6月16日のニュース:Mリーグクラブの先陣を切ってヌグリ・スンビランFAが練習再開へ、来月予定の代表候補合宿にMリーグクラブは難色を示す、FAMは大人向け「サッカーへ戻ろう」指針も発表

Mリーグクラブの先陣を切ってヌグリ・スンビランFAが練習再開へ
 マレーシアの通信社ブルナマによれば、中武駿介選手が所属するMリーグ2部のヌグリ・スンビランFAは選手の新型コロナウィルス検査結果の提出など標準作業手順SOPに基づく準備を終えたとして、Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLに練習許可の申請を行ったということです。
 この結果、ヌグリ・スンビランFAは新型コロナウィルス感染拡大による3月18日のリーグ中断後、初めてチーム練習が許可されるクラブとなりそうだと言うことです。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、ヌグリ・スンビランFAがMFLが各クラブに求めている練習再開の条件を全て満たしているとして、本日6月16日より練習の再開を許可したと話しています。
 「本日6月15日までにMFLが受け取った練習再開申請はヌグリ・スンビランFAを運営するヌグリ・スンビラン州サッカー協会NSFAからだけであり、NSFAの申請はMFLが求めるチームドクターによって承認された綿棒検査の結果や、練習中にSOPが守られているかどうかを監視する担当者の任命などMFLが求める条件を満たしていることから、練習再開の許可を承認した。」とアブドル・ガニCEOは話しています。

来月予定の代表候補合宿にMリーグクラブは難色を示す
 10月に再開が予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に向けて、マレーシアサッカー協会FAMは来月7月に短期ながら代表候補合宿をことを検討していますが、英字紙ニューストレイトタイムズは9月に国内リーグMリーグ再開を控える各クラブがこの案に難色を示していると言うことです。
 マレーシア政府保健省と国家安全保障委員会が、身体接触が起こらないよう練習環境のもとでサッカーの練習実施許可を出したことから、上の記事でも取り上げた通り、Mリーグの各クラブが練習再開に向けて準備を行なっています。
 代表チームのタン・チェンホー監督は、短期合宿については現在も議論が続いているとした上で、来月7月はMリーグのクラブはリーグ再開へ向け、選手全員がクラブの練習へ参加することを望むだろうと言うことも理解していると話しています。

FAMは大人向け「サッカーへ戻ろう」指針も発表
 マレーシアサッカー協会FAMは国内のアカデミー向けに練習再開のために「サッカーへ戻ろう」と題した指針を発表しましたが、地域リーグやヨカとしてのサッカーを楽しむ大人へ向けても同様の「サッカーへ戻ろう」と言う名称の指針を発表しています。
 マレーシア政府保健省と国家安全保障委員会による標準作業手順SOPに沿う形で発表されたこの指針はFAMの公式サイトで発表され、屋内、屋外を問わず身体接触が起こらない環境を整えた上での練習が可能であること、その一方で試合やセレクションなどはまだ行いないこと、また練習中の飲み物の共有禁止など具体的で、サッカーをプレーする一人ひとりの安全を考慮に入れた、下部リーグから草サッカー まであらゆるサッカー活動を対象としたものであることも明記されています。
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