MリーグのSOP作成にラ・リーガが支援を申し出る
マレーシアの通信社ブルナマは、9月の再開が予定されているMリーグの標準業務手順SOP作成にスペインのラ・リーガが支援を申し出ていると報じています。
国内リーグのMリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは、実現可能なSOPを作成し、これをマレーシア政府保健省と国家安全保障委員会が了承することがリーグ再開のための条件となっています。このSOP作成について、ラ・リーガの国際事業開発担当のジョルジオ・ポムピリ・ロッシ氏は6月12日に再開するラ・リーガのSOPをもとに、マレーシアの環境に適したSOP作成の支援を行いたいと話しています。
「Mリーグとのビジネスパートナーとして、是非とも(SOP作成に)協力したい。ラ・リーガによる規制はスペイン国内の環境を考慮したものだが、その内容はMFLがSOPを作成する際の参考になるはずである。」と話すロッシ氏によると、ラ・リーガの安全対策としては、試合は無観客で実施、ベンチ内の選手間の安全な距離の確保、試合後の記者会見はオンラインで実施などがあるということです。
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Mリーグとラ・リーガは、クラブ経営が健全に行われることを監視する経済コントロールプログラムなどで協力関係にあり、その関連でこのような話が上がっていると考えられます。人口が5000万弱のスペインでは2万7000人が新型コロナウィルスで亡くなっており、人口3200万弱で亡くなった方の数は120人にも満たないマレーシアが参考にすることが果たしてあるかどうはここでは重要ではないようです。
ケランタン州協会にFIFAから新たな未払い給料支払命令が届く
かつて在籍した外国籍選手への未払い給料問題を抱えるケランタン州サッカー協会KAFAに国際サッカー連盟FIFAより新たな未払い給料の支払命令が届いていると、マレー語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
2018年から2019年途中まで在籍したブラジル出身のカッシオ・フランシスコ・デ・ジーザスに62万9820リンギ(およそ1570万円)、2018年に在籍したやはりブラジル出身のブルーノ・ロペスに14万1100リンギ(およそ352万円)の未払い給料があることはこのブログでも取り上げましたが、今回、FIFAから届いた支払命令は2018年に在籍したチュニジア出身のアレディン・ボスリミに対する15万7380リンギ(およそ393万円)です。
FIFAからの命令を受け取ったことを明かしたKAFAのアーマド・ムザッキル行動委員会委員長は、外国籍コーチも含め合計で8件の支払命令が届く予定であることも明かした上で、KAFAは総額が500万リンギ(およそ1億2500万円)を超えるとされる未払い給料について、選手との再交渉などを行いながら、解決していきたいと話しています。
またムザッキル委員長は、未払い給料解決のために支援を求めてサポーターに募っている寄付が、これまでにおよそ2万5000リンギに達していることも明かしています。
クダFAの主力選手が契約解除を申し出る
未払い給料問題を抱えるクダFAでは、主力選手の一人が契約解除を求める手紙をクダFAを運営するクダ州サッカー協会KFAに贈り、それが受理されたとブリタハリアン電子版が報じています。なおその選手は現在、KFAからの返事を待っている状態だということです。
記事の中では名前は明かされていないものの、5月29日付で契約解除を申し出たというこの選手はクダFAの主力選手で、2016年のクダFAのマレーシアカップ優勝に貢献した選手でもあるということです。
ブリタハリアンとのインタビューの中でこの選手は、代理人を通じて契約解除を申し出たことを認め上で「個人的な事情で契約解除を申し出ており、今後は家族とより多くの時間を過ごしたい。また自分の契約が解除になれば、KFAの負担も減り、少しは役に立てると思っている。」とも話しています。
なお、KFAはこの選手の契約解除については何も発表していないということです。
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2016年のマレーシアカップ優勝に貢献とわざわざ書かれていることから、昨季のFAカップ優勝時には在籍していなかった選手の可能性があり、そうなると今季2020年シーズンにクアラルンプールFAから2年ぶりに復帰したDFアズミール・ユソフ辺りが当てはまりそうです。