ペラTBGは2名の新外国籍選手の入団を発表
今季のMFL開幕まで1ヶ月を切り、所属各クラブの多くは外国籍選手を中心とした新戦力の獲得発表なども一通り終わっていますが、ここまでそういったニュースがなかったペラTBGも遅まきながら今季加入の外国籍選手2名ををFacebookで発表しています。
昨季の終了後、ペラTBGからはブレンダン・ガン、ノー・ハキム・ハサン(ともにスランゴールへ移籍)、ナシル・バシャルディン(トレンガヌFCへ移籍)など退団者関連のニュースはあるものの、新加入選手のニュースはほぼ皆無でした。
このブログでも紹介したFWギリェルメ・デ・パウラ(クアラルンプールFAから加入)の入団も、ペラTBGを運営するペラ州サッカー協会PAFAの会長のツイッターでの発表で、クラブの公式ツイッターやホームページでの発表はありませんでした。
しかし、ペラTBGのFacebook上では、ここ数日の間に新加入選手としてオーストラリア出身のDF(センターバック)アントニー・ゴレック(インドネシア1部リーグのバダク・ランプンより加入)とカンボジア出身で昨季はトレンガヌFCでプレーしたMFチエリー・チャンタ・ビンの2名が紹介されています。今季のペラTBGは上でも述べたデ・パウラ選手の他、昨季から残留するFWカレッカことライアンデルソン・ダ・コスタ、MFレアンドロ・ドス・サントスと合わせて、5名の外国籍選手枠が埋まったことになります。
(ゴレック、チャンタ・ビン両選手の加入を伝えるペラTBGのFacebookページ)
ペラTBGのシンガポール遠征が新型コロナウィルスの影響で中止に
上でも取り上げた通り、外国籍選手枠が埋まり、本格始動としたいペラTBGのシンガポール遠征が新型コロナウィルスの影響で中止になったと、英字紙スター電子版が伝えています。
マレーシアの隣国シンガポールでは感染者数が7名となったことを受け、遠征を取りやめたということですが、ペラTBGを率いて4年目となるメフメト・ドゥラコビッチ監督は「遠征中止に慌てる必要はなく、2月28日のMFL開幕までにチームを仕上げる時間は十分ある。」と語り、「外国籍選手がそろったことで、今は彼らをチームのシステムに慣れさせることに専念し、開幕までの5週間で国内での練習試合を行なっていきたい。」語っています。
帰化選手としての登録の可否は来月中に決定
同一国に5年以上の継続して居住歴を持つことで帰化選手となれるFIFAの規定を利用して、マレーシアで初めて両親、祖父母にマレーシア人を持たない帰化選手となったガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(25)は、所属するパハンFAだけでなく、マレーシア代表にとっても貴重な戦力となっていますが、二匹目のドジョウを狙って、マレーシアサッカー協会FAMはコソボ出身のリリドン・クラスニキ(26、JDT)とブラジル出身のギリェルメ・デ・パウラ(33、ペラTBG)を候補にして、彼らの国籍取得準備を進め、帰化選手として登録したい意向を以前から明らかにしています。
マレー語紙ブリタハリアン電子版によれば、この帰化選手登録申請は最終局面に来ており、クラスニキ選手とデ・パウラ選手の帰化選手申請のため、国際サッカー連盟FIFAの求めに応じてFAMは追加書類を提出済みで、その結果は来月中には明らかなるだろうと、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は話しています。
両選手の出身国であるコソボとブラジルのサッカー協会からの回答などとともに2週間から3週間後には申請に対する回答が得られるだろうということです。
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JDTとペラTBGがこの2人を今季獲得したのは、この帰化選手申請が認められれば、彼らがMFLではマレーシア人選手登録となり、チーム内の外国籍選手枠が一つ空くことが大きな理由です。フィールド上に6人の外国籍選手を配置すれば、出場選手の半数以上が外国籍選手とすることも可能で、他のクラブに対する大きなアドバンテージとなるわけです。