本日9月16日は1963年にマレーシアが成立したいわばマレーシアの建国記念日で国民の祝日となっています。1963年のこの日、既に独立していたマラヤ連邦、サバ、サラワク、シンガポールがマレーシアを成立させました。(1965年にシンガポールはマレーシアから離脱しています。)
ちなみにマレー半島では8月31日の独立記念日が盛大に祝われますが、これはマレー半島にあったイギリス領マラヤがイギリスから独立した日であり、サバやサラワクには全く関係のない祝日です。(但しはサバはマレーシア成立に向けて1963年8月31日にイギリスから独立しており、「偶然」この日がサバにとっても独立記念日に当たります。)
では、本日のニュースです。
ケランタンUが監督解任
マレーシアの通信社ブルナマは、Mリーグ2部で現在、6位のケランタン・ユナイテッドFCのザハスミ・イスマイル監督が解任されたことを報じています。
ケランタン・ユナイテッドFCは、新型コロナウィルス感染拡大によるリーグ中断までの4試合を3勝1敗としながら、8月28日のリーグ再開以降は3連敗しており、これが解任の原因のようです。ザハスミ監督は今季のMリーグ監督解任第1号となりました。
「今回の経営陣による決断を受け入れたい。また経営陣からこれまで信頼してもらったことに感謝したい。」と話すザハスミ監督は昨季はチームをMリーグ3部のM3リーグ優勝に導き、クラブを2部プレミアリーグに昇格させています。
ザハスミ監督にはこれまでの業績に対して感謝の意を示したケランタン・ユナイテッドFCのアナス・カリミ・アーマド・タニ名誉事務局長は、ザハスミ監督の元でコーチを務めたサザミ・シャフィイ氏とザハリマン・ガザリ氏にも「休養」が与えられたことを明かし、監督を含めた後任については後日発表されるとしています。
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M3リーグでは他のチームを圧倒して2部に昇格したケランタン・ユナイテッドFCは、リーグが中断する第4節までは、同じ3部からの昇格組であるクチンFAなど比較的楽な相手との対戦が続きましたが、リーグ再開後は1部昇格を狙うクアラルンプールFAやJDTのBチーム、JDT IIなど強豪チームとの対戦が続いていました。このまま順位が下がれば、2部プレミアリーグの上位5チーム(1部スーパーリーグのBチームを除く)に与えられるマレーシアカップの出場権獲得が危うくなりつつある中で、勝利が期待されていた前節第7節のUKM FC戦に敗れたことが、今回のザハスミ監督解任の直接のきっかけになった可能性があります。
新型コロナの影響でMリーグ1部の試合会場と日程が変更
今月9月18日に予定されているMリーグ1部第8節のクダFA対サバFAのの試合会場と日程が変更になったことをMリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLが発表しています。
MFLの公式Facebook上では、クダFAのホームゲームとなるこの試合は試合会場となるダルル・アマンスタジアムのあるクダ州アロースターが、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐためにマレーシア政府が9月11日より移動制限強化地域に指定したコタ・スター地区内にあることが理由とされています。なお移動制限強化地域への出入りは原則として禁止されており、出入りが必要な場合はその理由と合わせて申請が必要となっています。
またMFLは、このクダFA対サバFAの試合を両チームの同意の元に、アロースターから350km以上離れたクアラルンプールのクアラルンプールフットボールスタジアムで9月21日に行うことも併せて告知しています。またMリーグ1部と2部の第8節の他の試合には変更がないということです。
(クダFA対サバFAの試合日程と会場の変更を告知するMFLの投稿-MFL公式Facebookより)
前U23監督がFAMのテクニカルダイレクター就任へ
英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、マレーシアサッカー協会FAMのペーター・デ・ルー テクニカルダイレクター(TD)が今年末に切れる契約を更新しないことを表明し、その後任には前U23代表監督のオン・キムスイ氏が有力であると報じています。
オン氏はU23代表監督として2011年の東南アジア競技大会通称シーゲムズ優勝などの実績があり、現在はFAMのTD補佐兼ユース強化担当のトップを務めています。
ニューストレイトタイムズによると、FAMのハミディン・アミン会長とスチュアート・ラマリンガム事務局長は既にオン氏とTD就任に関する条件などを話し合う会合を持ったということです。
一方、自身のFacebookで契約を更新しないことを表明したオランダ出身のデ・ルーTDは、2017年からFAMのTDを務め、昨年2019年7月に発表されたFAMによる「マレーシアDNA計画」の中心人物です。このマレーシアDNA計画は、「マレーシアスタイル」のサッカーを4-3-3のフォーメーションと定義し、これを草の根レベルから浸透させ、さらにこれに即した育成や強化を行うことで、将来の代表強化につなげようという計画です。