タン代表監督の選手選考への批判を前代表監督が擁護
5月16日から始まる合宿を前に代表候補25名が先日発表されましたが、その顔ぶれが明らかになると所属しているクラブでのリーグ出場時間が少ない選手が複数選考されたことにソーシャルメディアなどで疑問の声が上がりました。
こういった声に対して、2007年から2009年まで代表監督を務めたB・サティアナタン現サラワク・ユナイテッドテクニカルディレクター(TD)は、同様の状況なら自分も同じような選手選考を行うだろうと擁護する発言をしています。
マレーシア語紙ブリタハリアン電子版の取材に対し、サティアナタンTDは代表に招集する選手の選考は代表チームでプレーすることに向いているかどうかに基づいて行われると話し、例え今季のリーグで活躍していても、タン監督が代表チームで求めていることができなければ召集する意味がないとし、国際試合と国内リーグは全く別物であること、そして特に今回は新型コロナウィルスの影響で準備期間が短いことなどから、タン監督は自分が信用でき、かつ自身の戦術や戦略を十分に理解している選手を招集したのだろうと述べています。
この件は代表候補25名の中にアキヤ・ラシドとシャフィク・アフマッド(いずれもJDT)が含まれていたことが事の発端です。今季第13節終了時点でアキヤ選手は出場4試合(出場時間合計30分)、シャフィク選手に至っては出場が1試合でその試合も90分からの出場だったことから、一部サポーターからはこの両選手を代表に召集する価値があるのかと疑問の声が上がっていました。
サラワク・ユナイテッドでも給料未払い問題発覚
Mリーグ1部スーパーリーグのペラFCの給料未払い問題についてこのブログでもここ数日間、取り上げていますが、2部プレミアリーグで首位のサラワク・ユナイテッドでも同様の問題が起こっていると、マレーシア語紙ハリアン・メトロ電子版が報じています。
昨季はスランゴールでプレーし、今季からサラワクでプレーするサンドロ・ダ・シルヴァは今年1月と2月の給料については全額の70%しか受け取っておらず、3月以降の給料については全く支払われていないという事です。また住居や自家用車の手当ても3月以降は支払われておらず、その総額は数10万リンギにということです。
サンドロ選手の弁護士はサラワク・ユナイテッドに対して5月22日を期限として、未払い給料の支払いを求めるとしており、その期限が守られない場合にはFIFAへの提訴を行うという事です。
またスポーツサイトのチャカップスカンでは、サンドロ選手以外の選手についても給料未払いが起こっていると報じられており、イスラム教の断食月明け休み後には選手の退団の可能性があるという事です。