6月30日のニュース
JDTがマウリシオの退団とダニエル・ティン、ジョルディ・アマトの加入を発表
サッカー協会会長-アセアン選手権出場のU19代表は準決勝進出が目標

JDTがマウリシオの退団とダニエル・ティン、ジョルディ・アマトの加入を発表

Mリーグ1部スーパーリーグのJDTは、ダニエル・ティンとスペイン生まれのジョルディ・アマトの両DFの加入をクラブ公式サイトで発表しています。また2019年からプレーするDFマウリシオの退団も併せて発表されています。

昨季は同じスーパーリーグのKLシティでプレーしたティン選手は、JDTが相手となった昨季のマレーシアカップ決勝でも活躍し、KLシティに32年ぶりの優勝をもたらした立役者の1人です。しかし、昨季終了後の契約更新の際、クラブが契約の条件とした新型コロナワクチンの接種を拒否して契約を更新せず、退団、生まれ育った英国に帰国していました。父親がマレーシア国籍を持つことから、マレーシア人選手登録されていたティン選手は、昨季の活躍により他のMリーグクラブに勧誘された結果の退団劇では、という憶測も出ていました。

ティン選手のJDT入りについて問われたKLシティのボジャン・ホダック監督は「ワクチンを打ったのは幸いなことだ。しかもJDT入りで給料は(KLシティの)2倍、いや3倍になるのではないか。ティン選手も嬉しいだろう。」と皮肉混じりにコメントしています。

また今季はベルギー1部のKASオイペンでプレーしていたジョルディ・アマトはスペイン生まれで30歳のセンターバックです。スペインU16代表からU21代表までの各年代代表でもプレー経験がありますが、祖母がインドネシアのマカッサル出身であることから、帰化選手としてのインドネシア代表入りが期待されており、今後、インドネシアのパスポートが取得されれば、Mリーグではアセアン枠での登録も可能になります。

ただし、アマト選手に対しては多くのインドネシアサポーターが代表入りを期待するものの、ヨーロッパでプレーし続けることで高いプレーレベルを維持できるとして反対の声が上がっている他、そもそもインドネシアの帰化選手になるのはJDTでプレーするためでは、といった疑問の声なども上がり、これに対してアマト選手がソーシャルメディアでこれを否定し、サポーターに自身の決断について説明し、理解を求めるコメントを出す事態になっています。

また退団が発表されたDFマウリシオはブラジル出身で、セリエAのラツィオやロシア1部のスパルタ・モスクワなどでプレーした後、2019年にJDTに加入しています。2021年シーズンまでの3季で通算46試合に出場していますが、今季はマレーシアFAカップ1試合、そしてACLの川崎フロンターレ戦1試合のみ出場にとどまっていました。在籍中にはリーグ優勝やマレーシアカップ、チャリティーシールドなど通算で8回の優勝を経験しています。

サッカー協会会長-アセアン選手権出場のU19代表は準決勝進出が目標

来月7月2日から15日にかけてインドネシアのジャカルタで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権2022年大会に向けて、マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長はU19代表に準決勝進出を目標としていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

年代別代表では、今年のU23代表は東南アジア競技大会通称シーゲームズで準決勝敗退に加え3位決定戦でもインドネシアに敗れています。またその後に行われたAFC U23アジアカップでは、グループステージで同組となったタイとベトナムにいずれも敗れるなど、東南アジア域内でも苦しい試合を続けています。

大会前の合宿を打ち上げた19代表を激励に訪れたハミディン会長は、批判の声を跳ね返すようなパフォーマンスを見せて欲しいと期待を述べ、さらに代表選手としてのプライドを持ってプレーすることを求めたいも話しています。なお、U19代表は今日6月30日にジャカルタ入りの予定です。

またハミディンFAM会長は、U19代表激励前には女子代表の合宿にも訪れ、やはり同様の激励を行っています。マレーシア女子代表は7月4日から12日までフィリピンで開催されるAFF女子選手権に出場します。


Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第10節結果とハイライト(1)

