AFC U 17アジアカップ予選B組-マレーシアはUAEに劇的勝利でグループ1位突破の可能性も
ロスタイムのゴールで劇的勝利!
インドネシアのボゴールで開催中のAFC U17アジアカップ予選B組は10月7日に第4節が行われ、前節第3節にグループ最下位のグアムと引き分けたマレーシアは、グループ2位のアラブ首長国連邦UAEと対戦し、2点のリードを追いつかれたものの、ロスタイムに決勝点を挙げてUAEに勝利し、最終節第5節のインドネシア戦で勝利すればグループ1位で予選を突破できる可能性が復活しています。
初戦のパレスチナ戦から先発7名を入れ替えた第2戦グアム戦から一転して、この試合では初戦の先発XI中10名が戻ったマレーシアは、前半終了間際の45+1分にアラミ・ワフィ(モクタル・ダハリアカデミーU16)のゴールでリードすると、51分にはアンジャスミルザ・サハルディン(モクタル・ダハリアカデミーU16)のゴールでリードを広げます。
しかしUAEも76分にサイード・アメルのゴールで1点差に迫ると、84分にはアブドルアジズ・アルマズーキがゴールを決めて、同点とします。この試合を引き分ければ、本戦出場可能となる各組2位の内の上位6チームに入るのも難しくなるマレーシアは、最後まで攻め続けた結果、90+3分にファリス・ダニシュ(モクタル・ダハリアカデミーU16)が決勝ゴールを決め、UAEに劇的な勝利を収めています。
AFC U17アジアカップ予選B組第4節
2022年10月7日@パカンサリスタジアム(インドネシア、ボゴール)
マレーシア 3-2 UAE
⚽️マレーシア:アラミ・ワフィ(45+1分)、アンジャスミルザ・サハルディン(51分)、ファリス・ダニシュ(90+3分)
⚽️UAE:サイード・アメル(76分)、アブドルアジズ・アルマズーキ(84分)
🟨マレーシア(2):アイマン・ユスフ、ザイヌルハキミ・ザイン
🟨UAE(3):ラシド・サイフ、フサイン・マフムード・イスマイル、スハイリ・カリド・オバイディ
なお第4節のもう1試合は開催国インドネシアがパレスチナを2-0で破り、3連勝を飾っています。この結果、最終節第5節で対戦するインドネシアとマレーシアの内、勝者がこのB組の首位として本戦出場を決めることになります。
AFC U17アジアカップB組 順位表(第2節終了時)
チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 | |
1 | IDN | 3 | 3 | 0 | 0 | 19 | 2 | 17 | 9 |
2 | MYS | 3 | 2 | 1 | 0 | 8 | 3 | 5 | 7 |
2 | UAE | 4 | 2 | 0 | 2 | 17 | 9 | 6 | 6 |
4 | GUM | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 24 | -23 | 1 |
5 | PSE | 3 | 0 | 0 | 3 | 3 | 10 | -7 | 0 |
10月6日のこのブログでは、「或いは戦略?このグアム戦の先発XIは、初戦のパレスチナ戦の先発XIからは7名が変わっており、この試合は最初から重視されていなかったのかも」と書きましたが、マレーシアU17代表のオスメラ・オマロ監督は先発メンバーを初戦のパレスチナ戦とほぼ同様に戻し、パレスチナ戦でゴールを決めた3選手がこのUAE戦でもゴールを決めており、やはり2戦目のグアム戦は主力を温存し、このUAE戦と最終節のインドネシア戦に賭けていたのかもしれません。これで最終節のインドネシア戦であわよくば勝利、最悪引き分けでも、本戦出場が見えてきます。
マレーシアカップの暫定組み合わせが決定
マレーシアサッカーの今シーズン最後を飾るマレーシアカップの組み合わせ抽選が10月6日に行われ、その結果がマレーシアフットボールリーグMFLの公式サイトで発表されています。
日程の事情から、従来のグループステージを行わず、各チームがいきなりトーナメントで対戦する方式となった今季のマレーシアカップですが、出場するのはMリーグ1部スーパーリーグの1位から11位までの11チームと、2部プレミアリーグの上位5チーム(ただし、スーパーリーグ所属クラブのセカンドチームを除く)の16チームです。なお、スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドは給料未払い問題が未解決のため、Mリーグを運営するMFLから今回のマレーシアカップ出場権剥奪の処分を受けていますが、マラッカが11位以内に入った場合の対応については、今回は発表されていません。
また、既に全日程が終了しているプレミアリーグに対し、スーパーリーグは今週末の第20節を含めあと3節を残しており、最終順位は決定していません。このため、この日の組み合わせ抽選では対戦カードも確定せず、今回の組み合わせは暫定的なものになっています。
この日の組み合わせ抽選は、スーパーリーグ1位から4位までの4チームがポットA、スーパーリーグと5位、6位クダとプレミアリーグの上位2チーム(クランタン、クチンシティ)がポットB、残る8チームがポットCとなり、一回戦ではポットAあるいはポットBのチーム対ポットCのチームが対戦する形になっています。
一回戦は10月25日と26日にポットCのチームのホームゲームでスタートするマレーシアカップは、準々決勝、準決勝ともホームアンドアウェイ形式で開催され、11月26日に予定されている一発勝負の決勝まで熱い戦いが続きます。