリナーズFC 6-3 バリ・ユナイテッドFC 
⚽️CCマリナーズ:ジェイコブ・ファレル2(24分、67分)、マルコ・トゥーリオ2(34分PK、37分PK)、クリスチャン・テオハラス(50分)、カデック・アレル・プリヤトナ(54分OG)
⚽️バリ・ユナイテッド:ジャック・ワルシャフスキー(17分OG)、プリヴァ・ムバルガ(47分)、ジェフェルソン・アシス(83分)
🟨CCマリナーズ(1):クリスチャン・テオハラス
🟨バリ・ユナイテッド(2):エベル・ベッサ、モハメド・バシッム

AFCカップ2023/24 グループステージG組順位(第3節終了)

順位チーム勝点
1セントラル・コースト320110556
2トレンガヌ31204315
3バリ・ユナイテッド31119904
4スタリオン・ラグナ3012516-111