ケランタンUの暫定監督に元スランゴールFAのナズルレルワン氏が就任
新型ウィルス感染により5ヶ月近く中断し、先月下旬に再開したMリーグの2部プレミアリーグで、リーグ再開後は3戦全敗したことから監督を「休養」させたケランタン・ユナイテッドFCの暫定監督が決定したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
今季残り4試合で暫定監督を務めることになったのは元スランゴールFAなどでプレー経験のあるモハマド・ナズルレルワン・マクモル氏で、早速、記者会見したナズルレルワン新監督は、今季のプレミアリーグでトップ3入りと、2部プレミアリーグの上位5クラブに出場資格が与えられるマレーシアカップ出場を目指すと話しています。
「質の高い選手が多いケランタン・ユナイテッドは良いチームであり、自分はチームを大きく変えることはせず、弱点を修正する形でチームを強化したい。」と話すナズルレルワン新監督は、まず今日9月18日のMリーグ公式戦の対サラワク・ユナイテッドFC戦で勝点3を獲得することに集中したいとしています。
なおナズルレルワン新監督の他、ケランタン・ユナイテッドのプレジデントカップチーム(U21)のハムダン・モハマド監督がコーチとしてナズルレルワン新監督をサポートする他、同じプレジデントカップチームのロジ・ムハマド チームマネージャーがトップチームのチームマネージャーに就任することも併せて発表されています。
******
個人的にはナズルレルワン監督就任と同時に、チームマネージャーが交代したという点が興味深いと感じました。チームマネージャーがどれくらい経営陣側に近いかはわかりませんが、監督、コーチといった現場の人間にだけ責任を取らせるのではないという意図なのであれば、クラブの本気度も伝わってきます。
FAMはスマレとパハン州FA間の争議についてFIFAの裁定待ち
給料未払いを理由にチームを離れてタイ1部リーグのクラブと契約したモハマドゥ・スマレと前所属となったパハン州サッカー協会(パハン州FA)との間の争議について、マレーシアサッカー協会FAMは、FIFAによる裁定を待った上で対応するようです。
マレーシアの通信社ブルナマは、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長の話として、パハン州FAに対するスマレ選手の不服申し立てに対してFIFAの裁定が出てから行うとしています。
「FAMはFIFAがスマレ選手の不服申し立てを審理するかどうかを見守っているところであり、場合によってはFIFAがFAMにその裁定を委ねる可能性もある。外国籍選手はMリーグでの不服申し立てをFIFAに行うことはあるが、マレーシア人選手はFAMに裁定を出すことが求められることも多く、帰化選手であるスマレ選手の場合は後者となる可能性がある。」と話すスチュアート事務局長は、それでも給料未払い問題についてはFIFAが審理を行う可能性にも言及しています。またFIFAの裁定を待たずにFAMが審理を始めた場合には、FIFAがこれを特殊な例としてみなして、FAMではなくFIFA自身が審理を行う可能性もあるとしています。
前FAM審判委員長はJDT戦の審判の処分を主張
前FAM審判委員会で委員長を務めたスブヒディン・サレー氏は、前節第7節のMリーグ1部JDT対トレンガヌFC戦で試合を十分にコントロールできなかったワン・モハマド・タルミジ・ワン・イブラヒム主審について、下部リーグへの降格などの処分を行うべきだと述べています。
この試合はJDTが1-0でトレンガヌFCを破っていますが、JDTのオーナーであるジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下自身がトレンガヌFCは2つのPKを与えられるべきであったと発言するほど、明らかに誤審が複数回観られた試合でした。
スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、スブヒディン氏の話として、タルミジ主審の審判としての技量を向上させることはもとより、国内リーグの審判のレベルを維持したとFAMが考えるなら、タルミジ主審の下部リーグ降格処分を行うべきと提言したようです。
またFAMは公式Facebookでは、現在の審判委員会のモハマド・ダリ・ワヒド委員長を中心に、Mリーグでの審判の評価を行なっていることを明らかにしています。Mリーグ再開後は2週間に1度の割合で主審、副審および各試合の審判評価担当者を対象に評価を行っているということで、こちらからもタルミジ主審への処分が発表になるかもしれません。