マレーシアカップ準決勝第1戦の結果まとめ

今季2019年最後のカップ戦マレーシアカップはいよいよ準決勝。その第1戦が、10月19日にジョホール・ダルル・タクジムJDTとクダFAのホームで行われました。なお、準決勝第2戦は、10月26日にスランゴールFAとパハンFAのホームで開催されます。

JDT2-1スランゴールFA
得点者:JDT-シャフィク・アーマド(15分)、レアンドロ・ヴァレスケス(49分)、スランゴールFA-イフェダヨ・オルセグン(17分)
 代表でも絶好調のシャフィク・アーマドがこの試合でもゴールを決めてJDTが先制しましたが、スランゴールもイフェダヨ・オルセグンがゴール前でDFをかわして巧みなシュートで同点ゴールを決め、前半を終了した試合はレアンドロが決勝ゴールを決めています。
 この試合はJDTのエース、ジオゴが負傷のため先発どころかベンチ入りもできない状況でしたが、FWの位置に入ったシャフィック選手がジオゴ不在を感じさせない活躍でチームを引っ張りました。個人的には、代表でもこのポジションを試してもらいたいのですが、代表のタン・チェンホー監督はこの試合をどう見たでしょうか。
 またスランゴールFAもエンドリックを欠くなど、ベストの布陣ではありませんでしたが、鼠蹊部(そけいぶ)負傷で出場のなかったサンドロ・ダ・シルバが2ヶ月半ぶりの復帰して75分プレーするなど朗報もありました。スランゴールFAのバスカラン・サティアナタン監督も1点を取れたことで第2戦に希望がつながったと述べるなど、悲壮感というよりもむしろ余裕が感じられるコメントがメディア上で見られました。
 ちなみに今季までMFL6連覇中のJDTですが、カップ戦に関してはこの6年間で2016年のFAカップ、2017年のマレーシアカップと2度の優勝にとどまっています。
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 ちなみに来季2020年から新たに建設されたスルタン・イブラヒムスタジアムがホームとなるJDTにとって、この日の試合がタン・スリ・ハサン・ユノススタジアムでの最後の試合となりました。マレーシアフットボールMFL6連覇が始まる前年の2013年からホームとして使われているこのスタジアムは、日本人にとっては、1997年11月16日に日本代表がイラン代表を破ってFIFAワールドカップ初出場を決めたラーキンスタジアムと言えばピンと来る方もいるかもしれませんね。

クダFA3−3パハンFA
得点者:クダFA-フェルナンド・ロドリゲス2(33分、40分PK)、ザクアン・アドハ(90分)パハンFA-ワン・ザハルニザム(14分)、ディクソン・ヌワカエメ(26分)、ノー・アザム・アジー(73分)
 前半で2-0とパハンFAがリードする展開となった試合は、クダFAが2-2と追いつきましたが、ケガのためFIFAワールドカップアジア予選のベトナム戦を欠場した代表MFのノー・アザム・アジーがゴールを決めパハンFAが3-2としました。このままパハンFAが逃げ切るかと思われましたが、途中出場のザクアン・アドハが試合終了直前にゴールを決め、クダFAが辛くも追いついて引き分けとなりました。