代表はぶっつけ本番でW杯予選へ
FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選が中断中のマレーシア代表は、
予定されている10月の予選再開前に練習試合を行わなわず、ぶっつけ本番で予選に臨む可能性があると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、タン・チェンホー代表監督は練習試合を予定していることを承知した上で、マレーシア政府を始め各国政府による新型コロナウィルス対策に移動制限なども含まれていることから、練習試合を行うことは難しいと述べています。
「予選再開前の練習試合については何試合かを予定しているものの、新型コロナウィルス感染が鎮静化していないため、確定している試合はまだ一つもない。多くの国が出入国を制限しており、練習試合を組むことが難しいのが現状である。」と話すラマリンガム事務局長は、状況が改善することがあれば、練習試合を組むことも再検討したいと話しています。
アジアサッカー連盟AFCが発表している暫定のW杯予選日程では、マレーシア代表は10月8日にアラブ首長国連邦とドバイで対戦したのち、10月13日にはベトナムをホームのブキットジャリルに迎え、二次予選の最終戦は10月17日のバンコクでのタイと対戦することになっています。
ケランタンFAの運営会社社長が辞任
Mリーグ2部に所属するケランタンFAの運営会社社長が辞任したことを、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
ケランタン州サッカー協会KAFAと合弁で作られたチームレッドウォリアー社(TRW社)のワン・ラケミ・ワン・ザハリ社長は、ケランタンFAの運営会社であるTRW社を昨日5月21日に辞職しています。
記者会見の席上でワン・ラケミ前社長は「新型コロナウィルス感染拡大の影響を精査した結果をもとに決断されたもので、突発的に決定されたものではない」と話し、今回の辞任に伴い、TRW社の最大株主でもある(自身が経営する)アフターイメージ社がケランタンFAの公式パートナーから撤退することも明かしています。
「KAFAとTRW社は入場料収入、グッズ販売、スポンサー料及び広告料を収入源としているが、Mリーグが中断していることで、クラブの経費が底をついている。さらに昨季までの選手やスタッフに対する未払い給料問題が解決されておらず、アフターイメージ社はこれ以上、現在の厳しい経営状況に対処できない」と話すワン・ラケミ前社長は、同時にKAFA役員およびケランタンFAのチームマネージャーの職も辞するとしています。
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ケランタン州サッカー協会KAFAは、苦しい財政の支援を州内の著名人や資産家に求めたにも関わらず、その反応が無かったことも公表しています。FIFAによって命じられたカッシオ・フランシスコ・デ・ジーザス選手への未払い給料およそ63万リンギ(およそ1560万円)の支払い期限は明日5月23日に迫る一方、サポーターに求めた寄付はおよそ1万3000リンギ(およそ32万円)ほどしか集まっておらず、来季のクラブライセンス剥奪が現実味を帯びてきました。
ケランタンUは昨季のM3リーグ優勝賞金をチーム内で分配
ケランタンFAと同じくケランタン州に本拠を構えるケランタン・ユナイテッドFC(KUFC)は昨季はMリーグ3部のM3リーグで優勝し、今季の2部プレミアリーグへの昇格を果たしていますが、このケランタン・ユナイテッドKUFCが昨季のM3リーグの優勝賞金を受け取ったことを、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが伝えています。
KUFCのワン・モハマド・ズル・イクマン事務局長は、M3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLに感謝するとともに、優勝賞金の3万リンギ(およそ74万円)を、既に移籍、退団した選手も含めた昨季の在籍全選手とスタッフとに等しく分配することを明かし、この賞金が今季のMリーグ2部プレミアリーグでの好調を維持する動機付けになることを期待しているとしています。
今季、2部昇格を果たしたKUFCは、Mリーグ中断前の第4節を終了して勝点9とし、リーグ1位のトレンガヌFC IIとは勝点3差のリーグ2位につけています。