スズキカップ2020-インドネシアサポーターが隔離措置をめぐって大会主催者とサファウィ・ラシドを非難
スズキカップ2020はグループステージB組の第4節が行われ、第1試合はJ3の藤枝MYFCやマレーシアリーグのパハンFA(現スリ・パハンFC)でもプレー経験があるチャン・ワタナカの2ゴールなどでカンボジアがラオスを3-0で破り、今大会初勝利を挙げています。
第2試合のベトナム対インドネシア戦は、ベトナムが勝利すれば準決勝進出が決まりましたが、マレーシア戦に比べると動きも悪かったベトナムに対して、インドネシアが文字通り身体を張った守備でゴールを死守し、0-0のスコアレスドローで終わっています。
この試合のMOMがインドネシアDFのアルフェンドラ・デワンガであったことからもわかるようにインドネシアの守備が光った試合ですが、この大事な試合に出場できなかったのが英国2部イプスウィッチタウンでプレーするDFエルカン・バゴットでした。第3節のラオス戦には後半から出場していたエルカン選手ですが、この試合ではロンドンからシンガポールへ移動する際にエルカン選手が搭乗した便の乗客に新型コロナ陽性者が見つかったことから、シンガポール保健省の指示で5日間の隔離となったことが理由でした。
この措置に対し、東南アジアNo. 1の熱狂度を誇るインドネシアサポーターが噛みつきましたが、その理由はマレーシアのサファウィ・ラシドへの処分との格差からでした。12月9日のラオス戦前に行われた新型コロナの検査でマレーシアのクェンティン・チェンとアキヤ・ラシドが陽性反応を示し、両選手は隔離処分となりました。そしてこのアキヤ選手と同室だったのがラオス戦でハットトリックを決めたサファウィ選手でした。
陽性者と同じ便に登場していたエルカン選手が隔離措置となる一方で、陽性者とホテルで同室だったサファウィ選手が試合に出場し、しかもエルカン選手は既に3度行われたPCR検査でいずれも陰性だったにもかかわらず、インドネシアにとっては重要なベトナム戦への出場が認められなかったことから、東南アジアサッカー連盟AFFやスズキカップ2020の公式サイトに対し、インドネシアサポーターからこの不公平と思える扱いについて非難、中傷するコメントが殺到し、その数は報道によれば数万件に及ぶということです。(現在は投稿されたコメントが読めなくなっています。)
さらにこの影響はサファウィ選手にも及んでおり、サファウィ選手個人のインスタグラムにもインドネシアサポーターから非難や抽象のコメントが集まっていると、マレーシア語紙のハリアンメトロが報じています。
エルカン選手の隔離は5日間ということなので、12月19日のマレーシア戦には出場可能となり、そこでサファウィ選手との対戦も見られそうです。
2021年12月15日@ビシャンスタジアム(シンガポール)
カンボジア 3-0 ラオス
得点者:カンボジア-チャン・ワタナカ2(31分、41分)、SIENG CHANGTHEA(74分)
2021年12月15日@ビシャンスタジアム(シンガポール)
インドネシア 0-0 ベトナム
得点者:なし
グループステージB組順位
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得失差 | 勝点 |
1 | インドネシア | 3 | 2 | 1 | 0 | 6 | 7 |
2 | ベトナム | 3 | 2 | 1 | 0 | 5 | 7 |
3 | マレーシア | 3 | 2 | 0 | 1 | 3 | 6 |
4 | カンボジア | 3 | 1 | 0 | 2 | -1 | 3 |
5 | ラオス | 4 | 0 | 0 | 4 | -13 | 0 |
グループステージA組順位
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得失差 | 勝点 |
1 | タイ | 2 | 3 | 0 | 0 | 7 | 9 |
2 | シンガポール | 3 | 3 | 0 | 0 | 6 | 9 |
3 | フィリピン | 3 | 1 | 0 | 2 | 5 | 3 |
4 | ミャンマー | 3 | 1 | 0 | 2 | -5 | 3 |
5 | 東ティモール | 4 | 0 | 0 | 4 | -13 | 0 |
スズキカップ2020日程および結果
*既に終了している試合の詳細については、試合結果をクリックするとスズキカップ2020公式サイト(英語)へ飛ぶことができます。
<グループステージA組>
2021年12月5日(日)
東ティモール 2-0 タイ
シンガポール 3-0 ミャンマー
2021年12月8日(水)
ミャンマー 2-0 東ティモール
フィリピン 1-2 シンガポール
2021年12月11日(土)
東ティモール 0-7 フィリピン
タイ 4-0 ミャンマー
2021年12月14日(火)
フィリピン 1-2 タイ
シンガポール2 – 0東ティモール
2021年12月18日(土)
タイ – シンガポール(20時30分@シンガポール国立競技場)
ミャンマー – フィリピン(20時30分@ビシャンスタジアム)
<グループステージB組>
2021年12月6日((月))
カンボジア 1-3 マレーシア
ラオス 0-2 ベトナム
2021年12月8日(水)
マレーシア 4-0 ラオス
インドネシア 4-2 カンボジア
2021年12月12日(日)
ラオス 1-5 インドネシア
ベトナム 3-0- マレーシア
2021年12月15日(水)
カンボジア 3-0 ラオス
インドネシア 0-0 ベトナム
2021年12月19日(日)
ベトナム – カンボジア(20時30分@ビシャンスタジアム)
マレーシア – インドネシア(20時30分@シンガポール国立競技場)
<準決勝第1回戦>
2021年12月22日(水)
A組2位 – B組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月23日(木)
A組1位 – B組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)
<準決勝第2回戦>
2021年12月25日(土)
B組1位 – A組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月26日(日)
B組2位 – A組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)
<決勝第1回戦>
2021年12月22日(水)
A組2位 – B組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月23日(木)
A組1位 – B組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)
<決勝第2回戦>
2021年12月29日(木)
準決勝勝者1 – 準決勝勝者2(20時30分@シンガポール国立競技場)
2022年1月1日(土)
準決勝勝者2 – 準決勝勝者1(20時30分@シンガポール国立競技場)