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第10節が6月25日から6月27日にかけて開催されました。東南アジア競技大会通称シーゲームズ、そしてAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選開催などで中断していたプレミアリーグは前節第9節が5月28日でしたので、およそ1ヶ月ぶりの再開となっています。
 また中断期間中には今季2度目のトランスファーウィンドウも開かれており、複数のクラブが外国籍選手の入れ替えや新たなマレーシア人選手を獲得しています。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年6月25日(土)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
クランタン・ユナイテッド 0-1 ペラ
⚽️ペラ:ルチアーノ・グアイコチェア(87分)
🟨クランタン(0)
🟨UITM(1):ランディ・バルー
MOM:シャミム・ヤハヤ(ペラ)
 昨季まで在籍した選手に対する給料未払い問題を理由に、今季開幕前のトランスファーウィンドウでは、FIFAにより外国籍選手を含めた新規選手との契約禁止処分を受けたペラは、U21やU19の選手を起用してプレミアリーグの前半戦を戦ってきました。しかし、新たなオーナーとなった携帯電話会社のXOX社が未払い給料を完済したことにより、FIFAに新規選手獲得禁止処分も解除されています。これによりMFスティッペ・プラジバット (32歳、クロアチア)、MFルチアーノ・グアイコチェア(30歳、アルゼンチン)、MFサンデー・アフォラビ(22歳、ナイジェリア)の外国籍3選手、さらに経験豊富な元代表選手のインドラ・プトラ・マハユディン(KLシティから加入)、ワン・ザック・ハイカル(スランゴールから加入)らを今季2度目のトランスファーウィンドウで獲得したペラは、この試合ではXOX社のロゴをつけた新たなユニフォームで試合に臨みました。
 1部スーパーリーグ昇格を目指すクランタン・ユナイテッドは、この試合に勝って首位のクランタンとの差をできるだけ縮めておきたいところですが、クランタン・ユナイテッド、ペラともにゴールを破れず、試合は終盤に差し掛かります。このままスコアレスドローで終了かという雰囲気が漂い始めた87分、クランタン・ユナイテッドゴール前へのロングボールにルチアーノ・グアイコチェアが反応し、深井脩平選手をかわしてシュートを決め、ペラが勝ち越します。
 ロスタイムにはクランタン・ユナイテッドにも好機が訪れましたが、これをものにできず試合は1-0でペラが勝利し、クランタン・ユナイテッドにとっては痛い敗戦となりました。
 クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、本山選手は89分に交代していますが、ロスタイムのフリーキックは、本山選手が残っていれば..という場面でした。

2022年6月25日(土)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 2-1 PDRM
⚽️クチンシティ:ファイズ・ワン・スライマン(8分)、アブ・カマラ(90+3分)
⚽️PDRM:ドゥルクスワラン・ガネサン(70分)
🟨クチンシティ(3):ズルアズラン・イブラヒム、ヒドヒル・イドリス、ジョセフ・カラン・ティー
🟨PDRM(3):チェ・モハマド・サフワン・ハズマン・チェ・ハサン、アミール・アリ、アミル・サイフル
MOM:
 1部昇格を目指す両チームですが、クチンシティは、膝のケガで出場がわずか2試合だったMFキアヌ・マーシュ=ブラウンに代えてMFガブリエル(23歳、ブラジル)を獲得していますが、この試合ではベンチ入りしたものの出場はありませんでした。一方のPDRMはFWミルベク・アクマタリエフ、MFセメテイ・ダニヤロフのキルギスコンビに代えてFWミロシュ・ラチャニー(34歳、スロバキア)、MFファディ・アワド(29歳、ヨルダン)を獲得していますが、この試合ではファディ・アワドが先発しています。
 試合は8分に先制したクチンシティが前半はPDRMを圧倒するも、ことごとく好機を活かせず嫌な展開になった中、70分にPDRMが同点追いつきました。互いに首位のクランタンからはこれ以上離されたくない両チームは勝点3を得るためゴールに迫りましたが、ロスタイムにアブ・カマラのヘディングシュートが決まり、クチンシティが勝利を収めています。

2022年6月25日(土)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 3-0 トレンガヌII
⚽️UITM:アフマド・ザフリ・ザカリア3(26分、38分PK、54分PK)
🟨UITM(2):アズリディン・ロスリ、アリフ・サフワン
🟨トレンガヌ(1):ルーク・ウッドランド
MOM:アフマド・ザフリ・ザカリア(UITM)
 トレンガヌIIでは出場機会に恵まれず、今季2度目のトランスファーウィンドウでUITMに期限付き移籍したアフマド・ザフリ・ザカリアが古巣を相手に挨拶代わりのハットトリックを決めています。

今節第10節に予定されていたFAM MSNプロジェクト対スランゴール2、クランタン対JDTIIは、いずれも7月11日に順延されています。FAM MSNプロジェクト対スランゴール2の順延については、両チームからは来月7月2日開幕する東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権に出場するマレーシアU19代表に多くの選手が招集されているためと説明されています。

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第10節一部終了時)

チーム得失差勝点
1KEL97111551022
2JDT970222111121
3KCH106222114720
4TRE106131991019
5KLU1043399015
6PDRM103251320-711
7UITM10316913-410
8SEL92341013-39
9FAM901837-141
10PRK103071020-10*0
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第10節一部終了時)

ゴール数選手名所属
18フェルナンド・ロドリゲスJDT
8アブ・カマラKCH
28マルティン・アダメックPDRM
7ジョーダン・ミンターTRE
36ンジョク・ジェイコブKLU
45ヌルシャミル・アブドル・ガニKEL
4ニック・シャリフ・ハセフィSEL
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII