10月31日のニュース:双子のラザク兄弟がマレーシアカップ決勝で対決、マレーシアカップには1500名超の警察官を動員、マレーシアカップ決勝の主審候補者は8名

双子のラザク兄弟がマレーシアカップ決勝で対決
 11月2日に開催される今季2019年のマレーシアサッカー界のフィナーレ、マレーシアカップ決勝では、双子のラザク兄弟が両チームに分かれて対戦します。ジョホール・ダルル・タクジムJDTのDFで兄のアイディル・ザフアン・ラザクと、クダFAのFWで弟のザクアン・アドハ・ラザクはヌグリ・スンビラン州セレンバンの出身で、二人が一緒にプレーしていたヌグリ・スンビランFAでは2006年にはMFL1部スーパーリーグの優勝を、2009年と2011年にはマレーシアカップ 優勝を経験しています。二人は2012年にマレーシア国軍ATM FCで、2013年にはJDTで一緒にプレーした後、アイディル選手はそのままJDTに残りましたが、ザクアン選手はその後、ペラTBG、クアラルンプールFAでプレーし、今季からクダFAの選手となっています。
 英字紙スター電子版でアイディル選手は、通常であれば二人ともに試合前に母親に電話を入れてモチベーションをもらうが、二人が対決する今回に関しては、母親も困っていると話しています。

マレーシアカップには1500名超の警察官を動員
 マレーシアカップ決勝当日は不測の事態に備えて、1500名超の警察官が動員されることが、試合会場となるブキ・ジャリル競技場があるクアラルンプールの警察長官から発表されています。
 クアラルンプール警察のダト・スリ・マズラン・ラジム長官によると、マレーシアカップ当日は午前8時よりスタジアム周辺で交通規制が行われ、暴動鎮圧部隊を含む1,560名の警察官が動員されるということです。決勝で対戦するJDTとクダFAのサポーターはそれぞれ別の入場口へ誘導され、入場口では厳しいセキュリティーチェックが行われるようです。
 スター電子版によれば、マズラン長官は当日は隣接する屋内競技場でもイベントがあることから渋滞が予想されるだけでなく、駐車スペースに限りもあることから、サポーターには早めの来場と、公共交通機関を使っての来場を提言しています。

マレーシアカップ決勝の主審候補者は8名
 マレー語紙ブリタハリアンによると、マレーシアカップ決勝を担当する審判の最終候補が8名に絞られたようです。
 マレーシアサッカー協会審判委員会のモハマド・ダリ・ワヒド委員長は、この中の6名が決勝戦を担当すると述べています。モハマド・ダリ委員長は、最終決定の要件としては今季のMFLやマレーシアカップでの審判状況をもとにする一方で、これまで議論が起こるような判定をしてこなかったか、そして出身地や居住地、審判としての登録地がJDTの本拠があるジョホール州やクダFAの本拠があるクダ州ではないことなどを挙げています。
 マレーシアのもう一つのカップ戦、マレーシアFAカップの今季の決勝では、日本人の岡部拓人主審、八木あかね、野村修両副審で行われ、クダFAのアイディル・シャリン監督らの反応は良く、マレーシア人審判の質を疑問視する一部ファンからは、マレーシアカップ決勝でも外国人審判を、という声は上がっていましたが、はマレーシアカップ決勝はマレーシア人審判が笛を吹くことを、モハマド・ダリ委員長は明言していました。
 今回の記事の中でも、マレーシア人審判の育成は急務であり、AFC新パインの資格を持っているようなマレーシア人審判に(マレーシアカップ決勝のような)重要な試合で笛を吹かせない理由はないとしています。