10月3日のニュース:フェルダUとUKM FCの民営化認定の可否は10月5日までに決定、ヌグリスンビランFCは民営化認定を受け新たなスポンサーと交渉中、パハンFAの民営化後のクラブ名はスリ・パハンFC、ペラTBGの新たなクラブ名はボス・ガウラスFC、観客を入れてのMリーグ開催は当面予定なし

フェルダUとUKM FCの民営化認定の可否は10月5日までに決定
 Mリーグ1部と2部の全24クラブに義務付けられていた民営化の期限は9月30日でしたが、その内フェルダ・ユナイテッドFCとUKM FCについてはFAMが民営化認定の可否を来週月曜日10月5日に発表すると、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 民営化が完了しないクラブは来季2021年シーズンはセミプロリーグの3部に降格することになっていますが、9月30日の期限になってもこの2クラブについては民営化認定が発表されなかったことから、FAMが期限を延長することで「延命」措置を施したのではとされていました。
 これについてFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、期限を延長したわけではないことを強調した上で、 .クラブの民営化審査を担当するFAMのプロサッカー特別委員会が提出された書類についてさらに詳しい説明を求めていることが民営化認定遅れの原因であり、2クラブによる民営化申請書類の提出が期限を過ぎていたわけではないと述べています。

ヌグリスンビランFCは民営化認定を受け新たなスポンサーと交渉中
 Mリーグ2部のヌグリスンビランFAはマレーシアサッカー協会FAMにより民営化認定を受けたことがマレーシア語紙ウトゥサンムラユ電子版で報じられています。
 新たなクラブ名はヌグリスンビランFCとなることが発表されたイベントの席上で、ヌグリスンビラン州サッカー協会(ヌグリスンビラン州FA)の会長で同州の王族メンバーでもあるトゥンク・サイド・ラズマン・サイド・イドリス・アルカドリ殿下が記者会見を行い、現在は民営化後の新たなオーナー候補と交渉中であることを明かしています。
 トゥンク・サイド・ラズマン殿下は、ヌグリスンビランFCのCEO候補者とも交渉中であることを明かし、新たなCEOが新オーナー候補との交渉を担当するとし、この新オーナー候補には個人や企業など複数が名乗りを上げていることも明らかにされています。
 記者会見の席上で今季のクラブの成績について問われたトゥンク・サイド・ラズマン殿下は、今季の成績は(クラブを運営する)ヌグリスンビラン州FAが行なったチーム編成に見合う結果であるとした上で、来季についてはケガがちの選手やベテラン選手ではなく、若い選手や新戦力を獲得する用意があると話しています。

パハンFAの民営化後のクラブ名はスリ・パハンFC
 同じウトゥサンムラユ電子版は、Mリーグ1部のパハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)が民営化後のクラブ名としてスリ・パハンFCとする決定をしたことを報じています。
 この新たなクラブ名が選ばれた理由について、現在までパハン州FAは公式声明を発表していませんが、ネット上ではパハン州のチニ湖に住むとされ白ワニとも龍とも言われる伝説上の生き物スリパハンと関連があるのではないかと噂になっています。
 なおロゴなど何も新たなクラブに関連する情報は発表されておらず、実際にこの伝説上の生き物と新たなクラブ名との関係は未だ不明ということです。

ペラTBGの新たなクラブ名はボス・ガウラスFC
 Mリーグクラブの民営化後の新たなクラブ名が発表になっていますが、Mリーグ1部のペラTBGの新たなクラブ名はボス・ガウラスFCとなるようです。
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版によると、現在のクラブ名のペラTBG(The Boss Gaurus – Boss Gaurusは野生のインドヤギュウの意)でも使われているBoss Gaurusボス・ガウラスをそのままクラブ名とするということです。本拠地となる「ペラ」という州名がクラブ名から外れてしまうことについて、マレーシアサッカー協会FAMでクラブの民営化認定に関わるプロサッカー特別委員会のモハマド・フィルダウス・モハマド委員長は、来季2021年シーズンに使用するクラブ名については「州名を含む」などの規定は特に設けていないとし、Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLが同意すれば問題はないと話しています。

観客を入れてのMリーグ開催は当面予定なし
 マレーシアのスポーツを監督する青年スポーツ省のリーザル・メリカン・ナイナ・メリカン大臣は、新型コロナウィル感染者数の急増を受け、観客を入れてのMリーグ開催を許可する予定はないと話しています。
 マレーシアの通信社ブルナマによれば、リーザル青年スポーツ相は、現在、マレーシアのスポーツに許可されているのは無観客で試合を行うフェイズ4と呼ばれる段階であり、これが小規模の観客による観戦を許可するフェイズ5や大規模の観客の許可や外国からの選手を招待して大会が開催できるフェイズ6とするには時期尚早だと話しているということです。
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 ここに来て感染者数がサバ州とクダ州を中心に急増しているだけでなく、首都クアラルンプールやその周辺でもこれまでよりも多い感染者が見つかるなど、マレーシア国内では新型コロナウィルスは収束の気配がありません。このままでは再び全国に活動制限令MCOが出されるのではという懸念も高まり、Mリーグの後に開催されるマレーシアカップの開催にも影響が及ぶ可能性があります。